JP2009120080A - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009120080A
JP2009120080A JP2007297591A JP2007297591A JP2009120080A JP 2009120080 A JP2009120080 A JP 2009120080A JP 2007297591 A JP2007297591 A JP 2007297591A JP 2007297591 A JP2007297591 A JP 2007297591A JP 2009120080 A JP2009120080 A JP 2009120080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monitor
mirror
image
vehicle
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007297591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5286750B2 (ja
Inventor
Ken Oizumi
大泉  謙
Norifumi Yasunaga
典史 安永
Masato Inoue
真人 井上
Toshiaki Seki
俊明 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2007297591A priority Critical patent/JP5286750B2/ja
Publication of JP2009120080A publication Critical patent/JP2009120080A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5286750B2 publication Critical patent/JP5286750B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

【課題】低コストのシステムであり、かつ、モニターとミラーの近接配置によりモニターの小型画面化を図りながら、走行中の視点移動に伴う乗員の眼への負担軽減や乗員に与える違和感低減を達成することができる車両用表示装置を提供すること。
【解決手段】画像を映し出すモニター2と、モニター画像を反射させて車両乗員へ反射画像を見せるミラーと、を備えた車両用表示装置A1において、ミラーに結像される反射画像までの距離を延長する結像距離延長手段を設けた。結像距離延長手段は、車両乗員の視点Eからミラーに結像された反射画像までの距離を、車両乗員の視点からモニター画像までの実際の距離より遠くになるように延長する手段である。具体例としては、ミラーを凹面鏡3とし、モニター2の画面2aを、凹面鏡3の焦点距離より内側の位置に設定する幾何光学的な結像構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両後方画像や車両側方画像やDVD再生画像やNAVI画像やメータ画像等の画像を映し出すモニターと、モニター画像を反射させて車両乗員へ反射画像を見せるミラーと、を備えた車両用表示装置に関する。
従来、パネルバンなどのインナーミラーによって車両後方の視界を確保することが困難な車両において、車両の後方視界を確保する車両の後方監視装置が知られている。この車両の後方監視装置は、車体と、車体後方を撮影するテレビカメラと、テレビカメラによって撮影された後方映像を映し出すモニターとからなり、運転室内に設置されたインナーミラーに前記モニターの画面を映し、インナーミラーによって直接後方を見るときと同じように後方を見るようにする(例えば、特許文献1参照)。
従来、夜間における車両後方の視界を広範囲かつ鮮明に確保することができる車両用夜間後方視界支援システムが知られている。この車両用夜間後方視界支援システムは、夜間の車両運転中に、バックライトから車両後方に赤外線を照射し、赤外線が照射された後方背景を赤外線カメラにて撮像する。この撮像された画像を、ヘッドアップディスプレイ装置により、リアウィンドウに映し出すようにする。そして、このリアウィンドウに映し出された画像を運転者がルームミラーを通して視認できるようにする(例えば、特許文献2参照)。
特開平8-207661号公報 特開2004-350228号公報
しかしながら、引用文献1に記載された従来の車両の後方監視装置にあっては、インナーミラーの映像反射面が平面であり、運転者の視点からインナーミラーに結像された反射画像までの距離が、運転者の視点からモニター画像までの実際の距離と一致する。このため、走行中、運転者が車外からインナーミラーに眼を移すと、遠くに合わせていた眼の焦点距離がインナーミラーの反射画像に合わず瞬間的に焦点ぼけした像が見える。さらに、インナーミラーの反射画像に焦点を合わせた後、再び、車外に眼を移すと、近くに合わせていた眼の焦点距離が車外視界像に合わず瞬間的に焦点ぼけした像が見える。
これに対し、モニターとインナーミラーの離間距離を長く設定すると、ミラー反射画像と車外視界像の焦点距離の差が少し縮むものの、離間距離が長いほど画面の大きなモニターを要し、車室内にてモニターが占有する空間が拡大してしまう。
したがって、車室内搭載性を考慮し、小型画面のモニターをインナーミラーに近づけて配置すると、視点移動を繰り返す走行中、運転者の眼に大きな負担や違和感を与えることになる、という問題があった。
また、引用文献2に記載された車両用夜間後方視界支援システムにあっては、車両後方に赤外線を照射するバックライトやヘッドアップディスプレイ装置が必要であり、部品点数や設置スペースを増大させる高価なシステムになる、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、低コストのシステムであり、かつ、モニターとミラーの近接配置によりモニターの小型画面化を図りながら、走行中の視点移動に伴う乗員の眼への負担軽減や乗員に与える違和感低減を達成することができる車両用表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、画像を映し出すモニターと、モニター画像を反射させて車両乗員へ反射画像を見せるミラーと、を備えた車両用表示装置において、車両乗員の視点から前記ミラーに結像された反射画像までの距離を延長する結像距離延長手段を設けた。
前記結像距離延長手段は、前記車両乗員の視点から前記ミラーに結像された反射画像までの距離を、車両乗員の視点からモニター画像までの実際の距離より遠くになるように幾何光学的な結像構成により延長する。
よって、本発明の車両用表示装置にあっては、結像距離延長手段において、車両乗員の視点からミラーに結像された反射画像までの距離を、車両乗員の視点からモニター画像までの実際の距離より遠くになるように延長することができる。
すなわち、モニターとミラーの実離間距離の設定によるレイアウト構成ではなく、幾何光学的な構成を採用し、車両乗員の視点からミラーに結像された反射画像までの距離を延長する。このため、モニターの画面とミラーの近接配置が許容され、モニターの小型画面化を図ることができる。そして、車両乗員の視点と車外視界像までの焦点距離と、車両乗員の視点とミラー反射画像までの焦点距離の差が小さく抑えられる。このため、走行中に車外とミラーの間で視点移動を行っても、乗員の眼による焦点距離の調整するための負担を軽減できる。また、車外とミラーの間での視点移動の過渡期、焦点合わせに要する僅かな時間、焦点ぼけした像が眼に入るが、焦点距離の差が小さい分、焦点合わせに要する時間が極めて短くなり、乗員に与える違和感を低減できる。
この結果、モニターとミラーを基本構成要素とする低コストのシステムであり、かつ、モニターとミラーの近接配置によりモニターの小型画面化を図りながら、走行中の視点移動に伴う乗員の眼への負担軽減や乗員に与える違和感低減を達成することができる。
以下、本発明の車両用表示装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例3に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1の車両用表示装置A1を示す図であり、(a)は車両用表示装置A1を搭載した車両の平面レイアウト図を示し、(b)は車両用表示装置A1のみの平面レイアウト図を示す。
実施例1の車両用表示装置A1は、図1に示すように、リアカメラ1と、モニター2と、凹面鏡3(ミラー)と、を備えている。
前記リアカメラ1は、車両100の後部位置、例えば、図1(a)に示すように、リアウィンドウ101の上部位置に、レンズを車両後方に向けて搭載され、車両後方映像データを取得する。
前記モニター2は、車室内のうち運転席と助手席の間の天井位置に設けられ、前記リアカメラ1からの車両後方映像データに基づく車両後方画像を映し出す。このモニター2によりリアカメラ1からの車両後方映像データによる画像をそのまま映し出すと、凹面鏡3の反射画像が左右逆になるので、リアカメラ1からの車両後方映像データの左右置き換えデータをモニター画像データとする。なお、モニター2としては、例えば、液晶モニターや有機ELモニター等が用いられる。
前記凹面鏡3は、図1(a)に示すように、運転席と助手席の間のフロントウィンドウ102の上部位置に設定され、モニター画像を反射させて運転者(車両乗員)へ車両後方画像(反射画像)を見せる。この凹面鏡3は、運転者が車両後方を確認するためのインナーミラーが取り付けられる位置に、インナーミラーに代えて設定している。
ここで、実施例1の車両用表示装置A1では、運転者の視点Eから凹面鏡3に結像された反射画像までの距離を、運転者の視点Eからモニター画像までの実際の距離より遠くになるように幾何光学的な結像構成により延長する結像距離延長手段を設けている。
実施例1では、前記結像距離延長手段を、ミラーの画像反射面を凹面3aに形成した凹面鏡3とし、前記モニター2の画面2aを、前記凹面鏡3の焦点距離より内側の位置に設定することで構成している。
図2は、実施例1の車両用表示装置A1が搭載された車両の車室内部を示す斜視図である。図3は、実施例1の車両用表示装置A1の構成要素であるモニターを内蔵するオーバーヘッドコンソールボックスを示す斜視図である。図4は、実施例1の車両用表示装置A1の構成要素であるモニターを内蔵するオーバーヘッドコンソールボックスを正面から視た図である。以下、図2〜図4に基づき、車室内に設定されたモニターの設定構成を説明する。
前記モニター2は、図2に示すように、運転席と助手席の間の天井103の位置であって、前記凹面鏡3と対向する位置に設定されたオーバーヘッドコンソールボックス4に設けられている。
前記オーバーヘッドコンソールボックス4は、図2に示すように、運転席と助手席の間のフロア位置に設けられたセンタコンソールボックスの真上位置に設定されている。そして、このオーバーヘッドコンソールボックス4は、図2及び図3に示すように、前記モニター2を収納するモニター収納部4aと、モニター2の画面2aを前記凹面鏡3に向ける画面開口部4bと、小物を収納する第1収納ボックス部4c,第2収納ボックス部4d,第3収納ボックス部4eと、を有する。前記画面開口部4bは、四角筒を斜めに切り取った斜め開口構造であり、外光から画面2aを遮光すると共に、運転者や助手席乗員から直接、画面2aが眼に入らぬように、両側位置も覆っている。前記各収納ボックス部4c,4d,4eは、プッシュオープンタイプであり、モニター収納部4aの車両後部側に配置されている。
ここで、モニター2の画面2aは、図4に示すように、凹面鏡3に映し出されるモニター画像を運転者から見やすくするように、凹面鏡3を少し斜めにして設定していることに対応し、凹面鏡3の枠内でモニター画像が斜め画像とならないように斜めに設定している。
前記車両100の天井103の位置には、図2に示すように、運転席サンバイザ104が設けられる。また、車室内には、図2に示すように、助手席シート105やインスツルメントパネル106が配置される。さらに、助手席側ドア107の車室外側には、ドアミラー108が設けられる。
図5は、実施例1の車両用表示装置A1の構成要素である凹面鏡を示す図で、(a)は凹面鏡の正面図を示し、(b)は凹面鏡のB−B線断面図を示し、(c)は凹面鏡のC−C線断面図を示す。図6は、実施例1の車両用表示装置A1の構成要素である凹面鏡での左右方向の曲率半径の決定例を示す説明図である。以下、図5及び図6に基づき、車室内に設定された凹面鏡の構成を説明する。
前記凹面鏡3は、合成樹脂等により構成されたミラー枠5に嵌め込み設定されていて、図5(c)に示すように、上下方向が平坦で、図5(b)に示すように、左右方向に凹曲面とした二次凹曲面形状に設定している。
このように、上下方向に平坦で、左右方向に凹曲面の凹面鏡3を使うと、上下方向には平面鏡のように働き、左右方向には凹面鏡として機能する。この凹面鏡3を用いると、視点Eから見て、モニター2のモニター画像は、横方向に引き伸ばされた状態で凹面鏡3に映る。この場合、モニター2に、表示画面の縦横比を調整するアスペクト比調整機能を付加し、凹面鏡3の横方向の拡大率を調整することで、凹面鏡3に映る像を補正する。つまり、従来の車両用ルームミラーの外形形状の縦横比と、一般的なモニターの縦横比が異なり、ルームミラーの方が横に長いので、上下方向が平坦で左右方向に凹面な凹面鏡3を使うことで、モニター2の画素をより有効に使うことができる。
さらに、左右方向に凹曲面として、曲率一定の凹面鏡を使った場合、運転者の視点から凹面鏡に映るモニター画像は、右側が圧縮され、左側が引き伸ばされるような見え方となる。そこで、凹面鏡の左右方向の曲率を、一定ではなく、右側の曲率をゆるく(=曲率半径を長く)、左側の曲率をきつい(=曲率半径を短く)ように設定する。
これに対応し、実施例1では、凹面鏡3の左右方向の曲率半径を、左右方向の凹面位置に応じて異ならせた左右非対称凹曲面形状に設定している。つまり、左右非対称凹曲面形状を、モニター2の位置と凹面鏡3の位置と運転者の視点Eの位置によって、図6に示すように、運転者の視点Eから見たモニター画像の歪みを抑えるように、左右方向の各位置での曲率半径を光学的に決定している。具体的には、凹面鏡3の右側半分のa領域は、モニター2のA領域に対応した一定曲率としている。そして、凹面鏡3の左側半分のa’領域のうち、a領域端からの長さを示すbと、モニター2のA’領域のうち、A領域端からの長さを示すBを用いる。関係式としては、0≦b≦a’および0≦B≦A’のときに、凹面鏡3の傾斜がb/a’=B/A’を満たす関係の集合となるように曲率を決定している。
次に、作用を説明する。
実施例1の車両用表示装置A1における作用を、「凹面鏡による結像距離延長メカニズム」、「モニターの小型化作用」、「車両乗員による視点移動作用」、「凹面鏡の二次元曲面作用」、「凹面鏡によるモニター画像の歪み抑制作用」に分けて説明する。
[凹面鏡による結像距離延長メカニズム]
図7は、凹面鏡の焦点距離より内側に被写体を設定した場合の結像を示す凹面鏡結像図である。
図7に示すように、被写体が凹面鏡の焦点距離f以内にあるとき(c<f)、凹面鏡の奥の位置d(d>c)に正立拡大虚像を作る。このとき、凹面鏡を覗く人の眼からも、被写体の像があたかも凹面鏡の奥にあるように見える。
このときの関係式は、
(1/c)+(1/d)=(1/f)
で表される。
したがって、例えば、被写体を凹面鏡の焦点距離に一致させると、上記関係式により、凹面鏡の奥の位置dは、無限遠(∞)にすることができる。
ちなみに、被写体が凹面鏡の焦点距離fより遠くにあるときは、像は被写体側にできる。しかも、その像は、被写体の内側位置にでき、とても小さな倒立の縮小虚像となる。
そこで、この関係を実施例1にあてはめると、被写体の位置(凹面鏡3の焦点距離f以内の位置)にモニター2を配置すると、モニター2から凹面鏡3までの距離をcとした場合、運転者により見える正立拡大虚像から凹面鏡3までの距離はdとなる。すなわち、運転者の視点Eから凹面鏡3に結像された反射画像までの距離は、運転者の視点Eからモニター画像までの実際の距離より(d−c)だけ遠くになる。
したがって、実施例1の車両用表示装置A1における結像距離を延長する幾何光学的な結像構成は、ミラーの画像反射面を凹面3aに形成した凹面鏡3とし、モニター2の画面2aを、凹面鏡3の焦点距離より内側の位置に設定することで達成される。
[モニターの小型化作用]
小さな被写体を凹面鏡で見た場合、図7に示すように、被写体が拡大された正立拡大虚像となる。つまり、運転者の視点Eから見た場合における凹面鏡3により結像されるモニター画像は、モニター2の画面2aに映し出される実画像より拡大したものとなり、あたかも、凹面鏡3から距離dだけ離れた位置に拡大した画面を有するモニターを設定したものとなる。
このため、ミラーが平面鏡である場合に比べ、ミラーが凹面鏡3である場合は、モニター2の画面2aと凹面鏡3の近接配置が許容され、モニター2の小型画面化を図ることができる。
[車両乗員による視点移動作用]
実施例1では、モニターとミラーの実離間距離の設定によるレイアウト構成ではなく、ミラーの画像反射面を凹面3aに形成した凹面鏡3とし、モニター2の画面2aを、凹面鏡3の焦点距離より内側の位置に設定するという幾何光学的な構成を採用し、運転者の視点Eから凹面鏡3に結像されたモニター画像までの距離を延長している。
このため、運転者の視点Eと車外視界像までの焦点距離と、運転者の視点Eとミラー反射によるモニター画像までの焦点距離の差が、ミラーが平面鏡である場合に比べて小さく抑えられる。
したがって、走行中に運転者が車外とミラーの間で視点移動を行っても、運転者の眼による焦点距離の調整量が小さく抑えられ、視点移動の際に運転者の眼に与える焦点距離の調整負担を軽減することができる。
また、走行中に運転者が車外とミラーの間での視点移動の過渡期、焦点合わせに要する僅かな時間、焦点ぼけした像が眼に入るが、焦点距離の差が小さい分、焦点合わせに要する時間が極めて短くなり、乗員に与える違和感を低減できる。
すなわち、モニター2に車両100の後方を撮影するリアカメラ1からの車両後方映像を表示すると、運転者は従来のルームミラーを見るのと同じ感覚で、後方視界の映像を見ることが可能になる。
[凹面鏡の二次元曲面作用]
実施例1では、凹面鏡3として、上下方向に平坦で平面鏡のように働き、左右方向に凹曲面で凹面鏡として機能する二次凹曲面形状に設定したものを用いている。
したがって、運転者の視点Eの位置から見て、モニター画像は横方向に引き伸ばされた状態で凹面鏡3に映ることになる。しかし、この場合、モニター2に、表示画面の縦横比を調整するアスペクト比調整機能を付加し、凹面鏡3の横方向の拡大率を考え、表示画面の縦横比を調整することで、凹面鏡3に映る像を、横方向に引き伸ばされることのない像に補正することができる。
すなわち、従来の車両用ルームミラーの外形形状の縦横比と、一般的なモニターの縦横比は異なる。この場合、ルームミラーの方が横に長いので、上下方向が平坦で左右方向に凹面な凹面鏡3を使うことで、従来の車両用ルームミラーの外形形状の縦横比と同等の縦横比を持つ凹面鏡3を用いても、モニター2の画素をより有効に使うことができる。
また、凹面鏡3は、二次凹曲面形状に設定したため、三次元で曲率が変化する三次元曲面形状の凹面鏡を製造する場合に比べ、製造が容易である。
さらに、通常の三次元凹面鏡と比較して、上下方向の視点移動に対して、凹面鏡3の中でのモニター画像の移動量が小さくなるので、正面を向いた状態から斜め上方に仰角を持って視点Eを移動している運転者にとって、凹面鏡3に結像されるモニター画像が見やすくなる。
[凹面鏡によるモニター画像の歪み抑制作用]
実施例1の車両用表示装置A1は、図1のようなレイアウトを採用している。つまり、モニター2と視点Eの位置は、凹面鏡3に対して正対しておらず、斜め方向から凹面鏡3を見ることになる。
図1に示すようなレイアウトで、曲率一定の凹面鏡3を使った場合、凹面鏡3に映るモニター画像は、右側が圧縮され、左側が引き伸ばされるような見え方となる。そこで、凹面鏡3の曲率を、一定ではなく、右側の曲率がゆるく、左側の曲率がきついように設定する。この左右非対称凹曲面形状の曲率は、図6に示すように、モニター2の位置と凹面鏡3の位置と運転者の視点Eの位置によって光学的に求めることができる。
このような左右非対称凹曲面形状を持つ凹面鏡3を用いることで、運転者の視点Eから見たモニター画像の右側が圧縮され左側が引き伸ばされるような見え方となる歪みが抑えられ、歪みを抑えたモニター画像を運転者の視点Eから見ることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用表示装置A1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 画像を映し出すモニター2と、モニター画像を反射させて車両乗員へ反射画像を見せるミラーと、を備えた車両用表示装置A1において、前記車両乗員の視点Eから前記ミラーに結像された反射画像までの距離を、車両乗員の視点からモニター画像までの実際の距離より遠くになるように幾何光学的な結像構成により延長する結像距離延長手段を設けたため、低コストのシステムであり、かつ、モニター2とミラーの近接配置によりモニター2の小型画面化を図りながら、走行中の視点移動に伴う乗員の眼への負担軽減や乗員に与える違和感低減を達成することができる。
(2) 前記結像距離延長手段は、前記ミラーの画像反射面を凹面3aに形成した凹面鏡3とし、前記モニター2の画面2aを、前記凹面鏡3の焦点距離より内側の位置に設定することで構成したため、部品点数が増えず、軽量化・コスト面で有利にすることができると共に、レイアウトの自由度を増大させることができる。
(3) 前記凹面鏡3は、上下方向が平坦で、左右方向に凹曲面とした二次凹曲面形状に設定したため、三次元曲面形状の凹面鏡を製造する場合に比べ製造が容易であると共に、運転者の上下方向の眼の移動に対して、モニター画像の動きが小さく抑えられ、見やすくすることができる。
(4) 前記凹面鏡3は、左右方向の曲率半径を、左右方向の凹面位置に応じて異ならせた左右非対称凹曲面形状に設定したため、モニター2と凹面鏡3と視点Eの位置関係を原因として生じる視点Eから見たモニター画像の歪みを抑えることができる。
言い換えると、モニター2と凹面鏡3と視点Eの位置関係を規定することなく、モニター画像の歪みを抑えることができることで、モニター2および凹面鏡3のレイアウト自由度を増すことができる。
(5) 前記凹面鏡3は、左右非対称凹曲面形状を、前記モニター2の位置と前記凹面鏡3の位置と前記運転者の視点Eの位置によって、運転者の視点Eから見た画像の歪みを抑えるように、左右方向の各位置での曲率半径を光学的に決定したため、運転者から見た際の凹面鏡3内のモニター画像の歪みを最小に抑えることができる。
(6) 前記モニター2は、入力された画像の縦横比を調整するアスペクト比調整機能を有するため、上下方向と左右方向の曲率が異なる凹面鏡3を用いた場合も、凹面鏡3内のモニター画像の縦横比を正しく保つことができる。また、モニター2の解像度を有効に使いながら、凹面鏡3の縦横比を、通常車両のインナーミラーの縦横比と同等にすることができる。
(7) 車両後方映像データを取得するリアカメラ1を搭載し、前記モニター2は、運転席と助手席の間の天井位置に設定され、前記リアカメラ1からの車両後方映像データに基づく車両後方画像を映し出し、前記ミラーは、運転席と助手席の間のフロントウィンドウ102の上部位置に設定され、モニター画像を反射させて運転者へ車両後方画像を見せるため、運転者は従来のルームミラーを見るのと同じ感覚で、後方視界の映像を見ることができる。
(8) 前記モニター2は、運転席と助手席の間の天井103の位置であって、前記凹面鏡3と対向する位置に設定されたオーバーヘッドコンソールボックス4に設けられ、前記オーバーヘッドコンソールボックス4は、前記モニター2を収納するモニター収納部4aと、モニター2の画面2aを前記凹面鏡3に向ける画面開口部4bと、小物を収納する各収納ボックス部4c,4d,4eと、を有するため、車室内デザイン性を損なうことなく、モニター2を天井103の位置に設定することができると共に、モニター2を収納するオーバーヘッドコンソールボックス4に、画面遮光機能や画面直視防止機能や小物収納機能等の付加機能を持たせることができる。
実施例2は、実施例1での凹面鏡3の代わりに、凸レンズと平面鏡を用いて結像距離を延長するようにした例である。
まず、構成を説明する。
図8は、実施例2の車両用表示装置A2を示す図であり、(a)は車両用表示装置A2を搭載した車両の平面レイアウト図を示し、(b)は車両用表示装置A2のみの平面レイアウト図を示す。
実施例2の車両用表示装置A2は、図8に示すように、リアカメラ1と、モニター2と、平面鏡6(ミラー)と、凸レンズ7と、を備えている。
前記平面鏡6は、図8(a)に示すように、運転席と助手席の間のフロントウィンドウ102の上部位置に設定され、モニター画像を反射させて運転者(車両乗員)へ車両後方画像(反射画像)を見せる。この平面鏡6は、運転者が車両後方を確認するためのインナーミラーをそのまま用いるか、インナーミラーに代えて設定している。
前記凸レンズ7は、図8(b)に示すように、モニター2の画面2aと前記平面鏡6の画像反射面(平面6a)の間の位置に設定している。
ここで、実施例2の車両用表示装置A2では、運転者の視点Eから平面鏡6に結像された反射画像までの距離を、運転者の視点Eからモニター画像までの実際の距離より遠くになるように幾何光学的な結像構成により延長する結像距離延長手段を設けている。
実施例2では、前記結像距離延長手段を、前記ミラーを、画像反射面を平面6aに形成した平面鏡6とし、前記モニター2の画面2aと前記平面鏡6の画像反射面の間の位置に凸レンズ7を設定し、前記モニター2の画面2aを、前記凸レンズ7の焦点距離より内側の位置に設定することで構成している。
なお、リアカメラ1およびモニター2等、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明する。
実施例2の車両用表示装置A2における作用として、「凸レンズによる結像距離延長メカニズム」の説明をする。なお、「モニターの小型化作用」、「車両乗員による視点移動作用」については、実施例1の車両用表示装置A1と同様の作用を示すので、説明を省略する。
[凸レンズによる結像距離延長メカニズム]
図9は、凸レンズの焦点距離より内側に被写体を設定した場合の結像を示す凸レンズ結像図である。
図9に示すように、被写体が凸レンズの焦点距離f以内にあるとき(c<f)、凸レンズの被写体と同じ側の位置d(d>c)に正立拡大虚像を作る。このとき、凸レンズを覗く人の眼からも、被写体の像があたかも凸レンズの奥にあるように見える。
このときの倍率mの式は、
m=f/(c−f)
で表される。
したがって、例えば、被写体を凹面鏡の焦点距離に近づけるほど、上記倍率mの式により、被写体の倍率を高めることができる。
そこで、この関係を実施例2にあてはめると、被写体の位置(凸レンズ7の焦点距離f以内の位置)にモニター2を配置すると、モニター2から凸レンズ7までの距離をcとした場合、運転者により見える正立拡大虚像から凸レンズ7までの距離はdとなる。すなわち、運転者の視点Eから平面鏡6に結像された反射画像までの距離は、運転者の視点Eからモニター画像までの実際の距離より(d−c)だけ遠くになる。
したがって、実施例2の車両用表示装置A2における結像距離を延長する幾何光学的な結像構成は、ミラーを、画像反射面を平面6aに形成した平面鏡6とし、モニター2の画面2aと平面鏡6の画像反射面の間の位置に凸レンズ7を設定し、モニター2の画面2aを、凸レンズ7の焦点距離より内側の位置に設定することで達成される。
次に、効果を説明する。
実施例2の車両用表示装置A2にあっては、実施例1の(1),(6)〜(8)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(9) 前記結像距離延長手段は、前記ミラーを、画像反射面を平面6aに形成した平面鏡とし、前記モニター2の画面2aと前記平面鏡6の画像反射面の間の位置に凸レンズ7を設定し、前記モニター2の画面2aを、前記凸レンズ7の焦点距離より内側の位置に設定することで構成したため、凸レンズ7の構成が追加されるものの、凹面鏡3に比べ平面鏡6の場合、製造が容易であるという利点を有する。
実施例3は、実施例1での凹面鏡3と実施例2の凸レンズ7との組み合わせにより結像距離を延長するようにした例である。
まず、構成を説明する。
図10は、実施例3の車両用表示装置A3を示す図であり、(a)は車両用表示装置A3を搭載した車両の平面レイアウト図を示し、(b)は車両用表示装置A3のみの平面レイアウト図を示す。
実施例3の車両用表示装置A3は、図10に示すように、リアカメラ1と、モニター2と、凹面鏡3(ミラー)と、凸レンズ7と、を備えている。
前記凹面鏡3は、図10(a)に示すように、運転席と助手席の間のフロントウィンドウ102の上部位置に設定され、モニター画像を反射させて運転者(車両乗員)へ車両後方画像(反射画像)を見せる。この凹面鏡3の凹面3a’は、実施例1の凹面3aに比べて大きな曲率に設定している。
前記凸レンズ7は、図10(b)に示すように、モニター2の画面2aと前記凹面鏡3の画像反射面(凹面3a’)の間の位置に設定している。
ここで、実施例3の車両用表示装置A3では、運転者の視点Eから凹面鏡3に結像された反射画像までの距離を、運転者の視点Eからモニター画像までの実際の距離より遠くになるように幾何光学的な結像構成により延長する結像距離延長手段を設けている。
実施例3では、前記結像距離延長手段を、モニター2の画面2aと凹面鏡3の画像反射面の間の位置に設定した凸レンズ7と、前記ミラーの画像反射面を凹面3a’に形成した凹面鏡3と、の組み合わせとし、前記モニター2の画面2aを、前記凸レンズ7と前記凹面鏡3の焦点距離より内側の位置に設定することで構成している。
なお、リアカメラ1およびモニター2等、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。また、作用についても、実施例1及び実施例2と同様な作用を示すので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3の車両用表示装置A3にあっては、実施例1の(1),(3)〜(8)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(10) 前記結像距離延長手段は、前記モニター2の画面2aと前記凹面鏡3の画像反射面の間の位置に設定した凸レンズ7と、前記ミラーの画像反射面を凹面3a’に形成した凹面鏡3と、の組み合わせとし、前記モニター2の画面2aを、前記凸レンズ7と前記凹面鏡3の焦点距離より内側の位置に設定することで構成したため、凸レンズ7と凹面鏡3の相乗効果による結像距離延長作用により、それぞれの結像距離延長負担分が軽減され、凹面鏡3の曲率を低く抑えることができ、凹面鏡3の製造をより容易にすることができると共に、製品品質(クオリティ)を保つことが容易になる。
以上、本発明の車両用表示装置を実施例1〜実施例3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、凹面鏡を用いる例を示し、実施例2では、凸レンズを用いる例を示し、実施例3では、凹面鏡と凸レンズの組み合わせの例を示した。しかし、結像距離延長手段としては、横方向にだけ光線が屈折作用するかまぼこ型のプリズムやシリンドリカルレンズ等による屈折収束系レンズや反射収束系鏡を、単独、あるいは、組み合わせにより用いても良い。
実施例1では、モニターに画像の縦横比を調整するアスペクト比調整機能を持たせた例を示した。しかし、リアカメラ(カメラ)に、出力映像の縦横比を調整する機能を持たせても同じである。
実施例1〜3では、車両乗員を運転者とし、運転者視点からの結像距離を延長する例を示したが、車両乗員を助手席乗員や後席乗員とし、これらの乗員視点からの結像距離を延長する例としても良い。
要するに、車両乗員の視点とミラーの反射面とモニターの画面を結ぶ光軸上での幾何光学的な結像構成により、車両乗員の視点からミラーに結像された反射画像までの距離を、車両乗員の視点からモニター画像までの実際の距離より遠くになるように延長するものであれば、実施例1〜3に限られることはない。
実施例1〜3では、リアカメラを用いた車両後方画像を映し出すモニターを備えた車両用表示装置への適用例を示した。しかし、サイドカメラを用いた車両側方画像、DVD再生機によるDVD再生画像、NAVIシステムによるNAVI画像、アナログ表示やデジタル表示によるメータ画像等の様々な画像入力ソースからの画像を映し出すモニターを備えた車両用表示装置に適用することができる。要するに、画像を映し出すモニターと、モニター画像を反射させて車両乗員へ反射画像を見せるミラーと、を備えた車両用表示装置であれば適用できる。
実施例1の車両用表示装置A1を示す図であり、(a)は車両用表示装置A1を搭載した車両の平面レイアウト図を示し、(b)は車両用表示装置A1のみの平面レイアウト図を示す。 実施例1の車両用表示装置A1が搭載された車両の車室内部を示す斜視図である。 実施例1の車両用表示装置A1の構成要素であるモニターを内蔵するオーバーヘッドコンソールボックスを示す斜視図である。 実施例1の車両用表示装置A1の構成要素であるモニターを内蔵するオーバーヘッドコンソールボックスを正面から視た図である。 実施例1の車両用表示装置A1の構成要素である凹面鏡を示す図で、(a)は凹面鏡の正面図を示し、(b)は凹面鏡のB−B線断面図を示し、(c)は凹面鏡のC−C線断面図を示す。 実施例1の車両用表示装置A1の構成要素である凹面鏡での左右方向の曲率半径の決定例を示す説明図である。 凹面鏡の焦点距離より内側に被写体を設定した場合の結像を示す凹面鏡結像図である。 実施例2の車両用表示装置A2を示す図であり、(a)は車両用表示装置A2を搭載した車両の平面レイアウト図を示し、(b)は車両用表示装置A2のみの平面レイアウト図を示す。 凸レンズの焦点距離より内側に被写体を設定した場合の結像を示す凸レンズ結像図である。 実施例3の車両用表示装置A3を示す図であり、(a)は車両用表示装置A3を搭載した車両の平面レイアウト図を示し、(b)は車両用表示装置A3のみの平面レイアウト図を示す。
符号の説明
A1,A2,A3 車両用表示装置
1 リアカメラ
2 モニター
2a 画面
3 凹面鏡(ミラー)
3a,3a’ 凹面
4 オーバーヘッドコンソールボックス
4a モニター収納部
4b 画面開口部
4c 第1収納ボックス部
4d 第2収納ボックス部
4e 第3収納ボックス部
5 ミラー枠
6 平面鏡(ミラー)
7 凸レンズ

Claims (11)

  1. 画像を映し出すモニターと、モニター画像を反射させて車両乗員へ反射画像を見せるミラーと、を備えた車両用表示装置において、
    前記車両乗員の視点から前記ミラーに結像された反射画像までの距離を、車両乗員の視点からモニター画像までの実際の距離より遠くになるように幾何光学的な結像構成により延長する結像距離延長手段を設けたことを特徴とする車両用表示装置。
  2. 請求項1に記載された車両用表示装置において、
    前記結像距離延長手段は、前記ミラーの画像反射面を凹面に形成した凹面鏡とし、前記モニターの画面を、前記凹面鏡の焦点距離より内側の位置に設定することで構成したことを特徴とする車両用表示装置。
  3. 請求項2に記載された車両用表示装置において、
    前記凹面鏡は、上下方向が平坦で、左右方向に凹曲面とした二次凹曲面形状に設定したことを特徴とする車両用表示装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載された車両用表示装置において、
    前記凹面鏡は、左右方向の曲率半径を、左右方向の凹面位置に応じて異ならせた左右非対称凹曲面形状に設定したことを特徴とする車両用表示装置。
  5. 請求項4に記載された車両用表示装置において、
    前記凹面鏡は、左右非対称凹曲面形状を、前記モニターの位置と前記凹面鏡の位置と前記車両乗員の視点位置によって、車両乗員の視点から見た画像の歪みを抑えるように、左右方向の各位置での曲率半径を光学的に決定したことを特徴とする車両用表示装置。
  6. 請求項2乃至請求項5の何れか1項に記載された車両用表示装置において、
    前記モニターは、入力された画像の縦横比を調整するアスペクト比調整機能を有することを特徴とする車両用表示装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載された車両用表示装置において、
    車両後方映像データを取得するリアカメラを搭載し、
    前記モニターは、運転席と助手席の間の天井位置に設定され、前記リアカメラからの車両後方映像データに基づく車両後方画像を映し出し、
    前記ミラーは、運転席と助手席の間のフロントウィンドウの上部位置に設定され、モニター画像を反射させて運転者へ車両後方画像を見せることを特徴とする車両用表示装置。
  8. 請求項7に記載された車両用表示装置において、
    前記モニターは、運転席と助手席の間の天井位置であって、前記ミラーと対向する位置に設定されたオーバーヘッドコンソールボックスに設けられ、
    前記オーバーヘッドコンソールボックスは、前記モニターを収納するモニター収納部と、モニターの画面を前記ミラーに向ける画面開口部と、小物を収納する収納ボックス部と、を有することを特徴とする車両用表示装置。
  9. 請求項1および請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載された車両用表示装置において、
    前記結像距離延長手段は、前記ミラーを、画像反射面を平面に形成した平面鏡とし、前記モニターの画面と前記平面鏡の画像反射面の間の位置に凸レンズを設定し、前記モニターの画面を、前記凸レンズの焦点距離より内側の位置に設定することで構成したことを特徴とする車両用表示装置。
  10. 請求項1および請求項3乃至請求項8の何れか1項に記載された車両用表示装置において、
    前記結像距離延長手段は、前記モニターの画面と前記ミラーの画像反射面の間の位置に設定した凸レンズと、前記ミラーの画像反射面を凹面に形成した凹面鏡と、の組み合わせとし、前記モニターの画面を、前記凸レンズと前記凹面鏡の焦点距離より内側の位置に設定することで構成したことを特徴とする車両用表示装置。
  11. 画像を映し出すモニターと、モニター画像を反射させて車両乗員へ反射画像を見せるミラーと、を備えた車両用表示装置において、
    前記車両乗員の視点と前記ミラーの反射面と前記モニターの画面を結ぶ光軸上での幾何光学的な結像構成により、前記車両乗員の視点から前記ミラーに結像された反射画像までの距離を、車両乗員の視点からモニター画像までの実際の距離より遠くになるように延長することを特徴とする車両用表示装置。
JP2007297591A 2007-11-16 2007-11-16 車両用表示装置 Expired - Fee Related JP5286750B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007297591A JP5286750B2 (ja) 2007-11-16 2007-11-16 車両用表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007297591A JP5286750B2 (ja) 2007-11-16 2007-11-16 車両用表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009120080A true JP2009120080A (ja) 2009-06-04
JP5286750B2 JP5286750B2 (ja) 2013-09-11

Family

ID=40812720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007297591A Expired - Fee Related JP5286750B2 (ja) 2007-11-16 2007-11-16 車両用表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5286750B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014148241A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Daihatsu Motor Co Ltd 車両のリヤアンダミラー
JP2016040140A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 ソニー株式会社 車両用表示装置と表示制御方法および後方モニタリングシステム
WO2017199640A1 (ja) * 2016-05-18 2017-11-23 株式会社Jvcケンウッド 車両用表示装置および車両用表示システム
DE112016003330T5 (de) 2015-07-23 2018-04-19 Kabushiki Kaisha Honda Lock Rückblickvorrichtung
JP2018514168A (ja) * 2015-04-24 2018-05-31 ヴァレオ、コンフォート、アンド、ドライビング、アシスタンスValeo Comfort And Driving Assistance 自動車用の表示装置
JP2018202950A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示システム、電子ミラーシステム及び移動体
JP2018203245A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示システム、電子ミラーシステム及び移動体
CN110001539A (zh) * 2019-03-26 2019-07-12 上海物为信息科技有限公司 一种车辆双屏交互系统
CN110001538A (zh) * 2018-01-05 2019-07-12 英属开曼群岛商麦迪创科技股份有限公司 载具剧场设备
JP2019123470A (ja) * 2018-01-19 2019-07-25 凸版印刷株式会社 画像表示システム
CN110234541A (zh) * 2017-11-29 2019-09-13 Jvc建伍株式会社 车辆用显示装置以及车辆用显示系统
US10525886B2 (en) 2017-05-31 2020-01-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system, electronic mirror system and movable-body apparatus equipped with the same
US10730440B2 (en) 2017-05-31 2020-08-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system, electronic mirror system, and moving body
JP2020136948A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 いすゞ自動車株式会社 運転支援装置
EP3730992A1 (en) 2019-04-05 2020-10-28 Yazaki Corporation Vehicle display device
US10836314B2 (en) 2018-03-27 2020-11-17 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system, electronic mirror system, moving vehicle, and display method
US10940800B2 (en) 2018-08-30 2021-03-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system, electronic mirror system, and moving vehicle
JP2021102428A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示システム
US11370360B2 (en) 2019-12-25 2022-06-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113885247B (zh) 2020-07-03 2024-03-01 松下知识产权经营株式会社 显示系统

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6311447A (ja) * 1986-07-01 1988-01-18 Mitsubishi Electric Corp 自動車用表示装置
JPH05303054A (ja) * 1992-04-24 1993-11-16 Olympus Optical Co Ltd 視覚表示装置
JPH08201719A (ja) * 1994-09-30 1996-08-09 Hughes Aircraft Co 円環状結合器を使用する軸外れヘッドアップディスプレイシステム
JPH099253A (ja) * 1995-06-19 1997-01-10 Toshiba Corp 画像圧縮通信装置
JP2000241748A (ja) * 1999-02-23 2000-09-08 Asahi Glass Co Ltd 情報表示装置
JP2002537173A (ja) * 1999-02-16 2002-11-05 ジェンテクス・コーポレーション 一体型マイクロ波受信機を備えたバックミラー
JP3092719U (ja) * 2002-09-11 2003-03-28 英雄 堀田 車両用安全確認装置
JP2004350228A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Denso Corp 車両用夜間後方視界支援システム
JP2005003918A (ja) * 2003-06-11 2005-01-06 Calsonic Kansei Corp ヘッドアップディスプレイ
JP2007216794A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Denso Corp 車両用表示装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6311447A (ja) * 1986-07-01 1988-01-18 Mitsubishi Electric Corp 自動車用表示装置
JPH05303054A (ja) * 1992-04-24 1993-11-16 Olympus Optical Co Ltd 視覚表示装置
JPH08201719A (ja) * 1994-09-30 1996-08-09 Hughes Aircraft Co 円環状結合器を使用する軸外れヘッドアップディスプレイシステム
JPH099253A (ja) * 1995-06-19 1997-01-10 Toshiba Corp 画像圧縮通信装置
JP2002537173A (ja) * 1999-02-16 2002-11-05 ジェンテクス・コーポレーション 一体型マイクロ波受信機を備えたバックミラー
JP2000241748A (ja) * 1999-02-23 2000-09-08 Asahi Glass Co Ltd 情報表示装置
JP3092719U (ja) * 2002-09-11 2003-03-28 英雄 堀田 車両用安全確認装置
JP2004350228A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Denso Corp 車両用夜間後方視界支援システム
JP2005003918A (ja) * 2003-06-11 2005-01-06 Calsonic Kansei Corp ヘッドアップディスプレイ
JP2007216794A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Denso Corp 車両用表示装置

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014148241A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Daihatsu Motor Co Ltd 車両のリヤアンダミラー
US10682958B2 (en) 2014-08-12 2020-06-16 Sony Corporation Vehicle display device, display control method, and rearview monitoring system
JP2016040140A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 ソニー株式会社 車両用表示装置と表示制御方法および後方モニタリングシステム
WO2016024405A3 (en) * 2014-08-12 2016-04-07 Sony Corporation Vehicle display device, display control method, and rearview monitoring system
US20170129405A1 (en) * 2014-08-12 2017-05-11 Sony Corporation Vehicle display device, display control method, and rearview monitoring system
CN107074150A (zh) * 2014-08-12 2017-08-18 索尼公司 车辆显示装置、显示控制方法和后视监视系统
EP3441264A1 (en) * 2014-08-12 2019-02-13 Sony Corporation Vehicle display device, display control method, and rearview monitoring system
JP2018514168A (ja) * 2015-04-24 2018-05-31 ヴァレオ、コンフォート、アンド、ドライビング、アシスタンスValeo Comfort And Driving Assistance 自動車用の表示装置
DE112016003330T5 (de) 2015-07-23 2018-04-19 Kabushiki Kaisha Honda Lock Rückblickvorrichtung
DE112016003330B4 (de) * 2015-07-23 2021-02-18 Kabushiki Kaisha Honda Lock Rückblickvorrichtung
WO2017199640A1 (ja) * 2016-05-18 2017-11-23 株式会社Jvcケンウッド 車両用表示装置および車両用表示システム
JP2018202950A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示システム、電子ミラーシステム及び移動体
JP2018203245A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示システム、電子ミラーシステム及び移動体
US10953799B2 (en) 2017-05-31 2021-03-23 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system, electronic mirror system and movable-body apparatus equipped with the same
US10882454B2 (en) 2017-05-31 2021-01-05 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system, electronic mirror system, and moving body
US10525886B2 (en) 2017-05-31 2020-01-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system, electronic mirror system and movable-body apparatus equipped with the same
US10730440B2 (en) 2017-05-31 2020-08-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system, electronic mirror system, and moving body
CN110234541B (zh) * 2017-11-29 2022-07-26 Jvc建伍株式会社 车辆用显示装置以及车辆用显示系统
US11110865B2 (en) 2017-11-29 2021-09-07 Jvckenwood Corporation Vehicle display device and vehicle display system
CN110234541A (zh) * 2017-11-29 2019-09-13 Jvc建伍株式会社 车辆用显示装置以及车辆用显示系统
CN110001538A (zh) * 2018-01-05 2019-07-12 英属开曼群岛商麦迪创科技股份有限公司 载具剧场设备
JP2019123470A (ja) * 2018-01-19 2019-07-25 凸版印刷株式会社 画像表示システム
US10836314B2 (en) 2018-03-27 2020-11-17 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system, electronic mirror system, moving vehicle, and display method
DE102019106738B4 (de) 2018-03-27 2021-11-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Anzeigesystem, elektronisches Spiegelsystem, fahrendes Fahrzeug und Anzeigeverfahren
US10940800B2 (en) 2018-08-30 2021-03-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system, electronic mirror system, and moving vehicle
JP2020136948A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 いすゞ自動車株式会社 運転支援装置
JP7255230B2 (ja) 2019-02-21 2023-04-11 いすゞ自動車株式会社 運転支援装置
CN110001539A (zh) * 2019-03-26 2019-07-12 上海物为信息科技有限公司 一种车辆双屏交互系统
EP3730992A1 (en) 2019-04-05 2020-10-28 Yazaki Corporation Vehicle display device
US11367418B2 (en) 2019-04-05 2022-06-21 Yazaki Corporation Vehicle display device
JP2021102428A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示システム
US11370360B2 (en) 2019-12-25 2022-06-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system

Also Published As

Publication number Publication date
JP5286750B2 (ja) 2013-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5286750B2 (ja) 車両用表示装置
US10525886B2 (en) Display system, electronic mirror system and movable-body apparatus equipped with the same
US20160134815A1 (en) Driving assist device
JP6578547B2 (ja) 後方視認装置
JP6874659B2 (ja) 車両用表示装置および車両用表示システム
JP6585571B2 (ja) 表示装置、及び、車両用ドア
JP2018205446A (ja) 表示システム、電子ミラーシステム及びそれを備える移動体
JP6697750B2 (ja) 車両用表示システム、電子ミラーシステム及びそれを備える移動体
JP7365621B2 (ja) 結像光学系および結像光学系を搭載した移動体
US10345586B2 (en) Head-up display device
JP2004126226A (ja) ヘッドアップディスプレイ
JP6579180B2 (ja) 虚像表示装置
JP2018514168A (ja) 自動車用の表示装置
JP6671041B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
WO2018186149A1 (ja) ヘッドアップディスプレイシステム、およびヘッドアップディスプレイシステムを備える移動体
JP6527849B2 (ja) 表示装置、及び、内装部材ユニット
JP7130482B2 (ja) 車両用表示装置
WO2020149008A1 (ja) カメラモニターシステム、虚像表示装置、及び虚像表示方法
JPWO2019124323A1 (ja) 虚像表示装置、およびヘッドアップディスプレイ装置
JP7491075B2 (ja) 車両用表示装置
JP4033069B2 (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP7414175B1 (ja) 運転支援装置
JP6925892B2 (ja) 表示装置、及び、内装部材ユニット
JP6593494B1 (ja) 虚像表示装置
JP2022116816A (ja) 車両用表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5286750

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees