JP4933378B2 - ケーブル余長処理具 - Google Patents

ケーブル余長処理具 Download PDF

Info

Publication number
JP4933378B2
JP4933378B2 JP2007203020A JP2007203020A JP4933378B2 JP 4933378 B2 JP4933378 B2 JP 4933378B2 JP 2007203020 A JP2007203020 A JP 2007203020A JP 2007203020 A JP2007203020 A JP 2007203020A JP 4933378 B2 JP4933378 B2 JP 4933378B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
cylindrical body
utility pole
wound
arc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007203020A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009038941A (ja
Inventor
和之 植田
計幸 北井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2007203020A priority Critical patent/JP4933378B2/ja
Publication of JP2009038941A publication Critical patent/JP2009038941A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4933378B2 publication Critical patent/JP4933378B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Description

本発明は、電柱においてケーブルを例えば架線延線する場合、ケーブルの余長分を処理するケーブル余長処理具に関する。
従来のこの種のケーブル余長処理具としては、例えば電柱の上部に水平支持された腕金に対して、下向きに取り付けられたケーブル余長分支持金具が公知になっている。このケーブル余長分支持金具は、腕金に対して直交方向に配される垂直フレームと、該垂直フレームの上部に設けられた腕金具に取り付けるための取付金具及びその締結部材と、垂直フレームの下端部に固設された円弧状の支持部材とから構成されている。
そして、腕金に対して垂直フレームを上下方向に位置させると共に、腕金の一端部に垂直フレームの上端部を取付金具によって固定し、ケーブルの余長分を支持部材に沿うように曲げて同心状に巻回し、テーピングなどを施してケーブル余長分を支持部材において固定する。
また、他の従来のケーブル余長処理具としては、電柱の上部に、上下一対の腕金具を平行して取り付けたものも公知になっている。この場合、上下の腕金具に対してケーブルの余長分を同心状又は8の字状に巻回する。
特開2002−311315号公報
しかしながら、前者(公報)のケーブル余長処理具は、ケーブルの余長分を円弧状の支持部材に沿わせる必要があるので、ケーブルの余長分の長さが大きくなるほど処理が困難になる。このため、10m〜20m程度のケーブルの余長分しか処理できないという問題がある。
また、後者のケーブル余長処理具は、上下一対の腕金を取り付けるスペースを確保する必要がある。さらに、ケーブルの余長分を上下の腕金に対して同心状又は8の字状に巻回する場合、ケーブルを円弧状に折り曲げて、この円弧状部を上側の腕金の側面に引っ掛けつつ、その円弧状部に沿うよう順次ケーブルを巻回する。巻回作業終了後は、ケーブルの余長分は腕金に吊り下げられた状態になるが、巻回したケーブルの直径に比して、上側の腕金の幅寸法が小さいため、折り曲げたケーブルの円弧状部をそれに沿って支持するものがなく、腕金の側面の真上に位置する小円弧状部に荷重が集中して係るようになり、この部位を起点として両側に引っ張られて屈曲する程に撓むことになる。そして、この状態で放置された場合は、上記部位の電線が損傷する恐れもあると考えられる。
さらに、いずれのケーブル余長処理具も、ケーブルの余長分の巻回作業及び巻回されたケーブルの余長分の引き出し作業を行う場合、巻回されたケーブルの余長分の束が多くなるほど支持部材や腕金から逸脱しやすくなり、その分作業性が悪くなる。
そこで、本発明は上記問題点を鑑み、巻回したケーブルを放置しても、ケーブルを損傷させることなく、ケーブルの余長分の巻回作業、及び巻回された余長分の引き出し作業の作業性を向上できるケーブル余長処理具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るケーブル余長処理具は、電柱Cに固定するための固定部材1と、該固定部材1に取り付けられる巻掛部材30と、該巻掛部材30に巻き掛けられるケーブルの位置決め手段35とで構成され、前記固定部材1は、電柱Cに対して水平方向に配される筒体10と、該筒体10の基端部に設けられ、電柱Cの周面に沿うようにして該電柱Cに取り付けられるバンド体2,2と、筒体10の基端部に設けられ、電柱Cの周面に当接した状態で筒体10を下方から水平支持する支持体15とを備え、前記巻掛部材30は、前記筒体10の先端部を上方から跨ぐように取り付けられる円弧状部31を有し、該円弧状部31は、巻回されたケーブルの余長分の複数の線束が巻き掛けられる幅寸法を有し、且つ巻回されたケーブルの余長分の線束の輪を前記筒体10の外周に形成できる曲面からなり、前記位置決め手段35は、基端部が前記円弧状部31に植設された複数の位置決め棒36からなり、巻回されたケーブルの線束を保持できる長さを有してなることを特徴とする。
この場合、ケーブルの余長分を円弧状部31に沿って巻回するので、巻回作業が迅速且つ円滑に行うことができる。また、巻回したケーブルを巻き掛けした状態で放置しても、巻掛部材30の円弧状部31によって、ケーブルは輪を維持した状態で吊り下げられるので、局所に荷重が係ることが無く、ケーブルの損傷を防止できる。また、巻掛部材30の円弧状部31に、ケーブルの位置決め手段35を設けるようにしたので、ケーブルの余長分を円弧状部31に沿って巻回する際、又は巻回した後、ケーブルが円弧状部31から逸脱しないので、ケーブルの余長分の巻回作業、及び巻回された余長分の引き出し作業の作業性がよくなる。
なお、ここでいう位置決め手段35は、ケーブルが円弧状部31から逸脱するのを防止する機能のみならず、巻回作業時、円弧状部31の幅方向に対するケーブルの位置決め機能を含むこともある。
また、巻掛部材30の円弧状部31が、ケーブルを巻回できるよう、水平支持された筒体10によって安定した状態で支持されると共に、筒体10によって電柱Cに装着されている機器や部材から離れた位置でケーブルの余長分を巻回作業ができるので、容易に作業スペースを確保でき、より作業性がよくなる。なお、筒体10は、電柱に対して径外方向に突出するよう支持されてもよいし、接線方向に支持されるようにしてもよい。
また、本発明によれば、電柱Cに固定するための固定部材1と、該固定部材1に取り付けられる巻掛部材30と、該巻掛部材30に巻き掛けられるケーブルの位置決め手段35とで構成され、前記固定部材1は、電柱Cに対して水平方向に配される筒体10と、該筒体10の基端部に設けられ、電柱Cの周面に沿うようにして該電柱Cに取り付けられるバンド体2,2と、筒体10の基端部に設けられ、電柱Cの周面に当接した状態で筒体10を下方から水平支持する支持体15とを備え、前記巻掛部材30は、前記筒体10の先端部を上方から跨ぐように取り付けられる円弧状部31を有し、該円弧状部31は、巻回されたケーブルの余長分の複数の線束が巻き掛けられる幅寸法を有し、且つ巻回されたケーブルの余長分の輪を前記筒体10の外周に形成できる曲面からなり、前記位置決め手段35は、前記円弧状部31をその幅方向に跨ぐよう、その両端部が該円弧状部31の両側端部に取り付けられるガイドレール41と、該ガイドレール41に沿って移動可能な移動体42と、該移動体42に装着され、ケーブルが挿脱可能な挿通用リング43とで構成される巻回ガイド40を有することを特徴とする。
この場合、ケーブルが挿通用リング43によって固定されることに加えて、挿通用リング43がケーブルを巻回する際に移動体42によってガイドレール41に沿って移動するので、ケーブルの余長分を巻回しやすくて、巻回作業が円滑に行われ、外観も良好になる。
電柱Cに固定するための固定部材1と、該固定部材1に取り付けられる巻掛部材30と、該巻掛部材30に巻き掛けられるケーブルの位置決め手段35とで構成され、前記固定部材1は、電柱Cに対して水平方向に配される筒体10と、該筒体10の基端部に設けられ、電柱Cの周面に沿うようにして該電柱Cに取り付けられるバンド体2,2と、筒体10の基端部に設けられ、電柱Cの周面に当接した状態で筒体10を下方から水平支持する支持体15とを備え、前記巻掛部材30は、前記筒体10の先端部を上方から跨ぐように、且つケーブルの一端部が挿通される隙間が形成されるように、幅方向の両側に配設される幅大の円弧状部311,311、及び中央に配される幅小の円弧状部312を有し、さらに、幅大の円弧状部311,311及び幅小の円弧状部312は、巻回されたケーブルの余長分の輪を前記筒体10の外周に形成できる曲面からなり、前記位置決め手段35は、基端部が前記円弧状部31に植設される複数の位置決め棒36からなり、巻回されたケーブルの線束を保持できる長さを有してなることを特徴とする
この場合、ケーブルの一端部を、幅大の円弧状部311と幅小の円弧状部312の隙間に挿通し、挿通したケーブルの一端部を固定端として他端側を各幅大及び幅小の円弧状部311,312に沿って順次巻回することができる。すなわち、ケーブルの一端部が固定された状態で巻回できるので、巻回作業が容易になる。しかも、ケーブル余長処理具全体を軽量化でき、各幅大及び幅小の円弧状部311,312は、ケーブルを巻回する際のガイド及び位置決めの役目も担っている。
以上のように、本発明によれば、ケーブルの余長分が巻き掛け可能な円弧状部を有する巻掛部材を、固定部材を介して電柱に固定したので、巻回したケーブルの余長分を吊り下げて放置しても、ケーブルを損傷させることがない。また、巻掛部材の円弧状部に位置決め手段を設けるようにしたので、ケーブルの余長分の巻回作業、及び巻回された余長分の引き出し作業の作業性を向上できる効果がある。
また、本発明によれば、円弧状部を跨ぐようにガイドレールを取り付けて、ガイドレールに沿って移動する移動体に、ケーブルが挿脱可能な挿通用リングを装着したので、ケーブルの余長分が巻回しやすくなり、巻回作業が円滑に行われ、外観も良好になる。
また、本発明によれば、ケーブルの一端部が挿通される隙間が形成されるように、幅方向の両側に幅大の円弧状部を配設するとともに、中央に幅小の円弧状部を配したので、ケーブルの一端部が固定された状態で巻回できるようになり、巻回作業が容易になる。
以下、本発明の一実施形態に係るケーブル余長処理具について図1及び図2を参照しつつ説明する。なお便宜上図1及び図2の前後左右をケーブル処理具の前部、後部左右の両側部とする。
ケーブル余長処理具は、電柱Cの周面に固定するための固定部材1と、該固定部材1に取り付けられ、ケーブルの余長分が巻き掛け可能な円弧状部31を有する巻掛部材30と、該円弧状部31に設けられ、円弧状部31に巻き掛けられるケーブルの位置決め手段35とから構成されている。
固定部材1は、いわゆる「水平やり出しアーム」方式であって、その基端部に、電柱Cの周面を両側から挟持する一対の円弧状のバンド体2,2が回転自在に支持されると共に、先端部に、該先端部を上方から跨ぐように巻掛部材30が取り付けられる筒体10と、該筒体10の基端部側を下方から水平支持する支持体15と、後述する両バンド体2,2の取付片6を締結する締結部材25とを備えている。この場合、電柱Cに装着されている機器などを考慮して、各機器から離間した位置で巻回作業が行えるようにしているが、各機器に対して支障がなければ、筒体10を介さずに巻掛部材30を電柱Cに直接固定するようにしてもよい。
バンド体2,2は、電柱Cの径に合わせて伸縮できるよう、基端部が、後述する支持体15のヒンジ部17のボルトBに回転自在に支持されるよう、円筒状に折り曲げ加工された支持部3が形成されると共に、先端部に雄ねじ4が突設された第一当接部2aと、基端部に雄ねじ4が挿通される複数の調整用孔5,…が形成されると共に、先端部に取付片6,6が延設された第二当接部2bとを具備している。なお、作業時においては、作業する電柱Cの大きさは分かっているので、予め所望の調整用孔5,…に雄ねじ4を挿通すると共に、挿通した雄ねじ4にナットNを螺合させ、第一及び第二当接部2a,2bを調整しておく。
筒体10は、断面四角形状の外筒10aと、該外筒10aに挿脱可能な内筒10bとを有している。そして、外筒10aは、その上面に平行して固着された一対の受け板11と、下側の角部の前後左右の位置から巻掛部材30の端縁部に傾斜して架設された支持棒12とを備えている。内筒10bは、その基端部が支持体15の挿通空間19に挿通されて、筒体10が水平支持されるようになっている。なお筒体10は、円筒体又は角筒体の何れであってもよい。
支持体15は、筒体10の側面と略同一幅寸法の傾斜板15aと、該傾斜板15aの左右両側端部から上側に折り曲げられた側面視略台形状の側面支持板15b,15bと、該両側面支持板15b,15bによって形成された上面開口部の後部及び背面開口部の下部を閉塞した略T字形状の閉塞板18,18と、両側面支持板15b,15b及び各閉塞板18,18で形成された、筒体10の基端部が挿通される断面四角形状の挿通空間19と、支持体15を筒体10に取り付けるべく、両側面支持板15b,15b及び筒体10を貫通したピン20とを備えている。そして、両側面支持板15b,15bは、前後にそれぞれ直立面を有し、下側に傾斜面、上側に水平面を有しており、筒体10を水平支持するのに有効に作用する。
両側面支持板15b,15bは、その外面に上下に平行して支持片16,16が突設され、上下の各支持片16,16をボルトBが貫通すると共に、該ボルトBのネジ部にナットNが螺合し、各支持片16,16に支持されたボルトBによって、上述したヒンジ部17が構成され、第一当接部2aの支持部(基端部)3が回転自在に支持されている。
そして、両側面支持板15b,15b及び傾斜板15aの前側端部によって、前面開口部が形成され、両側面視時板15b,15bの上側端部及び閉塞板18の前側端部によって上面開口部が形成され、両側面視時板15b,15bの後面開口部及び閉塞板18の上側端部によって背面開口部が形成されている。さらに、前面開口部から背面開口部に亘って筒体10の内筒10bの基端部の挿脱可能な挿通空間19が形成されている。
一方、支持体15の前面開口部から挿通された筒体10の内筒10bの基端部は、その上側面が閉塞板18の裏面に当接すると共に、基端部の下縁部が閉塞板18の上縁部に当接し、この状態でピン20が両側面支持板15b,15b及び内筒10bを貫通して、筒体10及び支持体15が一体化される。そして、筒体10の基端部が支持体15の傾斜板15a、両側面支持板15b,15b、各閉塞板18,18によって水平支持され、筒体10が電柱Cに対して径外方向に突出して支持される。
締結部材25は、両バンド体2,2の取付片6,6に形成された貫通孔6a,6aに挿通されるボルトBと、該ボルトBのネジ部に螺合するナットNとを有している。貫通孔6a,6aに挿通されたボルトBは、電柱Cの周面に対して接線方向に位置した状態で締結される。
巻掛部材30は、ケーブルの余長分を巻き掛けるための円弧状部31と、該円弧状部31の曲面に対して径外方向に突出して設けられた位置決め手段35としての位置決め棒36を有している。
円弧状部31は、ケーブルの余長分を巻き掛けできる幅寸法及び巻き掛けられたケーブルの湾曲部を、該円弧状部31に沿って支持できる長さ寸法を有し、且つ巻回されたケーブルの余長分を吊り下げた状態で長時間放置してもケーブルの余長分を安定支持できる強度を持っている。
位置決め手段35は、その基端部が巻掛部材30の円弧状部31に植設された複数の位置決め棒36,…からなり、巻回されたケーブルの線束を充分に保持できる長さを有している。そして、各位置決め棒36,…の先端部には、ケーブルの損傷を防止するためのエンドキャップ37,…が嵌着されている。
つぎにケーブル余長処理方法について説明する。予め両バンド体2,2の取付片6,6からボルトBを取り外すと共に、両バンド体2,2の取付片6,6の先端部を電柱Cの周面に当接し、両バンド体2,2が押し広がるよう、筒体10の先端部側から押圧力を加えて、両バンド体2,2を電柱Cの周面に当接させる。この状態で、両取付片6,6にボルトBを貫通させてナットNで締結し、固定部材1を電柱Cに取り付ける。この際、支持体15の背面開口部の側縁部及び閉塞板18が電柱Cの周面に当接し、径外方向に突出した状態の筒体10が水平支持される。この水平支持された筒体10は、巻掛部材30にケーブルの余長分が巻き掛けられてもその荷重に耐え得るようになっている。
そして、ケーブルの余長分を両側の位置決め棒36,…から逸脱しないように巻掛部材30の円弧状部31に沿うようにして同心状に巻回する。
なお本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態においては、巻掛部材30の円弧状部31に植設された位置決め棒36,…としたが、図3(a)に示すように、直立状態を保持するロック手段を備えた位置決め棒360,…としてもよい。即ち、位置決め棒360,…が起立した姿勢と倒れた姿勢とに切り換えできるようになっている。
また、図3(b)に示すように、巻掛部材30にケーブルの余長分を均一に巻回するための巻回ガイド40を位置決め手段35としてさらに加えるようにしてもよい。この巻回ガイド40は、巻掛部材30の両側端部にボルトBによって略水平に固定支持された着脱可能な円弧状又はコ字形状のガイドレール41と、該ガイドレール41に移動自在に設けられた円環状の移動体42と、該移動体42に垂設されたケーブルの一端部を挿通する挿通用リング43と、移動体42をガイドレール41に固定するためのボルトBとを備えている。なお、挿通用リング43は、図示しない弾性部材によって、閉状態に維持されると共に開閉可能に設けられた一対の挟持片43a,43aを備えており、挿通されたケーブルの一端部を開放できるよう構成されている。
そして、ケーブルの余長分の一端部を巻掛部材30の円弧状部31に沿わせておいて挿通用リング43に挿通すると共に、他端部を円弧状部31とガイドレール41との間を通して円弧状部31に沿うように巻回し、巻回したケーブルの輪が所望の大きさになるよう、その輪を構成する線束を順次繰り送ると共に、該線束を円弧状部31において整列させる。つまり、巻回ガイド40によって、円弧状部31にケーブルの余長分をきれいに巻回できるようになり、外観が良好になる。
その後、巻回したケーブルの余長分を余長処理具から延線し、この延線作業終了後、挿通用リング43の挟持片43a,43aを開放し、挿通用リング43からケーブルの端部を取り外し、最後に余長処理具を撤去する。
この場合、挿通用リング43の挟持片43a,43aが開閉することで、ケーブルを切断することなく、また挿通用リング43に通した余長分を一旦引き抜くような手間もなく簡単に取り外せる。
また、挿通用リング43の挟持片43a,43aが開閉可能であることから、ケーブルの余長分を架線した場合において、その途中で、ケーブルを巻き戻す作業が発生しても、挟持片43a,43aを開放して、ケーブルの挿通用リング43への挿通状態が保持できるようになる。即ち、挟持片43a,43aの開閉により巻回作業、延線作業、ケーブル余長処理具の撤去作業、架線作業途中の巻戻し、いずれにおいても、ケーブルを切断することなく容易に対処できる。
また、前記実施形態の場合、円弧状部31を有する巻掛部材30を使用したが、図4(a)に示すように、固定側円弧状部310aと、該固定側円弧状部310aに移動可能に設けられた、固定側円弧状部310aよりもやや大きい可動側円弧状部310bとを有する幅調整可能な巻掛部材300を使用してもよい。この場合、可動側円弧状部310bの裏面に幅方向に沿ってレール32aを固設すると共に、該レール32aの所望の位置で可動側円弧状部310bを位置固定できるよう位置固定部材33及び止めネジ34を設ける。さらに、可動側円弧状部310bの両端部を内側に折り曲げてレール32bを形成し、固定側円弧状部310aに対して移動自在になるよう構成する。そして、ケーブルの余長分の処理作業を行う際、予め可動側円弧状部310bの位置を固定しておく。なお、図4(a)は巻掛部材を裏面側から見た斜視図である。
また、他の変形例として、図4(b)に示すように、固定側円弧状部310aの両側端縁部に対して可動側円弧状部310bが移動できるよう、可動側円弧状部310bの両側端縁部にレールとしての折り曲げ部310cを形成し、固定側円弧状部310aに対して可動側円弧状部310bが移動できるようにする。さらに、可動側円弧状部310bを所望の位置で固定できるよう、固定側円弧状部310aにおける両側端縁部の前後左右にボルトBを内側から螺合させ、ボルトBによる内側からの押圧によって可動側円弧状部310bを拡縮させ、可動側円弧状部310bを所望の位置で固定する。
また、前記実施形態の場合、ケーブルの余長分を巻き掛けるだけの巻掛部材30としたが、図5(a)に示すように、左右の両側に、比較的幅大の円弧状部311,311をそれぞれ配設すると共に、中央に幅小の円弧状部312を配し、さらに、各幅大及び幅小の円弧状部311,312の両端部と各幅大及び幅小の円弧状部311,312の中央に連結板313を架設するようにしてもよい。そして、ケーブルの一端部を、幅大の円弧状部311と幅小の円弧状部312の隙間に挿通し、挿通したケーブルの一端部を固定端として他端側を各幅大及び幅小の円弧状部311,312に沿って順次巻回する。この場合、ケーブルの一端部が固定された状態で巻回できるので、巻回作業が容易になる。しかも、ケーブル余長処理具全体を軽量化でき、各幅大及び幅小の円弧状部311,312は、ケーブルを巻回する際のガイド及び位置決めの役目も担っている。
また、他の変形例として、図5(b)に示すように、巻掛部材30の円弧状部31に、ケーブルの余長分をきれいに巻回できるよう、複数の位置決め突条部36a,…を形成してもよい。この場合、各突条部36a,…によって、ケーブルを巻回する位置が形成されるので、ケーブルの余長分を円弧状部31に巻きやすくなる。
また、前記実施形態の場合、固定部材1として、バンド体2,2及び筒体10を備えたものを使用したが、電柱Cに装着されている既設の腕金に巻掛部材30を直接取り付けるようにしてもよい。さらに、筒体10を伸縮自在の構成にしてもよく、電柱Cに対して接線方向に支持するようにしてもよい(いずれも図示せず)。要は、巻掛部材30にケーブルの余長分を円滑且つ迅速に巻回できればよい。
また、固定部材1、巻掛部材30の使用する材料は特に限定されるものではなく、ケーブルの余長分を巻き掛けた状態で吊り下げ可能な強度を有し、絶縁性、耐候性及び耐水性の有する材料であれば何でもよい。
本発明の一実施形態に係るケーブル余長処理具を示す斜視図。 ケーブル余長処理具を電柱に実装状態を示した側面図。 (a)は位置決め棒の変形例を示した斜視図、(b)は巻回ガイドを備えた位置決め手段の構成を示した斜視図。 (a)、(b)は幅調整可能な巻掛部材の変形例を示した斜視図。 (a)、(b)は巻回するケーブルの位置決め可能な巻掛部材の変形例を示した斜視図。
符号の説明
1…固定部材、2…バンド体、2a…第一当接部、2b…第二当接部、3…支持部、4…雄ねじ、5…調整用孔、6…取付片、6a…貫通孔、10…筒体、10a…外筒、10b…内筒、11…受け板、12…支持棒、15…支持体、15a…傾斜板、15b…側面支持板、16…支持片、17…ヒンジ部、18…閉塞板、19…挿通空間、20…ピン、25…締結部材、30、300…巻掛部材、31…円弧状部、32a,32b…レール、33…位置固定部材、34…止めネジ、310a…固定側円弧状部、310b…可動側円弧状部、310c…連結板、311…幅大の円弧状部、312…幅小の円弧状部、313…連結板、35…位置決め手段、36、360…位置決め棒、36a…位置決め突条部、37…エンドキャップ、40…巻回ガイド、41…ガイドレール、42…移動体、43…挿通用リング、43a…挟持片、B…ボルト、C…電柱、N…ナット

Claims (3)

  1. 電柱(C)に固定するための固定部材(1)と、該固定部材(1)に取り付けられる巻掛部材(30)と、該巻掛部材(30)に巻き掛けられるケーブルの位置決め手段(35)とで構成され
    前記固定部材(1)は、電柱(C)に対して水平方向に配される筒体(10)と、該筒体(10)の基端部に設けられ、電柱(C)の周面に沿うようにして該電柱(C)に取り付けられるバンド体(2,2)と、筒体(10)の基端部に設けられ、電柱(C)の周面に当接した状態で筒体(10)を下方から水平支持する支持体(15)とを備え、
    前記巻掛部材(30)は、前記筒体(10)の先端部を上方から跨ぐように取り付けられる円弧状部(31)を有し、該円弧状部(31)は、巻回されたケーブルの余長分の複数の線束が巻き掛けられる幅寸法を有し、且つ巻回されたケーブルの余長分の線束の輪を前記筒体(10)の外周に形成できる曲面からなり、
    前記位置決め手段(35)は、基端部が前記円弧状部(31)に植設された複数の位置決め棒(36)からなり、巻回されたケーブルの線束を保持できる長さを有してなることを特徴とするケーブル余長処理具。
  2. 電柱(C)に固定するための固定部材(1)と、該固定部材(1)に取り付けられる巻掛部材(30)と、該巻掛部材(30)に巻き掛けられるケーブルの位置決め手段(35)とで構成され、
    前記固定部材(1)は、電柱(C)に対して水平方向に配される筒体(10)と、該筒体(10)の基端部に設けられ、電柱(C)の周面に沿うようにして該電柱(C)に取り付けられるバンド体(2,2)と、筒体(10)の基端部に設けられ、電柱(C)の周面に当接した状態で筒体(10)を下方から水平支持する支持体(15)とを備え、
    前記巻掛部材(30)は、前記筒体(10)の先端部を上方から跨ぐように取り付けられる円弧状部(31)を有し、該円弧状部(31)は、巻回されたケーブルの余長分の複数の線束が巻き掛けられる幅寸法を有し、且つ巻回されたケーブルの余長分の輪を前記筒体(10)の外周に形成できる曲面からなり、
    前記位置決め手段(35)は、前記円弧状部(31)をその幅方向に跨ぐよう、その両端部が該円弧状部(31)の両側端部に取り付けられるガイドレール(41)と、該ガイドレール(41)に沿って移動可能な移動体(42)と、該移動体(42)に装着され、ケーブルが挿脱可能な挿通用リング(43)とで構成される巻回ガイド(40)を有することを特徴とするケーブル余長処理具。
  3. 電柱(C)に固定するための固定部材(1)と、該固定部材(1)に取り付けられる巻掛部材(30)と、該巻掛部材(30)に巻き掛けられるケーブルの位置決め手段(35)とで構成され、
    前記固定部材(1)は、電柱(C)に対して水平方向に配される筒体(10)と、該筒体(10)の基端部に設けられ、電柱(C)の周面に沿うようにして該電柱(C)に取り付けられるバンド体(2,2)と、筒体(10)の基端部に設けられ、電柱(C)の周面に当接した状態で筒体(10)を下方から水平支持する支持体(15)とを備え、
    前記巻掛部材(30)は、前記筒体(10)の先端部を上方から跨ぐように、且つケーブルの一端部が挿通される隙間が形成されるように、幅方向の両側に配設される幅大の円弧状部(311,311)、及び中央に配される幅小の円弧状部(312)を有し、さらに、幅大の円弧状部(311,311)及び幅小の円弧状部(312)は、巻回されたケーブルの余長分の輪を前記筒体(10)の外周に形成できる曲面からなり、
    前記位置決め手段(35)は、基端部が前記円弧状部(31)に植設される複数の位置決め棒(36)からなり、巻回されたケーブルの線束を保持できる長さを有してなることを特徴とするケーブル余長処理具。
JP2007203020A 2007-08-03 2007-08-03 ケーブル余長処理具 Expired - Fee Related JP4933378B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007203020A JP4933378B2 (ja) 2007-08-03 2007-08-03 ケーブル余長処理具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007203020A JP4933378B2 (ja) 2007-08-03 2007-08-03 ケーブル余長処理具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009038941A JP2009038941A (ja) 2009-02-19
JP4933378B2 true JP4933378B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=40440410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007203020A Expired - Fee Related JP4933378B2 (ja) 2007-08-03 2007-08-03 ケーブル余長処理具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4933378B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7362070B2 (ja) * 2020-02-25 2023-10-17 中部電力株式会社 保護カバー及び架空線の交差箇所における上側の架空線の撤去方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0583838A (ja) * 1990-12-21 1993-04-02 Sumitomo Electric Ind Ltd 通信線収納箱および通信線布設回収方法
JPH06208024A (ja) * 1993-01-12 1994-07-26 Toshiba Corp 光コード余長処理装置
JPH10115718A (ja) * 1996-10-11 1998-05-06 Syodensha Kk 光ファイバ心線又はケーブルの輪取り用具及び輪取り方法
JP2002107592A (ja) * 2000-09-27 2002-04-10 Uchida Tanko Kk 光ケーブルの架空配線用支持具
JP4554124B2 (ja) * 2001-09-12 2010-09-29 イワブチ株式会社 腕金装柱バンドの柱径調整バンド片

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009038941A (ja) 2009-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4933378B2 (ja) ケーブル余長処理具
JP5005009B2 (ja) 高圧引下線用碍子
JP5922187B2 (ja) 引込用鋼管柱用の継柱
JP5425999B1 (ja) 工具及び作業棒
JP2002107592A (ja) 光ケーブルの架空配線用支持具
JP2013175312A (ja) 塗料付着防止碍子カバーおよびその装着方法
JP4979541B2 (ja) ケーブル固定具の固定方法
JP6005203B1 (ja) ケーブル吊りベルト
JP2950112B2 (ja) ワイヤーハーネス用組立治具
JP2008271684A (ja) 高圧ケーブル保持体、高圧ケーブルの架線構造、及び高圧ケーブルの架線方法
CA2349254A1 (en) Arrangement for winding cables or the like
JP6139241B2 (ja) 電線接続スリーブ等の金車交わし工法及び当該工法に使用する治具
JP3115793U (ja) ケーブル等の繰出装置
JP4699442B2 (ja) 光ファイバケーブル余長支持具
CN218371053U (zh) 用于电力检修施工的辅助施工工具
JP2002281623A (ja) バイパス電線支持器
JP3191634U (ja) 塗料飛散防護装置
JPH0419763B2 (ja)
CN212292280U (zh) 一种房建施工现场用放线架
JP7363436B2 (ja) 太陽電池モジュール及び建物並びに太陽電池モジュール取付方法
CN219620606U (zh) 一种电缆盘临时收放线装置
JP5694438B2 (ja) 引下線固定具
JP6575750B2 (ja) 引留碍子及びこれを用いた引下線の支持方法
CN214274708U (zh) 一种具有可调节高度的管吊架
CN210928873U (zh) 一种树木种植用树干防护装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4933378

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees