JP2009120371A - エレベータの非常時保守サービス情報提供システム及びその情報提供方法 - Google Patents

エレベータの非常時保守サービス情報提供システム及びその情報提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乗りかごの非常停止時、かご内乗客に保守情報を提供し、乗客の不安を緩和する。
【解決手段】 乗りかご3を運行制御する制御盤1と、監視室9と、保守センター10とを備え、乗りかごの非常停止時、かご内乗客の不安を緩和する非常時保守サービス情報提供システムにおいて、保守センター10の保守サービス情報作成処理部は、乗りかご3の乗客が非常用ボタン7aを操作し、制御盤1及び監視室9を経由して非常停止通報を受けたとき、各保守員識別情報及び各保守員の所持するGPS搭載の携帯通信端末13a,…からの現在位置を管理する保守管理テーブル22Bから特定される保守員の現在位置とエレベータ管理テーブル22Aに保存される非常停止のエレベータの位置情報とを用いて、前記地図情報の中から対象地図情報を抽出し、漁地点にマーキングを施し、地図画像情報として少なくとも乗りかごへ送信し、表示部に表示させる構成である。
【選択図】図2

Description

本発明は、エレベータの非常停止時、乗りかご内に閉じ込められた乗客の不安を緩和するエレベータの非常時保守サービス情報提供システム及びその情報提供方法に関する。
エレベータの昇降中などに地震その他の原因により乗りかごが非常停止し、乗りかご内に乗客が閉じ込められてしまうことがある。
このような状況下においては、乗りかご内に居る乗客の不安を緩和するために、かご内に非常用ボタン及びインターホンを設置し、乗客が非常用ボタンを押すことにより、かご内乗客とかご外部の管理人や監視員と対話できるようになっている。
しかし、かご内の乗客が外部の管理人などと対話しても、現場に保守員が来ない限り、乗りかごのドアを開けることができないので、乗客は対話した後も保守員が何時くるか分らず、かご内で何もせずに待っている状態となり、不安は解消されない。
そこで、従来、ビル設備の異常時、該当ビル近くの地域を巡回している保守員を見つけ出すために、保守員の位置把握システムが提案されている(特許文献1)。
この位置把握システムは、位置把握元となる例えば営業所には通信装置及びビルの全てを含む地図情報を格納したコンピュータが設置され、ビルを巡回する保守員には、GPSレシーバ及び無線通信装置を装備したコンピュータを所持させ、保守員がビル点検終了毎に営業所の通信装置に位置情報を送信する構成である。
特開平09−107410号公報
ところで、以上のような保守員の位置把握システムは、巡回中の保守員の位置を把握し、一番近い保守員に対して停止中のエレベータに向かうことを連絡することができる。
しかし、乗りかご内に閉じ込められている乗客は、かご外部から的確な情報が得られないため、保守員が何時くるのか、エレベータが何時復旧するのか全く不明の状態であり、乗客の不安が益々大きくなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、乗りかご内の閉じ込められている乗客に的確な情報を提供し、乗客の不安や救出時の事故を極力低減するエレベータの非常時保守サービス情報提供システム及びその情報提供方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、乗りかごを運行制御する制御盤と、この制御盤から運行に関する必要な情報を取り込んで監視する監視室と、保守センタとを備え、前記乗りかごが非常停止したとき、当該かご内に閉じ込められた乗客の不安を緩和するエレベータの非常時保守サービス情報提供システムにおいて、
前記乗りかごは、少なくとも非常用ボタン及び保守サービス情報表示部が設けられ、
前記保守センターは、管理対象となる全てのエレベータに関する識別情報及び位置情報を管理するエレベータ管理テーブルと、各保守員の識別情報及び各保守員の所持するGPS搭載の携帯通信端末から送信されてくる現在位置情報を管理する保守管理テーブルと、管理対象となる全てのエレベータの設置場所を含む地図情報を格納する地図情報格納部とを有する記憶装置と、CPUで構成された保守サービス情報作成処理部とが設けられ、
前記保守サービス情報作成処理部は、非常停止によって前記乗りかご内に閉じ込められた乗客が前記非常用ボタンを操作し、前記制御盤及び前記監視室を経由して非常停止通報を受けたとき、各保守員との連絡のもとに現場に派遣する保守員を特定し、前記保守管理テーブルから特定された保守員の現在位置情報と前記エレベータ管理テーブルから非常停止通報を受けた前記エレベータの位置情報とを用いて、前記地図情報の中から対象地図情報を抽出する対象地図作成手段と、この作成手段で作成された対象地図情報の中の保守員の現在位置及び該当エレベータの位置にマーキングを施すマーキング処理手段と、このマーキングを施した対象地図情報を地図画像情報として少なくとも前記制御盤経由により前記乗りかごへ送信し、前記保守サービス情報表示部に表示させる手段とを設けた構成である。
また、本発明は、前記保守サービス情報作成処理部として、上記構成に新たに、前記保守サービス情報作成処理部は、前記マーキング手段によりマーキングを施した後、前記対象地図情報の縮尺から当該マーキングを施した両地点間の距離を算出し、前記対象地図画像情報に書き込んで前記地図画像情報として送信し、前記保守サービス情報表示部に表示させる距離算出手段を設けた構成でもよい。
さらに、本発明は、前記保守サービス情報作成処理部として、上記構成に新たに、前記距離算出手段は、算出された前記両地点間の距離と前記特定された保守員の走行速度とを用いて、前記距離に代えて現場に到着するまでの時間を求め、前記対象地図情報に書き込んで前記地図画像情報として送信し、前記保守サービス情報表示部に表示させる構成であってもよい。
本発明によれば、乗りかご内の閉じ込められている乗客に保守サービスに関する情報を的確に提供でき、乗客の不安や救出時の事故を極力低減化できるエレベータの非常時保守サービス情報提供システム及びその情報提供方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1及び図2は本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムの実施の形態1を説明する図であって、図1はシステムの全体構成図、図2は保守センターの構成例図である。
図1において、1はエレベータの運行制御及び運行状況を検出する制御盤、2は制御盤1からの運行制御指令に従って回転駆動する巻上機、3は巻上機2に掛け渡された主索4の一端部に接続され、巻上機2の回転方向及び回転速度に従って昇降する乗りかご、5は主索4の他端部に接続されたつり合いおもり、6は制御盤1と乗りかご3との間に接続されるテールコードである。テールコード6は、制御盤1から乗りかご3に所要の電力を供給する他、当該制御盤1と乗りかご3との間で必要な情報を伝送する機能を持っている。
乗りかご3内部には、かごドア3aの一側部に立設される側板3bにかご操作パネル7が設けられている。かご操作パネル7には、非常用ボタン7a、この非常用ボタン7aの操作のもとに乗りかご3外部と通話を行うためのインターホン7b、ドア開閉ボタン7c及び行先階呼び登録ボタン7dが設けられている。また、乗りかご3の上部には保守サービス情報を表示する保守サービス情報表示部8が設けられている。
前記制御盤1には同一のビル内などに設置される監視制御盤を備えた監視室9が接続される。監視室9は、制御盤1からエレベータの運行に関する情報を取り込んで表示し、必要な制御指令を制御盤1に送出し、また、非常用ボタン7aが操作されたときにかご内インターホン7bを介して乗客と連絡を取り合うマイク及びインターホンからなる音声入出力装置が設けられている。
10は監視制御盤を備えた監視室9または制御盤1との間で公衆通信回線,インタネットなどの通信回線11を介して接続される保守センターである。この保守センター10は保守員コールセンター、管轄地域サービスセンターなど,何らかの関係で保守員を派遣し、あるいは支援する各種の機関を含むものである。なお、制御盤1と保守センター10は互いに直接的にデータの授受を行うために無線通信回線で接続してもよい。
12a,12b,12c,…はエレベータの保守点検を行うために巡回している保守員である。各保守員12a,12b,12c,…はGPSを搭載した携帯通信端末13a,13b,13c,…を所持し、保守センター10で作成された保守点検スケジュールに従って各ビルを巡回し、ビル内に設置される保守点検対象であるエレベータの保守点検作業を実施している。
保守センター10は図2に示すように構成される。この保守センター10は、操作員が必要な指示を入力するキーボード,マウスなどの入力部21、データベース22、予め作成されるプログラムに従って所定の保守サービス情報を作成するCPUで構成される保守サービス情報作成処理部23と、保守サービス情報の生成過程などの情報を表示する表示部24と、各保守員12a,12b,12c,…の所持する携帯通信端末13a,13b,13c,…から逐次無線送信されてくる保守員IDを含む保守員位置情報を取り込んで記憶するとか、制御盤1又は監視室9から送信されてくるビルID又はエレベータ号機ID(エレベータID)などを受信して一時的に記憶するデータバッフアメモリ25により構成される。
前記データベース22には、少なくとも保守点検対象となる全てのビルのエレベータ号機を管理するエレベータ管理テーブル22Aと、各保守員の当日の巡回状態を管理する保守管理テーブル22Bと、保守点検対象となる全てのビルの全てを含む地図情報を格納する地図情報格納部22Cが形成されている。
エレベータ管理テーブル22Aには、図3に示すように例えば保守点検対象となる全てのビルIDまたはエレベータ号機ID、ビルの経度・緯度の位置情報、エレベータの型式を含む保守に必要なエレベータ設備情報、ビル住所等の項目が形成されている。
保守管理テーブル22Bには、図4に示すように例えば保守員ID、保守点検対象となる少なくとも1つ以上巡回先のビルID又はエレベータ号機ID、携帯電話番号、前述したように各保守員から逐次送られてデータバッファメモリ25に一時保される保守員IDを伴う位置情報を反映させる各保守員の現在位置、同じくデータバッファメモリ25に一時保される保守員IDを伴う対象ビルの保守完了・未完了を書き込む点検完・未完、走行速度(保守員ごとの平均走行速度等)の項目が形成されている。
その他、保守センター10には、乗りかごにおける保守サービス情報表示部8の画面サイズに合った静止画像を格納するフレームメモリ,ビットマップメモリなどの画像メモリを設けるが、この画像メモリはデータベース22,データバッフアメモリ25または別のメモリに形成してもよい。
保守サービス情報作成処理部23は、各保守員12a,12b,12c,…の所持する携帯通信端末13a,13b,13c,…から逐次無線送信されてくる保守員IDを含む現在位置情報を受信し、前記保守管理テーブル22Bに反映させる機能の他、次のような手段ないし機能を備えている。
すなわち、保守サービス情報作成処理部23は、保守員IDと保守点検対象ビルのうち非常時の保守点検対象ビルに関するビルIDまたは号機IDに基づいて所要とする対象地図を生成する対象地図作成手段23Aと、生成された対象地図上に保守員ID及びビルIDまたは号機IDに基づいてマーキングを施すマーキング処理手段23Bと、地図縮尺と2つのマーキングを施した2地点間の地図上の長さから距離を算出し、作成された対象地図の空きエリアに距離を書き込む距離算出手段23Cと、作成された対象地図情報を地図画像情報として例えば無線通信手段などにより制御盤1に送信し、保守サービス情報表示部8に表示する送信制御手段23Dとが設けられている。
次に、以上のように構成されたエレベータの非常時保守サービス情報提供システムの動作について、図5及び図6を参照して説明する。
地震その他の原因によって乗りかご3が非常停止し乗客が閉じ込められたとき、乗客はかご3内の非常用ボタン7aを押すと、非常通報信号S1がテールコード6を通して制御盤1に送られる。ここで、制御盤1は、非常通報信号S1を受けると、例えば建物のエレベータ号機IDを伴う非常通報信号S2を監視室9に送出する。監視室9の監視員は、音声入出力装置を使用し、かご3内のインターホン7bを通して乗客と連絡をとり合うことにより状況把握S3を行う。
ここで、監視員は、例えば電話連絡により非常停止状態を保守センター10に説明するか、監視室9から号機IDを伴うかご非常停止通報を保守センター10に送出する(S4)。これらステップS1〜S4は非常停止通報ステップに相当する。
このとき、保守センター10では、各保守員12a,12b,12c,…の所持する携帯通信端末13a,13b,13c,…から保守員IDを含む保守員位置情報S51,S52,S53を受信し、保守管理テーブル22Bの現在位置項目に反映させている。
そこで、監視室9から電話連絡等による非常停止通報を受付けると、保守センター10の操作員は例えば保守管理テーブル22Bを表示し、保守員の現在位置から例えば非常停止した建物に最も近い順番に保守員と連絡を取り合い、緊急に現地に向かえるか否かを確認し、現地に派遣できる保守員を特定する。また、保守センター10は、監視室9から号機IDを伴うかご非常停止による保守員緊急派遣データを受けたときも同様に現地に派遣できる保守員を特定する(S61,S62,S63,…)。これら一連の処理は保守員特定ステップに相当する。
ここで、保守センター10の操作員は、派遣する保守員例えば12aを特定すると、入力部21から地図作成指示を入力し、保守サービス情報作成処理部23による図5に示す一連の処理を実行する。
先ず、保守サービス情報作成処理部23は対象地図作成手段23Aを実行する。対象地図作成手段23Aは、地図作成指示有りか否かを判断し(ST1)、指示有りの場合には例えば入力メッセージに基づき、入力部21から非常停止したエレベータ号機IDと派遣する保守員IDを入力すると、これらIDをデータバッファメモリ25に記憶した後、これらエレベータ号機IDと保守員IDとに基づき、エレベータ管理テーブル22A及び保守管理テーブル22Bからエレベータ号機及び保守員の位置情報を取得する(ST2)。
そして、これら2つの位置情報を取得すると、地図情報格納部22Cから2つの位置情報を含むある縮尺の地図を抽出し、対象地図情報として表示部24に表示する(ST3)。
さらに、縮尺変更指示有りかを判断する(ST4)。ここで、対象領域の地図が表示部24からはみ出す場合には縮小し、また、対象領域の地図が表示部24の一部分だけに表示され、不要な他の領域も含む場合には拡大する縮尺変更指示を入力し、所要とする大きさの対象地図を作成する(ST4,ST5)。これらST1〜ST5の一連の処理は図5に示す対象地図作成ステップS7に相当する。
しかる後、保守サービス情報作成処理部23はマーキング処理手段23Bを実行する。このマーキング処理手段23Bは、予め設定された異なるマーク(図形)を読み出し、対象地図上のエレベータ号機及び保守員の位置情報に相当する個所にマーキングM1,M2を施す(ST6)。なお、同一のマークを施してもよい。因みに、図7はマーキングM1,M2を施した対象地図情報を示している。これらの処理は図5に示すマーキング処理ステップS8に相当する。
引き続き、保守サービス情報作成処理部23は距離算出手段23Cを実行する。この距離算出手段23Cは、道路で連なる複数のルートを抽出し、それぞれ縮尺とルートの長さとから距離を算出し(ST7)、例えば最短となる距離のルートを抽出し、対象地図上の空きエリアに距離を書き込んだ後(ST8)、画像メモリ26その他データベース22の所定エリアを利用して地図画像情報として作成し格納する。これらST7及びST8は図5に示す距離算出ステップS9に相当する。
さらに、保守サービス情報作成処理部23は送信制御手段23Dを実行する。送信制御手段23Dは、地図画像情報を読み出し、無線通信手段にて制御盤1に送信し(ST9)、乗りかご3内の保守サービス情報表示部8に表示する。
保守サービス情報作成処理部23は、地図画像情報を制御盤1に送信した後、処理継続か否かを判断し(ST10)、処理継続の場合には所定時間経過か否かを判断し(ST11)、所定時間経過ごとにステップST7に移行し、両地点間の距離を計算し直し、新たに作成した地図画像情報を制御盤1に送信し、乗りかご3内の保守サービス情報表示部8に表示する。処理継続無しの場合には終了する(ST12)。これらST9,ST10は図5に示す地図画像送信ステップS10に相当する。
従って、以上のような実施の形態によれば、乗りかご3が非常停止し乗客が閉じ込められたとき、非常用ボタン7aの操作のもとに制御盤1を介して監視室9に非常停止通報を連絡すると、保守センター10が例えば建物と保守員との位置にマーキングを施し、かつ、両地点間の距離を記載した地図画像情報を乗りかご3内の保守サービス情報表示部8に表示するので、保守員が現地に向かっていること、また保守員がどの程度の距離にいるのか,ひいてはどの程度の時間経てば来るのかが分り、乗客の不安を緩和できる。
なお、上記実施の形態では、対象地図上の両地点にマーキングを施すと共に、両地点間の距離を算出し、地図画像情報内に表記したが、例えば対象地図上の両地点にマーキングだけを施しただけの地図画像情報としてもよい。この場合には、保守サービス情報作成処理部23の距離算出手段23Cが不要とすることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムの実施の形態2について、図8を参照して説明する。この実施の形態2は、実施の形態1で説明した図1及び図2とほぼ同じ構成であるので、ここではその構成の説明を省略する。
この実施の形態は、保守サービス情報作成処理部23の距離算出手段23Cによる処理の一部に変更を加えたものである。距離算出手段23Cは、具体的には、建物又はエレベータ号機と保守員との両地点間の距離を求めた後、この求めた距離と図4に示す走行速度(例えば過去の保守員の平均走行速度)とを用いて、保守員が建物又はエレベータ号機に向かう保守員があとどのくらいの時間(到着時間)を要するかを算出し、図7に代えて図8に示すように対象地図上の空きエリアに到着時間データを書き込んだ後、地図画像情報として制御盤1に送信し、乗りかご3内の保守サービス情報表示部8に表示する構成である。
なお、走行速度は、保守員ごとに異なる値を設定したが、交通手段として二輪車、普通自動車,一部電車の利用等が考えられる為である。
この実施の形態では、図6に示すステップST7及びST8を除けば、その他の処理手順は全く同様である。つまり、地図画像情報を制御盤1に送信した後、処理継続か否かを判断し(ST10)、処理継続の場合には所定時間経過ごとに同様に距離を算出し、該当保守員の現地までの到着時間を計算し直し、乗りかご3内の保守サービス情報表示部8に対して到達時間の更新を行って表示してもよい。
この実施の形態によれば、乗りかご3内の保守サービス情報表示部8に逐次到着時間が表されるので、かご内に閉じ込め中の乗客はどの程度の時間で経てば保守員が来るのかが明確に把握でき、よって、乗客の気持ちの安定感を確保でき、乗客の不安を大幅に軽減することができる。
(実施の形態3)
本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムの実施の形態3について、図9及び図10を参照して説明する。この実施の形態3は、実施の形態1で説明した図1及び図2とほぼ同じ構成であるので、ここではその構成の説明を省略する。
この実施の形態は、かご操作パネル7には図9に示すように非常用ボタン7aとは別に対話用ボタン7eを付加する一方、各保守員12a,12b,12c,…には、カメラ付きのいわゆる第三世代(3G)と称する携帯通信端末13a,13b,13c,…を所持させ、音声及び画像の両方をパケット化して伝送可能とする。
また、保守センター10の保守サービス情報作成処理部23としては、図2に示す手段23A〜23Dの他に、図10に示すように対話要求(通話路確立要求)ST21に基づいて保守員例えば12aの所持する携帯通信端末13aと通話路を確立する保守員通話路確立処理手段23Eと、携帯通信端末13aと通話路を確立した後、携帯通信端末13aのカメラで撮影された画像と保守員の音声とを合成し、基地局を介して制御盤1経由でかご3内に転送する保守員音声・画像中継転送手段23Fと、かご3内のインターホン7bに入力される音声信号を携帯通信端末13a経由で保守センター10が受信し、該当保守員12aの所持する携帯通信端末13aに中継する乗客音声中継手段23Gとが設けられ、かご閉じ込め中の乗客と現場に向かう保守員12aとが相互に通話可能とするシステムである。
次に、以上のようなシステムの動作について説明する。
このエレベータの非常時保守サービス情報提供システムは、前述した図6の一連の処理を実行し、図7又は図8に示す地図画像情報が乗りかご3内の保守サービス情報表示部8に表示されている。
この状態において、かご閉じ込め中の乗客がかご3内のかご操作パネル7上の対話用ボタン7eを押すと、インターホン7bを生かした状態で乗りかご3から制御盤1に対話要求信号を送出すると、制御盤1は、乗りかご3内の保守サービス情報表示部8の地図画像情報を消去するとともに、監視室9経由により、または監視室9を経由することなく直接保守センター10を呼び出し、通路路を確立し、対話要求信号を送出する。
保守センター10の保守サービス情報作成処理部23は、対話要求ST21を受け取ると、保守員通話路確立処理手段23Eを実行する。
保守員通話路確立処理手段23Eは、既に保守員が特定されているので、当該保守員IDのもとに図4に示す保守管理テーブル22Bから該当保守員の携帯電話番号を取り出し、該当保守員12aとの通話路確立要求を行う。つまり、携帯電話番号を送出し、保守員12aの携帯通信端末13aを呼び出し、保守センター10と保守員12aの携帯通信端末13aとの通話路を確立した後、かご閉じ込め中の乗客との対話を促すとともに、乗客と保守員との通話路を接続する。
ここで、保守サービス情報作成処理部23は、保守員音声・画像中継転送手段23Fに移行する。一方、保守員12aは、カメラで自身の顔を撮影し、音声と顔画像とをパケット化して保守センター10に送信する。ここで、保守員音声・画像中継手段23Fは、保守員12aの携帯通信端末13aから送信されてくるパケットを受け取ると、そのパケットを順次中継し、制御盤1に転送する。
この後、保守サービス情報作成処理部23は乗客音声中継転送手段23Gを実行する。
制御盤1は、保守センター10から送られてくるパケットから音声と顔画像とに分離し、かご3内のインターホン7bから音声を送出し、かご3内の保守サービス情報表示部8に顔画像を表示する。
ここで、かご閉じ込め中の乗客が対話用ボタン7eを押した状態を続けながら、インターホン7bから音声信号を含むパケットを送出すると、少なくとも制御盤1を介して保守センター10に送信される。乗客音声中継転送手段23Gは、制御盤1等から送信されてくるパケットを受け取ると、そのパケットを順次中継し、保守員12aの携帯通信端末13aに転送する。乗客の音声を保守員12aの携帯通信端末13aに送信した後、対話継続かを判断し(ST22)、継続する場合には再度保守員音声・画像中継転送手段23Fを実行する。
すなわち、かご閉じ込め中の乗客とかご3内の保守サービス情報表示部8に表示された保守員12の携帯通信端末13aとの間で相互に現状の状況等の対話をすることができる。
なお、対話方式としては、前述したようにインターホン7b及び表示部8と保守員12aとでテレビ会議電話的に対話する方式と、表示部8に顔画像を表示せずにインターホン7bと保守員12aとで対話する方式とがある。後者の場合には表示部8に図7又は図8に示す地図画像情報を表示したままとすることができる。
従って、以上のような実施の形態によれば、エレベータの制御盤1と保守員の携帯通信端末13aとを直接繋げるようにすることで、かご閉じ込め中の乗客と保守員12aとの間で現状の状況等の対話することが可能となり、建物が劣悪な電波状態であっても、かご内との連絡不通状態を解消することが出来る。
(実施の形態4)
本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムの実施の形態4について、図11を参照して説明する。
この実施の形態は、保守センター10の保守サービス情報作成処理部23として、図2に示す対象地図作成手段23A、マーキング処理手段23B、距離算出手段23C、送信制御手段23Dと同様の構成の他に、新たに図11に示すように顔画像作成手段23H及び送信制御手段23Iを設けた構成である。その他は図1及び図2と同様である。
顔画像作成手段23Hは、現場に向かう保守員の顔画像を作成するものであって、例えば保守センター10のデータベース22に各保守員ごとの顔画像を挿入した図13に示す顔画像情報を用意するか、あるいは保守員ごとの顔写真のみを用意する。後者の場合には、顔画像の作成のために、予め保守管理テーブル22Bの保守員IDごとに保守員氏名,経験年数を設定しておく。
次に、以上のように構成されたシステムの動作について、図12を参照して説明する。
保守サービス情報作成処理部23は、前述した図6に示す一連の処理ST1〜ST9によって図7又は図8に示す地図画像情報を作成し、制御盤1経由でかご3内の保守サービス情報表示部8に表示する。
しかる後、一定時間経過か否かを判断し(ST31)、経過している場合にはST7に戻り、現場に向かっている保守員例えば12aとエレベータ号機までの距離を算出し、地図画像情報の到着時間または距離を更新し、保守サービス情報表示部8に表示する。
一定時間を経過していない場合には、保守サービス情報作成処理部23は顔画像作成手段23を実行する。顔画像作成手段23は、予めデータベース22に各保守員ごとの顔画像(顔写真画像を含む。以下、同じ)27を挿入した図13に示す顔画像情報を用意している場合にはその中から現地に向かう保守員12aの顔画像情報を抽出し、また各保守員ごとの顔画像を挿入した図13に示す顔画像情報を用意していない場合には、予め用意されている該当保守員12aに保守管理テーブル22Bの保守員IDごとに保守員氏名,経験年数を付加し、図13に示す顔写画像情報を作成し(ST32)、画像メモリ26に格納する。
しかる後、保守サービス情報作成処理部23は送信制御手段23Iを実行し、画像メモリ26から顔画像情報を読み出し、無線通信手段にて制御盤1に送信し(ST33)、乗りかご3内の保守サービス情報表示部8に表示する。
さらに、処理継続か否かを判断し(ST34)、処理継続の場合にはステップST1に移行し、再び地図画像情報を作成し、制御盤1経由でかご3内の保守サービス情報表示部8に表示する。
すなわち、このシステムは、前述した図6に示す一連の処理ST1〜ST9によって図7又は図8に示す地図画像情報と、この実施の形態4で作成した顔画像情報とを交互に制御盤1経由でかご3内の保守サービス情報表示部8に表示するものである。
従って、以上のような実施の形態によれば、地図画像情報と顔画像情報とを交互にかご内の保守サービス情報表示部8に表示するので、かご内閉じ込め中の乗客は保守員が現地に向かっていること、保守員がどの程度の距離にいるのか、さらにどんな保守員かを知ることができ、乗客の不安を大きく解消することができる。
なお、この実施の形態では、地図画像情報と顔画像情報とを交互に表示したが、かご3内の保守サービス情報表示部8に並べた状態で表示しても構わない。地図画像情報と顔画像情報とを並べる場合には、保守センター10側で一画面内に入るように編集し、例えば上段に地図画像情報、下段に顔画像情報を並べて表示する。
(実施の形態5)
次に、本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムの実施の形態5について、図14を参照して説明する。この実施の形態5は、実施の形態1で説明した図1及び図2とほぼ同じ構成であるので、ここではその構成の説明を省略する。
この実施の形態5において、特に異なるところは、制御盤1及び各階乗場操作パネル7−1,7−2,…にそれぞれ携帯接続用差込端子31を設け、保守員例えば12aの所持する携帯通信端末13aを接続可能にするものである。14は通信ケーブルである。
各階乗場操作パネル31a,31b,…は、制御盤1を介してかご3内のインターホン7bと接続されているので、保守員12aが現場に到着後あるいは復旧中にかご停止近くの携帯接続用差込端子例えば31に携帯通信端末13aを接続し、保守員12aからかご3内の乗客にコールすれば、制御盤1側で自動的にインターホン7bとの回線を閉結することにより、乗客との間で対話が可能となり、また、携帯接続用差込端子32aから携帯通信端末13aを外すか、オフ操作することにより、保守員側から自動的に回線を切断することができる。
従って、以上のような構成によれば、保守員と乗客との間で直接対話することが可能となり、復旧の内容及び注意事項を知らせることができ、乗客の不安や救出時の事故を少しでも減らすことができる。
(実施の形態6)
次に、本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムの実施の形態6について、図15を参照して説明する。
この実施の形態は、実施の形態1で説明した図1及び図2とほぼ同じ構成であるので、ここではその構成の説明を省略する。
この実施の形態において、特に異なるところは、保守センター10側に予め復旧内容に応じて複数の復旧の流れを記載した例えば図15に示すような復旧流れ画像情報を用意し、保守員が現地に到着し復旧作業時に復旧作業内容に応じた復旧流れ画像情報を選択し、制御盤1経由でかご3内の保守サービス情報表示部8に表示する。
このような構成とすることにより、保守員がどのような復旧作業を行っているか、復旧にかかる時間など,作業の概要をかご3内の乗客に伝えることができ、また、復旧の際にエレベータがどのような動きをするか、この動きによってどのような点に注意したらよいかなどを表示できる。
なお、復旧時だけでなく、保守員が現場に向かっている場合に実施の形態4と同様に地図画像情報と復旧流れ画像情報とを交互又は並べた状態でかご3内の保守サービス情報表示部8に表示してもよい。
(実施の形態7)
次に、本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムの実施の形態7について、図16を参照して説明する。
この実施の形態は、実施の形態1で説明した図1及び図2とほぼ同じ構成であるので、ここではその構成の説明を省略する。
この実施の形態において、特に異なるところは、保守センター10側に予め災害内容(地震、火災等)に応じた書き込み可能な図16に示すような外部の災害状況画像情報を用意し、保守員が現地に向かっているときや現地到着後、外部の災害状況画像情報の所定エリアに外部の災害状況(地震の場合には規模,震度,災害の状況など、火災の場合には出火状況,規模など)を書き込んだ後、制御盤1経由でかご3内の保守サービス情報表示部8に表示してもよい。
なお、災害の状況は逐次変動するので、その都度外部の災害状況画像情報の所定エリアに外部の災害状況を書き替えて送信し、かご3内の保守サービス情報表示部8に表示する。この場合にも、地図画像情報と外部の災害状況画像情報とを交互または並べた状態ででかご3内の保守サービス情報表示部8に表示してもよい。
このような実施の形態によれば、かごに閉じ込められている乗客は外部の状況を的確に把握でき、乗客の不安を少しでも和らげることができる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムの一実施の形態を示す全体構成図。 図1に示す保守センターの一構成例を示す図。 図1に示すデータベースに形成されるエレベータ管理テーブルのデータ配列例を示す図。 図1に示すデータベースに形成される保守管理テーブルのデータ配列例を示す図。 システムを構成する各機器間おける処理シーケンス図。 図1に示す保守サービス情報作成処理部における動作の流れを示す図。 かご内の保守サービス情報表示部に表示する画面の一例図。 本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムの他の実施形態を説明するためのかご内の保守サービス情報表示部に表示する画面の一例図。 本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムのさらに他の実施形態を説明する乗りかご内の概略構成図。 図9と同じ実施の形態を説明するための保守サービス情報作成処理部における動作の流れを示す図。 本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムのさらに他の実施形態を説明するための保守サービス情報作成処理部の機能ブロック図。 図11と同じ実施の形態を説明するための保守サービス情報作成処理部における動作の流れを示す図。 図11と同じ実施の形態を説明するためのかご内の保守サービス情報表示部に表示する画面の一例図。 本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムのさらに他の実施形態を説明するエレベータの概略構成図。 本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムのさらに他の実施形態を説明するためのかご内の保守サービス情報表示部に表示する画面の一例図。 本発明に係るエレベータの非常時保守サービス情報提供システムのさらに他の実施形態を説明するためのかご内の保守サービス情報表示部に表示する画面の一例図。
符号の説明
1…制御盤、3…乗りかご、5…つり合いおもり、6…テールコード、7…かご操作パネル、7a…非常用ボタン、7b…インターホン、8…保守サービス情報表示部、9…監視制御盤、10…保守センター、11…通信回線、12a,12b,12c,…保守員、13a,13b,13c,…携帯通信端末、21…入力部、22…データベース、22A…エレベータ管理テーブル、22B…保守管理テーブル、22C…地図情報格納部、23…保守サービス情報作成処理部、23A…対象地図作成手段、23B…マーキング処理手段、23C…距離算出手段、23D…送信制御手段、23E…保守員通話路確立手段、23F…保守員音声・画像中継転送手段、23G…乗客音声中継転送手段、23H…顔画像作成手段、23I…送信制御手段、25…画像メモリ、31−1,31−2…各階乗場操作パネル、32…携帯接続用差込端子。

Claims (9)

  1. 乗りかごを運行制御する制御盤と、この制御盤から運行に関する必要な情報を取り込んで監視する監視室と、保守センターとを備え、前記乗りかごが非常停止したとき、当該かご内に閉じ込められた乗客の不安を緩和するエレベータの非常時保守サービス情報提供システムにおいて、
    前記乗りかごは、少なくとも非常用ボタン及び保守サービス情報表示部が設けられ、
    前記保守センターは、管理対象となる全てのエレベータに関する識別情報及び位置情報を管理するエレベータ管理テーブルと、各保守員の識別情報及び各保守員の所持するGPS搭載の携帯通信端末から送信されてくる現在位置情報を管理する保守管理テーブルと、管理対象となる全てのエレベータの設置場所を含む地図情報を格納する地図情報格納部とを有する記憶装置と、CPUで構成された保守サービス情報作成処理部とが設けられ、
    前記保守サービス情報作成処理部は、非常停止によって前記乗りかご内に閉じ込められた乗客が前記非常用ボタンを操作し、前記制御盤及び前記監視室を経由して非常停止通報を受けたとき、各保守員との連絡のもとに現場に派遣する保守員を特定し、前記保守管理テーブルから特定された保守員の現在位置情報と前記エレベータ管理テーブルから非常停止通報を受けた前記エレベータの位置情報とを用いて、前記地図情報の中から対象地図情報を抽出する対象地図作成手段と、この作成手段で作成された対象地図情報の中の保守員の現在位置及び該当エレベータの位置にマーキングを施すマーキング処理手段と、このマーキングを施した対象地図情報を地図画像情報として少なくとも前記制御盤経由により前記乗りかごへ送信し、前記保守サービス情報表示部に表示させる手段とを設けたことを特徴とするエレベータの非常時保守サービス情報提供システム。
  2. 請求項1に記載のエレベータの非常時保守サービス情報提供システムにおいて、
    前記保守サービス情報作成処理部は、前記マーキング手段によりマーキングを施した後、前記対象地図情報の縮尺から当該マーキングを施した両地点間の距離を算出し、前記対象地図画像情報に書き込んで前記地図画像情報として送信し、前記保守サービス情報表示部に表示させる距離算出手段を、さらに設けたことを特徴とするエレベータの非常時保守サービス情報提供システム。
  3. 請求項2に記載のエレベータの非常時保守サービス情報提供システムにおいて、
    前記距離算出手段は、算出された前記両地点間の距離と前記特定された保守員の走行速度とを用いて、前記距離に代えて現場に到着するまでの時間を求め、前記対象地図情報に書き込んで前記地図画像情報として送信し、前記保守サービス情報表示部に表示させることを特徴とするエレベータの非常時保守サービス情報提供システム。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータの非常時保守サービス情報提供システムにおいて、
    前記乗りかごは、さらに対話用ボタンが設けられ、
    前記保守サービス情報作成処理部は、前記地図画像情報の表示中に前記乗りかご内に閉じ込められた乗客が対話用ボタンを操作し、前記制御盤及び前記監視室を経由して対話要求を受けたとき、前記特定された保守員の所持する携帯通信端末の携帯電話番号のもとにアクセスし、当該携帯通信端末との通話路を確立する保守員通話路確立処理手段と、通話路確立後、前記携帯通信端末から送られてくるカメラで撮影された顔画像情報と音声情報とを受け取り、前記制御盤を経由した乗りかごのインターホン及び前記保守サービス情報表示部から出力するように中継する保守員音声・画像中継手段と、前記インターホンから入力される乗客の音声情報を前記携帯通信端末に中継する音声中継転送手段とを、さらに設け、保守員と乗客とが直接対話可能にしたことを特徴とするエレベータの非常時保守サービス情報提供システム。
  5. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータの非常時保守サービス情報提供システムにおいて、
    前記保守サービス情報作成処理部は、予め各保守員ごとに設定される顔画像、保守員氏名,経験年数の中から派遣した保守員の顔画像、保守員氏名,経験年数からなる顔画像情報を作成する顔画像作成手段を設け、この顔画像情報と前記請求項1ないし3の何れか一項に記載される地図画像情報とを交互または一画面に並べた状態で前記制御盤を経由して前記乗りかごに送信し、当該乗りかご内の保守サービス情報表示部に表示させることを特徴とするエレベータの非常時保守サービス情報提供システム。
  6. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータの非常時保守サービス情報提供システムにおいて、
    前記制御盤及びこの制御盤に電気的に接続される各階の乗場操作パネルに携帯接続用端子を設け、現場に到着した保守員の所持する携帯通信端末を当該携帯接続用端子に接続し、前記乗りかご内のインターホンを介して乗客と保守員との間で有線にて対話可能としたことを特徴とするエレベータの非常時保守サービス情報提供システム。
  7. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータの非常時保守サービス情報提供システムにおいて、
    前記保守サービス情報作成処理部は、予め複数の復旧作業の流れを記載した復旧流れ画像情報が設定され、現地に向かう途中、あるいは現地に到着した保守員が行う復旧内容に応じた復旧流れ画像情報を選択し、この選択された復旧流れ画像情報と前記請求項1ないし3の何れか一項に記載される地図画像情報とを交互または一画面に並べた状態で前記制御盤を経由して前記乗りかごに送信し、当該乗りかご内の保守サービス情報表示部に表示させる手段を設けたことを特徴とするエレベータの非常時保守サービス情報提供システム。
  8. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータの非常時保守サービス情報提供システムにおいて、
    前記保守サービス情報作成処理部は、予め1つの災害状況画像情報が設定され、災害時に当該災害状況画像情報に外部の災害状況を書き込んだ後、当該災害状況画像情報と前記請求項1ないし3の何れか一項に記載される地図画像情報とを交互または一画面に並べた状態で前記制御盤を経由して前記乗りかごに送信し、当該乗りかご内の保守サービス情報表示部に表示させる手段を設けたことを特徴とするエレベータの非常時保守サービス情報提供システム。
  9. 乗りかごを運行制御する制御盤と、この制御盤から運行に関する必要な情報を取り込んで監視する監視室と、保守センタとを備え、前記乗りかごが非常停止したとき、当該かご内に閉じ込められた乗客の不安を緩和するエレベータの非常時保守サービス情報提供方法において、
    前記乗りかご内に閉じ込められた乗客が前記非常用ボタンを操作したとき、前記制御盤及び前記監視室から非常停止通報を前記保守センターに送信する非常停止通報ステップと、
    前記保守センターにて、前記非常停止通報を受けたとき、各保守員が所持する携帯通信端末との連絡のもとに現場に派遣する保守員を特定し、予め設定される保守員の中から特定された保守員の現在位置情報と予め設定される管理対象となる全てのエレベータの位置情報の中から選択した非常停止したエレベータの位置情報とを用いて、地図情報の中から対象地図情報を抽出する対象地図作成ステップと、
    前記保守センターにて、前記対象地図作成ステップで作成された対象地図情報の中の保守員位置及び該当エレベータの位置にマーキングを施すマーキング処理ステップと、
    前記保守センターにて、マーキングの施された両地点間の距離を算出し、または前記派遣する保守員の走行速度から算出された距離と前記派遣する保守員の走行速度から現地に向かっている保守員の到着時間を算出するステップと、
    前記保守センターにて、前記対象地図情報に前記算出された距離または到着時間を書き込み、地図画像情報として少なくとも前記制御盤経由して前記乗りか後に送信し、前記保守サービス情報表示部に表示させる地図画像送信ステップと
    を有することを特徴とするエレベータの非常時保守サービス情報提供方法。
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