JP2009119518A - 金型製造装置及び金型製造方法 - Google Patents

金型製造装置及び金型製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009119518A
JP2009119518A JP2007298807A JP2007298807A JP2009119518A JP 2009119518 A JP2009119518 A JP 2009119518A JP 2007298807 A JP2007298807 A JP 2007298807A JP 2007298807 A JP2007298807 A JP 2007298807A JP 2009119518 A JP2009119518 A JP 2009119518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
product
data
block
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007298807A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5062747B2 (ja
Inventor
Toshihiro Ishii
井 寿 弘 石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
Priority to JP2007298807A priority Critical patent/JP5062747B2/ja
Publication of JP2009119518A publication Critical patent/JP2009119518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5062747B2 publication Critical patent/JP5062747B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

【課題】金型製造前に金型形状の不具合を発見し、金型製造工程全体の工期を短縮出来る様な金型製造装置及び金型製造方法の提供。
【解決手段】型3次元データ作成装置(1)と、製品3次元データ作成装置(2)と、製品模型製作装置(3)と、模型検査装置(4)と、型3次元データ作成装置(1)で特定された金型の不具合を決定し且つ決定された不具合を型3次元データ作成装置(1)にフィードバッグする機能を有する解析装置(解析ブロック5)とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋳造品の立ち上げ期間を短縮するための鋳造品の型製造装置及び型製造方法に関する。
新規に開発する鋳造品を計画立案し、設計した後、完成された製品として立ち上げる場合、金型製作を始め、複数回の試吹(試作)や型修正等、多くの工程を経て量産品の生産にこぎつける。
図4の上段のライン(LBとする)は、大型の鋳物製品の図面を受領した後の、量産品生産までの各工程と経過日数を示している。
図4のラインLBでは、設計図面受領後、鋳造方案K1、型設計データ作成K2、金型製作K3を行い、その製作された金型によって、先ず、1回目の試吹(1次試作)Ka1が行われる。試吹された鋳造物は形状検査Kb1が行われ、不具合箇所に対応する金型の箇所に対して1回目の型修正Kc1が行われる。そして1回目の型修正の施された金型を用いて、2回目の試吹(2次試作)Ka2が行われる。試吹された鋳造物は2回目の形状検査Kb2が行われ、不具合箇所に対応する金型の箇所に対して2回目の型修正Kc2が行われる。以下、同様の工程を経て、4回目の形状検査Kb4でやっと金型は合格と判断され、量産品の生産に入る。
図4のラインLBの例では、鋳造方案K1に14日、型設計データ作成K2に35日、金型製作K3に45日費やしている。1回目の試吹Ka1から4回目の形状検査Kb4においては、各試吹Ka1、Ka2、Ka3に3日間、各形状検査Kb1、Kb2、Kb3に6日間、各型修正Kc1、Kc2、Kc3に7日間が要され、1回目の試吹Ka1から4回目の形状検査Kb4までの所用総日数として、57日(2ヶ月)が経過している。
設計図面を受領してからでは、151日、即ち、5ヶ月という長期間が費やされている。
ここで、型設計データ作成K2においては、既に3次元CADを用いた3Dデータ設計がなされ、設計時間の短縮化が図られている。また、金型製作においては、NC加工の高速化によって、工期の短縮化が行われている。
一方、金型を作成した場合の形状精度の確認方法としては、完成した金型を用いて製作した試作鋳物を測定することによって行われる。ここで、形状に不具合があった場合は、完成した型を再度修正する必要があり、製品の立上げが遅れることとなる。鋳物製品によっては、主型、複数の中子型を用いるものも多く、これらを複数の会社によって3次元CADによって別々に設計しているケースも多い。これは、主型の多くは金型であるが、中子は樹脂型や砂型もあり、メーカーによって得意分野が異なり、複数の型の製造を単一のメーカーに任すよりも、複数の会社によって別々に設計する方が、コストメリットが大きいからである。
しかし、そのように、1つの鋳造製品の複数の型を、異なった会社によって設計した場合、形状不具合の発生も少なくない。形状不具合の発生の多少は、型修正回数の増減に直結しており、如何にして型修正回数を減らし、鋳造製品の立ち上げ期間の短縮を図るかが、鋳造型メーカーの命題となっている。
その他の従来技術としては、例えば、型を保持する機構を回転させる回転機構と、型を保持する機構を傾斜させる機構とを有する3次元鋳造機が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、係る3次元鋳造機では、上述した従来技術の問題点を解決する事は出来ない。
特開2006−198624号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、金型製造前に金型形状の不具合を発見し、金型製造工程全体の工期を短縮出来る様な金型製造装置及び金型製造方法の提供を目的としている。
本発明の金型製造装置(101)は、製作されるべき製品図面(D2d)から製造するべき金型の3次元データ(Dc)を作成する型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)と、当該金型により製作される製品の3次元データ(3次元擬似製品データDm)を作成する製品3次元データ作成装置(3次元擬似製品データ変換ブロック2)と、製品3次元データ作成装置(2)により作成された製品の3次元データ(3次元擬似製品データDm)に基づいて当該製品の模型(M)を製作する製品模型製作装置(模型製作ブロック3)と、製品模型製作装置(3)で製作された模型(M)の形状や寸法を検査する模型検査装置(形状検査ブロック4)と、模型検査装置(4)の検査結果と製作されるべき製品図面(D2d)とを比較して型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)で特定された金型の不具合を決定し且つ決定された不具合を型3次元データ作成装置(1)にフィードバッグする機能を有する解析装置(解析ブロック5)とを有することを特徴としている(請求項1)。
本発明において、前記型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)は、解析装置(解析ブロック5)からフィードバッグされた金型の不具合に関する情報に基づいて製造するべき金型の3次元データ(Dc)を修正する機能を有しているのが好ましい(請求項2)。
また本発明において、前記型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)と、製品3次元データ作成装置(3次元擬似製品データ変換ブロック2)と、解析装置(解析ブロック5)は、コンピュータ(8)で構成されているのが好ましい(請求項3)。
ここで、前記型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)と、製品3次元データ作成装置(3次元擬似製品データ変換ブロック2)と、解析装置(解析ブロック5)は、同一のコンピュータ(8)で構成されていても良いし、複数のコンピュータで構成されていても良い。そして、コンピュータなる文言は、情報処理機能を有する機器を意味している。
本発明の金型製造方法は、型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)により製作されるべき製品図面(D2d)から製造するべき金型の3次元データ(Dc)を作成する工程(S1)と、製品3次元データ作成装置(3次元擬似製品データ変換ブロック2)により前記金型により製作される製品の3次元データ(3次元擬似製品データDm)を作成する工程(S2)と、製品3次元データ作成装置(3次元擬似製品データ変換ブロック2)により作成された製品の3次元データ(Dm)に基づいて製品模型製作装置(模型製作ブロック3)により当該製品の模型(M)を製作する工程(S3)と、製品模型製作装置(模型製作ブロック3)で製作された模型(M)の形状や寸法を模型検査装置(形状検査ブロック4)で検査する工程(S4)と、解析装置(解析ブロック5)により模型検査装置(4)の検査結果と製作されるべき製品図面(D2d)とを比較して型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)で特定された金型の不具合を特定し且つ特定された不具合を金型の3次元データ(Dc)を作成する工程(S2)にフィードバッグする工程(S7、S8)とを有することを特徴としている(請求項7)。
また本発明の金型製造装置(102)は、製作されるべき製品の3次元データ(D3d)から製造するべき金型の3次元データ(Dc)を作成する型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)と、型3次元データ作成装置(1)で作成された金型の3次元データ(Dc)から得られた(当該金型により製作される製品の)3次元データ(3次元擬似製品データDm)と前記製作されるべき製品の3次元データ(D3d)とを比較することにより、型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)で特定された金型の不具合を検査する検査装置(形状検査ブロック4)と、検査装置(4)の検査結果に基づいて型3次元データ作成装置(1)で特定された金型の不具合を決定し且つ決定された金型の不具合を型3次元データ作成装置(1)にフィードバッグする機能を有する解析装置(解析ブロック5)とを有することを特徴としている(請求項4)。
本発明において、前記型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)は、解析装置(解析ブロック5)からフィードバッグされた金型の不具合に関する情報に基づいて製造するべき金型の3次元データ(Dc)を修正する機能を有しているのが好ましい(請求項5)。
また本発明において、前記型3次元データ作成装置(型形状3次元テ゛ータ作成ブロック1)と、検査装置(形状検査ブロック4)と、解析装置(解析ブロック5)は、コンピュータ(8A)で構成されているのが好ましい(請求項6)。
この場合、コンピュータは単一のコンピュータ(8A)が好ましいが、複数のコンピュータで構成されていても良い。
そして本発明の金型製造方法は、型3次元データ作成装置(1)により製作されるべき製品の3次元データ(D3d)から製造するべき金型の3次元データ(Dc)を作成する工程(S11)と、型3次元データ作成装置(1)で作成された金型の3次元データ(Dc)から得られた3次元データ(3次元擬似製品データDm)と前記製作されるべき製品の3次元データ(D3d)とを検査装置(4)で比較して、型3次元データ作成装置(1)で特定された金型の不具合を検査する工程(S13)と、検査装置(4)の検査結果に基づいて型3次元データ作成装置(1)で特定された金型の不具合を解析装置(5)で決定し且つ決定された金型の不具合を解析装置(5)から型3次元データ作成装置(1)にフィードバッグする工程(S16、S17)とを有することを特徴としている(請求項8)。
上述する構成を具備する本発明によれば、製造するべき金型の3次元データ(Dc)を用いて、金型を実際に製造する以前の段階で、金型の形状や寸法等における不具合を発見して、当該不具合をフィードバックして金型の3次元データ(Dc)をより正確なものにすることができる。
その結果、従来に比較して、型修正の回数を削減する事が可能となり、且つ、金型検査に必要な時間を短縮出来る。そして、当該金型で量産するべき製品の図面の受領から、当該金型で製品を量産するまでの時間を、短縮する事ができる。
すなわち、本発明によれば、金型を実際に製造する以前の段階で、金型形状等の不具合を検出する事が可能である。そして、金型で製品を量産するまでの立ち上げ期間の初期段階で、各種数値の入力ミス等を発見する事ができるため、全体として行う手順(型修正等)が短くなる。
以下、添付図面(図1〜図4)を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態は、製品の2次元の図面しかなくて、製品の3次元CADデータが存在しない場合に対応している。
先ず、図1を参照して、第1実施形態の金型製造装置101の構成を説明する。
第1実施形態の金型製造装置101は、コンピュータ8と、コンピュータ8への入力手段(例えば、キーボード)9と、表示手段であるディスプレイ10と、模型製作ブロック3と、形状検査ブロック4とで構成されている。
コンピュータ8は、3次元データ作成・変換及び解析部6とデータベース7とで構成されている。
3次元データ作成・変換及び解析部6は、型形状3次元データ作成ブロック1と、3次元擬似製品データ作成ブロック2と、解析ブロック5とを有している。
型形状3次元データ作成ブロック1は、製作されるべき製品図面(例えば、製品設計部門で作成された2次元CAD図面:設計CADデータ「D2d」)から、製造するべき金型の3次元データDcを作成するように構成されている。3次元擬似製品データ変換ブロック2は、当該金型によって作成される3次元擬似製品データDmを作成する。換言すれば、3次元擬似製品データ作成ブロック2は、金型の3次元データDcを3次元擬似製品データDmに変換するように構成されている。
また、模型製作ブロック3は、3次元擬似製品データDmに基づいて鋳造型の模型Mを作成するように構成されている。鋳造型の模型作成方法として、例えば、粉末樹脂レーザー焼結方法を用いる場合がある。この模型作成方法は、特殊な装置によって樹脂材料で薄い層をレーザー焼結で作り、それを積層して所望の形状を作成する方法である。
図2は、この粉末樹脂レーザー焼結方法を用いた場合の、型設計データ作成工程K2における、形状確認のサイクル、即ち各データ作成過程、及び検査過程のサイクルを示したものである。
K2における形状確認サイクルを説明する前に、図面受領から量産品生産、いわゆる立ち上げるまでの工程を、図2のラインLAに従って説明する。
図2のラインLAでは、設計図面受領後、鋳造方案K1、型設計データ作成K2、金型製作K3を行い、その製作された金型によって、先ず、1回目の試吹(1次試作)Ka1が行われる。試吹された鋳造物は形状検査Kb1が行われ、不具合箇所に対応する金型の箇所に対して1回目の型修正Kc1が行われる。そして1回目の型修正の施された金型を用いて、2回目の試吹(2次試作)Ka2が行われる。試吹された鋳造物は2回目の形状検査Kb2が行われ、不具合箇所に対応する金型の箇所に対して2回目の型修正Kc2が行われる。以下、同様の工程を経て、3回目の形状検査Kb3で金型は合格と判断され、量産品の生産に入る。
K2における形状確認サイクル(図2の2点鎖線内のサイクル)のK21過程では、例えば、T社、N社、K社が、各社が受領した共通の製品図面(設計CADデータ「D2d」)から、型形状3次元データ作成ブロック1を用いて各自分担部分の型形状3次元データDcを作成する。次のK22過程では、上記3社の型形状3次元データDcを編集し、3次元擬似製品データ変換ブロック2を用いて3次元擬似製品データDm、所謂、3Dバーチャル製品図面データに変換する。
K23過程では、3Dバーチャル製品図面データDmから粉末樹脂レーザー焼結法によって実物大の製品模型Mを作成する。K24過程では、製品模型Mを厚み方向に罫書き(2D図面に落とし)、罫書きした各層毎に輪郭形状を計測する。そして、計測結果と設計CADデータD2dとを比較(形状検査)して誤差及び誤差の原因を求める。そして、K25過程では、比較結果得られた形状不具合(誤差及び誤差の原因)を型形状3次元データ作成ブロック1にフィードバックし、誤差の原因に対応する3次元CAD用データを修正する。
図2の例では、K23の模型作成過程では、粉末樹脂レーザー焼結方法を用いているが、他の方法によって模型を作成しても良い。
図1に戻り、模型検査ブロック4は、模型製作ブロック3で作成された模型Mを、公知の手段、例えば、非接触型の3D計測装置等を用いて計測するように構成されている。
解析ブロック5は、模型検査ブロック4の検査(測定)結果と、製作されるべき製品図面(D2d:製品2次元図面データ)とを比較して、型形状3次元データ作成ブロック1で特定された金型の不具合を決定(特定)する。そして、決定された不具合を型3次元データ作成装置1にフィードバッグするように構成されている。
データベース7は各構成における各データ(製品2次元図面データD2d、型形状3次元データDc、3次元擬似製品データDm、及び形状誤差などの解析結果)を記憶すると共に、必要に応じて、各データを、ディスプレイ10に表示できるように構成されている。
次に、図3のフローチャートを参照して第1実施形態の金型製造方法を説明する。
図3において、既に入力手段によって、製品の2Dデータ(D2d)が入力済みとなっており、ステップS1では、2次元図面D2dから型形状3次元データ作成ブロック1によって型形状3次元データDcを作成する。次のステップS2では、製品3次元データ作成ブロック2によって、型形状3次元データDcを3次元擬似製品データDmへ変換する。
ステップS3では、模型製作ブロック3によって3次元擬似製品データDmから樹脂模型Mを作成する。次のステップS4では、形状検査ブロック4によって樹脂模型Mを検査、即ち、計測する。計測に際しては、例えば、樹脂模型Mを厚み方向の均等ピッチ毎に2次元(2D)で罫書き、罫書いたピッチ(層)毎の2D図面の輪郭の各所寸法と、製品2次元図面データD2dの対応する箇所の寸法とを比較する。
ステップS5では、計測結果と製品2次元図面データD2dとの誤差が所定の範囲に収まっているか否かを判断する。誤差が所定範囲内であれば(ステップS5がYES)、ステップS6に進み、誤差が所定範囲を超えていれば(ステップS5がNO)、ステップS7にすすむ。
ステップS6では、誤差が所定範囲内であるので、そのまま金型を製作し、試吹(試作)に入る。
ステップS7では、誤差原因の解析(誤差の原因の特定)を行ない、その結果を型形状3次元データ作成ブロック1にフィードバックし、型形状3次元データ作成ブロック1で型形状3次元データDcを修正する(ステップS8)。そしてステップS2に戻り、ステップS2以降を繰り返す。
上述した構成を具備する第1実施形態によれば、製造するべき金型の型形状3次元データDcを用いて、金型を実際に製造する以前の段階で、金型の形状や寸法等における不具合を発見して、当該不具合をフィードバックして金型の3次元データDcをより正確なものにすることができる。
その結果、従来に比較して、型修正の回数を削減する事が可能となり、且つ、金型検査に必要な時間を短縮出来る。そして、当該金型で量産するべき製品の図面の受領から、当該金型で製品を量産するまでの時間を、短縮する事ができる。
図4のラインLAは、第1実施形態の金型製造装置101及び製造方法による鋳造立上げにおける、試作回数及び各試作に要した日数を示し、従来技術(ラインLB)との所要日数の違いを示している。
図4によれば、型設計データ作成K2の段階で、図2で上述したような形状確認サイクルをまわすことにより、従来4回行っていた試吹(試作)が3回ですみ、各試作の形状検査も、従来6日を要していたものが、2日ですんでいる。
即ち、従来2ヶ月(57日)を要していた試作期間が、1ヶ月(29日)までに短縮された。
第1実施形態のように、2次元の図面しかなくて、図面の数が多い場合ほど、入力ミスが発生し易い。
ところが、3次元のデータがあれば、そのデータを若干、加工、編集すれば、型が出来る。しかし、3次元のデータがあっても、3次元のデータ加工、編集の段階で、ミスが発生する恐れがある。但し、2次元の図面しか無い場合よりも、ミス発生の確率は低い。
図5、図6の第2実施形態は、3次元データが存在する場合の、金型製造装置102と金型製造装置102を用いた場合の鋳造方法に関するものである。
以下、図5、図6を参照して第2実施形態を説明する。
図5において、第2実施形態の金型製造装置102は、コンピュータ8Aと、コンピュータ8Aへの入力手段(例えば、キーボード)9と、表示手段であるディスプレイ10とで構成されている。
コンピュータ8Aは、3次元データ作成・変換及び検査・解析部6Aとデータベース7とで構成されている。
3次元データ作成・変換及び検査・解析部6Aは、型形状3次元データ作成ブロック1と、3次元擬似製品データ作成ブロック2と、形状検査ブロック4と、解析ブロック5とを有している。
型形状3次元データ作成ブロック1は、製作されるべき製品の3次元データD3dから、製造するべき金型の型形状3次元データDcを作成するように構成されている。また、3次元擬似製品データ作成ブロック2では、各型の型形状3次元データDcを張り合わせ合成して、3次元擬似製品データDmを作成するように構成されている。
形状検査ブロック4では、型形状3次元データDcから得られた当該金型により製作される製品の3次元データ(3次元擬似製品データ)Dmと、製作されるべき製品の3次元データD3dと、を比較する。そしてその比較によって、型形状3次元データ作成ブロック1で特定された金型の不具合を検査するように構成されている。
解析装置5は、検査装置4の検査結果に基づいて型形状3次元データ作成ブロック1で特定された金型の不具合を決定し、決定された金型の不具合を型3次元データ作成装置1にフィードバッグするように構成されている。また、検査結果である誤差及び解析結果である金型の不具合(誤差の原因)は、随時ディスプレイ10に表示できるように構成されている。
データベース7は各構成における各データ(型形状3次元データDc、3次元擬似製品データDm、形状検査結果(誤差)、及び特定された不具合)を記憶すると共に、必要に応じて、各データを、ディスプレイ10に表示できるように構成されている。
第2実施形態における形状確認のサイクルに関しては、第1実施形態の形状確認のサイクル(図2)に対して、概略、模型の作成過程(K23)を省略したものであり、図を用いての説明は省略する。
次に、図6のフローチャートを参照して第2実施形態の金型製造方法を説明する。
図6において、既に入力手段によって、製品の3次元データD3dが入力済みとなっており、ステップS11では、製品3次元データD3dから型形状3次元データ作成ブロック1によって型形状3次元データDcを作成する。次のステップS12では、ステップS11で作成した各型の型形状3次元データDcを合成し、3次元擬似製品データ(Dm)を作成する。そして、形状検査ブロック4によって、3次元擬似製品データ(Dm)と製品3次元データD3dとを比較する(ステップS13)。
ステップS14では、解析ブロック5において、3次元擬似製品データ(Dm)と製品3次元データD3dとの誤差は、所定範囲内に収まっているか否かを判断する。誤差が所定範囲内に収まっていれば(ステップS14がYES)、金型を作成して(ステップS15)、1回目の試吹(1次試作)に着手する。
一方、誤差名所定範囲内に収まらなければ(ステップS14がNO)、誤差原因の解析(原因の特定)を行う(ステップS16)。そして、ステップS17で型形状3次元データ作成ブロック1によって型形状3次元データDcを修正する。データDcの修正が終わったなら、ステップS12まで戻り、再びステップS12以降を繰り返す。
1回目の試吹以降は、各工程とも図1〜図4の第1実施形態と概略同様である。従って、試吹から製品立上げまでの期間短縮についても同様の効果が得られる。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定するものではないことを付記する。
本発明の第1実施形態の全体構成を説明するブロック図。 第1実施形態に係り、型設計データ作成工程における形状確認のサイクルを説明する工程図。 第1実施形態に係る製造方法を示したフローチャート。 第1実施形態の効果を従来技術と比較して示した工程図。 本発明の第1実施形態の全体構成を説明するブロック図。 第2実施形態に係る製造方法を示したフローチャート。
符号の説明
1・・・型3次元データ作成装置/型形状3次元データ作成ブロック
2・・・製品次元データ作成装置/3次元擬似製品データ変換ブロック
3・・・製品模型製作装置/模型製作ブロック
4・・・模型検査装置/形状検査ブロック
5・・・解析装置/形状検査ブロック
6・・・3次元データ処理及び解析部/データ処理及び解析ブロック
7・・・データベース
8・・・コンピュータ
9・・・入力手段
10・・・表示装置/ディスプレイ

Claims (8)

  1. 製作されるべき製品図面(D2d)から製造するべき金型の3次元データ(Dc)を作成する型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)と、当該金型により製作される製品の3次元データ(3次元擬似製品データDm)を作成する製品3次元データ作成装置(3次元擬似製品データ変換ブロック2)と、製品3次元データ作成装置(2)により作成された製品の3次元データ(3次元擬似製品データDm)に基づいて当該製品の模型(M)を製作する製品模型製作装置(模型製作ブロック3)と、製品模型製作装置(3)で製作された模型(M)の形状や寸法を検査する模型検査装置(形状検査ブロック4)と、模型検査装置(4)の検査結果と製作されるべき製品図面(D2d)とを比較して型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)で特定された金型の不具合を決定し且つ決定された不具合を型3次元データ作成装置(1)にフィードバッグする機能を有する解析装置(解析ブロック5)とを有することを特徴とする金型製造装置。
  2. 前記型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)は、解析装置(解析ブロック5)からフィードバッグされた金型の不具合に関する情報に基づいて製造するべき金型の3次元データ(Dc)を修正する機能を有している請求項1の金型製造装置。
  3. 前記型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)と、製品3次元データ作成装置(3次元擬似製品データ変換ブロック2)と、解析装置(解析ブロック5)は、コンピュータ(8)で構成されている請求項1、2の何れかの金型製造装置。
  4. 製作されるべき製品の3次元データ(D3d)から製造するべき金型の3次元データ(Dc)を作成する型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)と、型3次元データ作成装置(1)で作成された金型の3次元データ(Dc)から得られた(当該金型により製作される製品の)3次元データ(3次元擬似製品データDm)と前記製作されるべき製品の3次元データ(D3d)とを比較することにより、型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)で特定された金型の不具合を検査する検査装置(形状検査ブロック4)と、検査装置(4)の検査結果に基づいて型3次元データ作成装置(1)で特定された金型の不具合を決定し且つ決定された金型の不具合を型3次元データ作成装置(1)にフィードバッグする機能を有する解析装置(解析ブロック5)とを有することを特徴とする金型製造装置。
  5. 前記型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)は、解析装置(解析ブロック5)からフィードバッグされた金型の不具合に関する情報に基づいて製造するべき金型の3次元データ(Dc)を修正する機能を有している請求項4の金型製造装置。
  6. 前記型3次元データ作成装置(型形状3次元テ゛ータ作成ブロック1)と、検査装置(形状検査ブロック4)と、解析装置(解析ブロック5)は、コンピュータ(8A)で構成されている請求項4、請求項5の何れかの金型製造装置。
  7. 型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)により製作されるべき製品図面(D2d)から製造するべき金型の3次元データ(Dc)を作成する工程(S1)と、製品3次元データ作成装置(3次元擬似製品データ変換ブロック2)により前記金型により製作される製品の3次元データ(3次元擬似製品データDm)を作成する工程(S2)と、製品3次元データ作成装置(3次元擬似製品データ変換ブロック2)により作成された製品の3次元データ(Dm)に基づいて製品模型製作装置(模型製作ブロック3)により当該製品の模型(M)を製作する工程(S3)と、製品模型製作装置(模型製作ブロック3)で製作された模型(M)の形状や寸法を模型検査装置(形状検査ブロック4)で検査する工程(S4)と、解析装置(解析ブロック5)により模型検査装置(4)の検査結果と製作されるべき製品図面(D2d)とを比較して型3次元データ作成装置(型形状3次元データ作成ブロック1)で特定された金型の不具合を特定し且つ特定された不具合を金型の3次元データ(Dc)を作成する工程(S2)にフィードバッグする工程(S7、S8)とを有することを特徴とする金型製造方法。
  8. 型3次元データ作成装置(1)により製作されるべき製品の3次元データ(D3d)から製造するべき金型の3次元データ(Dc)を作成する工程(S11)と、型3次元データ作成装置(1)で作成された金型の3次元データ(Dc)から得られた3次元データ(3次元擬似製品データDm)と前記製作されるべき製品の3次元データ(D3d)とを検査装置(4)で比較して、型3次元データ作成装置(1)で特定された金型の不具合を検査する工程(S13)と、検査装置(4)の検査結果に基づいて型3次元データ作成装置(1)で特定された金型の不具合を解析装置(5)で決定し且つ決定された金型の不具合を解析装置(5)から型3次元データ作成装置(1)にフィードバッグする工程(S16、S17)とを有することを特徴とする金型製造方法。
JP2007298807A 2007-11-19 2007-11-19 金型製造装置及び金型製造方法 Expired - Fee Related JP5062747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007298807A JP5062747B2 (ja) 2007-11-19 2007-11-19 金型製造装置及び金型製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007298807A JP5062747B2 (ja) 2007-11-19 2007-11-19 金型製造装置及び金型製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009119518A true JP2009119518A (ja) 2009-06-04
JP5062747B2 JP5062747B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=40812266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007298807A Expired - Fee Related JP5062747B2 (ja) 2007-11-19 2007-11-19 金型製造装置及び金型製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5062747B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012247268A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Honda Motor Co Ltd 座標系整合方法
JP2013193089A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Nagoya City ダイカスト鋳造用金型の製作方法、及びダイカスト鋳造用金型
JP2015191290A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及び情報処理プログラム
JP2015191289A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及び情報処理プログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02217134A (ja) * 1989-02-14 1990-08-29 Kubota Ltd Cad―camによる金型の製造方法
JPH10627A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Matsushita Electric Works Ltd 製品の生産方法
JP2006198624A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Kosei Aluminum Co Ltd 3次元鋳造機及び3次元鋳造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02217134A (ja) * 1989-02-14 1990-08-29 Kubota Ltd Cad―camによる金型の製造方法
JPH10627A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Matsushita Electric Works Ltd 製品の生産方法
JP2006198624A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Kosei Aluminum Co Ltd 3次元鋳造機及び3次元鋳造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012247268A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Honda Motor Co Ltd 座標系整合方法
JP2013193089A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Nagoya City ダイカスト鋳造用金型の製作方法、及びダイカスト鋳造用金型
JP2015191290A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及び情報処理プログラム
JP2015191289A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及び情報処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5062747B2 (ja) 2012-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8881392B2 (en) Method of repairing machined components such as turbomachine blades or blades of blisks
KR102094652B1 (ko) 계측 타겟의 식별, 디자인 및 검증
TWI524374B (zh) 模型化臨界尺寸掃描電子顯微鏡抽取的方法
JP5062747B2 (ja) 金型製造装置及び金型製造方法
US20140019927A1 (en) Waferless measurement recipe
US8166423B2 (en) Photomask design verification
US10242921B2 (en) Method of forming pattern of semiconductor device from which various types of pattern defects are removed
JP2007272557A (ja) 解析モデル生成方法及び解析モデル生成プログラム
JP5912499B2 (ja) 樹脂成形用金型の製造方法
US9885949B2 (en) Method for designing a lithographic mask
JP4278610B2 (ja) 数値解析支援装置,数値解析支援方法,数値解析支援プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
KR100930089B1 (ko) 설계 검증 장치 및 방법
JP2007323508A (ja) 設計支援装置
Sinha Efficient wall thickness analysis methods for optimal design of casting parts
WO2020241676A1 (ja) 3次元モデル復元システム、3次元モデル復元方法、検査装置及びプログラム
JP2007299167A (ja) 設計検証装置
US7634127B1 (en) Efficient storage of fail data to aid in fault isolation
JP2009236697A (ja) フォトマスクの検査方法及び検査装置
JPH0916657A (ja) 中間的構造物形状設計データの作成方法および工具軌跡データの作成方法
JP2005196245A (ja) 解析モデル作成装置および解析モデル作成方法
JP2008225536A (ja) 機器開発支援方法
JP2010157127A (ja) 光学素子設計製造支援システム
Liu et al. Design workflow to facilitate support removal in Metal Powder Bed Fusion
Eldessouky et al. Closed loop CNC machining and inspection of interlinked manufacturing features for “Right First Time” production
JP2008299489A (ja) 重ね合わせ修正型cad・camシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120802

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees