JP2024093234A - 表示制御装置、移動体、表示制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
表示制御装置、移動体、表示制御方法、及びコンピュータプログラムInfo
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Abstract
【課題】
虚像として表示される表示コンテンツ画像を視認しやすい表示制御装置を提供する。
【解決手段】
表示制御装置において、画像形成手段に形成した表示コンテンツ画像を反射投光手段を介して透明板の前方に虚像として投影する投影手段と、ユーザーの中心視野を推定する中心視野推定手段と、前記中心視野に基づいて、前記ユーザーの視野領域を中心視野領域と周辺視野領域の少なくとも2つ以上の領域に区分けする視野領域設定手段と、前記表示コンテンツ画像を、カテゴリーに応じて前記中心視野領域と前記周辺視野領域に夫々表示させる表示コンテンツ画像配置手段、を有することを特徴とする。
【選択図】 図5
虚像として表示される表示コンテンツ画像を視認しやすい表示制御装置を提供する。
【解決手段】
表示制御装置において、画像形成手段に形成した表示コンテンツ画像を反射投光手段を介して透明板の前方に虚像として投影する投影手段と、ユーザーの中心視野を推定する中心視野推定手段と、前記中心視野に基づいて、前記ユーザーの視野領域を中心視野領域と周辺視野領域の少なくとも2つ以上の領域に区分けする視野領域設定手段と、前記表示コンテンツ画像を、カテゴリーに応じて前記中心視野領域と前記周辺視野領域に夫々表示させる表示コンテンツ画像配置手段、を有することを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
本発明は、表示制御装置、移動体、表示制御方法、及びコンピュータプログラムに関するものである。
従来、車両運転者の前方視野領域に画像を表示する技術として、ヘッドアップディスプレイ(Head Up Display:以下、HUDと呼ぶ)装置がある。HUDでは、車速、ドライブモード、道路標識などの自動車情報をフロントガラス等の投影部材映像を投影することによって、車両の前方に虚像を重畳表示する。
特許文献1には、運転者の視点位置や車の速度に応じて虚像の表示位置を変化させる構成が記載されている。又、特許文献2には、運転者の視野の中心領域では色強調画像を注意対象物に重畳表示し、視野の周辺領域では明暗強調画像を注意対象物に重畳表示する構成が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、運転者の視点位置が所定値以上移動した場合に、アラート表示が見えにくくなる場合がある。例えば、右左折時、運転者が曲がる方向に視線を向けるが、フロントピラーなどによって死角となる領域近傍に存在する注意対象の歩行者や、障害物に対するアラート表示が見えにくくなるという課題がある。
又、上記特許文献2に記載の構成でも、自車両の走行状態、例えば右左折時などの運転者の視点移動に表示が追従せず、注意対象物の認識が十分ではないという課題がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、虚像として表示される表示コンテンツ画像を視認しやすい表示制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の1つの側面の表示制御装置は、
画像形成手段に形成した表示コンテンツ画像を反射投光手段を介して透明板の前方に虚像として投影する投影手段と、
ユーザーの中心視野を推定する中心視野推定手段と、
前記中心視野に基づいて、前記ユーザーの視野領域を中心視野領域と周辺視野領域の少なくとも2つ以上の領域に区分けする視野領域設定手段と、
前記表示コンテンツ画像を、カテゴリーに応じて前記中心視野領域と前記周辺視野領域に夫々表示させる表示コンテンツ画像配置手段、を有することを特徴とする。
画像形成手段に形成した表示コンテンツ画像を反射投光手段を介して透明板の前方に虚像として投影する投影手段と、
ユーザーの中心視野を推定する中心視野推定手段と、
前記中心視野に基づいて、前記ユーザーの視野領域を中心視野領域と周辺視野領域の少なくとも2つ以上の領域に区分けする視野領域設定手段と、
前記表示コンテンツ画像を、カテゴリーに応じて前記中心視野領域と前記周辺視野領域に夫々表示させる表示コンテンツ画像配置手段、を有することを特徴とする。
本発明によれば、虚像として表示される表示コンテンツ画像を視認しやすい表示制御装置を実現できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、各図において、同一の部材または要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る自動車に搭載される表示制御装置の主要部の構成例を示す図である。図1において、1は移動体としての自動車、100は自動車1の外装、101は自動車1のフロントガラス(ウインドシールド)、102は車室内のダッシュボード、103は走行速度を検出する車速センサである。
図1は、実施形態1に係る自動車に搭載される表示制御装置の主要部の構成例を示す図である。図1において、1は移動体としての自動車、100は自動車1の外装、101は自動車1のフロントガラス(ウインドシールド)、102は車室内のダッシュボード、103は走行速度を検出する車速センサである。
尚、本実施形態では移動体として自動車の例を用いて説明するが、移動体は船舶や飛行機や自動二輪車など移動可能なものであれば良く、自動車に限定されない。
4は自動車1のフロントガラス101に運転者の運転支援のための表示コンテンツを投影する表示制御装置であり、自動車1のダッシュボード102の内部に配置されている。6は自動車1の車外を監視するための第1の撮像部であり、例えば自動車1の前方を撮影するように配置されている。7は自動車1の車室内を監視するための第2の撮像部であり、運転者の顔や車内を撮影するように配置されている。
表示制御装置4において、2は反射可能な透明板としてのフロントガラス101に投影する表示コンテンツ画像の投影元となる表示部であり画像形成手段として機能している。3は表示部2に表示される表示コンテンツ画像をフロントガラス101に投影するための投影部、5は表示部2を制御する制御部である。
尚、投影部3は、画像形成手段としての表示部2に形成した表示コンテンツ画像を反射投光手段を介して透明板の前方に虚像として投影する投影手段として機能している。尚、本実施形態ではフロントガラス101を透明板として用いた移動体(自動車)の例を説明するが、本実施形態の表示制御装置は反射透明板(ハーフミラー等)を用いた例えばプロンプターのような形態にも適用可能である。
表示制御装置4は、表示部2に表示された表示コンテンツ画像を投影部3によって、下方からフロントガラス101に向けて投影する。又、制御部5によって、表示コンテンツ画像の表示形態を制御している。
又、制御部5には、第2の撮影部7が接続されており、運転者の撮影が可能であり、運転者の顔の向きや目線(視線)や視点方向を検出してその方向情報を表示制御装置4の表示形態の制御に利用している。
表示部2において、21は画素毎に光を透過するしないを制御可能な画素群を有する液晶パネル、22は液晶パネル21に光を照射する発光ダイオードなどの光源、23は光源22からの照射光を集光又は拡散させる光学部材としてのレンズである。
表示部2は、図1に示すように光源22、レンズ23、液晶パネル21の順で投影部3に対向して配置されている。液晶パネル21は、制御部5から出力される後述する表示指令信号に基づいて、光源22の照射光を画素ごとに選択的に透過させることにより、表示コンテンツ画像を表示可能となっている。
又、液晶パネル21と光源22の間にレンズ23を配置することで光源22からの照射光を集光又は拡散して液晶パネル21に均一に照射するようになっている。
次に、投影部3にの構成について説明する。投影部3において、31は表示部2からの表示コンテンツ画像を含む照射光を反射させるミラー、32はミラー31の反射光をフロントガラス101の方向へ反射させる凹面ミラーである。ミラー31、凹面ミラー32は反射投光手段として機能している。
投影部3は、表示部2で形成された表示コンテンツ画像を投影像としてフロントガラス101に向けて投影するための光学系である。投影部3でフロントガラス101へ表示コンテンツ画像が投影され、車両前方に虚像が形成される。
表示部2の表示コンテンツ画像の投影方向を光軸900として示す。表示部2からの表示コンテンツ画像は、ミラー31により、凹面ミラー32の方向、即ち光軸901で示す方向に反射される。
凹面ミラー32は、ミラー31で反射された光軸901の光を、フロントガラス101の方向、即ち光軸902で示す方向に反射する。更に、凹面ミラー32は、表示部2の投影像を所定倍率で拡大すると共に歪みを補正している。
凹面ミラー32によりフロントガラス101に向けて投影された投影像は、光軸902とフロントガラス101が交差する反射部903で反射し、アイボックス800に向けて導かれる。
反射部903で反射した投影光軸を光軸904として示す。そして、ユーザーの瞳がアイボックス800の範囲にあると、投影像は距離Ln~Lfの、道路等の地面に対して傾斜した(平行ではない)平面空間に虚像400として視認することが可能となる。なお、本実施形態では、投影像は地面に対して傾斜した平面空間に表示されるものとして説明するが、投影像は平面空間に投影されればよく、地面に平行であってもよい。
次に、図2を用いて、制御部5について説明する。図2は実施形態1に係る表示制御装置の制御部の構成例を示す機能ブロック図である。尚、図2に示される機能ブロックの一部は、表示制御装置に含まれるコンピュータとしてのCPU等に、記憶媒体としてのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行させることによって実現されている。
しかし、それらの一部又は全部をハードウェアで実現するようにしても構わない。ハードウェアとしては、専用回路(ASIC)やプロセッサ(リコンフィギュラブルプロセッサ、DSP)などを用いることができる。又、図2に示される夫々の機能ブロックは、同じ筐体に内蔵されていなくても良く、互いに信号路を介して接続された別々の装置により構成しても良い。尚、図2に関する上記の説明は、図11についても同様に当てはまる。
図2において、制御部5は統合処理部として機能しており、SOC50、表示コンテンツ用の画像データを格納する画像メモリ58、コンピュータとしてのCPU59、記憶媒体としてのメモリ60を有する。尚、SOCはSytem On Chipの略である。SOC50は例えばFPGA(Field Programable Gate Array)などにより構成されていても良い。
51は、第2の撮影部7によって撮影された自動車1の運転者の中心視野を推定する中心視野推定部であり、ユーザーである運転者の中心視野を推定する中心視野推定手段として機能している。52は、第1の撮像部6によって撮影された車両前方画像及び車速センサ103の検出する走行速度に基づいて、運転者の視野領域を推定する視野領域推定部である。
視野領域推定部は、中心視野に基づいて、ユーザーの視野領域を中心視野領域と周辺視野領域の少なくとも2つ以上の領域に区分けする視野領域設定手段として機能している。
53は、視野領域推定部52で推定された視野領域の座標を設定する第1座標設定部であり、54は、第1座標設定部53で設定された視野領域の座標を、表示部2の液晶パネル21の座標に変換する座標変換部である。座標変換部54は、視野領域における第1の座標領域を、画像形成手段としての表示部2における第2の座標に変換する座標変換手段として機能している。
55は、座標変換部54で変換した座標に基づいて、表示コンテンツの画像配置の座標として設定する第2座標設定部であり、57は、第2座標設定部55で設定された座標に表示コンテンツを配置する表示コンテンツ画像配置部である。尚、表示コンテンツ画像配置部57は、表示コンテンツ画像を、カテゴリーに応じて中心視野領域と周辺視野領域に夫々表示させる表示コンテンツ画像配置手段として機能している。
56は、画像メモリ58に格納された画像データから、表示に適したアスペクト比となるように拡大縮小処理を行い表示コンテンツ画像を生成する表示コンテンツ画像生成部である。表示コンテンツ画像配置部57の出力は、制御部5からの表示指令信号として表示部2へ供給される。
コンピュータとしてのCPU59は、メモリ60に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、表示制御装置4の表示コンテンツ画像の表示制御を行うと共に、表示制御装置4の全体の制御を行う。
ここで、虚像400は、上述の通り、車両前方に傾斜して表示され、虚像400に表示される表示コンテンツ画像の見え方には遠近感が生じる。従って表示部2に表示コンテンツ画像をLayered UIとして配置する。
図3(A)、(B)は、運転者の中心視野及び視野領域を説明する図であり、運転者の中心視野及び視野領域とLayered UIの概念について説明するためのものである。
図3(A)は、運転者がフロントガラス101を運転席から見た状態を示した図である。図3(A)において、301は正面を向いた時の運転者の中心視野である視点、302は、視点301を含む中心視野領域、303は中心視野領域302の外側の第1の周辺視野領域、304は第1の周辺視野領域303の更に外側の第2の周辺視野領域である。
尚、図3(A)、(B)では、中心視野領域302、第1の周辺視野領域303、第2の周辺視野領域304は視点301を中心とした同心円として描かれているが、同心円に限定されない。
即ち、ユーザーの視線を基準に視野領域を決めれば良く、例えば上下に非対称な形状や歪んだ形状の視野領域であっても良い。例えば視点301に対して視野領域の下側は上側よりも狭くしても良い。これは、ユーザの注意する方向は、前上方向であるためである。
次に、図3(B)は、Layered UIの概念に基づく、表示コンテンツ画像の配置について説明した図である。図3(B)では、図3(A)で説明した視点301、中心視野領域302、第1の周辺視野領域303、第2の周辺視野領域304に配置する表示コンテンツ画像の分類(カテゴリー)の例をアイコンで示している。
視点301近傍には、運転者の眠気情報やバイタル情報などのユーザー情報を配置する。これは、運転者自身に対する注意及び警告となるため、運転者の目につきやすい視点301の位置に表示させる。尚、バイタル情報は、例えば脈拍、呼吸、血圧、体温等の内の少なくとも1つを含む。
次に、中心視野領域302には、運転している自動車の走行速度や、外部からの危険が迫っている注意及び警告などの、自車に関わる情報を配置する。これらの情報は、事故を防止するために重要度が高いので視点301を含む中心視野領域302の位置に表示させる。
第1の周辺視野領域303には、車間距離や道路標識などの自車の周辺情報を配置する。これにより、自車がどのような周辺状況下にあるかなどを知ることが可能となり、運転中の予測に役立つ。
第2の周辺視野領域304には、ナビゲーションシステムに登録した目的地や、目的地までの経路や到着時間などの遠方の情報を配置する。即ち、第2の周辺視野領域304には、運転者が運転中に確認する情報のなかで最も優先順位が低いものを表示する。
以上のように、本実施形態では、運転者の視点及び視野領域の特性に基づいた表示コンテンツ画像を、Layered UIの考え方に基づき配置する。即ち、表示コンテンツ画像を、カテゴリーに応じて中心視野領域と周辺視野領域に夫々表示させる。
次に、運転者が運転中に視点を移動させる場合について説明する。従来の表示制御装置4では、図1に示すアイボックス800は、所定の範囲で固定されているため、視点の移動距離によっては、警告表示などの表示コンテンツ画像を見失う場合がある。そこで、本実施形態では、アイボックス800の範囲をフロントガラス101の範囲程度まで拡大して、表示コンテンツ画像の配置位置の自由度を向上させている。
図4(A)、(B)は、運転者の中心視野の移動に伴う視野領域の移動例を示す図である。本実施形態では、例えば右折時など運転者の視点301が右方向に移動した場合、図3(A)で説明した視野領域全体が図4(A)の状態から図4(B)に示すような状態に、右方向にシフトするようにしている。
即ち、右折時は運転者が右方向に注視するため、図4(B)に示すように視点301が矢印の方向に移動するので、表示している表示コンテンツ画像も運転者の視点301の移動に合わせて右方向に移動させる。これにより、運転者が注意すべき内容の表示コンテンツ画像を見失う可能性を低減している。
次に、上述した右折時の表示制御装置4の表示コンテンツ画像を移動させるための構成について図5、図6、図7を用いて説明する。
図5は、実施形態1に係る表示制御方法の動作を説明するフローチャートであり、運転者の視点中心ならびに視野領域を移動させるための動作を説明している。図6は、複数ある視野領域に表示する表示コンテンツ画像の重要度の重みづけの1例を示した図である。尚、制御部5内のコンピュータとしてのCPU59がメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって図5のフローチャートの各ステップの動作が行われる。
図5において、ステップS501は、自動車1のイグニッション電源がONになっているか否かの判断処理である。イグニッション電源がONと判定された場合は、ステップS502に進み、イグニッション電源がONでないと判定された場合は、図5のフローを終了する。
ステップS502では、画像メモリ58に記憶されている画像情報に対して重みづけの初期設定を行う。これは、図3(B)で説明したように、各視野領域に表示コンテンツ画像を配置させるために表示コンテンツ画像を予め分類する処理を含む。
図6は、各視野領域と、重みづけとしての重要度と、表示コンテンツ画像の分類(カテゴリー)との関係を1例として示している。このように、表示コンテンツ画像配置部57は、表示コンテンツ画像を、カテゴリーに応じて中心視野領域と周辺視野領域に夫々表示させる。尚、例えば走行状況(例えば走行速度等)に応じて重要度を変化させても良い。
ステップS502で表示コンテンツ画像の重み付けの初期設定が終了したら、ステップS503に進む。ステップS503では、第2の撮影部7からの画像に基づき運転者の中心視野領域を推定する。ここで、ステップS503は、ユーザー(運転者)の中心視野を推定する中心視野推定ステップとして機能している。
尚、第2の撮影部7は、ステアリング近傍や、ダッシュボード内の表示パネルなどに配置され、運転者の顔、特に目が含まれる範囲を撮影できるように撮影方向や画角が設定されているものとする。
従って、第2の撮影部7により撮影した運転者の顔の向き、瞳の向きなどから、運転者の中心視野を推定する。運転者の中心視野を推定したら、ステップS504に進む。
ステップS504では、ステップS503で推定した運転者の中心視野に基づき、図3(A)で説明した中心視野領域302、第1の周辺視野領域303、第2の周辺視野領域304を設定する。
ここで、ステップS504は、中心視野に基づいて、ユーザー(運転者)の視野領域を中心視野領域と周辺視野領域の少なくとも2つ以上の領域に区分けする視野領域設定ステップとして機能している。各視野領域の設定が終了したら、ステップS505に進む。
ステップS505では、運転者の中心視野である視点301に基づいて、視野領域の空間座標である第1の座標を設定する。この第1の座標は、フロントガラス101上の表示制御装置4の表示コンテンツ画像の投影座標に対応する。
即ち、運転者の視点301に基づいて、所定の間隔で格子を設定し、格子の交点を座標点として設定する。座標点の設定は、視点301を略中心とした円或いは楕円に放射状に座標点を設定すれば良く、設定方法は限定されない。第1の座標設定が完了したら、ステップS506に進む。
ステップS506では、第1の座標を、後述する第2の座標に変換する処理を行う。即ち、ステップS505で設定した第1の座標を、表示部2の液晶パネル21表示コンテンツ画像の位置である第2の座標に座標変換をする。座標変換が終了したら、ステップS507へ進む。
次に、ステップS507では、液晶パネル21に、ステップS506で変換された第2の座標を設定する。この第2の座標は、フロントガラス101に表示される表示コンテンツ画像の表示位置に対応する。第2の座標の設定が終了したら、ステップS508に進む。
ステップS508では、ステップS502で重みづけされた表示コンテンツ画像と液晶パネル21の表示コンテンツ画像の位置(第2の座標)との関連付けを行う。この関連付けによって、視点301、中心視野領域302、第1の周辺視野領域303、第2の周辺視野領域304のどの位置に配置する表示コンテンツ画像かが設定される。
表示コンテンツ画像と液晶パネル21の表示コンテンツ画像の配置の位置が関連付け終了したら、ステップS509へ進む。ステップS509では、ステップS508の処理に基づく表示コンテンツ画像を液晶パネル21に配置(表示)する。
ここで、ステップS509は、表示コンテンツ画像を、カテゴリーに応じて中心視野領域と前記周辺視野領域に夫々表示させる表示コンテンツ画像配置ステップとして機能している。液晶パネル21に表示コンテンツ画像を配置したら、ステップS510に進む。
ステップS510では、表示部2の光源22をオンし、液晶パネル21上に配置された表示コンテンツ画像をフロントガラス101に投影する。フロントガラス101に表示コンテンツ画像を投影することで車両前方に虚像400が表示されることになる。
ここで、ステップS510は、画像形成手段に形成した表示コンテンツ画像を反射投光手段を介して透明板の前方に虚像として投影する投影ステップとして機能している。表示コンテンツ画像をフロントガラス101に投影する処理が終了したら、ステップS511に進む。
ステップS511では、運転者の視野領域に表示されている表示コンテンツ画像を、運転者の中心視野の移動に追従させるか否かについて判定する。ステップS511における判定処理の詳細について、図7のフローチャートを用いて説明する。
図7は、表示コンテンツ画像を、運転者の中心視野の移動に追従させるか否かについて判定するためのフローチャートである。尚、制御部5内のコンピュータとしてのCPU59がメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって図7のフローチャートの各ステップの動作が行われる。
図7のステップS701においては、運転者の視点中心推定をする際に、視点中心の移動距離が所定の閾値より大きいか否かを判定する。この判定は、運転者の視点中心である視点301の位置が不安定なので、視点の微小な移動を無視するために行われる。視点の微小な移動に追従して表示コンテンツ画像を移動すると、表示コンテンツ画像の表示位置が不安定となり、視認性が悪化するので、それを防止するためである。
ステップS701で視点301の移動距離が所定の閾値よりも大きいと判別された場合には、ステップS702に進み、ステップS701で視点301の移動距離が所定の閾値以下と判別された場合には図7のフローを終了する。
ステップS702では、ウィンカースイッチのオンによる方向指示がなされているか否かの判定をする。これは、自車が車線変更又は右左折をしようとしているかを判別するための判定である。ウィンカースイッチがオンの場合は、ステップS703に進み、ウィンカースイッチがオンでない場合は処理を終了する
ステップS703では、ステアリングの回転角度が所定の閾値より大きいか否かを判定し、ステアリングの回転角度が所定の閾値より大きい場合は、ステップS704に進み、ステアリングの回転角度が所定の閾値以下の場合は図7のフローを終了する。
ステップS704では、走行速度が所定の閾値より小さいか否かの判定を行う。これは、自車が車線変更をするのか、右左折なのかを判別するための処理である。走行速度が所定の閾値より小さい場合は、右左折と判断してステップS705に進み、走行速度が所定の閾値以上の場合は車線変更と判断して図7のフローを終了する。
ステップS705では、右左折の状態であるとして、運転者の中心視野である視点301に基づき、運転者の視野領域ならびに表示コンテンツ画像を右左折の方向にシフトさせて図7のフローを終了する。
図5に戻り、図7で説明した表示コンテンツ画像を、運転者の視点中心推定に基づいて追従するか否かのステップS511の処理が終了したら、ステップS501へ進み、ステップS501でイグニッション電源がオフになるまで処理を継続する。
以上説明したように、実施形態1においては、運転者の中心視野を推定し、運転者の視点を含む中心視野領域と周辺視野領域の空間座標に、表示制御装置の投影する表示コンテンツ画像を配置する。
又、運転者の視点位置の変化に応じて、視野領域と表示コンテンツ画像を追従可能としたので、車両が右左折する場合などでも、運転者の適切な視野領域に重要な表示コンテンツ画像を配置することができる。従って、運転者による表示の認知率を向上させることが可能となる。
尚、実施形態1においては、図4に示す例では、視野領域と表示コンテンツ画像の追従を自動車1の右折を例に説明し、図7のフローでは右左折に応じて右または左に視野領域と表示コンテンツ画像を追従させる例を説明しているが、これに限定されない。例えば図7において、ステップS702~ステップS704は無くても良く、視野領域と表示コンテンツ画像の追従方向は上下左右いずれでも良い。
又、中心視野を推定する際に、上記のようにユーザー(運転者)の視点や移動体の運転方向や走行速度等によって、中心視野を推定するだけでなく、視界の状況、走行状態、走行環境などに基づき、中心視野を推定しても良い。即ち、ユーザーの視点、ユーザが運転している移動体の運転方向、移動体の視界の状況、移動体の走行速度、移動体の走行状態、移動体の走行環境の少なくとも1つに基づき、中心視野を推定しても良い。
<実施形態2>
次に、実施形態2について説明する。前述した実施形態1では、運転者の中心視野を推定し、運転者の視点を含む中心視野領域と周辺視野領域の空間座標に、表示制御装置の投影する表示コンテンツ画像を配置している。
次に、実施形態2について説明する。前述した実施形態1では、運転者の中心視野を推定し、運転者の視点を含む中心視野領域と周辺視野領域の空間座標に、表示制御装置の投影する表示コンテンツ画像を配置している。
又、実施形態1では、運転者の視点位置の移動に応じて、視野領域と表示コンテンツ画像を追従可能としている。従って、車両が右左折する場合などでも運転者の視野領域に重要な表示コンテンツ画像を移動して表示することができ、運転者による認知率を向上させることができる。
それに対して、実施形態2では、運転者の視野特性を推定し、自車の走行状態、例えば、走行速度などの条件によって、運転者の視野領域が狭くなった場合にそれを推測する。そして運転者の視野領域が狭くなったと推定される場合には、運転者の視野領域の変化に合わせて視野領域を中心視野領域の中心方向に狭めて、表示コンテンツ画像の表示位置を狭めた視野領域に再配置する。
それにより、運転者にとって適切な視野領域に重要な表示コンテンツ画像を配置することができ、運転者による表示の認知率を向上させる。尚、実施形態2に係る表示制御装置の構成は実施形態1と同様なので、構成についての説明は省略する。
次に、実施形態2について、図8、図9(A)、図9(B)を用いてその動作を説明する。運転者の視野特性を推定し、自車の走行速度の条件によって、運転者の視野領域が狭くなると推測される場合の表示制御装置4の動作について図8のフローチャートを用いて説明する。
図8は、実施形態2に係る表示制御方法の動作を説明するフローチャートである。尚、実施形態1と同一の符号のステップは同じ処理を行うステップなので説明を省略する。尚、制御部5内のコンピュータとしてのCPU59がメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって図8のフローチャートの各ステップの動作が行われる。
図8において、ステップS501~ステップS503までのステップで運転者の中心視野を推定する処理を実行する。処理が終了したら、ステップS801に進む。ステップS801では、運転者の中心視野に基づき、運転者の有効視野領域と周辺視野領域の設定を行う。
一般的な視野検査で計測すると人間の視野領域は垂直視野が目元から上方に60°程度、下方に70°程度、水平視野が左右に100°程度となっている。しかし、複雑な作業や何かを凝視するような場合は、垂直視野が上下で20°程度、左右が30°程度と狭くなることが知られている。
そこで、本実施形態では、ステップS801において、有効視野領域と周辺視野領域とそれ以外の領域を初期設定してからステップS505に進む。ステップS801の初期設定では、例えば上記のように、上方に60°程度、下方に70°程度、水平視野が左右に100°程度を有効視野領域とし、その外側を周辺視野領域とする。
次のステップS505からステップS510までは実施形態1と同様の処理なので説明を省略する。ステップS510の処理が終了したら、ステップS802へ進む。
ステップS802では、自車の走行速度が所定の閾値より大きいか否かを判定する。これは、走行速度が速くなるにつれて、フロントガラス101に表示される表示コンテンツ画像が広い範囲に分散していると運転者の認知率が低下するためである。
従って、本実施形態では、自車の走行速度の増大に応じて、表示コンテンツ画像を表示する領域を狭めるように制御する。具体的には例えば垂直視野が上下で20°程度、左右が30°程度となるように狭くする。
走行速度の閾値については、実験等に基づき決定すればよく、例えば、高速道路と一般道を走行する場合などで走行速度の閾値を変えても良い。ステップS802で走行速度が所定の閾値より大きい場合は、ステップS803に進み、走行速度が所定の閾値以下の場合は、ステップS501へ戻り、以降の処理を継続する。
ステップS803では、運転者の視野領域の範囲を中心視野方向に狭めて表示コンテンツ画像を再配置してフロントガラス101に投影してから、ステップS501へ進み処理を継続する。
運転者の視野領域の範囲を狭めた例を図9(A)、(B)に示す。図9(A)、(B)は、自車の走行状態における視野領域の範囲変更例を示す図である。図9(A)は、走行速度が所定の閾値以下の場合の視野領域の範囲を示す図であり、図9(B)は、走行速度が所定の閾値より大きい場合の視野領域の範囲を示す図である。301は視点、302は中心視野領域、303は第1の周辺視野領域である。
走行速度が比較的高速になると、運転者の視野領域が狭くなるので、図9(B)に示すように、視点301の方向に向けて視野領域全体を狭める。その処理に合わせて、表示している表示コンテンツ画像も運転者の視点301の方向に向けて移動させる。こうすることで、運転者が注意すべき内容の表示コンテンツ画像の認知率を向上可能としている。
以上説明したように、実施形態2においては、自車の走行速度が所定の閾値より大きい場合には、運転者の視野特性としての視野領域が狭くなると推定する。そして、それに応じて運転者の視野領域の狭小化に応じて視野領域を中心視野領域の中心方向に狭めて、表示コンテンツ画像の表示位置を狭めた視野領域に再配置する。それにより、運転者の適切な視野領域に重要な表示コンテンツ画像を配置でき、運転者による認知率を向上させることができる。
尚、実施形態2の説明においては、走行速度が所定の閾値より大きい場合に視野領域を狭める処理例について説明したが、走行速度が所定の閾値より小さい場合に視野領域を広げる処理をしても良い。即ち、視野特性に応じて、設定された複数の視野領域のうち、1つ以上の視野領域の範囲を中心視野に向けて狭める又は中心視野から外側に向けて広げる処理をすれば良い。
又、実施形態2の説明では走行速度が所定の閾値より大きいか否かに応じて視野領域を狭くするか否かを切り替えたが、走行速度の変化に応じて多段階で或いは連続的に視野領域の広さを変化させても良い。又、視野特性に応じて、視野領域の広さ、視野領域の形、範囲の少なくとも1つを設定しても良い。
又、夜間や悪天候などの移動体の視界が悪い状況を判別した場合に、視野領域を狭くするようにしても良い。或いは、移動体が高速道路を走行中でかつ合流等がないというような移動体の走行環境を判別した場合に、視野領域を狭くしても良い。或いは、移動体が急なカーブを走行しているなどの走行状態を判別した場合に、視野領域を狭くしても良い。
このように、ユーザー(運転者)の視点、移動体の方向、視界の状況、走行速度、走行状態、走行環境の少なくとも1つに基づき、視野特性(例えば視野領域の大きさなど)を推定しても良い。尚、運転者の視線の移動範囲と速度の関係を示す視線領域特性を運転中に測定し、それに応じてステップS801における初期設定時の視野領域や、ステップS803において狭くする視線領域を変更しても良い。
又、運転者毎に、上記のような視線の移動範囲と速度との関係を示す視線領域特性を、運転中に画像認識された運転者に紐づけてメモリに記憶するようにしても良い。そして、運転者が代わった場合に、画像認識により運転者を画像認識し、その運転者に紐づけてメモリに予め記憶された視線領域特性を読出し、その視線領域特性に基づき自動的に上記の初期設定時の視野領域や、狭くする際の視野領域を変更しても良い。
<実施形態3>
次に、実施形態3について説明する。実施形態1、実施形態2では、表示制御装置4の表示部2の液晶パネル21に表示コンテンツ画像を配置(表示)して、フロントガラス101に投影する例を説明した。実施形態3では、表示制御装置の表示部としてDMD方式の表示素子を用いる例について図10,図11を用いて説明する。
次に、実施形態3について説明する。実施形態1、実施形態2では、表示制御装置4の表示部2の液晶パネル21に表示コンテンツ画像を配置(表示)して、フロントガラス101に投影する例を説明した。実施形態3では、表示制御装置の表示部としてDMD方式の表示素子を用いる例について図10,図11を用いて説明する。
図10は、実施形態3に係る自動車に搭載される表示制御装置1000の構成例を示す図である。図10において、1001は表示部、1002は、表示部1001を制御する制御部である。尚、実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明は省略する。
表示部1001は、DMD(Digital Micromirror Device)素子を用いる。DMD素子は、画素毎に角度が可変可能なマイクロミラー、光源、光吸収体、投影レンズ等から構成されており、マイクロミラーを高速に駆動して、光源からの光を反射、吸収させて画像を描画し、投影レンズを介して投影が可能となっている。
表示部1001から投影された光は光軸902としてフロントガラス101に投影され、車両前方に虚像400が表示される。
図11は、実施形態3に係る表示制御装置1000の制御部1002の構成例を示す機能ブロック図である。図11において、図2と同じ符番のブロックは同じ機能を有するので説明を省略する。
表示コンテンツ画像生成部56の出力は、制御部5からの表示指令信号として表示部1001へ供給される。又、制御部1002内のCPU59は、メモリ60に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、表示制御装置1000の表示コンテンツ画像の表示制御を行う。
1003は表示部1001のマイクロミラーを駆動するミラー駆動部であり、CPU59からパルス信号を供給することで表示部1001のマイクロミラーが高速で駆動されるように構成されている。
図12は、運転者の視点中心ならびに視野領域が移動する動作を説明するフローチャートである。尚、制御部5内のコンピュータとしてのCPU59がメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって図12のフローチャートの各ステップの動作が行われる。
同図において、ステップS1201~ステップS1205は、図5のステップS501~ステップS505と同様の処理なので説明を省略する。
ステップS1205で第1の座標設定が完了したら、ステップS1206に進む。
次に、ステップS1206では、ステップS1202で重みづけされた表示コンテンツ画像とステップS1205で設定した第1の座標との関連付けを行う。この関連付けによって、視点301、中心視野領域302、第1の周辺視野領域303、第2の周辺視野領域304のどの位置に配置する表示コンテンツ画像かが設定される。
表示コンテンツ画像とフロントガラス101に投影される画像の関連付けが終了したら、ステップS1207へ進む。ステップS1207では、表示部1001のDMD素子のミラー駆動信号と光源を制御して表示コンテンツ画像をフロントガラス101に投影することで車両前方に虚像400を表示する。表示コンテンツ画像をフロントガラス101に投影する処理が終了したら、ステップS511に進む。
次のステップS511での処理は、実施形態1と同様なので、その内容の説明は省略する。ステップS511の処理が終了したら、ステップS1201へ進み、ステップS1201でイグニッション電源がオフになるまで処理を継続する。
次に、図13(A)~(D)は、運転者の中心視野の移動に伴う視野領域と表示コンテンツ画像の移動例を示す図である。実施形態3では、表示コンテンツ画像を3次元的に表示可能とする。即ち、立体虚像として表示可能としている。
このように投影部3は、画像形成手段としての表示部2により形成した表示コンテンツ画像を立体虚像、又は平面虚像として投影することが可能である。尚、実施形態1と同様に、運転者の視点移動があった場合には、視点移動に応じて表示コンテンツ画像をシフトする。
図13(A)、図13(B)は、実施形態1の図4(A)、図4(B)と同様であり、運転者の視点移動によって、視野領域が移動することを示す図である。又、図13(C)、図13(D)は、3次元的に表示される情報が視野領域の移動に伴ってシフトする状態を説明するための図である。
図13(C)は図13(A)の状態の視野領域の場合の3次元的に表示される情報の例を示し、図13(D)は、図13(B)のように視野領域が右にシフトした場合に、3次元的に表示される情報も右にシフトする例を示している。
以上説明したように、実施形態3においては、運転者の中心視野を推定し、運転者の視点を含む中心視野領域と周辺視野領域の空間座標に、表示制御装置の投影する表示コンテンツ画像を配置する。
そして、運転者の視点位置に基づいて、視野領域と3次元的な表示コンテンツ画像を追従可能としたので、車両が右左折する場合などでも運転者の適切な視野領域に重要な3次元的な表示コンテンツ画像を配置することができる。従って、運転者による認知率を向上させることが可能となる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。尚、上記実施形態は、以下の組み合わせを含む。
(構成1)画像形成手段に形成した表示コンテンツ画像を反射投光手段を介して透明板の前方に虚像として投影する投影手段と、ユーザーの中心視野を推定する中心視野推定手段と、前記中心視野に基づいて、前記ユーザーの視野領域を中心視野領域と周辺視野領域の少なくとも2つ以上の領域に区分けする視野領域設定手段と、前記表示コンテンツ画像を、カテゴリーに応じて前記中心視野領域と前記周辺視野領域に夫々表示させる表示コンテンツ画像配置手段、を有することを特徴とする表示制御装置。
(構成2)前記視野領域における第1の座標領域を、前記画像形成手段における第2の座標に変換する座標変換手段を有することを特徴とする構成1に記載の表示制御装置。
(構成3)前記中心視野推定手段は、前記ユーザーの視点、前記ユーザーが運転している移動体の運転方向、前記移動体の視界の状況、前記移動体の走行速度、前記移動体の走行状態、前記移動体の走行環境の少なくとも1つに基づき、前記中心視野を推定することを特徴とする構成1又は2に記載の表示制御装置。
(構成4)前記視野領域設定手段は、前記ユーザーの視野特性に基づいて、前記視野領域の広さ、形、範囲の少なくとも1つを決定することを特徴とする構成1~3のいずれか1つに記載の表示制御装置。
(構成5)前記視野特性は、前記ユーザーの視点、前記ユーザーが運転している移動体の運転方向、前記移動体の視界の状況、前記移動体の走行速度、前記移動体の走行状態、前記移動体の走行環境の少なくとも1つに基づき、推定されることを特徴とする構成4に記載の表示制御装置。
(構成6)前記視野領域設定手段は、前記視野特性に応じて、前記設定された複数の領域のうち、1つ以上の領域の範囲を前記中心視野に向けて狭める又は前記中心視野から外側に向けて広げることを特徴とする構成4又は5に記載の表示制御装置。
(構成7)前記投影手段は、前記画像形成手段により形成した前記表示コンテンツ画像を立体虚像、又は平面虚像として投影することを特徴とする構成1~6のいずれか1つに記載の表示制御装置。
(構成8)構成1~7のいずれか1つに記載の表示制御装置と、
前記透明板としてのフロントガラスを有することを特徴とする移動体。
前記透明板としてのフロントガラスを有することを特徴とする移動体。
(方法)画像形成手段に形成した表示コンテンツ画像を反射投光手段を介して透明板の前方に虚像として投影する投影ステップと、ユーザーの中心視野を推定する中心視野推定ステップと、前記中心視野に基づいて、前記ユーザーの視野領域を中心視野領域と周辺視野領域の少なくとも2つ以上の領域に区分けする視野領域設定ステップと、前記表示コンテンツ画像を、カテゴリーに応じて前記中心視野領域と前記周辺視野領域に夫々表示させる表示コンテンツ画像配置ステップと、を有することを特徴とする表示制御方法。
(プログラム)構成1~7のいずれか1つに記載の表示制御装置又は構成8に記載の移動体の各手段をコンピュータにより制御するためのコンピュータプログラム。
尚、上記実施形態における制御の一部又は全部を実現するために、上述した実施形態の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワーク又は各種記憶媒体を介して表示制御装置等に供給するようにしてもよい。そしてその表示制御装置等におけるコンピュータ(又はCPUやMPU等)がそのプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
1:自動車
103:車速センサ
2:表示部
21:液晶パネル
22:光源
23:レンズ
3:投影部
31:第1のミラー
32:第2のミラー
4:表示制御装置、
5:制御部
51:中心視野推定部
52:視野領域推定部
53:第1座標設定部
54:座標変換部
55:第2座標設定部
56:表示コンテンツ画像生成部
57:表示コンテンツ画像配置部
58:画像メモリ
59:CPU
60:メモリ
6:第1の撮像部
7:第2の撮像部
400:虚像
800:アイボックス
900~903:光軸
903:反射点
301:視点
302:中心視野領域
303:第1の周辺視野領域
304:第2の周辺視野領域
103:車速センサ
2:表示部
21:液晶パネル
22:光源
23:レンズ
3:投影部
31:第1のミラー
32:第2のミラー
4:表示制御装置、
5:制御部
51:中心視野推定部
52:視野領域推定部
53:第1座標設定部
54:座標変換部
55:第2座標設定部
56:表示コンテンツ画像生成部
57:表示コンテンツ画像配置部
58:画像メモリ
59:CPU
60:メモリ
6:第1の撮像部
7:第2の撮像部
400:虚像
800:アイボックス
900~903:光軸
903:反射点
301:視点
302:中心視野領域
303:第1の周辺視野領域
304:第2の周辺視野領域
Claims (10)
- 画像形成手段に形成した表示コンテンツ画像を反射投光手段を介して透明板の前方に虚像として投影する投影手段と、
ユーザーの中心視野を推定する中心視野推定手段と、
前記中心視野に基づいて、前記ユーザーの視野領域を中心視野領域と周辺視野領域の少なくとも2つ以上の領域に区分けする視野領域設定手段と、
前記表示コンテンツ画像を、カテゴリーに応じて前記中心視野領域と前記周辺視野領域に夫々表示させる表示コンテンツ画像配置手段、を有することを特徴とする表示制御装置。 - 前記視野領域における第1の座標領域を、前記画像形成手段における第2の座標に変換する座標変換手段を有することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
- 前記中心視野推定手段は、前記ユーザーの視点、前記ユーザーが運転している移動体の運転方向、前記移動体の視界の状況、前記移動体の走行速度、前記移動体の走行状態、前記移動体の走行環境の少なくとも1つに基づき、前記中心視野を推定することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
- 前記視野領域設定手段は、前記ユーザーの視野特性に基づいて、前記視野領域の広さ、形、範囲の少なくとも1つを決定することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
- 前記視野特性は、前記ユーザーの視点、前記ユーザーが運転している移動体の運転方向、前記移動体の視界の状況、前記移動体の走行速度、前記移動体の走行状態、前記移動体の走行環境の少なくとも1つに基づき、推定されることを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
- 前記視野領域設定手段は、前記視野特性に応じて、前記設定された複数の領域のうち、1つ以上の領域の範囲を前記中心視野に向けて狭める又は前記中心視野から外側に向けて広げることを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
- 前記投影手段は、前記画像形成手段により形成した前記表示コンテンツ画像を立体虚像、又は平面虚像として投影することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
- 請求項1に記載の表示制御装置と、
前記透明板としてのフロントガラスを有することを特徴とする移動体。 - 画像形成手段に形成した表示コンテンツ画像を反射投光手段を介して透明板の前方に虚像として投影する投影ステップと、
ユーザーの中心視野を推定する中心視野推定ステップと、
前記中心視野に基づいて、前記ユーザーの視野領域を中心視野領域と周辺視野領域の少なくとも2つ以上の領域に区分けする視野領域設定ステップと、
前記表示コンテンツ画像を、カテゴリーに応じて前記中心視野領域と前記周辺視野領域に夫々表示させる表示コンテンツ画像配置ステップと、を有することを特徴とする表示制御方法。 - 請求項1~7のいずれか1項に記載の表示制御装置又は請求項8に記載の移動体の各手段をコンピュータにより制御するためのコンピュータプログラム。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024093234A true JP2024093234A (ja) | 2024-07-09 |
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