JP2022116816A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】視認性を向上すること。【解決手段】車両用表示装置4は、車両の後方を撮影した映像を表示するディスプレイ5と、ディスプレイ5に表示される映像に基づく映像光を下方に向けて反射させる内部ミラー6と、車両の運転者の上前方に配置され、ディスプレイ5と内部ミラー6とを内蔵し、内部ミラー6が下方に反射した映像光を通過させる開口部9を備える筐体8と、開口部9を通過した映像光を、車両の運転者の方向に反射させる外部ミラー10と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用表示装置に関する。
車両の後方を確認するための車両用表示装置は、従来の光学式のルームミラーと同様の位置である運転者の上前方に設置されていることが多い。視認性を向上させるために、光路長を長くした虚像による車両用表示装置も同様の位置に配置されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2018-205446号公報
しかしながら、虚像を視認するための開口部が車両の運転者の頭部より上方で後方を向いているため、車両の後方からの外光、特に太陽光が開口から入射するおそれがある。このような車両用表示装置に太陽光が入射してしまうと、視認性が悪化する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、視認性を向上した車両用表示装置を提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用表示装置は、車両の後方を撮影した映像を表示する表示部と、前記表示部が表示される映像に基づく映像光を下方に向けて反射させる内部ミラーと、前記車両の運転者の上前方に配置され、前記表示部と前記内部ミラーとを内蔵し、前記内部ミラーが下方に反射した映像光を通過させる開口部を備える筐体と、前記開口部を通過した映像光を、前記車両の運転者の方向に反射させる外部ミラーと、を備える。
本発明によれば、視認性を向上することができるという効果が奏される。
図1は、実施形態に係る車両用表示装置を有する車両用表示システムの構成例を示す概略図である。 図2は、実施形態に係る車両用表示装置の構成例を示す概略図である。 図3は、実施形態の変形例1に係る車両用表示装置の構成例を示す概略図である。 図4は、実施形態の変形例2に係る車両用表示装置の構成例を示す概略図である。 図5は、実施形態の変形例3に係る車両用表示装置の構成例を示す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る車両用表示装置を含む車両用表示システム1の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
以下の説明においては、前後方向とは、車両直進時の進行方向であり、進行方向前方側を前後方向の「前」、後方側を前後方向の「後」とする。左右方向とは、前後方向に対して水平に直交する方向である。前後方向「前」側へ向かって、左手側が「左」、右手側が「右」である。上下方向とは、前後方向及び左右方向に対して直交する方向である。前後方向、左右方向及び上下方向は、3次元で直交する。以下の説明における方向は、車両用表示装置4が車両に取り付けられた状態における方向である。
[実施形態]
<車両用表示システム1の構成>
車両用表示システム1は、車両に搭載され、車両後方を表示する。図1は、実施形態に係る車両用表示装置を有する車両用表示システムの構成例を示す概略図である。図2は、実施形態に係る車両用表示装置の構成例を示す概略図である。
図1及び図2に示されるように、車両用表示システム1は、いわゆる電子ルームミラーである。本実施形態では、車両用表示システム1は、虚像Fとして車両の後方を視認させる。また、車両用表示システム1は、必要時には、従来の光学式のバックミラーと同様に、後方の実風景の視認が可能である。車両用表示システム1は、後方カメラ2と、制御装置3と、車両用表示装置4とを有する。本実施形態では、ユーザである車両の乗員を、運転者として説明する。
後方カメラ2は、車両の後方の車室外などに配置され、車両の後方を撮影する。後方カメラ2は、車両用表示装置4による確認範囲を含んだ最大範囲Vを撮影する。後方カメラ2は、水平方向の画角が例えば30°以上60°以下程度であり、上下方向の画角が例えば5°以上20°以下程度である。後方カメラ2は、撮影した撮影映像データを制御装置3の映像取得部31に出力する。
制御装置3は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置である。制御装置3は、図示しない記憶部に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。制御装置3は、映像取得部31と、表示制御部32と、を有する。
映像取得部31は、車両の後方を撮影した映像を取得する。映像取得部31が取得する撮影映像データは、例えば、毎秒60フレームの画像が連続した映像データである。本実施形態では、映像取得部31は、後方カメラ2が出力した撮影映像データを取得する。映像取得部31は、撮影映像データから、車両用表示装置4に表示させる範囲を切出す。撮影映像データのどの範囲を切出すかは、あらかじめ記憶部に記憶されている。切出範囲は、従来の光学式のバックミラーで運転者が視認する範囲を含む。言い換えると、切出範囲は、乗員が頭を動かして異なる角度で車両用表示装置4の外部ミラー10を両眼視した際に見える範囲を含む。映像取得部31は、切出した映像データを映像信号として表示制御部32に出力する。
表示制御部32は、映像取得部31から出力された映像信号を車両用表示装置4に表示させる。
<車両用表示装置4の構成>
車両用表示装置4は、車両の後方を運転者に視認させる。本実施形態では、車両用表示装置4は、運転者にディスプレイ5が表示した映像の虚像(以下、「虚像Fという。)を視認させて電子ミラーとして使用する。また、車両用表示装置4は、必要時、従来の光学式のバックミラーと同様に、後方の実風景を視認可能である。本実施形態では、車両用表示装置4は、車室内の前方の上部に配置されている。車両用表示装置4は、ディスプレイ(表示部)5と、拡大光学系である内部ミラー6と、筐体8と、開口部9と、外部ミラー10と、を有する。
車両用表示装置4は、運転者の視点Eから外部ミラー10によって結像された反射映像までの距離、言い換えると、運転者の視点Eから虚像Fまでの虚像距離が、運転者の視点Eから外部ミラー10までの距離より長くなるように幾何光学的に延長している。
虚像距離は、運転者が虚像Fを視認する際の眼の負担を軽減するための条件の1つである。虚像距離は、運転中に数10m前方を視認している運転者が、虚像Fを視認しやすい距離である。本実施形態では、車両用表示装置4は、虚像距離を例えば800mm程度以上とする。
ディスプレイ5は、表示制御部32から出力された映像信号に基づき、車両の後方の映像を表示する。ディスプレイ5は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなどを含む。ディスプレイ5は、平面状の表示面5aを有する。
表示面5aは、横長の矩形状に形成されている。本実施形態では、表示面5aは、有効エリアの左右方向である長辺方向の幅が、例えば、240mm、上下方向である短辺方向の幅が50mmである。表示面5aは、下方を向いて配置されている。表示面5aは、第一内部ミラー61の反射面61aと向かい合って配置されている。
ディスプレイ5の光軸は、表示面5aの中央部から表示面5aと直交する方向に延びている。本実施形態では、表示面5aは、上下方向に対して傾いて配置されている。表示面5aは、下前方を向いて配置されている。ディスプレイ5は、筐体8内において、運転者から直接視認されない位置に配置されている。
内部ミラー6は、ディスプレイ5に表示される映像に基づく映像光を下方に向けて反射させる。より詳しくは、内部ミラー6は、ディスプレイ5の表示面5aに表示される映像に基づく映像光を反射させて運転者に虚像Fとして提示する。内部ミラー6は、複数が配置されている。内部ミラー6は、ディスプレイ5が表示した映像の映像光を複数回反射する。内部ミラー6は、少なくとも1つが凹面ミラーである。本実施形態では、内部ミラー6のうち、映像光の光路上において筐体8の開口部9に最も近い内部ミラー6は、凹面ミラーである。
本実施形態では、内部ミラー6は、第一内部ミラー61と、第二内部ミラー62と、を有する。本実施形態では、第一内部ミラー61と第二内部ミラー62とは、拡大光学系を構成する。
第一内部ミラー61は、ディスプレイ5に表示された映像に基づく映像光を反射する。より詳しくは、第一内部ミラー61の反射面61aは、ディスプレイ5の表示面5aから入射する光を第二内部ミラー62に向けて反射する。第一内部ミラー61は、映像光を反射する反射面61aが平面状に形成されている。第一内部ミラー61は、上方を向いている。第一内部ミラー61は、ディスプレイ5に対して下前方に配置されている。第一内部ミラー61の反射面61aは、ディスプレイ5の表示面5aと第二内部ミラー62の反射面62aと向かい合って配置されている。
第二内部ミラー62は、ディスプレイ5に表示され、第一内部ミラー61で反射された光を反射する。より詳しくは、第二内部ミラー62の反射面62aは、第一内部ミラー61の反射面61aで反射された光を外部ミラー10に向けて反射する。本実施形態では、第二内部ミラー62は、映像光を反射する反射面62aが凹面状に形成されている。第二内部ミラー62は、下後方を向いて凹状に湾曲している。第二内部ミラー62は、ディスプレイ5に表示された映像を拡大する。第二内部ミラー62は、ディスプレイ5および第一内部ミラー61に対して前方に配置されている。第二内部ミラー62の反射面62aは、第一内部ミラー61の反射面61aと外部ミラー10の反射面10aと向かい合って配置されている。
筐体8は、開口を有する箱型に形成されている。筐体8は、ディスプレイ5と内部ミラー6とを内蔵する。より詳しくは、筐体8は、内部の空間に、ディスプレイ5と第一内部ミラー61と第二内部ミラー62とが組み付けられている。筐体8は、内部ミラー6が下方に反射した映像光を通過させる開口部9を有する。筐体8は、車室内の前方の上部に配置されている。筐体8は、車両の運転者の上前方に配置されている。筐体8は、外部ミラー10の上方に配置されている。筐体8は、運転者が車両の運転席に着座したときに見上げる位置に配置されている。
開口部9は、筐体8の下前部に配置されている。開口部9は、筐体8の底面に配置されている。開口部9は、下方を向いて配置されている。開口部9は、矩形状に形成されている。開口部9は、第二内部ミラー62で反射した映像光を通過させる。
開口部9の面積は、内部ミラー6が反射する映像光が通過する面積より小さい。より詳しくは、開口部9は、第二内部ミラー62の反射面62aにおいて反射された光が通過する、光軸と垂直な断面の面積(以下、「映像光の投影面積」という。)より小さい。このように構成された開口部9は、視野絞りとして作用する。開口部9によって、運転者が視認可能な視野を絞ることによって、運転者が視認する虚像Fの範囲が狭くなる。より詳しくは、第二内部ミラー62によって反射された映像光のうち中央部が通過して、周縁部が開口部9の周縁の筐体8によって遮蔽される。
開口部9は、第二内部ミラー62で反射される映像光の投影面積に対して、少なくとも横方向に小さく形成してもよい。開口部9は、第二内部ミラー62で反射される映像光の投影面積に対して、縦方向に小さくする割合に比べて横方向に小さくする割合が大きく形成されてもよい。縦方向に小さくする割合に比べて横方向に小さくする割合を大きくする理由は、運転者が頭部の位置を変更して視認する範囲を変える方向は、縦方向より横方向に対して、より広い範囲の視認が求められるためである。開口部9は、左右方向である長辺方向の幅が、例えば、200mm、上下方向である短辺方向の幅が60mmである。開口部9は、第二内部ミラー62の反射面62aにおいて反射した光の一部のみを外部ミラー10へ入射させる。
本実施形態では、開口部9には、開口部9を覆う部材、例えば、ガラスなどのような透明な板材が配置されていない。言い換えると、開口部9は、開放されている。開口部9が開放されていることで、映像光が減衰することを抑制し、開口部9を覆う部材による不要な反射光が視認されることを防止する。開口部9は、透過率が高く反射率の低いガラス等の部材で覆われていてもよい。例えば、透過率が99%以上、反射率が1%未満のガラス部材などで覆われていてもよい。
外部ミラー10は、従来の光学式のバックミラーとしても利用可能であり、従来の光学式のバックミラーを用いてもよい。外部ミラー10は、筐体8の前端部に配置されているか、筐体8とは独立して配置されていてもよい。外部ミラー10は、車両のウィンドシールドの上辺部で、車室内に配置されている。外部ミラー10は、運転者が直接後方の実風景の視認を行うため反射角度の切替えが可能である。言い換えると、外部ミラー10は、反射面10aの向きを変えることにより、反射方向を調整可能である。
外部ミラー10は、筐体8の開口部9を通過した映像光を、車両の運転者の方向に反射させる。より詳しくは、外部ミラー10は、ディスプレイ5に表示され、第一内部ミラー61および第二内部ミラー62で反射された光を反射する。より詳しくは、外部ミラー10の反射面10aは、第二内部ミラー62の反射面62aで反射された光を運転者の頭部の方向へ反射する。外部ミラー10は、映像光を反射する反射面10aが平面状に形成されている。外部ミラー10は、映像光を運転者の方向に反射するために、上後方を向いている。外部ミラー10は、ディスプレイ5、内部ミラー6に対して前方に配置されている。外部ミラー10の反射面10aは、第二内部ミラー62の反射面62aと向かい合って配置されている。外部ミラー10は、運転者と向かい合って配置されている。
本実施形態では、筐体8の開口部9の縦サイズをVc、外部ミラー10の縦サイズをViとすると、1.5>Vc/Vi>1の関係が成り立つ。開口部9および外部ミラー10の縦サイズとは、前後方向の長さである。この関係において、Vc/Viの下限値は、映像光の通過領域を確保しつつ、外部ミラー10に映像光以外、例えば開口部9の周囲が映りこんでしまうことを防止するための定義である。また、Vc/Viの上限値は、外部ミラー10に映像光以外、例えばディスプレイ5の周囲が映りこんでしまうことを防止するための定義である。さらに後述する変形例1の場合、運転者が外部ミラー10によって、内部ミラー6の反射を介さずにディスプレイ5が見えてしまうことを防止するための定義でもある。また後述する変形例2および変形例3の場合、運転者が外部ミラー10を介さずに、開口部9からディスプレイ5が見えてしまうことを防止するための定義でもある。
また、本実施形態では、筐体8の開口部9の横サイズをHc、外部ミラー10の横サイズをHiとすると、1.2>Hc/Hi>0.8の関係が成り立つ。この関係において、Hc/Hiの下限値は、開口部9が視野絞りとして作用する場合に、外部ミラー10に映像光以外、例えば開口部9の周囲が映りこんでしまうことを防止するための定義である。また、Hc/Hiの上限値は、開口部9が視野絞りとして作用する場合に、外部ミラー10にディスプレイ5の表示面の外側を反射させないための定義である。
このように構成された車両用表示装置4において、第一内部ミラー61、第二内部ミラー62および外部ミラー10のうち、第二内部ミラー62の位置が最も高く、外部ミラー10の位置が最も低く配置されている。
<車両用表示装置4における虚像表示の表示方法>
次に、車両用表示システム1における車両用表示装置4における虚像表示の表示方法について説明する。まず、後方カメラ2は、撮影した車両後方の映像データを制御装置3の映像取得部31に出力する。映像取得部31は、後方カメラ2から映像データを取得し、表示制御部32に出力する。表示制御部32は、映像データを映像信号として車両用表示装置4のディスプレイ5に出力する。
ディスプレイ5は、映像信号に基づいて車両後方の映像を表示面5aで表示させる。映像が表示されたディスプレイ5は、映像光を発する。そして、発せられた映像光は、第一内部ミラー61に入射する。そして、第一内部ミラー61の反射面61aに入射した映像光は、第二内部ミラー62に向けて反射される。そして、第一内部ミラー61の反射面61aによって反射された映像光は、第二内部ミラー62の反射面62aに入射する。そして、第二内部ミラー62の反射面62aに入射した映像光は、外部ミラー10に向けて反射される。そして、第二内部ミラー62の反射面62aによって反射された映像光は、外部ミラー10の反射面10aに入射する。
外部ミラー10の反射面10aと、第二内部ミラー62の反射面62aとの間には物体が配置されていない。このため、第二内部ミラー62の反射面62aから外部ミラー10の反射面10aに入射するまでの光路上において、光の減衰が抑制される。
また、第二内部ミラー62と外部ミラー10との間の光路上においては、開口部9によって視野が絞られる。
このようにして、外部ミラー10の反射面10aに入射した映像光は、外部ミラー10の反射面10aによって反射して運転者に到達する。運転者は、ディスプレイ5から発せられた映像光に対して、視野が絞られた状態で虚像Fを視認する。
<効果>
上述したように、本実施形態は、運転者の上前方に配置された筐体8の下部に、下方を向いた開口部9が配置されている。本実施形態によれば、開口部9が下方を向いているため、筐体8の内部に車両の後方からの外光およびその他の方向からの外光、特に太陽光が入射することを抑制できる。これにより、本実施形態は、ディスプレイ5の表示面5aが外光によって照らされて視認性が低下することを抑制できる。このようにして、本実施形態は、視認性を向上することができる。
本実施形態によれば、開口部9が下方を向いているため、筐体8の内部に埃が浸入することを抑制することができる。
本実施形態は、筐体8の内部に配置された、内部ミラー6および外部ミラー10によって、表示面5aに表示される映像に基づく映像光を反射させて運転者に虚像Fとして提示する。本実施形態によれば、運転者は虚像Fを視認することになるので、眼の負担を軽減できる。
また、本実施形態では、外部ミラー10は、従来の光学式のバックミラーと同様に構成および配置されている。本実施形態によれば、必要時に、従来の光学式のバックミラーと同様に、後方の実風景を視認することができる。本実施形態では、外部ミラー10の向きを変えて反射方向を調整することができる。本実施形態によれば、運転者の体格や着座姿勢などに基づき、後方映像を適切に確認できる向きを調整することができる。本実施形態では、外部ミラー10は、筐体8とは独立して配置されている。これにより、本実施形態は、従来の光学式ルームミラーと同様の強度を容易に実現することができる。
これに対して、外部ミラー10が筐体8の内部に配置されている場合、筐体8の向きを変える必要がある。この場合、筐体8の向きを調整するための調整機構は、車両の揺れに耐えられるように、強度が必要である。このため、筐体8の調整機構は、複雑化および大型化するおそれがある。また、外部ミラー10が筐体8の内部に配置されている場合、従来の光学式のバックミラーのように実風景を視認することができない。
本実施形態では、筐体8に開口部9が配置されている。本実施形態では、開口部9は、第二内部ミラー62で反射される映像光の面積に対して、少なくとも横方向に小さく形成されている。本実施形態では、開口部9は、表示面5aに表示された映像から発せられて、第二内部ミラー62の反射面62aにおいて反射した映像光の外周側の一部を、運転者の視点位置に応じて遮蔽する。本実施形態によれば、開口部9によって、視野絞りと同様に、運転者の頭部の位置に応じて、運転者が虚像Fとして視認する車両の後方の範囲を変えることができる。本実施形態によれば、運転者が従来の光学式のバックミラーと同様に違和感なく車両の後方を視認できる。
本実施形態は、視野絞りとして作用する開口部9は、第二内部ミラー62で反射される映像光の面積に対して、縦方向に小さくする割合に比べて横方向に小さくする割合が大きくなるように形成されている。本実施形態によれば、運転者の頭部の位置の左右方向の変化に応じて、虚像Fとして視認できる範囲のうちの一部が視野絞りとして作用する開口部9によって適切に遮蔽される。本実施形態によれば、運転者が従来の光学式のバックミラーと同様に違和感なく車両の後方を視認できる。
本実施形態は、映像光を拡大する、凹面ミラーである第二内部ミラー62は、筐体8の開口部9に映像光を反射するため、開口部9に最も近く配置されている。本実施形態は、第二内部ミラー62から外部ミラー10までの光路上において、光の減衰が低減される。これらにより、本実施形態によれば、視認性を向上することができる。
本実施形態は、ディスプレイ5は、開口部9から離間して配置されている。本実施形態では、ディスプレイ5の表示面5aに埃が付着することを低減できる。本実施形態によれば、虚像Fの視認性を保つことができる。
[変形例1]
図3は、実施形態の変形例1に係る車両用表示装置の構成例を示す概略図である。変形例1ないし変形例3は、ディスプレイ5と内部ミラー6との配置と、それらを内蔵する筐体8の形状が実施形態と異なる。
ディスプレイ5は、筐体8の下後部に配置されている。ディスプレイ5の表示面5aは、上前方を向いて配置されている。表示面5aは、上下方向に対して傾いて配置されている。
第一内部ミラー61は、上後方を向いている。第一内部ミラー61は、ディスプレイ5に対して前方に配置されている。
第二内部ミラー62は、下前方を向いて凹状に湾曲している。第二内部ミラー62は、ディスプレイ5および第一内部ミラー61に対して上方に配置されている。第二内部ミラー62は、ディスプレイ5に対して前方、第一内部ミラー61に対して後方に配置されている。
この構成によれば、筐体8をより小型化することができる。本実施形態は、ディスプレイ5を、開口部9から離間して配置することができる。
[変形例2]
図4は、実施形態の変形例2に係る車両用表示装置の構成例を示す概略図である。
ディスプレイ5は、筐体8の前方の中間部に配置されている。ディスプレイ5の表示面5aは、下後方を向いて配置されている。表示面5aは、上下方向に対して傾いて配置されている。
第一内部ミラー61は、上前方を向いている。第一内部ミラー61は、ディスプレイ5に対して下後方に配置されている。
第二内部ミラー62は、下前方を向いて凹状に湾曲している。第二内部ミラー62は、ディスプレイ5および第一内部ミラー61に対して上方に配置されている。第二内部ミラー62は、ディスプレイ5に対して後方、第一内部ミラー61に対して前方に配置されている。
この構成によれば、筐体8の上前部を小型化することができる。これにより、ウィンドシールドと干渉することを抑制できる。
[変形例3]
図5は、実施形態の変形例3に係る車両用表示装置の構成例を示す概略図である。
ディスプレイ5は、筐体8の前部に配置されている。ディスプレイ5の表示面5aは、下後方を向いて配置されている。表示面5aは、上下方向に対して傾いて配置されている。
第一内部ミラー61は、上前方を向いている。第一内部ミラー61は、ディスプレイ5に対して後方に配置されている。
第二内部ミラー62は、下後方を向いて凹状に湾曲している。第二内部ミラー62は、ディスプレイ5および第一内部ミラー61に対して上方に配置されている。第二内部ミラー62は、ディスプレイ5に対して後方、第一内部ミラー61に対して前方に配置されている。
この構成によれば、筐体8の前後方向のサイズを抑えて、より小型化することができる。
[その他]
上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるものや、実質的に同一のものを含む。さらに、上記に記載した構成は、適宜組み合わせ可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
上記では、内部ミラー6は複数配置されているものとして説明したが、内部ミラー6はディスプレイ5に表示される映像光を外部ミラー10に反射させるための1つのミラーで構成されてもよい。
1 車両用表示システム
2 後方カメラ
3 制御装置
31 映像取得部
32 表示制御部
4 車両用表示装置
5 ディスプレイ(表示部)
5a 表示面
6 内部ミラー
61 第一内部ミラー(内部ミラー)
61a 反射面
62 第二内部ミラー(内部ミラー)
62a 反射面
8 筐体
9 開口部
10 外部ミラー
10a 反射面

Claims (4)

  1. 車両の後方を撮影した映像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示される映像に基づく映像光を下方に向けて反射させる内部ミラーと、
    前記車両の運転者の上前方に配置され、前記表示部と前記内部ミラーとを内蔵し、前記内部ミラーが下方に反射した映像光を通過させる開口部を備える筐体と、
    前記開口部を通過した映像光を、前記車両の運転者の方向に反射させる外部ミラーと、
    を備える、車両用表示装置。
  2. 前記外部ミラーは、反射方向を調整可能である、
    請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記開口部の面積は、前記内部ミラーが反射する映像光が通過する面積より小さい、
    請求項1または2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記内部ミラーは、複数のミラーで構成され、前記表示部が表示した映像光を複数回反射し、
    前記内部ミラーのうち、前記映像光の光路上において前記開口部に映像光を反射させる前記内部ミラーは、凹面ミラーである、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
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