JP2009118473A - 車載光lanシステム - Google Patents

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Yasuhiro Maeda
靖裕 前田
Shigero Hayashi
茂郎 林
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Abstract

【課題】光信号の適切な出力制御を可能としつつ、設計の自由度を向上させた光LANシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】光送信モジュール20は、光出力信号101を発生するLD21を有し、光受信モジュール30は、光信号101を検出するPD31と、PD31からの受光電流を検出するPD電流検出回路32と、受光電流に応じた電圧信号をPD電流検出回路32から受信する電源電圧制御回路33を有し、PD電流検出回路32からの入力電圧が一定になるようにLD21の電源電圧を光受信モジュール30に設けた電源電圧制御回路33でフィードバック制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、データ送受信に用いられる光LANシステムに関するものであり、特に、閉じられたネットワークである車載光LANシステムに関するものである。
光LANシステムの送受信モジュールにおいて、周囲温度の変化や光経路での出力ロス発生等による出力変動を抑えるため、光信号を発生させる発光部の発光素子の光信号の出力を制御する必要がある。このような発光素子の光信号出力を制御する技術として、例えば、下記特許文献1および特許文献2に開示されたようなものが知られている。特許文献1では、半導体レーザ素子の後方出射光をモニタ用フォトダイオードでモニタし、半導体レーザの光信号出力のフィードバック制御を送信モジュール内で行っている。また、特許文献2に記載の光送信モジュールにおいては、フィードフォーワード制御方式で半導体レーザの光信号出力を制御することで、上記のようなモニタ用のフォトダイオードを不要としている。
特開2005−302874号公報 特開平7−106672号公報
しかしながら、特許文献1の方式では、半導体レーザ素子の後方にモニタ用のフォトダイオードを設置することが必須であるので、光学系の構造が制約されて設計の自由度が低くなり、製造コストも高くなる。一方、特許文献2の方式では、実際の出力をモニタしていないため、半導体レーザ素子の環境温度による変化や経年劣化を十分に補償できず、適切な光信号出力の制御ができない場合もある。
そこで、本発明は、光信号の適切な出力制御を可能としつつ、設計の自由度を向上させた光LANシステムを提供することを目的とする。
本発明の光LANシステムは、光送信モジュールと光受信モジュールとこの光送信モジュールと光受信モジュールとの間でやり取りされる光信号及び電気信号をそれぞれ伝送する光信号伝送ラインと電気信号伝送ラインを備えた光LANシステムであって、光送信モジュールは、光受信モジュールへ送信する光信号を発生させる発光素子を有し、光受信モジュールは、光信号伝送ラインを介して発光素子が発生した光信号を受信する受光素子と、受光素子が受信した光信号の強度を検出する検出回路と、検出回路で検出した光信号の強度に基づいて、発光素子に供給される電圧を制御する制御信号を出力する制御回路を有し、発光素子は電気信号伝送ラインを介して制御回路により制御されることを特徴としている。
この光LANシステムは、検出回路で検出した光信号の強度に基づいて、光送信モジュール側に配置された発光素子に供給される電圧を制御する制御回路を光受信モジュール側に有している。このため、光送信モジュール側にモニタ用のフォトダイオードを設けなくても、光受信モジュール側からのフィードバック制御により、発光素子の適切な光信号出力をシステム全体として可能としている。また、モニタ用のフォトダイオードを設けなくてもよいので、光送信モジュール側の設計の自由度を向上させることもできる。
また、本発明の光LANシステムは、光送信モジュールが、電気信号伝送ラインを介して制御回路から受信した制御信号に基づいて発光素子にバイアス電圧を供給するバイアス電源を有している。このようにすると、光受信モジュールと光送信モジュール間を結ぶ電線は、電流値が小さい制御信号伝送用となり細くすることができる。自動車のハーネス内の電線は軽量化の観点から細いほうが好ましい。
また、本発明の光LANシステムは、光受信モジュールが制御回路から受信した制御信号に基づいて発光素子にバイアス電圧を供給するバイアス電源を有し、発光素子はこのバイアス電源によりバイアスされることとしてもよい。このようにすると、光受信モジュール側で光送信モジュールの光出力を直接制御できるのに加え、受光強度の異常を検知した場合、送信モジュールの出力を容易にシャットダウンさせることもできる。
また、本発明の光LANシステムにおいて、制御回路は、発光素子に供給される変調電流を制御する変調制御信号を出力する変調制御回路と発光素子に供給されるバイアス電流を制御するバイアス制御信号を出力するバイアス制御回路とを有し、発光素子が電気信号伝送ラインを介して変調制御回路及びバイアス制御回路により制御されるようにしてもよい。バイアス電流及び変調電流の両方を制御することにより、発光素子から出力される光信号における消光比の変動を抑えることができる。
また、本発明の光LANシステムは、発光素子の消光比が所定の値になるための対応データであって、検出回路で検出される光信号の強度と発光素子に供給される変調電流値及びバイアス電流値との対応関係を示した該対応データを格納する格納部を備え、変調制御回路及びバイアス制御回路は、格納部に格納された対応データに基づいて変調制御信号及びバイアス制御信号を出力することが好ましい。このようにすると、光信号における消光比の変動を一層抑えることができ、発光素子からの光信号の出力を安定させることができる。
また、本発明の光LANシステムにおいて、光送信モジュールが、電気信号ラインを介して変調制御回路から受信した変調制御信号に基づいて発光素子に変調電流を供給する変調電源を有していてもよい。また、光送信モジュールが、電気信号ラインを介してバイアス制御回路から受信したバイアス制御信号に基づいて発光素子にバイアス電流を供給するバイアス電源を有していてもよい。このようにすると、光受信モジュール及び光送信モジュール間を結ぶ電線は、電流値が小さい制御信号伝送用となり細くすることができる。
また、本発明の光LANシステムは、光信号が100MHz以上の周波数を有する光信号であり、かつ制御信号が1MHz以下の周波数を有する電気信号であることとするのが好ましい。このようにすると、車載ハーネスにおける電線は数百kbps程度なら問題なく信号を伝送できるため、特殊な電線を設置しなくてよいという利点があるためである。
また、本発明の光LANシステムは、光送信モジュールと光受信モジュールとは、同一の自動車に搭載されていることが好ましい。このようにすると、光受信モジュールから光送信モジュールへのフィードバック制御の応答特性を向上させることができる。
本発明によれば、光信号の適切な出力制御を可能としつつ、設計の自由度を向上させた光LANシステムを提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る光LANシステムの好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、車載用の光LANシステム10は、光送信モジュール20及び光受信モジュール30を備えている。光送信モジュール20及び光受信モジュール30は、車載用の光LANシステム10におけるECU(Electronic Control Unit;電子制御装置)の光インタフェース部分に使用され、光信号を送受信するための光ファイバ(光信号伝送ライン)40及び電気信号を送受信するための信号線(電気信号伝送ライン)50によって相互に接続されている。また、光送信モジュール20と光受信モジュール30とは、一台の自動車に搭載されており、両者を接続する信号線(光信号伝送ライン、電気信号伝送ライン)の長さは、最長でも概ね10m以内にまとめられ、閉じられたネットワークを構成している。
光送信モジュール20は、電気入力信号103に基づいて光信号101を発生させる半導体レーザ素子(発光素子;以下「LD」と記す)21と、LD21のカソードと接地電極との間に設けられ、アプリケーション側からの電気入力信号103を受けてLD21を駆動させるトランジスタ22と、LD21のアノード側に設けられた抵抗23と、抵抗23と接地電極との間に設けられたキャパシタ24とを備えている。光送信モジュール20から送信する光信号101としては、100MHz以上の周波数を有する光信号が用いられる。なお、この光送信モジュール20においては、LD21の後方出射光をモニタするためのモニタ用フォトダイオードは、設けられていない。
光受信モジュール30は、光送信モジュール20から光ファイバ40を介して光信号101を受光するフォトダイオード(受光素子;以下「PD」と記す)31と、PD31からの受光電流を電圧信号に変換するPD電流検出回路(検出回路)32と、PD電流検出回路32からの電圧信号を受信すると共に、PD電流検出回路32からの入力電圧が一定になるようにLD21の電源電圧をフィードバック制御する電源電圧制御回路(制御回路)33と、PD31からの受光信号を増幅して電気出力信号104とし、別のアプリケーション側に送出するトランスインピーダンスアンプ(以下「TIA」と記す)34及びリミティングアンプ35とを備えている。
電源電圧制御回路33は、PD電流検出回路32からの入力電圧によってPD31の受光電流の大きさを検出し、入力電圧が予め定められた設定値よりも小さい場合は電源電圧を大きくし、入力電圧が予め定められた設定値より大きい場合は電源電圧を小さくする制御を行う。この制御は、電源電圧制御回路33から信号線50を介して制御信号102を光送信モジュール20に設けられた電源に送信することによって行う。制御信号102としては、1MHz以下の周波数を有する電気信号が用いられる。光送信モジュール20は、制御信号102に基いてLD21へバイアス電圧を与えるバイアス電源(図示せず)を備える。なお、このバイアス電源は、光受信モジュール30が備えていてもよい。
続いて、電源電圧制御回路33がLD21の出力を制御するために行う所定のアルゴリズムの処理について図2を参照し説明する。
まず、LD21の電流をONにし(S208)、予め設定された時間だけ待機(S210)した後に、光受信モジュール30での受光強度が規定範囲内であるか否かを確認する(S206)。
S206の処理において、受光強度が規定の範囲内であれば、S206の処理を繰り返して受光強度をモニターし続ける。一方規定の範囲外であれば、受光強度が規定の範囲よりも大きいか否かが判断される(S214)。受光強度が規定の範囲よりも大きい場合には、LD21のバイアス電流を一段階小さくし、(S216)、予め設定された時間だけウエイト(S218)した後、S206に戻って処理を繰り返す。
一方、S214において、受光強度が規定の範囲よりも小さいと判断された場合には、LD21のバイアス電流が、予め設定された臨界値以下であるか否かが判断される(S222)。ここで、バイアス電流が臨界値よりも小さいと判断されれば、LD21のバイアス電流を一段階大きくし(S226)、予め設定された時間だけ待機(S218)した後、S206に戻って処理を繰り返す。一方、バイアス電流が臨界値よりも大きいと判断されれば、光送信モジュール20が異常であると判断してアラームを発出(S224)し、S206に戻って処理を繰り返す。上記S216、S226において、バイアス電流を1段階ずつ増減させているが、この1段階の増減幅は予め設定されている。
このような処理により、図3に示すように、光受信モジュール30側の受光強度に基づいて、光送信モジュール20における送信光強度も、常に図中の範囲P1に入ることになる。なお、上記のアルゴリズムは一例であり、光受信モジュール30の受光データを用いて光送信モジュール20の光出力を制御する目的のものであれば、どのようなアルゴリズムを採用してもよい。
以上説明したとおり、この光LANシステム10は、光信号の送受信を行う光送信モジュール20及び光受信モジュール30を備えている。そして、光送信モジュール20は、光受信モジュール30へ送信する光信号101を発生するLD21を備えている。また、光受信モジュール30は、光送信モジュール20からの光信号101を受けて受光電流を発生するPD31と、PD31からの受光電流を検出するPD電流検出回路32と、PD電流検出回路32からの電圧信号を受信するとともにPD電流検出回路32からの入力電圧が一定になるようにLD21の電源電圧をフィードバック制御する電源電圧制御回路33とを備えている。
上記構成の車載用光LANシステム10では、LD21のバイアス電流の制御回路が光送信モジュール20ではなく、光受信モジュール30に設けられている。このため、光送信モジュール20側にモニタ用のフォトダイオードを設けなくても、光受信モジュール30側からのフィードバック制御によりシステム全体として、LD21の適切な光信号出力を調整することができる。従って、環境温度による変化や経年劣化がLD21にあった場合でも十分に補償された適切な制御を行うことができ、通信エラー発生の可能性を低減することができる。
また、仮に電源電圧制御回路33が光送信モジュール20に設けられ、この制御回路33や送信モジュール20が何らかの原因で故障してしまった場合、受信モジュール30側からはLD21の制御が一切できなくなる。しかし、上記構成の光LANシステムであれば、故障などに伴うLD21の受光強度の異常を検知した場合、光送信モジュール20の光出力を受信モジュール30側から容易にシャットダウンさせることができる。
また、上記構成の車載用光LANシステムは、LD21の後方出射光をモニタするモニタ用のフォトダイオードが不要である。これにより、光学系の設計自由度が増し、製造コストの低減化を図ることができる。
なお、上記構成の車載用光LANシステムでは光受信モジュール30から光送信モジュール20に向けて電気信号線50を展開することになるが、上記光送/受信モジュール20,30がともに車両に搭載された車載LANにおいては両モジュール間の距離は大きくない。そのため、光受信モジュール30の信号、電源を光送信モジュール20に電気的に帰還させたとしても、信号の減衰等の大きな問題は発生しない。さらに、車載LANでは、双方向通信となる場合は少なく、車体各所に設けられたカメラ/センサから運転席コンソール付近にある中央制御装置(光受信モジュール30)に向けて光信号101が送られる単方向通信であるため、中央制御装置(光受信モジュール30)から光送信モジュール20に向けては本発明に係わる電気信号102を送信するための新たな電気信号線50を必要としない場合が多い。
また、光送信モジュール20は複数で各光送信モジュール20が発生する光信号101を、光ファイバの途中で合波して、光受信モジュール30を1つとする構成も採ることができる。この場合、制御回路33は光受信モジュール30に1つあればよく、各光送信モジュール20は単純な構成で済ませられるため、大きなコストメリットがある。この場合、各光送信モジュール20は時分割で信号を送ることになるが、各光送信モジュール20の信号送出のタイミングを微細に調整する必要が生じる。さらに、光受信モジュール30で受信する各送信モジュールの光信号強度は揃っていることが望ましい。1つの光受信モジュール30と複数の光送信モジュール20の系において、光受信モジュール30に光送信モジュール20の制御機能を持たせる本方式では、光受信モジュール30で一括して各光送信モジュール20の光出力とタイミングを容易に制御できるという利点も生まれる。
また、一般的な公衆通信に用いられる光送受信モジュールでは、光出力強度や受光強度のレンジ規格は、相互接続性やシステム設計の自由度を考慮して、かなり厳しく(送信側は狭いレンジに、受信側は広いレンジに)設定されている。これに対し、車載LANといった閉じたネットワークに適用される上記構成の車載用の光LANシステムでは、送信側と受信側とが一体となって送信側の出力を制御するといったことが可能となり、光出力強度や受光強度のレンジの規格を緩和することができる。すなわち、設計余裕度が増すので、より高い歩留まりが見込めるなどコストメリットもある。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図4を用いて説明する。本実施形態では、第1実施形態の駆動用トランジスタ22に代えて差動AC駆動回路71を設け、また、電源電圧制御回路33に代えて定電流源制御回路(制御回路)81を設けている。また、発光素子21のアノード側とカソード側には、抵抗74,75が夫々設けられている。その他の構成は第1実施形態と同様である。なお、抵抗74,75に代えてインダクタを用いてもよい。
差動AC駆動回路71は、第1実施形態の駆動用トランジスタ22と同様の機能を有し、LD21を発光させるための駆動回路である。この差動AC駆動回路71は、アプリケーションから入力された信号103の正相(+)信号をLD21のアノード側にキャパシタ72を介して入力するとともに、信号103の逆相(−)信号をLD21のカソード側にキャパシタ73を介して入力する。この入力信号に基づき、LD21が発光して光信号101を発生させるようになっている。
定電流制御回路81は、第1実施形態の電源電圧制御回路33と同様、PD電流検出回路32からの入力電圧によって受光電流の大きさを検出する。この検出の結果に基づいて、定電流制御回路81はLD21の電流源の制御を行う。この制御は、定電流源制御回路81から信号線50を介して制御信号102を光送信モジュール70に設けられた電流源に送信することによって行われ、具体的な処理は第1実施形態と同様である。
このような構成により、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。更に、第2実施形態では、駆動回路として差動AC駆動回路71を有しており、正逆2相の信号を入力することができる。このため、単相の信号入力に比べ2倍の電圧振幅をLD21に与えて発光させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について図5を用いて説明する。本実施形態では、第2実施形態の差動AC駆動回路71が主にバイアス電流の制御信号102に基づいてLD21を発光させていたのに対し、差動AC駆動回路71が、信号線50aを介して入力される変調電流の制御信号102aと信号線50bを介して入力されるバイアス電流の制御信号102bとに基づいてLD21を発光させるようになっている。また、本実施形態では、第2実施形態の定電流源制御回路81に代えて、LD21へ供給される両制御信号102a,102bを生成出力する統合制御回路(制御回路)82を設けている。その他の構成は、第2実施形態と同様である。
まず、変調電流の制御信号102aとバイアス電流の制御信号102bとに基づいてLD21を発光させる構成について説明する。本実施形態に係る光送信モジュール70aでは、変調電流の制御信号102aが入力されるLD21のアノード側に、トランジスタ76と抵抗77とキャパシタ78とが設けられ、一方、バイアス電流の制御信号102bが入力されるLD21のアノード側に、第2実施形態と同様に、抵抗74とキャパシタ24とが設けられる。また、変調電流の制御信号102aが入力される側には、トランジスタ76と並列に配置された別のトランジスタ79が設けられる。このトランジスタ79及びLD21はそれぞれ接地される。そして、差動AC駆動回路71は、アプリケーションから入力された信号103の正相(+)信号をLD21のアノード側にトランジスタ76を介して入力するとともに、信号103の逆相(−)信号をLD21のカソード側にトランジスタ79を介して入力する。この入力信号に基づき、LD21が発光して光信号101を発生させるようになっている。
次に、統合制御回路82について説明する。統合制御回路82は、演算装置82a、第1電源回路82b、及び第2電源回路82cを備え、演算装置82aは、LD21の駆動に最適な変調電流とバイアス電流とが駆動温度毎(1度毎)に対となったルックアップテーブル(図6参照、図中「B」はバイアス電流、「M」は変調電流、括弧内は駆動温度を示す)を格納するメモリ(格納部)82dを備える。統合制御回路82は、このルックアップテーブルに基づいて、PD電流検出回路32からの入力電圧が予め定められた設定値よりも小さい場合は電源電圧を大きくして変調電流とバイアス電流とを一段階(例えば温度における1度に相当)大きくし(電流増加)、入力電圧が予め定められた設定値よりも大きい場合は電源電圧を小さくして変調電流とバイアス電流とを1段階小さく(電流減少)する制御を行う。
この制御は、演算装置82aがルックアップテーブルを参照して算出した両電流値のうち変調電流の制御信号102aを第1電源回路82bから光送信モジュール70aに設けられた変調電源に送信すると共に、バイアス電流の制御信号102bを第2電源回路82cから光送信モジュール70aに設けられたバイアス電源に送信することによって行う。なお、演算装置82aで変調電流を算出する部分と第1電源回路82bとで変調制御回路が構成され、演算装置82aでバイアス電流を算出する部分と第2電源回路82cとでバイアス制御回路が構成される。
ところで、上記の制御に用いられるルックアップテーブルに格納されている各電流値(「B」と「M」)は、図7に示すような関係を光出力パワーとの間に有している。つまり、図7に示すように、P0(変調をかけた時の0レベル)がバイアス電流「B」のみによる光主力パワーに対応し、P1(変調をかけた時の1レベル)がバイアス電流「B」と変調電流「M」との合計値による光出力パワーに対応している。このように本実施形態では、上記したようなルックアップテーブルを制御に用いて変調に係る電流も制御対象としたため、LD21から出力される光信号の消光比の変動を抑えられるようになっている。なお、本実施形態による具体的な制御方法は、図2に示すステップS216に相当するステップにおいて、LD21へのバイアス電流と変調電流とを1段階小さくする点と、ステップS226に相当するステップにおいて、LD21へのバイアス電流と変調電流とを1段階大きくする点とが相違する点を除き、第1実施形態での制御方法と同様である。
このような構成により、第1実施形態や第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。更に、第3実施形態では、バイアス電流に加えて変調電流も制御しているため、LD21からの光信号の出力強度の調整だけでなく、消光比の変動を抑えることができる。なお、本実施形態では、駆動温度毎に好適なLD電流値に基づくルックアップテーブルを用いて制御しているため、LD21の駆動温度が変化したような場合の制御に好適に用いることができるが、温度変化以外の場合、例えば、光経路に何らかの出力ロスが発生した場合の制御にそのまま適用しても同様の効果を奏することができる。即ち、ある温度で消光比を一定に保持したときのバイアス電流「B」と変調電流「M」との関係をみると、図9に示すように、出力ロス等でLD21の駆動点を「a点」から「b点」に上げる際、駆動点「a点」に相当する両電流「B」「M」と駆動点「b点」に相当する両電流「B」「M」との関係が、周囲温度が変化した際に駆動点を上げた際の両電流「B」「M」の関係とおおむね同様となるのである。なお、「c点」に上げた場合も同様である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、LD21駆動用のバイアス電源を光送信モジュール20側に設け、そのバイアス電源に制御信号102を送信する構成としたが、光受信モジュール30側にバイアス電源を設けて、LD21がそのバイアス電源によりバイアスされるようにしてもよい。この場合、電源ラインを光受信モジュール30と光送信モジュール20の間に別途設けるようにしてもよい。
また、LD21の近傍にモニタ用PDを設けていないが、モニタ用PDを設けてLD21の後方出射光に基づくAPC制御(Automatic Power Control)を更に行うようにしてもよい。この種の光送受信モジュール間の光信号の送受信においては、LD21の後方出射光に基づくAPC制御を行っている場合にも、コネクタ接続部や光ファイバ40に劣化や傷などが発生して光信号の損失が大きくなり、受信側に適切な光強度が届かないことも起こり得る。そのような場合においても、上述の車載用光LANシステムのような受信側の受光強度を送信側にフィードバックする方式を用いてAPCのターゲット値を変更するような制御を行えば、通信エラーが発生する確率を低下させることができる。更に、第2実施形態では、駆動回路として差動AC駆動の例を示したが、シングルのAC駆動やシャント駆動等でもよい。
本発明に係る光送受信モジュールの第1実施形態を示すブロック図である。 光送受信モジュールの光信号の出力を制御する処理を示すフローチャートである。 光送受信モジュールから送信される光信号のレベルダイヤグラムを示す図である。 本発明に係る光送受信モジュールの第2実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る光送受信モジュールの第3実施形態を示すブロック図である。 第3実施形態で使用するルックアップテーブルの例を示す図である。 LD電流と光出力パワーとの関係を示す図である。 LD電流と光出力パワーとの別の関係を示す図である。
符号の説明
10,60,90…光LANシステム、20,70,70a…光送信モジュール、21…LD(発光素子)、30,80,80a…光受信モジュール、31…PD(受光素子)、32…PD電流検出回路(検出回路)、33…電源電圧制御回路(制御回路)、40…光ファイバ(光信号伝送ライン)、50,50a,50b…信号線(電気信号伝送ライン)、81…定電流源制御回路(制御回路),82…統合制御回路(制御回路)。

Claims (8)

  1. 光送信モジュールと、光受信モジュールと、前記光送信モジュールと前記光受信モジュールとの間でやり取りされる光信号及び電気信号をそれぞれ伝送する光信号伝送ラインと電気信号伝送ラインを備えた光LANシステムであって、
    前記光送信モジュールは、前記光受信モジュールへ送信する光信号を発生させる発光素子を有し、
    前記光受信モジュールは、前記光信号伝送ラインを介して前記発光素子が発生した前記光信号を受信する受光素子と、前記受光素子が受信した光信号の強度を検出する検出回路と、前記検出回路で検出した光信号の強度に基づいて、前記発光素子に供給される電圧を制御する制御信号を出力する制御回路を有し、
    前記発光素子は前記電気信号伝送ラインを介して前記制御回路により制御される、
    ことを特徴とする光LANシステム。
  2. 前記光送信モジュールは、前記電気信号伝送ラインを介して前記制御回路から受信した前記制御信号に基づいて前記発光素子にバイアス電圧を供給するバイアス電源を有していることを特徴とする請求項1記載の光LANシステム。
  3. 前記光受信モジュールは、前記制御回路から受信した前記制御信号に基づいて前記発光素子にバイアス電圧を供給するバイアス電源を有し、
    前記発光素子は該バイアス電源によりバイアスされていることを特徴とする請求項1記載の光LANシステム。
  4. 前記制御回路は、前記発光素子に供給される変調電流を制御する変調制御信号を出力する変調制御回路と、前記発光素子に供給されるバイアス電流を制御するバイアス制御信号を出力するバイアス制御回路とを有し、
    前記発光素子は、前記電気信号伝送ラインを介して前記変調制御回路及び前記バイアス制御回路により制御されることを特徴とする請求項1記載の光LANシステム。
  5. 前記発光素子の消光比が所定の値になるための対応データであって、前記検出回路で検出される光信号の強度と前記発光素子に供給される変調電流値及びバイアス電流値との対応関係を示した該対応データを格納する格納部を備え、
    前記変調制御回路及び前記バイアス制御回路は、前記格納部に格納された前記対応データに基づいて前記変調制御信号及び前記バイアス制御信号を出力することを特徴とする請求項4記載の光LANシステム。
  6. 前記光送信モジュールは、前記電気信号ラインを介して前記変調制御回路から受信した前記変調制御信号に基づいて前記発光素子に変調電流を供給する変調電源を有していることを特徴とする請求項4又は5記載の光LANシステム。
  7. 前記光送信モジュールは、前記電気信号ラインを介して前記バイアス制御回路から受信した前記バイアス制御信号に基づいて前記発光素子にバイアス電流を供給するバイアス電源を有していることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項記載の光LANシステム。
  8. 前記光送信モジュールと前記光受信モジュールとは、同一の自動車に搭載されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光LANシステム。
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