JP2009123467A - 2次電池電極用インク、リチウムイオン電池、および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液滴吐出法で用いられる液滴吐出ヘッドに対し、特にその樹脂部分となるエポキシ系接着剤に対して与えるダメージが少なく、したがって吐出安定性に優れ、また液滴吐出ヘッドの短寿命化をも抑制することのできる2次電池電極用インクと、これを用いて得られたリチウムイオン電池、電子機器を提供する。
【解決手段】活物質を含む電極層を、液滴吐出方式で製造する際に用いられる2次電池電極用インクである。正極活物質あるいは負極活物質と、活物質を溶解及び/又は分散する液性媒体とを含む。液性媒体は、密封された液性媒体中に、エポキシ系接着剤の硬化物を大気圧下、50℃の環境下で10日間静置した際の、エポキシ系接着剤の硬化物の重量増加率を130%以下とするものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、2次電池電極用インク、リチウムイオン電池、および電子機器に関する。
従来、繰り返し充放電が可能な二次電池としては、主に鉛電池が用いられてきたが、その後、ニカド電池やニッケル水素電池が提供され、各種の用途に用いられるようになっている。しかし、ニカド電池やニッケル水素電池にはメモリー効果についての実用上の問題があり、そのため近年では、メモリー効果の問題が無いリチウムイオン電池が主流になってきている。
リチウムイオン電池は、シート状に形成された正極材(正電極)および負極材(負電極)と、これらの間に設けられた多孔性セパレータとの三層構造からなり、さらにこの三層構造に電解液を含浸させ、金属缶ケースで密閉した構造となっている。正極材、負極材は、共に集電層と該集電層上に設けられた活物質を含む電極層とを有する電極である。
このような正極材や負極材を形成する場合、従来では、まず、活物質を含む電極層の形成材料を液性媒体に溶解または分散させてスラリー化する。次いで、このように調製されたスラリーをロールコーターで集電層上に塗布する。その後、塗布したスラリーを乾燥して液性媒体を除去し、さらに硬化させることによって電極層を形成し、正極材(正電極)や負極材(負電極)を得ている。
ところが、このような電極の形成方法にあっては、特にロールコータによる塗布では塗布厚を十分に薄くできず、したがって得られる電極層の内部抵抗を十分に低くすることができなかった。このような背景のもとに従来では、ロールコータ法に代えてインクジェット法(液滴吐出法)で電極層を形成することが提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
このようにインクジェット法(液滴吐出法)で電極層を形成すると、塗布厚を薄くすることができ、したがって得られる電極層の厚さを薄くし、内部抵抗を十分に低くすることが可能になる。また、電極層のパターニングが容易になり、これによって充放電の特性制御も可能になる。
特開2005−11656号公報 特開2005−11657号公報 特開2006−172821号公報
ところで、前記のインクジェット法による電極層の形成では、実際に使用するインク組成ではインクを吐出する液滴吐出ヘッドの樹脂部分が溶媒(液性媒体)に溶解してしまうといった不具合があることが、特許文献1や特許文献3に記載されている。すなわち、溶媒として挙げられたNMPやアセトニトリルは、極性が非常に強いため各種金属酸化物や導電剤、分散樹脂、バインダ、重合開始剤など複数の成分で構成されている電極層の形成材料を非常に良く分散する反面、液滴吐出ヘッドの部材の接着のために使用されている樹脂部分に大きなダメージを与えてしまうのである。具体的には、このような溶剤によりダメージを受けた接着部分は接着層が溶出したり接着能力が著しく低下することによって製造時に保証されていたヘッドとしての機械的強度や精度を確保することが出来なくなってしまう。結果的に、インクジェットヘッドから吐出されるインク液滴のスピードや吐出される位置がばらばらになってしまうため、目的の位置にインク液滴が配置できなくなってしまう。加えて、長時間液滴を吐出することなくインクをヘッド内に滞留させたままでいた場合には、ヘッド内部の樹脂部材から樹脂に含まれている極性成分の溶出が起こってしまうために、インクの吐出を再開したときに形成された電極へ不純物が混入し製品バラツキを引き起こすもととなる。
しかしながら、前記の特許文献1〜3では、このような不具合を改善するためのインク組成としての具体的な提案がなされていない。したがって、インクジェット法(液滴吐出法)によって電極層を形成するには、使用するインクの組成について十分な検討が不可欠であり、特に使用する溶媒(液性媒体)の選定が極めて重要となっている。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、インクジェット法に代表される液滴吐出法で用いられる液滴吐出ヘッドに対し、特にその接着を担う樹脂部分となるエポキシ系接着剤に対して与えるダメージが少なく、したがって吐出安定性に優れ、また液滴吐出ヘッドの短寿命化をも抑制することのできる2次電池電極用インクと、これを用いて得られたリチウムイオン電池、電子機器を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の2次電池電極用インクは、集電層と該集電層上に設けられた活物質を含む電極層とを有する電極を、液滴吐出方式で製造する際に用いられるインクであって、
Li−Mn系金属酸化物、Li−Ni系金属酸化物、Li−Co系金属酸化物、Li-Fe系金属酸化物またはこれら酸化物の複数種からなる混合物を含む正極活物質からなる活物質と、前記活物質を溶解及び/又は分散する液性媒体とを含み、
前記液性媒体は、密封された該液性媒体中に、エポキシ系接着剤の硬化物を大気圧下、50℃の環境下で10日間静置した際の、前記エポキシ系接着剤の硬化物の重量増加率を130%以下とするものであることを特徴としている。
この2次電池電極用インクによれば、これを用いて電極層を形成した際、液性媒体がエポキシ系接着剤に対して与えるダメージが少ないため、エポキシ系接着剤を用いた液滴吐出ヘッドによる吐出安定性に優れたものとなる。また、液滴吐出ヘッドに大きなダメージを与えてしまうことによる液滴吐出ヘッドの短寿命化を、抑制することができる。
本発明の別の2次電池電極用インクは、集電層と該集電層上に設けられた活物質を含む電極層とを有する電極を、液滴吐出方式で製造する際に用いられるインクであって、
黒鉛、易黒鉛化炭素、難黒鉛化炭素、Li−Ti系金属酸化物、Li-Sn系金属酸化物、Li-Si系金属酸化物またはこれら材料の複数種からなる混合物を含む負極活物質からなる活物質と、前記活物質を溶解及び/又は分散する液性媒体とを含み、
前記液性媒体は、密封された該液性媒体中に、エポキシ系接着剤の硬化物を大気圧下、50℃の環境下で10日間静置した際の、前記エポキシ系接着剤の硬化物の重量増加率を130%以下とするものであることを特徴としている。
この2次電池電極用インクによれば、これを用いて電極層を形成した際、液性媒体がエポキシ系接着剤に対して与えるダメージが少ないため、エポキシ系接着剤を用いた液滴吐出ヘッドによる吐出安定性に優れたものとなる。また、液滴吐出ヘッドに大きなダメージを与えてしまうことによる液滴吐出ヘッドの短寿命化を、抑制することができる。
また、前記2次電池電極用インクにおいては、この2次電池電極用インクの液性媒体が、ノズルプレートが前記エポキシ系接着剤で接合された液滴吐出ヘッドから吐出されることにより、電極の製造に用いられるものであるのが好ましい。
液性媒体がエポキシ系接着剤に対して与えるダメージが少ないため、液滴吐出ヘッドに対してノズルプレートが良好に接合した状態に保持され、したがってエポキシ系接着剤のダメージに起因するインクの吐出安定性低下や、液滴吐出ヘッドそのものの短寿命化が抑制される。
また、前記2次電池電極用インクにおいては、前記エポキシ系接着剤が、エポキシ系樹脂と脂肪族ポリアミンとを含むものであってもよい。
このようなエポキシ系接着剤は、液滴吐出ヘッドのノズルプレートとヘッド本体とを強固に接着し固定することができる。そして、この液滴吐出ヘッドによる液滴吐出時に、液滴吐出ヘッドが好ましくない振動をしてしまうことを効果的に抑制することもできる。
また、前記2次電池電極用インクにおいては、前記液性媒体の大気圧下における沸点は、180〜300℃であるのが好ましい。
このようにすれば、2次電池電極用インクを吐出する液滴吐出ヘッドにおける目詰まり等が効果的に防止され、2次電池電極の生産性が向上する。
また、前記2次電池電極用インクにおいては、前記液性媒体の25℃における蒸気圧が、0.1mmHg以下であるのが好ましい。
このようにすれば、2次電池電極用インクを吐出する液滴吐出ヘッドにおける目詰まり等が効果的に防止され、2次電池電極の生産性が向上する。
また、前記2次電池電極用インクにおいては、前記液性媒体が、ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−エチルピロリジノン、N−プロピルピロリジノン、N−ブチルピロリジノン、N−ペンチルピロリジノン、ジメチル−N,N’−ジメチルプロピルウレア、γブチロラクトン、γノナラクトン、炭酸プロピレン、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、から選択される1種または2種以上を含むものであるのが好ましい。
このようにすれば、液性媒体がエポキシ系接着剤に対して与えるダメージがより少なくなり、したがってエポキシ系接着剤のダメージに起因するインクの吐出安定性低下や、液滴吐出ヘッドそのものの短寿命化がより抑制される。
本発明のリチウムイオン電池は、前記の2次電池電極用インクを用いて製造された2次電池用電極を備えたことを特徴としている。
このリチウムイオン電池によれば、液滴吐出ヘッドに大きなダメージが与えられることなく製造されたものとなるので、生産性が良好となり、また、電極層の厚さが薄くなることで電極の内部抵抗が十分に低くなり、さらに、電極層のパターニングが容易になって充放電の特性制御も可能なものとなる。
本発明の電子機器は、前記のリチウムイオン電池を備えたことを特徴としている。
この電子機器によれば、前記したように優れた特性のリチウムイオン電池を備えているので、この電子機器自体も良好なものとなる。
以下、本発明を実施形態によって詳細に説明する。
本発明の2次電池電極用インクは、リチウムイオン電池(リチウムイオン2次電池)における2次電池用電極の製造に用いられるインクであり、特に、液滴吐出法の代表的な方式であるインクジェット方式による、2次電池用電極の製造に用いられるものである。この2次電池電極用インクは、集電層上に設けられる電極層を形成するためのもので、正極(正電極)用のインク(以下、正極用インクと記す)と、負極(負電極)用のインク(以下、負極用インクと記す)とがある。
正極用インクは、Li−Mn系金属酸化物、Li−Ni系金属酸化物、Li−Co系金属酸化物、Li-Fe系金属酸化物、またはこれら酸化物の複数種からなる混合物を含む正極活物質(活物質)と、アセチレンブラック、ケッチンブラックやグラファイトなどの炭素材料系導電剤と、ポリビニリデンフルオロライド(PVDF)、フッ素ゴム、エチレン−プロピレン−ジエンモノマー三元共重合(EPDM)などのバインダ(分散樹脂)と、を固形分とするものである。なお、固形分には、必要に応じて高分子電解質原料やリチウム塩、重合開始剤などが適宜選択され、添加される。そして、このような固形分を液性媒体で溶解及び/又は分散し、調製したスラリーにより、正極用インクが形成される。
負極用インクは、黒鉛、易黒鉛化炭素、難黒鉛化炭素、Li−Ti系金属酸化物、Li-Sn系金属酸化物、Li-Si系金属酸化物、またはこれら材料の複数種からなる混合物を含む負極活物質(活物質)と、アセチレンブラック、ケッチンブラックやグラファイトなどの炭素材料系導電剤と、ポリビニリデンフルオロライド(PVDF)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、スチレン−ブタジエンゴム(SBRラテックス)などのバインダ(分散樹脂)と、を固形分とするものである。なお、固形分には、必要に応じて高分子電解質原料やリチウム塩、重合開始剤などが適宜選択され、添加される。また、バインダの一部としてPI(ポリイミド)が添加されることもある。そして、このような固形分を液性媒体で溶解及び/又は分散し、調製したスラリーにより、負極用インクが形成される。
なお、前記のバインダとしてのポリビニリデンフルオロライド(PVDF)は、カーボン材料や金属集電体(Cu箔)に対して結着作用があり、したがって後述する実験例では結着剤としている。
このようなインクに用いられる液性媒体としては、前記の固形分を溶解及び/又は分散する機能を有するものである。つまり、液性媒体は、溶媒および/または分散媒として機能するものである。そして、このような液性媒体は、通常は電極層を製造する過程において、その大部分が気化することで除去されるようになっている。また、本発明においては、液性溶媒としては以下の条件を満足するものが用いられる。
すなわち、密封された液性媒体中に、エポキシ系接着剤の硬化物を大気圧下、50℃の環境下で浸漬し10日間静置した際の、エポキシ系接着剤の硬化物の重量増加率(膨潤率)を130%以下とするものが用いられる。ここで、重量増加率とは、液性媒体中に浸漬する前の重量(w1)に対して増加した重量(w2)の割合(百分率)、つまり以下の(式)で表される値である。
(式) 重量増加率=(w2/w1)×100[%]
なお、このようなエポキシ系接着剤の硬化物の重量増加率の測定については、例えば、直径6mm×厚さ2mmの円盤状の試験片を用いて行うことができる。
使用する液性媒体がこのような条件を満足することにより、前記の2次電池電極用インクは、液性媒体がエポキシ系接着剤に対して与えるダメージが少なくなるため、エポキシ系接着剤を用いた液滴吐出ヘッドによる吐出安定性に優れたものとなる。すなわち、エポキシ系接着剤は液性媒体によって膨潤し、この膨潤によるダメージによってその接着力が低下するものの、この接着力低下に起因する液滴吐出ヘッドの特性低下が、吐出安定性にほとんど影響がなく、したがって許容される範囲内となるからである。
よって、数ヶ月にわたって長期間液滴吐出を行っても、液滴の吐出量等の条件を安定化させることができ、これにより長期に亘って安定した品質の2次電池用電極を製造することができる。また、液滴吐出ヘッドに大きなダメージを与えてこれを劣化させてしまうことによる液滴吐出ヘッドの短寿命化を抑制し、液滴吐出ヘッドの長寿命化を図ることができる。さらに、このように液滴吐出ヘッドを長寿命化し、液滴吐出ヘッドの交換、修理等のメンテナンスの頻度を低くすることができるため、2次電池用電極の生産性を向上することができる。
すなわち、液滴吐出ヘッドの耐久性と前記の重量増加率との相関をとったところ、130%以下では液滴吐出ヘッドの耐久性が要求される耐久性、例えば1.5ヶ月程度の連続使用が可能となった。したがって、前記したように長期に亘っての吐出安定性や、液滴吐出ヘッドの長寿命化を図ることが可能になる。一方、エポキシ系接着剤の重量増加率が130%を越える液性媒体を用いた場合、インクジェット方式を用いた2次電池用電極の製造において、長期間液滴吐出を行うと、液滴の吐出性が不安定になり、形成される電極層の厚さむらを抑制するのが困難になってしまう。
このような重量増加率が130%以下とする条件を満足させるために選択できる液性媒体としては、例えばジメチルイミダゾリジノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−エチルピロリジノン、N−プロピルピロリジノン、N−ブチルピロリジノン、N−ペンチルピロリジノン、ジメチル−N,N’−ジメチルプロピルウレア、γブチロラクトン、γノナラクトン、炭酸プロピレン、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等を挙げることができ、したがって本発明のインクでは、これらから選択される1種または2種以上を含むものが好適に用いられる。
また、このような液性媒体の大気圧(1気圧)下における沸点は、180〜300℃であるのが好ましく、190〜280℃であるのがより好ましく、200〜265℃であるのがさらに好ましい。液性媒体の大気圧下における沸点が前記範囲内の値であると、2次電池電極用インクを吐出する液滴吐出ヘッドにおける目詰まり等が効果的に防止され、2次電池電極の生産性が向上する。
また、このような液性媒体の25℃における蒸気圧は、0.1mmHg以下であるのが好ましく、0.05mmHg以下であるのがより好ましい。液性媒体の蒸気圧が前記範囲内の値であると、2次電池電極用インクを吐出する液滴吐出ヘッドにおける目詰まり等が効果的に防止され、2次電池電極の生産性が向上する。
また、2次電池電極用インク中における液性媒体の含有率は、70〜98wt%であるのが好ましく、80〜95wt%であるのがより好ましい。液性媒体の含有率が前記範囲内の値であると、インク粘度が例えば6〜10mPas程度となり、液滴吐出ヘッドからの吐出性が特に良好になるとともに、インク中の固形分の量も十分に確保できるからである。
また、前記の重量増加率の測定に用いるエポキシ系接着剤としては、エポキシ系樹脂と脂肪族ポリアミンとを含むものであるのが好ましい。このエポキシ系接着剤は、後述するような液滴吐出ヘッドのノズルプレートとヘッド本体とを強固に接着し固定することができる。そして、その液滴吐出時に、液滴吐出ヘッドが好ましくない振動をしてしまうことを効果的に抑制することもできる。ところが、このようなエポキシ系接着剤の硬化物は、NMPやアセトニトリルなどの液性媒体(溶剤)を用いたインクによって侵され易く、そのため、前記のようなエポキシ系接着剤を用いた液滴吐出ヘッドは、長期に亘って吐出安定性を維持するのが困難であった。
これに対して本発明で用いられる液性媒体は、前記のようなエポキシ系接着剤の硬化物も侵しにくいため、より長期間にわたってインクの吐出安定性を維持することができ、さらに、液滴吐出ヘッドそのものの長寿命化を図ることもできる。
次に、このような2次電池電極用インクを用いた製造されるリチウムイオン電池の一例について説明する。
図1は、本発明に係るリチウムイオン電池の一例の要部を示す説明図であり、図1中符号1はリチウムイオン電池である。このリチウムイオン電池1は、シート状の正極(正電極)2と、シート状の負極(負電極)3と、これらの間に設けられた多孔性のセパレータ4と、からなる3層構造を多数備え、さらにこれら三層構造に電解液を含浸させた状態で、金属缶ケース5で密閉した構造となっている。
正極2は、図2(a)に示すように、矩形シート状の集電層(集電体)6の表裏面に、それぞれ電極層7を形成したものである。同様に負極3も、図2(b)に示すように、矩形シート状の集電層(集電体)8の表裏面に、それぞれ電極層9を形成したものである。正極2の電極層7は前記した正極用インクによって形成されたもので、正極活物質が含まれたものである。同様に、負極3の電極層9は前記した負極用インクによって形成されたもので、負極活物質が含まれたものである。
セパレータ4は、高分子多孔性フィルムからなっている。また、正極2における集電層6はアルミ箔からなっており、負極3における集電層8は銅箔からなっている。さらに、金属缶ケース5は、スチール製あるいはアルミニウム製となっている。そして、図1に示したようにリチウムイオン電池1には端子10が設けられている。この端子10は、金属缶ケース5がスチール製の場合には正極端子となっており、金属缶ケース5がアルミニウム製の場合には負極端子となっている。なお、端子10が正極端子となる場合には、金属缶ケース5自体が負極端子となり、端子10が負極端子となる場合には、金属缶ケース5自体が正極端子となる。また、前記電解液としては、リチウム塩を溶解した有機溶媒が用いられる。
次に、このような構成からなるリチウムイオン電池の製造方法において、特に正極2や負極3となる電極の形成方法について説明する。
正極2や負極3となる電極については、本発明では、前記の正極用インク、負極用インクを用いて液滴吐出法(液滴吐出方式)で形成する。そこで、まず、液滴吐出法(インクジェット法)について図3、図4を図面を参照して説明する。なお、図3は液滴吐出装置を示す斜視図、図4は図3に示す液滴吐出装置における液滴吐出ヘッドを示す図であり、(a)は断面斜視図、(b)は断面図である。
図3に示すように液滴吐出装置100は、2次電池電極用インク(正極用インクあるいは負極用インク)Iを保持するタンク101と、チューブ110と、チューブ110を介してタンク101から2次電池電極用インクIが供給される吐出走査部102と、を備えて構成されたものである。吐出走査部102は、図示しない複数の液滴吐出ヘッド(インクジェットヘッド)をキャリッジ(図示せず)に搭載してなる液滴吐出手段103と、液滴吐出手段103の位置を制御する第1位置制御装置104(移動手段)と、基板Wを保持するステージ106と、ステージ106の位置を制御する第2位置制御装置108(移動手段)と、制御手段112とを備えて構成されたものである。ここで、基板Wは、前記した集電層6あるいは集電層8である。
タンク101と、液滴吐出手段103における複数の液滴吐出ヘッドとは、チューブ110で連結されており、タンク101から複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれに、2次電池電極用インクIが供給されるようになっている。
第1位置制御装置104は、制御手段112からの信号に応じて、液滴吐出手段103をX軸方向、およびX軸方向に直交するZ軸方向に沿って移動させるものである。さらに、第1位置制御装置104は、Z軸に平行な軸の回りで液滴吐出手段103を回転させる機能も有している。本実施形態では、Z軸方向を鉛直方向としている。第2位置制御装置108は、制御手段112からの信号に応じて、X軸方向およびZ軸方向の双方に直交するY軸方向に沿ってステージ106を移動させるものである。さらに、第2位置制御装置108は、Z軸に平行な軸の回りでステージ106を回転させる機能も有している。
ステージ106は、X軸方向とY軸方向との双方に平行な平面を有したものである。また、ステージ106は、2次電池電極用インクIを吐出する基板Wを、その平面上に固定、または保持できるように構成されている。
液滴吐出手段103は、前述したように第1位置制御装置104によってX軸方向に移動させられる。一方、ステージ106は、第2位置制御装置108によってY軸方向に移動させられる。つまり、第1位置制御装置104および第2位置制御装置108によって、ステージ106に対する液滴吐出ヘッドの相対位置が変わる(ステージ106に保持された基板Wと、液液滴吐出手段103とが相対的に移動する)ようになっているのである。
制御手段112は、2次電池電極用インクIを吐出すべき相対位置を表す吐出データを外部情報処理装置から受け取り、さらにこの吐出データに基づいて、液滴吐出手段103や第1位置制御装置104、第2位置制御装置108を制御するものである。
液滴吐出手段103は、図4(a)(b)に示す液滴吐出ヘッド(インクジェットヘッド)114を複数有し、さらにこれら液滴吐出ヘッド114を保持するキャリッジを有してなるものである。
液滴吐出ヘッド114は、振動板126と、ノズルプレート128とを備えて構成されたものである。振動板126とノズルプレート128との間には、図4(a)に示すようにタンク101から孔131を介して供給される2次電池電極用インクIが常に充填される液たまり129が形成されている。
また、振動板126とノズルプレート128との間には、複数の隔壁122が設けられており、これら隔壁122の一対と振動板126、ノズルプレート128とによって囲まれた空間部は、キャビティ120となっている。ここで、このようなキャビティ120を含む隔壁122および振動板126側が、前記したヘッド本体となっている。
キャビティ120には、一つのノズル118が前記ノズルプレート128に形成されており、したがってキャビティ120の数とノズル118の数とは同じになっている。また、キャビティ120には、一対の隔壁122間に位置する供給口130を介して、液たまり129から2次電池電極用インクIが供給されるようになっている。
振動板126上には、それぞれのキャビティ120に対応して振動子124が配設されている。振動子124は、ピエゾ素子(圧電素子)からなるもので、圧電体膜124Cと、この圧電体膜124Cを挟む一対の電極124A、124Bとを有してなるものである。この一対の電極124A、124B間に駆動電圧を与えることで、対応するキャビティ120に設けられたノズル118から、2次電池電極用インクIが吐出されるようになっている。なお、ノズル118からZ軸方向に2次電池電極用インクIが吐出されるように、ノズル118の向きや形状が調整されている。
ところで、このような構成の液滴吐出ヘッド114には、通常、部材の結合箇所に接着剤が用いられている。例えば、液滴吐出ヘッドの耐久性を大きく左右するノズルプレート128と隔壁122との接合や、振動板126と隔壁122との接合等に、接着剤が用いられている。このため、2次電池電極用インクIの液滴を繰り返し吐出すると、液滴吐出ヘッド114内(キャビティ120内)に2次電池電極用インクIが供給され続けることになり、また、液滴吐出に伴う振動エネルギー等が接着剤による接合部に加わることになる。
ここで、2次電池用電極の製造に用いられる産業用の液滴吐出装置は、民生用のプリンターに適用されるものとは全く異なるものであり、例えば、大量生産を行うため、大量の液滴を長時間に亘って吐出することが求められる。さらに、このような産業用の液滴吐出装置で用いられるインクは、民生用のプリンターで用いられるインクに比べて一般に粘度が高く、比重も大きいものとなる。そのため、液滴吐出ヘッドにかかる負荷は、民生用のプリンターに比べて非常に大きくなっている。
このような過酷な条件で用いられるため、従来においては、前記した特許文献1、3等に記載されたように2次電池電極用インクにより、接着剤が膨潤したり、接着剤による接着が不十分になることにより、液滴の吐出量が不安定化したり、吐出そのものが行えなくなる等の問題を生じていた。また、一般に製造に関わる装置は、一定間隔で吸引工程などを含むクリーニング作業を行うが、このときノズルプレート128や振動板126の接着強度が低下していると、吸引による圧力変化に耐えられずにひずみやたわみ等の構造的な欠陥が生じてしまう。その結果、一部のノズルで液滴の吐出が不安定なってしまい、ノズル間で吐出性に差異が生じてしまう。
このような問題を生じると、本来所望の厚さで均一に形成したい電極層に膜厚むらが生じてしまい、得られる電極はその特性が不安定になってしまう。また、形成する電極間でもバラツキが生じ、得られるリチウムイオン電池間で性能にバラツキが生じることになる。これに対し、本発明では、2次電池電極用インクとして、前述したような条件を満足するものを用いるため、長期間液滴吐出を行った場合であっても、前記のような問題の発生を効果的に防止することができる。
液滴吐出ヘッド114は、特に限定されないものの、ノズルプレート128が耐薬品性に優れたエポキシ系接着剤によって隔壁122に接合され接着されているもの、すなわちノズルプレート128がヘッド本体に接着されたものであるのが好適に用いられる。このような液滴吐出ヘッド114に対し、本発明の2次電池電極用インクは前記のエポキシ系接着剤に対して与えるダメージが少ないため、この液滴吐出ヘッド114による吐出安定性を良好に維持させることができ、また、液滴吐出ヘッド114に大きなダメージを与えてしまうことによる液滴吐出ヘッド114の短寿命化を抑制することができる。
また、液滴吐出ヘッド114に用いられているエポキシ系接着剤は、エポキシ系樹脂と脂肪族ポリアミンとを含むものであるのが好ましい。このようなエポキシ系接着剤が用いられた液滴吐出ヘッドは、インク中に含まれる一般的な溶剤に対する耐性があり、かつ、金属やシリコンなどのヘッドを構成する部材の接合を強固に保つため、液滴吐出時に、液滴吐出ヘッドが好ましくない振動をしてしまうことを効果的に抑制することができる。ところが、このようなエポキシ系接着剤の硬化物は、液性媒体として非常に極性の高いNMPやアセトニトリルが用いられた従来の2次電池電極用インクによって容易に侵され、膨潤してしまうなど大きなダメージを受けやすいやすいものであった。このため、従来の2次電池電極用インクを用いた場合、前記のようなエポキシ系接着剤を用いた液滴吐出ヘッドは、長期に亘って機械的な強度を保つことができないため吐出安定性を維持するのが困難であった。
これに対して本発明で用いられる液性媒体は、前記のようなエポキシ系接着剤の硬化物も侵しにくいため、より長期間にわたってインクの吐出安定性を維持することができ、さらに、液滴吐出ヘッドそのものの長寿命化を図ることもできる。加えて、エポキシ接着剤からの成分の溶出も少なく、製品への不純物混入を抑制する効果がある。
なお、液滴吐出ヘッド114に用いられるエポキシ系接着剤としては、例えば、AE−40(味の素ファインテクノ社製)、931−1(エイブルスティック社製)、ロックタイト3609(ヘンケルジャパン社製)、スコッチウェルドEW2010(3M社製)等が挙げられる。
このような構成の液滴吐出装置100を用いて、前記のリチウムイオン電池1における正極2や負極3を形成するには、まず、集電層6、8を用意する。これら集電層6、8としては、前記したように正極2の集電層6としてはアルミ箔を用意し、負極3の集電層8としては銅箔を用意する。
次に、用意した集電層6(8)を、図3中の基板Wとしてステージ106上に載置し、その状態から制御手段112によって液滴吐出手段103や第1位置制御装置104、第2位置制御装置108をそれぞれ制御する。これにより、液滴吐出手段103の液滴吐出ヘッド114に対して集電層6(8)を相対的に移動させつつ、液滴吐出ヘッド114から2次電池電極用インクIを集電層6(8)上に吐出する。
その際、液滴吐出手段103からの吐出や、第1位置制御装置104、第2位置制御装置108による集電層6(8)の位置(移動)を制御手段112によって制御することにより、集電層6(8)上に2次電池電極用インクIを所望の薄厚でかつ均一な厚さに塗布する。このようにして2次電池電極用インクIを塗布すると、形成する膜を十分に薄く形成することから、インクI中に含まれる液性媒体はこの吐出工程中にほとんどが気化し、膜中から除去される。なお、必要に応じて乾燥処理を行い、膜中に残留する液性媒体を強制的に除去するようにしてもよい。
このようにして集電層6(8)の一方の面に薄膜を形成したら、必要に応じてこの薄膜を加熱し硬化させた後、集電層6(8)の他方の面にも同様の処理を行う。これにより、集電層6(8)の他方の面にも2次電池電極用インクIからなる薄膜を形成する。次いで、得られた薄膜を加熱し、残留する液性媒体を十分に除去するとともに、硬化させる。さらに、硬化させた薄膜を必要に応じて圧縮し、規定の厚さに調整する。これにより、図2(a)(b)に示したように正極活物質あるいは負極活物質を含有してなる電極層7(9)を集電層6(8)の両面に形成し、正極2、あるいは負極3を得る。
その後、これら正極2、負極3を用いて従来と同様にして組み立て、図1に示すようなリチウムイオン電池1を得る。
このようにして得られたリチウムイオン電池1によれば、液滴吐出ヘッド114に大きなダメージが与えられることなく製造されたものとなるので、生産性が良好となり、また、電極層7(9)の厚さが薄くなることで正極2や負極3の内部抵抗が十分に低くなり、さらに、電極層7(9)のパターニングが容易になって充放電の特性制御も可能なものとなる。
次に、前記したようなリチウムイオン電池を備えた電子機器について説明する。
図5は、本発明の電子機器をモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータに適用した場合の一例を示す斜視図である。
図5に示すようにパーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示ユニット1106とによって構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対してヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このパーソナルコンピュータ1100においては、その電源として、図1に示したようなリチウムイオン電池を備えている。
したがって、このパーソナルコンピュータ1100によれば、前記したように優れた特性のリチウムイオン電池を備えているので、このパーソナルコンピュータ1100自体も良好なものとなる。
なお、本発明の電子機器は、前述したパーソナルコンピュータ(モバイル型パーソナルコンピュータ)の他にも、例えば、携帯電話機、ディジタルスチルカメラ、テレビ(例えば、液晶テレビ)、ビデオカメラ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、ラップトップ型パーソナルコンピュータなど、種々のものに適用することができる。
また、本発明のリチウムイオン電池は、前記した電子機器以外にも、車両など、電源を必要とする全てのものに使用することができる。
(実験例)
2次電池電極用インクIとして、正極用インクを以下のようにして作製した。
正極活物質としてマンガン酸リチウム(LiMn)を用い、導電剤としてカーボンブラックを用い、さらに分散樹脂(バインダ)と、結着剤としてのポリビニリデンフルオロライド(PVDF)とを用い、これらを適宜に配合して固形分を調整した。そして、このような固形分に対し、複数種の溶媒を混合してなる液性溶媒(混合溶媒)を加えて固形分を溶解/分散させ、実施例1〜実施例23、及び比較例1〜比較例12までのスラリー(分散液)、すなわち正極用インク(2次電池電極用インクI)を得た。
実施例1〜実施例23について、その固形分の配合比(含有量)と、液性媒体(混合溶媒)における各溶媒の種類(記号)とその沸点、およびその配合比(含有量)とを、表1にまとめて示す。また、比較例1〜比較例12についても、その固形分の配合比(含有量)と、液性媒体(混合溶媒)における各溶媒とその沸点、およびその配合比(含有量)とを、表2にまとめて示す。
また、これら表1、表2には、形成した正極用インクの粘度と、使用した液性媒体(混合溶媒)のエポキシ膨潤重量(先に定義した本発明における重量増加率)とを併記した。また、配合比(含有量)については、その単位を重量%(wt%)としている。
Figure 2009123467
Figure 2009123467
なお、前記の表1、表2において溶媒の種類を表す記号は、以下の溶媒に対応している。各溶媒の沸点と、エポキシ膨潤重量(先に定義した本発明における重量増加率)と、粘度とを合わせて以下に示す。
記号(略号) 溶媒名 沸点 エポキシ膨潤重量 粘度
(℃) (重量%) (mPas)
A;NPP Nペンチルピロリドン 260 156.13 2.8
B;NBP Nブチルピロリドン 245 142.28 2.5
C;NEP Nエチルピロリドン 218 165.35 2.09
D;DMPU NNジメチルプロピルウレア 245 164.33 2.91
E;DMI ジメチルイミダゾリジノン 225 145.46 1.94
F;NMF Nメチルホルムアニリド 245 114.13 2.5
G;gBL γブチロラクトン 204 83.01 1.7
H;PC 炭酸プロピレン 242 32.04 2.4
I;EDE ジエチレングリコールジエチルエーテル
188 27.81 1.4
J;EDM ジエチレングリコールメチルエチルエーテル
176 40.82 1.2
K;PHMM エチレングリコールフェニルメチルエーテル
222 60.06 2
L;MFTG トリプロピレングリコールメチルエーテル
242 27.31 4.5
M;BDM ジエチレングリコールブチルメチルエーテル
215 35.92 1.6
N;BMGA ジエチレングリコールエチルエーテルアセテート
192 30.92 1.6
O;DPMA ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート
213 21.7 1.7
P;EEP エトキシプロピオン酸エチル 170 45.12 1.2
Q;NMP Nメチルピロリドン 202 180.01 1.65
また、前記の各実施例および各比較例について、表1、表2や前記の「粘度」については、振動式粘度計を用いて、JIS Z8809に準拠して測定した2次電池電極用インクや各溶媒の25℃における粘度を示し、「沸点」の欄には、各溶媒の常圧(1気圧)における沸点を示し、「エポキシ膨張重量」の欄には、密封された液性媒体中に、エポキシ系接着剤(味の素ファインテクノ社製、AE−40、エポキシ系樹脂と脂肪族ポリアミンとを含むもの)の硬化物(直径6mm×厚さ4mmの円盤状の試験片)を、大気圧下、50℃の環境下で10日間静置した際の前記エポキシ系接着剤の硬化物の膨潤重量(重量増加率)を示した。
このようにして形成した実施例1〜23の2次電池電極用インクを用いてこれを前記の液滴吐出ヘッド114から吐出し、図2に示した電極層7を形成したところ、電極層7を所望の厚さでかつ均一な厚さに形成することができた。また、長期間連続して吐出を行っても、液滴吐出ヘッド114に対して大きなダメージを与えることがなく、したがって液滴吐出ヘッド114を長寿命化できることが確認された。
一方、比較例1〜12の2次電池電極用インクを用いてこれを前記の液滴吐出ヘッド114から吐出し、図2に示した電極層7を形成したところ、得られた電極層7には厚さむらが見られるものもあった。また、長期間連続して吐出を行ったところ、液滴吐出ヘッド114に対して大きなダメージを与えてしまい、ヘッド本体からノズルプレートが剥離してしまうものもあった。
本発明に係るリチウムイオン電池の一例の要部を示す説明図である。 (a)は正極の側断面図、(b)は負極の側断面図である。 電極の製造に用いる液滴吐出装置を示す斜視図である。 (a)は液滴吐出ヘッドの断面斜視図、(b)は側断面図である。 本発明の電子機器としてのパーソナルコンピュータの斜視図である。
符号の説明
1…リチウムイオン電池、2…正極(正電極)、3…負極(負電極)、4…セパレータ、5…金属缶ケース、6…集電層、7…電極層、8…集電層、9…電極層、100…液滴吐出装置、114…液滴吐出ヘッド、1100…パーソナルコンピュータ、I…2次電池電極用インク、W…基板

Claims (9)

  1. 集電層と該集電層上に設けられた活物質を含む電極層とを有する電極を、液滴吐出方式で製造する際に用いられるインクであって、
    Li−Mn系金属酸化物、Li−Ni系金属酸化物、Li−Co系金属酸化物、Li-Fe系金属酸化物またはこれら酸化物の複数種からなる混合物を含む正極活物質からなる活物質と、前記活物質を溶解及び/又は分散する液性媒体とを含み、
    前記液性媒体は、密封された該液性媒体中に、エポキシ系接着剤の硬化物を大気圧下、50℃の環境下で10日間静置した際の、前記エポキシ系接着剤の硬化物の重量増加率を130%以下とするものであることを特徴とする2次電池電極用インク。
  2. 集電層と該集電層上に設けられた活物質を含む電極層とを有する電極を、液滴吐出方式で製造する際に用いられるインクであって、
    黒鉛、易黒鉛化炭素、難黒鉛化炭素、Li−Ti系金属酸化物、Li-Sn系金属酸化物、Li-Si系金属酸化物またはこれら材料の複数種からなる混合物を含む負極活物質からなる活物質と、前記活物質を溶解及び/又は分散する液性媒体とを含み、
    前記液性媒体は、密封された該液性媒体中に、エポキシ系接着剤の硬化物を大気圧下、50℃の環境下で10日間静置した際の、前記エポキシ系接着剤の硬化物の重量増加率を130%以下とするものであることを特徴とする2次電池電極用インク。
  3. 2次電池電極用インクは、ノズルプレートが前記エポキシ系接着剤で接合された液滴吐出ヘッドから吐出されることにより、電極の製造に用いられるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の2次電池電極用インク。
  4. 前記エポキシ系接着剤は、エポキシ系樹脂と脂肪族ポリアミンとを含むものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の2次電池電極用インク。
  5. 前記液性媒体の大気圧下における沸点は、180〜300℃であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の2次電池電極用インク。
  6. 前記液性媒体の25℃における蒸気圧は、0.1mmHg以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の2次電池電極用インク。
  7. 前記液性媒体は、ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−エチルピロリジノン、N−プロピルピロリジノン、N−ブチルピロリジノン、N−ペンチルピロリジノン、ジメチル−N,N’−ジメチルプロピルウレア、γブチロラクトン、γノナラクトン、炭酸プロピレン、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、から選択される1種または2種以上を含むものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の2次電池電極用インク。
  8. 請求項1〜7のいずれかに一項に記載の2次電池電極用インクを用いて製造された2次電池用電極を備えたことを特徴とするリチウムイオン電池。
  9. 請求項8記載のリチウムイオン電池を備えたことを特徴とする電子機器。
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