JP4699442B2 - 光ファイバケーブル余長支持具 - Google Patents

光ファイバケーブル余長支持具

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Description

本発明は、光ファイバケーブル余長支持具に関するものである。更に詳しくは、柱上において配線される光ファイバケーブルに設けた余長部を、光ファイバケーブルにかかる負担を軽減するように支持するものであって、光ファイバケーブルの余長部を支持する支持部材の形態や姿勢を調節できるようにして、光ファイバケーブルの余長部を処理する作業をしやすくすると共に、より確実な支持ができるようにしたものに関する。
近年、大容量の情報を高速で送ることが可能な通信媒体である光ファイバケーブルの普及が進んでいる。光ファイバケーブルは、屋外においては、電柱間に張設されたメッセンジャーワイヤに沿って架空配線されている。しかし、電柱は将来的に移設される可能性があるため、架空配線されている光ファイバケーブルには長さに余裕を持たせてある。そして、この余長部はループ状に複数回巻回されて、柱上に設けられている支持具によって支持されている。このように、光ファイバーケーブルの余長部を支持する支持具としては、例えば特許文献1記載のものがある。
特許文献1に開示された「光ファイバケーブル余長分支持金具」は、電柱に固定された腕材に上下方向に取り付けられ、余長分支持金具を構成する垂直フレームの下部には、光ファイバケーブルの余長分を支持する支持部材が設けられ、垂直フレームのうち支持部材より上部にはメッセンジャーワイヤを保持する保持具が取り付けられたものであり、メッセンジャーワイヤの張設と、光ファイバーケーブルの余長分の支持を光ファイバーケーブルを水平方向にずらすことなく同一部材で行うことができ、作業性を向上させることができるというものである。
特開2002−311315
しかしながら、前記特許文献1に開示された「光ファイバケーブル余長分支持金具」には次のような課題がある。
すなわち、電柱の柱上には、送電線、光ファイバケーブルの他、電話線、CATVケーブル等の各種通信媒体及びそれに関わる様々な機器類、金具類が取り付けられており、特に、各種ケーブルの分岐地点の電柱等、電柱の場所によっては、これら機器類が過密状態で設けられているところも多い。
この場合、光ファイバケーブルに負担がかかりにくいようにするため、余長部を所要の角度で傾けたり、余長部の円形を変形させたりして機器間の隙間に収めることもある。このようなときに、前記余長分支持金具のように、支持部材が固定型で形態や姿勢または向きなどが調節できないものでは、余長部を円弧状の支持部材に沿わせて取り付けることが困難になる。したがって、光ファイバケーブルの余長部を柱上で処理する作業が繁雑になるばかりでなく、余長部に無理な負荷がかかってしまい、確実な支持ができなくなるおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、柱上において配線される光ファイバケーブルに設けた余長部を、光ファイバケーブルにかかる負担を軽減するように支持する光ファイバケーブル余長支持具であって、光ファイバケーブルの余長部を支持する支持部材の形態や姿勢を調節できるようにして、柱上において光ファイバケーブルの余長部を処理する作業をしやすくすると共に、余長部を無理な負荷がかからない状態で確実に支持することができる光ファイバケーブル余長支持具を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
本発明は、
電柱上において配線される光ファイバケーブルに形成されている余長部を支持する光ファイバケーブル余長支持具であって、
電柱に直接または間接的に取り付ける取付手段を有する基体を備えており、
前記余長部は光ファイバケーブルを巻いて形成されており、
前記余長部を支持する支持部材は余長部に沿う湾曲形状に形成されており、
前記支持部材は固定手段により前記基体に対して固定され、
前記固定手段が受部材と締付部材を備えており、締付部材は、軸線方向に垂直な断面における外周形状が円形の支持部材を軸線方向に通すことができる断面円形の通孔を有し、通孔は、通した支持部材をその軸線方向および軸周方向へ動かすことができる大きさに形成され、締付部材は、支持部材を動かして受部材に圧着するものであり、
前記締付部材を操作して、締付部材が前記支持部材を前記受部材に圧着する力を緩めると、支持部材の固定が解除され、この状態で、支持部材は締付部材の通孔に対して、支持部材の軸線方向および軸周方向へ動かす調整が可能である、
光ファイバケーブル余長支持具である。
本発明の光ファイバケーブル余長支持具は、
支持部材に、ケーブルの余長部を回し掛けることができる掛具を備えているのが好ましい。さらに、掛具は、支持部材に対し着脱可能であるのがより好ましい。
本発明の光ファイバケーブル余長支持具は、
支持部材が管体で形成されており、支持部材の所要箇所に水抜き孔が設けられているのが好ましい。
(削除)
(削除)
(削除)
支持部材の形状は、通常は円形状に巻回される光ファイバケーブルの余長部の形状に合わせて円弧部または円形部を有する形状(例えばC字状、J字状、O字状等)であるが、これらの形状に限定されるものではない。
光ファイバケーブル余長支持具は、金属の他、例えば各種合成樹脂あるいはFRP等、他の素材で形成することも可能である。
(作用)
本発明に係る光ファイバケーブル余長支持具の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
光ファイバケーブル余長支持具(S1)は、基体(1)に設けられた取付手段(14,15,16)によって、柱上の横木部材等の所要の箇所に取り付けられている。なお、光ファイバケーブルを沿わせて架空配線するためのメッセンジャーワイヤは、前記横木部材等に取り付けられた光ファイバケーブル余長支持具(S1))の近傍を通るように電柱間に架設されている。
光ファイバケーブルに巻かれて形成された余長部は、必要回数だけ円形になるように巻回されている。そして、巻回されている光ファイバケーブルの余長部へつながる引き込み部と引き出し部に無理な力が作用しないようにしながら、余長部を光ファイバケーブル余長支持具(S1)の支持部材(2)に形状を沿わせるようにし、余長部を紐状物(22)等で括る等して支持部材(2)に取り付ける。
なお、余長部にテープを巻く等してカバーを設けて保護するようにしてもよい。
この際、光ファイバケーブルの余長部の周りに各種機器や金具等があって、余長部を支持部材(2)に近付けて沿わせるのが困難である場合は、固定手段(3)を操作し、支持部材(2)を軸線方向に動かしたり、軸周方向に動かしたりして、支持部材(2)の位置、姿勢または向き等を調節し、余長部を支持部材(2)の形状に沿わせることができるようにする。これにより、余長部と支持部材(2)との間に大きな間隙が形成されることを防止できるので、紐状物(22)等による余長部の固定を無理なく確実に行うことができる。
固定手段(3)が受部材(30)と締付部材(31)を備えており、前記締付部材(31)は、支持部材(2)を軸線方向に通すことができる通孔(313)を有し、通孔(313)は通した支持部材(2)をその軸線方向または軸周方向へ動かすことができる大きさに形成され、前記締付部材(31)は支持部材(2)を動かして受部材(30)に圧着するものは、締付部材(31)を操作して、締付部材(31)が支持部材(2)を受部材(30)に圧着する力を緩めると、支持部材(2)の固定が解除される。
この状態では、支持部材(2)は締付部材(31)の通孔(313)に対して、支持部材(31)の軸線方向または軸周方向へ動かすことができるので、支持部材(2)の位置、姿勢または向き等を、光ファイバケーブルの引き込み部や引き出し部あるいは光ファイバケーブルの余長部に無理な力が作用することがないようにして調節することができる。この調節をした後、再度締付部材(31)を操作して締め付ければ、支持部材(2)を調節位置に固定することができる。
基体(1)または支持部材(2)に、光ファイバケーブルの余長部を回し掛けることができる掛具(21)を備えているものは、光ファイバケーブルの余長部を柱上で処理する作業を行うときに、余長部を掛具(21)に一旦掛けるように仮止めして巻回させておくことができるので、作業時において利便性が高く、作業がしやすい。さらに、掛具(21)が基体(1)または支持部材(2)に対し着脱可能であるものは、例えば余長部を支持部材(2)に取り付けた後、必要に応じて取り外すことができるので、光ファイバケーブルに対し、掛具(21)と接触することによる余分な力が作用することがなく、光ファイバケーブルを傷めることを防止できる。
支持部材(2)が管体で形成されており、支持部材(2)の所要箇所に水抜き孔(20)が設けられているものは、支持部材(2)を軽量に形成することができると共に雨水が支持部材(2)内に溜まることを防止できるので、特に支持部材(2)が金属で形成されている場合、錆の発生を防止して耐久性をよくすることができる。
(a)本発明によれば、光ファイバケーブルの余長部である余長部の周りに各種機器や金具等があって、余長部を支持部材に近付けて沿わせるのが困難である場合は、光ファイバケーブル余長支持具の固定手段を操作し、支持部材を軸線方向に動かしたり、軸周方向に動かしたりして、支持部材の位置、姿勢または向き等を調節し、余長部を支持部材の形状に沿わせることにより、余長部と支持部材との間に大きな間隙が形成されないようにして紐状物等による光ファイバケーブルの余長部の固定を無理なく行うことができる。
これにより、柱上において光ファイバケーブルの余長部を処理する作業がしやすくなると共に、余長部をより確実に支持することができる。
(b)基体または支持部材に、光ファイバケーブルの余長部を回し掛けることができる掛具を備えている光ファイバケーブル余長支持具は、光ファイバケーブルの余長部を柱上で処理する作業を行うときに、余長部を掛具に一旦掛けるように仮止めして巻回させておくことができるので、作業時において利便性が高く、作業がしやすい。
さらに、掛具が基体または支持部材に対し着脱可能であるものは、例えば余長部を支持部材に取り付けた後、必要に応じて取り外すことができるので、光ファイバケーブルに対し、掛具と接触することによる余分な力が作用することがなく、光ファイバケーブルを傷めることを防止できる。
(c)支持部材が管体で形成されており、支持部材の所要箇所に水抜き孔が設けられている光ファイバケーブル余長支持具は、支持部材を軽量に形成することができると共に雨水が支持部材内に溜まることを防止できるので、特に支持部材が金属で形成されている場合、錆の発生を防止して耐久性をよくすることができる。
本発明を図に示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る光ファイバケーブル余長支持具の第1実施形態を示す斜視図、
図2は図1の光ファイバケーブル余長支持具の側面図、
図3は図1の光ファイバケーブル余長支持具の背面図、
図4は支持部材を基体に取り付ける固定具等の構造を示す説明図で、(a)は縦断面説明図、(b)は横断面説明図、
図5は支持部材の可動調節範囲を示す説明図で、(a)は取付時における横方向の動きを示す説明図、(c)は支持部材の軸線方向の動きを示す説明図である。
光ファイバケーブル余長支持具S1は、電柱4に取り付けられている横木部材40に取り付けることができる基体1と、光ファイバケーブル5の余長部50が固定して支持することができる支持部材2と、支持部材2を基体1に対して固定することができる固定具3とを備えている。以下、各部について詳しく説明する。
基体1は、金属製のアングル(山形鋼)をL字形状に曲げた形状を有している。基体1は使用時に水平になる短い側の横部材10と、使用時に垂直になる長い側の縦部材11で形成されている。横部材10には軸線方向に所要の間隔をおいてボルト孔12、13が設けられており、一方のボルト孔13は長孔である。
ボルト孔12、13には、挟み板14のボルト孔(符号省略)に上から通されたボルト15がそれぞれ上から通され、通された各ボルト15の先部にはナット16が螺合されている。なお、挟み板14のボルト孔のうち、前記ボルト孔13に対応する孔は同じく長孔である。また、挟み板14と各ボルト15は取付手段を構成する。
縦部材11の下部には、固定具3を取り付けるための固定用孔17(図4参照)が貫通して設けられている。固定用孔17には固定具3が取り付けられており、支持部材2は、この固定具3によって基体1に取り付けられている。固定具3の構造は後で説明する。
支持部材2は、金属製の円管で円弧状(開曲線状)に形成されている。支持部材2は、円弧の基準となる円の半周よりやや長い長さに形成されている(図2参照)。また、支持部材2の使用時に下になる一端側及び他の複数箇所には、直径方向へ貫通した水抜き孔20が設けられている。各水抜き孔20は、後述するように光ファイバケーブル5の余長部50をテーピングして固定するときに紐状体22を通す通し孔の機能も有している。
また、支持部材2の使用時に上になる一端側には、金属製の細板を下方へ膨らむように湾曲させて形成した掛具21が取り付けられている。掛具21は支持部材2にネジ着されており、支持部材2から取り外しが可能である。本実施の形態では、支持部材2の両端は開口しているが、いずれか一方または双方を金属板で塞いで潰れ方向の強度を高めることもできる。なお、掛具21は、作業中に光ファイバケーブル5の余長部50を丸めて掛けておく(または、仮止めしておく)もので、余長部50の支持部材2に対する固定作業をしやすくすることができる。
固定具3は、支持部材2を受ける受部材30と、支持部材2を受部材30に対し圧着する(圧接して固定する)締付部材31で構成されている。
受部材30は、ほぼ有底円筒状に形成されている。円形の底部300の中央にはボルト孔32が貫通して設けられている。底部300の外面301は、縦部材11の平面になっている表面と全面で密着できるように平面に形成されている。
受部材30の側部33のほぼ円環状の先端面330は、円管状である支持部材2の表面形状に合わせて(または沿わせて)接触面積を広くするため、やや凹むように湾曲させて形成されている(図4参照)。
また、側部33の相対向する二箇所には、締付部材31の後述する円環部310を通すための溝部331が先端面330から長さ方向に切り込むようにして設けられている。
締付部材31は、円環部310とボルト部311及びナット312で構成されている。
円環部310は、内径が前記支持部材2を軸線方向に通すことができ、さらに通した支持部材2をその軸線方向または軸周方向へ動かすことができる大きさに形成されている。この円環部310の内径部が通孔313を形成している。
円環部310には、ボルト部311が固着されている。ボルト部311は、円環部310への固着部であるヘッド314を有している。また、ボルト部311の軸線方向は、円環部310の直径線方向に外方へ突出するように設けられている。ナット312はボルト部311のネジ部に螺着される。また、円環部310には、ボルト部311と相対向する位置に、押さえ部315が設けられている。押さえ部315は、通孔313に通される支持部材2の表面形状に沿わせて凹むように湾曲させて形成されている。
なお、締付部材31の各部の寸法は、支持部材2を保持したときに、押さえ部315で支持部材2を押して支持部材2を受部材30の先端面330に圧着した状態で、ヘッド314が内底面302に触れるか触れない程度に設定されており、ナット312による締め付け代を確保し締め付けが確実にできるようにしてある。
そして、光ファイバケーブル余長支持具S1は、受部材30のボルト孔32に締付部材31のボルト部311を通し、締付部材31の通孔313に支持部材2を通し、さらにボルト部311を基体1の固定用孔17に正面側から通し、ボルト部311のネジ部にナット312を螺合して締め付け、締付部材31で支持部材2を受部材30の先端面330に圧着し固定して形成される。
(作用)
図6は光ファイバケーブル余長支持具の施工状態(余長部をテーピングする前)を示す平面視説明図、
図7は光ファイバケーブル余長支持具の施工状態(余長部をテーピングした後)を示す斜視説明図である。
図1ないし図7を参照して光ファイバケーブル余長支持具S1の作用を説明する。
光ファイバケーブル余長支持具S1は、電柱4の上部に取り付けられた横木部材40に、基体1の横部材10と挟み板14で横木部材40を上下から挟むようにして取り付けられている。
なお、光ファイバケーブル5を沿わせて架空配線するためのメッセンジャーワイヤ6は、横木部材40に取り付けられた光ファイバケーブル余長支持具S1の近傍を通るように電柱4間に架設されている。
ファイバケーブル5に形成された余長部50は、必要回数だけ円形になるように巻回されている。そして、巻回されている余長部50へつながる引き込み部52と引き出し部53に無理な力が作用しないようにして余長部50を掛具21に掛け、余長部50にテープを巻いてカバー51を設けて保護する。このように、光ファイバケーブル5の余長部50を柱上で処理する作業を行うときに、余長部50を掛具21に一旦掛けるように仮止めしておくことができるので、作業時において利便性が高く、作業がしやすい。
次に、カバー51を設けた余長部50を支持部材2に形状を沿わせるようにし、余長部50を紐状物22(図7参照)で括って支持部材2に取り付ける。また、必要に応じて掛具21を支持部材2から取り外すこともできる。その場合は、掛具21を取り付けるために使用したネジ孔(図では見えない)に紐状物を通し、余長部50の上部を支持部材2に固定する。なお、支持部材2に対する余長部50の固定は、前記紐状物によらず他の手段で行うこともできる。
この際、光ファイバケーブル5の余長部50の周りに各種機器や金具等があって、余長部50を支持部材2に近付けて沿わせるのが困難である場合は、固定具3のナット312を緩め、締付部材31による締め付けを解除する。これにより、支持部材2は締付部材31の通孔313に対し、支持部材2の軸線方向へも軸周方向へも動くことができるようになる。
そして、支持部材2を軸周方向に動かしたり(図5(a)参照)、軸線方向に動かしたり(図5(b)参照)して、支持部材2の位置、姿勢または向き等を調節し、光ファイバケーブル5の余長部50を支持部材2の形状に沿わせることができるようにする。これにより、余長部50と支持部材2との間に大きな間隙が形成されることを防止できるので、紐状物22等による余長部50の固定を無理なく確実に行うことができる。
なお、支持部材2のいずれかの水抜き孔20が最下部に位置している状態であれば、雨水の排水が可能であるので、雨水が支持部材2内に溜まることを防止でき、金属製の支持部材2に錆が発生するのを防止して耐久性をよくすることができる。
図8は本発明に係る光ファイバケーブル余長支持具の第2実施形態を示す側面図、
図9は図8の光ファイバケーブル余長支持具の背面図である。
なお、本実施の形態では、図面において前記光ファイバケーブル余長支持具S1と同等箇所に同一符号を付して示し、構造について重複する説明は基本的に省略する。
本実施の形態の光ファイバケーブル余長支持具S2は、支持部材2を基体1に固定する固定具3a、3bが上下二箇所にやや間隔をおいて並んで設けられている。
なお、各固定具3a、3bは前記固定具3とほぼ同様の構造であるが、湾曲している支持部材2をやや離れた二箇所で締め付けて保持するので、締付部材31a、31bの押さえ部材315a、315bは支持部材2に沿わせるため円環部310に対し直角でなくやや傾斜させて設けられている。また、押さえ部材315aを設けない構造としたり固定に支障のない程度に小さく形成する等、他の手段で対応することもできる。
光ファイバケーブル余長支持具S2は、二箇所に設けられた各固定具3a、3bにより支持部材2を固定するので、支持部材2に作用する外力が前記光ファイバケーブル余長支持具S1と比較して固定具3a、3bによる締付部分の力が分散し、支持部材2の一点に対して作用しにくくなる。これにより支持部材2に外力が作用すること等による支持部材2や固定具3a、3bの破損の危険を緩和することができる。
なお、光ファイバケーブル余長支持具S2のその他の作用や使い方は前記光ファイバケーブル余長支持具S1と同様であるので、説明を省略する。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
本発明に係る光ファイバケーブル余長支持具の第1実施形態を示す斜視図。 図1の光ファイバケーブル余長支持具の側面図。 図1の光ファイバケーブル余長支持具の背面図。 支持部材を基体に取り付ける固定具等の構造を示す説明図で、(a)は縦断面説明図、(b)は横断面説明図。 支持部材の可動調節範囲を示す説明図で、(a)は取付時における横方向の動きを示す説明図、(c)は支持部材の軸線方向の動きを示す説明図。 光ファイバケーブル余長支持具の施工状態(余長部をテーピングする前)を示す平面視説明図。 光ファイバケーブル余長支持具の施工状態(余長部をテーピングした後)を示す斜視説明図。 本発明に係る光ファイバケーブル余長支持具の第2実施形態を示す側面図。 図8の光ファイバケーブル余長支持具の背面図。
S1 光ファイバケーブル余長支持具
1 基体
10 横部材
11 縦部材
12 ボルト孔
13 ボルト孔
14 挟み板
15 ボルト
16 ナット
17 固定用孔
2 支持部材
20 水抜き孔
21 掛具
3 固定具
30 受部材
300 底部
301 外面
302 内底面
31 締付部材
310 円環部
311 ボルト部
312 ナット
313 通孔
314 ヘッド
315 押さえ部
32 ボルト孔
33 側部
330 先端面
331 溝部
S2 光ファイバケーブル余長支持具
22 紐状物
3a、3b 固定具
31a 締付部材
315a、315b 押さえ部材
4 電柱
40 横木部材
5 光ファイバケーブル
50 余長部
51 カバー
52 引き込み部
53 引き出し部
6 メッセンジャーワイヤ

Claims (3)

  1. 電柱上において配線される光ファイバケーブルに形成されている余長部を支持する光ファイバケーブル余長支持具であって、
    電柱に直接または間接的に取り付ける取付手段(14,15,16)を有する基体(1)を備えており
    前記余長部は光ファイバケーブルを巻いて形成されており、
    前記余長部を支持する支持部材(2)は余長部に沿う湾曲形状に形成されており、
    前記支持部材(2)は固定手段(3)により前記基体(1)に対して固定され
    前記固定手段(3)が受部材(30)と締付部材(31)を備えており、締付部材(31)は、軸線方向に垂直な断面における外周形状が円形の支持部材(2)を軸線方向に通すことができる断面円形の通孔(313)を有し、通孔(313)は、通した支持部材(2)をその軸線方向および軸周方向へ動かすことができる大きさに形成され、締付部材(31)は、支持部材(2)を動かして受部材(30)に圧着するものであり、
    前記締付部材(31)を操作して、締付部材(31)が前記支持部材(2)を前記受部材(30)に圧着する力を緩めると、支持部材(2)の固定が解除され、この状態で、支持部材(2)は締付部材(31)の通孔(313)に対して、支持部材(2)の軸線方向および軸周方向へ動かす調整が可能である、
    光ファイバケーブル余長支持具。
  2. 支持部材(2)に、光ファイバケーブルの余長部を掛けることができる掛具(21)を備えており、掛具(21)は、支持部材(2)に対し着脱可能である、
    請求項1記載の光ファイバケーブル余長支持具。
  3. 支持部材(2)が管体で形成されており、支持部材(2)の所要箇所に水抜き孔(20)が設けられている、
    請求項1又は2記載の光ファイバケーブル余長支持具。
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