JP3191634U - 塗料飛散防護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】腕金部近傍での防護用シート体支持に絶縁材製の横架材を使用し、作業者の安全を確保して停電状態に先立って準備作業が行え、塗装作業全体の能率を向上させられる、塗料飛散防護装置を提供する。【解決手段】腕金部82の近傍で防護用シート体12を支持する横架材26が、絶縁材で形成される管体の径の異なるものを重ねて、相互に長手方向にずらして全体の長さを調整可能とされ、横架材26の全体長さを延ばして防護用シート体12を腕金部82周囲に展開配設できることから、絶縁材製の横架材26は誤って腕金部82の送電線に接近させた場合も感電事故に至るなどの問題は起こりにくく、且つ、横架材26を短くした状態で設置しても後から十分な長さに延ばせることとなり、腕金部82周囲への防護用シート体12の展開配設に用いる横架材26を、腕金部82近くの塔体側部に安全に設置することができる。【選択図】図6

Description

本考案は、送電線鉄塔に対し塗料を塗布する際の塗料飛散防護装置に関する。
架空送電線を支える送電鉄塔においては、一般に表面を保護するための塗装がなされており、定期的にメンテナンスとして劣化部分又は全体の再塗装も行われる。こうした送電鉄塔の塗装を行うにあたり、送電鉄塔が市街地に設けられている場合など、塗装作業の際に塗料が飛散すると鉄塔周辺の人家等に達するおそれがある際には、塗装作業を行う間、鉄塔周囲に鋼管(パイプ)で足場を構築した上で、鉄塔を周りから覆うように、飛散した塗料が周囲に拡散するのを防ぐ防護用のシート体、一般的には、通気性のある網状のいわゆる防護ネット、を設置していた。
このような送電鉄塔周囲に防護ネット等を設置して塗料の飛散を防ぐ技術については、従来から多様な提案がなされており、その一例として、特開2001−347203号公報や特開2006−142135号公報に開示されるものがある。
特開2001−347203号公報 特開2006−142135号公報
従来の鉄塔塗装における塗料の飛散防護は、前記特許文献1、2に示される装置等を用いて行われており、こうした飛散防護を伴う塗装は、送電鉄塔のうち架空送電線を支持する腕金部についても同様になされるが、送電線が活線状態の場合は感電防止のため、腕金部に対する塗装作業は行えなかった。腕金部に対する作業を行う場合には、対応する送電線による送電を停止するよう、電力会社に事前に申請する必要があった。
一方、鉄塔周囲に防護ネットを配設する際、防護ネットの支持に丈夫な鋼管パイプを使用することが一般的となっているが、腕金部近傍の作業では鋼管パイプの活線状態の送電線への接近、接触による感電事故の危険性が大きく、仮に鋼管パイプを使用して感電事故等を起こした場合の社会的、経済的影響が大きいことを考慮すれば、完全な停電状態で作業を行うのが望ましい。
このように、従来は、塗装の本作業だけでなく、塗料の飛散防護のための防護ネット配設という準備作業も、場合によっては停電状態の間に作業が行われている。
しかし、停電を伴う作業は、電力供給の都合上、停電状態が容易に得られないため制約が多く、その中で準備を含む各種作業を行わなければならないことで、全体の作業期間が長期化するという課題を有していた。作業が長期にわたると、例えば、作業に必要な鋼管パイプの長期間リースが必要になるなど、経済的負担が大きくなることに加え、作業日数も増えることから、作業者の時間的、労働的負担の増大とそれに伴うコスト増も生じることとなる。このように、従来の飛散防護措置を伴う塗装作業では、各種作業を停電状態で行わざるを得ないことで、作業の各工程を能率よく進めることが難しく、作業コストの増大を招いてしまうという大きな課題を有していた。
本考案は、前記課題を解消するためになされたもので、腕金部近傍での防護用シート体支持に絶縁材製の横架材を使用し、作業者の安全を確保して停電状態に先立って準備作業が行え、塗装作業全体の能率を向上させられる、塗料飛散防護装置を提供することを目的とする。
本考案に係る塗料飛散防護装置は、塗装対象物の周囲に配設され、塗装対象物に対する塗装の際に飛散した塗料の液滴を受け止めて通過させない防護用シート体と、送電鉄塔の塔体及び/又は腕金部に取り付けられて防護用シート体を少なくとも腕金部の周囲に位置させつつ支持する支持具とを備える、塗料飛散防護装置において、少なくとも腕金部の周囲に配置される防護用シート体を支持するための支持具が、一端部で塔体に着脱可能に取り付けられ、側方に突出状態となる突出体と、突出体の突出する他端部に着脱可能に取り付けられ、防護用シート体を連結される略棒状の横架材とを有し、横架材が、絶縁材製のパイプ体の内側に断面相似形の絶縁材製小パイプ体を軸方向に摺動可能に一又は多重に嵌挿して、パイプ体に対して小パイプ体を出没させて全体の長さを伸縮調整可能とされると共に、横架材における小パイプ体を所定長さ引き出した状態で、小パイプ体を隣接する外側の別の小パイプ体又はパイプ体の端部と一体に固定可能な構造とされ、腕金部の周囲に配置される防護用シート体用の横架材が、長手方向を塔体から腕金部先端に向かう方向に平行として塔体側方に配設され、防護用シート体を連結され、且つ、横架材における小パイプ体を塔体側から腕金部側へ所定長さ引き出して固定しつつ、横架材が所定の全体長さまで延伸した状態とされてなり、当該所定の全体長さとされた横架材に連結された防護用シート体が、腕金部の先端部近傍に達して、腕金部を覆うものである。
このように本考案においては、腕金部の近傍で防護用シート体を支持する横架材が、絶縁材で形成される管体の径の異なるものを重ねて、相互に長手方向にずらして全体の長さを調整可能とされ、必要に応じて横架材の全体長さを延ばして防護用シート体を腕金部周囲に展開配設できることにより、絶縁材製の横架材は誤って腕金部の送電線に接近させた場合も感電事故に至るなどの問題は起こりにくく、且つ、横架材を短くした状態で設置しても後から十分な長さに延ばせることとなり、腕金部周囲への防護用シート体の展開配設に用いる横架材を、短くした状態で腕金部近くの塔体側部に設置することができ、この設置作業では作業者は十分に安全を確保できることで、この設置作業を、送電停止前の送電線が活線状態の間に本作業の準備として行うことができ、こうして事前に準備作業を行うようにすれば、送電停止時間に限りのあることで制約を受ける塗装の本作業の時間を確保でき、且つ効率よく作業を進められて全体の作業時間短縮も図れ、作業コストも抑えられる。
また、本考案に係る塗料飛散防護装置は必要に応じて、横架材が前記所定の全体長さとされた状態で腕金部の先端部近傍に位置する防護用シート体の端部に、腕金部の外に延びる送電線及び/又は碍子を通すスリットが設けられると共に、スリットを挟む保護用シート端部所定箇所に、防護用シート体端部同士を着脱可能に接合してスリットを閉止する一又は複数対の接合手段が配設され、接合手段が、送電線及び/又は碍子をスリットに通しつつ防護用シート体端部同士を接合してスリットを閉じた状態を維持する中、塔体側から腕金部周囲の防護用シート体を塔体側に引き寄せようとする力を受けると、接合手段間の接合が解除される程度の接合強度に設定されるものである。
このように本考案においては、防護用シート体の先端部におけるスリットを挟むシート体端部所定箇所にスリットを閉止可能とする接合手段を設け、且つ接合手段の接合強度を適切に設定して、接合手段で防護用シート体端部同士を接合してスリットを閉じた状態から、防護用シート体を塔体側に引き寄せる力を加えると、接合が解除されてスリットが開くようにすることにより、作業者が塔体側から防護用シート体に引っ張る力を与えると、無理なく防護用シート体が障害物を回避し且つ塗装面に影響を与えずに塔体側へ移動可能な状態にでき、塗装作業後の塗膜の乾燥が十分でない段階でも作業者が接合部分近くまで行くことなく防護用シート体を腕金部周囲から撤収させる作業が行え、作業効率を高めて作業時間を短縮できる。
また、本考案に係る塗料飛散防護装置は必要に応じて、支持具の突出体の一部が、塔体の昇塔脚に取り付けられ、昇塔脚に取り付けられる突出体が、先端に拡大部を有して昇塔脚に上下所定間隔で複数突設されている昇降用ステップに対し、昇降用ステップの先端拡大部を含む先端から所定長さ範囲部分を、昇降用ステップ突出方向と直交する方向から嵌脱可能な凹部を設けられる基部と、基部に螺合するねじ状の基端部、及び、横架材を着脱可能な先端部をそれぞれ形成される腕材とを少なくとも備え、基部が、凹部と昇降用ステップとの嵌合により昇降用ステップに取り付けられ、腕材の基端部が、昇降用ステップに取り付けられた基部に対し、基端部の回動に伴い昇降用ステップ突出方向と平行に相対移動可能且つ昇降用ステップ先端に当接可能として螺合されてなり、基部に対する腕材基端部のねじ締めに基づいて、基端部及び基部が昇降用ステップの先端拡大部に対し両側から挟むように相対移動して密着し、基部及び腕材が昇降用ステップに対し締結固定状態とされるものである。
このように本考案においては、塔体の塔脚に突設される昇降用ステップの先端部分に取り付け可能な突出体を配設し、この突出体を用いて横架材や防護用シート体を支持することにより、突出体やその付属器具が塔体をなす塔脚等の部材表面から離隔し、塗装作業の際に塔体表面に突出体により覆われる部分がなく確実に塗装を行え、突出体を取り外した後に仮に未塗装部分があった場合に行う補充的な塗装作業は不要となり、塗装作業の効率を向上させられ、作業コストをより一層抑えられる。
本考案の第1の実施形態に係る塗料飛散防護装置の送電鉄塔塔体への配設状態説明図である。 本考案の第1の実施形態に係る塗料飛散防護装置における塔体塔頂部用の突出体の平面図、及び、図1のA−A断面図である。 本考案の第1の実施形態に係る塗料飛散防護装置における昇塔脚用の突出体及び他の塔脚用の突出体の各平面図である。 図1のB−B断面図である。 本考案の第1の実施形態に係る塗料飛散防護装置における棒状横架材支持用の突出体の平面図、及び、図1のC−C断面図である。 本考案の第1の実施形態に係る塗料飛散防護装置における防護用シート体及び支持具の送電鉄塔腕金部近傍への配設状態の正面図及び防護用シート体展開状態の正面図である。 本考案の第1の実施形態に係る塗料飛散防護装置における防護用シート体及び支持具の送電鉄塔腕金部近傍への配設状態の平面図及び防護用シート体展開状態の平面図である。 本考案の第1の実施形態に係る塗料飛散防護装置における防護用シート体のスリット閉状態及びスリット開状態の各説明図である。 本考案の第1の実施形態に係る塗料飛散防護装置における防護用シート体の塔体側への引き寄せ固定状態説明図である。 本考案の第2の実施形態に係る塗料飛散防護装置における突出体の昇降用ステップへの取付状態平面図である。 本考案の第2の実施形態に係る塗料飛散防護装置における突出体の昇降用ステップへの取付過程説明図である。
(本考案の第1の実施形態)
以下、本考案の第1の実施形態に係る塗料飛散防護装置を前記図1ないし図9に基づいて説明する。
前記各図において本実施形態に係る塗料飛散防護装置1は、塗装対象物である送電鉄塔80の周囲に配設される防護用シート体11、12と、送電鉄塔80の塔体81に取り付けられて防護用シート体11、12を塔体81や腕金部82の周囲に位置させつつ支持する支持具20とを備える構成である。
前記防護用シート体11、12は、目の細かい網状のシート体として形成され、塗装対象物の周囲に配設され、塗装対象物に対する塗装の際に飛散した塗料の液滴を受け止めて通過させないものである。この防護用シート体11、12のシートとしての構造自体は、従来公知のものであり、詳細な説明を省略する。
防護用シート体のうち、塔体用のシート体11は、塔体81の各面ごとに配設され、塔体81各部に設けられた支持具20に防護用シート体各部を取り付けられて、塔体81周囲に容易に動かないように支持される(図1、図2(B)、図4、図5(B)参照)。なお、塔体81の腕金部82のある面に対応する防護用シート体11には、塔体81から横方向に延びる腕金部82を通すスリット(図示を省略)が設けられ、腕金部82を避けて塔体81を確実に覆うことができる仕組みである。
一方、腕金部82の周囲に配置される防護用シート体12は、腕金部82近傍の塔体81所定範囲に配設される支持具20に取り付けられ、必要に応じて展開状態とされて腕金部82周囲を覆うこととなる(図6、図7参照)。この防護用シート体12の端部における、腕金部82の送電線や碍子と交差する箇所には、これら送電線や碍子を貫通させるためのスリット12aが設けられ、さらにスリット12aを挟むシート体端部の所定箇所には、これらシート体端部同士を接合してスリット12aを閉じるための面ファスナー12bが一又は複数対配設される(図8参照)。
前記支持具20は、一端部で塔体81各部に着脱可能に取り付けられ、側方に突出状態となる突出体21、22、23、24と、突出体の突出する他端部に取り付けられ、防護用シート体11、12を連結される横架材26、27、28とを有する構成である。
前記突出体21、22、23、24は、塔体81の所定箇所に突出状態で複数取り付けられ、先端部で横架材26、27、28を支持するものであり、塔体81の塔脚83、84や水平連結材85、塔頂部86など、対応する取付対象箇所や用途に応じて形状が若干異なっている。
詳細には、塔体81の塔脚(主柱材)83、84に着脱可能に取り付けられる突出体21、22は、塔脚表面に接する基端部21a、22a、及び、可撓性材製の横架材28を着脱可能な先端部21b、22bを有する略腕状体として形成されるものである(図3参照)。これらの突出体21、22は、基端部21a、22aを塔脚表面に当接させ、この基端部21a、22aと塔脚裏側に配置した補助板21c、22cとを所定の締結手段、例えば、ボルト及びナットを用いて締結することで、塔脚83、84に固定される構成である。この突出体21、22は、塔脚83、84への固定状態で、塔体81のコーナー部分から外方へ斜めに突出した配置となる(図4参照)。
この塔脚83、84に取り付けられる突出体21、22は、昇塔脚83に取り付けられるものと、他の塔脚84に取り付けられるものとでは形状が異なる。すなわち、突出体のうち、塔体81の昇塔脚83に取り付けられる突出体21は、基端部21aと先端部21bとの間の中間部に一又は複数の屈曲部を有して、昇塔脚83への取付状態で、昇塔脚83に沿って設けられる墜落防止用レール83aから離隔する配置とされる構成である。一方、昇塔脚以外の塔脚84に取り付けられる突出体22は、基端部21aから先端部21bまでの部位を直線状とされ、中間に屈曲部を有さない構成である。
また、塔体81頂部に取り付けられる突出体23は、塔頂部86表面に接する基端部23a、及び、可撓性材製の横架材28を着脱可能な先端部23bを有する略腕状体として形成されるものである。この突出体23の基端部23aを塔頂部86表面に当接させ、塔頂部86にあらかじめ設けられた孔と、基端部23aに穿設された孔とに通したボルトに、所定のナットを螺合させて締め付けることで、基端部23aが塔頂部86に固定される構成である。この突出体23は、塔頂部86への固定状態で、塔頂部86のコーナー部分から外方へ斜めに突出した配置となる(図2参照)。
さらに、塔脚83、84や塔脚間の水平連結材85に着脱可能に取り付けられる突出体24は、塔脚又は水平連結材を強力に挟む構造とされてこれらへ固定可能な基端部24a、及び、略棒状の横架材26、27を着脱可能な先端部24bを有する略腕状体として形成されるものである。基端部24aにおける塔脚又は水平連結材を強く挟む構造については、例えば、塔脚又は水平連結材の裏側に位置させた部位に対し表側からねじを締め付けて表裏から強力に挟み付けるものなど、公知の機構を適宜採用できる。この突出体24は、塔脚83、84又は水平連結材85への固定状態で、塔体81の側面と直交する向きに突出した配置となる(図5参照)。
前記横架材26、27、28は、ロープやワイヤ等の可撓性材からなるものと、硬質の略棒状体からなるものがあり、横架材のうち、塔体81における腕金部82近傍の所定範囲と、腕金部82から十分に離れた下部に設けられる横架材26、27は、硬質の略棒状体とされ、それ以外の塔体81各部周囲に設けられる横架材28は、可撓性材製とされる構成である。
横架材のうち、腕金部82から十分に離れた塔体81下部に設けられ、塔体81の周囲に配置される防護用シート体11支持用とされる横架材27としては、公知の鋼管が用いられる。この鋼管製の横架材27は、塔脚83、84や塔脚間の水平連結材85に取り付けられる突出体24により、長手方向を塔体81の水平連結材85と平行として塔体81側方に配設される(図5参照)。
また、ロープやワイヤ等の可撓性材製であり、鋼管製の横架材27を設けられる範囲より上側の塔体81各部周囲に設けられる横架材28は、塔体81頂部では塔頂部86に固定される突出体23の突出した先端部、それ以外では塔脚83、84に固定される突出体21、22の突出した各先端部にそれぞれ取り付けられて、塔体81の周囲に張設された状態とされる(図2、図4参照)。
こうして横架材27、28は、突出体21、22、23、24に支持されて塔体上下方向に所定間隔で複数設けられ、各横架材27、28に塔体用の防護用シート体11各部を取り付けることで、防護用シート体11が塔体81周囲で容易に動かないように支持される。
この他、横架材のうち、塔体81における腕金部82近傍の所定範囲に設けられるもので、腕金部82の周囲に配置される防護用シート体12支持用とされる横架材26は、特に、絶縁材製のパイプ体26aの内側に断面相似形の絶縁材製小パイプ体26bを軸方向に摺動可能に一又は多重に嵌挿して、パイプ体26aに対して小パイプ体26bを出没させて全体の長さを伸縮調整可能とされる構成である(図6、図7参照)。
この横架材26は、小パイプ体26bを所定長さ引き出した状態で、小パイプ体26bを隣接する外側の別の小パイプ体又はパイプ体の端部と一体に連結固定可能な構造とされる。そして、横架材26は、塔脚83、84に取り付けられる突出体24により、長手方向を塔体81から腕金部82先端に向かう方向に平行として塔体81側方に配設される。
こうして腕金部82近傍の塔体81所定範囲に配設される横架材26には、腕金部用の防護用シート体12が連結され、この防護用シート体12の配設工程で、横架材26における小パイプ体26bを腕金部82側へ所定長さ引き出して固定しながら、横架材26を所定の全体長さまで延ばした状態とすると、横架材26先端及び防護用シート体12が腕金部82の先端部近傍に達し、展開された防護用シート体12で腕金部82が覆われることとなる(図6、図7参照)。
この腕金部82の周囲に配置される防護用シート体12の端部には、腕金部82の送電線や碍子を貫通させるためのスリット12aを開閉する面ファスナー12bが設けられている(図8参照)。この面ファスナー12bは、送電線や碍子をスリット12aに通しつつ防護用シート体12端部同士を接合してスリット12aを閉じた状態を維持する中、塔体81側から腕金部82周囲の防護用シート体12を塔体81側に引き寄せようとする力を受けると、面ファスナー12b間の接合が解除される程度の接合強度に設定される。
これにより、面ファスナー12bで防護用シート体端部同士を接合してスリット12aを閉じた状態から(図8(A)参照)、防護用シート体12を塔体側に引き寄せる力を加えると、接合が解除されてスリット12aが開き(図8(B)参照)、防護用シート体12が送電線等の障害物を回避して塔体側へ移動可能な状態となるため、作業者が接合部分近くまで行くことなく防護用シート体12を腕金部82周囲から撤収させる作業が行え、塗装作業後の塗膜の乾燥が十分でない段階でも作業可能となり、作業効率を高められる。
こうした構成の塗料飛散防護装置を用いつつ行われる送電鉄塔の塗装作業は、公知の鉄塔塗装工程同様、錆落とし(ケレン)を行った後、下塗りを行い、下塗り塗膜の乾燥後、さらに上塗りを行うといった手順となっている。
送電鉄塔80のうち、送電線近傍の腕金部82の塗装にあたっては、危険防止のために送電を停止して行うこととなるが、送電の停止日として、通常は錆落としと下塗りの作業で一日、上塗りの作業で一日、合計二日を要することとなる。
腕金部82近傍の防護用シート体12を支持するものとして絶縁性の横架材26を用いることで、腕金部82のある高さ位置の塔体81周囲で横架材26を取り扱う作業を行って、仮に活線状態の送電線に横架材26が接近、接触するおそれがあるとしても、感電の危険がなく作業を安全に行え、送電停止の前から、横架材26を塔体81側方に配設し、防護用シート体12を必要な際に直ちに展開可能な状態で準備しておくことができ、作業の能率化が図れる。
次に、本実施形態に係る塗料飛散防護装置を用いる塗装の作業工程について説明する。前提として、塗装対象物である送電鉄塔80の架空送電線は、実際に送電線近傍の腕金部82に対する塗装等作業の行われる日のみ、送電が停止されるものとする。
はじめに、塔体81の塗装作業について説明すると、まず塗装前に、支持具20のうち突出体を塔体81各部に取付ける。腕金部82から十分に離れた塔体下部の塔脚83、84及び水平連結材85には、略棒状の横架材に対応する突出体24を取り付ける。塔体下部の塔脚間の間隔が大きい箇所では、突出体24を塔脚83、84に取り付けるだけでなく、塔脚間の水平連結材85の一又は複数箇所にも突出体24を取り付けることで、横架材27及び防護用シート体11を確実に支持できるようにする。
より上方の昇塔脚(主柱材)83には、可撓性材製の横架材28に対応する突出体21を取り付け、同じく他の塔脚(主柱材)84にも横架材28に対応する突出体22を取り付ける。さらに塔体頂部には、横架材28に対応する突出体23を取り付ける。
これに続いて、塔体81下部では、鋼管からなる横架材27を突出体24先端に取り付けて水平に架設する。そして、塔体81のそれ以外の箇所には、ロープやワイヤ等の可撓性材からなる横架材28を、突出体21、22、23先端に取り付けて、塔体周囲に水平に掛け渡す。
この後、塔体各面ごとに防護用シート体11を各横架材に取付、展開した状態とし、これら各面の防護用シート体11の側端部同士を複数箇所でロープ等により互いに結束して確実に固定する。
こうして防護用シート体11による塔体81の塗装に対する防護状態が完成した後、錆落としと下塗りの作業を実施する。錆落としと下塗り作業が終了したら、塗料が乾くまで放置することとなるが、必要に応じて、防護用シート体11が風であおられて脱落したりすることのないよう、いったん塔体の各塔脚83、84へ各面の防護用シート体11を引き寄せてまとめ、ロープ等で塔脚に縛り付けるなどして、風の影響の少ない状態としておく。
下塗りの塗料が乾いた後の上塗り作業では、下塗りの際と同様に防護用シート体11による防護状態を確保した上で、塗装作業を実施する。そして、上塗り作業を終了したら、防護用シート体11を取り外し、支持具20を撤去すれば作業完了となる。
続いて、腕金部82の塗装作業について説明すると、まず、塗装前の準備作業として、塔体81における腕金部82近傍所定範囲の塔脚(主柱材)83、84のあらかじめ設定された複数箇所に略棒状の横架材に対応する突出体24をそれぞれ取り付ける。塔脚間の間隔が大きい場合には、突出体24を塔脚83、84間の水平連結材85の一又は複数箇所にも取り付け、横架材26及び防護用シート体12を確実に支持できるようにする。
突出体24を塔脚83、84に取り付けたら、塔体81の同じ高さ位置ごとに各突出体24先端に絶縁材製略棒状体の横架材26を取り付けて、横架材26を水平に架設する。この横架材26の上下方向位置は、横架材26を腕金部先端位置まで延伸すると腕金部82の上側と下側にそれぞれ横架材26の延ばした部分が位置するように設定される。
ここまでの準備作業で、防護用シート体12を直接支持する横架材26が絶縁材であるため、送電停止前の塔体側方で作業を行っても安全上の問題は発生せず、送電停止後の塗装の本作業に速やかに移行できる。
この後、塗装作業のための送電の停止日に、送電鉄塔で支持される送電線二回線のうち作業を行う側の一回線における送電を停止した状態で、塗装の本作業として、まず、防護用シート体12を各横架材26に連結し、横架材26を延伸させると防護用シート体12も動いて展開させられる状態とする(図6(A)参照)。そして、横架材26における小パイプ体26bを腕金部82側へ所定長さ引き出して固定しながら、横架材26を延出状態とし、これに伴わせて腕金部82周囲に防護用シート体12を展開していく。
最終的に、横架材26をあらかじめ設定された所定の全体長さまで延ばした状態として、横架材26先端及び防護用シート体12を腕金部82の先端部近傍に到達させる。この段階では、作業者が腕金部82の各部に近接状態で作業を行えるので、防護用シート体12を腕金部先端近傍まで到達させた後、シート体端部のスリット12aが腕金部82の送電線や碍子を貫通させる状態となるように配置し、さらにスリット12aを挟む防護用シート体12の端部の面ファスナー12b同士を接合してスリット12aを閉じ、防護用シート体12による防護状態を完成させる(図6(B)参照)。この後、錆落としと下塗りの作業を実施する。
送電停止一日目の錆落としと下塗り作業が終了したら、二日目の作業開始まで放置することとなるが、その間、防護用シート体12が風であおられたりすることのないよう、延出していた横架材26をいったん引き寄せて長さを縮めることで塔体81側へ防護用シート体12を寄せ、さらに防護用シート体12をロープ等で塔体81に縛り付けるなどして固定し、風の影響の少ない状態としておく(図9参照)。
この場合、腕金部82では、下塗りの塗料が乾燥していないため、防護用シート体12引き寄せのために、作業者は腕金部82に手足や体を付けて体を支えながら腕金部82の先端へ乗り出して作業を行うことはできない。しかしながら、防護用シート体12先端に面ファスナー12bを設けてスリット12aを開閉可能としていることで、作業者が塔体側より横架材26を引き寄せて縮めるのに伴い防護用シート体12が塔体側へ引っ張られると、接合状態の面ファスナー12bが外れてスリット12aが開き(図8(B)参照)、防護用シート体12は送電線や碍子等に引っ掛かることなく塔体側へ移動できる。
こうして防護用シート体12を下塗り後に塔体81側へ寄せる作業を塔体側から容易且つ速やかに行えることで、塗装に係る作業開始から終了までの時間を大幅に短縮できる。
そして、防護用シート体12を直接支持する横架材26が絶縁材であるため、送電停止一日目の作業終了から二日目の作業開始までの間、横架材26は突出体24に取り付けた状態を維持してそのまま塔体81側方に残したとしても安全上の問題は発生せず、取り外しの手間を省ける。また、取り外さないことで再度の取付も省略でき、二日目の上塗りの作業に速やかに移行できる。
送電停止二日目の上塗り作業の際は、停止一日目と同様に横架材26を延ばして腕金部周囲に防護用シート体12を展開した上で、上塗り塗装の作業を行う。この段階では、下塗りの塗料が乾燥した腕金部82に作業者が乗り出して作業を行うことができる。
塗装作業においては、塗装対象の腕金部82の周囲で、防護用シート体11による防護状態が確保されていることから、塗料の飛散を確実に防止できる。上塗り作業を終了したら、塔体側より横架材26を引き寄せて縮めるのに伴わせて防護用シート体12も塔体側へ撤収し、塔体近くで横架材26から取り外す。さらに横架材26と突出体24を撤去すれば作業完了となる。
横架材26や防護用シート体12を運搬、着脱することなく上塗りの作業を開始できることで、送電停止二日目の作業、すなわち、防護用シート体12の展開開始から塗装作業完了、器具撤去終了までの作業時間を、大幅に短縮することができる。
このように、本実施形態に係る塗料飛散防護装置においては、腕金部82の近傍で防護用シート体12を支持する横架材26が、絶縁材で形成される管体の径の異なるものを重ねて、相互に長手方向にずらして全体の長さを調整可能とされ、必要に応じて横架材の全体長さを延ばして防護用シート体12を腕金部周囲に展開配設できることから、絶縁材製の横架材26は誤って腕金部82の送電線に接近させた場合も感電事故に至るなどの問題は起こりにくく、且つ、横架材26を短くした状態で設置しても後から十分な長さに延ばせることとなり、腕金部周囲への防護用シート体12の展開配設に用いる横架材26を、短くした状態で腕金部82近くの塔体側部に安全に設置することができる。こうして設置作業での安全を確保できることで、この設置作業を、送電停止前の送電線が活線状態の間に本作業の準備として行うことができ、こうして事前に準備作業を行うようにすれば、送電停止時間に限りのあることで制約を受ける塗装の本作業の時間を確保でき、且つ効率よく作業を進められて全体の作業時間短縮が図れ、作業コストを抑えられる。
(本発明の第2の実施形態)
前記第1の実施形態における塗料飛散防護装置において、支持具20の突出体のうち塔脚に取り付けられるものは、塔脚に直接取り付けられて固定される構成としているが、この他、第2の実施形態として、図10に示すように、突出体31を塔脚83に突設される昇降用ステップ87に取り付ける構成とすることもできる。
送電鉄塔における作業者の昇降に用いられる昇降用ステップ(ステップボルト)87は、先端に拡大部88を有する公知の形状とされて、塔体81の昇塔脚83に上下所定間隔で複数突設されるものである。この昇降用ステップ87の先端部分に、突出体31が着脱可能に取り付けられる。
詳細には、突出体31は、昇降用ステップ87に対し、この昇降用ステップ87の拡大部88を含む先端から所定長さ範囲部分を、昇降用ステップ87突出方向と直交する方向から嵌脱可能な凹部32aを有する基部32と、この基部32に螺合する雄ねじ状の基端部33a、及び、前記横架材を着脱可能な先端部33bを有する腕材33と、腕材33の基端部33aの外側に螺合するナット34とを備える構成である。
前記基部32は、所定長さの管状体の側面を一部切欠いて前記凹部を生じさせた形状とされると共に、端部に腕材33の基端部33aを螺合させる雌ねじ部を形成される構成であり、前記凹部32aと昇降用ステップ87との嵌合により昇降用ステップ87に取り付けられる。また、凹部32aは昇降用ステップ87の先端拡大部88を嵌合させる一部を除いて、この拡大部88より小さくされており、凹部32aと昇降用ステップ87とを嵌合させた状態で、基部32は昇降用ステップ87に対する昇降用ステップ突出方向への相対移動を、拡大部88との接触で制限されることとなる。
この基部32において、昇降用ステップ87を嵌合させる凹部32aと、腕材33の基端部33aと螺合する雌ねじ部とが直列に並んで配置されることから、昇降用ステップ87に取り付けられた基部32に対し、腕材33の基端部33aが、基端部33aの回動に伴い昇降用ステップ突出方向と平行に相対移動可能であり、且つ、昇降用ステップ87の先端拡大部88に当接可能となる。
そして、昇降用ステップ87に取り付けられた基部32に対する腕材基端部33aのねじ締めに基づいて、基端部33a及び基部32が相対移動して昇降用ステップ87の先端拡大部88を両側から挟むように密着し、これら基部32及び腕材33が昇降用ステップ87に対し固定状態となる仕組みである(図11(B)参照)。
また、この固定状態とされた腕材33に対し、基端部33aの外側に螺合するナット34を基部32に強く密着させるように締め付けることで、腕材33の基部32に対する緩みを防いで、確実に突出体31全体の昇降用ステップ87への取付固定状態を維持できるようにしている(図11(C)参照)。
この突出体31における腕材33は、基端部33aと先端部33bとの間の中間部に一又は複数の屈曲部を有して、昇塔脚83への取付状態で、昇塔脚83に沿って設けられる墜落防止用レール83aから離隔する配置とされる構成である(図10参照)。そして、突出体31は、塔脚83の昇降用ステップ87への固定位置から、前記屈曲部における屈曲を伴った上で、前記第1の実施形態における突出体21同様、墜落防止用レール83aを避けつつ、塔体81のコーナー部分から外方へ斜めに突出した配置となる。
このように、本実施形態に係る塗料飛散防護装置においては、塔脚83、84に取り付けるタイプの突出体31を、基部32と腕材33とを螺合で組み合わせた構造とし、塔脚に突設される昇降用ステップ87の先端部分に取り付け可能として、昇降用ステップ87に取り付けた突出体31を用いて横架材や防護用シート体を支持することから、突出体31やその付属器具が塔脚83、84等の部材表面から離隔し、塗装作業の際に塔体表面に突出体31により覆われる部分がなく確実に塗装を行え、突出体31を取り外した後に仮に未塗装部分があった場合に行う補充的な塗装作業は不要となり、塗装作業の効率を向上させられ、作業コストをより一層抑えられる。
また、前記第2の実施形態に係る塗料飛散防護装置における突出体は、昇塔脚83以外の塔脚84に昇降用ステップ87が設けられる場合には、この塔脚84における昇降用ステップ87にも取り付けることができる。この場合、塔脚84近傍には墜落防止用レールが存在せず、これを避けずに済むことにより、塔脚84の昇降用ステップ87への固定位置から、前記第1の実施形態における突出体22同様、塔体81のコーナー部分で外方へ斜めに突出した配置とするために、腕材の中間部における屈曲を必要最小限とするなど、腕材形状をより簡略化するようにしてもかまわない。
1 塗料飛散防護装置
11、12 防護用シート体
11a、12a スリット
12b 面ファスナー
20 支持具
21、22、23、24 突出体
21a、22a 基端部
21b、22b 先端部
21c、22c 補助板
23a、24a 基端部
23b、24b 先端部
26、27、28 横架材
26a パイプ体
26b 小パイプ体
31 突出体
32 基部
32a 凹部
33 腕材
33a 基端部
33b 先端部
80 送電鉄塔
81 塔体
82 腕金部
83、84 塔脚
83a 墜落防止用レール
85 水平連結材
86 塔頂部
87 昇降用ステップ
88 拡大部

Claims (4)

  1. 塗装対象物の周囲に配設され、塗装対象物に対する塗装の際に飛散した塗料の液滴を受け止めて通過させない防護用シート体と、送電鉄塔の塔体及び/又は腕金部に取り付けられて防護用シート体を少なくとも腕金部の周囲に位置させつつ支持する支持具とを備える、塗料飛散防護装置において、
    少なくとも腕金部の周囲に配置される防護用シート体を支持するための支持具が、一端部で塔体に着脱可能に取り付けられ、側方に突出状態となる突出体と、突出体の突出する他端部に着脱可能に取り付けられ、防護用シート体を連結される略棒状の横架材とを有し、
    横架材が、絶縁材製のパイプ体の内側に断面相似形の絶縁材製小パイプ体を軸方向に摺動可能に一又は多重に嵌挿して、パイプ体に対して小パイプ体を出没させて全体の長さを伸縮調整可能とされると共に、横架材における小パイプ体を所定長さ引き出した状態で、小パイプ体を隣接する外側の別の小パイプ体又はパイプ体の端部と一体に固定可能な構造とされ、
    腕金部の周囲に配置される防護用シート体用の横架材が、長手方向を塔体から腕金部先端に向かう方向に平行として塔体側方に配設され、防護用シート体を連結され、且つ、横架材における小パイプ体を塔体側から腕金部側へ所定長さ引き出して固定しつつ、横架材が所定の全体長さまで延伸した状態とされてなり、
    当該所定の全体長さとされた横架材に連結された防護用シート体が、腕金部の先端部近傍に達して、腕金部を覆うことを
    特徴とする塗料飛散防護装置。
  2. 前記請求項1に記載の塗料飛散防護装置において、
    横架材が前記所定の全体長さとされた状態で腕金部の先端部近傍に位置する防護用シート体の端部に、腕金部の外に延びる送電線及び/又は碍子を通すスリットが設けられると共に、スリットを挟む保護用シート端部所定箇所に、防護用シート体端部同士を着脱可能に接合してスリットを閉止する一又は複数対の接合手段が配設され、
    接合手段が、送電線及び/又は碍子をスリットに通しつつ防護用シート体端部同士を接合してスリットを閉じた状態を維持する中、塔体側から腕金部周囲の防護用シート体を塔体側に引き寄せようとする力を受けると、接合手段間の接合が解除される程度の接合強度に設定されることを
    特徴とする塗料飛散防護装置。
  3. 前記請求項1又は2に記載の塗料飛散防護装置において、
    支持具の突出体の一部が、塔体の昇塔脚に取り付けられ、
    昇塔脚に取り付けられる突出体が、
    先端に拡大部を有して昇塔脚に上下所定間隔で複数突設されている昇降用ステップに対し、昇降用ステップの先端拡大部を含む先端から所定長さ範囲部分を、昇降用ステップ突出方向と直交する方向から嵌脱可能な凹部を設けられる基部と、
    基部に螺合するねじ状の基端部、及び、横架材を着脱可能な先端部をそれぞれ形成される腕材とを少なくとも備え、
    基部が、凹部と昇降用ステップとの嵌合により昇降用ステップに取り付けられ、
    腕材の基端部が、昇降用ステップに取り付けられた基部に対し、基端部の回動に伴い昇降用ステップ突出方向と平行に相対移動可能且つ昇降用ステップ先端に当接可能として螺合されてなり、
    基部に対する腕材基端部のねじ締めに基づいて、基端部及び基部が昇降用ステップの先端拡大部に対し両側から挟むように相対移動して密着し、基部及び腕材が昇降用ステップに対し締結固定状態とされることを
    特徴とする塗料飛散防護装置。
  4. 塗装対象物の周囲に配設され、塗装対象物に対する塗装の際に飛散した塗料の液滴を受け止めて通過させない防護用シート体と、送電鉄塔の塔体及び/又は腕金部に取り付けられて防護用シート体を少なくとも腕金部の周囲に位置させつつ支持する支持具とを備える、塗料飛散防護装置において、
    支持具が、一端部で塔体に着脱可能に取り付けられ、側方に突出状態となる突出体と、突出体の突出する他端部に着脱可能に取り付けられ、防護用シート体を連結される横架材とを有し、
    支持具の突出体の一部が、塔体の昇塔脚に取り付けられ、
    昇塔脚に取り付けられる突出体が、
    先端に拡大部を有して昇塔脚に上下所定間隔で複数突設されている昇降用ステップに対し、昇降用ステップの先端拡大部を含む先端から所定長さ範囲部分を、昇降用ステップ突出方向と直交する方向から嵌脱可能な凹部を設けられる基部と、
    基部に螺合するねじ状の基端部、及び、横架材を着脱可能な先端部をそれぞれ形成される腕材とを少なくとも備え、
    基部が、凹部と昇降用ステップとの嵌合により昇降用ステップに取り付けられ、
    腕材の基端部が、昇降用ステップに取り付けられた基部に対し、基端部の回動に伴い昇降用ステップ突出方向と平行に相対移動可能且つ昇降用ステップ先端に当接可能として螺合されてなり、
    基部に対する腕材基端部のねじ締めに基づいて、基端部及び基部が昇降用ステップの先端拡大部に対し両側から挟むように相対移動して密着し、基部及び腕材が昇降用ステップに対し締結固定状態とされることを
    特徴とする塗料飛散防護装置。
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