JP2018164354A - ロープ架設治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】支持部にロープを巻回する際やロープを緊張して張架する際にロープの緩みを生じないように固定できる。
【解決手段】互いに離間した複数の電柱に設けた腕金13にロープ架設治具10を装着して電柱間にロープを架設する。ロープ架設治具10は腕金13に揺動可能な軸筒部14を装着し、その外周面に回転可能な回転筒部15を設けた。回転筒部15の外周面にロープを巻回し、固定筒部16を装着する。回転筒部15の外周面と固定筒部16の内周面にクッション材を設けてロープの巻回部を挟む。固定筒部16の内周面でロープの巻回部を押圧し、固定筒部16に設けた切欠部21で巻回部の両端に突出するロープの一端部12aと他端部12bを係止させる。
【選択図】図3
【解決手段】互いに離間した複数の電柱に設けた腕金13にロープ架設治具10を装着して電柱間にロープを架設する。ロープ架設治具10は腕金13に揺動可能な軸筒部14を装着し、その外周面に回転可能な回転筒部15を設けた。回転筒部15の外周面にロープを巻回し、固定筒部16を装着する。回転筒部15の外周面と固定筒部16の内周面にクッション材を設けてロープの巻回部を挟む。固定筒部16の内周面でロープの巻回部を押圧し、固定筒部16に設けた切欠部21で巻回部の両端に突出するロープの一端部12aと他端部12bを係止させる。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば電柱にケーブルを敷設する際等に用いるロープ架設治具に関する。
一般に、複数の電柱間に通信ケーブルや電線等のケーブルを架設する際、仮止め用のロープを電柱間に架設し、このロープを利用してメッセンジャーワイヤやケーブルを電柱間に架設する作業が行われている。
例えば特許文献1に記載のケーブル架設方法では、最初に電柱間に仮ロープを架設し、この仮ロープにコイルを挿入して一方の電柱に支持し、仮ロープをガイドとしてコイルとメッセンジャーワイヤを他方の電柱に引き延ばして架設している。その後、ケーブルをコイル内を通して延線し、ケーブルを一定間隔でメッセンジャーワイヤに懸架している。
例えば特許文献1に記載のケーブル架設方法では、最初に電柱間に仮ロープを架設し、この仮ロープにコイルを挿入して一方の電柱に支持し、仮ロープをガイドとしてコイルとメッセンジャーワイヤを他方の電柱に引き延ばして架設している。その後、ケーブルをコイル内を通して延線し、ケーブルを一定間隔でメッセンジャーワイヤに懸架している。
また、吊金車工法では、電柱間に架設した仮ロープに所定間隔で金車を吊り下げ、この金車にメッセンジャーワイヤを延線するようにしている。
そのため、ロープを電柱間で弛みなく張架するために、電柱に固定した支持部である腕金にロープの巻回部が緩まず、また電柱間でロープがその重量によって弛まないように張架する必要があった。
そのため、ロープを電柱間で弛みなく張架するために、電柱に固定した支持部である腕金にロープの巻回部が緩まず、また電柱間でロープがその重量によって弛まないように張架する必要があった。
しかしながら、電柱にロープを架設する際、電柱に設けた腕金にロープを巻回しても一旦は緊張状態で巻き上げても次の電柱に延ばす作業者のロープ操作によって巻回部に緩みが生じることを防げなかった。しかも、ロープを電柱間で腕金に巻回する際、ロープの自重で腕金の巻回部に緩みが生じることも防げなかった。
また、電柱間にロープを架設する場合、作業者の腕力によってロープを電柱間で緩みなく水平に架設することは困難であり、中間位置で自重によってロープが垂れ下がることは防げなかった。しかも、ロープを仮ロープとして中間吊金車を吊り下げたりメッセンジャーワイヤを吊り下げ支持したりした場合には一層ロープの弛みが生じ易かった。
また、電柱間にロープを架設する場合、作業者の腕力によってロープを電柱間で緩みなく水平に架設することは困難であり、中間位置で自重によってロープが垂れ下がることは防げなかった。しかも、ロープを仮ロープとして中間吊金車を吊り下げたりメッセンジャーワイヤを吊り下げ支持したりした場合には一層ロープの弛みが生じ易かった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、支持部にロープを巻回する際やロープを緊張して張架する際にロープの緩みを生じないように固定できるロープ架設治具を提供することを目的とする。
本発明によるロープ架設治具は、支持部にロープを緊密に巻回させるためのロープ架設治具であって、支持部に外嵌されていてロープが外周面に巻回される内側筒部と、内側筒部に巻回されたロープの巻回部の外周に装着されていて前記ロープを係止する係止部を有する固定筒部と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、支持部に内側筒部を装着してその外周面にロープを巻回させ、そのロープの巻回部の外周に固定筒部を装着して巻回部を覆い、しかも巻回部の前後に延びるロープの両端部を係止部で係止することで、巻回されたロープが緩むことなく緊張状態に保持でき、このロープを引き延ばして他のロープ架設治具に巻回して架設する場合にもロープが緩んで撓むことを抑制して緊張状態に保持できる。
本発明によれば、支持部に内側筒部を装着してその外周面にロープを巻回させ、そのロープの巻回部の外周に固定筒部を装着して巻回部を覆い、しかも巻回部の前後に延びるロープの両端部を係止部で係止することで、巻回されたロープが緩むことなく緊張状態に保持でき、このロープを引き延ばして他のロープ架設治具に巻回して架設する場合にもロープが緩んで撓むことを抑制して緊張状態に保持できる。
また、内側筒部は、支持部の回りに揺動可能に装着された軸筒部であってもよい。
ロープを軸筒部に巻回する際、ロープを引っ張る方向に軸筒部が揺動可能であるため巻回作業が容易になる。
ロープを軸筒部に巻回する際、ロープを引っ張る方向に軸筒部が揺動可能であるため巻回作業が容易になる。
また、内側筒部は、支持部の回りに回転可能に装着された回転筒部であることが好ましい。
ロープを回転筒部に巻回する際、ロープを引っ張る方向に回転筒部が連動して回転運動するため巻き上げ時の摩擦抵抗が小さくなり、巻回作業が容易になる。
ロープを回転筒部に巻回する際、ロープを引っ張る方向に回転筒部が連動して回転運動するため巻き上げ時の摩擦抵抗が小さくなり、巻回作業が容易になる。
また、回転筒部の内側に支持部に装着された軸筒部が設けられ、軸筒部は支持部の回りに揺動可能とされていることが好ましい。
支持部に揺動可能な軸筒部を装着し、更にその外側に回転筒部を回転可能に装着したため、ロープを巻回させる際にロープとの摩擦で回転筒部が自由に回転すると共に、その内側の軸筒部が回転筒部の回転に連動して揺動可能であるため、ロープ巻回時の抵抗が小さく緩みなく巻回できる。そして、ロープの巻回部に固定筒部を装着して巻回部を覆い、しかも係止部でロープ巻回部の両端部を係止できる。
支持部に揺動可能な軸筒部を装着し、更にその外側に回転筒部を回転可能に装着したため、ロープを巻回させる際にロープとの摩擦で回転筒部が自由に回転すると共に、その内側の軸筒部が回転筒部の回転に連動して揺動可能であるため、ロープ巻回時の抵抗が小さく緩みなく巻回できる。そして、ロープの巻回部に固定筒部を装着して巻回部を覆い、しかも係止部でロープ巻回部の両端部を係止できる。
また、固定筒部の係止部は、内側筒部に巻回されたロープの両端を外側に突出させて係止する切欠部であることが好ましい。
内側筒部と固定筒部の間に巻回されたロープの両端が固定筒部の切欠部から外側に突出するため、切欠部によってロープの両端を係止できる上に、固定筒部はロープ巻回部を覆って当接させ、全周に亘って巻回されたロープの緩みを抑制できる。
内側筒部と固定筒部の間に巻回されたロープの両端が固定筒部の切欠部から外側に突出するため、切欠部によってロープの両端を係止できる上に、固定筒部はロープ巻回部を覆って当接させ、全周に亘って巻回されたロープの緩みを抑制できる。
また、内側筒部と固定筒部との間にクッション材が装着されていることが好ましい。
内側筒部に巻回されたロープの巻回部はクッション材に挟まれて固定筒部によって覆われて保持される。そのため、ロープの巻回部は固定筒部とクッション材によって適正位置に正しく保持され、巻回部が偏ることを抑制してロープの緩みを抑制できる。
内側筒部に巻回されたロープの巻回部はクッション材に挟まれて固定筒部によって覆われて保持される。そのため、ロープの巻回部は固定筒部とクッション材によって適正位置に正しく保持され、巻回部が偏ることを抑制してロープの緩みを抑制できる。
また、支持部は電柱に取り付けられていることが好ましい。
複数の電柱の支持部にロープ架設治具を装着することで、ロープの巻回部だけでなく、電柱間においても緊張状態でロープを張架することができる。
複数の電柱の支持部にロープ架設治具を装着することで、ロープの巻回部だけでなく、電柱間においても緊張状態でロープを張架することができる。
本発明のロープ架設治具によれば、支持部に装着した内側筒部の外周にロープが巻回された上に固定筒部を嵌合させることで、固定筒部がロープの巻回部を覆うと共に、巻回部から飛び出す両端部を固定筒部の係止部によって係止することができるため、ロープの巻回部の緩みを抑制できる。しかも、巻回部の外側にロープを緩ませる力が働いたとしても固定筒部の係止部と内面によってロープ巻回部の緩みを阻止できる。
そのため、ロープ架設治具間に張架されたロープを緊張状態に張架できて弛みが生じることを抑制できる。
そのため、ロープ架設治具間に張架されたロープを緊張状態に張架できて弛みが生じることを抑制できる。
以下、本発明の実施形態によるロープ架設治具について添付図面を参照して説明する。
図1は本実施形態のロープ架設治具10を用いて複数の電柱11間にロープ12を架設した例を示すものである。
ロープ12を用いた通信ケーブルや電線等のケーブル架設方法の一例として、例えば吊金車工法では、電柱11間にロープ12を緊張状態で架設して支持部である腕金13に巻き付け、電柱11と電柱11間の中間位置におけるロープ12とにそれぞれ金車を吊り下げる。これら金車に別の架設ロープとこれに接続したメッセンジャーワイヤを通してメッセンジャーワイヤを固定し、その後でロープ12を撤去し、螺旋状ハンガーやケーブルを敷設している。
本実施形態は上述したケーブル架設方法等においてロープ12を架設するためのロープ架設治具に関する。
図1は本実施形態のロープ架設治具10を用いて複数の電柱11間にロープ12を架設した例を示すものである。
ロープ12を用いた通信ケーブルや電線等のケーブル架設方法の一例として、例えば吊金車工法では、電柱11間にロープ12を緊張状態で架設して支持部である腕金13に巻き付け、電柱11と電柱11間の中間位置におけるロープ12とにそれぞれ金車を吊り下げる。これら金車に別の架設ロープとこれに接続したメッセンジャーワイヤを通してメッセンジャーワイヤを固定し、その後でロープ12を撤去し、螺旋状ハンガーやケーブルを敷設している。
本実施形態は上述したケーブル架設方法等においてロープ12を架設するためのロープ架設治具に関する。
本実施形態では、図1及び図2に示すように、複数の電柱11が互いに離間して立設され、各電柱11の地上から離れた上部にロープ12の架設位置11aが設けられている。各架設位置11aに、図2に示すロープ架設治具10が装着され、複数の架設位置11a間にロープ12が架設されている。電柱11には架設位置11aに支持部として腕金13が水平方向に延びて固定されている。図2に示すように、ロープ架設治具10は後述する固定筒部16の切欠部21が下向きで腕金13に取り付けられるが、図3以降では説明の便宜のために切欠部21が上向きまたは横向きに配置された状態で表している。
ロープ架設治具10は、図3に示すように、電柱11に設けた腕金13に外嵌された軸筒部14と、その軸筒部14に外嵌された回転筒部15と、回転筒部15に巻回されたロープ12の外側に装着された固定筒部16とを備えている。
ロープ架設治具10は、図3に示すように、電柱11に設けた腕金13に外嵌された軸筒部14と、その軸筒部14に外嵌された回転筒部15と、回転筒部15に巻回されたロープ12の外側に装着された固定筒部16とを備えている。
このロープ12は、電柱11間の中間位置での垂れ下がりを出来るだけ抑制するように十分なテンションを付与した状態で電柱11間に架設されることが要求されている。
腕金13は、図2に示すように、架設位置11aにおいて電柱11から水平方向に突設されてロープ架設治具10や他の装柱等を支持する部材である。腕金13は略四角形筒状の金属パイプからなり、ロープ12に付与されるテンションに応じた曲げ荷重に対して十分な強度を有する。
腕金13は、図2に示すように、架設位置11aにおいて電柱11から水平方向に突設されてロープ架設治具10や他の装柱等を支持する部材である。腕金13は略四角形筒状の金属パイプからなり、ロープ12に付与されるテンションに応じた曲げ荷重に対して十分な強度を有する。
ロープ架設治具10における軸筒部14は、図4(a)、(b)に示すように、断面円形の筒形状を有しており、腕金13に外嵌して配置されている。軸筒部14は例えば樹脂パイプからなる。軸筒部14の軸方向の両端には、周方向の一部を径方向に貫通して内側と外側に突出して固定された係止突起17が設けられている。係止突起17は例えばボルト17aとナット17bとで構成されている。
係止突起17の内側に突出した部分は、軸筒部14が腕金13に対して回動したときに、腕金13の角部に当接して回動を止める周り止めできる。そのため、軸筒部14には腕金13に対して略1/4回転程度の回動方向の遊びが設けられている。一方、係止突起17の外側に突出した部分は、軸筒部14に対して回転筒部15が軸方向外側に外れたり位置ズレしたりすることを防止するストッパとなる。
係止突起17の内側に突出した部分は、軸筒部14が腕金13に対して回動したときに、腕金13の角部に当接して回動を止める周り止めできる。そのため、軸筒部14には腕金13に対して略1/4回転程度の回動方向の遊びが設けられている。一方、係止突起17の外側に突出した部分は、軸筒部14に対して回転筒部15が軸方向外側に外れたり位置ズレしたりすることを防止するストッパとなる。
回転筒部15は、図5(a)、(b)に示すように、断面円形の筒形状を有し、軸筒部14の外周に回転可能に外嵌されている。回転筒部15は例えば樹脂パイプからなり、軸筒部14より長さが短く設定され、軸筒部14の長さ方向両端に設けた係止突起17,17の間に装着されている。
回転筒部15の外周面はロープ12が巻回される部位である。仮想線で示すように、回転筒部15の外周にロープ12が1巻き巻回されて巻回部12Aが形成される。回転筒部15の外周面にロープ12が1巻きされると、ロープ12との摩擦で回転筒部15が連動することを許容するため、巻回時の抵抗が小さくロープ12を巻回し易い。ロープ12の巻回部12Aから両端側に延びる部分を一端部12a、他端部12bというものとする。
回転筒部15の外周面はロープ12が巻回される部位である。仮想線で示すように、回転筒部15の外周にロープ12が1巻き巻回されて巻回部12Aが形成される。回転筒部15の外周面にロープ12が1巻きされると、ロープ12との摩擦で回転筒部15が連動することを許容するため、巻回時の抵抗が小さくロープ12を巻回し易い。ロープ12の巻回部12Aから両端側に延びる部分を一端部12a、他端部12bというものとする。
回転筒部15の外周面における電柱11側の一端縁には、環状のクッション材19aが装着されている。クッション材19aは例えばロープ12の外径とほぼ同一の厚みを有している。クッション材19aは回転筒部15の外径と固定筒部16の内径との半径の寸法差のクリアランスと略同一の厚さに形成されている。この場合、回転筒部15の外周面に固定筒部16が挿入されると、回転筒部15と固定筒部16との間でクッション材19aが当接可能に構成されている。
固定筒部16は、図6(a)〜(c)に示すように、断面円形の筒形状を有し、例えば樹脂パイプからなる。固定筒部16と回転筒部15との寸法差は回転筒部15に巻回されたロープ12の外径寸法と略同一または若干小さく設定され、回転筒部15に対して着脱可能とされている。
固定筒部16が回転筒部15の外周に装着された状態で、回転筒部15の外表面と固定筒部16の内周面との間には、ロープ12に当接可能なクリアランスが設けられている。そのため、回転筒部15に巻回されたロープ12の巻回部12Aに固定筒部16を装着することで、固定筒部16の内面で巻回部12Aをさせて全周に亘ってバランス良く緊密に保持することができる。
固定筒部16が回転筒部15の外周に装着された状態で、回転筒部15の外表面と固定筒部16の内周面との間には、ロープ12に当接可能なクリアランスが設けられている。そのため、回転筒部15に巻回されたロープ12の巻回部12Aに固定筒部16を装着することで、固定筒部16の内面で巻回部12Aをさせて全周に亘ってバランス良く緊密に保持することができる。
固定筒部16の内周面における電柱11と反対側、即ち回転筒部15上のクッション材19aと長手方向反対側の他端側に、環状のクッション材19bが内側に突出して装着されている。クッション材19bはクッション材19aと略同一の厚みを有しており、図7において、回転筒部15に固定筒部16を装着した状態で、クッション材19a、19bの間にロープ12の巻回部12Aが位置している。クッション材19a、19bは例えばゴムやスポンジ等の弾性部材で形成されている。
固定筒部16には、電柱11側の端部からその長手方向に向けて所定長さで例えば略U字状の切欠部21が係止部として形成されている。図8に示すように、回転筒部15に1巻きされたロープ12の巻回部12Aの両端部12a、12bが切欠部21から外方に飛び出すように配置される。切欠部21の両側縁の係止縁21aで巻回部12Aの両端から飛び出して巻回部12Aから離間しようとするロープ12の一端部12aと他端部12bを係止させることができる。そのため、ロープ架設治具10の両側に延びるロープ12に緊張を緩ませる方向の力が働いたとしても係止縁21aによって係止させて緩みを阻止できる(図3参照)。
また、図3及び図6に示すように、固定筒部16の電柱11と反対側の端部には孔部16aが形成され、この孔部16aに縄状の連結索20の一端が固定されている。連結索20の他端には連結部材として連結ボルト18が固定されている。一方、腕金13の先端部にはねじ穴13aが形成されており、このねじ穴13aに連結ボルト18を挿入して腕金13内でナットと螺合させることで、固定筒部16が回転筒部15から外れても落下しないようにしている。また、この連結ボルト18によって軸筒部14の腕金13からの離脱を阻止できる。
なお、連結索20は固定筒部16の落下を防止するためのものであるから、腕金13のナットに連結する構成に代えて、固定筒部16と回転筒部15を連結してもよいし、或いは固定筒部16と軸筒部14を連結させてもよい。
なお、連結索20は固定筒部16の落下を防止するためのものであるから、腕金13のナットに連結する構成に代えて、固定筒部16と回転筒部15を連結してもよいし、或いは固定筒部16と軸筒部14を連結させてもよい。
このような構成のロープ架設治具10を用いて、互いに離間して立設された複数の電柱11の腕金13間にロープ12を架設するには、次のように行う。
まず図1に示すように、ロープ12を架設する複数の電柱11のうちの端部の電柱11の架設位置11aにおいて、腕金13に軸筒部14を装着し、更に軸筒部14の外側に回転筒部15を装着する。そして、軸筒部14の外側の孔にボルト17aとナット17bを締め込んで係止突起17を形成する。なお、軸筒部14の電柱11側端部には予め係止突起17を設置しておく。これによって、回転筒部15は軸筒部14の前後の係止突起17で係止され、離脱しない。
まず図1に示すように、ロープ12を架設する複数の電柱11のうちの端部の電柱11の架設位置11aにおいて、腕金13に軸筒部14を装着し、更に軸筒部14の外側に回転筒部15を装着する。そして、軸筒部14の外側の孔にボルト17aとナット17bを締め込んで係止突起17を形成する。なお、軸筒部14の電柱11側端部には予め係止突起17を設置しておく。これによって、回転筒部15は軸筒部14の前後の係止突起17で係止され、離脱しない。
次に、ロールから繰り出したロープ12を電柱11上のロープ架設治具10における回転筒部15に下側から1巻き巻回させて巻回部12Aを形成する。このとき、回転筒部15は軸筒部14に対して回転可能であるため、ロープ12を巻回させる際にロープ12との摩擦で回転筒部15が軸筒部14に対して回転するため、摩擦抵抗が小さい。しかも、軸筒部14も係止突起17が略四角形筒状の腕金13の角に当たるまで、全円の略1/4円弧の範囲に亘って揺動可能であるため、回転筒部15と軸筒部14との間の摩擦抵抗も小さい。そのため、緊張状態でのロープ12の回転筒部15への巻回作業が容易である。
次に巻回部12Aに続くロープ12の一端部12a(または他端部12b)を進行方向前方に引っ張った状態で固定筒部16を嵌め込む。その際、ロープ12の巻回部12Aから離れる両端部12a、12bを切欠部21に嵌め込み、両側の係止縁21aをロープ12の両端部12a、12bに係止させる。これにより、ロープ架設治具10でロープ12が緊張状態で支持される。
この状態で、固定筒部16に設けた連結索20に設けた連結ボルト18を腕金13のねじ穴13aに通してナットと螺合して固定筒部16の抜け止めを行う。
次に、ロープ12の先端を引っ張った緊張状態で次の電柱11の腕金13に設けたロープ架設治具10の回転筒部15にロープ12を1巻き巻回し、ロープ12の緊張状態で同様に固定筒部16を嵌合してロープ12を固定する。これにより電柱11,11間において各腕金13に設けたロープ架設治具10でロープ12が緊張状態に張架され、テンションが付与される。このような作業を各電柱11において順次行えばよい。
次に、ロープ12の先端を引っ張った緊張状態で次の電柱11の腕金13に設けたロープ架設治具10の回転筒部15にロープ12を1巻き巻回し、ロープ12の緊張状態で同様に固定筒部16を嵌合してロープ12を固定する。これにより電柱11,11間において各腕金13に設けたロープ架設治具10でロープ12が緊張状態に張架され、テンションが付与される。このような作業を各電柱11において順次行えばよい。
上述したように、本実施形態によるロープ架設治具10によれば、腕金13に軸筒部14が略1/4円弧分揺動可能に装着され、回転筒部15が回転自在に外嵌されているため、回転筒部15の外周にロープ12を巻回する際の摩擦抵抗が小さい。そのため、ロープ12の巻回作業において、緊張状態のロープ12に緩みを生じさせることなく、引っ張り易くスムーズに巻き上げできる。
しかも、回転筒部15に巻回されたロープ12の巻回部12Aに固定筒部16を嵌合させて当接し且つ切欠部21で両端部12a、12bを係止させるため、ロープ12が緩むことなく、巻回部12Aとその両側部12a、12bについて十分なテンションを付与することができる。そのため、ロープ架設治具10だけでなく隣り合う電柱11間でロープ架設治具10の両側に張架したロープ12に高いテンションを付与でき、緩みや撓みを防止できる。
しかも、回転筒部15に巻回されたロープ12の巻回部12Aに固定筒部16を嵌合させて当接し且つ切欠部21で両端部12a、12bを係止させるため、ロープ12が緩むことなく、巻回部12Aとその両側部12a、12bについて十分なテンションを付与することができる。そのため、ロープ架設治具10だけでなく隣り合う電柱11間でロープ架設治具10の両側に張架したロープ12に高いテンションを付与でき、緩みや撓みを防止できる。
しかも、固定筒部16に切欠部21を形成したことで、回転筒部15に巻回したロープ12の両端部12a、12bを挟んで固定筒部16を装着し易く、回転筒部15にロープ12を巻回して引っ張った状態で固定筒部16を容易に装着することができる。
また、固定筒部16と回転筒部15との間にロープ12の巻回部12Aを挟んでクッション材19a,19bを設置したため、巻回部12Aのズレを防ぐ共に固定筒部16の内面を巻回部12Aに当接させることで全周に亘って均等に保持できる。この点でもロープ12の緩みを抑制できる。
更に、固定筒部16に設けた連結索20に設けた連結ボルト18を腕金13のねじ穴13a内でナットと螺合させたため、固定筒部16や軸筒部14が離脱しても落下することを防止できる。
また、固定筒部16と回転筒部15との間にロープ12の巻回部12Aを挟んでクッション材19a,19bを設置したため、巻回部12Aのズレを防ぐ共に固定筒部16の内面を巻回部12Aに当接させることで全周に亘って均等に保持できる。この点でもロープ12の緩みを抑制できる。
更に、固定筒部16に設けた連結索20に設けた連結ボルト18を腕金13のねじ穴13a内でナットと螺合させたため、固定筒部16や軸筒部14が離脱しても落下することを防止できる。
なお、本発明によるロープ架設治具10は、上述した実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能であり、これらはいずれも本発明に含まれる。
例えば上述した実施形態によるロープ架設治具10は、互いに離間して立設された複数の電柱11間にロープ12を高い張力で架設したものについて説明したが、本発明は電柱11以外の物にも適用できる。ロープ12を緩みや撓みを生じることなく緊張させて保持できるものであれば適宜のものに採用できる。
また上述した実施形態では、ロープ架設治具10を支持する支持部として、電柱11に腕金13を固定して使用したが、腕金13に限定されるものではなく、予め設置された適宜の部材にロープ架設治具10を支持させてロープ12を架設することが可能である。
また上述した実施形態では、ロープ架設治具10を支持する支持部として、電柱11に腕金13を固定して使用したが、腕金13に限定されるものではなく、予め設置された適宜の部材にロープ架設治具10を支持させてロープ12を架設することが可能である。
さらに上述した実施形態によるロープ架設治具10は、腕金13に設置した軸筒部14に回転筒部15を外嵌してロープ12を巻回して固定筒部16を装着したが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、内側筒部として回転筒部15を省略して揺動可能な軸筒部14にロープ12を巻回し、この巻回部12Aに固定筒部16を嵌合させる構成を採用してもよい。この場合、軸筒部14は全周に回転可能としてもよいし、固定配置されていてもよい。
或いは、軸筒部14を省略して腕金13に内側筒部として回転筒部15を装着して回転可能とし、その外周面にロープ12を巻回して固定筒部16を嵌合させてもよい。
或いは、軸筒部14を省略して腕金13に内側筒部として回転筒部15を装着して回転可能とし、その外周面にロープ12を巻回して固定筒部16を嵌合させてもよい。
10 ロープ架設治具
11 電柱
12 ロープ
12A 巻回部
13 腕金
14 軸筒部
15 回転筒部
16 固定筒部
17 係止突起
19a、19b クッション材
20 連結索
21 切欠部
11 電柱
12 ロープ
12A 巻回部
13 腕金
14 軸筒部
15 回転筒部
16 固定筒部
17 係止突起
19a、19b クッション材
20 連結索
21 切欠部
Claims (7)
- 支持部にロープを緊密に巻回させるためのロープ架設治具であって、
前記支持部に外嵌されていて前記ロープが外周面に巻回される内側筒部と、
前記内側筒部に巻回された前記ロープの巻回部の外周に装着されていて前記ロープを係止する係止部を有する固定筒部と、
を備えていることを特徴とするロープ架設治具。 - 前記内側筒部は、前記支持部の回りに揺動可能に装着された軸筒部である請求項1に記載されたロープ架設治具。
- 前記内側筒部は、前記支持部の回りに回転可能に装着された回転筒部である請求項1に記載されたロープ架設治具。
- 前記回転筒部の内側に前記支持部に装着された軸筒部が設けられ、前記軸筒部は前記支持部の回りに揺動可能とされた請求項3に記載されたロープ架設治具。
- 前記固定筒部の係止部は、前記内側筒部に巻回された前記ロープの両端を外側に突出させて係止する切欠部である請求項1から4のいずれか1項に記載されたロープ架設治具。
- 前記内側筒部と前記固定筒部との間にクッション材が装着されている請求項1から5の何れか1項に記載されたロープ架設治具。
- 前記支持部は電柱に取り付けられている請求項1から6の何れか1項に記載されたロープ架設治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017059960A JP2018164354A (ja) | 2017-03-24 | 2017-03-24 | ロープ架設治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017059960A JP2018164354A (ja) | 2017-03-24 | 2017-03-24 | ロープ架設治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018164354A true JP2018164354A (ja) | 2018-10-18 |
Family
ID=63860409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017059960A Pending JP2018164354A (ja) | 2017-03-24 | 2017-03-24 | ロープ架設治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018164354A (ja) |
-
2017
- 2017-03-24 JP JP2017059960A patent/JP2018164354A/ja active Pending
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