JP2009121697A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱性向上を図ることのできる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】前面を開口する内箱12と、内箱12の外側を覆う外箱11と、内箱12と外箱11との間に充填される発泡断熱材13と、芯材25を外被材26で覆って内部が減圧されるとともに内箱12と外箱11との間に配される真空断熱パネル21、22、23とを有する断熱箱体10を備えた冷蔵庫において、真空断熱パネル21、22、23を内箱12の両側面と背面とを覆うように断面コ字型に折曲して形成した。
【選択図】図4

Description

本発明は、断熱箱体内に真空断熱パネルを備えた冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。図9はこの冷蔵庫の本体筐体を形成する断熱箱体の上面断面図を示している。断熱箱体10は外箱11と内箱12の間に発泡断熱材13が充填され、内箱12により複数の貯蔵室7が区分けして形成される。断熱箱体10の両側面及び背面には外箱11に固着した平板状の真空断熱パネル20が設けられる。
各面の真空断熱パネル20の周囲には隙間30aが設けられる。隙間30aによって発泡断熱材13の原液が浸透するための流路が形成される。該流路を発泡断熱材13の原液が流通し、真空断熱パネル20と内箱12との間に発泡断熱材13が充填される。真空断熱パネル20によって断熱箱体10の断熱性を向上することができる。
特開2003−28562号公報(第3頁−第6頁、第7図)
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、平板状の真空断熱パネル20が断熱箱体10の各面にそれぞれ設けられ、各真空断熱パネル20の周囲に発泡断熱材13を浸透させるための隙間30aが形成される。このため、外箱11の表面積に対する真空断熱パネル20の被覆率が低く55〜60%程度になる。このため、断熱箱体10の断熱性を充分向上することができない問題があった。
本発明は、断熱性を向上することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、前面を開口する内箱と、前記内箱の外側を覆う外箱と、前記内箱と前記外箱との間に充填される発泡断熱材と、芯材を外被材で覆って内部が減圧されるとともに前記内箱と前記外箱との間に配される真空断熱パネルとを有する断熱箱体を備えた冷蔵庫において、前記真空断熱パネルを前記内箱の両側面及び背面を覆うように断面コ字型に折曲したことを特徴としている。
この構成によると、外箱と内箱との間に真空断熱パネルを配して発泡断熱材が充填され、断熱箱体が形成される。真空断熱パネルは断面コ字型に折曲され、内箱の両側面と背面とを覆うように配置される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、複数の前記真空断熱パネルを上下に並設し、隣接する前記真空断熱パネルの一方を前記外箱に近接するとともに他方を前記内箱に近接したことを特徴としている。この構成によると、例えば、上方に配される真空断熱パネルが外箱に貼着され、該真空断熱パネルに隣接して下方に配される真空パネルが内箱に貼着される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、正面投影において隙間なく複数の前記真空断熱パネルを並設したことを特徴としている。この構成によると、隣接する真空断熱パネルは一方の下端と他方の上端との間には上下に連通した隙間が形成される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記外箱の背面側に前記発泡断熱材の原液を注入する注入口を設け、前記注入口を前記内箱に近接した前記真空断熱パネルに対向配置したことを特徴としている。この構成によると、内箱の開口部側を下方にして外箱の背面側の注入口に発泡断熱材の原液を吐出するノズルが挿入される。ノズルの先端は内箱に近接する真空断熱パネルに対向して配されて真空断熱パネルに接触せず、ノズルから吐出された発泡断熱材の原液が該真空断熱パネルの外面側を流通する。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記断熱箱体は複数の貯蔵室を仕切る断熱壁を一体に有し、隙間を介して複数の前記真空断熱パネルを上下に並設するとともに、前記断熱壁の後方及び側方に前記隙間を配置したことを特徴としている。
この構成によると、複数の真空断熱パネルが上下に並設され、真空断熱パネル間の隙間が貯蔵室を仕切る断熱壁と同じ高さに配される。これにより、各貯蔵室の両側面及び背面に真空断熱パネルが配置され、断熱壁の後方及び側方に真空断熱パネルが配置されない。発泡断熱材は該隙間によって真空断熱パネルの内箱側と外箱側に流通して充填される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記外箱の背面側に前記発泡断熱材の原液を注入する注入口を設け、前記注入口を前記隙間に対向配置したことを特徴としている。この構成によると、内箱の開口部側を下方にして外箱の背面側の注入口に発泡断熱材の原液を吐出するノズルが挿入される。ノズルの先端は真空断熱パネル間の隙間に配されて真空断熱パネルに接触せず、ノズルから吐出された発泡断熱材の原液が真空断熱パネルの内面側及び外面側を流通する。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記真空断熱パネルを前記内箱及び前記外箱から離して配置したことを特徴としている。この構成によると、真空断熱パネルと内箱との間に発泡断熱材が充填され、真空断熱パネルと外箱との間に発泡断熱材が充填される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記真空断熱パネルと前記内箱との距離を前記真空断熱パネルと前記外箱との距離よりも大きくしたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記内箱に固着して前記真空断熱パネルを支持する支持部材を設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、一の前記真空断熱パネルと他の前記真空断熱パネルとの厚みが異なることを特徴としている。この構成によると、例えば、野菜室を囲む真空断熱パネルが薄く形成され、冷凍室を囲む真空断熱パネルが厚く形成される。
本発明によると、真空断熱パネルを内箱の両側面及び背面を覆うようにコ字型に折曲したので、従来のように断熱箱体の側面と背面との境界に発泡断熱材の流路を形成する隙間が形成されない。これにより、発泡断熱材の流路を形成する隙間の体積を削減することができ、真空断熱パネルの被覆率を増加して断熱箱体及び冷蔵庫の断熱性を向上することができる。
また本発明によると、複数の真空断熱パネルを上下に並設し、隣接する真空断熱パネルの一方を外箱に近接するとともに他方を内箱に近接したので、隣接する真空断熱パネルを正面投影において接近して配置できる。これにより、真空断熱パネルの被覆率をより増加して断熱箱体及び冷蔵庫の断熱性を向上することができる。また、隣接する真空断熱パネル間には上下に連通する隙間が形成されるため、発泡断熱材を容易に流通させることができる。
また本発明によると、正面投影において隙間なく複数の真空断熱パネルを並設したので、真空断熱パネルの被覆率をより増加することができる。また、実質的な断熱厚みが増加して断熱箱体の断熱性を更に向上することができる。
また本発明によると、発泡断熱材の原液を注入する注入口を内箱に近接した真空断熱パネルに対向配置したので、吐出用のノズルを真空断熱パネルに接触させずに発泡断熱材の原液を注入することができる。従って、発泡断熱材の原液が円滑に流動し、ボイド等を防止して発泡断熱材を均一に充填することができる。
また本発明によると、貯蔵室を仕切る断熱壁の後方及び側方に配置された隙間を介して複数の真空断熱パネルを上下に並設したので、各貯蔵室に対する真空断熱パネルの被覆率を増加することができる。従って、断熱箱体及び冷蔵庫の断熱性を向上することができる。更に、真空断熱パネルの使用量を削減して冷蔵庫のコストを削減することができる。
また本発明によると、発泡断熱材の原液を注入する注入口を真空断熱パネル間の隙間に対向配置したので、吐出用のノズルを真空断熱パネルに接触させずに発泡断熱材の原液を注入することができる。従って、発泡断熱材の原液が円滑に流動し、ボイド等を防止して発泡断熱材を均一に充填することができる。
また本発明によると、真空断熱パネルを内箱及び外箱から離して配置したので、背面に凹凸のある内箱や配管が設けられる外箱と真空断熱パネルとの間に発泡断熱材が流通する流路を確保して充填不足による断熱性の低下を防止することができる。
また本発明によると、真空断熱パネルと内箱との距離を真空断熱パネルと外箱との距離よりも大きくしたので、凹凸を有する内箱の背面側の凸部と真空断熱パネルとの間に発泡断熱材の流路をより確実に確保し、ボイド等を防止して断熱性の低下を更に防止することができる。
また本発明によると、内箱に固着して真空断熱パネルを支持する支持部材を設けたので、真空断熱パネルを内箱及び外箱から簡単に離して配置することができる。
また本発明によると、一の真空断熱パネルと他の真空断熱パネルとの厚みが異なるので、貯蔵室に応じて真空断熱パネルを薄く形成することができる。従って、冷蔵庫のコストをより削減できるとともに、薄い真空断熱パネルを配した貯蔵室を広くして冷蔵庫の容積効率を向上することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は第1実施形態の冷蔵庫の断熱箱体の正面断面図及び上面断面図を示している。説明の便宜上、前述の図9に示す従来例と同様の部分には同一の符号を付している。
冷蔵庫の断熱箱体10は前面が開口する箱状を成している。断熱箱体10の外面は外箱11により形成され、内面は内箱12により形成される。外箱11は鉄板等の金属板から成る側面板11a、背面板11b及び底面板11c(図4参照)を接合して形成される。側面板11aは金属板を折曲して外箱11の天面及び両側面を形成する。
内箱12は樹脂成形品から成り、断熱箱体10と一体の断熱壁10aを形成する。断熱壁10aにより前面を開口した複数の貯蔵室7、8、9が区分けして形成される。貯蔵室7、8、9はそれぞれ冷蔵室、冷凍室、野菜室から成っている。外箱11と内箱12との間には真空断熱パネル21、22、23が配され、発泡ウレタン等の発泡断熱材13が充填されている。
真空断熱パネル21、22、23は断面コ字型に形成され、上下に並設される。貯蔵室7、9の両側面及び背面を覆う真空断熱パネル21、23は外箱11に貼着される。貯蔵室8の両側面及び背面を覆う真空断熱パネル22は内箱11に貼着される。即ち、隣接する真空断熱パネルの一方は外箱11に近接し、他方は内箱に近接する。
真空断熱パネル21、22、23は正面投影において隙間なく上下に並設される。真空断熱パネル21の下端と真空断熱パネル22の上端との間には上下を連通させる隙間30dが形成される。真空断熱パネル22の下端と真空断熱パネル23の上端との間にも同様に上下を連通させる隙間30dが形成される。
また、真空断熱パネル21、22、23の前端は内箱12の前端よりも後方に配置され、真空断熱パネル21、22、23の前面側にそれぞれ隙間30cが形成される。
図3は真空断熱パネル21の一部を示す断面図である。真空断熱パネル22、23も真空断熱パネル21と同様に構成される。真空断熱パネル21は袋状の外被材26内にガラス繊維等の芯材25を内包する。外被材26の内部は真空引きにより芯材25がスペーサとなって減圧され、外被材26は端部26aを密着して封止されている。
真空断熱パネル21、22、23は平板状の芯材25を内包して外被材26を封止した後、プレス加工等によって折曲される。これにより、容易に真空断熱パネル21、22、23を断面コ字型に形成することができる。
外被材26は端部が互いに接着される積層フィルム27、28から成っている。積層フィルム27、28は表面保護層27a、28aと接着層27b、28bとが中間層(不図示)を介して積層される。表面保護層27a、28aはナイロン等から成り、最外層に配されて外被材26の表面を保護する。接着層27b、28bは高密度ポリエチレン(HDPE)等から成り、熱溶着により積層フィルム27、28の端部を密着させる。
中間層は第1、第2バリア層(不図示)を積層して形成される。第1バリア層はエチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)から成る基台上にアルミニウム蒸着を施した面にポリ塩化ビニル(PVC)系樹脂をコーティングして形成されている。これにより、二酸化炭素やシクロペンタン等のガスを遮蔽することができる。また、第2バリア層はアルミニウム蒸着を施したポリエステル(PET)から成り、水蒸気等のガスを遮蔽する。これにより高いバリア性が保持されている。
図4は断熱箱体10の組立時の状態を示す分解斜視図である。外箱11の背面側には発泡断熱材13の原液を注入する注入口16が設けられる。注入口16は内箱12に近接する真空断熱パネル22に対向配置される。
発泡断熱材13を充填する際には内箱12を前面側が下方になるように設置し、真空断熱パネル22が内箱12上に取り付けられる。また、外箱11の内面には真空断熱パネル21、23が所定位置に取り付けられる。
そして、内箱12の上方から外箱11を被せ、発泡断熱材13の原液を吐出するノズル17を注入口16に挿入して原液が注入される。この時、注入口16が内箱12に近接する真空断熱パネル22に対向するためノズル17が真空断熱パネル22に接触しない。注入口16から注入された発泡断熱材13の原液は真空断熱パネル22の外面側を流通し、隙間30dを介して真空断熱パネル21、23の内面側に導かれる。
また、発泡断熱材13の原液は真空断熱パネル21、23の前方の隙間30cを介して真空断熱パネル21、23内面側に行き渡る。発泡断熱材13は反応によって発泡し、内箱12と外箱11の間に充填される。
尚、内箱12の天面を覆う平板状の真空断熱パネルを別途設けてもよく、内箱12の底面を覆う真空断熱パネルを設けてもよい。
本実施形態によると、真空断熱パネル21、22、23を内箱12の両側面及び背面を覆うようにコ字型に折曲したので、従来のように断熱箱体10の側面と背面との境界に発泡断熱材13の流路を形成する隙間30a(図9参照)が形成されない。これにより、発泡断熱材13の流路を形成する隙間の体積を削減することができ、真空断熱パネルの被覆率を増加して断熱箱体10及び冷蔵庫の断熱性を向上することができる。
また、隣接する真空断熱パネルの一方を外箱11に近接するとともに他方を内箱12に近接したので、隣接する真空断熱パネルを正面投影において接近して配置できる。これにより、真空断熱パネルの被覆率をより増加して断熱箱体10及び冷蔵庫の断熱性を向上することができる。更に、隣接する真空断熱パネル21、22、23間には上下に連通する隙間30dが形成されるため、発泡断熱材13を容易に流通させることができる。
また、正面投影において隙間なく複数の真空断熱パネル21、22、23を並設したので、真空断熱パネル21、22、23の被覆率をより増加することができる。加えて、外箱11の背面及び側面からそれぞれ垂直な方向に侵入する熱は真空断熱パネル21、22、23により断熱される。
矢印B(図1参照)に示すように、隙間30dを斜めに通過する熱は真空断熱材21、22、23を通らないが、発泡断熱材13を通過する距離が長くなる。これにより、実質的な断熱厚みが増加して断熱箱体10の断熱性を更に向上することができる。尚、真空断熱パネル21、22、23を正面投影において重なるように配置してもよい。
また、冷蔵室や野菜室は冷凍室よりも室内温度が高いため、冷凍室に比して断熱性能が低くてもよい。このため、貯蔵室7、9に配される真空断熱パネル21、23の厚みを貯蔵室8に配される真空断熱パネル22よりも薄くできる。これにより、冷蔵庫のコストをより削減できるとともに、薄い真空断熱パネル21、23を配した貯蔵室7、9を広くして冷蔵庫の容積効率を向上することができる。
また、発泡断熱材13の原液を注入する注入口16を内箱12に近接する真空断熱パネル22に対向配置したので、吐出用のノズル17を真空断熱パネル21、22、23に接触させずに発泡断熱材13の原液を注入することができる。従って、発泡断熱材13の原液が円滑に流動し、ボイド等を防止して発泡断熱材13を均一に充填することができる。
次に、図5、図6は第2実施形態の冷蔵庫の断熱箱体の正面断面図及び上面断面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は断面コ字型の真空断熱パネル21、22、23の配置が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
真空断熱パネル21、22、23は断面コ字型に形成され、隙間30bを介して上下に並設される。真空断熱パネル21、22、23間の隙間30bは断熱壁10aと同じ高さに設けられ、断熱壁10aの後方及び側方に配置されている。これにより、真空断熱パネル21、22、23はそれぞれ貯蔵室7、8、9の両側面及び背面を覆う。
また、真空断熱パネル21、22、23は内箱12の側面及び背面に固着された支持部材15に貼着され、内箱12及び外箱11から離れて配置されている。
図7は断熱箱体10の組立時の状態を示す分解斜視図である。外箱11の背面側には発泡断熱材13の原液を注入する注入口16が設けられる。注入口16は各真空断熱パネル21、22、23間の隙間30bに対向配置される。
発泡断熱材13を充填する際には内箱12を前面側が下方になるように設置し、支持部材15(図1参照)により真空断熱パネル21、22、23が内箱12上に取り付けられる。支持部材15を内箱12に設けることにより、真空断熱パネル21、22、23を容易に設置することができる。
そして、上方から外箱11を被せ、発泡断熱材13の原液を吐出するノズル17を注入口16に挿入して原液が注入される。この時、注入口16が隙間30bに対向するためノズル17が真空断熱パネル21、22、23に接触しない。注入口16から注入された発泡断熱材13の原液は隙間30bを介して真空断熱パネル21、22、23の内面側及び外面側に導かれる。
また、発泡断熱材13の原液は真空断熱パネル21、22、23の前方の隙間30cを介して真空断熱パネル21、22、23内面側及び外面側に行き渡る。発泡断熱材13は反応によって発泡し、内箱12と外箱11の間に充填される。
尚、内箱12の天面を覆う平板状の真空断熱パネルを別途設けてもよく、内箱12の底面を覆う真空断熱パネルを設けてもよい。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、真空断熱パネル21、22、23を内箱12の両側面及び背面を覆うようにコ字型に折曲したので、従来のように断熱箱体10の側面と背面との境界に発泡断熱材13の流路を形成する隙間30a(図9参照)が形成されない。これにより、発泡断熱材13の流路を形成する隙間の体積を削減することができ、真空断熱パネルの被覆率を増加して断熱箱体10及び冷蔵庫の断熱性を向上することができる。
尚、大型の冷蔵庫になると真空断熱パネル21、22、23間の隙間30bが水平方向に長くなる。このため、隙間30bの体積が大きく、断熱箱体10全体に対する真空断熱パネルの被覆率が増加されない場合がある。しかしながら、隙間30bが断熱壁10aの後方及び側方に配置されるので、各貯蔵室7、8、9に対する真空断熱パネル21、22、23の被覆率を増加することができる。従って、断熱箱体10及び冷蔵庫の断熱性を向上することができる。更に、真空断熱パネル21、22、23の使用量を削減して冷蔵庫のコストを削減することができる。
また、発泡断熱材13の原液を注入する注入口16を真空断熱パネル21、22、23間の隙間30bに対向配置したので、吐出用のノズル17を真空断熱パネル21、22、23に接触させずに発泡断熱材13の原液を注入することができる。従って、発泡断熱材13の原液が円滑に流動し、ボイド等を防止して発泡断熱材13を均一に充填することができる。
また、支持部材15により真空断熱パネル21、22、23を内箱12及び外箱11から離して配置したので、背面に凹凸のある内箱12や配管が設けられる外箱11と真空断熱パネル21、22、23の間に発泡断熱材13が流通する流路を確保して充填不足による断熱性の低下を防止することができる。
尚、凹凸が形成される内箱12の背面側の大きな面積を占める平面と真空断熱パネル21、22、23との距離を、外箱11と真空断熱パネル21、22との距離よりも大きくするとより望ましい。これにより、内箱12の背面側の凸部と真空断熱パネル21、22、23との間に発泡断熱材13が流通する流路をより確実に確保することができる。従って、ボイド等を防止して断熱性の低下を更に防止することができる。
次に、図8は第3実施形態の冷蔵庫の断熱箱体を示す分解斜視図である。説明の便宜上、前述の図5〜図7に示す第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態の断熱箱体10の内箱12と外箱11との間には内箱12の両側面及び背面を覆う断面コ字型の一の真空断熱パネル24が設けられる。その他の部分は第2実施形態と同様である。
真空断熱パネル24は内箱12に設けた支持部材15によって支持され、内箱12及び外箱11から離れて配置されている。尚、内箱12の天面や底面を覆う真空断熱パネルを別途設けてもよい。
本実施形態によると第1、第2実施形態と同様に、真空断熱パネル24を内箱12の隣接する両側面及び背面を覆うようにコ字型に折曲したので、従来のように断熱箱体10の側面と背面との境界に発泡断熱材13の流路を形成する隙間30a(図9参照)が形成されない。これにより、発泡断熱材13の流路を形成する隙間の体積を削減することができ、真空断熱パネルの被覆率を増加して断熱箱体10及び冷蔵庫の断熱性を向上することができる。
更に、第2実施形態の隙間30b(図5参照)が形成されず、真空断熱パネルの被覆率をより増加させることができる。
第1〜第3実施形態において内箱12の両側面及び背面を3枚及び1枚の真空断熱パネルにより覆っているが、これらの枚数に限られない。
本発明によると、断熱箱体内に真空断熱パネルを備えた冷蔵庫に利用することができる。
本発明の第1実施形態の冷蔵庫の断熱箱体を示す正面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の断熱箱体を示す上面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の真空断熱パネルを示す断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の断熱箱体を示す分解斜視図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の断熱箱体を示す正面断面図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の断熱箱体を示す上面断面図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の断熱箱体を示す分解斜視図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の断熱箱体を示す分解斜視図 従来の冷蔵庫の断熱箱体を示す上面断面図
符号の説明
6、7、8、9 貯蔵室
10 断熱箱体
10a 断熱壁
11 外箱
12 内箱
13 発泡断熱材
15 支持部材
16 注入口
17 ノズル
20、21、22、23、24 真空断熱パネル
25 芯材
26 外被材
30a、30b、30c、30d 隙間

Claims (10)

  1. 前面を開口する内箱と、前記内箱の外側を覆う外箱と、前記内箱と前記外箱との間に充填される発泡断熱材と、芯材を外被材で覆って内部が減圧されるとともに前記内箱と前記外箱との間に配される真空断熱パネルとを有する断熱箱体を備えた冷蔵庫において、前記真空断熱パネルを前記内箱の両側面及び背面を覆うように断面コ字型に折曲したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 複数の前記真空断熱パネルを上下に並設し、隣接する前記真空断熱パネルの一方を前記外箱に近接するとともに他方を前記内箱に近接したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 正面投影において隙間なく複数の前記真空断熱パネルを並設したことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記外箱の背面側に前記発泡断熱材の原液を注入する注入口を設け、前記注入口を前記内箱に近接した前記真空断熱パネルに対向配置したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記断熱箱体は複数の貯蔵室を仕切る断熱壁を一体に有し、隙間を介して複数の前記真空断熱パネルを上下に並設するとともに、前記断熱壁の後方及び側方に前記隙間を配置したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  6. 前記外箱の背面側に前記発泡断熱材の原液を注入する注入口を設け、前記注入口を前記隙間に対向配置したことを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 前記真空断熱パネルを前記内箱及び前記外箱から離して配置したことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 前記真空断熱パネルと前記内箱との距離を前記真空断熱パネルと前記外箱との距離よりも大きくしたことを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
  9. 前記内箱に固着して前記真空断熱パネルを支持する支持部材を設けたことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の冷蔵庫。
  10. 一の前記真空断熱パネルと他の前記真空断熱パネルとの厚みが異なることを特徴とする請求項2〜請求項9のいずれかに記載の冷蔵庫。
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