JP2009118565A - 腕金装置補強器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電柱に既に設置されている腕金装置の槍出アームの傾きを防止する。
【解決手段】腕金装置補強器具101は、第1ストッパ102と第2ストッパ103と接続機構104とを主体に構成される。第1ストッパ102は、槍出アーム202を水平に保持するために電柱301に巻き付け固定される第1保持機構204よりも上方で第1固定機構105によって電柱301の外周面に固定され、槍出アーム202が第1保持機構204を突き上げる力によって第1保持機構204が上方へスライド移動しないよう第1保持機構204に干渉する。第2ストッパ103は、槍出アーム202を支持するアームタイ203を保持するために電柱301に巻き付け固定される第2保持機構205よりも下方で第2固定機構105によって電柱301の外周面に固定される。接続機構104は、第1ストッパ102と第2ストッパ103とを接続し、これらの間の距離の変化を規制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線を架設するために電柱に設置される腕金装置の傾きを防止する腕金装置補強器具に関する。
従来、特許文献1に記載されているような、電線を架設するために電線に設置される腕金装置が実用化されている。
腕金装置は、電柱から水平に延出し電柱から離反した位置で電線を載置し支持する槍出アーム(特許文献1では腕金部分)と、電柱に巻き付け固定されて槍出アームを水平に保持する第1保持機構としてのバンドとを備える。槍出アームは、その下方をアームタイ(特許文献1では補強用アーム)に支持されて水平に維持されている。アームタイは、電柱に対し鋭角をなすように斜め上方向に傾斜した状態で配置される棒状部材であり、一端側をバンドよりも下方で電柱に巻き付け固定される第2保持機構としての補助バンドに保持され、他端側で槍出アームを支持している。
腕金装置には、特許文献1に記載されているような、槍出アームが電柱の外周面に水平に横付けされるタイプの他に、特許文献2に記載されているような、槍出アームの一端を電柱の外周に当接させて槍出アームが電柱の軸心から放射する方向に向けて水平に位置付けられるタイプもある。
実用新案登録第2595503号公報 実用新案登録第3092860号公報
電柱は一般に、上方ほど細くなるテーパ形状をなしている。そのため、電柱に巻きつけられているバンドは、上方から力を受けて下方に押し下げられても下方にスライドしないが、下方から力を受けて上方に突き上げられると上方にスライドし、弛みが生じて、電柱の上方から抜けてしまうおそれがある。
図6は、腕金装置901が電柱902に設置された状態を示す模式図である。特許文献1および特許文献2に記載されている腕金装置901は、電線907を載置して支持する槍出アーム903と、槍出アーム903を水平に保持する第1保持機構としての保持バンド904と、槍出アーム903を下方から支持するアームタイ905と、アームタイ905を保持する第2保持機構としての補助バンド906とを備えて構成され、保持バンド904および補助バンド906のそれぞれの締め付け力によって電柱902に固定されている。補助バンド906は、アームタイ905から下方に力を受けており、その位置から動かない。しかしながら、槍出アーム903のうち電柱902から離反している一端側903bに電線907が載置された場合、槍出アーム903には電線907の自重Wや揺動力による槍出アーム903とアームタイ905との接続点908を中心とするモーメントMが働く。このモーメントMは、保持バンド904を上方にスライド移動させる力Fとして保持バンド904に作用する。つまり、保持バンド904は、槍出アーム903から上向きの力Fを受けることになる。その結果、保持バンド904は電柱902の上方にスライド移動し、保持バンド904と補助バンド906との間の距離ΔHが広がり、ついには槍出アーム903が傾いて、図6において点線で示すように、電線907を安全に保持できなくなってしまう。
ここで、槍出アーム903とアームタイ905とを長尺部材で接続して固定し、この間の距離ΔHの変化を規制して槍出アーム903が傾くことを防止しようとすると、その取付作業を行う作業員は、電線907を流れる電流によって感電したり、作業員が作業中に保持バンド904に接触して保持バンド904が上方にスライドし槍出アーム903が傾いてしまったりする危険が生じる。
本発明の目的は、電柱に既に設置されている腕金装置の槍出アームの傾きを防止することである。
本発明の腕金装置補強器具は、電柱に固定された状態の槍出アームを水平に保持するための第1保持機構が当該電柱に設置される第1設置位置よりも上方で当該電柱の外周面に位置付けられ、当該第1保持機構を干渉する第1ストッパと、前記第1ストッパを前記電柱に固定する第1固定機構と、前記槍出アームを水平に支持するアームタイを保持するための第2保持機構が前記電柱に設置される前記第1設置位置より下方である第2設置位置よりも下方で当該電柱の外周面に位置付けられる第2ストッパと、前記第2ストッパを前記電柱に固定する第2固定機構と、前記第1ストッパと前記第2ストッパとを接続してこれらの間の距離の変化を規制する接続機構と、を備える。
本発明の腕金装置補強器具によれば、第1保持機構は槍出アームから上向きの力を受けても第1ストッパに干渉されて電柱の上方にスライド移動することがなく、また、第1保持機構と第2保持機構との間の距離は第1ストッパおよび第2ストッパによって最大距離が規定されこれ以上広がることがないため、槍出アームが傾くことはなく、したがって、電柱に既に設置されている腕金装置の槍出アームの傾きを防止することができる。
本発明の実施の一形態を図1ないし図5に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態の腕金装置補強器具101が電柱301に設置された状態を示す模式図である。
腕金装置補強器具101は、電柱301に設置される腕金装置201の傾きを防止するために用いられる。
電柱301に設置される腕金装置201は、槍出アーム202と、アームタイ203と、第1保持機構としての保持バンド204と、第2保持機構としての補助バンド205とを備えて構成されている。
槍出アーム202は、一端側202aを電柱301に当接させて電柱301の軸心から放射する方向に水平に延出する角柱状部材である。槍出アーム202の一端側202aとは反対側の他端側202bの上面には、電線302をバインド線303によって捕縛固定するための碍子304が接続されている。槍出アーム202は、電柱301に当接する一端側202aを保持バンド204に保持され、また、略中央部分をアームタイ203によって支持されて、水平に維持されている。
保持バンド204は帯状部材であり、電柱301に巻き付け固定されている。保持バンド204には槍出アーム202を挿通可能な挿通孔204aが形成されている。槍出アーム202の一端側202aには、挿通孔204aから挿通されて電柱301の外側に向けて延出する槍出アーム202が脱落しないように抜け止め加工202cが施されており、保持バンド204は槍出アーム202を水平に保持できるようになっている。
アームタイ203は、電柱301に対し鋭角をなすように斜め上方向に傾斜した状態で配置される棒状部材である。このアームタイ203は両端に、回動保持機構203a、203bを備える。回動保持機構203aは、アームタイ203の一端側203cに対し槍出アーム202を回動自在とする回動軸を備え、アームタイ203を槍出アーム202に回動自在に接続する。回動保持機構203bは、アームタイ203の他端側203dと補助バンド205の突出保持部205a(後述)との双方を貫通する回動軸を備え、アームタイ203を補助バンド205に回動自在に接続する。
補助バンド205は帯状部材であり、電柱301に巻き付け固定されている。補助バンド205には電柱301から外側に突出する突出保持部205aが設けられている。補助バンド205は、回動保持機構203bによってアームタイ203の他端側203dを保持している。
腕金装置補強器具101は、第1ストッパとしての上側バンド102と、第2ストッパとしての下側バンド103と、接続部材としての平板部材104とを主体に構成される。
上側バンド102は、保持バンド204が電柱301に設置される設置位置よりも上方で、その下辺が電柱301の外周面で保持バンド204の上辺に接触する位置に位置付けられる。下側バンド103は、補助バンド205が電柱301に設置される設置位置よりも下方で、電柱301の外周面に位置付けられる。上側バンド102および下側バンド103はいずれも帯状部材である。上側バンド102および下側バンド103はいずれも、電柱301の外周面にこれらを締め付け固定するための固定機構105と、固定機構105による上側バンド102および下側バンド103の締め付け力を調節するための第1調節機構106とを備える。そのため、さまざまな太さの電柱301に対して、上側バンド102および下側バンド103を確実に締め付け固定することができる。固定機構105および第1調節機構106については、図2ないし図4に基づいて後述する。
平板部材104は、これらの間の距離が変化しないように上側バンド102と下側バンド103とを接続している。平板部材104には、上側バンド102と下側バンド103との間の距離を調節するための第2調節機構107を備えている。そのため、上側バンド102および下側バンド103は、第2調節機構107によってその間の距離を調節されて、電柱301に設置されているさまざまな形状の腕金装置201の保持バンド204および補助バンド205を挟み込む位置に位置付けることができる。第2調節機構107は、図2および図5に基づいて後述する。
腕金装置補強器具101および腕金装置201を構成する上記の各部はステンレス等の金属で形成され、さらに錆止め加工が施されて、雨風に曝される電柱301に設置されても錆びにくくなっている。
図2は、腕金装置補強器具101の外観斜視図である。図3は、上側バンド102および下側バンド103の外観斜視図である。図4は、上側バンド102および下側バンド103の平面図である。図5は、平板部材104の正面図である。
上側バンド102は、第1部分バンド102aと第2部分バンド102bと第3部分バンド102cとが順に接続されて構成される金属製の帯状部材であり、電柱301の外周に沿わせて巻きつけられる周回構造をなす。
第1部分バンド102aの一端側、第2部分バンド102bの両端側、および、第3部分バンド102cの一端側には、低頭ボルト106bのボルト軸が貫通可能な低頭ボルト孔106aが長さ方向に等間隔で直列し5箇所ずつ設けられている。低頭ボルト孔106aは、第1部分バンド102aに設けられる一の低頭ボルト孔106aと第2部分バンド102bの一端側に設けられる一の低頭ボルト孔106aとの双方を内側から外側に向けて貫通し、外側に突出した低頭ボルト106bのボルト軸にナット106cを螺合させて、第1部分バンド102aと第2部分バンド102bとを接続している。同様に、第2部分バンド102bおよび第3部分バンド102cも、低頭ボルト孔106aを内側から外側に貫通する低頭ボルト106bとそれに螺合するナット106cとによって接続される。第1部分バンド102aおよび第2部分バンド102bの双方に低頭ボルト106bを貫通するための低頭ボルト孔106aの選び方、および、第2部分バンド102bおよび第3部分バンド102cの双方に低頭ボルト106bを貫通するための低頭ボルト孔106aの選び方によって、上側バンド102の全体の長さを調節し、上側バンド102が電柱301に巻き付けられて締め付け固定される際の締め付け力を調整することができる。すなわち、低頭ボルト孔106aと低頭ボルト106bとナット106cとは、上側バンド102の締め付け力を調節する第1調節機構106としての役割を果たす。
第1部分バンド102aおよび第3部分バンド102cのそれぞれの低頭ボルト孔106aが設けられていない他端側は、折り曲げ加工された折り曲げ部108が形成されている。折り曲げ部108は、上側バンド102が低頭ボルト106bのボルト頭が露出する面を内側に向けて電柱301に巻き付けられた状態で電柱301の外周面から外側に向けて突出する向きに上側バンド102の両端部分が折り曲げられて形成されている。上側バンド102が電柱301に巻きつけられると、その両端に位置する二つの折り曲げ部108は対面して互いに平行となる位置に位置付けられる。上側バンド102の両端の二つの折り曲げ部108のいずれにも、長尺ボルト105aを挿通可能な長尺ボルト孔105cが形成されている。長尺ボルト105aは、第1部分バンド102aの長尺ボルト孔105cの外側から挿通され、第3部分バンド102cの長尺ボルト孔105cを内側から外側へ貫通し、突出した第3部分バンド102cの折り曲げ部108の長尺ボルト105aのボルト軸にナット105bを螺合させて、第1部分バンド102aと第3部分バンド102cとを接続している。長尺ボルト105a、ナット105b、および、折り曲げ部108に形成された長尺ボルト孔105cは、上側バンド102を電柱301に巻き付けて電柱301の外周面に締め付け固定する固定機構105としての役割を果たす。また、長尺ボルト105aおよびナット105bは、折り曲げ部108とその間に位置付けられる平板部材104とを締結する締結構造を構成する。
下側バンド103の構造は上側バンド102と同一の構造であり、長尺ボルト105a、ナット105b、および、折り曲げ部108に形成された長尺ボルト孔105cにより構成される固定機構105によって電柱301に固定される。下側バンド103の構造については、説明を省略する。
平板部材104は、長尺の金属平板であり、長尺ボルト105aが貫通可能な長尺ボルト孔107aが設けられている。長尺ボルト孔107aは、平板部材104の一端側に直列をなして等間隔に3つ設けられており、第1ボルト孔群107bを構成している。また、長尺ボルト孔107aは平板部材104の他端側に直列をなして等間隔に4つ設けられており、第2ボルト孔群107cを構成している。第1ボルト孔群107bと第2ボルト孔群107cとの間は、おおよそ電柱301に巻き付け固定される腕金装置201の保持バンド204と補助バンド205との間の距離だけ離れている。平板部材104は、上側バンド102もしくは下側バンド103が電柱301に巻き付けられた状態で対面する各バンドの両端の折り曲げ部108の間に、折り曲げ部108と平行をなす向きに位置付けられる。
このように構成される腕金装置補強器具101において、上側バンド102の下辺を保持バンド204の上辺に接触させ低頭ボルト孔106aのボルト頭が露出する側の上側バンド102の一面を電柱301の外周面に接触させて電柱301に巻き付け、その結果電柱301から外側に突出して対面する上側バンド102の折り曲げ部108の間に平板部材104を配置し、長尺ボルト105aを、上側バンド102を構成している第1部分バンド102aの長尺ボルト孔105c、平板部材104の第1ボルト孔群107bを構成する一の長尺ボルト孔107a、上側バンド102を構成している第3部分バンド102cの長尺ボルト孔105cの順に貫通した後に、ナット105bを長尺ボルト孔105cから突出した長尺ボルト105aに螺合することによって、上側バンド102を電柱301に締め付け固定することができる。
また、補助バンド205よりも下方で低頭ボルト孔106aのボルト頭が露出する側の下側バンド103の一面を電柱301の外周面に接触させて電柱301に巻き付け、その結果電柱301から外側に突出して対面する下側バンド103の折り曲げ部108の間に上側バンド102に接続されて垂下している平板部材104を位置付けて、長尺ボルト105aを、下側バンド103を構成している第1部分バンド102aの長尺ボルト孔105c、垂下する平板部材104の第2ボルト孔群107cを構成する一の長尺ボルト孔107a、下側バンド103を構成している第3部分バンド102cの長尺ボルト孔105cの順に貫通し、ナット105bを長尺ボルト孔105cから突出した長尺ボルト105aに螺合することによって、下側バンド103を電柱301に締め付け固定することができる。
すなわち、上側バンド102は、固定機構105および第1調節機構106によって、電柱301の外周面にフィットした状態で締め付け固定される。下側バンド103も、上側バンド102と同様に、固定機構105および第1調節機構106によって、電柱301の外周面にフィットした状態で締め付け固定される。また、平板部材104は、上側バンド102および下側バンド103のそれぞれを締め付け固定する長尺ボルト105aに貫通されることで上側バンド102と下側バンド103とを接続し、上側バンド102と下側バンド103との間の距離を規定する。そして、第2調節機構107によって、上側バンド102と下側バンド103との間の距離を調節することができる。
このように電柱301に設置された本実施の形態の腕金装置補強器具101によれば、電柱301に巻き付け固定されている保持バンド204が槍出アーム202から上向きの力を受けてもこの保持バンド204の上側部分に接触する上側バンド102に干渉されて保持バンド204は電柱301の上方にスライド移動することがなく、また、保持バンド204と補助バンド205との間の距離は上側バンド102および下側バンド103によって最大距離が規定されこれ以上広がることがないため、槍出アーム202が傾くことはなく、したがって、電柱301に既に設置されている腕金装置201の槍出アーム202の傾きを防止することができる。
また、本実施の形態の腕金装置補強器具101は、電柱301に設置されている腕金装置201の上下で保持バンド204および補助バンド205を挟む位置に上側バンド102および下側バンド103が設置されるため、既設の腕金装置201を取り外すことなく腕金装置補強器具101を電柱301に設置して槍出アーム202の傾きを防止することができ、腕金装置補強器具101の取り付け作業の手間が短縮され、安全面においても有利である。
さらに、本実施の形態の腕金装置補強器具101によれば、第1調節機構106によって電柱301に上側バンド102および下側バンド103を締め付け固定する際の締め付け力を調整することができ、また、第2調節機構107によって上側バンド102と下側バンド103との間の距離を調節することが可能になり、したがって、さまざまな形状の電柱301について既に設置されている腕金装置201に対し、槍出アーム202の傾きを防止するために、本実施の形態の腕金装置補強器具101を適用することができる。
さらに、本実施の形態の腕金装置補強器具101は、上側バンド102および下側バンド103のいずれにおいても、電柱301に巻き付けられた状態で対面する二つの折り曲げ部108の間に平板部材104が位置付けられ締結構造をなす長尺ボルト105aおよびナット105bによってこれらが一体的に締結される構造であるため、腕金装置補強器具101を電柱301に設置する手間が簡略化され、また、腕金装置補強器具101は外観上コンパクトにまとまっているために電柱301に設置されても看者に対してスッキリした印象を与える。
腕金装置補強器具が電柱に設置された状態を示す模式図である。 腕金装置補強器具の外観斜視図である。 上側バンドおよび下側バンドの外観斜視図である。 上側バンドおよび下側バンドの平面図である。 平板部材の正面図である。 腕金装置が電柱に設置された状態を示す模式図である。
符号の説明
101…腕金装置補強器具
102…上側バンド(第1ストッパ)
103…下側バンド(第2ストッパ)
104…平板部材(接続機構)
105…固定機構(第1固定機構、第2固定機構)
105a…長尺ボルト(締結構造)
105b…ナット(締結構造)
106…第1調節機構
107…第2調節機構
108…折り曲げ部
201…腕金装置
202…槍出アーム
203…アームタイ
204…保持バンド(第1保持機構)
205…補助バンド(第2保持機構)
301…電柱

Claims (4)

  1. 電柱に固定された状態の槍出アームを水平に保持するための第1保持機構が当該電柱に設置される第1設置位置よりも上方で当該電柱の外周面に位置付けられ、当該第1保持機構を干渉する第1ストッパと、
    前記第1ストッパを前記電柱に固定する第1固定機構と、
    前記槍出アームを水平に支持するアームタイを保持するための第2保持機構が前記電柱に設置される前記第1設置位置より下方である第2設置位置よりも下方で当該電柱の外周面に位置付けられる第2ストッパと、
    前記第2ストッパを前記電柱に固定する第2固定機構と、
    前記第1ストッパと前記第2ストッパとを接続してこれらの間の距離の変化を規制する接続機構と、
    を備える腕金装置補強器具。
  2. 前記第1ストッパおよび前記第2ストッパの少なくとも一は、前記電柱に位置付けられた高さ位置における当該電柱の外周に沿わせて締め付け固定される周回構造をなし、当該周回構造の締め付け力を調節する第1調節機構を備える、請求項1記載の腕金装置補強器具。
  3. 前記接続機構は、前記第1ストッパと前記第2ストッパとの間の距離を調節する第2調節機構を備える、請求項1または2記載の腕金装置補強器具。
  4. 前記第1ストッパおよび前記第2ストッパは、前記電柱の外周に巻き付け可能な帯形状であって、その両端部分には当該電柱に巻き付けられた状態で外側を向く向きに折り曲げ加工された折り曲げ部が形成されているバンドであり、
    前記接続機構は、前記バンドが前記電柱に巻き付けられた状態で当該電柱の外周面から突出する二つの折り曲げ部の間に位置付けられる、前記電柱に巻き付けられた状態の二つのバンドを接続するための平板部材であり、
    前記第1固定機構および前記第2固定機構は、前記二つの折り曲げ部とその間に位置付けられる前記平板部材とを締結する締結構造である、
    請求項1から3のいずれか一に記載の腕金装置補強器具。
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