JP7130482B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用表示装置に関する。
車両には、車両後方の様子を乗員に視認させる反射鏡として、ルーフミラーおよびサイドミラーが搭載されている。近年、ルーフミラーやサイドミラーに代えて、車両用表示装置を用いる技術が開発されている。このような車両用表示装置においては、例えば車載カメラによって撮像された車両後方の様子などを車両用表示装置の表示部に表示して、乗員に視認させる。
例えば、特許文献1には、画像を映し出すモニターと、モニター画像を反射させて車両乗員へ反射画像を見せるミラーと、を備えた車両用表示装置において、車両乗員の視点からミラーに結像された反射画像までの距離を、車両乗員の視点からモニター画像までの実際の距離より遠くになるように幾何光学的な結像構成により延長する結像距離延長手段を設けたことを特徴とする車両用表示装置についての技術が開示されている。特許文献1の技術によると、モニターとミラーを基本構成要素とする低コストのシステムであり、かつ、モニターとミラーの近接配置によりモニターの小型画面化を図りながら、走行中の視点移動に伴う乗員の眼への負担軽減や乗員に与える違和感低減を達成することができる、とされている。
特開2009-120080号公報
ところで、車両用表示装置において、車両用表示装置に表示された映像の視認性を向上させることが望まれている。
本発明の目的は、表示映像の視認性を向上させることができる車両表示装置を提供することである。
本発明の車両用表示装置は、車両に搭載され、アイポイントに向けた開口を有する筐体と、前記筐体内に配置され、前記アイポイントと対向する凹面鏡と、前記開口を閉塞しており、光の一部を反射し、他の一部を透過させる反射部と、前記筐体内に配置され、車室内および車外の少なくとも何れか一方を撮像した映像の表示光を前記反射部に向けて出射する表示部と、を含み、前記反射部は、前記表示部から出射された前記表示光を前記凹面鏡に向けて反射し、かつ前記凹面鏡によって前記アイポイントに向けて反射された前記表示光を前記アイポイントに向けて透過させ、車両上下方向の断面において、前記凹面鏡の曲率中心は、前記凹面鏡の中心と前記アイポイントとを結ぶ第一仮想直線に対して車両下方向あるいは車両上方向にずれていることを特徴とする。
本発明に係る車両用表示装置において、凹面鏡の曲率中心は、凹面鏡の中心とアイポイントとを結ぶ第一仮想直線に対し車両下方向あるいは車両上方向にずれている。本発明に係る車両用表示装置によれば、表示映像の視認性を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る車両用表示装置を示す模式図である。 図2は、実施形態に係る車両用表示装置を示す概略構成図である。 図3は、参考例に係る車両用表示装置を示す概略構成図である。 図4は、実施形態に係る車両用表示装置の別の例を示す概略構成図である。 図5は、実施形態に係る車両用表示装置の別の例を示す概略構成図である。 図6は、実施形態の変形例に係る車両用表示装置の概略構成図である。
以下に、本発明の実施形態に係る車両用表示装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図5を参照して、実施形態について説明する。実施形態は、車両用表示装置に関する。図1は、実施形態に係る車両用表示装置を示す模式図である。図2は、実施形態に係る車両用表示装置を示す概略構成図である。図3は、参考例に係る車両用表示装置を示す概略構成図である。図4は、実施形態に係る車両用表示装置の別の例を示す概略構成図である。図5は、実施形態に係る車両用表示装置の別の例を示す概略構成図である。
以下の説明において、図示の「前後方向」は、車両用表示装置1が搭載された車両100の前後方向である。「車両上方向」は、車両100の上方向であり、「車両下方向」は、車両100の下方向である。なお、「幅方向」は、車両100の車幅方向である。
図1に示すように、実施形態に係る車両用表示装置1は、車両100に搭載される。実施形態に係る車両用表示装置1は、いわゆる電子ルームミラーである。車両用表示装置1は、車両100のウインドシールドWSの中央上部に取り付けられている。車両用表示装置1は、運転者Dの前方であって運転者Dに対して車両上方向側に配置されている。
車両100には、第一撮像装置2Aおよび第二撮像装置2Bが設けられている。第一撮像装置2Aは、車両100の後部ドアに配置されている。第一撮像装置2Aは、車外を撮像する。実施形態の第一撮像装置2Aは、車外後方を撮像する。第二撮像装置2Bは、車両100のルーフ101に配置されている。第二撮像装置2Bは、車室内を撮像する。実施形態においての第二撮像装置2Bは、車室内の後部座席LSを撮像する。車両用表示装置1は、第一撮像装置2Aおよび第二撮像装置2Bの撮像情報を取得し、撮像情報に基づいた映像を虚像として表示する。
第一撮像装置2Aおよび第二撮像装置2Bは、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)型のイメージセンサ、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサなどの撮像素子を有するデジタルカメラである。撮像素子は、撮像された映像を撮像情報に光電変換する。この撮像情報は、無線通信または有線通信によって車両用表示装置1に送信される。車両用表示装置1は、撮像装置(第一撮像装置2A、第二撮像装置2B)から送信された撮像情報を受信し、受信した撮像情報に基づいた映像を表示する。
図2に示すように、車両用表示装置1は、筐体10、表示部11、反射部12、および凹面鏡13を有する。筐体10は、箱状の部材である。筐体10は、樹脂材料を用いて形成されている。筐体10は、車両100に搭載され、車両100におけるアイポイントEPに向けた開口10hを有する。ここで、アイポイントEPは、運転席DSに着座している運転者Dの視点位置として予め定められている(図1参照)。
図2は、実施形態に係る車両用表示装置1における車両上下方向の断面図である。図2に示す断面は、車両用表示装置1における凹面鏡13の中心CPを通り、アイポイントEPと中心CPとを結ぶ第一仮想直線VL1および車両上下方向に対して平行な断面である。図2に示すように、凹面鏡13は、筐体10内に配置されている。凹面鏡13は、アイポイントEPに対向している。凹面鏡13は、一つの曲率中心CCを有する凹曲面状に形成されている。曲率中心CCは、前後方向において、凹面鏡13とアイポイントEPとの間に位置している。車両100の後方側から凹面鏡13を見たときに、凹面鏡13は、凹面鏡13の外周端全体から中心CPにかけて一定の曲率で凹状に形成されている。
反射部12は、開口10hを閉塞している。反射部12は、平面板状の部材である。反射部12は、車両100におけるアイポイントEPと凹面鏡13との間に配置されている。反射部12は、光の一部を反射し、他の一部を透過させる部材である。つまり、反射部12は、光半透過性の部材である。実施形態の反射部12は、ハーフミラーである。実施形態の反射部12は、入射光の50パーセントを反射させ、残りの50パーセントを透過させる。つまり、反射部12は、透過率が50パーセントのハーフミラーである。
表示部11は、筐体10内に配置されている。表示部11は、撮像素子によって光電変換された撮像情報を受信し、受信した撮像情報に基づいた映像を表示光DL1として出射する。つまり、表示部11は、第一撮像装置2Aによって撮像された車外の映像、および第二撮像装置2Bによって撮像された車室内の映像を表示光DL1として出射する。表示部11は、表示光DL1を反射部12に向けて出射する。表示部11は、映像ごとに表示範囲が分割されるように表示光DL1を出射してもよく、運転者Dの操作などによって、車外の映像または車室内の映像の何れか一方を表示光DL1として出射してもよい。
表示部11は、液晶パネルおよびバックライトを含んで構成されている。液晶パネルは、光透過型または光半透過型のTFT液晶(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)を含んで構成されている。液晶パネルは、裏面側から照射されることで表面側の表示面が発光する。バックライトユニットは、液晶パネルを裏面側から照明するものである。バックライトユニットは、例えば、車両100内のバッテリー(図示せず)などから得られる電力により駆動する。
実施形態の表示部11は、撮像情報取得部および表示制御部を有している。撮像情報取得部は、撮像装置(第一撮像装置2A、第二撮像装置2B)からの撮像情報を取得する通信回路である。表示制御部は、撮像情報取得部が取得した撮像情報に基づいて、表示パネルおよびバックライトユニットを制御する。この制御によって、表示部11は、撮像情報に基づいた映像を表示光DL1として出射する。なお、表示部11に撮像情報取得部および表示制御部が含まれていなくてもよい。この場合、撮像情報取得部および表示制御部は、筐体10の外部に設けられ、表示部11は、筐体10の外部から表示制御部によって制御される。
反射部12は、表示部11から出射された表示光DL1の一部を表示光DL2として凹面鏡13に向けて反射させ、表示光DL1の他の一部を透過光DL3として透過させる。
凹面鏡13は、反射部12によって反射された表示光DL2を表示光DL4としてアイポイントEPに向けて反射させる。反射部12は、アイポイントEPに向けて反射された表示光DL4を表示光DL5としてアイポイントEPに向けて透過させる。反射部12を透過した表示光DL5は、アイポイントEPに到達する。運転席DSの運転者D(図1参照)が車両用表示装置1を見た場合に、表示光DL5は、凹面鏡13よりも前方側の位置で結像する虚像として視認される。
凹面鏡13は、車両上下方向の断面において、アイポイントEPに対する正対位置から所定の角度θ1で傾けて配置されている。つまり、凹面鏡13は、車両上下方向の断面において、凹面鏡13の中心CPとアイポイントEPとを結ぶ第一仮想直線VL1と、中心CPと曲率中心CCとを結ぶ仮想直線VL0とが成す角の角度θ1が0°とならないような角度で配置される。したがって、凹面鏡13は、アイポイントEPから中心CPに向かう運転者Dの視線が凹面鏡13に対して直交しない状態で交差するように配置される。このとき、所定の角度θ1は、反射部12によって反射された表示光DL2がアイポイントEPに向けて反射される角度範囲内で設定される。車両上下方向の断面において、実施形態の凹面鏡13は、アイポイントEPに対する正対位置から、車両下方向に向けて傾けて配置される。この凹面鏡13の配置によって、凹面鏡13の曲率中心CCは、車両上下方向の断面において、中心CPとアイポイントEPとを結ぶ第一仮想直線VL1に対して車両下方向にずれている。
なお、車両上下方向の断面において、凹面鏡13は、アイポイントEPに対する正対位置から車両上方向に向けて傾けて配置してもよい。この場合、車両上下方向の断面において、凹面鏡13の曲率中心CCは、第一仮想直線VL1に対して車両上方向にずれる。
車両用表示装置1において、凹面鏡13の曲率中心CCが第一仮想直線VL1に対して車両下方向あるいは車両上方向にずれているため、運転者Dの視線が中心CPに向けられたときに、曲率中心CCを通ることなく凹面鏡13(中心CP)に到達する。
図3は、参考例に係る車両用表示装置S1における車両上下方向の断面を示す図である。参考例に係る車両用表示装置S1は、図3に示すように、凹面鏡13が、アイポイントEPに対する正対位置で配置されている。つまり、参考例において、凹面鏡13は、凹面鏡13の中心CPとアイポイントEPとを結ぶ第一仮想直線VL1と、中心CPと曲率中心CCとを結ぶ仮想直線VL0とが重なるように配置される。この点で、実施形態に係る車両用表示装置1と異なる。その他の構成は、実施形態に係る車両用表示装置1と同様である。
参考例に係る車両用表示装置S1においては、凹面鏡13の曲率中心CCが、第一仮想直線VL1上に配置されている。したがって、運転者Dの視線がアイポイントEPから凹面鏡13の中心CPに向けられたときに、運転者Dの視線は、曲率中心CCを通って凹面鏡13(中心CP)に到達する。この場合、運転者Dから見て、凹面鏡13には、運転者Dの目や顔が映り込むことになる。運転者Dが凹面鏡13(中心CP)を見たときに、運転者Dの目や顔が凹面鏡13に映り込むことで、車両用表示装置S1によって表示された映像(虚像)の視認性が損なわれることがある。
一方で、車両用表示装置1においては、図2に示すように、車両上下方向の断面において、凹面鏡13の曲率中心CCが凹面鏡13の中心CPとアイポイントEPとを結ぶ第一仮想直線VL1に対して車両下方向あるいは車両上方向にずれている。したがって、運転者Dの視線が凹面鏡13の中心CPに向けられたときに、運転者Dから見て、凹面鏡13に運転者Dの目や顔が映り込むことを抑制することができる。
図4は、実施形態の別の例の車両用表示装置1における車両上下方向の断面図である。図4に示すように、車両上下方向の断面において、凹面鏡13の曲率中心CCは、凹面鏡13の光反射領域LAにおける下端LuとアイポイントEPとを結ぶ第二仮想直線VL2に対して車両下方向にずれている。ここで、光反射領域LAとは、凹面鏡13のうちアイポイントEPに向けて表示光DL2を反射する領域である。実施形態において、光反射領域LAの中心ACは、凹面鏡13の中心CPと実質的に一致している。
なお、凹面鏡13の曲率中心CCは、凹面鏡13の光反射領域LAにおける上端LtとアイポイントEPとを結ぶ第三仮想直線VL3に対して車両上方向にずれていてもよい。
曲率中心CCが、第二仮想直線VL2に対して車両下方向にずれているか、あるいは、第三仮想直線VL3に対して車両上方向にずれているため、運転者Dが、映像の表示範囲内に視線を向けたときに、運転者Dから見て、運転者Dの目や顔が凹面鏡13に映り込むことを抑制できる。
図5は、実施形態の別の例の車両用表示装置1における車両上下方向の断面図である。図5に示すように、実施形態に係る車両用表示装置1において、凹面鏡13の曲率中心CCは、凹面鏡13の下端13uとアイポイントEPとを結ぶ第四仮想直線VL4に対して車両下方向にずれている。
なお、凹面鏡13の曲率中心CCは、凹面鏡13の上端13tとアイポイントEPとを結ぶ第五仮想直線VL5に対して車両上方向にずれていてもよい。
曲率中心CCが、第四仮想直線VL4に対して車両下方向にずれているか、あるいは、第五仮想直線VL5に対して車両上方向にずれているため、運転者Dが、映像の表示範囲の周囲に視線を向けたときに、運転者Dから見て、運転者Dの目や顔が凹面鏡13に映り込むことを抑制できる。
以上、説明したように、実施形態の車両用表示装置1は、車両100に搭載され、アイポイントEPに向けた開口10hを有する筐体10と、筐体10内に配置され、アイポイントEPと対向する凹面鏡13と、開口10hを閉塞しており、光の一部を反射し、他の一部を透過させる反射部12と、筐体10内に配置され、車室内および車外の少なくとも何れか一方を撮像した映像の表示光DL1を反射部12に向けて出射する表示部11と、を含み、反射部12は、表示部11から出射された表示光DL1を凹面鏡13に向けて反射し、かつ凹面鏡13によってアイポイントEPに向けて反射された表示光DL4をアイポイントEPに向けて透過させ、車両上下方向の断面において、凹面鏡13の曲率中心CCは、凹面鏡13の中心CPとアイポイントEPとを結ぶ第一仮想直線VL1に対して車両下方向あるいは車両上方向にずれている。
実施形態の車両用表示装置1において、凹面鏡13の曲率中心CCは、凹面鏡13の中心CPとアイポイントEPとを結ぶ第一仮想直線VL1に対して車両下方向あるいは車両上方向にずれている。この構成によって、運転者Dの視線が凹面鏡13の中心CPに向けられたときに、運転者Dから見て、運転者Dの目や顔が凹面鏡13の中心CP付近に映り込むことを抑制することができる。したがって、車両用表示装置1に表示された映像の視認性を向上させることができる。
実施形態の車両用表示装置1は、表示部11、および凹面鏡13が筐体10内に配置され、反射部12が筐体10に開口10hを閉塞するように取り付けられている。つまり、筐体10によって、表示部11、反射部12、および凹面鏡13が一体化されている。例えば、映像を表示する表示部と、表示部が出射する表示光をアイポイントEPに向けて反射する反射部とが別体として設けられる構成と比較して、車両に搭載する部品を削減することができる。したがって、本実施形態に係る車両用表示装置1においては、車両用表示装置の車両への搭載性を向上させることができる。また、運転者Dの視線に合わせて車両用表示装置1の位置調整をする場合、一体化された筐体10と運転者Dとの位置を調節すればよいので、容易に位置調整ができる。例えば、表示部の光路や表示光に対するミラーの反射角度などの調節が不要となる。
例えば、ルームミラーの代替として、表示光をアイポイントEPに向けて直接出射する表示装置を設けた場合、アイポイントEPから表示装置までの距離が近いため、運転者Dが焦点を合わせ難くなる場合がある。このような場合、運転者Dが表示映像を認知するまでに時間を要する場合がある。実施形態の車両用表示装置1においては、表示部11から出射された表示光DL1を反射部12および凹面鏡13によってアイポイントEPに向けて反射する。この構成により、表示部11によって表示された映像は、運転者Dに虚像として視認される。したがって、実際の凹面鏡13の位置よりも遠視点で映像を表示させることができるため、運転者Dが映像(虚像)に焦点を合わせ易くなる。
また、実施形態に係る車両用表示装置1では、車両上下方向の断面において、曲率中心CCが、凹面鏡13のうちアイポイントEPに向けて表示光DL2を反射する領域(光反射領域LA)の下端LuとアイポイントEPとを結ぶ第二仮想直線VL2に対して車両下方向にずれているか、あるいは、領域(光反射領域LA)の上端LtとアイポイントEPとを結ぶ第三仮想直線VL3に対して車両上方向にずれている。
凹面鏡13の曲率中心CCが、第二仮想直線VL2に対して車両下方向あるいは第三仮想直線VL3に対して車両上方向にずれているため、運転者Dの視線が光反射領域LAに向けられたときに、運転者Dから見て、運転者Dの目や顔が凹面鏡13に映り込むことを抑制することができる。したがって、車両用表示装置1によって表示された映像の視認性を向上させることができる。
また、実施形態に係る車両用表示装置1では、車両上下方向の断面において、曲率中心CCは、凹面鏡13の下端13uとアイポイントEPとを結ぶ第四仮想直線VL4に対して車両下方向にずれているか、あるいは、凹面鏡13の上端13tとアイポイントEPとを結ぶ第五仮想直線VL5に対して車両上方向にずれている。
凹面鏡13の曲率中心CCが、第四仮想直線VL4に対して車両下方向あるいは第五仮想直線VL5に対して車両上方向にずれているため、運転者Dの視線が光反射領域LAの周りに向けられたときにおいても、運転者Dから見て、運転者Dの目や顔が凹面鏡13に映り込むことを抑制することができる。したがって、車両用表示装置1によって表示された映像の視認性を向上させることができる。
なお、上述の実施形態においては、凹面鏡13が、凹面鏡13の外周端全体から中心CPにかけて一定の曲率で凹状に形成されている場合を例に用いて説明したが、凹面鏡13の形状は、これに限られない。例えば、凹面鏡13は、幅方向におけるいずれの位置においても、車両上下方向の断面において、車両上下方向の両端から車両上下方向における中央にかけて一定の曲率で凹状に形成される。このとき、凹面鏡13における車両上下方向の断面において、断面の幅方向における位置によって、それぞれ曲率が異なっていてもよい。
なお、第一撮像装置2Aは、複数設けられていてもよい。例えば、第一撮像装置2Aは、後部ドアおよび車両100の両側サイドドアに1つずつ設けられていてもよい。複数の第一撮像装置2Aで撮像された車外後方の映像は、映像毎に表示領域を分割して表示部11によって表示される。この場合、車両用表示装置1は、車室内のルームミラーの代わりとしての機能に加えて、車室外のサイドミラーの代わりとしても機能する。
また、上述の実施形態においては、車両用表示装置1をいわゆる電子ルームミラーとして説明したが、これに限られない。例えば、車両用表示装置1は、いわゆる電子サイドミラーであってもよい。この場合、車両用表示装置1は、車両100の両側のサイドドアに1つずつ配置される。2つの車両用表示装置1は、運転者Dが前方を向いた状態で視認可能な位置に配置される。例えば、2つの車両用表示装置1は、車両100におけるサイドミラーが通常設けられる位置に配置される。電子サイドミラーとしての車両用表示装置1には、例えば、車両100のサイドドアに設けられた第一撮像装置2Aによって撮像された映像が表示される。
また、上述の実施形態においては、車両用表示装置1がウインドシールドWSに取り付けられた例を用いて説明したが、車両用表示装置1の取付け位置は、これに限られない。車両用表示装置1は、運転者Dが前方を向いた状態で視認可能な箇所に取り付けられていればよい。車両用表示装置1は、例えば、車両100の車室内におけるインストルメントパネルの中央部に取り付けられていてもよい。
[実施形態の変形例]
実施形態の変形例について説明する。図6は、実施形態の変形例に係る車両用表示装置の概略構成図である。図6は、変形例に係る車両用表示装置1における車両上下方向の断面図である。実施形態の変形例に係る車両用表示装置1では、図6に示すように、車両上下方向において、光照射部分LAの中心ACが凹面鏡13の中心CPからずれている。この点で、変形例に係る車両用表示装置1は、実施形態に係る車両用表示装置1と異なる。車両上下方向の断面において、光反射領域LAの中心ACから垂線PLを引いたとき、垂線PLは、中心ACとアイポイントEPとを結ぶ仮想直線VL6に対して交差している。その他の構成は、上述の実施形態と同様である。
以上説明したように、実施形態の変形例に係る車両用表示装置1は、車両100に搭載され、アイポイントEPに向けた開口10hを有する筐体10と、筐体10内に配置され、アイポイントEPと対向する凹面鏡13と、開口10hを閉塞しており、光の一部を反射し、他の一部を透過させる反射部12と、筐体10内に配置され、車室内および車外の少なくとも何れか一方を撮像した映像の表示光を反射部12に向けて出射する表示部11と、を含み、反射部12は、表示部11から出射された表示光DL1を凹面鏡13に向けて反射し、かつ凹面鏡13によってアイポイント(反射部12)に向けて反射された表示光DL2をアイポイントEPに向けて透過させ、車両上下方向の断面において、凹面鏡13のうちアイポイントEPに向けて表示光DL2を反射する領域(光反射領域LA)の中心ACとアイポイントEPとを結ぶ仮想直線VL6に対して中心ACから引いた垂線が交差している。
実施形態の変形例に係る車両用表示装置1において、光照射領域LAの中心ACから垂線PLを引いたときに、垂線PLは、中心ACとアイポイントEPとを結ぶ仮想直線VL6に対して交差している。この構成によって、運転者Dの視線が光反射領域LAの中心ACに向けられたときに、凹面鏡13に映り込んだ運転者Dの目や顔が、運転者Dに視認されることを抑制することができる。したがって、車両用表示装置1に表示された映像の視認性を向上させることができる。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1、S1 車両用表示装置
2A 第一撮像装置(後方カメラ)
2B 第二撮像装置(車室内カメラ)
10 筐体
11 表示部
12 反射部
13 凹面鏡
100 車両
CC 曲率中心
CP、AC 中心
D 運転者
DL1、DL2、DL4、DL5 表示光
DL3 透過光
DS 運転席
EP アイポイント
LA 光反射領域
LS 後部座席
PL 垂線
VL0、VL6 仮想直線
VL1~5 第一~五仮想直線
WS ウインドシールド
θ1 所定の角度

Claims (4)

  1. 車両に搭載され、アイポイントに向けた開口を有する筐体と、
    前記筐体内に配置され、前記アイポイントと対向する凹面鏡と、
    前記開口を閉塞しており、光の一部を反射し、他の一部を透過させる反射部と、
    前記筐体内に配置され、車室内および車外の少なくとも何れか一方を撮像した映像の表示光を前記反射部に向けて出射する表示部と、
    を備え、
    前記反射部は、前記表示部から出射された前記表示光を前記反射部から直接前記凹面鏡に向けて反射し、かつ前記凹面鏡によって前記アイポイントに向けて反射された前記表示光を前記アイポイントに向けて透過させ、
    車両上下方向の断面において、前記凹面鏡の曲率中心は、前記凹面鏡の中心と前記アイポイントとを結ぶ第一仮想直線に対して車両下方向あるいは車両上方向にずれている
    ことを特徴とする車両用表示装置。
  2. 車両上下方向の断面において、前記曲率中心は、前記凹面鏡のうち前記アイポイントに向けて前記表示光を反射する領域の下端と前記アイポイントとを結ぶ第二仮想直線に対して車両下方向にずれているか、あるいは、前記領域の上端と前記アイポイントとを結ぶ第三仮想直線に対して車両上方向にずれている
    請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 車両上下方向の断面において、前記曲率中心は、前記凹面鏡の下端と前記アイポイントとを結ぶ第四仮想直線に対して車両下方向にずれているか、あるいは、前記凹面鏡の上端と前記アイポイントとを結ぶ第五仮想直線に対して車両上方向にずれている
    請求項1または2に記載の車両用表示装置。
  4. 車両に搭載され、アイポイントに向けた開口を有する筐体と、
    前記筐体内に配置され、前記アイポイントと対向する凹面鏡と、
    前記開口を閉塞しており、光の一部を反射し、他の一部を透過させる反射部と、
    前記筐体内に配置され、車室内および車外の少なくとも何れか一方を撮像した映像の表示光を前記反射部に向けて出射する表示部と、
    を備え、
    前記反射部は、前記表示部から出射された前記表示光を前記反射部から直接前記凹面鏡に向けて反射し、かつ前記凹面鏡によって前記アイポイントに向けて反射された前記表示光を前記アイポイントに向けて透過させ、
    車両上下方向の断面において、前記凹面鏡のうち前記アイポイントに向けて前記表示光を反射する領域の中心と前記アイポイントとを結ぶ仮想直線に対して前記中心から引いた垂線が交差している
    ことを特徴とする車両用表示装置。
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