JP2018202950A - 表示システム、電子ミラーシステム及び移動体 - Google Patents

表示システム、電子ミラーシステム及び移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】表示する画像を見る人が距離感を掴みやすい表示システム、電子ミラーシステム及び移動体を提供する。【解決手段】表示システム10は、表示面21と、表示用ミラー3と、表示素子4と、を備える。表示面21は、カメラから出力される撮像画像に基づく画像が表示される。表示用ミラー3は、表示面21に表示される画像を反射する。表示素子4は、表示面21と表示用ミラー3との間の光路OP上に配置される。表示素子4は、表示用ミラー3の視野内であってかつカメラの視野外に存在する物体の少なくとも一部をパターン像PA1として表示する。【選択図】図2

Description

本開示は、一般に表示システム、電子ミラーシステム及び移動体に関し、より詳細には、撮像画像に基づく画像を表示する表示システム、電子ミラーシステム及び移動体に関する。
従来、車両の後方や側方の様子を撮像する撮像装置と、撮像装置から出力された映像信号を映像として表示する表示装置と、を備える電子ミラーシステムが知られている(特許文献1)。ここにおいて、表示装置は、車両の内部において、運転者が表示装置の映像を確認しやすい位置に設置されている。表示装置は、液晶ディスプレイ等で構成されている。
特開2009−83618号公報
特許文献1に記載された電子ミラーシステムでは、液晶ディスプレイに表示される映像を見た人が、撮像装置により撮像された別の車両等との距離感を掴みにくい。
本開示の目的は、表示する画像を見る人が距離感を掴みやすい表示システム、電子ミラーシステム及び移動体を提供することにある。
本開示の一態様の表示システムは、表示面と、表示用ミラーと、表示素子と、を備える。前記表示面は、カメラから出力される撮像画像に基づく画像が表示される。前記表示用ミラーは、前記表示面に表示される画像を反射する。前記表示素子は、前記表示面と前記表示用ミラーとの間の光路上に配置される。前記表示素子は、前記表示用ミラーの視野内であってかつ前記カメラの視野外に存在する物体の少なくとも一部をパターン像として表示する。
本開示の一態様の電子ミラーシステムは、上記の表示システムと、前記表示システムに前記撮像画像を出力するカメラと、を備える。
本開示の一態様の移動体は、上記の電子ミラーシステムと、前記電子ミラーシステムが搭載される移動体本体と、を備える。
本開示は、表示する画像を見る人が距離感を掴みやすい、という利点がある。
図1は、実施形態1に係る表示システムを備える自動車の概念図である。 図2は、同上の係る表示システムの構成を示す概念図である。 図3Aは、同上の表示システムの表示素子の正面図である。図3Bは、同上の表示システムの表示素子の側面図である。 図4は、同上の表示システムを用いた場合のユーザの眼の焦点を説明する概念図である。 図5は、同上の表示システムを適用した自動車における表示用ミラーの位置を説明する概念図である。 図6は、同上の表示システムのユーザの視野と表示面に表示される画像の虚像との関係を示す概念図である。 図7Aは、同上の表示システムのユーザの視野と表示面に表示される画像の虚像との関係を示す概念図である。図7Bは、同上の表示システムにおける画像と表示用ミラーで反射された画像との相対的な位置関係の概念図である。 図8Aは、同上の表示システムのユーザの視野と表示面に表示される画像の虚像との関係を示す概念図である。図8Bは、同上の表示システムにおける画像と表示用ミラーで反射された画像との相対的な位置関係の概念図である。 図9Aは、実施形態1の第1変形例に係る表示システムの表示素子の正面図である。図9Bは、同上の表示システムの表示素子の側面図である。図9Cは、同上の表示システムの表示素子の背面図である。 図10は、実施形態1の第2変形例に係る表示システムの表示素子を示す概念図である。 図11Aは、実施形態1の第3変形例に係る表示システムの表示素子においてパターン像が表示されている状態を示す概念図である。図11Bは、同上の表示システムにおいてパターン像が表示されていない状態を示す概念図である。 図12は、実施形態1の第4変形例に係る表示システムの表示素子を示す概念図である。 図13は、実施形態1の第5変形例に係る表示システムの構成を示す概念図である。 図14は、実施形態1の第6変形例に係る表示システムにおいて表示用ミラーで反射された画像を示す概念図である。 図15は、実施形態2に係る表示システムの構成を示す概念図である。
下記の実施形態等において説明する図1〜15は、概念図であり、図中の各構成要素の大きさ、厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る表示システム10は、図1に示すように、例えば、移動体としての自動車100に用いられるシステムである。
この表示システム10は、自動車100の本体(移動体本体)110に搭載される。表示システム10では、撮像画像に基づく画像P1が表示面21に表示されると、表示用ミラー3で反射された画像(以下、反射画像ともいう)P2(図2及び5参照)が、表示用ミラー3を見る対象者であるユーザ200(自動車100の運転者)に視認される。表示用ミラー3は、本体110の天井部分101においてウインドシールド102(フロントガラス)に近い前側部分であって、前部座席103に着座するユーザ200が前方を向いた状態でユーザ200の視界に入る位置に配置されている(図1参照)。撮像画像は、自動車100の後方を撮像するカメラ(撮像装置)90から出力される。カメラ90は、自動車100の本体110に搭載される。ユーザ200は表示用ミラー3で反射画像P2を見るので、ユーザ200には、自身の眼(眼球)201を基準として表示用ミラー3よりも遠方の空間に、表示面21の画像P1が表示されているかのように見える(図3参照)。つまり、ユーザ200には、ユーザ200から表示用ミラー3が見える方向において、自動車100の前方の位置に表示面21の画像P1の虚像300(図4参照)が表示されているように見える。
ところで、特許文献1に記載された電子ミラーシステムでは、自動車の運転者は、液晶ディスプレイで構成された表示装置に表示された画像の実像を見る。よって、運転者にとっては、例えば、自動車の前方の道路状況を見るときに眼のピントを合わせる位置までの距離と表示装置の画像を見るときとに眼のピントを合わせる位置まで距離との距離差が大きいので、ピントの調整量が大きく、ピント合わせ(焦点合わせ)の時間が長くなる。
これに対し、表示システム10では、図4に示すように、ユーザ200にとっては、自動車100の前方の道路状況を見るときに眼201のピントを合わせる位置までの距離L1と虚像300を見るときに眼201のピントを合わせる位置までの距離L2との距離差ΔLが小さくなる。よって、表示システム10では、ユーザ200のピント調整量を少なくでき、ユーザ200のピント合わせの時間を短くすることができる。また、表示システム10では、ユーザ200が、高齢、遠視等で比較的短い距離にピントを合わせづらい場合でもピント調整が容易になる。
本実施形態に係る表示システム10は、表示面21と表示用ミラー3との間の光路OP上に配置される表示素子4を備えている。ここにおいて、表示素子4は、表示用ミラー3の視野内であってかつカメラ90の視野FV9(図1参照)外に存在する物体の一部をパターン像PA1として表示する。ここにおいて、表示素子4は、第1面41と、第2面42と、を有し、第1面41を通して表示素子4に入射した光を、第2面42を通して表示素子4から出射するように構成されている。よって、表示システム10では、表示用ミラー3を見るユーザ200において、表示面21に表示される画像P1と表示素子4に表示されるパターン像PA1とが重なって見える。これにより、表示システム10では、撮像装置から出力された映像信号を映像として表示する表示装置を運転者が直接見る場合に比べて、ユーザ200が自動車100の後方の他の自動車等との距離感を掴みやすい、という利点がある。
(2)構成
(2.1)表示システムの全体構成
本実施形態に係る表示システム10は、図1、2、4、6、7A及び8Aに示すように、表示面21を有する表示部(画像形成部)2と、表示用ミラー3と、表示素子4と、を備えている。図4、6、7A及び8Aでは、表示素子4の図示を省略してある。また、表示システム10は、表示部2を制御する制御部を更に備えている。
表示面21は、カメラ90から出力される撮像画像に基づく画像P1が表示される。カメラ90は、表示システム10の構成要素ではない。カメラ90における撮像素子は、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサである。撮像素子は、CMOSイメージセンサに限らず、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等でもよい。
表示部2は、画像を形成する光を出力する。表示部2は、図2に示すように、液晶パネル22(LCD:Liquid Crystal Display)及び光源装置23を有している。液晶パネル22は、光源装置23の前方に配置されている。光源装置23は、液晶パネル22のバックライトとして用いられる。光源装置23は、いわゆる面光源である。光源装置23は、発光ダイオード又はレーザダイオード等の固体発光素子を用いた、サイドライト方式の光源装置である。光源装置23からの光は液晶パネル22を透過して表示部2の表示面21から出力される。表示面21から出力される光(出力光)は、液晶パネル22に表示された画像を反映した光である。図2では、表示部2の表示面21に表示される画像P1の一点(ある画素点)から出力される光の進行経路(光路OP)を模式的に表している。
表示システム10では、液晶パネル22の縦方向が反射画像P2の縦方向となり、液晶パネル22の横方向が反射画像P2の横方向となる。反射画像P2の縦方向は、虚像300(図4参照)の縦方向、つまりユーザ200の視野内において鉛直方向に沿った方向である。反射画像P2の横方向は、虚像300の横方向、つまりユーザ200の視野内において水平方向に沿った方向である。
制御部は、表示部2(液晶パネル22及び光源装置23)を制御する。ここにおいて、制御部は、カメラ90から出力される撮像画像を取得して撮像画像に基づく画像P1を表示部2に表示させる。撮像画像は、自動車100の後部に搭載されているカメラ90が自動車100の後方を撮像することで生成された画像である。制御部は、一例として、取得した撮像画像をそのまま画像P1として表示部2に表示させる。ここにおいて、カメラ90は自動車100の後部において左右方向の中央に配置されている。これにより、カメラ90は、カメラ90よりも後方の範囲(カメラ90の視野FV9内)を撮像することができる。表示システム10は、電子ミラーシステム80に適用することができる。電子ミラーシステム80は、表示システム10と、表示システム10に撮像画像を出力するカメラ90と、を備える。電子ミラーシステム80は、自動車100のインサイドミラーとして用いることができる。
制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータにて構成されている。言い換えれば、制御部は、CPU及びメモリを有するコンピュータにて実現されており、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータが制御部として機能する。プログラムは、ここでは制御部のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。
表示用ミラー3は、凹面ミラーである。表示用ミラー3は、一例として、ガラス製の基材と、基材の凹面に形成された反射膜と、を有する。反射膜は、例えば、金属膜である。
表示用ミラー3は、表示面21に表示される画像P1を反射する。表示システム10における表示用ミラー3は、表示面21に表示される画像P1のうちの一部の領域のみを反射画像P2として反射する。
表示システム10では、図6に示すように、ユーザ200から離れた空間の仮想平面上での、画像P1全体に対する虚像300の大きさが、表示用ミラー3で決まるユーザ200の眼201の視野VF2よりも大きくなるように、表示用ミラー3の大きさを決めてある。ここにおいて、表示システム10では、上記の仮想平面上において視野VF2の外周線が虚像300の外周線の内側に位置するように、表示用ミラー3の大きさを決めてある。これにより、表示システム10は、表示用ミラー3を見るユーザ200(対象者)の眼201の移動に伴って遠方に虚像301として表示される反射画像P2の位置が変わるように構成されている(図7A、7B、8A及び8B参照)。ここにおいて、反射画像P2は、画像P1の縦方向と横方向とのいずれの方向においても画像P1よりも画素数が少ない。
以下では、説明の便宜上、ユーザ200の2つの眼201を、互いに区別するために右眼201R、左眼201Lと称することもある。また、以下の図7A及び8Aの説明における「右側」は、ユーザ200から見て右側であることを意味し、「左側」は、ユーザ200から見て左側であることを意味する。表示システム10では、表示面21のサイズがあらかじめ決められている場合、虚像301のサイズが視野VF2よりも大きくなるように表示用ミラー3の曲率半径を決めてもよい。
図7Aは、ユーザ200の右眼201Rと左眼201Lとを結ぶ直線の中点と表示面21の中心とが一つの鉛直面VPの面内に位置している場合の概念図である。図8Aは、ユーザ200の右眼201Rと左眼201Lとを結ぶ直線の中点が図7Aにおける位置から右側に移動して右眼201Rがアイボックス203の右端まで移動した場合の概念図である。ここでいう「アイボックス203」は、ユーザ200が画像を欠けることなく視認できる範囲である。より詳細には、「アイボックス203」は、眼201の視野の全体に虚像300の一部が映る視点範囲である。表示システム10では、ユーザ200の眼201がアイボックス203の範囲内にあれば反射画像P2は、図7B及び8Bに示すように画像P1内に収まる。
また、図7A及び8Aに示すように、表示用ミラー3で画像P1の一部を反射することによって形成される虚像301は、表示面21に表示される画像P1の全体を比較例の凹面ミラーで反射した場合に形成される虚像300の一部になる。ここで、図7Aでは、上下方向及び左右方向のそれぞれで全体の虚像300の中央部が、ユーザ200に見える虚像301となる。
図7Aでは、虚像300のうち、ユーザ200の右眼201Rで見える虚像301の範囲を示している。ユーザ200の左眼201Lで見える虚像301の範囲は、鉛直面VPを基準として右眼201Rで見える虚像301の範囲と面対称になる。
図8Aに示すように、ユーザ200の右眼201Rと左眼201Lとを結ぶ直線の中点が図7Aに示す位置に比べて右側に移動すると、ユーザ200の右眼201Rで見える虚像301の範囲が左側に移動する。図8Aでは、ユーザ200の右眼201Rがアイボックス203の右端203Rに位置しており、ユーザ200の右眼201Rで見える虚像301の左端301Lが虚像300の左端300Lに一致している。
図8Aとは逆に、ユーザ200の右眼201Rと左眼201Lとを結ぶ直線の中点が図7Aに示す位置に比べて左側に移動すると、ユーザ200の左眼201Lで見える虚像301の範囲が右側に移動する。ユーザ200の左眼201Lがアイボックス203の左端203Lに位置するまで移動すると、ユーザ200の左眼201Lで見える虚像301の右端301Rが虚像300の右端300Rに一致する。
したがって、表示システム10では、ユーザ200が顔を左右方向に動かした場合、ユーザ200が従来の自動車のインサイドミラーを見る場合と同様、ユーザ200の顔の移動に伴って、右眼201R及び左眼201Lでそれぞれ見える虚像301の範囲が変化する。ここにおいて、ユーザ200の右眼201R及び左眼201Lがアイボックス203内にあれば、画像が欠けて見えることがない。
また、表示システム10では、ユーザ200が顔を上下方向に動かした場合も、ユーザ200がインサイドミラーを見る場合と同様、ユーザ200の顔の移動に伴って、右眼201R及び左眼201Lでそれぞれ見える虚像301の範囲が変化する。すなわち、ユーザ200の顔が上側に移動すれば、右眼201R及び左眼201Lでそれぞれ見える虚像301の範囲が下側に移動し、ユーザ200の顔が下側に移動すれば、右眼201R及び左眼201Lでそれぞれ見える虚像301の範囲が上側に移動する。ここにおいて、ユーザ200の右眼201R及び左眼201Lがアイボックス203内にあれば、画像が欠けて見えることがない。
表示素子4は、表示面21と表示用ミラー3との間の光路OP上に配置される。表示素子4は、表示用ミラー3の視野内であってかつカメラ90の視野FV9外に存在する物体の少なくとも一部をパターン像PA1(図2及び3A参照)として表示する素子である。ここにおいて、物体の少なくとも一部は、自動車100のピラー105(図1参照)である。ここでいうピラー105は、自動車100において後部座席の斜め後ろにある窓柱である。パターン像PA1は、一例として、2つの像部分PA11と、像部分PA12と、像部分PA13と、を含んでいる。2つの像部分PA11は、自動車100の左右において互いに離れている2つのピラー105の各々に一対一に対応する。像部分PA12は、自動車100の2つのピラー105の上端に連結されている天井部分101(図1参照)の後部に対応する。像部分PA13は、自動車100の2つのピラー105の下端に連結されている部分に対応する。パターン像PA1は、図1の例に限らず、例えば、少なくとも2つのピラー105の各々に一対一に対応する2つの像部分PA11を含んでいればよい。ピラー105の像部分PA11の太さは、自動車100の車種等に応じて変えてもよいし、自動車100のピラー105よりも細く見える太さでもよい。
表示素子4は、図3A及び3Bに示すように、透明板40と、パターン像PA1と、を有する。透明板40は、矩形板状であり、厚さ方向において互いに反対側にある第1面41及び第2面42を有する。第1面41及び第2面42の各々は、平面状である。第1面41と第2面42とは互いに平行である。言い換えれば、透明板40の厚さは、一定である。パターン像PA1は、透明板40の第1面41に形成されているが、これに限らず、透明板40の第2面42に形成されていてもよい。パターン像PA1は、印刷技術により形成されている。要するに、パターン像PA1は、所定パターンの印刷膜である。
表示素子4は、光路OP上において表示面21の近傍に配置される。表示素子4は、第1面41と第2面42とのうち第2面42が表示面21側となるように配置されている。光路OP上において、表示素子4と表示面21との距離は、表示素子4と表示用ミラー3との距離よりも短い。
透明板40は、例えば、ガラスにより形成されており、透明性を有する。ここで、「透明性を有する」とは、可視光に対する透過率が50%以上、好ましくは70%以上、90%以上であるのが好ましい。透明板は、ガラスに限らず、例えば、アクリル樹脂等の樹脂により形成されていてもよい。
本実施形態に係る表示システム10は、表示面21と表示用ミラー3との間に表示素子4を備えていることにより、表示用ミラー3を見るユーザ200において、画像P1とパターン像PA1とが重なって見える(図2の反射画像P2参照)。これにより、表示システム10では、従来の電子ミラーシステムのように撮像装置から出力された映像信号を映像として表示する表示装置を運転者が直接見る場合に比べて、表示システム10によって表示される画像(反射画像P2)を見るユーザ200がパターン像PA1を基準(目印)として後方の他の自動車等との距離感を掴みやすい、という利点がある。
撮像画像に基づく画像P1が表示される表示面21と、表示面21に表示される画像P1を反射する表示用ミラー3と、を備える表示システム10において、表示面21に表示される画像P1の解像度は、虚像300の表示位置における虚像300の限界解像度よりも高いことが好ましい。ここで、「虚像300の表示位置における虚像300の限界解像度」(以下、単に限界解像度という)は、ユーザ200の眼201から虚像300までの視距離とユーザ200の視力とで決まる値である。限界解像度は、人間の目の識別可能な解像度の限界値であり、例えば視力検査に用いられるランドルト環のギャップをもとに求めることができる。視距離が長いほど、限界解像度は低い値になる。また、ユーザ200の視力が良いほど、限界解像度は高い値になる。限界解像度については、ユーザ200の眼201から虚像300までの視距離の値とユーザ200の視力の値とを用いて所定の計算式から求めることができる。本実施形態の表示システム10では、表示用ミラー3が表示面21の画像の一部を拡大して表示するので、限界解像度が決まれば、この限界解像度に応じて表示面21の画像P1の解像度が決定され、画像P1の解像度が限界解像度よりも高い値に設定される。このように表示面21の画像P1の解像度が決定されていれば、虚像300の表示位置において限界解像度よりも高い解像度の虚像300が表示されることになり、虚像300を見るユーザ200は鏡を見ているように虚像300の奥行き感、立体感を感じることができる。特に、自動車100の走行中は自動車100の移動に伴って高精細の画像が移動するため、ユーザ200が、より立体感を感じることができる。
表示システム10では、表示部2と表示素子4と制御部とが収納されている筐体28と、表示用ミラー3が収納されている筐体38とが別体であるが、これに限らず、例えば、表示部2と表示素子4と制御部と表示用ミラー3とが1つの筐体に収納されていてもよい。
(2.2)電子ミラーシステムの動作
電子ミラーシステム80の動作について説明する。
例えば、自動車100のバッテリから電子ミラーシステム80に電力が供給され、ECU(Electronic Control Unit)から電子ミラーシステム80に動作を開始させる制御信号が入力されると、電子ミラーシステム80が動作を開始する。
例えば、自動車100のECUから制御部に制御信号が入力されると、制御部は、カメラ90に所定のフレームレートで自動車100の後方を撮像させ、カメラ90から撮像画像の画像データを取得する。
制御部は、カメラ90から撮像画像の画像データが入力されると、撮像画像に基づく画像P1を表示部2の表示面21に表示させる。
表示部2の表示面21に表示された画像P1の一部は表示用ミラー3で反射される。これにより、ユーザ200は、画像P1とパターン像PA1とが重なった反射画像P2を視認することができる。
(3)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(3.1)第1変形例
第1変形例に係る表示システム10は、実施形態1の表示システム10の表示素子4とは構成の異なる表示素子4a(図9A、9B及び9C参照)を備えている点が実施形態1の表示システム10と相違する。実施形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
表示素子4aは、透明板40と、第1パターン像要素43と、第2パターン像要素44と、を有する。透明板40は、その厚さ方向において互いに反対側にある第1面41及び第2面42を有する。表示素子4aでは、光路OP上において第1面41が表示用ミラー3側に位置し、第2面42が表示面21側に位置する。
第1パターン像要素43は、透明板40の第1面41に形成されている。第1パターン像要素43は、パターン像PA1と同じ形状であってパターン像PA1の元になる。第2パターン像要素44は、透明板40の第2面42に形成されている。第2パターン像要素44は、パターン像PA1と同じ形状であってパターン像PA1の元になる。第1パターン像要素43と第2パターン像要素44とは、透明板40の厚さ方向において重なるように配置されている。
表示素子4aでは、第1パターン像要素43の明るさ分布と第2パターン像要素44の明るさ分布とが異なる。
第1パターン像要素43と第2パターン像要素44とのうち、光路OP上において表示用ミラー3に近い第1パターン像要素43は、パターン像PA1に対応する実際の物体において相対的に表示用ミラー3に近い部分ほど明るい。これに対し、第1パターン像要素43と第2パターン像要素44とのうち、光路OP上において表示用ミラー3から遠い第2パターン像要素44は、パターン像PA1に対応する実際の物体において相対的に表示用ミラー3から遠い部分ほど明るい。表示システム10では、表示素子4aに表示部2からの光が入射して表示素子4aから出射するから、第1パターン像要素43の輝度分布と第2パターン像要素44の輝度分布とが互いに異なる。要するに、表示素子4aは、DFD(Depth-Fused 3-D)方式の表示素子である。よって、表示システム10の表示用ミラー3を見るユーザ200は、錯覚により、画像がより立体的に見え、例えば後方の他の自動車等との距離感をより掴みやすくなる。
(3.2)第2変形例
第2変形例に係る表示システム10は、実施形態1の表示システム10の表示素子4とは構成の異なる表示素子4b(図10参照)を備えている点が実施形態1の表示システム10と相違する。
表示素子4bは、透明ブロック45と、透明ブロック45内に形成されたパターン像PA1と、を有する。表示素子4bは、3Dクリスタルガラスであり、透明ブロック45がクリスタルガラスにより構成され、パターン像PA1がクリスタルガラスの改質部により構成されている。改質部は、クリスタルガラスに対してレーザ加工を施すことにより形成されている。
(3.3)第3変形例
第3変形例に係る表示システム10は、実施形態1の表示システム10の表示素子4とは構成の異なる表示素子4c(図11A及び11B参照)を備えている点が実施形態1の表示システム10と相違する。
表示素子4cは、透明ディスプレイである。透明ディスプレイは、透明な画面にパターン像PA1を表示できるディスプレイである。透明ディスプレイは、透明液晶ディスプレイであるが、これに限らず、例えば、OLEDディスプレイ等でもよい。表示素子4cは、例えば、制御部によって制御され、図11Aに示すようにパターン像PA1を表示した状態と、図11Bに示すようにパターン像PA1を表示していない状態が、を切り替えられる。
(3.4)第4変形例
第4変形例に係る表示システム10は、実施形態1の表示システム10は、DFDディスプレイ6を備える点が実施形態1の表示システム10と相違する。
DFDディスプレイ6は、立体錯覚現象を利用するディスプレイであり、DFDディスプレイ6は、2つの画像表示パネル61、62を備えている。また、DFDディスプレイ6は、光源装置63を更に備えている。DFDディスプレイ6では、2つの画像表示パネル61、62のうち表示用ミラー3から遠い画像表示パネル61(以下、第1画像表示パネル61ともいう)の画面が、表示面21である。また、DFDディスプレイ6では、表示用ミラー3に近い画像表示パネル62(以下、第2画像表示パネル62ともいう)が、パターン像PA1を表示する表示素子4dである。要するに、第1画像表示パネル61には、撮像画像に基づく画像P1が表示される。また、第2画像表示パネル62には、パターン像PA1が表示される。
2つの画像表示パネル61、62の各々は、液晶パネルである。光源装置63は、2つの画像表示パネル61、62のバックライトとして用いられる。光源装置63は、いわゆる面光源である。DFDディスプレイ6の2つの画像表示パネル61、62及び光源装置63は、制御部によって制御される。
(3.5)第5変形例
第5変形例に係る表示システム10は、実施形態1の表示システム10と略同じであって、図13に示すように、表示素子4が表示面21と表示用ミラー3との間の光路OP上の第1位置と光路OP外の第2位置との間で回転可能である点が、実施形態1の表示システム10と相違する。
(3.6)第6変形例
第6変形例に係る表示システム10は、自動車100の後方を撮像するカメラ90(第1カメラ90)、自動車100の右後方を撮像する第2カメラ、自動車100の左後方を撮像する第3カメラのそれぞれから出力される撮像画像を合成した画像に自動車100のピラー等の物体を重ね合わせて表示させる。図14は、第6変形例に係る表示システム10において表示用ミラーで反射された画像を示す概念図の一例である。
(3.7)その他の変形例
以下、実施形態1の第1変形例〜第6変形例以外の変形例を列挙する。
表示部2は、液晶パネル22と光源装置23とを有する構成に限らない。表示部2は、例えば、拡散透過型のスクリーンに対し、スクリーンの背後からレーザ光を走査することで、スクリーン上に画像を描画する構成であってもよい。また、表示部2は、例えば、拡散透過型のスクリーンに対し、スクリーンの背後からプロジェクタで画像を投影する構成であってもよい。また、表示部2は、OLED(Organic Light Emitting Diode)等を備える自発光型の表示パネルであってもよい。
撮像画像に基づく画像は、撮像画像そのものに限らず、例えば、撮像画像を画像処理した画像でもよいし、撮像画像をもとに作成したCG(Computer Graphics)画像でもよい。例えば、夜間にはカメラ90で撮像された画像は暗くなるので、撮像画像に基づく画像は、カメラ90で撮像された画像に対して明るさ補正を行った画像でもよい。また、撮像画像に基づく画像は、カメラ90で撮像された画像から障害物を抽出し、障害物を示すCG(Computer Graphics)画像を撮像画像に重畳した画像でもよい。
また、表示システム10では、反射画像P2の縦方向の画素数が画像P1の縦方向の画素数よりも少なく、かつ、反射画像P2の横方向の画素数が画像P1の横方向の画素数よりも少ないが、これに限らない。例えば、表示システム10では、反射画像P2の縦方向と横方向との一方の画素数が画像P1において対応する方向(縦方向又は横方向)の画素数よりも少ないだけでもよい。
また、表示システム10では、表示素子4のパターン像PA1が半透明な印刷膜でもよい。これにより、表示用ミラー3を見るユーザ200にとっては、死角が減る。
また、表示システム10では、表示素子4の代わりに、DFDディスプレイを備えていてもよい。DFDディスプレイは、立体錯覚現象を利用するディスプレイである。この場合、DFDディスプレイは、光路OP上において表示用ミラー3側に配置される第1液晶パネルと、表示面21側に配置される第2液晶パネルと、を有する。ここにおいて、第1液晶パネルには、第1変形例で説明した第1パターン像要素と同様の明るさ分布を有する第1パターン像要素を含む画像が表示される。第2液晶パネルには、第1変形例で説明した第2パターン像要素と同様の明るさ分布を有する第2パターン像要素を含む画像が表示される。
また、表示システム10では、表示素子4が表示面21に対して平行に配置されているが、表示素子4の上辺を下辺に対して表示面21から遠ざけて配置してもよい。これにより、表示システム10を見るユーザ200にとっては、表示素子4が表示面21に対して平行に配置されている場合に比べて立体的に見えるようになる。
また、表示素子4は平板上にパターン像が形成された構成としているが、立体的な構造体でもよい。これにより、表示システム10を見るユーザ200にとっては、表示素子4が平板上のパターン像である場合に比べて立体的に見えるようになる。
また、自動車100ではカメラ90が自動車100の後側方であって従来のドアミラー、フェンダーミラーで視認できる範囲の画像を撮像するように配置されていてもよい。この場合、電子ミラーシステム80は、従来のドアミラー、フェンダーミラーの代わりの後方確認ミラーとして用いてもよい。
また、電子ミラーシステム80を適用する移動体は、自動車100に限らない。例えば、電子ミラーシステム80は、二輪車、電車、航空機、建設機械、及び船舶等の自動車100以外の移動体にも適用可能である。要するに、移動体本体は、自動車の車両に限らず、二輪車、電車、航空機、建設機械、及び船舶等の自動車100以外の移動体の本体でもよい。さらに、電子ミラーシステム80は、移動体に限らず、例えば、アミューズメント施設、医療設備等に用いられてもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る表示システム10gは、図15に示すように、表示面21と表示用ミラー3との間の光路P1上に配置されているミラー7を備えている点が、実施形態1に係る表示システム10とは相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
ミラー7は、表示面21側からの画像P1を表示用ミラー3側へ反射するように構成されている。表示素子4、ミラー7及び表示用ミラー3は、表示面21と表示用ミラー3との間の光路OP(表示面21から出力される光の光路)上において、表示素子4、ミラー7、表示用ミラー3の順で配置されている。
すなわち、ミラー7は、表示面21からの光(以下、出力光ともいう)が表示素子4を通して入射するように、液晶パネル22から見て光源装置23とは反対側、つまり液晶パネル22の前方に配置されている。ミラー7は、表示面21側からの出力光を、表示用ミラー3に向けて反射する。表示用ミラー3は、ミラー7で反射された表示面21の出力光が入射するような位置に配置されている。表示用ミラー3は、ミラー7で反射された表示面21の出力光を、ユーザ200の眼201に向けて反射する。
ミラー7は、平面鏡である。ミラー7は、一例として、ガラス製の基材と、この基材の表面に形成された金属膜等からなる反射膜と、を有する。よって、ミラー7では、表示面21からの出力光が反射膜の表面で反射される。
本実施形態の表示システム10gでは、表示部2、ミラー7及び表示用ミラー3は、鉛直面内に形成される三角形の頂点位置に配置されている。ここでいう「鉛直面」は、表示部2が表示する画像の縦方向(鉛直方向)及び出力光の進行方向(光軸)を含む平面である。表示システム10gでは、表示面21からの出力光を、まずはミラー7で反射し、さらに表示用ミラー3で反射する。
したがって、本実施形態の表示システム10gでは、表示面21からの出力光が2回反射される。表示システム10gの変形例では、表示面21からの出力光が3回以上反射されるようにミラー7の数を増やしてもよい。要するに、表示システム10gは、表示面21からの出力光を複数回反射するように構成されていればよい。ここで、表示面21とユーザ200の眼201との間の光路長は、ユーザ200の眼201に見える虚像300の投影位置とユーザ200の眼201との間の距離に関係する。よって、表示システム10gでは、表示面21からの出力光を複数回反射することで、ユーザ200の眼201から虚像300の投影位置までの距離を長くすることができる。
また、表示システム10gでは、表示部2と制御部と表示用ミラー3とミラー7とを1つの筐体35に収納してある。表示システム10gでは、例えば、ユーザ200の眼201から虚像300までの距離を実施形態1の表示システム10と同じにすれば、表示システム10gの小型化を図ることが可能となる。
表示システム10gは、表示面21と表示用ミラー3との間の光路OP上に、ミラー7以外の光学部品(例えば、レンズ等)を有していてもよい。
実施形態2に係る表示システム10gの構成(変形例を含む)は、実施形態1の第1変形例〜第6変形例の構成と適宜組み合わせ可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る表示システム(10;10g)は、表示面(21)と、表示用ミラー(3)と、表示素子(4;4a;4b;4c;4d)と、を備える。表示面(21)は、カメラ(90)から出力される撮像画像に基づく画像(P1)が表示される。表示用ミラー(3)は、表示面(21)に表示される画像(P1)を反射する。表示素子(4;4a;4b;4c;4d)は、表示面(21)と表示用ミラー(3)との間の光路(P1)上に配置される。表示素子(4)は、表示用ミラー(3)の視野内であってかつカメラ(90)の視野(FV9)外に存在する物体の少なくとも一部をパターン像(PA1)として表示する。
この構成によれば、表示用ミラー(3)を見る対象者において、画像(P1)とパターン像(PA1)とが立体的に重なって見える。これにより、表示システム(10;10g)では、従来の電子ミラーシステムのように撮像装置から出力された映像信号を映像として表示する表示装置を人が直接見る場合に比べて、表示システム(10;10g)によって表示される画像を見る人がパターン像(PA1)を基準(目印)として距離感を掴みやすい、という利点がある。
第2の態様に係る表示システム(10;10g)では、第1の態様において、表示素子(4)は、透明板(40)と、パターン像(PA1)と、を有する。透明板(40)は、その厚さ方向において互いに反対側にある第1面(41)及び第2面(42)を有する。パターン像(PA1)は、第1面(41)と第2面(42)とのいずれか一方に形成されている。
この構成によれば、表示素子(4)を比較的簡単な構成で実現できる。
第3の態様に係る表示システム(10;10g)では、第1の態様において、表示素子(4a)は、透明板(40)と、第1パターン像要素(43)と、第2パターン像要素(44)と、を有する。透明板(40)は、その厚さ方向において互いに反対側にある第1面(41)及び第2面(42)を有する。第1パターン像要素(43)は、透明板(40)の第1面(41)に形成されている。第1パターン像要素(43)は、パターン像(PA1)と同じ形状であってパターン像(PA1)の元になる。第2パターン像要素(44)は、透明板(40)の第2面(42)に形成されている。第2パターン像要素(44)は、パターン像(PA1)と同じ形状であってパターン像(PA1)の元になる。第1パターン像要素(43)の明るさ分布と第2パターン像要素(44)の明るさ分布とが異なる。
この構成によれば、表示システム(10,10g)の表示用ミラー(3)を見る人は、錯覚により、画像がより立体的に見え、距離感をより掴みやすくなる。
第4の態様に係る表示システム(10;10g)では、第1の態様において、表示素子(4b)は、透明ブロック(45)と、透明ブロック(45)内に形成されたパターン像(PA1)と、を有する。
この構成によれば、パターン像(PA1)の汚れ、傷等による画像の品質の低下を低減できる、という利点がある。
第5の態様に係る表示システム(10;10g)では、第1の態様において、表示素子(4c)は、透明ディスプレイである。
この構成によれば、パターン像(PA1)の汚れ、傷等による画像の品質の低下を低減できる、という利点や、必要に応じてパターン像(PA1)の表示をなくすことができるという利点や、パターン像(PA1)の変更が容易である、という利点がある。
第6の態様に係る表示システム(10;10g)は、第1の態様において、2つの画像表示パネル(61、62)を含むDFDディスプレイ(6)を備える。2つの画像表示パネル(61、62)のうち表示用ミラー(3)から遠い画像表示パネル(61)の画面が表示面(21)であり、表示用ミラー(3)に近い画像表示パネル(62)が表示素子(4d)である。
この構成によれば、必要に応じてパターン像(PA1)の表示をなくすことができるという利点や、パターン像(PA1)の変更が容易である、という利点がある。
第7の態様に係る表示システム(10;10g)では、第1乃至6の態様のいずれか一つにおいて、表示用ミラー(3)は、凹面ミラーである。
この構成によれば、表示システム(10;10g)の表示用ミラー(3)を見る人は、表示用ミラー(3)が平面ミラーである場合と比べて、画像がより立体的に見え、距離感をより掴みやすくなる。
第8の態様に係る電子ミラーシステム(80)は、第1乃至7の態様のいずれか一つの表示システム(10;10g)と、表示システム(10;10g)に撮像画像を出力するカメラ(90)と、を備える。
この構成によれば、従来の電子ミラーシステムのように撮像装置から出力された映像信号を映像として表示する表示装置を人が直接見る場合に比べて、表示システム(10;10g)によって表示される画像を見る人が距離感を掴みやすい、という利点がある。
第9の態様に係る移動体(例えば、自動車100)は、第8の態様の電子ミラーシステム(80)と、電子ミラーシステム(80)が搭載される移動体本体(例えば、自動車100の本体110)と、を備える。
この構成によれば、電子ミラーシステム(80)の表示システム(10;10g)によって表示される画像を見る人が距離感を掴みやすい、という利点がある。
第10の態様に係る表示システム(10;10g)は、撮像画像に基づく画像(P1)が表示される表示面(21)と、表示面(21)に表示される画像(P1)を反射する表示用ミラー(3)と、を備える。表示用ミラー(3)によって所定の表示位置に表示される画像の限界解像度よりも、表示面(21)の解像度が高い。なお、第13の態様については、それ単独でも実施し得る態様であって、第1乃至7の態様のいずれか一つを前提とすることは必須ではない。
21 表示面
3 表示用ミラー
4、4a、4b、4c、4d 表示素子
40 透明板
41 第1面
42 第2面
43 第1パターン像要素
44 第2パターン像要素
45 透明ブロック
6 DFDディスプレイ
61 画像表示パネル
62 画像表示パネル
10、10g 表示システム
80 電子ミラーシステム
90 カメラ
100 自動車(移動体)
110 本体(移動体本体)
P1 画像
PA1 パターン像
OP 光路

Claims (9)

  1. カメラから出力される撮像画像に基づく画像が表示される表示面と、
    前記表示面に表示される画像を反射する表示用ミラーと、
    前記表示面と前記表示用ミラーとの間の光路上に配置され、前記表示用ミラーの視野内であってかつ前記カメラの視野外に存在する物体の少なくとも一部をパターン像として表示する表示素子と、を備える
    表示システム。
  2. 前記表示素子は、厚さ方向において互いに反対側にある第1面及び第2面を有する透明板と、前記第1面と前記第2面とのいずれか一方に形成された前記パターン像と、を有する
    請求項1記載の表示システム。
  3. 前記表示素子は、厚さ方向において互いに反対側にある第1面及び第2面を有する透明板と、前記透明板の前記第1面に形成され前記パターン像と同じ形状であって前記パターン像の元になる第1パターン像要素と、前記透明板の前記第2面に形成され前記パターン像と同じ形状であって前記パターン像の元になる第2パターン像要素と、を有し、前記第1パターン像要素の明るさ分布と前記第2パターン像要素の明るさ分布とが異なる
    請求項1記載の表示システム。
  4. 前記表示素子は、透明ブロックと、前記透明ブロック内に形成された前記パターン像と、を有する
    請求項1記載の表示システム。
  5. 前記表示素子は、透明ディスプレイである
    請求項1記載の表示システム。
  6. 2つの画像表示パネルを含むDFDディスプレイを備え、
    前記2つの画像表示パネルのうち前記表示用ミラーから遠い画像表示パネルの画面が前記表示面であり、前記表示用ミラーに近い画像表示パネルが前記表示素子である
    請求項1記載の表示システム。
  7. 前記表示用ミラーは、凹面ミラーである
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の表示システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の表示システムと、
    前記表示システムに前記撮像画像を出力するカメラと、を備える
    電子ミラーシステム。
  9. 請求項8に記載の電子ミラーシステムと、
    前記電子ミラーシステムが搭載される移動体本体と、を備える
    移動体。
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