JPWO2019124323A1 - 虚像表示装置、およびヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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中村  健太郎
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範秀 山田
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Abstract

少ない部品点数で、虚像までの距離を変更した虚像を表示させることが可能な虚像表示装置を提供する。
虚像表示装置20は、表示素子21と、少なくとも1つの自由曲面ミラー221を含み、表示素子21に形成された像を変換し、虚像を形成する虚像投影光学系22と、自由曲面ミラー221の位置を変更するミラー移動機構25と、を備え、ミラー移動機構25が、少なくとも1つの自由曲面ミラー221の位置を変更することで、虚像までの距離を変更する。

Description

本発明は、虚像表示装置、およびヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来のヘッドアップディスプレイ(以下、単に「HUD」ともいう)は、虚像を運転者からある一定の距離だけ離れた位置に生成するのが一般的であり、HUDによる表示内容は、車速、カーナビゲーション情報等に限られていた。そもそもHUDを車両に搭載する目的は、運転者の視線移動を最小限に抑えることで、より安全な運転を支援するものである。安全運転支援という意味においては、車速等の表示内容だけではなく、例えば前方の車、歩行者、障害物等をカメラやセンサーで検知し、HUDを通じて運転者に事前に危険を察知させて事故を未然に防ぐようなシステムの方がより好ましい。こういったシステムを実現するには、例えば車、人、障害物等の危険を察知させる対象となるシースルー像に対して虚像としての危険信号を重畳させて表示させることが考えられる。
このような虚像を表示させる際に、危険を察知させる対象となる物との距離は一定ではない。例えば50m先の危険に対して2m先に見える虚像に危険信号を表示して重畳させると焦点位置の違いが生じるため、人間の目には、違和感が生じるという課題がある。このような課題を解決する手法としては、実物に対して虚像を奥行き方向も含めて重畳させることが考えられる。
このように、虚像に奥行きを持たせる手法として、特許文献1に開示されたHUDでは、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーのような走査型の像形成手段、拡散スクリーン、投影手段、および拡散スクリーン位置を変える可動手段を備え、拡散スクリーン位置を変化させることで虚像の距離を変化させている。特許文献1では、車の速度に伴って人間が注視する距離が変わることを鑑み、虚像位置を近づけたり遠ざけたりして、運転者の視線移動を少なくしている。
また、特許文献2でも同様の趣旨で虚像の距離を変更するために、コンバイナーの直上流側の凹面鏡と、映像を表示するスクリーンを結ぶ光路長を、その光路中にある光軸に対してそれぞれ45度傾いた状態で対向した2枚の平面ミラーを光軸方向に一体で移動させるHUDが開示されている。
特開2005−300259号公報 特開2016−102967号公報
特許文献1のHUDではスクリーンの位置を変更し、特許文献2のHUDでは1対の平面ミラーの位置を変更している。これにより虚像距離を変化させることは可能であるが、光学部材の部品点数が多く、装置の大型化を生じさせてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、少ない部品点数で、虚像までの距離を変更した虚像を表示させることが可能な虚像表示装置、およびヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)表示素子と、
少なくとも1つの自由曲面ミラーを含み、前記表示素子に形成された像を変換し、虚像を形成する虚像投影光学系と、
前記自由曲面ミラーの位置を変更するミラー移動機構と、を備え、
前記ミラー移動機構が、少なくとも1つの前記自由曲面ミラーの位置を変更することで、虚像までの距離を変更する、虚像表示装置。
(2)前記虚像投影光学系は、2つの前記自由曲面ミラーを有する、上記(1)に記載の虚像表示装置。
(3)前記ミラー移動機構は、2つの前記自由曲面ミラーのうち、前記表示素子から光路中において遠い方の前記自由曲面ミラーのみを移動させることで、前記距離を変更する、上記(2)に記載の虚像表示装置。
(4)前記ミラー移動機構は、1つの前記自由曲面ミラーを所定の方向にシフトさせることで前記距離を変更する、上記(1)から上記(3)のいずれか1つに記載の虚像表示装置。
(5)前記ミラー移動機構は、少なくとも1つの前記自由曲面ミラーを所定の方向にチルトさせることで高さ方向における虚像位置を変更する、上記(1)から上記(4)のいずれか1つに記載の虚像表示装置。
(6)前記表示素子の表示面を、前記虚像が水平面に対して垂直となる場合の表示素子位置での共役な面に対して傾けて配置する、上記(1)から上記(5)のいずれかに記載の虚像表示装置。
(7)前記表示面の前記虚像が水平面に対して垂直となる場合の表示素子位置での共役な面に対する傾きの向きは、前記虚像の前記距離が、虚像において上方で遠く、下方で近くなる向きである、上記(6)に記載の虚像表示装置。
(8)上記(1)から上記(7)のいずれか1つに記載の虚像表示装置と、
前記虚像表示装置が搭載された車両の運行速度データを取得する、運行速度取得部と、
前記ミラー移動機構を制御することで、前記運行速度取得部が取得した前記車両の運行速度が高速の場合には前記距離を遠距離に、低速の場合には前記距離を近距離に設定する制御部と、
を備えるヘッドアップディスプレイ装置。
(9)前記制御部は前記ミラー移動機構を制御することで、運転者の座高に応じて、虚像の高さ方向の位置を調整する、上記(8)に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(10)前記制御部は、前記距離を変更するとき、または運転者の座高に応じて虚像の高さ方向の位置を変更するときに、前記表示素子における前記像を表示する表示領域を変更する、上記(8)または上記(9)に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
本発明に係る虚像表示装置、およびヘッドアップディスプレイ装置によれば、ミラー移動機構により虚像投影光学系に含まれる自由曲面ミラーの位置を変更することで、少ない部品点数で、虚像までの距離を変更できる。
また、本発明に係る虚像表示装置、およびヘッドアップディスプレイ装置では、表示素子を、虚像が水平面に対して垂直となる場合の表示素子位置での共役な面に対して傾けて配置する。このようにすることで、ヘッドアップディスプレイ装置の表示を、観察する運転者の目の位置が道路より上に位置する状況下において、例えば平坦な道路上を運転している際に運転者が見る、遠い側の路面が上方に、近い側が下方に、という前方の道路の見え方に適応した虚像表示とすることが可能となる。これにより、例えば道路上に虚像を拡張現実の画像として重ねて表示するといった場合に、運転者にとって違和感のない表示にすることが可能となる。
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置を車両に搭載した状態を示す断面図である。 ヘッドアップディスプレイ装置を搭載した車両を内側から見た模式図である。 第1の実施形態に係る虚像表示装置の構成を示す模式図である。 ヘッドアップディスプレイ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施例1における各光学素子の面形状を示す数値データである。 虚像距離を4m、7m、36mに設定するときの表示素子、および各光学素子の位置を示す数値データである。 実施例1の各光学素子の全体構成を示す模式図である。 図5Cの一部拡大図であり、自由曲面ミラーの位置の変化を示す模式図である。 虚像距離7m設定での歪曲格子図である。 実施例1の虚像表示装置の特性データである。 実施例2における各光学素子の面形状を示す数値データである。 虚像距離を4m、7m、36mに設定するときの表示素子、および各光学素子の位置を示す数値データである。 各光学素子の全体構成を示す模式図である。 図6Cの一部拡大図であり、自由曲面ミラーの位置の変化を示す模式図である。 虚像距離7m設定での歪曲格子図である。 実施例2に係る虚像表示装置の特性データである。 実施例3における各光学素子の面形状を示す数値データである。 虚像距離を4m、7m、36mに設定するときの表示素子、および各光学素子の位置を示す数値データである。 各光学素子の全体構成を示す模式図である。 図7Cの一部拡大図であり、自由曲面ミラーの位置の変化を示す模式図である。 虚像距離7m設定での歪曲格子図である。 実施例3に係る虚像表示装置の特性データである。 実施例3における座高調整時の位置、角度を示す数値データである。 座高調整時の各光学素子の配置位置を示す模式図である。 第2の実施形態に係る虚像表示装置の構成を示す模式図である。 実施例4における各光学素子の面形状を示す数値データである。 虚像距離を4.5m、10mに設定するときの表示素子、および各光学素子の位置を示す数値データである。 各光学素子の全体構成を示す模式図である。 実施例4に係る虚像表示装置の特性データである。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。また図面においては、Eyebox(アイボックス)の横方向をX方向、縦方向をY方向とし、XY平面に垂直な方向をZ方向とする。また虚像表示装置20を車両に搭載した状態において、車両の進行方向は、Z方向に平行である。
図1、図2は、本実施形態に係る虚像表示装置20、およびこれを含むヘッドアップディスプレイ装置10を車両800の車体811内に搭載した使用状態を説明する模式図である。ユーザー(運転者)900は、ハンドル813を握りながら運転席816に座っている。図1、図2に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置10の虚像表示装置20は、後述する表示素子21に表示されている画像情報を、表示スクリーン220を介してユーザー(運転者)900に向けて虚像として表示する。
虚像表示装置20の表示スクリーン220以外の構成は、車体811のダッシュボード814内にカーナビゲーション等のディスプレイ815の背後に埋め込むように設置されている。虚像表示装置20は、運転関連情報等を含む虚像に対応する表示光D1を表示スクリーン220に向けて射出する。表示スクリーン220は、コンバイナーとも呼ばれ、半透過性を有する凹面鏡、または平面鏡である。表示スクリーン220は、下端の支持によってダッシュボード814上に立設され、虚像表示装置20からの表示光D1を車体811の後方側(Z方向)に向けて反射する。すなわち、図示の場合、表示スクリーン220は、フロントウィンドウ812とは別体で設置される独立型のものとなっている。表示スクリーン220で反射された表示光D1は、運転席816に座ったユーザー900の瞳910、およびその周辺位置に対応するEyebox(図3参照)に導かれる。Eyeboxは、ヘッドアップディスプレイ装置10が車両800に搭載された状態で、運転席816に座ったユーザー900の瞳910の位置(高さ)に対応するように設定される。ユーザー900は、表示スクリーン220で反射された表示光D1、つまり、あたかも車体811の前方にあるように、所定距離(虚像距離)離れた表示像としての虚像i2を観察することができる。一方、ユーザー900は、表示スクリーン220を透過した外界光、つまり前方景色、自動車等の実像を観察することができる。結果的に、ユーザー900は、表示スクリーン220を透過した背後の外界像、すなわちシースルー像に重ねて、表示スクリーン220での表示光D1の反射によって形成される運転関連情報等を含む虚像i2を観察できる。
(第1の実施形態)
図3は、第1の実施形態に係る虚像表示装置20の構成を示す模式図である。図3に示すように、虚像表示装置20は、表示素子21、虚像投影光学系22、ミラー移動機構25、ハウジング26、および表示制御部30を備える。ハウジング26内には、表示スクリーン220以外の虚像表示装置20の各構成要素が収納される。
表示素子21は、2次元的な表示面21aを有する。表示面21aに形成された像i1は、虚像投影光学系22で拡大されてEyeboxへ、虚像として変換して投影される。この際、2次元表示が可能な表示素子21を用いることで、像i1の表示内容の切り換えを比較的高速で行える。表示素子21としては液晶等の透過型の素子を用いることが好ましい。
虚像投影光学系22は、表示スクリーン220、および第1、第2の自由曲面ミラー221、222を含む。自由曲面ミラー221、222は、表面形状が球面、放物面とは異なる自由曲面であり、光学的なパワーを持つ。これらの光学素子は、光軸AX(光路)に沿って、第2の自由曲面ミラー222、第1の自由曲面ミラー221、表示スクリーン220の順で配置される。表示素子21の表示面21aに形成された像i1は、これらの光学素子に順次反射され、Eyeboxに導かれる。これにより、ユーザー900は、所定距離(虚像距離)離れた表示像としての虚像i2を観察することができる。
ミラー移動機構25は、ステッピングモーター等の駆動モーターと、アクチュエーターから構成され、複数の自由曲面ミラー221、222のうち、光軸AX上(光路中)において、表示素子21から遠い方の自由曲面ミラー221を移動させる。
ミラー移動機構25により、自由曲面ミラー221を光軸AXに沿って、表示素子21から遠ざける方向にシフトさせることにより、虚像距離を遠距離にする。また、反対に近づける方向にシフトさせることにより、虚像距離を近距離にする。
このように本実施形態に係る虚像表示装置20では、表示素子21の位置を固定したままで、少なくとも1枚の自由曲面ミラーの位置を変更するミラー移動機構25を備えることにより、少ない部品点数で、小型でありながら、投影距離を変更した虚像を表示させることが可能となる。
なお、本実施形態において、虚像表示装置20は、2枚の自由曲面ミラー221、222を含む例を示したが、これに限られず、1枚の自由曲面ミラーのみを備える構成であってもよい。
(ヘッドアップディスプレイ装置10)
図4は、ヘッドアップディスプレイ装置10のハードウェア構成を説明するブロック図である。ヘッドアップディスプレイ装置10は、上述した虚像表示装置20の他に、運転者検出部71、環境監視部72、運行速度取得部73および主制御部60を備える。主制御部60は、ヘッドアップディスプレイ装置10全体を制御することで、対向車両、通行者等のオブジェクトに対応させた虚像を適切な虚像距離で表示する。
運転者検出部71は、車両800内のユーザー900の存在や視点位置を検出する部分であり、運転席816に向けた内部用カメラ71a、運転席用画像処理部71b、および判断部71cを備える。内部用カメラ71aは、車体811内のダッシュボード814に、運転席816に対向して設置されており(図2参照)、運転席816に座るユーザー900の頭部、およびその周辺の画像を撮影する。画像処理部71bは、内部用カメラ71aで撮影した画像に対して明るさ補正等の各種画像処理を行い、判断部71cでの処理を容易にする。判断部71cは、画像処理部71bで処理した運転席画像からオブジェクトの抽出、または切り出しを行うことによって座高、すなわちユーザー900の頭部、または目(瞳910)の高さを検出する。また、判断部71cは、運転席画像に付随する奥行情報から車体811内におけるユーザー900の頭部の存否とともにユーザー900の目の空間的な位置(結果的に視線の方向)を算出する。
環境監視部72は、前方に近接する自動車、自転車、歩行者等のオブジェクトを識別するとともに、オブジェクトまでの距離を判定する。環境監視部72は、外部用カメラ72a、外部用画像処理部72b、および判断部72cを備える。外部用カメラ72aは車体811内外の適所に設置されており、ユーザー900または車両800の前方、側方等の外部画像を撮影する。画像処理部72bは、外部用カメラ72aで撮影した画像に対して明るさ補正等の各種画像処理を行い、判断部72cでの処理を容易にする。判断部72cは、画像処理部72bで処理した外部画像からオブジェクトの抽出、または切り出しを行うことによって自動車、自転車、歩行者等のオブジェクトの存否を検出するとともに、外部画像に付随する奥行情報から車両800前方におけるオブジェクトの空間的な位置を算出する。
なお、内部用カメラ71aや外部用カメラ72aは、例えば複眼型の3次元カメラを含む。つまり、両カメラ71a、72aは、結像用のレンズと、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)、その他の撮像素子とを一組とするカメラ素子をマトリックス状に配列したものであり、撮像素子用の駆動回路をそれぞれ有する。各カメラ71a、72aを構成する複数のカメラ素子は、例えば奥行方向の異なる位置にピントを合わせるようになっており、或いは相対的な視差を検出できるようになっており、各カメラ素子から得た画像の状態(フォーカス状態、オブジェクトの位置等)を解析することで、画像内の各領域、またはオブジェクトまでの距離を判定する。
さらに、複眼型の外部用カメラ72aに代えて、LIDAR(Light Detection And Ranging)技術を用いてもよい。これにより検出領域内の各部(領域、またはオブジェクト)に関して奥行方向の距離情報を得ることができる。LIDAR技術により、パルス状のレーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にあるオブジェクトまでの距離や拡がり計測して視野内のオブジェクトまでの距離情報やオブジェクトの拡がりに関する情報を取得できる。このLIDAR技術のようなレーダーセンシング技術と画像情報からオブジェクトの距離等を検出する技術とを組み合わせることによって、オブジェクトの検出精度を高めることができる。
運行速度取得部73は、車両本体からタイヤ回転数に応じた運行速度データを取得する。なお、運行速度取得部73自体が、GPSセンサー、加速度センサー、ジャイロセンサー等を備え、車両の運行速度を検出するようにしてもよい。
表示制御部30は、主制御部60の制御下で虚像表示装置20を動作させて、表示スクリーン220の背後に虚像距離(投影距離ともいう)を変更した虚像i2を表示させる。表示制御部30は、主制御部60を介して環境監視部72から受信した表示形状や表示距離(虚像距離)を含む表示情報から、虚像表示装置20に表示させる虚像i2を生成する。虚像i2は、例えば表示スクリーン220の背後に存在する自動車、自転車、歩行者その他のオブジェクトに対してその奥行き位置方向に関して周辺に位置する矩形フレームのような標識になる。また虚像の表示形態としては、運行速度データに応じた、速度を示す数字であってもよい。
表示制御部30は、主制御部60を介して運転者検出部71からユーザー900の存在や目の位置や座高に関する検出出力を受け取る。これにより、虚像表示装置20による虚像i2の投影の自動的な開始や停止が可能になる。また、ユーザー900の視線の方向のみに虚像i2の投影を行うこともできる。さらに、ユーザー900の視線の方向の虚像i2のみを明るくする、点滅する等の強調を行った投影を行うこともできる。
主制御部60は、運行速度取得部73が取得した運行速度データに応じて、表示制御部30に表示形状、および虚像距離の設定を含む表示情報を送る。運行速度が高速、中速、低速の場合には、それぞれ虚像距離を遠距離、中距離、近距離に設定するように表示情報を送る。例えば運行速度が50km/h以上であれば虚像距離を36mに、30km/h以下であれば虚像距離を4mに、その中間の速度であれば虚像距離を7mに設定する。
このように、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置では、虚像表示装置20を搭載した車両の運行速度、またはオブジェクトの位置に応じて、虚像距離を変更することで、運転者の視線移動(ピント合わせ)の負担を軽減できる。
(変形例)
本実施形態においては、第1の自由曲面ミラー221をミラー移動機構25により、光軸方向でシフトさせることにより虚像距離の変更を行ったが、これに限られず、表示素子21に近い方の第2の自由曲面ミラー222をシフトさせてもよく、または、これら両方の自由曲面ミラー221、222をシフトさせてもよい。さらに、ミラーの移動は、シフトに限られず、少なくとも一方の自由曲面ミラーをチルト(X軸方向回りの回転移動)させてもよい。チルトさせることにより、光軸方向に直交する高さ方向における虚像の位置を変更できるため、ミラーのシフトによって虚像の見下ろし角が変わってしまう場合には、ミラーのチルトを組み合わせて見下ろし角が変わらないようにもできる。このように、ミラー移動機構25による、自由曲面ミラーの光軸方向におけるシフトのみにより虚像距離の変更を行い、高さ方向における虚像位置の変更を自由曲面ミラーのチルトのみにより行う。これにより、自由曲面ミラーを移動させる際の動きが過度に複雑にならず、ミラー移動機構25を簡素な構成とすることができる。
この高さ方向における虚像の位置の変更は、判断部71cが算出したユーザー900の座高(目または頭部の高さ位置)、またはユーザー900の指示入力に応じて行う。以下、座高に対応させて高さ方向における虚像の位置を変更すること(Eyeboxの高さを調整すること)を「座高調整」ともいう。さらに、光軸方向に直交する高さ方向における虚像の位置を変更する際、または、高さ変更とともに虚像距離を変更する際に、表示素子21の表示領域を変更するようにしてもよい。コスト的な要因から入手しやすい一般的な液晶等で構成した表示素子は、縦横比が3:4または9:16である。一方で、本実施形態での虚像の縦横比は1:2.5であり、より横に長い。そのため表示素子の表示領域は、縦方向(高さ方向)に未使用の領域が存在する。ユーザー900の座高に応じて高さを調整する際に、虚像を形成する表示領域を変更(縦方向にシフト)することにより、ヘッドアップディスプレイ装置10の光学性能を高めることができる。
さらに、本実施形態では、光学的なパワーを持つ2つの自由曲面ミラー221、222を光路内に配置したが、光路上に光学的なパワーを持たない、単なる反射ミラーをさらに配置してもよい。このようにすることで虚像表示装置の形状最適化の自由度が高くなる。
以下、本実施形態に係る虚像表示装置20の光学素子の具体例について数値データに基づいて説明する。以降の実施例においては、各実施例で図示する構成以外は、上述の図1から図4で説明した構成と同一であり、説明を省略する。
(実施例1)
図5A〜図5Fを参照し、実施例1に係る虚像表示装置20について説明する。
図5Aは、実施例1における各光学素子(表示スクリーン220、第1の自由曲面ミラー221、第2の自由曲面ミラー222のことである。以下同様。)の面形状(反射面)を示す数値データである。以降の面形状の数値データにおいて表の1行目の「R」は曲率半径、2行目の「k(カッパ)」は円錐定数を示す。また3行目以降は、自由曲面係数を示している。
図5Bは、虚像距離を4m(近距離)、7m(中距離)、36m(遠距離)に設定するときの、表示素子21、および各光学素子の中心の位置(座標、および回転角度)を示す数値データである。以降の位置を示す数値データにおいて、XYZは、Eyeboxの中心を原点Oとしたときの図3(図5C)に示す各方向の座標(mm)である。α、β、γは、それぞれX軸、Y軸、Z軸回りの回転角(deg)である。
図5Cは、虚像距離7mのときの各光学素子の断面形状および配置位置を示す図であり、図3の一部に対応する。図5Dは、図5Cの一部拡大図であり、虚像距離4m、7m、36mのときの自由曲面ミラー221の位置を示す模式図である。
実施例1では、虚像距離の変更を、自由曲面ミラー221のみをミラー移動機構25により光軸方向にシフトさせることにより行う。その他の表示素子21、第2の自由曲面ミラー222、表示スクリーン220は固定しており、移動しない。
図5Eは虚像距離の設定が7mでの歪曲格子図である。破線は基準の格子(近軸計算から求められる理想的な虚像形状)であり、実線は、Eyeboxの中央、右上、右下から虚像を見た際の虚像形状を示す。同図に示すように、実施例1においては、FOV(視野角)全体に渡って歪みが少なく、またEyebox全域に渡って虚像の歪みが生じない良好な光学性能を示すことが分かる。なお本実施例においては表示スクリーンを左右対称なものと仮定しているため、Eyeboxの左半分の光学性能は右半分のものと同等と考えて差支えない。
図5Fは、実施例1に係る虚像表示装置20の特性データである。FOV、Eyeboxサイズ、表示面21a上の像サイズ、容積を示している。容積は、自由曲面ミラー221から表示面21aに至る光束の範囲の体積である。このように、実施例2の虚像表示装置20においては、容積が小さくコンパクトであっても高い光学性能を示すことが分かる。
図5Fに示すように、実施例1に係る虚像表示装置20では、2枚の自由曲面ミラー221、222を備え、一方の自由曲面ミラーを移動させることにより、広いFOVで高性能でありながら、虚像距離を変更できる虚像表示装置20、およびヘッドアップディスプレイ装置10とすることができる。特に、光軸方向において表示素子21から遠い方の自由曲面ミラー221を移動させるよう構成することで、解像性能を維持したまま、虚像距離を変更できる。
(実施例2)
図6A〜図6Fを参照し、実施例2に係る虚像表示装置20について説明する。これらの図はそれぞれ図5A〜図5Fに対応する。図6A、図6Bは、実施例2における各光学素子の数値データであり、図6Cは、虚像距離7mのときの、各光学素子の断面形状および配置位置を示す図であり、図6Dは、虚像距離の設定を4m、7m、36mにするときの自由曲面ミラー221の位置を示す模式図であり、図6Eは虚像距離の設定が7mでの歪曲格子図であり、図6Fは、実施例2に係る虚像表示装置20の特性データである。このような実施例2においても実施例1と同様の効果を得ることができる。
(実施例3)
図7A〜図7Fを参照し、実施例3に係る虚像表示装置20について説明する。これらの図はそれぞれ図5A〜図5Fに対応する。図7A、図7Bは、実施例3における各光学素子の数値データであり、図7Cは、虚像距離7mのときの、各光学素子の断面形状および配置位置を示す図であり、図7Dは、虚像距離の設定を4m、7m、36mにするときの自由曲面ミラー221の位置を示す模式図であり、図7Eは虚像距離の設定が7mでの歪曲格子図であり、図7Fは、実施例3に係る虚像表示装置20の特性データである。このような実施例3においても実施例1、2と同様の効果を得ることができる。
次に2枚の自由曲面ミラー221、222に対応して、それぞれミラー移動機構251、252をチルトさせることによる座高調整について説明する。図7Cに示すように実施例3では、2枚の自由曲面ミラー221、222にそれぞれ対応させ、2つのミラー移動機構251、252を設けている。虚像距離の変更はミラー移動機構251のみを作動させることにより行えるが、座高調整を行う場合には、ミラー移動機構251、252の両方を作動させて、自由曲面ミラー221、222をチルトさせる。なお、光学性能を多少犠牲にして座高調整をミラー移動機構251のみで行うことも可能である。
図8Aは実施例3における座高調整時の位置、角度を示す数値データであり、図8Bは実施例3における座高調整時の各光学素子の配置位置を示す図である。図8Bに示すように、座高調整時は、ミラー移動機構251、252(図7C参照)により、自由曲面ミラー221、222を、それぞれの中心c1、c2を回転中心として回転させる。実施例3では、座高が標準の運転者用の「標準」と、これよりも低い、高い運転者用の「低」、「高」の3水準で調整できるようにしている。
図8Aに示すように、座高調整で「高」に設定する場合は、Eyeboxの中心は、高さ方向(Y方向)で25mm上がる。このときの見下ろし角は、標準の2degに対して3degと1deg分大きくなる。反対に座高調整で「低」に設定する場合は、Eyeboxの中心は、高さ方向(Y方向)で25mm下がる。このときの見下ろし角は、1degとなる。
このように実施例3においては、虚像距離の変更は、ミラー移動機構251により自由曲面ミラー221をシフトさせることにより行う。座高調整は、ミラー移動機構251、252により自由曲面ミラー221、222をチルトさせることにより行う。このように構成することで、自由曲面ミラー221、222を移動させる際の動きが過度に複雑にならず、ミラー移動機構251、252を簡素な構成とすることができる。
(第2の実施形態)
次に、図9を参照し、第2の実施形態の虚像表示装置20について説明する。図9は、第2の実施形態に係る虚像表示装置20の構成を示す模式図である。この図は、図3に対応する。なお、第2の実施形態においては、同図に示す構成以外は、図4等を含めて、上述の実施形態と同様であり説明を省略する。
図9に示すように第2の実施形態においては、表示素子21’を傾けることで、表示素子21’の表示面21a’を、虚像i2が水平面に対して垂直となる場合の表示素子21における位置(以下、「表示素子位置」という)での共役な面に対して傾けて配置している。ここで、「虚像が水平面に対して垂直となる場合」とは、虚像表示装置20が車両等に取り付けられている場合に、この車両が水平面(道路上)を走行、または停止している状態において、虚像i2を投影した場合に、この虚像i2が水平面に対して垂直となる場合をいう。なお図9の右側に示す拡大図では、参考として、図3での表示素子21、および虚像i2を破線で示している。破線で示す表示素子21は虚像i2が水平面に対して垂直となる場合の表示素子位置での共役な面に対して正対しており、本実施形態では、その表示面21aは、光軸に垂直な面に対して平行である。
また、表示面21a’の傾きは図9に示すように表示面21aと比較して左向き(反時計方向)に回転した状態で固定配置している。このような向きにすることで、表示面21a’に表示された像i1’を変換して、形成される虚像i2’においては、上方で虚像距離が遠く、下方で距離が近くなる。換言すると、虚像表示装置20が、車両に取り付けられた状態において、水平な道路面(水平面)に対して、形成される虚像i2’において、上方で虚像距離が遠く、下方で虚像距離が近くなるような向きに、表示素子21’の表示面21a’を傾けて配置する。
このように表示素子21’を傾けて配置することで、各実施例の効果に加えて、さらに以下の効果が得られる。極端な坂道を除いて、通常の平坦な道路上を走行する車両を運転する運転者の目(瞳)の位置は、道路よりも上になる。この場合、この運転者の瞳910の位置に応じて、フロントウィンドウを通して見える道路は、上方が遠く、下方が近くに見える。虚像i2’の上下方向における各部分の虚像距離を、この道路の見え方に適応させることで、運転者にとっては違和感のない表示とすることでできる。
(第2の実施形態の実施例4)
次に図10A〜図10Dを参照し、第2の実施形態における実施例4に係る虚像表示装置20について説明する。これらの図は、図5A〜図5C、図5Fにそれぞれ対応する。図10A、図10Bは、実施例4における各光学素子の数値データである。上述したようにこの数値データにおいて、XYZは、Eyeboxの中心を原点Oとしたときの図9、図10Cに示す各方向の座標(mm)である。α、β、γは、それぞれX軸、Y軸、Z軸回りの回転角(deg)である。図10Cは、虚像距離4.5mのときの、各光学素子の断面形状および配置位置を示す図である。図10Dは、実施例4に係る虚像表示装置20の特性データである。
図10Dにおいて、虚像傾きは、虚像が水平面に対して垂直となる場合を0degと定義した時の傾き角であり、傾き方向は図10Cの断面において反時計回りである。つまり虚像距離としては、虚像上端が最も遠く、虚像下端が最も近くなる。図10A〜図10Dに示す実施例4においては、表示素子21’を光軸に対して24.6degだけ傾けて配置した際の虚像i2’の位置に対して自由曲面ミラーの面形状を最適化している。ここで光軸とはEyeboxの中心と虚像の中心を結ぶ光線である。このような面形状を有する光学素子とすることで、表示素子21を傾けて配置したとしても、上述の各実施例と同様に、解像性能を維持したまま、虚像距離を変更できるとともに、道路の見え方に適応させた運転者にとっては違和感のない表示とすることでできる。
以上に説明した虚像表示装置、およびヘッドアップディスプレイ装置の構成は、上述の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上述の構成に限られず、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。また、一般的な虚像表示装置、およびヘッドアップディスプレイ装置が備える構成を排除するものではない。
例えば、各実施例においては、3段階で虚像距離を変更する例を示したが、これに限られず、4段階以上の多段階で、虚像距離を変更するようにしてもよい。同様に実施例3では、座高調整として3段階で虚像の高さを変更したが、4段階以上の多段階で、座高調整するようにしてもよい。
また、表示素子の表示面を虚像が水平面に対して垂直となる場合の表示素子位置での共役な面に対して傾けた第2の実施形態は、各実施例に適用してもよい。
第2の実施形態においては、さらに表示素子21’は、虚像が水平面に対して垂直となる場合の表示素子位置での共役な面に対して所定の傾きで固定配置する例を説明したがこれに限られない。例えば、表示素子21’の傾き(位置)を変更できる角度変更機構を設けて、表示素子21’を傾けるようにしてもよい。例えば、ミラー移動機構25(またはミラー移動機構251、252)により、虚像投影光学系22に含まれる自由曲面ミラー221等の位置を変更した際に角度変更機構を作動させる。または、外部用カメラ72aその他のセンサーにより車前方の道路の傾斜等の道路状況を判定し、その判定結果に応じて表示素子21’の角度変更機構を作動させる。
また、図3等に示した第1の実施形態における表示素子21、または、図9に示した第2の実施形態における表示素子21’は、液晶等の透過型の素子が好ましいが、DMD(Digital Micromirror Device)やLCOS(Liquid Crystal On Silicon)等の反射型の素子を適用してもよい。
本出願は、2017年12月19日に出願された日本特許出願(特願2017−242579号)に基づいており、その開示内容は、参照され、全体として組み入れられている。
10 ヘッドアップディスプレイ装置
20 虚像表示装置
21、21’ 表示素子
21a、21a’ 表示面
22 虚像投影光学系
220 表示スクリーン
221、222 自由曲面ミラー
25、251、252 ミラー移動機構
26 ハウジング
30 表示制御部
60 主制御部
71 運転者検出部
72 環境監視部
73 運行速度取得部
800 車両
811 車体
812 フロントウィンドウ
813 ハンドル
814 ダッシュボード
815 ディスプレイ
816 運転席
900 ユーザー
910 瞳
AX 光軸
D1 表示光
i1、i1’ 像
i2、i2’ 虚像
O 原点

Claims (10)

  1. 表示素子と、
    少なくとも1つの自由曲面ミラーを含み、前記表示素子に形成された像を変換し、虚像を形成する虚像投影光学系と、
    前記自由曲面ミラーの位置を変更するミラー移動機構と、を備え、
    前記ミラー移動機構が、少なくとも1つの前記自由曲面ミラーの位置を変更することで、虚像までの距離を変更する、虚像表示装置。
  2. 前記虚像投影光学系は、2つの前記自由曲面ミラーを有する、請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記ミラー移動機構は、2つの前記自由曲面ミラーのうち、前記表示素子から光路中において遠い方の前記自由曲面ミラーのみを移動させることで、前記距離を変更する、請求項2に記載の虚像表示装置。
  4. 前記ミラー移動機構は、1つの前記自由曲面ミラーを所定の方向にシフトさせることで前記距離を変更する、請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の虚像表示装置。
  5. 前記ミラー移動機構は、少なくとも1つの前記自由曲面ミラーを所定の方向にチルトさせることで高さ方向における虚像位置を変更する、請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の虚像表示装置。
  6. 前記表示素子の表示面を、前記虚像が水平面に対して垂直となる場合の表示素子位置での共役な面に対して傾けて配置する、請求項1から請求項5のいずれかに記載の虚像表示装置。
  7. 前記表示面の前記虚像が水平面に対して垂直となる場合の表示素子位置での共役な面に対する傾きの向きは、前記虚像の前記距離が、虚像において上方で遠く、下方で近くなる向きである、請求項6に記載の虚像表示装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の虚像表示装置と、
    前記虚像表示装置が搭載された車両の運行速度データを取得する、運行速度取得部と、
    前記ミラー移動機構を制御することで、前記運行速度取得部が取得した前記車両の運行速度が高速の場合には前記距離を遠距離に、低速の場合には前記距離を近距離に設定する制御部と、
    を備えるヘッドアップディスプレイ装置。
  9. 前記制御部は前記ミラー移動機構を制御することで、運転者の座高に応じて、虚像の高さ方向の位置を調整する、請求項8に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  10. 前記制御部は、前記距離を変更するとき、または運転者の座高に応じて虚像の高さ方向の位置を変更するときに、前記表示素子における前記像を表示する表示領域を変更する、請求項8または請求項9に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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