JP5179575B2 - 走査型画像表示装置、眼鏡型ヘッドマウントディスプレイ、及び自動車 - Google Patents

走査型画像表示装置、眼鏡型ヘッドマウントディスプレイ、及び自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP5179575B2
JP5179575B2 JP2010510038A JP2010510038A JP5179575B2 JP 5179575 B2 JP5179575 B2 JP 5179575B2 JP 2010510038 A JP2010510038 A JP 2010510038A JP 2010510038 A JP2010510038 A JP 2010510038A JP 5179575 B2 JP5179575 B2 JP 5179575B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning
laser beam
scanned
image display
scanning unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010510038A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009133698A1 (ja
Inventor
章 黒塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010510038A priority Critical patent/JP5179575B2/ja
Publication of JPWO2009133698A1 publication Critical patent/JPWO2009133698A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5179575B2 publication Critical patent/JP5179575B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/105Scanning systems with one or more pivoting mirrors or galvano-mirrors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3129Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] scanning a light beam on the display screen
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/011Head-up displays characterised by optical features comprising device for correcting geometrical aberrations, distortion

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

本発明は、走査ミラーを用いてレーザビームを2次元走査するHMD(ヘッドマウントディスプレイ)等の走査型画像表示装置に関するものである。
従来、使用者の頭部に装着して画像表示を行うHMD(ヘッドマウントディスプレイ)等の画像表示装置において、画像表示部として液晶素子や有機ELなどの画素型表示デバイスを用いる方式や、レーザビームを2次元走査して眼の網膜に直描する方式など様々な方式が提案されている。
このような画像表示装置においては、使用者への装着負担を軽減し長時間使用可能とするため、表示装置全体が小型で軽量であることが求められる。さらには一般的な眼鏡と同等のデザインで構成すれば、通常の眼鏡の様に常時装着して活動できるようになる。
しかし、画素型表示デバイスを用いた方式は、高画質、高視野角にするほど、表示部ならびに表示部が発した光を眼まで導くプリズムやハーフミラーを用いた接眼光学系が大型になり、小型軽量化が困難である。
また、接眼光学系が眼前を覆う構造となるので、一般的な眼鏡型の構成の実現は難しく、眼鏡というよりはゴーグルやヘルメットに近い形となる。その結果、自然な装着感は望み難い。
一方、レーザ走査方式の網膜走査型ディスプレイは、小型のMEMS(Micro−Electro−Mechanical−System)ミラーデバイスを用いて、極めて小型の表示装置を構成できる特徴がある。
さらに、接眼光学系に、プリズムやハーフミラーではなくホログラムミラーを用いて光学系を薄型にし、装置全体を眼鏡型に構成する提案もされている(例えば、特許文献1参照)。
図17A、図17B、及び図17Cに、このような走査型画像表示装置100の例を示す。
図17Aは平面図、図17Bは側面図、図17Cは眼側から見た図である。なお、上記の各図では、使用者の頭部および走査型画像表示装置100の左半分のみを示しているが、両眼視対応の場合は、左右対称な構成となる(以下同様)。
従来の走査型画像表示装置100は、図17A及び図17Bに示されるように、ユーザの眼前に配置されるレンズ110と、一端がレンズ110の外縁部に連結され、他端がユーザの側頭部に固定されるテンプル111とを備える。
レンズ110には、ユーザの眼に対面する側にホログラムミラー104が形成されている。テンプル111には、レーザビームを出射する光源101、光源101から出射されるレーザビームでホログラムミラー104を二次元走査する2軸走査ミラー102、及び各部を制御する制御部103が搭載されている。
光源101から出射されるレーザビームは、2軸走査ミラー102によってレンズ110に向かって投射され、レンズ110の表面に形成されたホログラムミラー104によって反射され、使用者の眼120に入射して網膜上に画像を形成する。ホログラムミラー104は、例えば、リップマン体積ホログラムを形成したフォトポリマー層であり、波長選択性を付与することによってレーザビームの波長のみを反射する。その結果、ユーザは、外の景色及びレーザビームによって描かれる画像の両方を同時に視認することが可能となっている。
このような構成の走査型画像表示装置100において、2軸走査ミラー102にMEMSミラーを使用した場合、テンプル111の耳121側(ユーザから見て2軸走査ミラーより後方)からMEMSミラーへレーザビームを照射する光軸と、眼120の中心軸とが略平行となる。また、MEMSミラーへのレーザビームの入射角(反射面の法線と入射光軸のなす角)αは、2軸走査ミラー102からホログラムミラー104への入射角βと等しくなる。つまり、MEMSミラーからのレーザビームが使用者の顔で遮られることなくホログラムミラー104に照射されるように配置すると、α=β=60°程度となる。
また、図17A及び図17Bと同様の構成で、レーザビームの入射方向が異なる例もある(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−301055号公報 特開2003−029198号公報
しかしながら、このような従来の眼鏡型HMDにおいては、ホログラムミラーに投影される画像が台形形状に歪むという課題がある。
図17Cに示すように、2軸走査ミラー102からのレーザビームは、ホログラムミラー104に対して斜めに投影される。一般に、投射面に対して斜め位置から矩形映像を投影した場合、走査中心から遠い程、走査ビームが大きく広がって投射される。その結果、2軸走査ミラー102に近い側が狭く、遠い側が広い台形形状の投射領域となる。従って、ホログラムミラー104で反射され、眼鏡105に入射して網膜に到達し、ユーザが認識する画像も台形に歪むこととなる。
通常、フロントプロジェクタ等では、台形歪みに対応するために画像処理による補正が行われる。これは台形の上底もしくは下底の内、短い方の辺の長さに合わせて、矩形の表示領域を決定し、矩形領域からはみ出す部分(以下無効走査領域と称する)では画像の表示を行わないことで、ユーザに対しては矩形の画像を表示できる。
しかし、この方法では投射領域が広がる側では画像を縮小して表示することになり、表示できる解像度が低下する。また、無効走査領域が大きいほど、1フレームの画像を表示する時間が短くなり、画像が暗くなる。明るさを保つには光源の光出力を上げる必要があり消費電力が増大する。
さらに、前述したいずれの従来例においても、レンズ110に対して斜めに投射することによる台形歪みに関して、画像表示によって補正することは示されているが、2軸走査ミラー102と投射面であるホログラムミラー104との位置関係に関しては何ら規定されていない。
本発明は前記課題を解決するもので、走査ミラーと投射面とを適切に配置し、投射領域の台形歪みを除去ないし低減することで無効走査領域を削減し、良好な表示を実現した走査型画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る走査型画像表示装置は、レーザビームを出射する光源と、前記光源から出射されるレーザビームを反射させる反射面を2次元的に回動させることによって、当該レーザビームで被走査面を2次元走査する走査部とを備える。そして、前記走査部を前記反射面の回動中心位置に保持した状態で、前記走査部に入射するレーザビームと、前記走査部から前記被走査面に走査されるレーザビームとを含む入射平面に垂直な一方側から見た場合において、前記光源と前記走査部とは、前記光源から出射されるレーザビームが、当該レーザビームの入射位置における前記反射面の第1の法線に対して時計回り及び反時計回りのいずれか一方側に初期入射角α0だけ傾いて前記反射面に入射するような位置関係で配置される。また、前記走査部と前記被走査面とは、前記走査部で走査されるレーザビームが、当該レーザビームの入射位置における前記被走査面の第2の法線に対して時計回り及び反時計回りの他方側に初期入射角β0だけ傾いて前記被走査面に入射するような位置関係で配置される。
上記構成とすることにより、被走査面に斜めに入射することによる台形歪みと、走査部に斜めに入射することによる台形歪みとが互いに相殺し合う。その結果、被走査面に投影される走査軌跡を矩形に近づけることができる。
また、前記走査部は、前記入射平面に垂直な第1の回動軸回りに角度振幅±θyだけ回動すると共に、前記第1の法線及び前記第1の回動軸のいずれにも垂直な第2の回動軸周りに角度振幅±θxだけ回動することによって、前記光源から出力されるレーザビームで前記被走査面を2次元走査するものである。そして、前記第2の回動軸回りに+θxだけ回動した前記走査部によって走査されるレーザビームと、前記第2の回動軸回りに−θxだけ回動した前記走査部によって走査されるレーザビームとのなす角である垂直走査角ω(α)は、前記走査部へのレーザビームの現実の入射角α((α0−θy)≦α≦(α0+θy))の関数として下記式1を満たしてもよい。
式1の範囲内となるように、初期入射角α0、β0、及び角度振幅θx、θyを決定することにより、無効面積が半分以下となり、且つ台形比を1.5以下に抑えることが可能となる。
さらに、前記垂直走査角ω(α)は、下記式2を満たしてもよい。これにより、無効走査領域を最小化することができる。
また、前記走査部は、前記被走査面が前記入射平面に対して鋭角に交差するように配置されている場合に、前記第1及び第2の回動軸を前記第1の法線に対して所定の回転方向に所定の角度だけ回転させた状態で配置されてもよい。具体的には、前記回転方向は、前記走査部で走査されたレーザビームの前記被走査面への入射位置のうち、前記走査部から最も遠い入射位置を前記入射平面に近づける方向であってもよい。これにより、無効面積がさらに減少する。
本発明に係る眼鏡型ヘッドマウントディスプレイは、ユーザの眼前に配置されるレンズと、一端が前記レンズに連結され、他端がユーザの側頭部に固定されるテンプルと、上記記載の走査型画像表示装置とを備える。そして、前記光源及び前記走査部は、前記テンプルに保持される。また、前記被走査面は、前記レンズのユーザの眼に対面する側に配置され、前記走査部で走査されたレーザビームをユーザの眼に向かう方向に偏向する機能をさらに有する。
さらに、該テンプルは、前記光源から出射されたレーザビームの向きを変えて前記走査部に入射させる反射体を保持する。そして、前記光源と前記反射体と前記走査部とは、前記光源から前記反射体に向かうレーザビームがユーザから見て後方から前方に向かって進み、且つ前記反射体から前記走査部に向かうレーザビームがユーザから見て前方から後方に向かって進むような位置関係で配置されてもよい。
本発明に係る自動車は、座席と、座席の前方に配置されるダッシュボードと、前記ダッシュボードの上方に配置されるフロントガラスと、上記記載の走査型画像表示装置とを備える。そして前記光源及び前記走査部は、前記ダッシュボードに保持される。また、前記被走査面は、前記フロントガラスの前記座席に対面する位置に配置され、前記走査部で走査されたレーザビームを前記座席に着座するユーザの眼に向かう方向に偏向する機能をさらに有する。
被走査面に対しレーザビームを斜めに入射させるように配置した場合においても、走査部と被走査面とを適切に配置することで、被走査面の台形歪みを除去ないし低減することができる。その結果、無効走査領域を削減して良好な表示を実現し、より小型で低消費電力の走査型画像表示装置を実現できる。
図1は、レーザビームが被走査面に初期入射角β0=0°で入射する場合の走査型画像表示装置を示すモデル図である。 図2は、2軸走査ミラーへの現実の入射角αと垂直走査角ωとの関係を示す図である。 図3は、2軸走査ミラーへの初期入射角α0と走査軌跡の左右高さ比との関係を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る走査型画像表示装置を示すモデル図である。 図5は、図1及び図4を入射平面に垂直な一方側から見た図である。 図6は、走査軌跡の台形比が1となる場合の、2軸走査ミラーへの初期入射角α0と被走査面への初期入射角β0との関係を示す図である。 図7Aは、初期入射角α0=45°、β0=0°の場合の走査軌跡を示す図である。 図7Bは、初期入射角α0=45°、β0=−26°の場合の走査軌跡を示す図である。 図7Cは、初期入射角α0=45°、β0=−45°の場合の走査軌跡を示す図である。 図7Dは、初期入射角α0=45°、β0=26°の場合の走査軌跡を示す図である。 図8Aは、本発明の実施の形態2に係る走査型画像表示装置の平面図である。 図8Bは、図8Aの側面図である。 図9は、本発明の実施の形態2に係る走査型画像表示装置を示すモデル図である。 図10Aは、初期入射角α0=70°、β0=54.5°の場合の走査軌跡を示す図である。 図10Bは、初期入射角α0=60°、β0=54.5°の場合の走査軌跡を示す図である。 図10Cは、初期入射角α0=50°、β0=54.5°の場合の走査軌跡を示す図である。 図10Dは、初期入射角α0=30°、β0=54.5°の場合の走査軌跡を示す図である。 図10Eは、初期入射角α0=15°、β0=54.5°の場合の走査軌跡を示す図である。 図10Fは、初期入射角α0=0°、β0=54.5°の場合の走査軌跡を示す図である。 図11は、被走査面上の走査軌跡を簡略化した図である。 図12Aは、2軸走査ミラーへの初期入射角α0と無効面積との関係を示す図である。 図12Bは、2軸走査ミラーへの初期入射角α0と台形比との関係を示す図である。 図13Aは、本発明の実施の形態3に係る走査型画像表示装置の平面図である。 図13Bは、図13Aの側面図である。 図13Cは、図13Aをユーザ側から見た図である。 図14は、本発明の実施の形態3に係る走査型画像表示装置を示すモデル図である。 図15Aは、初期入射角α0=0°、β0=10°の場合の走査軌跡を示す図である。 図15Bは、初期入射角α0=19.5°、β0=10°の場合の走査軌跡を示す図である。 図15Cは、図15Bの状態を基準として、2軸走査ミラーを反時計回りに回転させた情報を示す図である。 図16は、本発明の走査型画像表示装置を搭載した自動車の一例を示す図である。 図17Aは、従来の走査型画像表示装置を示す平面図である。 図17Bは、図17Aの側面図である。 図17Cは、図17Aをユーザ側から見た図である。
図1は、本発明の前提を説明するためのモデル図である。まず、図1を参照して、本発明の前提となる走査型画像表示装置10の構成要素、各構成要素の位置関係、及び動作を説明する。
図1に示される走査型画像表示装置10は、光源11と、走査部としての2軸走査ミラー12と、被走査面13とを備える。光源11は、2軸走査ミラー12に向かってレーザビームを出射する。2軸走査ミラー12は、光源11で出射されたレーザビームで被走査面13を2次元走査する。
座標系として、2軸走査ミラー12の回転中心を原点とし、水平方向にX軸、垂直上方にY軸、法線方向にZ軸を取っている(配置の関係上、図1は、2軸走査ミラー12を裏面(反射面と反対側の面)より見た図となっている。)。
2軸走査ミラー12は、光源11から出射されるレーザビームを反射させる反射面を有するMEMSミラーである。この2軸走査ミラー12は、X軸周りに角度振幅±θx、Y軸周りに角度振幅±θyだけ回動することにより、レーザビームで被走査面13を2次元走査する。そして、2軸走査ミラー12によって2次元走査されたレーザビームは、被走査面13上に走査軌跡14を描く。
なお、2軸走査ミラー12の走査範囲の中心を「走査中心位置(反射面の「回動中心位置」ともいう)」と定義する。より具体的には、X軸周りの角度振幅が0°、且つY軸周りの角度振幅が0°の状態における2軸走査ミラー12の位置(向き)を走査中心位置と定義する。このとき、2軸走査ミラー12の法線ベクトルNmは、Z軸と一致する。また、走査中心位置にある2軸走査ミラー12から被走査面13に向かうレーザビームの軌跡を「走査中心軸16」と、2軸走査ミラー12と走査中心軸16との交点を「走査中心点17」と定義する。
そして、2軸走査ミラー12が走査中心位置にある状態において、光源11から出射されるレーザビームの2軸走査ミラー12への初期入射角をα0、2軸走査ミラー12で走査されるレーザビームの被走査面13への初期入射角をβ0(図1では図示省略)とする。なお、各面への入射角は、面の法線とレーザビームの軌跡とのなす角度で表される。
図1に示されるように、2軸走査ミラー12が走査中心位置にある状態で、2軸走査ミラー12への初期入射角α0を2軸走査ミラー12の法線ベクトルNmからX軸方向に取る。すなわち、レーザビームの方向を表す入射ビームベクトルViと法線ベクトルNmとを含む平面である入射平面15がXZ平面に一致するように、光源11及び2軸走査ミラー12を配置する。
一般に、2軸走査ミラー12のような平面ミラーで反射するレーザビームは、入射平面15上を通る。また、反射角(2軸走査ミラー12の法線ベクトルNmと反射ビームとのなす角)は入射角に等しい。従って、2軸走査ミラー12で反射された反射ビームベクトルVrは入射平面15上にあり、走査中心軸16に一致する。
ここで、2軸走査ミラー12をY軸周りに角度振幅±θyだけ回動させると、法線ベクトルNmがXZ平面上を動くので、入射平面15はXZ平面に一致した状態で動かず、現実の入射角α及び反射角はともに(α0−θy)〜(α0+θy)まで変化する。これに伴って、反射ビームベクトルVrは、XZ平面に一致する入射平面15上を動く。このとき、反射ビームベクトルVrは、走査中心軸16に対して±2θyだけ水平方向に振れる。すなわち、2軸走査ミラー12の水平走査角は、4θyとなる。
なお、図1に示すモデルでは、被走査面13を走査中心軸16に垂直(β0=0°)となるように配置している。つまり、被走査面13の法線ベクトルNp0と走査中心軸16とが一致する。これにより、2軸走査ミラー12から被走査面13に向かうレーザビームの水平方向の光路長は、走査中心軸16に対して対称となる。その結果、このモデルにおいては、被走査面13に対してレーザビームを斜めから投射することによる台形歪みが生じない。
一方、2軸走査ミラー12をX軸周りに角度振幅±θxだけ回動させると、法線ベクトルNmが垂直方向に回転する。その結果、入射平面15及び反射ビームベクトルVrは、XZ平面に対して上下に傾くことになる。
ここで、図1に示すモデルでは、2軸走査ミラー12の初期入射角α0≠0°であるので、2軸走査ミラー12の垂直走査角は、水平走査角のように一定値(4θx)とならず、現実の入射角αに依存して変化することになる。より具体的には、入射角αが大きくなるほど垂直走査角が小さくなり、入射角αが小さくなるほど垂直走査角が大きくなる。つまり、図1に示されるように、被走査面13上の走査軌跡14の上下幅は、被走査面13の右側で小さく、左側で大きくなっている(HL0>HR0)。
このことをベクトルの反射式を用いて以下に表す。
2軸走査ミラー12の中心(走査中心点17)に原点を取り、水平方向にX軸、鉛直方向にY軸、2軸走査ミラー12の法線方向にZ軸を取る。走査中心位置における2軸走査ミラー12の法線ベクトルNm0=(0,0,1)に対し、初期入射角α0の入射ビームベクトルViは、Y軸周りの回転行列Ryを用いて、式3のように表すことができる。
Figure 0005179575
また、2軸走査ミラー12をX軸周りに角度振幅±θxだけ回動させると、法線ベクトルNmは、X軸周りの回転行列Rxを用いて式4のように表すことができる。
Figure 0005179575
さらに、2軸走査ミラー12を角度振幅θxだけ回動させた時の反射ビームベクトルVr(θx)は、上記の式3及び式4を用いて、式5のように表すことができる。
Figure 0005179575
同様に、2軸走査ミラー12を角度振幅−θxだけ回動させた時の反射ビームベクトルVr(−θx)は、式6のように表すことができる。
Figure 0005179575
よって、Vr(θx)とVr(−θx)のなす角である垂直走査角ωは、上記の式5及び式6を用いて、式7のように表すことができる。
Figure 0005179575
たとえば、θx=±10°の時の現実の入射角αと垂直走査角ωとの関係を図2に示す。
図2に示されるように、入射角α=0°で垂直走査角ωは4θx=40°となる。また、入射角αが増加する(図1の被走査面13上の右側に移動する)に従って、垂直走査角ωは減少してゆくことがわかる。従って、初期入射角α0=45°とし、2軸走査ミラー12をY軸周りにθy=±10°だけ回動させると、現実の入射角αが35°から55°まで変化する。
同様に、現実の入射角αの関数として表される垂直走査角ω(α)の値は、ω(35°)=ωL=32.5°からω(55°)=ωR=22.6°まで変化する。すなわち、走査ビームの描く走査軌跡14の高さが左右で変化することになる。図1において、被走査面13に投射された走査軌跡14の左端の高さHL0と右端の高さHR0とが異なるのはこのためである。
ここで、走査中心軸16上における2軸走査ミラー12から被走査面13までの距離をLとすると、左端の高さHL0及び右端の高さHR0は、式8及び式9のように表すことができる。
Figure 0005179575
Figure 0005179575
θx=θy=±10°だけ回動する2軸走査ミラー12の初期入射角α0と、走査軌跡14の左右高さ比(HL0/HR0)の関係を図3に示す。図3に示されるように、初期入射角α0が大きいほど、走査軌跡14の左右の高さの比も大きくなる。
上記のように、2軸走査ミラー12を2軸方向に振動させて、レーザビームで被走査面13を2次元走査する走査型画像表示装置10においては、2軸走査ミラー12への初期入射角α≠0°とすることにより、被走査面13への初期入射角β=0°であっても被走査面13上の走査軌跡14は台形形状に歪むことになる。
そこで、本発明の各実施の形態1〜4では、レーザビームを被走査面13に斜めに投射する(β0≠0°)ことによる台形歪みと、2軸走査ミラー12への初期入射角α0≠0°とすることによる台形歪みとを相殺することによって、被走査面13上の走査軌跡14を矩形形状とするための構成を説明する。
(実施の形態1)
図4及び図5を参照して、本発明の実施の形態1に係る走査型画像表示装置20を説明する。図4は、走査型画像表示装置20の概略構成図である。図5は、走査型画像表示装置10、20を上方から見た平面図である。なお、図1との相違点を中心に説明することとし、図1と共通する構成要素には同一の参照番号を付し、詳しい説明を省略する。
図4に示す走査型画像表示装置20は、被走査面23が走査中心軸16に対して垂直でない点で、図1に示す走査型画像表示装置10と異なる。具体的には、被走査面23は、走査中心軸16に対して垂直な被走査面13に対して、鉛直軸周りに角度β0だけ反時計回りに回転している。つまり、被走査面23は、レーザビームの初期入射角β0≠0°となるように配置されている。さらに言い換えれば、被走査面23の法線ベクトルNpと走査中心軸16とのなす角がβ0に一致する。
次に、図5を参照して、走査型画像表示装置10、20の各構成要素の位置関係を詳しく説明する。
まず、走査型画像表示装置10において、走査中心点17から被走査面13上の走査軌跡14の左端までの距離(つまり「光路長」。以下同じ)をLL、走査軌跡14の右端までの距離をLRとすると、LL=LRが成立する。一方、走査型画像表示装置20において、走査中心点17から被走査面23上の走査軌跡24の左端までの距離をLL´、走査軌跡24の右端までの距離をLR´とすると、LL´<LL、LR´>LRが成立する。つまり、実施の形態1に係る走査型画像表示装置10の被走査面23には、レーザビームが斜めから入射することによる台形歪みが生ずることになる。
ここで、走査軌跡24の右端から走査中心軸16に延びる垂線と走査中心軸16との交点を点Pとし、走査中心点17から点Pまでの距離をA、走査軌跡24の右端から点Pまでの距離をBと定義する。これらは、B/A=tan2θy、(A−L)/B=tanβを満たすので、これらからLR/LR´は、式10のように表すことができる。
Figure 0005179575
同様に、走査軌跡24の左端から走査中心軸16に延びる垂線と走査中心軸16との交点を点Qとし、走査中心点17から点Qまでの距離をC、走査軌跡24の左端から点Qまでの距離をDと定義する。これらは、D/C=tan2θy、(L−C)/D=tanβを見たすので、これらからLL/LL´は、式11のように表すことができる。
Figure 0005179575
さらに、LR=LLであるので、被走査面23上の走査軌跡24左端と右端との高さの比LR´/LL´は、式10及び式11を用いて、式12のように表すことができる。
Figure 0005179575
以上のことから、次のようなことがわかる。
すなわち、2軸走査ミラー12によって2次元走査されたレーザビームの走査軌跡24は、2軸走査ミラー12の初期入射角α0を水平面内にとった場合、現実の入射角αによって左右の高さが変わる。
また、レーザビームが被走査面23に斜めから入射する(β0≠0°)場合、入射角βによっても左右高さが変わる。従って、2軸走査ミラー12への入射角αと被走査面23への入射角βを適切に設定すれば、走査パターンの左右の高さを同じにするかまたは左右高さの比を小さくすることができる。逆に言えば、配置によってはより高さ比が大きくなってしまう。
つまり、初期入射角α0の2軸走査ミラー12で2次元走査することによる左右の高さ比(HL0/HR0)と、被走査面23に初期入射角β0でレーザビームを走査することによる左右の光路長の比(LL´/LR´)とが互いに相殺し合うように、つまり、(HL0/HR0)×(LL´/LR´)=1、となるように各構成要素を配置すればよい。
そこで、上記の式7を満たす垂直走査角ωに対し、式8、式9、及び式12を用いて、式2の関係が成立するように、初期入射角α0、β0を設定すれば、走査軌跡24の左右の高さ比が1となる。
Figure 0005179575
2軸走査ミラー12の角度振幅がθx=θy=±10°の場合において、上記式2を満たす初期入射角α0、β0の関係を図6に示す。
このように、2軸走査ミラー12への初期入射角α0による左右高さ比と、被走査面23への初期入射角β0による左右高さ比とが、互いに打ち消しあうようにするには、図5に示されるように、初期入射角α0を2軸走査ミラー12の法線ベクトルNmから反時計回りに取り、初期入射角β0を被走査面23の法線ベクトルNpから時計回りに取る。
この場合、走査軌跡24は、2軸走査ミラー12への現実の入射角αの影響を受けて、入射角αが大きくなる右側で高さが低く、入射角αが小さくなる左側で高さが高くなる。これと同時に、被走査面23への現実の入射角βの影響を受けて、入射角βが大きくなる右側で高さが高く、入射角βが小さくなる左側で高さが低くなる。つまり、これらが互いに相殺しあって、走査軌跡24が矩形に近付く。
なお、本発明の効果を得るための構成は、上記に限定されない。すなわち、初期入射角α0、β0を、それぞれの法線ベクトルNm、Npに対して反対周りに設定すればよい。具体的には、初期入射角α0、β0の一方を法線ベクトルNm、Npに対して時計回りに設定し、他方を反時計回りに設定すればよい。一方、初期入射角α0、β0を、法線ベクトルNm、Npに対して同一方向にとった場合、両者の相乗効果によって台形歪みがさらに増大する。
例えば、図6から明らかなように、2軸走査ミラー12への初期入射角α0=45°の時、被走査面23への初期入射角β0=26°で上記式2を満たす。
図7A〜図7Dに、2軸走査ミラー12への初期入射角α0=45°、2軸走査ミラー12の角度振幅θx=θy=±10°に固定し、被走査面23への初期入射角β0を変化させた場合の走査軌跡14、24、24A、24Bを示す。ここでは、垂直走査周波数が水平走査周波数より高い垂直高速のリサージュ走査としているが、走査軌跡14、24、24A、24Bの形状は、どちらを高速としても同じである。
図7Aは、初期入射角β0=0°、すなわち、走査中心軸16に垂直な被走査面13に走査軌跡14を示す図である。図7Aに示されるように、走査軌跡14の左右の高さは、HL0>HR0となっている。
図7Bは、初期入射角β0=−26°(初期入射角α0と逆方向なので負号としている)の場合の走査軌跡24を示す図である。この初期入射角α0、β0の組み合わせは、式2を満たす。つまり、走査軌跡24の左右の高さは、HL=HRとなる。左右の高さが同じになることで、画像を表示する際の無効走査領域が最小となる。なお、「無効走査領域」とは、走査軌跡24のうちの実際には画像が表示されない領域を指すものとする。
図7Cは、初期入射角β0=−45°の場合の走査軌跡24Aを示す図である。図7Bの状態からさらに初期入射角β0を大きくすると、入射角βの影響による台形歪みが大きくなる。その結果、走査軌跡24Aの左右の高さ比は、HL<HRとなり、無効走査領域が増加する。
図7Dは、初期入射角β0=26°の場合の走査軌跡24Bを示す図である。つまり、初期入射角β0を図7Bと逆方向に取った場合の走査パターンである。もともと左端の高さが高かった図7Aの状態からさらに左側が拡大されて、HL>HRとなる。その比は、(HL/HR)>(HL0/HR0)となっており、無効走査領域がさらに増大している。
このように、被走査面23を走査中心軸16に対して傾けて設置する場合、2軸走査ミラー12への初期入射角α0と被走査面23への初期入射角β0とを適切に設定することで、走査軌跡24の形状の台形歪みを抑えることが可能である。その結果、無効走査領域の少ない良好な画像表示が実現できる。
通常、図1に示されるように、被走査面13を走査中心軸16に対して垂直に取る場合は、入射ビームと走査ビームが干渉しない範囲で初期入射角α0はなるべく小さくする方がよい。しかし、図3に示されるように、被走査面23を走査中心軸16に対して傾けて設置する必要がある場合は、上述のような初期入射角α0、β0の関係を考慮する必要がある。
(実施の形態2)
次に、図8A、図8B、及び図9を参照して、本発明の実施の形態2に係る走査型画像表示装置を説明する。図8Aは、走査型画像表示装置の平面図である。図8Bは、走査型画像表示装置の側面図である。図9は、走査型画像表示装置を構成する構成要素の位置関係を示すモデル図である。なお、図8A及び図8Bでは、走査型画像表示装置の左側半分のみを図示しているが、右側も同様の構成である。また、実施の形態1と共通する構成要素には同一の参照番号を付し、詳しい説明を省略する。
実施の形態2に係る走査型画像表示装置は、ユーザの頭部に装着される眼鏡型HMD(Head−Mounted Display)30である。この眼鏡型HMD30は、ユーザの眼前に配置されるレンズ31と、一端がレンズ31の外縁部に連結され、他端がユーザの側頭部に固定されるテンプル32とを備える。
レンズ31は、ユーザの眼に対面する側の面にホログラムミラー33を有する。このホログラムミラー33は、実施の形態1の被走査面23に対応すると共に、走査されたレーザビームをユーザの眼の方向に偏向する偏向部としても機能する。
テンプル32は、実施の形態1と同様の構成の光源11及び2軸走査ミラー12を保持すると共に、光源11から出射されるレーザビームを2軸走査ミラー12に導く折り返しミラー(反射体)34、35と、眼鏡型HMD30の各部を制御する制御部36とをさらに備える。
上記構成の眼鏡型HMD30において、光源11から出射されるレーザビームは、折り返しミラー34、35を経由して、2軸走査ミラー12に入射する。2軸走査ミラー12は、角度振幅θx、θyだけ回動することによって入射したレーザビームでホログラムミラー33を2次元走査する。ホログラムミラー33は、2軸走査ミラー12で走査されたレーザビームをユーザの眼の方向に偏向する。このレーザビームがユーザの眼に入射して、網膜上に画像を形成する。
ホログラムミラー33は、例えば、リップマン体積ホログラムを形成したフォトポリマー層である。また、波長選択性を付与することによって、光源11から出射されるレーザビームの波長のみを反射させることができる。その結果、ユーザは、外の景色とレーザビームによって描かれる画像との両方を同時に視認することが可能となっている。
図8Aに示されるように、光源11は、ユーザから見て後方から前方に向かってレーザビームを出射する。一方、折り返しミラー34、35で反射されたレーザビームは、ユーザから見て前方から後方に向かって2軸走査ミラー12に入射する。また、2軸走査ミラー12で走査されたレーザビームは、ユーザから見て左後方から右前方に向かってホログラムミラー33に入射する。
ここで、当該眼鏡型HMD30の入射平面15は、2軸走査ミラー12が走査中心位置にある場合において、ユーザから見て水平面となるように各構成要素を配置する。すなわち、図8Aは、眼鏡型HMD30を入射平面15に垂直な方向から見た図である。
このような図8Aにおいて、2軸走査ミラー12への初期入射角α0は、2軸走査ミラー12の法線に対して反時計回りに設定されている。また、ホログラムミラー33への初期入射角β0は、ホログラムミラー33の法線に対して時計回りに設定されている。
ここで、ホログラムミラー33への初期入射角β0=54.5°、ユーザの眼から見たレーザビームの水平画角を100°、垂直画角を56°(すなわち、16:9)とした場合、前述したように、2軸走査ミラー12への初期入射角α0の大きさによって走査軌跡の形状が変化し、2軸走査ミラー12の必要回動角も変わってくる。
具体的には、上記式2の条件を満たす2軸走査ミラー12への初期入射角α0=70°、θx=±20°、θy=±7.2°となる。
この状態から、初期入射角α0を変化させた場合の走査軌跡の変化の様子を図10A〜図10Fに示す。
図10Aは、上記式2の条件を満たす初期入射角α0=70°の場合の走査軌跡を示す図である。この時、走査軌跡の上下辺は平行となり、幅W×高さHの画像表示領域(破線で示す)からはみ出す無効走査領域が最小となる。
以下、図10B〜図10Fにおいて、幅W×高さHの画像表示領域を確保した状態で、初期入射角α0を小さくした場合の走査軌跡の形状を示す。初期入射角α0が小さくなるほど、走査軌跡の右辺の高さHRが大きく広がり、上下辺が非平行となって無効走査領域が増大することがわかる。
この場合、ホログラムミラー33への初期入射角β0=54.5°と比較的大きいため、上記式2を満たす2軸走査ミラー12への初期入射角α0=70°と非常に大きな角度となる。また、この時必要な2軸走査ミラー12の垂直方向の角度振幅θxも±20°と大きな値となる。
しかしながら、小型且つ高速で振動する2軸走査ミラー12においては、角度振幅θx=±20°を実現するのは困難である。そこで、初期入射角α0に上記(70°)より小さい値を設定した場合の無効走査領域の変化を評価した。
図11は、ホログラムミラー33上の走査軌跡を簡略化したモデル図である。
図11に示すモデル図は、走査軌跡上の端点を直線で接続することによって走査軌跡を簡略化した図である。このモデル図の各部の面積を計測することで、W×Hの画像表示領域に対する無効走査領域の大きさを評価する。
実施の形態2における評価例を図12A及び図12Bに示す。
図12Aは、図11のモデル図を用いて、2軸走査ミラー12への初期入射角α0と無効面積率との関係を算出した結果を示す図である。なお、「無効面積率」=「無効走査領域の面積」/「画像表示領域の面積(W×H)」である。図12Bは、図11のモデル図を用いて、2軸走査ミラー12への初期入射角α0と走査軌跡の台形比との関係を算出した結果を示す図である。より具体的には、初期入射角α0に対する台形比(=HR/H)をプロットしたものである。
無効面積率は、図12Aに示されるように、初期入射角α0=0°の時に最大(約0.63)となり、初期入射角α0=70°の時に最小(約0.23)となっている。同様に台形比は図12Bに示されるように、初期入射角α0=0°の時に最大(約2.2)となり、初期入射角α0=70°の時に最小(1.0)となっている。すなわち、無効面積率及び台形比は、初期入射角α0の増加に伴って減少する。
また、初期入射角α0=60°の時の無効面積率は約4.3であり、初期入射角α0=0°の時と比較して半減(無効面積率の最大値及び最小値の中間)している。また、このときの台形比は1.5となっている。
従って、ホログラムミラー33への初期入射角β0の値に対して、台形比が1.5となるように2軸走査ミラー12への初期入射角α0を設定すれば、無効走査領域を半減させることができる。
ここで、上記式2は、左辺が2軸走査ミラー12への初期入射角α0による台形比、右辺がホログラムミラー33への初期入射角β0による台形比を表しているので、無効面積率を最大値の半分に抑えるには、式13を満たす必要がある。
Figure 0005179575
つまり、無効面積率が最大値の半分以下にするためには、式2及び式12を用いて、初期入射角α0、β0が式1を満たすように各構成要素を配置する必要がある。
Figure 0005179575
すなわち、式1の関係を満たせば、画像表示領域に対する無効領域を半減させることができる。
(実施の形態3)
次に、図13A、図13B、図13C、及び図14を参照して、本発明の実施の形態3に係る走査型画像表示装置を説明する。図13Aは、走査型画像表示装置の平面図である。図13Bは、走査型画像表示装置の側面図である。図13Cは、図13Aの走査中心軸16を含む鉛直面における断面図である。図14は、走査型画像表示装置を構成する構成要素の位置関係を示すモデル図である。なお、図13A〜図14では、走査型画像表示装置の左側半分のみを図示しているが、右側も同様の構成である。また、実施の形態1、2と共通する構成要素には同一の参照番号を付し、詳しい説明を省略する。
実施の形態3に係る走査型画像表示装置は、眼鏡型HMD40である。実施の形態3に係る眼鏡型HMD40は、基本的には実施の形態2に係る眼鏡型HMD30と同様の構成であるが、レンズ41を通常の眼鏡と同様に、前方にβ(通常10°程度)傾けている。また、これに合わせて、折り返しミラー44、45を2軸走査ミラー12の下方に配置し、レーザビームが下方から2軸走査ミラー12に入射するよう構成されている。
より具体的には、眼鏡型HMD30と比較して、レンズ41の上端が前方に、下端が後方に移動するように傾斜している。また、この方向への傾斜角度は、鉛直面に対してβ0である。また、折り返しミラー44、45は、光源11から出射されたレーザビームを、走査中心軸16を含む鉛直平面上であって、且つ走査中心軸16より下側から2軸走査ミラー12に入射させる。
これは、図1に対して、入射平面15を鉛直方向に配置したことに相当する。すなわち、図13Cに示すように、眼鏡型HMD30を水平方向(入射平面15に垂直な方向)から見た場合に、2軸走査ミラー12への初期入射角α0は、2軸走査ミラー12の法線に対して反時計回りに設定されている。一方、ホログラムミラー33への初期入射角β0は、ホログラムミラー33の法線に対して時計回りに設定されている。
ここで、ホログラムミラー33への初期入射角β0=10°の時、式2の関係を満たす2軸走査ミラー12への初期入射角α0=19.5°である。従って、初期入射角α=19.5°、β=10°とすれば、レンズ41を前傾させたことによる台形歪みは解消される。
しかし、図13Aに示すように、ホログラムミラー33は、さらに走査中心軸16に対して水平方向にも傾いている。言い換えれば、ホログラムミラー33は、入射平面15に対して鋭角(≠90°)に交差するように傾いている。その結果、走査軌跡の右上が2軸走査ミラー12から最も遠くなり、右上方向に広がった形状となる。
図15A、図15B、及び図15Cは、上記構成の眼鏡型HMD40のホログラムミラー33上の走査軌跡の形状を示す図である。
図15Aは、初期入射角α0=0°の時の走査軌跡を示している。この場合の走査軌跡は、ホログラムミラー33が前傾していることで上方に向かって広がっている。また、同時に右側が遠いことで右上が大きく広がった形状となっている。
図15Bは、初期入射角α0=19.5°の時の走査軌跡を示している。このように、初期入射角α0、β0を式2を満たすように設定することで、上方への広がりは低減され、左右の辺はほぼ平行となっている。しかし、右側が遠いことによる右上方への広がりのため、走査線が斜めに傾いているので、破線で示した画像表示領域の矩形が小さくなる。
そこで、図15Cに示すように、図15Bの状態を基準として、2軸走査ミラー12を回動軸(X軸、Y軸)ごと2軸走査ミラー12の法線まわりに回転させると、走査軌跡もこれに追従して回転する。その結果、走査線の斜めの傾きをなくすことができる。2軸走査ミラー12の回転方向は、走査中心点17から最も遠い走査軌跡上の点を入射平面15に近づける方向である。
具体的には、図15Bにおいて、走査中心点17から最も遠い走査軌跡上の点は、右上の点Rである。また、入射平面15は、走査中心軸16を含む鉛直面である。すなわち、図15Cのように、図15Bの状態から、2軸走査ミラー12を反時計回りに7°回転して設置すると、走査軌跡の左右の辺がほぼ垂直となり、走査線の傾きも解消する。これにより、画像表示領域も十分確保でき、画像表示領域の上下に無効走査領域は残るものの、図15A及び図15Bに比べて、走査線がほぼ垂直で平行になり、良好な表示が可能となる。
以上のように、2軸走査ミラー12を用いた走査型画像表示装置では、2軸走査ミラー12への初期入射角α0、ホログラムミラー33(被走査面)への初期入射角β0、及び2軸走査ミラー12の法線まわりの設置角度を適切に設定することで、画像表示領域に対する走査軌跡の形状を適切に設定し、良好な表示を実現できる。
なお、本実施例ではいずれも2軸共振ミラーを想定したリサージュパターンの例で説明したが、走査軌跡自体は通常のラスタースキャンでも全く同様である。
(実施の形態4)
次に、図16を参照して、本発明の走査型画像表示装置を車載用に適用した実施の形態4について説明する。図16は、本発明の走査型画像表示装置を搭載した自動車50を示す図である。より具体的には、自動車50の車内から前方を見た図である。なお、実施の形態1〜3と共通する構成には同一の参照番号を付し、詳しい説明は省略する。
自動車50は、図16に示されるように、座席(図示省略)と、座席の前方に配置されるダッシュボード51と、ダッシュボード51の上方に配置されるフロントガラス52と、ダッシュボード51の運転席に対面する面に配置されるインパネ53と、バックミラー54と、ステアリング55とを主に備える。
上記構成の自動車50において、光源11及び2軸走査ミラー12(図16では図示省略)は、ダッシュボード51の内部に保持されている。また、ホログラムミラー33は、フロントガラス52の座席(運転席及び助手席)に対面する位置と、インパネ53とにそれぞれ取り付けられている。そして、2軸走査ミラー12で走査されたレーザビームは、ダッシュボード51に設けられた投射開口部56、57から各ホログラムミラー33に投射される。
具体的には、ダッシュボード51の中央部に設けられた投射開口部56からステアリング55の背後に位置するインパネ53に向かって、レーザビームを投射している。また、ダッシュボード51の上面に設けられた投射開口部57からフロントガラス52に向って、レーザビームを投射している。
なお、フロントガラス52やインパネ53には、ホログラムミラー33に代えて、反射スクリーンや半透過拡散スクリーン等を適用してもよい。
これにより、インパネ53には、スピードメータや各種インジケータを表示し、フロントガラス52には、スピード表示、暗視画像、歩行者や障害物に対する衝突警告表示などを表示する。
このように、本発明の方法によれば、レーザビームを被走査面に対して斜めに投射できるので、運転席の限られたスペースの中に小型の走査型画像表示装置を組み込み、様々な位置へ文字や記号等を表示することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明にかかる走査型画像表示装置は、走査パターンの形状を適切に設定し、眼鏡型HMDなどの画像表示装置、表示システムなどの用途に応用できる。
10,20,100 走査型画像表示装置
11,101 光源
12,102 2軸走査ミラー
13,23 被走査面
14,24,24A,24B 走査軌跡
15 入射平面
16 走査中心軸
17 走査中心点
30,40 眼鏡型HMD
31,41,110 レンズ
32,111 テンプル
33,104 ホログラムミラー
34,35,44,45 折り返しミラー
36,103 制御部
50 自動車
51 ダッシュボード
52 フロントガラス
53 インパネ
54 バックミラー
55 ステアリング
56,57 投射開口部
120 眼
121 耳

Claims (8)

  1. レーザビームを出射する光源と、前記光源から出射されるレーザビームを反射させる反射面を2次元的に回動させることによって、当該レーザビームで被走査面を2次元走査する走査部とを備える走査型画像表示装置であって、
    前記走査部を前記反射面の回動中心位置に保持した状態で、前記走査部に入射するレーザビームと、前記走査部から前記被走査面に走査されるレーザビームとを含む入射平面に垂直な一方側から見た場合において、
    前記光源と前記走査部とは、前記光源から出射されるレーザビームが、当該レーザビームの入射位置における前記反射面の第1の法線に対して時計回り及び反時計回りのいずれか一方側に初期入射角α0だけ傾いて前記反射面に入射するような位置関係で配置され、
    前記走査部と前記被走査面とは、前記走査部で走査されるレーザビームが、当該レーザビームの入射位置における前記被走査面の第2の法線に対して時計回り及び反時計回りの他方側に初期入射角β0だけ傾いて前記被走査面に入射するような位置関係で配置される
    走査型画像表示装置。
  2. 前記走査部は、前記入射平面に垂直な第1の回動軸回りに角度振幅±θyだけ回動すると共に、前記第1の法線及び前記第1の回動軸のいずれにも垂直な第2の回動軸周りに角度振幅±θxだけ回動することによって、前記光源から出力されるレーザビームで前記被走査面を2次元走査するものであり、
    前記第2の回動軸回りに+θxだけ回動した前記走査部によって走査されるレーザビームと、前記第2の回動軸回りに−θxだけ回動した前記走査部によって走査されるレーザビームとのなす角である垂直走査角ω(α)は、前記走査部へのレーザビームの現実の入射角α((α0−θy)≦α≦(α0+θy))の関数として式1を満たす
    Figure 0005179575
    請求項1に記載の走査型画像表示装置。
  3. 前記垂直走査角ω(α)は、さらに、式2を満たす
    Figure 0005179575
    請求項2に記載の走査型画像表示装置。
  4. 前記走査部は、前記被走査面が前記入射平面に対して鋭角に交差するように配置されている場合に、前記第1及び第2の回動軸を前記第1の法線に対して所定の回転方向に所定の角度だけ回転させた状態で配置される
    請求項2に記載の走査型画像表示装置。
  5. 前記回転方向は、前記走査部で走査されたレーザビームの前記被走査面への入射位置のうち、前記走査部から最も遠い入射位置を前記入射平面に近づける方向である
    請求項4に記載の走査型画像表示装置。
  6. ユーザの眼前に配置されるレンズと、一端が前記レンズに連結され、他端がユーザの側頭部に固定されるテンプルと、請求項1に記載の走査型画像表示装置とを備える眼鏡型ヘッドマウントディスプレイであって、
    前記光源及び前記走査部は、前記テンプルに保持され、
    前記被走査面は、前記レンズのユーザの眼に対面する側に配置され、前記走査部で走査されたレーザビームをユーザの眼に向かう方向に偏向する機能をさらに有する
    眼鏡型ヘッドマウントディスプレイ。
  7. 該テンプルは、さらに、前記光源から出射されたレーザビームの向きを変えて前記走査部に入射させる反射体を保持し、
    前記光源と前記反射体と前記走査部とは、前記光源から前記反射体に向かうレーザビームがユーザから見て後方から前方に向かって進み、且つ前記反射体から前記走査部に向かうレーザビームがユーザから見て前方から後方に向かって進むような位置関係で配置される
    請求項6に記載の眼鏡型ヘッドマウントディスプレイ。
  8. 座席と、座席の前方に配置されるダッシュボードと、前記ダッシュボードの上方に配置されるフロントガラスと、請求項1に記載の走査型画像表示装置とを備える自動車であって、
    前記光源及び前記走査部は、前記ダッシュボードに保持され、
    前記被走査面は、前記フロントガラスの前記座席に対面する位置に配置され、前記走査部で走査されたレーザビームを前記座席に着座するユーザの眼に向かう方向に偏向する機能をさらに有する
    自動車。
JP2010510038A 2008-04-30 2009-04-28 走査型画像表示装置、眼鏡型ヘッドマウントディスプレイ、及び自動車 Active JP5179575B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010510038A JP5179575B2 (ja) 2008-04-30 2009-04-28 走査型画像表示装置、眼鏡型ヘッドマウントディスプレイ、及び自動車

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008118254 2008-04-30
JP2008118254 2008-04-30
JP2010510038A JP5179575B2 (ja) 2008-04-30 2009-04-28 走査型画像表示装置、眼鏡型ヘッドマウントディスプレイ、及び自動車
PCT/JP2009/001933 WO2009133698A1 (ja) 2008-04-30 2009-04-28 走査型画像表示装置、眼鏡型ヘッドマウントディスプレイ、及び自動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009133698A1 JPWO2009133698A1 (ja) 2011-08-25
JP5179575B2 true JP5179575B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=41254922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010510038A Active JP5179575B2 (ja) 2008-04-30 2009-04-28 走査型画像表示装置、眼鏡型ヘッドマウントディスプレイ、及び自動車

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8319762B2 (ja)
JP (1) JP5179575B2 (ja)
CN (1) CN101720445B (ja)
WO (1) WO2009133698A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018225408A1 (ja) * 2017-06-08 2019-11-07 株式会社Nttドコモ 眼鏡型画像表示装置
US10852533B2 (en) 2015-12-10 2020-12-01 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning device, image display device, and vehicle

Families Citing this family (94)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10340424B2 (en) 2002-08-30 2019-07-02 GE Lighting Solutions, LLC Light emitting diode component
US9298007B2 (en) 2014-01-21 2016-03-29 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US9715112B2 (en) 2014-01-21 2017-07-25 Osterhout Group, Inc. Suppression of stray light in head worn computing
US20150277120A1 (en) * 2014-01-21 2015-10-01 Osterhout Group, Inc. Optical configurations for head worn computing
US9965681B2 (en) 2008-12-16 2018-05-08 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US20150205111A1 (en) * 2014-01-21 2015-07-23 Osterhout Group, Inc. Optical configurations for head worn computing
US9366867B2 (en) 2014-07-08 2016-06-14 Osterhout Group, Inc. Optical systems for see-through displays
US9952664B2 (en) 2014-01-21 2018-04-24 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US9400390B2 (en) 2014-01-24 2016-07-26 Osterhout Group, Inc. Peripheral lighting for head worn computing
US9229233B2 (en) 2014-02-11 2016-01-05 Osterhout Group, Inc. Micro Doppler presentations in head worn computing
JP5687880B2 (ja) * 2010-11-08 2015-03-25 船井電機株式会社 画像表示装置
JP5426800B1 (ja) * 2012-02-21 2014-02-26 パナソニック株式会社 表示装置
JP5987387B2 (ja) * 2012-03-22 2016-09-07 ソニー株式会社 ヘッドマウントディスプレイ及び手術システム
EP2834696A1 (en) * 2012-03-30 2015-02-11 Technicolor USA, Inc. Laser projector system with graphical pointer
DE102012206729A1 (de) * 2012-04-24 2013-10-24 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Ausrichten eines Lichtstrahls und Spiegelvorrichtung
JP5983056B2 (ja) 2012-06-04 2016-08-31 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ
JP5983055B2 (ja) * 2012-06-04 2016-08-31 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ
JP6028400B2 (ja) * 2012-06-04 2016-11-16 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ
JP5907384B2 (ja) 2012-06-27 2016-04-26 スタンレー電気株式会社 車両用前照灯
JP6069946B2 (ja) 2012-08-17 2017-02-01 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置および頭部装着型画像表示装置
JP6111606B2 (ja) * 2012-11-08 2017-04-12 ソニー株式会社 駆動制御装置および駆動制御方法、並びに映像出力装置
US20140268360A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-18 Valve Corporation Head-mounted display
JP6100080B2 (ja) * 2013-05-08 2017-03-22 株式会社東芝 プロジェクタ及び携帯端末
JP6209456B2 (ja) * 2013-05-31 2017-10-04 株式会社Qdレーザ 画像投影装置及び投射装置
US9841599B2 (en) 2014-06-05 2017-12-12 Osterhout Group, Inc. Optical configurations for head-worn see-through displays
US10254856B2 (en) 2014-01-17 2019-04-09 Osterhout Group, Inc. External user interface for head worn computing
US9575321B2 (en) 2014-06-09 2017-02-21 Osterhout Group, Inc. Content presentation in head worn computing
US20160019715A1 (en) 2014-07-15 2016-01-21 Osterhout Group, Inc. Content presentation in head worn computing
US20150277118A1 (en) 2014-03-28 2015-10-01 Osterhout Group, Inc. Sensor dependent content position in head worn computing
US9746686B2 (en) 2014-05-19 2017-08-29 Osterhout Group, Inc. Content position calibration in head worn computing
US10684687B2 (en) 2014-12-03 2020-06-16 Mentor Acquisition One, Llc See-through computer display systems
US9939934B2 (en) 2014-01-17 2018-04-10 Osterhout Group, Inc. External user interface for head worn computing
US9829707B2 (en) 2014-08-12 2017-11-28 Osterhout Group, Inc. Measuring content brightness in head worn computing
US11227294B2 (en) 2014-04-03 2022-01-18 Mentor Acquisition One, Llc Sight information collection in head worn computing
US11103122B2 (en) 2014-07-15 2021-08-31 Mentor Acquisition One, Llc Content presentation in head worn computing
US9671613B2 (en) 2014-09-26 2017-06-06 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9529195B2 (en) 2014-01-21 2016-12-27 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9448409B2 (en) 2014-11-26 2016-09-20 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9810906B2 (en) 2014-06-17 2017-11-07 Osterhout Group, Inc. External user interface for head worn computing
US10649220B2 (en) 2014-06-09 2020-05-12 Mentor Acquisition One, Llc Content presentation in head worn computing
US9299194B2 (en) 2014-02-14 2016-03-29 Osterhout Group, Inc. Secure sharing in head worn computing
US9366868B2 (en) 2014-09-26 2016-06-14 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9594246B2 (en) 2014-01-21 2017-03-14 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US10191279B2 (en) 2014-03-17 2019-01-29 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US11669163B2 (en) 2014-01-21 2023-06-06 Mentor Acquisition One, Llc Eye glint imaging in see-through computer display systems
US9651784B2 (en) 2014-01-21 2017-05-16 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9494800B2 (en) 2014-01-21 2016-11-15 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9766463B2 (en) 2014-01-21 2017-09-19 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9651788B2 (en) 2014-01-21 2017-05-16 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US11737666B2 (en) 2014-01-21 2023-08-29 Mentor Acquisition One, Llc Eye imaging in head worn computing
US9836122B2 (en) 2014-01-21 2017-12-05 Osterhout Group, Inc. Eye glint imaging in see-through computer display systems
US9811159B2 (en) 2014-01-21 2017-11-07 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US9532715B2 (en) 2014-01-21 2017-01-03 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US11892644B2 (en) 2014-01-21 2024-02-06 Mentor Acquisition One, Llc See-through computer display systems
US20150205135A1 (en) 2014-01-21 2015-07-23 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US11487110B2 (en) 2014-01-21 2022-11-01 Mentor Acquisition One, Llc Eye imaging in head worn computing
US9753288B2 (en) 2014-01-21 2017-09-05 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9846308B2 (en) 2014-01-24 2017-12-19 Osterhout Group, Inc. Haptic systems for head-worn computers
US9401540B2 (en) 2014-02-11 2016-07-26 Osterhout Group, Inc. Spatial location presentation in head worn computing
US20150241964A1 (en) 2014-02-11 2015-08-27 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US20160187651A1 (en) 2014-03-28 2016-06-30 Osterhout Group, Inc. Safety for a vehicle operator with an hmd
US9423842B2 (en) 2014-09-18 2016-08-23 Osterhout Group, Inc. Thermal management for head-worn computer
US10853589B2 (en) 2014-04-25 2020-12-01 Mentor Acquisition One, Llc Language translation with head-worn computing
US9672210B2 (en) 2014-04-25 2017-06-06 Osterhout Group, Inc. Language translation with head-worn computing
US9651787B2 (en) 2014-04-25 2017-05-16 Osterhout Group, Inc. Speaker assembly for headworn computer
IL300790B2 (en) * 2014-05-28 2024-04-01 Inoptec Ltd Zweigniederlassung Deutschland Electronic glasses
US10663740B2 (en) 2014-06-09 2020-05-26 Mentor Acquisition One, Llc Content presentation in head worn computing
JP6041016B2 (ja) * 2014-07-25 2016-12-07 裕行 池田 眼鏡型端末
JP6409511B2 (ja) * 2014-11-04 2018-10-24 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
US9684172B2 (en) 2014-12-03 2017-06-20 Osterhout Group, Inc. Head worn computer display systems
USD751552S1 (en) 2014-12-31 2016-03-15 Osterhout Group, Inc. Computer glasses
USD753114S1 (en) 2015-01-05 2016-04-05 Osterhout Group, Inc. Air mouse
US20160239985A1 (en) 2015-02-17 2016-08-18 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
JP2016161670A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置
US10152906B2 (en) * 2015-04-26 2018-12-11 Mems Start, Llc Near-eye display system and method
US10684478B2 (en) 2016-05-09 2020-06-16 Mentor Acquisition One, Llc User interface systems for head-worn computers
US10824253B2 (en) 2016-05-09 2020-11-03 Mentor Acquisition One, Llc User interface systems for head-worn computers
US9910284B1 (en) 2016-09-08 2018-03-06 Osterhout Group, Inc. Optical systems for head-worn computers
US10466491B2 (en) 2016-06-01 2019-11-05 Mentor Acquisition One, Llc Modular systems for head-worn computers
JP2018018077A (ja) 2016-07-28 2018-02-01 中強光電股▲ふん▼有限公司 ヘッドマウントディスプレイ
CN107664839A (zh) * 2016-07-28 2018-02-06 中强光电股份有限公司 头戴式显示装置
US9959818B2 (en) 2016-09-22 2018-05-01 Microsoft Technology Licensing, Llc Display engines for use with optical waveguides
JP6217827B2 (ja) * 2016-10-28 2017-10-25 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
CN108663805A (zh) 2017-03-31 2018-10-16 中强光电股份有限公司 头戴式显示装置
US10578869B2 (en) 2017-07-24 2020-03-03 Mentor Acquisition One, Llc See-through computer display systems with adjustable zoom cameras
US10422995B2 (en) 2017-07-24 2019-09-24 Mentor Acquisition One, Llc See-through computer display systems with stray light management
US11409105B2 (en) 2017-07-24 2022-08-09 Mentor Acquisition One, Llc See-through computer display systems
CN107463058B (zh) * 2017-08-04 2019-07-16 西安知微传感技术有限公司 基于Lissajous图形扫描实现高刷新率高分辨率投影方法及投影仪
US10969584B2 (en) 2017-08-04 2021-04-06 Mentor Acquisition One, Llc Image expansion optic for head-worn computer
JP2019086403A (ja) * 2017-11-07 2019-06-06 パイオニア株式会社 測距装置及び走査装置の製造方法
JP7200637B2 (ja) * 2017-12-25 2023-01-10 株式会社リコー 頭部装着型表示装置および表示システム
CN108803011A (zh) * 2018-03-15 2018-11-13 成都理想境界科技有限公司 一种图像矫正方法及光纤扫描成像设备
JP7310316B2 (ja) * 2019-05-31 2023-07-19 大日本印刷株式会社 体積ホログラム、網膜走査型表示装置、頭部装着型表示装置
EP3985486B1 (en) 2020-10-13 2024-04-17 Hiroyuki Ikeda Glasses-type terminal

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0457014A (ja) * 1990-06-27 1992-02-24 Seiko Epson Corp 投射型表示装置
WO1997003380A1 (en) * 1995-07-07 1997-01-30 Samuel Edmund Livermore Image projection systems
JP2000509522A (ja) * 1997-08-27 2000-07-25 エルディティ ゲーエムベーハー ウント シーオー.レーザー−ディスプレー−テクノロギー カーゲー ビデオ画像の幾何形状画像エラーの補正方法及びその方法を実施するための装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6008781A (en) * 1992-10-22 1999-12-28 Board Of Regents Of The University Of Washington Virtual retinal display
JPH10301055A (ja) 1997-04-25 1998-11-13 Sony Corp 画像表示装置
KR100349206B1 (ko) * 2000-07-04 2002-09-05 삼성전자 주식회사 액정표시판의 편광 특성을 이용한 입체영상 표시장치
JP3658295B2 (ja) * 2000-08-09 2005-06-08 キヤノン株式会社 画像表示装置
JP4682470B2 (ja) 2001-07-16 2011-05-11 株式会社デンソー スキャン型ディスプレイ装置
CN1825161A (zh) * 2003-01-08 2006-08-30 王青山 一种分区多行扫描式激光投影机
US7245430B2 (en) * 2003-04-21 2007-07-17 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for displaying three-dimensional stereo image using light deflector
US20080001850A1 (en) * 2006-06-06 2008-01-03 Mark Champion Beam scanner with reduced phase error
US8269692B2 (en) * 2007-11-20 2012-09-18 Panasonic Corporation Image display apparatus, display method thereof, program, integrated circuit, goggle-type head-mounted display, vehicle, binoculars, and desktop display
US8072686B2 (en) * 2009-04-02 2011-12-06 GM Global Technology Operations LLC UV laser beamlett on full-windshield head-up display

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0457014A (ja) * 1990-06-27 1992-02-24 Seiko Epson Corp 投射型表示装置
WO1997003380A1 (en) * 1995-07-07 1997-01-30 Samuel Edmund Livermore Image projection systems
JP2000509522A (ja) * 1997-08-27 2000-07-25 エルディティ ゲーエムベーハー ウント シーオー.レーザー−ディスプレー−テクノロギー カーゲー ビデオ画像の幾何形状画像エラーの補正方法及びその方法を実施するための装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10852533B2 (en) 2015-12-10 2020-12-01 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning device, image display device, and vehicle
JPWO2018225408A1 (ja) * 2017-06-08 2019-11-07 株式会社Nttドコモ 眼鏡型画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101720445B (zh) 2013-02-27
WO2009133698A1 (ja) 2009-11-05
JPWO2009133698A1 (ja) 2011-08-25
US20110012874A1 (en) 2011-01-20
US8319762B2 (en) 2012-11-27
CN101720445A (zh) 2010-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5179575B2 (ja) 走査型画像表示装置、眼鏡型ヘッドマウントディスプレイ、及び自動車
JP6551730B2 (ja) 画像表示装置及び移動体
JP5220120B2 (ja) 走査型画像表示装置
JP6409015B2 (ja) 車両用投影表示装置
JP3573765B2 (ja) 車両のヘッドアップディスプレイ装置
US8547618B2 (en) Beam scanning display apparatus
JP6555507B2 (ja) 画像表示装置及び移動体
JP6638198B2 (ja) 画像表示装置及び移動体
JP2010070066A (ja) ヘッドアップディスプレイ
JP2005202145A (ja) 車載用ヘッドアップディスプレイ、それを備えた車両、及び車載用ヘッドアップディスプレイを備えた車両の製造方法
JP6874659B2 (ja) 車両用表示装置および車両用表示システム
JP7162273B2 (ja) ヘッドアップディスプレイおよびヘッドアップディスプレイを搭載した移動体
JP2019174794A (ja) 表示システム、電子ミラーシステム、移動体、及び表示方法
JP6908898B2 (ja) 画像表示装置
JP2019151314A (ja) 表示システム、電子ミラーシステム及びそれを備える移動体
JP2018203245A (ja) 表示システム、電子ミラーシステム及び移動体
KR20170059459A (ko) 헤드업 디스플레이, 헤드업 디스플레이 방법 및 차량 장착 디스플레이 장치
TWI608249B (zh) 抬頭顯示裝置
JP6555568B2 (ja) 画像表示装置
WO2018186149A1 (ja) ヘッドアップディスプレイシステム、およびヘッドアップディスプレイシステムを備える移動体
JPWO2020032095A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ
CN217655373U (zh) 平视显示装置以及移动体
JP7017083B2 (ja) 画像表示装置及び移動体装置
JP2021035808A (ja) 電子ミラー装置
WO2018030203A1 (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5179575

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150