JP2007323508A - 設計支援装置 - Google Patents

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Yasuhiro Sasada
泰宏 佐々田
Keisuke Nakajima
啓介 中島
Ichiro Harashima
一郎 原島
Toshiyuki Miyake
俊之 三宅
Tsutomu Sasaki
勤 佐々木
Junichi Hirai
純一 平井
Nobuhisa Seya
修久 瀬谷
Shoichiro Hosomi
昌一郎 細見
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Abstract

【課題】3次元モデルのチェックおよび修正を支援すること。
【解決手段】3次元モデルにより形状が示されるCADデータの部品についてのチェックおよび修正支援を行う設計支援装置であって、CADデータの部品のパラメータ、CADデータの部品のパラメータが適正か否かを判定する判定条件251、および、判定条件251を満たさない誤りとその修正のガイドラインとをパターン分けする標準記述データ252を格納する記憶手段と、CADデータの部品のパラメータが判定条件251を満たしているか否か判定する判定制御部2と、判定制御部2により判定条件251を満たしていないと判定されたときに、CADデータの部品のパラメータ、判定条件251、および、標準記述データ252を対応づけて表示する結果表示部3と、を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、設計支援装置に関する。
近年、機械製品の設計は、3次元CAD(3D−CAD:3 Dimensional − Computer Aided Design)システムを用いて、製品の幾何的な形状設計が行われている。一部の製品では、設計者は、2次元設計図面で部品を設計し、3次元CADを用いて、2次元設計図面を3次元モデルとして具現化する。3次元CADは、3次元モデルから2次元図面への変換機能を有しており、変換機能を用いて作成した2次元図面を、元図とのチェック用に使用する場合もある。製造者は、3次元モデルや2次元図面を元に、部品を製造する。
3次元モデルをそのまま製造や検査に利用する事例が増えてきているが、単純な部品を除くと、2次元設計図面を利用したり、3次元モデルと2次元図面を併用したやり取りが、相当の割合で続いているのが現状である。
この理由のひとつとして、設計の信頼性保障という観点で、2次元図面では、審査・承認システムが確立しており、設計と製造の責任分解点が、2次元図面というインタフェースで切り分けることができることが挙げられる。つまり、何らかの原因で、製品に問題が起こった場合、2次元図面の通りに製造されていれば責任は設計側にあり、2次元図面と製品が異なっていれば責任は製造側にあるといえるからである。
しかしながら、開発期間を短縮し、製品の競争力を向上するには、2次元図面ベースから3次元モデルベースに変換する必要がある。なぜなら、2次元図面の読解には経験とスキルが必要とされ、効率的な開発の阻害要因となっているからである。3次元モデルベースの開発に移行するには、2次元図面と比べて大量の情報を有する3次元モデルに対して、審査・承認を2次元図面と同じレベルで実施しなければならない。
このような3次元モデルのチェックを支援するためのシステムとして、以下の技術がある。
特許文献1は、PC(Personal Computer)上で、製品の計測値と公差付き寸法値とを比較し、双方の値が一致しなかったとき、モデル上の寸法色を変えて表示する技術を示す。
特許文献2は、PC上で、2次元チェック図面の寸法と3次元モデルの対応寸法との一致/不一致を判断する技術を示す。
米UGS社製3次元CADソフトのKoledgeFusionやCheckMateでは、部品間の距離にルールを設定し、違反した場合に警告する機能や違反が起こった部位のレポートを作成する機能が紹介されている。
特開2000−235594号公報 特開2000−235595号公報
なお、現状では、3次元モデルのチェックおよび修正を支援する有効な技術は、提案されていない。
特許文献1に開示された技術は、入力対象が3次元測定器に限定された構成となっているため、2次元設計図面と3次元モデルとのチェックには利用できない。また、特許文献2に開示された技術は、2次元設計図面から作成された3次元モデルの寸法値をチェックする方法であって、2次元設計図面と3次元モデルとの比較は考慮されていない。また、市販の3次元CADで実現しているルールチェック機能は、ルール違反を警告するだけで、対処方法を指示するものではなかった。したがって、2次元設計図面と3次元モデルとを比較し、修正できないという問題があった。
よって、3次元モデルと2次元設計図面を併用する場合に、3次元モデルの妥当性を確認するには、3次元モデルから2次元設計図面に近い形式で2次元チェック図面を作成し、2次元設計図面と突合せ、チェックする必要がある。この方法では、2次元設計図面を読み取り、担当者の頭の中で3次元モデルを構築し、3次元モデルと照合するなどのスキルが必要とされる。また、3次元モデルの一部に変更が発生するたびにこのようなチェック作業をおこなう必要があるので、効率が悪く、時間を要する作業になっている。さらに、このような時間を要する作業のため、チェック漏れやチェックミスを誘発するおそれもある。
また、3次元モデルの寸法を直接チェックする際は、2次元チェック図面のように一部を拡大して詳細表示する方法を採った場合、表示する情報が大量になり、細かな段差や微小な要素に対する寸法の付け間違いなどが完全に確認できないといった問題が生じる。
また、チェックによって3次元モデルの誤りを発見したとしても、これを修正するのは簡単ではない。というのは、現状の3次元CADで作成された3次元モデルは、作成の手順を履歴として保存しており、この手順を考慮した修正でなければ3次元モデルの形状として成立しない場合があり、修正が受け付けられないことがあるからである。
本発明は、前記した問題点を解決し、3次元モデルのチェックおよび修正を支援することを主な課題とする。
本発明は、3次元モデルにより形状が示されるCADデータの部品についてのチェックおよび修正支援を行う設計支援装置であって、前記CADデータの部品のパラメータ、前記CADデータの部品のパラメータが適正か否かを判定する判定条件、および、前記判定条件を満たさない誤りとその修正のガイドラインとをパターン分けする標準記述データを格納する記憶手段と、前記CADデータの部品のパラメータが前記判定条件を満たしているか否か判定する判定制御部と、前記判定制御部により前記判定条件を満たしていないと判定されたときに、前記CADデータの部品のパラメータ、前記判定条件、および、前記標準記述データを対応づけて表示する結果表示部と、を有することを特徴とする。その他の手段は、後記する。
本発明により、3次元モデルのチェックおよび修正を支援することができる。具体的には、作成したCADデータの判定を効率よく高信頼度で実施でき、3次元モデルの作成者によるチェック、審査・承認者のチェックの負担を軽減することができる。誤りを少なくするとともに、判定を容易とすることができる。
図1は、3次元モデル261(図13参照)を示す画面図である。つまり、図1は、本実施形態の異径円柱部品を加工するためのCADデータを表示するPC9(図7参照)の画面構成図である。なお、図1の異径円柱部品は、CADデータを構成する部品の一例である。なお、本実施形態では、部品は1つの構成要素から構成されてもよいし、複数の構成要素の集合体として構成されてもよい。そして、CADデータのパラメータは、部品の寸法値、寸法値の識別情報である寸法ID、形状、材質、重量など、部品に関する情報である。
本実施形態は、中心線82上に同心状に配置された直径D1、直径D2、直径D3の異径円柱部品を、直径D、長さLの円柱状素材から削り出しで製作することを想定しており、画面中央に、異径円柱部品の仕上げ形状を示すCADモデルが実線で表示され、円柱状の素材が2点鎖線で表示されている。異径円柱部品の形状をもう少し細かく見ると、直径D1、直径D2、直径D3の円筒面と、これらが中心線82と直角な円形面と交わる部分は、それぞれが曲率一定のフィレット面で滑らかに接合されており、断面図に曲率半径r1、曲率半径r2、曲率半径r3が指示されている。
異径円柱部品の3次元モデル作成は、まず端面81Aに直径D1の円形面を作り、円形面をこれと直角な中心線82方向に長さL1だけ押し出し、中間面81Bまで伸びる円柱を作る。次に、中間面81B内に中心線82を中心に作った直径D2の円形面を、中心線82方向に長さ(L2−L1)だけ押し出し、中間面81Cまで伸びる円柱を作る。同様に、中間面81C内に作った直径D3の円形面を長さ(L3−L2)だけ押し出し、端面81Dまで伸びる円柱を作る。さらに、各円柱の円筒面と円形面とを、曲率半径r1、曲率半径r2、曲率半径r3のフィレット面で滑らかに接合する。図象が完成したら、各部の寸法や、必要に応じて仕上げ記号を記載する。
図2は、3次元モデル261(図13参照)を示す画面図である。つまり、図2は、図1の異径円柱部品を、旋盤を使用して円柱素材から削り出す図である。具体的には、円柱素材の端面81Aを軸に直角な平面に仕上げ、これを端面81Aに合わせて図2の実線の形状に荒削りする。荒削り用異径円柱の直径D1d、直径D2d、直径D3d、長さL1d、長さL2d、長さL3dは、直径D1、直径D2、直径D3、長さL1、長さL2、長さL3に仕上げ代を加えて設定される。次に、異径円柱の直径、長さ、フィレット面形状を図1の寸法に仕上げる。
前記の作業で使用するCADデータの2次元設計図面263(図13参照)に記載ミスが生じる可能性としては、図象や寸法データの作成時に長さや数値を見誤って指示するケース、局部の微細な構造を記述するデータの作成時などに、画面上で微細な形状を取り扱わざるを得ないことが原因で、作成者の意図に反して誤ったデータを作成してしまうケースなどがある。
図1の異径円柱部品で、直径D1や長さL1に比べて、フィレット面の曲率半径r1が極めて小さい場合などに後者のような記載ミスが生じ易くなる。いずれも、作成するデータの各部品に対して判定条件251(図7参照)を付与し、データが判定条件251を満たすことを確認するようにすれば容易に検出・修正することができる。
図3は、判定結果253(図7参照)を示す画面図である。つまり、図3は、前記のようにCADデータが正しく作成されたことを確認し、CADデータの各部品に対して判定条件251(図7参照)を付与する作業を説明するための画面表示図である。CADシステムに本実施形態の支援システムを適用することにより、CADデータ作成画面上に生成される支援システムボタンをクリックすると、判定結果表示ウィンドウが開き、円柱、フィレット面のようなデータ区分数、データ総数と、これに対応した合格データ総数、不合格データ総数、判定条件設定総数、および、確認領域が表示される。
これに続いて、判定結果253の内訳であるデータ区分毎のデータ数と、これに対応した合格データ数、不合格データ数、判定条件設定数、および、確認領域が表示され、CADデータの作成、審査、承認時に、データの各部品に対して付与された判定条件251との整合性を確認することにより、CADデータの判定を高い信頼性と効率性で実施することができる。
なお、図3にはCADデータの判定結果253を1画面に表示した実施形態が示されているが、データ数が多い場合は、スクロールバーや縮小画面ボタンを利用して全体のデータを見渡すことができるよう工夫されている。
図4は、判定結果253(図7参照)の円柱データを示す画面図である。図3のデータ区分欄内の円柱をクリックすると、円柱モデルを構成する直径、長さ、中心軸角度、テーパ角度、重量などのモデル値(円柱モデルの要素データ値)と、これらに対して設定した判定条件251(図7参照)が図4のように一覧表示され、条件を満たさないデータ欄には警告を示す赤色で識別表示が出される。
直径のモデル値D1mが、(D1−ΔD11<D1m<D1+ΔD12)の判定条件251を満たさない場合には、D1mの表示欄が赤くなり、さらにデータ区分の円柱表示欄が赤くなる。異径円柱部品(材質:ステンレス鋼)の比重をγとすると、円柱各部の直径Dim、長さLim、重量Gim(i=1〜3)および異径円柱部品の重量Gmには次の式1および式2の関係があるので、それらの間に矛盾があれば該当欄に警告を示す赤色で識別表示が出される。なお、ΔGimfはフィレット部分による重量Gimの微小増分を示す。
Gim=γ×(π/4)×(Dim)×Lim+ΔGimf …(式1)
Gm=ΣGim …(式2)
条件を満たさず警告を示す赤色で識別表示が出されたデータについては、3次元モデル上の対応するデータが同様に赤色で識別表示され、当該データの3次元モデル上の位置関係が容易に識別可能なように工夫されている。例えば、直径のモデル値D1mが条件を満たさず赤色で識別表示された場合には、図1において異径円柱部品の直径D1が赤色の識別表示に変わり、D1mの表示欄をクリックすると直径D1が点滅表示される。逆に、赤色で識別表示された3次元モデル上の直径D1をクリックすると、D1mの表示欄が点滅表示される。
各要素データの判定条件251は、「判定条件」表示右側の編集ボタンをクリックすることにより編集可能となり、要素データの追加・編集は、「テーパ角度」表示右側の要素データ編集ボタンをクリックすることにより可能になる。
図5は、判定結果253(図7参照)の定曲率フィレット面データを示す画面図である。図3のデータ区分欄内の定曲率フィレット面をクリックすると、曲率半径のモデル値と判定条件251(図7参照)が、図5のように一覧表示され、図4と同じく条件を満たさないデータ欄には警告を示す赤色で識別表示が出される。
図6は、判定結果253(図7参照)の円柱データと定曲率フィレット面データを示す画面図である。図3において、データ区分欄内の円柱と定曲率フィレット面の双方を指示してクリックする、あるいはデータ区分数欄の2や、データ総数欄の6をクリックすることにより、図6の形で図4と図5の内容を同時に表示することも可能である。
なお、図3〜図6に表示された確認領域は、データの判定範囲を指定するもので、「部品全体」は、当該異径円柱部品全体のデータを示している。複雑なCADデータに対しては、確認領域指定機能を使用して作業範囲を絞ることにより、判定作業を重点化して進めることができる。
図7は、設計支援装置のシステム構成を示すブロック図である。
PC9は、コンピュータである。PC9は、3次元モデル261のチェックを行うモデルチェックプログラム1を実行する。
3次元CAD部20は、操作者のキーボード21、マウス22の指示に従い、ディスプレイ23に図形を表示し、CADデータ格納部24の作成を支援する。CADデータ格納部24には、各部品の形状情報240のみならず、部品間の構成情報241、各部品の形状モデルの作成履歴242が保存されている。
また、CADデータの判定データ格納部25には、判定条件251、標準記述データ252、判定結果253を保存する。判定条件251は、CADデータのパラメータごとに、そのパラメータが設計上正しいパラメータ値か否かを判定するためのデータである。
標準記述データ252は、誤記の生じ易い判定条件251に応じて、判定条件251を満たさない誤りとその修正のガイドラインとをパターン分けしたデータである。誤りが発見されたときに、標準記述データ252をユーザに知らせることにより、作成したCADデータの判定を効率よく高信頼度で実施でき、3次元モデル261(図13参照)の作成者によるチェック、審査・承認者のチェックの負担を軽減することができる。よって、誤りを少なくするとともに、判定を容易とすることができる。
判定結果253は、判定条件251を満たすか否かの結果を示す。
本実施形態のCADデータ作成支援システムは、これらのデータを参照し、CADデータの判定を行う。判定を行う前に、まず、判定条件251をCADデータの形状情報240にリンクさせる必要がある。そのため、まず、タグ生成部8は、判定条件251を用いて、タグ生成を行う。
タグとは、判定条件251のインデックスであり、データベースで管理されている数字情報である。この数字を、属性付与部7で、CADデータの形状情報240の属性として付与を行う。このことで、判定条件251とCADデータのパラメータとを関連付けることができる。
次にタグ付けられたCADデータの形状情報240から、実際の値を読み出し、判定条件251と比較を行う。これは判定制御部2で実行する。判定結果253は結果表示部3を経由して、3次元CAD部20上に判定条件251、判定結果253の表示を行うとともに対象モデル面をハイライト処理する。また、判定結果253は集計編集部6で処理後、判定結果253として保存する。
結果表示部3は、指定される判定結果253を判定条件251と共に画面上に一覧表示させ、その一覧表示の判定条件251の表示を、判定結果253の表示とリンクさせて識別可能なものとすることとしてもよい。また、結果表示部3は、指定される判定結果253を判定条件251と共に画面上に一覧表示させ、その一覧表示の判定条件251の表示を指し示すと、対応する判定結果253の表示とリンクさせて識別可能なものとすることとしてもよい。これにより、誤ったデータの修正を容易にする。
前記のように、制約を違反する箇所が少ない場合や修正が独立しており簡単なケースは、前記処理で問題が無いが、違反箇所が多い場合、または、違反箇所の修正時に前後関係が有る場合は、表示順を工夫する必要がある。
優先順位判定部5では、判定制御部2を経由し、CADデータ格納部24の中から構成情報241、作成履歴242を読み出し、CADデータの拘束関係を抽出し、これを元に違反箇所の優先順位付けを行う。表示順並べ替え部4は、優先順位付けの結果をもとに、違反箇所の表示順を並べ替える。これにより、チェックによって誤りを発見した際、大規模なCADデータであっても、またCADデータ作成者以外でも、どのように、どの順番で対策をすればよいかを、容易に把握することができる。
図8は、全体フローを示すフローチャートである。まず、CADシステムの内部または外部に蓄積されるデータの各部品に対して判定条件251(図7参照)を付与(S20)し、判定条件251を読み出し(S21)、CADデータの判定処理(S22)を行い、判定結果253(図7参照)を集計し、一覧リスト作成(S23)を行う。これをCADデータの不合格データ数が0になるかの終了判定(S24)を行い、不合格データ数が0でなければ、不具合内容を表示しアラームを発行(S25)する。さらに、CADデータの修正や判定条件251の見直しを行った(S26)後、再度判定条件251の読み出し(S21)を繰り返す。
図9は、判定条件251(図7参照)の付与を示すブロック図である。ユーザは、複数の項目名の組み合わせでセル位置を特定したスプレッドシート70を用意する。これは、製品名「Product」、ステージ名「Stage_Number」、中分類リング「R」、小分類内径「H0」、判定条件251など複数の項目名で特定のセルを表現できる構成になっている。ユーザは、マウス22(図7参照)などで、このスプレッドシートのセルを指定すると、タグ生成部8は、前記項目名をつなぎ合わせたタグ名72を生成する。
このタグ名72は、ユーザがわかりやすい名称になっている。タグ生成部8は、タグIDとして、生成順に番号を振って、管理する。タグ生成部8は、このタグIDを、CADデータ73内の部品74の寸法値75の属性値76に追加する。この操作により、CAD外部のスプレッドシートとCADデータをリンク付けすることができた。ここで、属性付与部7は、CADデータの寸法値75から式や値77を読み出し、スプレッドシート70の所定位置に書き込む。判定制御部2は、スプレッドシート70内の所定位置71に記入された判定条件251をもとに、抽出したCADデータ73と判定条件251の値を比較し、判定を行うことができる。なお、CADデータ73は、CADデータ格納部24(図7参照)に格納されている。
図10、図11に、優先順位判定部5(図7参照)の概念図を示す。
図10は、優先順位判定の概念を示す説明図である。図10は、2つの部品(部品201と部品202)があり、部品201は複数の部品で構成されるアセンブリ構成となっている。それぞれの部品の面は、寸法値「a」から寸法値「f」までの寸法値で規定されている。ただし、寸法値「d」、寸法値「f」は、判定条件251(図7参照)が設定されており、これが規定値を満たさないと違反になる。モデルを変形したあと、チェック時に、これらの判定条件251が違反していた場合、どの判定条件251から対策していけばよいかを優先順位判定する。このためには、それぞれの判定条件251が、他の寸法値と、どう関連しているかを調査する必要がある。
図11は、寸法の拘束関係を示す説明図である。以下、図10の2つの部品に対する評価方法の一例を示す。面201Aは、面201Bを寸法「b」で拘束し、同様に面202Aを寸法「c」で拘束している。また面201Bは寸法「a」で面201Cを拘束し、面202Aは、面202Bを寸法「e」で拘束している。また、面201Cと面202Aの間には判定条件251(図7参照)(寸法値「d」)が設定され、面201Aと面202Bにも判定条件251(寸法値「f」)が設定されている。このようにCADデータの拘束関係を検索することで、変更に対する影響範囲や変更によって生じる矛盾をあらかじめ調査することができる。この影響の大きさを定量化し、評価値とすることで、修正の優先順付けを行う。
図12は、優先順位の決定方法を示す説明図である。寸法の違反が起こったものをリスト表示しているが、優先順位ごとに上から表示し、その評価値を点数として表している。2種類の判定条件違反に対して、それぞれに関する寸法数、関連部品数、アセンブリ数を検索することで、判定条件違反の対処の工数を評価することができる。つまり、関連寸法や部品数が少なく、アセンブリが少ない判定条件251(図7参照)から対策していくことで、試行錯誤の数を減らすことができる。ここでは、評価点を関連寸法数、部品数、アセンブリ数の単純な合計で求めたが、重みを設け設定することは容易である。
図13は、設計支援装置のシステム構成を示すブロック図である。
図13のPC9(図7参照)は、モデルチェックプログラム1(図7参照)および3次元CAD部20(図7参照)に基づき各種演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)92、CPU92が各種演算処理に用いる記憶領域であるメインメモリ91、入出力インタフェース93およびハードディスクなどの補助記憶部(記憶部)94を備える。なお、請求項における演算処理部はCPU92に相当する。
入出力インタフェース93は、キーボード21(図7参照)やマウス22(図7参照)からの情報入力およびディスプレイ23(図7参照)への情報出力のインタフェースを司る。また、このPC9はネットワークインタフェースをさらに備えるようにして、LAN(Local Area Network)などのネットワーク経由で情報の入出力を行うようにしてもよい。
補助記憶部94は、モデルチェックプログラム1、キーボード21およびマウス22からの指示入力に応じてディスプレイ23に画像情報や文字情報を出力する3次元CAD部20、エビデンスシート273の表示方法や2次元設計図面263をチェックしたときのマーキング方法などの設定情報であるユーザ指定情報271、3次元モデル261、この3次元モデル261の作成に使用した2次元設計図面263、3次元モデル261から作成した2次元チェック図面262、これらの2次元図面や3次元モデル261に各チェック者のチェック履歴を示したチェック履歴272、寸法ごとにチェックしたユーザのID、チェックの日時などを記録したエビデンスシート273を格納する。
CPU92は、この補助記憶部94に記憶されたモデルチェックプログラム1および3次元CAD部20に基づき、各種演算処理を実行する。なお、補助記憶部94に記憶される情報の詳細は、後記する。
本実施の形態におけるユーザとは、例えば、3次元モデル261の作成者、この3次元モデル261の審査者およびこの審査者の審査結果の承認者である。つまり、3次元モデル261の作成者は、モデルチェックプログラム1により3次元モデル261の自己チェックを行い、審査者は作成者が自己チェックした寸法値などの審査(チェック)を行い、承認者は審査者の審査結果(チェック結果)を承認(チェック)する。
このPC9には、キーボード21、マウス22などの入力装置、ディスプレイ23などの表示装置が接続され、ユーザはディスプレイ23に表示された2次元設計図面263、3次元モデル261、および、2次元チェック図面262を見ながらキーボード21やマウス22を操作して寸法値などのチェックを行う。
なお、補助記憶部94に格納される情報は、例えば、キーボード21、マウス22などの入力装置により入力するようにしてもよいし、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)27に記録された情報をCD−ROMドライブ26により入力してもよいし、LANやインターネット経由で入力するようにしてもよい。
図14は、3次元モデル261の例と2次元チェック図面262の例を示す説明図である。以下、3次元モデル261から2次元チェック図面262の作成方法について説明する。
図14(a)は、3次元モデル261を示す。市販の3次元CADにおいては、モデリングモードと、製図モードの2種類の表示モードを有しており、3次元モデル作成後、投影方向を指定し、3次元モデル261から2次元チェック図面262を作成する機能や、投影された2次元チェック図面262上で断面を指定して断面図を作成する機能を有している。
図14(b)は、この機能を用いて、左側に側面図、右側に正面図を配置した図を示している。側面図には、A、Bの寸法を張り、正面図には「C」、「D」の寸法を張っている。このように3次元モデル261を平面に投影、断面表示化した2次元チェック図面262を用いることで、製造、検査時に必要となる寸法を入れやすくなり、また確認も容易となる。これらの寸法のチェックが完了したら、寸法A上にハッチ1012を掛け、操作者が容易にチェック済みであることを判断できるようにしている。
本発明の一実施形態に関する3次元モデルを示す画面図である。 本発明の一実施形態に関する3次元モデルを示す画面図である。 本発明の一実施形態に関する判定結果を示す画面図である。 本発明の一実施形態に関する判定結果の円柱データを示す画面図である。 本発明の一実施形態に関する判定結果の定曲率フィレット面データを示す画面図である。 本発明の一実施形態に関する判定結果の円柱データと定曲率フィレット面データを示す画面図である。 本発明の一実施形態に関するシステム構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に関する全体フローを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に関する判定条件の付与を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に関する優先順位判定の概念を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関する寸法の拘束関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関する優先順位の決定方法を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関するシステム構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に関する3次元モデルの例と2次元チェック図面の例を示す説明図である。
符号の説明
1 モデルチェックプログラム
2 判定制御部
3 結果表示部
5 優先順位判定部
6 集計編集部
7 属性付与部
8 タグ生成部
9 PC
20 3次元CAD部
21 キーボード
22 マウス
23 ディスプレイ
24 CADデータ格納部
25 判定データ格納部
26 CD−ROMドライブ
91 メインメモリ
92 CPU
93 入出力インタフェース
94 補助記憶部
240 形状情報
241 構成情報
242 作成履歴
251 判定条件
252 標準記述データ
253 判定結果
261 3次元モデル
262 2次元チェック図面
263 2次元設計図面
271 ユーザ指定情報
272 チェック履歴
273 エビデンスシート

Claims (9)

  1. 3次元モデルにより形状が示されるCADデータの部品についてのチェックおよび修正支援を行う設計支援装置であって、
    前記CADデータの部品のパラメータ、前記CADデータの部品のパラメータが適正か否かを判定する判定条件、および、前記判定条件を満たさない誤りとその修正のガイドラインとをパターン分けする標準記述データを格納する記憶手段と、
    前記CADデータの部品のパラメータが前記判定条件を満たしているか否か判定する判定制御部と、
    前記判定制御部により前記判定条件を満たしていないと判定されたときに、前記CADデータの部品のパラメータ、前記判定条件、および、前記標準記述データを対応づけて表示する結果表示部と、
    を有することを特徴とする設計支援装置。
  2. 3次元モデルにより形状が示されるCADデータの部品についてのチェックおよび修正支援を行う設計支援装置であって、
    前記3次元モデルから生成される2次元チェック図面の部品のパラメータ、2次元設計図面の部品のパラメータ、および、判定条件を満たさない誤りとその修正のガイドラインとをパターン分けする標準記述データを格納する記憶手段と、
    前記2次元チェック図面の部品のパラメータと、前記2次元設計図面の部品のパラメータとが、同じであるという前記判定条件を満たしているか否か判定する判定制御部と、
    前記判定制御部により前記判定条件を満たしていないと判定されたときに、前記CADデータの部品のパラメータ、前記判定条件、および、前記標準記述データを対応づけて表示する結果表示部と、
    を有することを特徴とする設計支援装置。
  3. 3次元モデルにより形状が示されるCADデータの部品についてのチェックおよび修正支援を行う設計支援装置であって、
    前記CADデータの部品のパラメータ、前記CADデータの部品のパラメータが適正か否か、および、前記CADデータの部品の配置により規定される部品間の拘束関係が適正か否かを判定する判定条件を格納する記憶手段と、
    前記CADデータの各部品のパラメータ、または、前記部品間の拘束関係が前記判定条件を満たしているか否か判定する判定制御部と、
    前記判定制御部により前記判定条件を満たしていないと判定されたときに、前記CADデータの部品のパラメータ、前記判定条件、および、前記部品間の拘束関係を対応づけて表示する結果表示部と、
    を有することを特徴とする設計支援装置。
  4. 前記CADデータの部品の拘束関係または作成履歴情報に基づいて違反した前記判定条件間の優先順位を算定し、その優先順位に基づいて前記結果表示部に表示する項目を整列する優先順位判定部を有することを特徴とする請求項3に記載の設計支援装置。
  5. 前記CADデータの部品のパラメータと、前記判定条件とをタグ付けにより対応づけて前記記憶手段に格納するときのタグを生成するタグ生成部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の設計支援装置。
  6. 前記タグ生成部は、複数の項目名の組み合わせでセル位置を特定したスプレッドシートのセルを指定すると、指定されるセル位置から項目名をあらかじめ指定した順番で抽出し、複数の項目名を指定した記号でつなぎ合わせタグを生成することを特徴とする請求項5に記載の設計支援装置。
  7. 前記タグ生成部は、タグの関数としての式情報をタグとして前記CADデータの部品のパラメータに付与することを特徴とする請求項6に記載の設計支援装置。
  8. 前記結果表示部は、指定される判定結果を前記判定条件と共に画面上に一覧表示させ、その一覧表示の前記判定条件の表示を、判定結果の表示とリンクさせて識別可能なものとすることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の設計支援装置。
  9. 前記結果表示部は、指定される判定結果を前記判定条件と共に画面上に一覧表示させ、その一覧表示の前記判定条件の表示を指し示すと、対応する判定結果の表示とリンクさせて識別可能なものとすることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の設計支援装置。
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