JP2009120315A - エレベータのドア装置 - Google Patents

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藤男 瓜野
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Abstract

【課題】エレベータ出入口が開かなくなった場合であっても、かご内の乗客がかご外へ容易に脱出することができるエレベータのドア装置を得る。
【解決手段】乗場出入口3を開閉する乗場の戸7は、表面及び裏面間を貫通する救出口20が設けられた戸本体21と、救出口20を塞ぐ蓋体22と、戸本体21の救出口20を囲む枠部21aに対して戸本体21の厚さ方向へ蓋体22の一部を押し付けることにより蓋体22を戸本体21に保持する押さえ装置23とを有している。蓋体22は、押さえ装置23による蓋体22の一部の押し付けが解除されることにより枠部21aを含む平面に沿って戸本体21に対して変位可能になっている。また、蓋体22は、戸本体21に対する変位により戸本体21から取り外し可能になっている。
【選択図】図5

Description

この発明は、エレベータ出入口を開閉するエレベータのドア装置に関するものである。
従来、エレベータの故障等に関する情報を情報提供装置から情報表示端末へ電話回線を介して送信するエレベータが提案されている。情報提供装置からの情報は、情報表示端末からの要求に応じて情報表示端末へ送信される。これにより、かご内に閉じ込められた乗客やエレベータ保守員等の関係者がエレベータの状態に関する情報を共有することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−338860号公報
しかし、地震の発生により例えば乗場三方枠や乗場の戸等が変形し、エレベータ出入口が開かなくなった場合には、かご内の乗客はかご外へ自力で脱出することができなくなってしまう。また、レスキュー隊がかご内の乗客を救出する場合には、例えば乗場の戸等を切断しなければならず、救出作業の労力が大きくなり時間も長くなる。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、エレベータ出入口が開かなくなった場合であっても、かご内の乗客がかご外へ容易に脱出することができるエレベータのドア装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータのドア装置は、表面及び裏面間を貫通する救出口が設けられた戸本体と、救出口を塞ぐ蓋体と、戸本体の救出口を囲む枠部に対して戸本体の厚さ方向へ蓋体の一部を押し付けることにより蓋体を戸本体に保持する押さえ手段とを有し、エレベータ出入口を開閉するエレベータの戸を備え、蓋体は、押さえ手段による蓋体の一部の押し付けが解除されることにより枠部を含む平面に沿って戸本体に対して変位可能になっており、戸本体に対する変位により戸本体から取り外し可能になっている。
この発明に係るエレベータのドア装置では、救出口を囲む枠部に対して蓋体の一部が押さえ手段により戸本体の厚さ方向へ押し付けられることにより、蓋体が戸本体21に保持され、押さえ手段による押し付けの解除により、蓋体が戸本体から取り外し可能になっているので、例えば地震等により戸本体が変形した場合であっても、枠部が蓋体に対して摺動されることにより、戸本体の変形による力の蓋体への伝達が抑制される。これにより、蓋体の変形の防止を図ることができる。従って、枠部に対する蓋体の押し付けを解除することにより、枠部を含む平面に沿って蓋体を変位させて蓋体を戸本体から容易に取り外すことができる。これにより、かご内から乗場への経路を確保することができ、例えば戸本体の変形等によりエレベータ出入口が開かなくなった場合であっても、かご内の乗客がかご外へ容易に脱出することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータの乗場を示す斜視図である。また、図2は、図1の乗場出入口を示す正面図である。さらに、図3は、図1のエレベータを示す水平断面図である。図において、かご1(図3)が昇降する昇降路2と各階の乗場との間には、乗場出入口3がそれぞれ設けられている。乗場出入口3は、乗場床4と、乗場床4上に設けられた三方枠5とにより囲まれている。
乗場出入口3の上部には、図2に示すように、水平に配置されたドアレール6が設けられている。ドアレール6には、一対の乗場の戸7が吊り下げられている。各乗場の戸7は、ドアレール6に沿って移動される。乗場出入口3は、各乗場の戸7の移動により開閉される。この例では、乗場出入口3が開閉されるときには、各乗場の戸7が同じ方向へ移動される。
乗場の戸7は、戸パネル9と、戸パネル9の上部に設けられ、ドアレール6に掛けられたドアハンガ10とを有している。ドアハンガ10は、乗場の戸7の移動に伴ってドアレール6上を転動される複数のハンガローラ11を有している。
乗場出入口3の下部には、水平に配置された乗場敷居8が設けられている(図3)。乗場敷居8には、各乗場の戸7の移動方向に沿った敷居溝(図示せず)が設けられている。各乗場の戸7の下部は、乗場敷居8の敷居溝に挿入されている。
三方枠5の一方の縦枠には、図1に示すように、かご1の呼び登録を行うための乗場呼び釦装置12が設けられている。また、三方枠5の上枠には、図1に示すように、かご1の位置を表示する階床インジケータ13と、かご1の移動方向及びかご1の到着の有無を表示するホールランタン14とが設けられている。
かご1には、図3に示すように、かご出入口15が設けられている。かご出入口15の上部には、水平に配置されたドアレールが設けられている(図示せず)。ドアレールには、一対のかごの戸16が吊り下げられている。各かごの戸16は、かご1に搭載されたドア駆動装置(図示せず)の駆動力により、ドアレールに沿って移動される。かご出入口15は、各かごの戸16のかご1に対する移動により開閉される。この例では、かご出入口15が開閉されるときには、各かごの戸16が同じ方向へ移動される。
かご出入口15の下部には、水平に配置されたかご敷居17が設けられている。かご敷居17には、各かごの戸16の移動方向に沿った敷居溝(図示せず)が設けられている。各かごの戸16の下部は、かご敷居17の敷居溝に挿入されている。
かご1が階床に停止(着床)しているときには、図2に示すように、乗場の戸7が係合装置18によってかごの戸16に水平方向について係合される。係合装置18は、乗場の戸7に設けられた一対のドライブローラ(係合部材)19と、かごの戸16に設けられ、水平方向についてドライブローラ19と係合するドアベーン20とを有している。
各ドライブローラ19は、水平方向へ互いに間隔を置いて配置されている。ドアベーン20は、かご1が階床に停止することにより各ドライブローラ19間に挿入される。乗場の戸7は、係合装置18によりかごの戸16と係合されながら、かごの戸16とともに移動される。
乗場出入口3及びかご出入口15は、乗場の戸7がかごの戸16とともに移動されることにより、同時に開閉される。即ち、乗場出入口3及びかご出入口15を含むエレベータ出入口は、乗場の戸7及びかごの戸16を含むエレベータの戸の移動により開閉される。
図4は、図2の一方の乗場の戸7における戸パネル9を示す正面図である。また、図5は、図4のV-V線に沿った断面図である。さらに、図6は、図5の戸パネル9を示す一部破断分解斜視図である。図において、一方の乗場の戸7の戸パネル9は、救出口20が設けられた戸本体21と、救出口20を塞ぐ蓋体22と、戸本体21に設けられ、救出口20を塞いだ状態で蓋体22を戸本体21に保持する複数の押さえ装置(押さえ手段)23とを有している。
戸本体21には、乗場側に面する表面と、昇降路2側に面する裏面とが設けられている。救出口20は、表面及び裏面間を貫通している。即ち、救出口20は、戸本体21の厚さ方向について戸本体21を貫通している。
戸本体21は、薄板を曲げることにより作製されている。戸本体21における救出口20を囲む部分は、図5に示すように、戸本体21の厚さ方向について蓋体22を挟む一対の枠部21aとされている。戸本体21の厚さ方向についての各枠部21a間の距離は、戸本体21の表面及び裏面間の距離よりも小さくなっている。
救出口20の大きさは、かご1内の乗客が通過可能な所定の大きさとされている。この例では、救出口20の大きさは、乗客が通過可能な最低限の大きさに対して2倍以上の大きさとされている。また、救出口20の高さ寸法は、救出口20の幅寸法(水平方向の寸法)よりも大きくなっている
蓋体22は、戸本体21の厚さと同一の厚さを持つ蓋本体部24と、蓋本体部24の外周に設けられ、蓋本体部24の厚さよりも小さい厚さを持つ蓋外周部25とを有している。蓋本体部24の大きさは、戸本体21の厚さ方向への投影面内において、救出口20の領域内にすべて収まる大きさとされている(図4)。蓋体22の大きさは、戸本体21の厚さ方向への投影面内において、救出口20の領域のすべてを含む大きさとされている(図4)。即ち、救出口20の大きさは、蓋本体部24よりも大きく、かつ蓋体22よりも小さくされている。
蓋本体部24には、乗場側に面する表面と昇降路2側に面する裏面とが設けられている。戸本体21及び蓋本体部24の各表面は、意匠面とされている。また、蓋体22が救出口20を塞いでいる状態では、蓋本体部24の外周面と枠部21aの内周面との間に所定の隙間が介在する。
蓋外周部25は、図6に示すように、蓋本体部24の外周に沿った囲繞部26と、囲繞部26の外周面から外側へ突出する複数の突出部27とを有している。各突出部27は、囲繞部26を含む平面(即ち、蓋体22の厚さ方向に対して垂直な平面)上で囲繞部26の外周面から突出している。この例では、各突出部27は蓋体22の幅方向に沿って突出している。
蓋体22が救出口20を塞いでいる状態では、囲繞部26の一部と各突出部27とが一対の枠部21a間に挟まれている。即ち、囲繞部26の一部及び各突出部27は、蓋体22が救出口20を塞いでいる状態で、戸本体21の厚さ方向について各枠部21aに重ねられている。
蓋体22の厚さ方向についての蓋外周部25の両側部(即ち、蓋体22の表面側及び裏面側における蓋外周部25の部分)には、蓋体22の厚さ方向に垂直な平面である摺動面25aが設けられている。即ち、蓋外周部25には、囲繞部26と各突出部27との間に段差が生じないように共通の摺動面25aが設けられている。これにより、蓋体22は、摺動面25aが各枠部21aに対して摺動されることにより、枠部21aを含む平面に沿って戸本体21に対して変位可能になっている。
蓋体22は、図4に示すように、上下方向へ並べられた複数(この例では2つ)の部分蓋28に分けられている。各部分蓋28は、蓋本体部24及び蓋外周部25のそれぞれの一部を含んでいる。各部分蓋28は、薄板を曲げて作製されている。各部分蓋28の大きさは互いに同一とされている。各部分蓋28は、押さえ装置23によりそれぞれ戸本体21に保持される。
各部分蓋28における蓋本体部24には、覗き窓29が設けられている。覗き窓29には、透明板が嵌められている。これにより、覗き窓29を通して昇降路2内を視認可能になっている。
各部分蓋28の意匠面には、部分蓋28に着脱可能な取っ手30(図6)を嵌めるための一対の取っ手取付用溝(取っ手取付用凹部)31が設けられている。各取っ手取付用溝31は、部分蓋28の高さ方向に沿って配置されている。また、各取っ手取付用溝31は、部分蓋28の幅方向へ互いに間隔を置いて配置されている。さらに、取っ手取付用溝31の内側面間距離は、取っ手取付用溝31の深さ方向について、取っ手取付用溝31の上部よりも底部のほうが広くなっている。
取っ手30は、図6に示すように、湾曲された略帯状部材である。取っ手30の両端部は、取っ手取付用溝31に嵌められる一対の取っ手装着部とされている。取っ手30は、各取っ手装着部間の間隔が取っ手30の弾性変形により広げられた状態で各取っ手取付用溝31に取り付けられる。取っ手30は、取っ手30の弾性復元力により部分蓋28に保持される。
各部分蓋28の裏面には、部分蓋28の持ち手とされる持ち手用窪み部32が設けられている。持ち手用窪み部32は、部分蓋28の幅方向に沿って設けられている。持ち手用窪み部32の大きさは、乗客及び救出員の手の指が挿入可能な所定の大きさとされている。
押さえ装置23は、囲繞部26の一部及び各突出部27(即ち、蓋体22の一部)を枠部21aに対して戸本体21の厚さ方向へ押し付けることにより蓋体22を戸本体21に保持している。この例では、押さえ装置23は、各枠部21a間を互いに近づく方向へ締め付けることにより蓋体22を戸本体21に保持している。
各押さえ装置23は、各枠部21aに通された共通のボルト33と、ボルト33に螺合され、ボルト33との間で各枠部21a間を締め付けるナット34と、ボルト33及びナット34と各枠部21aとの間に配置されたワッシャ35とを有している。
各枠部21aは、ボルト33の頭部とナット34との間に挟まれている。各枠部21a間は、ボルト33に対してナット34を正方向へ回すことにより締め付けられ、ボルト33に対してナット34を逆方向へ回すことにより緩められる。
ボルト33の頭部は戸本体21の表面側及び裏面側の一方に配置され、ナット34は戸本体21の表面側及び裏面側の他方に配置される。これにより、戸本体21の表面側及び裏面側のいずれからであっても、ボルト33及びナット34のいずれかを操作可能になっている。この例では、ボルト33の頭部が戸本体21の表面側に配置され、ナット34が戸本体21の裏面側に配置される。また、ボルト33は六角穴付きボルトとされ、ナット34は六角穴付きナットとされている。ボルト33及びナット34に対する操作は、共通の工具である六角レンチ36により行われる。
ワッシャ35は、ボルト33の頭部と一方の枠部21aとの間、及びナット34と他方の枠部21aとの間にそれぞれ配置されている。ワッシャ35は、例えばゴム等の高摩擦材により構成されている。ボルト33及びナット34のそれぞれの枠部21aに対する滑りは、ワッシャ35の摩擦力により抑制される。これにより、ボルト33及びナット34のいずれか一方のみが操作された場合、ボルト33及びナット34の他方を工具により保持しなくても、ボルト33及びナット34を相対的に回転させることができる。即ち、各枠部21a間の締め付け及び締め付けの解除は、ボルト33の頭部及びナット34のいずれかのみの操作により可能になっている。
蓋体22は、押さえ装置23による蓋体22の一部の押し付けが解除されることにより、枠部21aを含む平面に沿って戸本体21に対して変位可能になっている。また、蓋体22は、枠部21aを含む平面に沿った方向への戸本体21に対する変位により、戸本体21から取り外し可能になっている。
戸本体21の表面側において蓋本体部24の外周面と枠部21aの内周面との間に生じている隙間及び各取っ手取付用溝31には、例えばゴム等の柔軟性材料により構成された軟質部材37が弾性変形した状態で嵌められている。これにより、蓋本体部24と枠部21aとの間の隙間及び各取っ手取付用溝31が塞がれている。軟質部材37の強度は、枠部21a及び蓋体22のそれぞれの強度よりも著しく小さく、乗客や救出員によって容易に変形可能な所定の強度とされている。
乗場の壁面には、図1に示すように、乗場設置工具箱38が設けられている。乗場設置工具箱38内には、部分蓋28に取り付けられる取っ手30、押さえ装置23に対する操作を乗場側から行うための工具(即ち、六角レンチ36)及び乗場側での作業手順が記載された作業マニュアル(図示せず)が収容されている。
乗場設置工具箱38の扉には、赤色に着色された緊急時解錠釦39が設けられている。緊急時解錠釦39に対する解錠操作は、通常時には不可能になっているが、防災センタからの遠隔指令を受けることにより可能となる。乗場設置工具箱38の扉は、緊急時解錠釦39に対する解錠操作が行われることにより開くようになっている。
他方の乗場の戸7の戸パネル9は、救出口が設けられていない通常のパネルである。各かごの戸16は、かご1が階床に停止したときに対向する各乗場の戸7とそれぞれ同様の構成とされている。即ち、救出口20が設けられた救出用の乗場の戸7に対向するかごの戸16の構成は、救出用の乗場の戸7の構成と同様とされ、通常の乗場の戸7に対向するかごの戸16の構成は、通常の乗場の戸7の構成と同様とされている。各かごの戸16は、表面をかご1内側に向け、裏面を昇降路2側に向けて配置される。
図7は、図3のかご1を示す側断面図である。図において、かご1の下部には、昇降路2内でかご1を保持するかご保持装置40が設けられている。かご保持装置40は、かご1の床の下方に配置されている。
かご保持装置40は、互いに逆方向へ変位されることにより昇降路2の内壁に対して接離される第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42と、かご1内からの操作を受けることにより第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42を互いに逆方向へ変位させる共通の接触体変位装置43とを有している。
かご1の下部には、第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42のそれぞれをかご1に対して水平方向へ案内する複数の案内部材44が設けられている。第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42は、案内部材44に案内されながら水平方向へ変位可能になっている。
第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42のそれぞれは、かご1に対して水平に配置された突っ張り棒45と、突っ張り棒45の先端部に設けられ、昇降路2の内壁に接離可能な当たり部材46とを有している。
第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42の各突っ張り棒45は、共通の水平軸線上に配置されている。各当たり部材46は、例えばゴム等の高摩擦材料により構成されている。これにより、第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42は、互いに離れる方向へ水平に変位され、昇降路2の内壁に対して滑らないように突っ張ることができる。かご保持装置40は、第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42による昇降路2の内壁に対する突っ張りにより、かご1を昇降路2内で保持する。
かご1の内壁面には、かご1内で操作可能なかご操作盤47と、かご操作盤47の下方に配置されたかご内設置工具箱48とが設けられている。かご内設置工具箱48内には、部分蓋28に取り付けられる取っ手30、押さえ装置23及び接触体変位装置43に対する操作をかご1内から行うための工具類、及びかご1内での作業手順が記載されたかご内作業マニュアル(図示せず)が収容されている。この例では、押さえ装置23に対する操作を行う工具が六角レンチ36とされ、接触体変位装置43に対する操作を行う工具が手回しハンドル付きボックスレンチ49とされている。
かご内設置工具箱48の扉には、赤色に着色された緊急時解錠釦39が設けられている。緊急時解錠釦39に対する解錠操作は、通常時には不可能になっているが、防災センタからの遠隔指令を受けることにより可能となる。かご内設置工具箱48の扉は、緊急時解錠釦39が防災センタからの遠隔指令を受け、かつ緊急時解錠釦39に対する解錠操作が行われることにより開くようになっている。
図8は、図7の第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42のそれぞれが昇降路2の内壁から離れているときのかご保持装置40を示す拡大図である。また、図9は、図8の第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42が昇降路2の内壁に対して突っ張っているときのかご保持装置40を示す拡大図である。図において、接触体変位装置43は、第1摩擦接触体41と第2摩擦接触体42との間に配置されている。また、接触体変位装置43は、かご1の床に回転自在に支持されたねじ棒50と、ねじ棒50に螺合された変位ブロック51と、変位ブロック51及び第1摩擦接触体41間に接続された第1リンク52と、変位ブロック51及び第2摩擦接触体42間に接続された第2リンク53とを有している。
ねじ棒50は、上下方向に沿って配置されている。また、ねじ棒50は、かご1の床に設けられた凹部54を貫通している。ねじ棒50の上端部には、凹部54内に配置されたボルト頭55が固定されている。凹部54は、通常時にはキャップ56により塞がれている(図7)。
変位ブロック51は、ねじ棒50の回転により、ねじ棒50に対してねじ棒50の長さ方向へ変位される。即ち、変位ブロック51は、ねじ棒50が正方向へ回転されることによりねじ棒50に対して上方へ変位され、ねじ棒50が逆方向へ回転されることによりねじ棒50に対して下方へ変位される。
ここで、図10は、図8の変位ブロック51を示す分解斜視図である。変位ブロック51には、ねじ棒50が螺合されたねじ穴57が上下方向へ貫通している。また、変位ブロック51の側面には、ブロック用リンク取付軸58が固定されている。ブロック用リンク取付軸58は、第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42が変位される方向に対して垂直で、かつ水平に配置されている。
第1摩擦接触体41の突っ張り棒45にはブロック用リンク取付軸58と平行な第1リンク取付軸59が設けられ、第2摩擦接触体42の突っ張り棒45にはブロック用リンク取付軸58と平行な第2リンク取付軸60が設けられている(図8及び図9)。
第1リンク52及び第2リンク53の各一端部は、共通のブロック用リンク取付軸58にそれぞれ回動可能に取り付けられている。また、第1リンク52の他端部は第1リンク取付軸59に回動可能に取り付けられ、第2リンク53の他端部は第2リンク取付軸60に回動可能に取り付けられている。
第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42は、ねじ棒50が回転して変位ブロック51がねじ棒50に対して上方へ変位されることにより、互いに離れる方向へ変位される。また、第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42は、ねじ棒50が回転して変位ブロック51がねじ棒50に対して下方へ変位されることにより、互いに近づく方向へ変位される。
ねじ棒50の回転は、かご1内からの操作により行われる。即ち、凹部54内に配置されたボルト頭55に手回しハンドル付きボックスレンチ49のソケット部を嵌め、手回しハンドル付きボックスレンチ49のハンドルを回すことによりねじ棒50が回転する。
図11は、図2の三方枠5及び乗場の戸7が地震の発生により変形したときの状態を示す正面図である。図に示すように、救出用の乗場の戸7では、戸本体21の変形により枠部21aが変形すると、各部分蓋28に対する枠部21aの摺動により、蓋本体部24と枠部21aとの間の隙間が変化し、軟質部材37が変形する。これにより、戸本体21の変形による力の各部分蓋28への伝達が抑制され、各部分蓋28の変形の防止が図られる。
次に、例えば地震等により乗場の戸7が変形してしまった場合に、かご1内に閉じ込められた乗客を乗場へ救出するときの手順について説明する。図12は、図3のかご1が乗場に着床しているときに乗場の戸7及びかごの戸16の各部分蓋28が取り外された状態を示す側断面図である。かご1が乗場に着床しているときには、まず、救出員は、かご1が落下しないように、かご保持装置40の操作をかご1内の乗客に行ってもらう。かご内の作業は、かご内設置工具箱48内に収容されているかご内作業マニュアルの内容に従って行われる。
かご1内の乗客は、緊急時解錠釦39を操作してかご内設置工具箱48の扉を開け、手回しハンドル付きボックスレンチ49を取り出す。この後、かご1の床に設けられたキャップ56を外し、凹部54内のボルト頭55に手回しハンドル付きボックスレンチ49のソケット部を嵌める。この後、手回しハンドル付きボックスレンチ49のハンドルを正方向へ回すことにより、第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42が互いに離れる方向へ変位され、昇降路2の内壁に対して突っ張る。これにより、かご1が昇降路2内に保持される。
一方、乗場の救出員は、緊急時解錠釦39の操作により乗場設置工具箱38の扉を開け、取っ手30及び六角レンチ36を取り出す。この後、乗場の戸7の軟質部材37を取り外した後、下側の部分蓋28の取っ手取付用溝31に取っ手30を取り付ける。
この後、乗場の戸7の押さえ装置23に対する六角レンチ36の操作により、各枠部21a間の締め付けを緩める。この後、取っ手30を持ちながら、枠部21aを含む平面に沿って部分蓋28を変位させ、下側の部分蓋28を乗場の戸7から取り外す。
この後、救出員は、下側の部分蓋28を取り外した乗場の戸7の開口部分から、かごの戸16に対して六角レンチ36による操作を行い、乗場の戸7の場合と同様にして、下側の部分蓋28をかごの戸16から取り外す。このとき、救出員は、持ち手用窪み部32に指を入れて部分蓋28を持ちながら、部分蓋28をかごの戸16から取り外す。
この後、部分蓋28を取り外すことにより生じた乗場の戸7及びかごの戸16のそれぞれの開口部分を通して、かご1内の乗客を乗場へ救出する。
次に、乗場の戸7が変形してしまった場合に、かご1内に閉じ込められた乗客が自力で乗場へ脱出するときの手順について説明する。まず、かご1内の乗客は、緊急時解錠釦39を操作してかご内設置工具箱48の扉を開け、かご内作業マニュアルの内容に従って、手回しハンドル付きボックスレンチ49を取り出す。この後、上記と同様にして、かご保持装置40をかご1内から操作し、かご1が落下しないように、かご1を昇降路2内に保持させる。
この後、かご1内の乗客は、かご内設置工具箱48から取っ手30及び六角レンチ36を取り出す。この後、かごの戸16の軟質部材を取り外した後、下側の部分蓋28の取っ手取付用溝に取っ手30を取り付ける。
この後、かごの戸16の押さえ装置に対する六角レンチ36の操作により、かごの戸16の各枠部間の締め付けを緩める。この後、取っ手30を持ちながら、部分蓋を変位させ、下側の部分蓋をかごの戸16から取り外す。
この後、かご1内の乗客は、部分蓋を取り外したかごの戸16の開口部分から、乗場の戸7に対して六角レンチ36による操作を行い、かごの戸16の場合と同様にして、乗場の戸7の下側の部分蓋28を取り外す。このとき、乗客は、持ち手用窪み部32に指を入れて部分蓋28を持ちながら、部分蓋28を乗場の戸7から取り外す。
この後、部分蓋28を取り外すことにより生じた乗場の戸7及びかごの戸16のそれぞれの開口部分を通って、かご1内の乗客が乗場へ脱出する。
図13は、図12のかご1が乗場の上方に停止しているときに乗場の戸7及びかごの戸16の各部分蓋が取り外された状態を示す側断面図である。かご1が乗場の上方に停止しているときには、上側の部分蓋28が乗場の戸7から取り外され、下側の部分蓋28がかごの戸16から取り外される。上側及び下側の部分蓋28のうちいずれの部分蓋を取り外すかの判断は、かご1の停止位置を覗き窓29から確認することにより行われる。これにより、乗場の戸7及びかごの戸16の各開口部分の位置の高さを一致させることができ、かご1内から乗場への乗客の移動が可能になる。
図14は、図12のかご1が乗場の下方に停止しているときに乗場の戸7及びかごの戸16の各部分蓋が取り外された状態を示す側断面図である。かご1が乗場の下方に停止しているときには、乗場の戸7から下側の部分蓋28が取り外され、かごの戸16から上側の部分蓋28が取り外される。上側及び下側の部分蓋28のうちいずれの部分蓋を取り外すかの判断は、かご1の停止位置を覗き窓29から確認することにより行われる。これにより、乗場の戸7及びかごの戸16の各開口部分の位置の高さを一致させることができ、かご1内から乗場への乗客の移動が可能になる。
なお、通常の建物(例えば住居用マンション等)では、階床間の高さが2900mm〜3000mmの範囲とされている。また、エレベータ出入口の標準の高さは約2100mmとされている。従って、かご1が階床間に停止された場合であっても、かご出入口15の一部は、上下いずれかの階床の乗場出入口3に水平方向について必ず重なることとなる。
このようなエレベータのドア装置では、戸本体21の救出口20を塞ぐ蓋体22の一部が、救出口20を囲む枠部21aに対して押さえ装置23により戸本体21の厚さ方向へ押し付けられることにより、蓋体22が戸本体21に保持され、押さえ装置23による押し付けの解除により、蓋体22が戸本体21から取り外し可能になっているので、例えば地震等により戸本体21が変形した場合であっても、枠部21aが蓋体22に対して摺動されることにより、戸本体21の変形による力の蓋体22への伝達が抑制される。これにより、蓋体22の変形の防止を図ることができる。従って、枠部21aに対する蓋体22の押し付けを解除することにより、枠部21aを含む平面に沿って蓋体22を変位させて蓋体22を戸本体21から容易に取り外すことができる。これにより、かご1内から乗場への経路を確保することができ、例えば戸本体21の変形等によりエレベータ出入口が開かなくなった場合であっても、かご1内の乗客がかご1外へ容易に脱出することができる。
また、蓋体22は、上下方向へ並べられた2つの部分蓋28に分けられているので、蓋体22を一体とした場合よりも軽い部分蓋28を乗場の戸7及びかごの戸16のそれぞれから個別に取り外すことができ、部分蓋28を取り外す作業を容易にすることができる。
また、各部分蓋28には、覗き窓29が設けられているので、かご1の停止位置をかご1内及び乗場のそれぞれから確認することができる。従って、蓋体22が複数の部分蓋に分けられている場合には、取り外す部分蓋を容易に決定することができる。
また、蓋体22には、取っ手30を嵌めるための取っ手取付用溝31が設けられているので、蓋体22を乗場の戸7及びかごの戸16から取り外すときにのみ、取っ手30を蓋体22に取り付けることができる。従って、通常時には取っ手30を蓋体22から取り外しておくことができ、取っ手30が邪魔にならないようにすることができるとともに、通常時の意匠性も向上させることができる。
また、押さえ装置23は、ボルト33と、蓋体22の一部を挟む一対の枠部21a間をボルト33との間で締め付けるナット34と、ボルト33及びナット34のそれぞれと枠部21aとの間に配置され、高摩擦材により構成されたワッシャ35とを有しているので、ワッシャ35による摩擦力により、ボルト33及びナット34の枠部21aに対する滑りの発生を抑制することができる。これにより、ボルト33及びナット34のいずれかのみの操作により、各枠部21a間の締め付けを解除することができる。即ち、戸本体21の意匠面側及び裏面側のいずれかの操作のみにより、各枠部21a間の締め付けを解除することができる。
また、蓋体22は、蓋本体部24と、蓋本体部の外周に設けられ、各枠部21aに挟まれる蓋外周部25とを有し、蓋本体部24の外周面と枠部21aの内周面との間には所定の隙間が介在しており、当該所定の隙間は、軟質部材37により塞がれているので、乗場の戸7及びかごの戸16の意匠性の向上を図ることができるとともに、蓋体22の変形の防止を図ることができる。
また、かご1には、第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42を有するかご保持装置40が設けられ、かご保持装置40がかご1内からの操作を受けることにより、第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42を互いに離れる方向へ変位させて昇降路2の内壁に対して突っ張らせるようになっているので、かご1内からの操作により、かご1を昇降路2内に保持することができ、かご1の落下の防止をより確実に図ることができる。
また、乗場には、押さえ装置23に対する操作を乗場から行うための工具である六角レンチ36が収容される乗場設置工具箱38が設けられているので、救出員が工具を携帯していない場合であっても、押さえ装置23に対する操作を行うことができる。
また、かご1内には、押さえ装置23に対する操作をかご1内から行うための工具である六角レンチ36が収容されるかご内設置工具箱48が設けられているので、乗客が工具を携帯していない場合であっても、押さえ装置23に対する操作を行うことができる。
実施の形態2.
図15は、この発明の実施の形態2による乗場の戸7を示す水平断面図である。また、図16は、図15の枠部21aを示す要部断面図である。図において、戸本体21の表面側(意匠面側)の枠部21aには、ボルト33の頭部及びナット34のいずれかが配置される凹部61が設けられている。凹部61は、ゴム製のキャップ62により塞がれている。
蓋本体部24の外周面と意匠面側の枠部21aの内周面との間に生じる所定の隙間には、軟質部材63が弾性変形された状態で嵌められている。枠部21aと蓋本体部24との間の隙間は、軟質部材63により塞がれている。
軟質部材63の形状は、蓋本体部24を囲む環状とされている。軟質部材63は、ゴム製の多孔体(スポンジ)64と、多孔体64を被覆するゴム製の被膜65とを有している。従って、軟質部材63の強度は、枠部21a及び蓋体22のそれぞれの強度よりも著しく小さく、乗客や救出員によって容易に変形可能な所定の強度とされている。
戸本体21の意匠面側から押さえ装置23が操作されるときには、キャップ62が凹部61から外される。取っ手30が蓋体22に取り付けられるときには、軟質部材37が取っ手取付用溝31から外される。他の構成は実施の形態2と同様である。
このようなエレベータのドア装置でも、蓋本体部24の外周面と意匠面側の枠部21aの内周面との間に生じる隙間に軟質部材63が嵌められているので、蓋本体部24と枠部21aとの間の隙間を隠すことができ、戸本体21の意匠面側の意匠性の向上を図ることができる。また、枠部21aが変形しても軟質部材63の変形により蓋体22の変形の防止を図ることができ、蓋本体部24と枠部21aとの間から軟質部材63を容易に取り外すことができる。
また、ボルト33の頭部及びナット34のいずれかが配置される凹部61がキャップ62により塞がれ、取っ手取付用溝31が軟質部材37により塞がれているので、戸本体21の意匠面側の意匠性の向上をさらに図ることができる。
実施の形態3.
図17は、この発明の実施の形態3による乗場の戸7を示す水平断面図である。また、図18は、図17の枠部21aを示す要部断面図である。図において、戸本体21の表面(意匠面)側の枠部21aに設けられた凹部61、蓋本体部24と枠部21aとの間の隙間、及び各取っ手取付用溝31には、軟質部材71が設けられている。軟質部材71の強度は、枠部21a及び蓋体22のそれぞれの強度よりも著しく小さく、乗客や救出員によって容易に変形可能な所定の強度とされている。従って、軟質部材71が枠部21aから力を受けて変形した場合であっても、蓋体22の形状は維持される。
軟質部材71は、下地層としての発泡スチロール72と、発泡スチロール72に重ねられたパテ層73とにより構成されている。発泡スチロール72とパテ層73との間には、仕切りテープが介在している。
発泡スチロール72は、軽くてもろい合成樹脂製の多孔体である。パテ層73は、蓋本体部24と枠部21aとの間の隙間、凹部61及び取っ手取付用溝31に発泡スチロール72をそれぞれ嵌めた後、硬化剤を混合したプラスチック系の塗料用パテを発泡スチロール72上に仕切りテープを介して塗ることにより形成される。仕切りテープにより、塗料用パテが発泡スチロール72に染み込むことが防止される。
戸本体21、蓋本体部24及びパテ層73には、戸本体21の表面側において、塗装仕上げされた共通の意匠面が形成されている。即ち、パテ層73の露出面は、戸本体21の枠部21a及び蓋本体部24のそれぞれの表面に沿って平らにされ、パテ層73の露出面は、蓋本体部24及び戸本体21の各表面とともに塗装仕上げされている。
なお、戸本体21に対する蓋体22の位置が塗装仕上げによって特定されない場合には、戸本体21に対する蓋体22の位置が作業マニュアルに記載されるか、あるいはかご1内や乗場の壁面の隅等に戸本体21に対する蓋体22の位置が表示される。
このようなエレベータのドア装置では、凹部61、蓋本体部24と枠部21aとの間の隙間、及び各取っ手取付用溝31に軟質部材71が設けられ、軟質部材71のパテ層73、戸本体21及び蓋本体部24には、戸本体21の表面側において、塗装仕上げされた共通の意匠面が形成されているので、戸本体21の表面側の意匠性の向上をさらに図ることができる。
なお、上記の例では、軟質部材71の下地層が発泡スチロール72とされているが、柔軟性のある通常のスポンジ(多孔体)を下地層としてもよい。
また、各上記実施の形態では、蓋体22が2つの部分蓋28に分けられているが、3つ以上の部分蓋28に蓋体22を分けてもよい。
また、各上記実施の形態では、蓋本体部24の厚さが蓋外周部25の厚さよりも大きくなっており、蓋本体部24と蓋外周部25との間に段差が生じているが、蓋本体部24の厚さを蓋外周部25の厚さと同一にして、蓋本体部24と蓋外周部25との間の段差をなくしてもよい。即ち、摺動面25aを蓋体22の全面に設けてもよい。
また、各上記実施の形態では、接触体変位装置43をかご1内で操作することにより、第1摩擦接触体41及び第2摩擦接触体42を間接的に変位させるようになっているが、かご1内で直接操作することにより第1摩擦接触体及び第2摩擦接触体を変位させるようにしてもよい。
例えば、かご1の一対の側壁部のそれぞれに、水平に配置された長ボルトを第1摩擦接触体及び第2摩擦接触体として設け、かご1内で各長ボルトを直接回すことにより、互いに離れる方向へ各長ボルトを変位させ、各長ボルトが昇降路2の内壁に突っ張るようにしてもよい。また、かご1の一対の側壁部のそれぞれに、かご1外に先端部が突出する回動レバーを第1摩擦接触体及び第2摩擦接触体として設け、かご1内で各回動レバーを直接回動することにより、各回動レバーが昇降路2の内壁に突っ張るようにしてもよい。
この発明の実施の形態1によるエレベータの乗場を示す斜視図である。 図1の乗場出入口を示す正面図である。 図1のエレベータを示す水平断面図である。 図2の一方の乗場の戸における戸パネルを示す正面図である。 図4のV-V線に沿った断面図である。 図5の戸パネルを示す一部破断分解斜視図である。 図3のかごを示す側断面図である。 図7の第1摩擦接触体及び第2摩擦接触体のそれぞれが昇降路の内壁から離れているときのかご保持装置を示す拡大図である。 図8の第1摩擦接触体及び第2摩擦接触体が昇降路の内壁に対して突っ張っているときのかご保持装置を示す拡大図である。 図8の変位ブロックを示す分解斜視図である。 図2の三方枠及び乗場の戸が地震の発生により変形したときの状態を示す正面図である。 図3のかごが乗場に着床しているときに乗場の戸及びかごの戸の各部分蓋が取り外された状態を示す側断面図である。 図12のかごが乗場の上方に停止しているときに乗場の戸及びかごの戸の各部分蓋が取り外された状態を示す側断面図である。 図12のかごが乗場の下方に停止しているときに乗場の戸及びかごの戸の各部分蓋が取り外された状態を示す側断面図である。 この発明の実施の形態2による乗場の戸を示す水平断面図である。 図15の枠部を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態3による乗場の戸を示す水平断面図である。 図17の枠部を示す要部断面図である。
符号の説明
1 かご、3 乗場出入口(エレベータ出入口)、7 乗場の戸(エレベータの戸)、15 かご出入口(エレベータ出入口)、16 かごの戸(エレベータの戸)、20 救出口、21 戸本体、21a 枠部、22 蓋体、23 押さえ装置(押さえ手段)、24 蓋本体部、25 蓋外周部、28 部分蓋、29 覗き窓、30 取っ手、31 取っ手取付用溝(取っ手取付用凹部)、33 ボルト、34 ナット、35 ワッシャ、36 六角レンチ(工具)、37 軟質部材、38 乗場設置工具箱、40 かご保持装置、41 第1摩擦接触体、42 第2摩擦接触体、48 かご内設置工具箱、49 手回しハンドル付きボックスレンチ。

Claims (10)

  1. 表面及び裏面間を貫通する救出口が設けられた戸本体と、上記救出口を塞ぐ蓋体と、上記戸本体の上記救出口を囲む枠部に対して上記戸本体の厚さ方向へ上記蓋体の一部を押し付けることにより上記蓋体を上記戸本体に保持する押さえ手段とを有し、エレベータ出入口を開閉するエレベータの戸
    を備え、
    上記蓋体は、上記押さえ手段による上記蓋体の一部の押し付けが解除されることにより上記枠部を含む平面に沿って上記戸本体に対して変位可能になっており、上記戸本体に対する変位により上記戸本体から取り外し可能になっていることを特徴とするエレベータのドア装置。
  2. 上記蓋体は、上下方向へ並べられた複数の部分蓋に分けられていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア装置。
  3. 各上記部分蓋には、覗き窓が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータのドア装置。
  4. 上記蓋体には、取っ手を嵌めるための取っ手取付用凹部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のエレベータのドア装置。
  5. 上記蓋体の一部は、上記戸本体の厚さ方向について一対の上記枠部により挟まれており、
    上記押さえ手段は、上記戸本体の表面側及び裏面側の一方から操作可能なボルトと、上記戸本体の表面側及び裏面側の他方から操作可能で、上記ボルトとの間で各上記枠部間を締め付けるナットと、上記ボルト及び上記ナットのそれぞれと上記枠部との間に配置され、高摩擦材により構成されたワッシャとを有し、上記ボルト及び上記ナットのいずれかの操作により各上記枠部間の締め付けを解除可能になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のエレベータのドア装置。
  6. 上記蓋体は、上記救出口よりも小さい蓋本体部と、上記蓋本体部の外周に設けられ、上記戸本体の厚さ方向について上記枠部に重ねられる蓋外周部とを有し、
    上記蓋本体部の外周面と上記枠部の内周面との間には所定の隙間があり、
    上記所定の隙間には、上記枠部及び上記蓋体のそれぞれの強度よりも小さい所定の強度を持つ軟質部材が嵌められていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のエレベータのドア装置。
  7. 上記軟質部材は、下地層と、上記下地層に重ねられたパテ層とにより構成されており、
    上記戸本体、上記パテ層及び上記蓋本体部には、上記戸本体の表面側において、塗装仕上げされた共通の意匠面が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のエレベータのドア装置。
  8. 互いに逆方向へ変位されることにより昇降路の内壁にそれぞれ接離する第1摩擦接触体及び第2摩擦接触体を有し、上記エレベータ出入口が設けられたかごに設けられ、互いに離れる方向へ変位された上記第1摩擦接触体及び第2摩擦接触体が上記昇降路の内壁に対して突っ張ることにより上記かごを上記昇降路内に保持するかご保持装置をさらに備え、
    上記かご保持装置は、上記かご内からの操作を受けることにより、上記第1摩擦接触体及び第2摩擦接触体を互いに逆方向へ変位させることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載のエレベータのドア装置。
  9. 上記エレベータ出入口が設けられた乗場に設けられ、上記押さえ手段に対する操作を上記乗場から行うための工具が収容される乗場設置工具箱をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載のエレベータのドア装置。
  10. 上記エレベータ出入口が設けられたかごに設けられ、上記押さえ手段に対する操作を上記かご内から行うための工具が収容されるかご内設置工具箱をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載のエレベータのドア装置。
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