JPH08307348A - 光伝送装置 - Google Patents

光伝送装置

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JPH08307348A
JPH08307348A JP7109805A JP10980595A JPH08307348A JP H08307348 A JPH08307348 A JP H08307348A JP 7109805 A JP7109805 A JP 7109805A JP 10980595 A JP10980595 A JP 10980595A JP H08307348 A JPH08307348 A JP H08307348A
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signal
optical
power
sensor
power supply
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JP7109805A
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Inventor
Masayoshi Yamaguchi
正義 山口
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】センサ信号受信部2は、白熱光源16による光
信号を、光変調部15により変調し、光分岐器11によ
り光ファイバ10を通して、センサ信号送信部1に送
る。センサ信号送信部1は、入力され、変調された光信
号を、太陽電池6および蓄電池5により電気信号に変
換、蓄電するとともに、変調された光信号を電源制御部
4により復調する。この信号に基づいて、電源制御部4
によりセンサ3、センサ信号処理部7などへの電源供給
を制御する。 【効果】センサ信号受信部2の光変調部15による変調
操作によって、センサ3などへの電源供給のオン、オフ
が可能となる。よって、センサ信号送信部1またはセン
サ3の電力消費を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光伝送路を介して光信
号を伝送する光伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の物理量を検出、計測す
るデバイスとして、センサが広く用いられている。特
に、人の進入が不可能な場所、たとえば製鉄所の高炉内
などでの温度計測や、人が長期に留まることが困難な場
所、たとえば海底などにおける流速計測などにおいて
は、センサの利用価値は非常に高い。
【0003】図6は、これらのセンサを用いた計測シス
テムの構成の一例を示す図である。この計測システムの
構成を簡単に説明すると、このシステムは、センサ41
と、センサ41の近傍に設置された送信部42と、デー
タ処理が可能な場所に設けられた受信部43と、データ
信号用のケーブル44と、電源供給用のケーブル45と
を有する。送信部42は、センサ41で計測される信号
を所定の電気信号に変換し、データ信号用のケーブル4
4を経由して受信部43に伝送する。受信部43は、送
信部42から送られたデータに基づいて判断、制御を行
うものである。センサ41および送信部42を駆動させ
るための供給電源は、受信部43によって電力ケーブル
45を介して与えられる。
【0004】前記の電力ケーブルによる給電方式では、
電力ケーブルの布設工事が困難なため、その布設工事に
コストがかかったり、また、電力ケーブルを長い距離に
わたって布設することから、電磁誘導によるノイズを発
生することが多く、そのノイズのためにセンサの信号の
伝送に支障をきたしたりすることがあった。そこで、電
力ケーブルではなく、光ファイバケーブルによる給電を
実施したものに、特開昭62−154043号公報に記
載の方式がある。
【0005】図7は、この光伝送装置の給電方式を示す
ブロック構成図である。この給電方式を簡単に説明する
と、この給電方式は、光送信器51と、半透鏡52と、
YAGレーザ53と、光ファイバ54と、伝送される信
号光を中継するための光中継器55とが備えられる。光
中継器55には、光分波器56、信号光を受信し電気信
号に変換する受光器59、前記電気信号を処理する信号
処理回路60、前記電気信号により駆動される発光器6
1、レーザ光を受信する受光器57、および受光器59
と、信号処理回路60と、発光器61とに電源を供給す
る電源制御機器58が含まれる。
【0006】この方式では、光送信器51から光中継器
55に送られる信号光と、前記YAGレーザ53のレー
ザ光とは、半透鏡52によって合波され、一芯の光ファ
イバ54で多重されて光中継器55に送られる。そし
て、光中継器55では、光送信器51の信号光と合波さ
れたレーザ光による光エネルギーは、受光器(太陽電
池)57で受光されて電気エネルギーに変換される。そ
の電気エネルギーは、電源制御機器58を通されて受光
器59、信号処理回路60、および発光器61に電源と
して供給される。
【0007】このYAGレーザを用いた給電方式による
と、光ファイバ54が使用されることにより、伝送路の
軽量化が図られ、従来の電力ケーブルを使用することに
よって発生していた電磁誘導によるノイズが除去され
る。この給電方式を、前述したセンサの計測システム
(図6参照)に適用した場合を考える。
【0008】図8は、YAGレーザによる給電方式をセ
ンサの計測システムに適用した場合のブロック構成図で
ある。同図によると、本システムは、センサ41と、送
信部42と、受信部43と、光ファイバ54とが備えら
れる。受信部43内には、YAGレーザ53が設けら
れ、送信部42内には、受光器(太陽電池)57と、セ
ンサ41に電源を供給する電源制御機器58とが含ま
れ、受信部43と送信部42とは、光ファイバ54によ
って接続される。なお、説明の便宜上、送信部42およ
び受信部43におけるセンサ41の信号処理に関する部
分は省略する。
【0009】受信部43のYAGレーザ53から発せら
れるレーザ光は、光ファイバ54を介して送信部42の
受光器57で受光されて電気信号に変換される。変換さ
れた電気エネルギーは、電源制御機器58によってセン
サ41に供給電源として与えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このシステムが正常に
動作するための条件は、YAGレーザ光による光エネル
ギー量が、センサ41において消費される電力量と比べ
て等しいか、または、より多くなければならないことで
ある。なぜなら、YAGレーザ光による光エネルギー量
が、センサ41における消費電力より少なくなると、セ
ンサ41に与えられる電源電圧が低下し、センサ41の
動作に支障をきたすことになるからである。YAGレー
ザ光による光エネルギー量は、使用されるYAGレーザ
53の出力によって規定される。よって、センサ41に
おける消費電力も、使用されるYAGレーザの出力を上
回らないよう制限されることになる。
【0011】したがって、たとえばセンサを増設したい
場合、複数のセンサが正常動作するためにはレーザ光の
エネルギー量を上げる必要がある。そのため、YAGレ
ーザ53、その電源装置、および受光器(太陽電池)5
7などを大型のものに変更しなければならず、よって、
装置の外形が大きくなったり、重量が増えたり、さらに
コストが増大したりする。また、増設するセンサに対し
てそのセンサ用に伝送路をも増設しなければならないな
ど、装置および伝送路の大幅な改造が必要となる。
【0012】そこで、本発明は、蓄電することができ、
センサ信号を取得する必要時にのみセンサに対して電源
を供給し、センサ側の電力消費を抑制することにより、
センサ側の消費電力に左右されない光伝送装置を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの請求項1の記載の光伝送装置は、図1に概要を示す
ように、電気信号を光信号に変換し、光伝送路29を介
して伝送を行う光伝送装置において、一方の伝送端末に
給電部27と、他方の伝送端末に被給電部28とを設
け、前記給電部27は、光信号を発生する光発生手段2
1と、前記光発生手段21によって発生された光信号を
変調する光変調手段22と、前記光変調手段22によっ
て変調された光信号を前記光伝送路29へ送出する光送
出手段23と、を備え、前記被給電部28は、前記光伝
送路29を通して供給される、変調された光信号を電気
信号に変換し、電気エネルギーとして蓄える変換蓄電手
段24と、前記光伝送路29を通して供給される、変調
された光信号を復調する光復調手段25と、前記光復調
手段25の復調信号に基づいて、前記変換蓄電手段24
によって蓄えられた電気エネルギーの、前記被給電部2
8の内部回路(図示せず)、または前記被給電部28に
接続されている外部装置(図示せず)への電源供給を制
御する電源供給制御手段26と、を備えることを特徴と
するものである。
【0014】また、請求項2に記載の光伝送装置は、請
求項1に記載の光伝送装置において、前記光発生手段2
1の光源が、太陽光であることを特徴とするものであ
る。また、請求項3に記載の光伝送装置は、図2に概要
を示すように、電気信号を光信号に変換し、光伝送路2
9を介して伝送を行う光伝送装置において、一方の伝送
端末に給電部27と、他方の伝送端末に被給電部28と
を設け、前記給電部27は、光信号を発生する光発生手
段72と、前記光発生手段72を駆動する駆動信号を可
変することにより、光信号を変調する光変調手段71
と、前記光発生手段72によって発生される光信号を前
記光伝送路29へ送出する光送出手段23と、を備え、
前記被給電部28は、前記光伝送路29を通して供給さ
れる、変調された光信号を電気信号に変換し、電気エネ
ルギーとして蓄える変換蓄電手段24と、前記光伝送路
29を通して供給される、変調された光信号を復調する
光復調手段25と、前記光復調手段25の復調信号に基
づいて、前記変換蓄電手段24によって蓄えられた電気
エネルギーの、前記被給電部28の内部回路(図示せ
ず)、または前記被給電部28に接続されている外部装
置(図示せず)への電源供給を制御する電源供給制御手
段26と、を備えることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】前記の請求項1にかかる発明の構成によれば、
図1に示すように、給電部27の光発生手段21によっ
て発生された光信号は、光変調手段22によって変調さ
れ、光送出手段23により、光伝送路29を通して被給
電部28へ送られる。被給電部28に入力された変調さ
れた光信号は、変換蓄電手段24によって電気信号に変
換され、電気エネルギーとして蓄えられるとともに、変
調された光信号は光復調手段25によって復調される。
【0016】光復調手段25で復調された信号に基づい
て、電源供給制御手段26によって被給電部28の内部
回路(図示せず)、または被給電部28に接続されてい
る外部装置(図示せず)に、変換蓄電手段24で蓄えら
れた電気エネルギーの電源供給が制御される。このた
め、給電部27の光変調手段22による変調操作によっ
て、被給電部28の内部回路または外部装置への電源供
給のオン、オフなどが可能となる。よって、被給電部2
8の内部回路または外部装置への電源供給の必要のない
ときは、光変調手段22の変調操作によって電源供給を
停止することができるので、被給電部28の内部回路ま
たは外部装置の電力消費を抑制することができる。
【0017】また、請求項2にかかる発明の構成によれ
ば、光発生手段21の光源を太陽光にすれば、発光源に
対する供給電源が不要となり、給電部27の電力消費を
低減することができる。また、請求項3にかかる発明の
構成によれば、図2に示すように、給電部27の光発生
手段72によって発生される光信号は、光変調手段71
によりその光源の駆動信号が可変されて変調され、光送
出手段23により、前記光伝送路29を通して被給電部
28へ送られる。被給電部28に入力された、変調され
た光信号は、変換蓄電手段24によって電気信号に変換
され、電気エネルギーとして蓄えられるとともに、変調
された光信号は光復調手段25によって復調される。
【0018】光復調手段25で復調された信号に基づい
て、電源供給制御手段26によって被給電部28の内部
回路、または前記被給電部28に接続されている外部装
置に、変換蓄電手段24で蓄えられた電気エネルギーの
電源供給が制御される。このため、給電部27の光変調
手段22による変調操作によって、被給電部28の内部
回路または外部装置への電源供給のオン、オフなどが可
能となる。よって、被給電部28の内部回路または外部
装置への電源供給の必要のないときは、光変調手段22
の変調操作によって電源供給を停止することができるの
で、被給電部28の内部回路または外部装置の電力消費
を抑制することができる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図3は、本光伝送装置の機器構
成を示すブロック構成図である。同図によると、本光伝
送装置は、センサより入力した信号を送信するセンサ信
号送信部1と、一芯の光ファイバ10を介してセンサの
信号を受信するセンサ信号受信部2とに大別され、セン
サ信号送信部1にはセンサ3が接続される。本光伝送装
置は、たとえば、主に海底や製鉄所の高炉内などの電源
供給が困難な、外来ノイズの影響が多い場所などにセン
サを設置し、その近傍に設置されたセンサ信号送信部1
からセンサの信号を一芯の光ファイバを介して、たとえ
ば陸上や船上などのデータ処理の可能な場所に設置され
たセンサ信号受信部2に伝送する装置である。ただし、
センサ3およびセンサ信号送信部1への電源供給は、一
芯の光ファイバ10で多重して、センサの信号の流れと
は逆にセンサ信号受信部2から与えられる。
【0020】以下に、装置の各部について詳細に説明す
る。センサ信号受信部2は、光信号を発生する白色光源
16、白色光源16の光量を変化させる光変調部15、
特定の範囲の波長を通すフィルター14、光信号を分岐
する光分岐器11、センサ信号送信部1を通して受光し
た光信号を電気信号に変換する受光素子12、変換され
た電気信号を処理する受信信号処理部13などにより構
成される。白色光源16は、特許請求の範囲の請求項1
の光発生手段として機能するものである。また、光変調
部15は、同じく請求項1の光変調手段として、光分岐
器11は、同じく請求項1の光送出手段として機能する
ものである。
【0021】上記白色光源16は、センサ3およびセン
サ信号送信部1へ与えられる電源の、みなもとになるも
のであり、動作寿命が長く、高出力の光源であることが
必要である。たとえば、この光源には、金属原子の発光
を利用した放電灯の一種であるメタルハライドランプ、
熱放射を利用した白熱電球の一種であるハロゲンランプ
などの高効率の光源を用いるのが望ましい。また、上記
白色光源16の代わりに直接、太陽光を導いて光源とし
てもよい。太陽光を用いると、発光源に対する供給電源
が不要となる利点がある。
【0022】光変調部15は、入力される光の強度を変
調して出力できるもので、本実施例では、白色光源16
から発せられる光信号の強度を変調するために用いられ
る。光の強度を変調するためには、本光変調部15に入
力される電圧を変化することに応じて、光信号の屈折率
を変化させる、いわゆる電気光学効果を利用した光変調
器を適用してもよく、あるいは、機械的シャッタを用い
てもよい。
【0023】また、光変調部15には、操作スイッチや
ボリューム(共に図示せず)が備えられ、光変調部15
は、操作スイッチにより光信号を変調するか否かの選択
をしたり、ボリュームにより前記外部から入力される電
圧を可変し、強度変調の度合いを調整したりすることが
できる。あるいは、この操作スイッチやボリュームは、
センサ信号受信部2にたとえば、パーソナルコンピュー
タなどを接続し、それに搭載されたソフトウェアによっ
て自動的に制御されてもよい。
【0024】なお、上記変調方式の光変調信号は、アナ
ログ信号またはディジタル信号のいずれでも構わない。
フィルター14は、ある特定の波長領域の光のみを透過
または反射させる、いわゆる光学的バンドパスフィルタ
ーである。本センサ信号受信部2においては、フィルタ
ー14は、白色光源16および光変調部15を介してセ
ンサ信号送信部1に与えられる変調された光信号を通過
させるとともに、センサ信号送信部1から送られるセン
サ光信号と、前記の変調された光信号とが混信しないよ
うに、センサ光信号の波長をカットする役目を担うもの
である。
【0025】光分岐器11は、一芯の光ファイバで双方
向に伝搬される光信号を分岐するものであり、本実施例
では白色光源16からの光信号を光ファイバに与え、ま
た、同じ光ファイバを介してセンサ信号送信部1からの
センサ信号を、受光素子12に送るものである。受光素
子12は、光信号を電気信号に変換するものであり、通
常、PINフォトダイオードやアバランシェフォトダイ
オード(APD)などが用いられる。また、受光信号処
理部13は、受光素子12によって変換された電気信号
を入力し、増幅、S/P(Serial/Parallel)変換など
によって所定の電気信号に変換する処理を行うものであ
る。
【0026】光ファイバ10は、センサ信号受信部2の
白色光源16からの光信号のエネルギーの損失を少しで
も少なくするために、たとえばコア径が50μmのGI
(Graded Index)型ファイバ、コア径が200μmのP
CF(Plastic Clad Fiber)などの、データ伝送で使用
される光ファイバと比べ、コア径の大きいマルチモード
光ファイバを使用することが望ましい。
【0027】センサ信号送信部1は、一芯の光ファイバ
で双方向に通信される光信号を分岐する光分岐器9、光
信号を電気信号に変換する太陽電池6、太陽電池6で変
換された電気信号を電気エネルギーとして蓄電する蓄電
池5、光信号を電気信号に変換する受光素子31、後述
するセンサ3と、センサ信号処理部7と、発光素子8と
に電源を供給する電源制御部4、センサ3からのセンサ
信号を処理するセンサ信号処理部7、および電気信号を
光信号に変換する発光素子8などにより構成される。上
記の蓄電池5および太陽電池6は、特許請求の範囲の請
求項1の変換蓄電手段として、また、電源制御部4は、
同じく請求項1の光復調手段および電源供給制御手段と
して、それぞれ機能するものである。
【0028】センサ3は、一般に、各種の物理量を信号
処理が可能な電気量に変換するデバイスと定義すること
ができ、本実施例では、温度、圧力、流速、光量などの
検出対象は特に問わない。また、本実施例では、センサ
3は、電源制御部4からの電源電圧の供給のあるときだ
け動作し、検出されたセンサ信号はセンサ信号送信部1
のセンサ信号処理部7へ送られる。
【0029】センサ信号処理部7は、入力される信号を
増幅したり、A/D変換したりして、所定の電気信号に
変換するものである。本実施例では、センサ信号処理部
7は、センサ信号送信部1の外部に接続されたセンサ3
の出力に接続され、センサ信号処理部7の出力は発光素
子8につながれている。また、センサ信号処理部7の電
源電圧は電源制御部4から導かれている。微小なアナロ
グ信号であるセンサ信号は、このセンサ信号処理部7に
よって、所定の電気信号に変換された後、発光素子8に
送られる。
【0030】発光素子8は、電気信号を光信号に変換す
るものであり、通常、発光ダイオードや半導体レーザな
どが用いられる。光分岐器9は、一芯の光ファイバで双
方向に伝搬される光信号を分岐するものである。センサ
信号受信部2から光ファイバ10を介して送られる変調
された光信号は、光分岐器9で分岐されて太陽電池6お
よび電源制御部4に送られ、また、発光素子8からのセ
ンサ信号は、光分岐器9で分岐されて光ファイバ10へ
送られる。
【0031】太陽電池6は、光信号を電気信号に変換す
る素子である。本実施例では、光分岐器9によって分岐
された光信号が入力される。太陽電池6の出力端子は、
蓄電池5および電源制御部4に接続されており、変換さ
れた電気信号が蓄電池5および電源制御部4に送られ
る。蓄電地5は、前述したように、太陽電池6で変換さ
れた電気エネルギーを蓄えるものであり、蓄電地5の出
力が電源制御部4に供給される。本実施例では、この蓄
電池5に貯められる電力は、センサおよび後述する電源
制御部4の光復調回路などの消費電力以上であることが
望ましい。
【0032】受光素子31は、光信号から電気信号に変
換する素子であり、通常、フォトダイオードやアバラン
シェフォトダイオードなどが用いられる。電源制御部4
は、負荷に対して一定の電圧を与えるための定電圧回路
を含む電源供給回路(図示せず)と、センサ信号受信部
2から送られる変調された光信号を復調する光復調回路
とを有する。この電源制御部4の電源電圧は、蓄電池5
および太陽電池6から与えられ、電源制御部4の電源出
力線は、センサ信号処理部7、発光素子8、およびセン
サ3に接続されている。また、受光素子31から電源制
御部4の光復調回路に、受光素子31によって、光信号
から電気信号に変換された後の電気信号が通る電気信号
線がつながれている。
【0033】図4は、電源制御部4の光復調回路の一例
を示すブロック構成図である。この光復調回路は、同図
に示すように、フィルター部32、増幅部33、復調部
34、およびスイッチング部35などによって構成され
る。光復調回路では、変調された光信号が、受光素子3
1によって電気信号に変換され入力される。そして、そ
の電気信号は、フィルター部32によって所定の波長の
信号に選別された後、増幅部33によって増幅され、復
調部34によって復調される。復調された信号は、たと
えば、トランジスタおよびリレー回路からなるスイッチ
ング部35によって、電源供給回路に接点信号として出
力される。電源供給回路は、このリレー接点のオン、オ
フ動作に基づいて、蓄電池5によって供給されている電
源電圧を、センサ信号処理部7、発光素子8、およびセ
ンサ3へ供給する。
【0034】このリレー接点のオン、オフ動作に基づ
く、センサ3などへの電源供給の制御処理は、電源供給
回路において予め設定されており、たとえば、この接点
のオン、オフ動作に基づいて、以下に示す制御処理が行
われる。図5は、光復調回路のスイッチング部35にお
けるリレー接点信号におけるオン、オフ動作と、センサ
3などへの電源供給のタイミング動作とを示した図であ
る。同図(a) は、リレー接点のオン、オフ動作を示す図
であり、同図(b) 〜(d)は、リレー接点の動作に伴うセ
ンサ3などへの電源供給のタイミング動作を示す図であ
る。
【0035】センサ3などへの電源供給は、同図(b) に
示すように、リレー接点のオン、オフ動作と同期して行
われる。また、電源供給は、同図(c) に示すように、リ
レー接点のオン、オフ動作と反転されて行われてもよ
く、さらに電源供給は、同図(d) に示すように、リレー
接点がオン動作されるたびに、オン、オフされてもよ
い。
【0036】このように、光復調回路において復調され
る信号によって、センサ信号処理部7、発光素子8、お
よびセンサ3へ供給される電源のオン、オフが行われる
ことになる。次に、本実施例の特徴であるセンサに対す
る電源供給の方式の全体動作を、具体的に説明する。本
実施例では、センサ側での電力消費を抑えるため、シス
テムの運用上、センサ信号を取得しないでよいときは、
センサに対する電源供給をとめ、センサ信号の必要なと
きは、センサに対する電源供給を与える。その電源を供
給するタイミングは、センサ信号送信部1側の光復調回
路に入力される、変調された光信号により動作する電源
制御部4の制御処理によって行われる。
【0037】まず、システムの運用上、センサ信号を取
得しないでよいときの全体動作を説明する。センサ信号
受信部2の白色光源16によって出力される光は、光変
調部15で変調されずにフィルター14に入力される。
フィルター14の、透過する光の波長域は、センサ信号
送信部1から送られるセンサ信号の波長がフィルター1
4を透過されないように、予め選定されている。この波
長域により、白色光源16からの光はフィルター14を
透過され、光分岐器11を介して光ファイバ10へ入射
される。
【0038】センサ信号送信部1に入力された光信号
は、光分岐器9で分岐された後、太陽電池6に入力され
る。太陽電池6では、光信号が電気信号に変換され、電
気エネルギーとして蓄電池5に蓄えられるとともに、電
源制御部4へ電源として供給される。また、蓄電池5に
よっても、電源制御部4の光復調回路および電源供給回
路に電源が供給される。ただし、センサ3、センサ信号
処理部7、および発光素子8へは、電源の供給はされて
いないので、センサ3は作動されず、センサ信号もセン
サ信号受信部2へは送信されない。
【0039】次に、センサ信号を取得したい場合につい
て説明する。センサ信号受信部2の光変調部15におい
て、使用者による操作スイッチの操作またはコンピュー
タの制御などによって、白色光源16から放射される光
の変調がなされると、その変調された光信号はフィルタ
ー14、光分岐器11を介して、光ファイバ10に入射
される。
【0040】変調された光信号は、センサ信号送信部1
の光分岐器9を介して太陽電池6に入力されるととも
に、電源制御部4の光復調回路に入力される。太陽電池
6では、変調された光信号が電気信号に変換され、電気
エネルギーとして蓄電池5に蓄えられるとともに、電源
制御部4に電源として供給される。電源制御部4の光復
調回路では、入力される変調された光信号が検知、復調
される。復調された信号は、光復調回路のスイッチング
部35によって接点出力信号に変換され、電源供給回路
に送られる。電源供給回路では、この接点出力に基づい
て、蓄電池5によって供給されている電気エネルギー
が、センサ信号処理部7、発光素子8、およびセンサ3
に電源として供給される。
【0041】したがって、光復調回路において復調され
る信号によって、センサ信号処理部7、発光素子8、お
よびセンサ3へ供給される電源の制御を行うことができ
る。さらにいえば、センサ信号受信部2の光変調部15
の変調操作によって、センサ3などへ電源が供給される
ことになる。このように、本光伝送装置によれば、セン
サ信号を取得する必要のないときは、サンサ3およびセ
ンサ信号送信部1のセンサ信号処理部7は動作しない。
また、センサ信号を取得する必要があるときは、光復調
信号に基づいて電源供給部4からセンサ3などへ電源が
供給され、センサ3から出力されるセンサ信号はセンサ
信号送信部1を経由して、センサ信号受信部2に送られ
る。このため、センサ3などの動作をセンサ信号受信部
2より制御することができる。したがって、センサ側で
の電力消費を抑えることができる。特に、本光伝送装置
は、定期的に物理量を計測したい場合、たとえば、ある
限られた時間帯における温度を測定したいときなどに有
効である。
【0042】また、センサ信号送信部1は光ファイバを
介してセンサ信号受信部2に接続されるので、センサ信
号送信部1をセンサ信号受信部2から離れた場所に設置
することが可能である。そのため、遠隔で前記の電源供
給制御を行うことができる。さらに、センサ信号受信部
2の白色光源16の代わりに、自然光である太陽光を用
いれば、白色光源16に対する電源供給が不要となるの
で、センサ信号受信部2側においても電力消費を低減す
ることができる。
【0043】なお、本発明は上記の実施例に、限られる
ものではない。上記の実施例では、センサ信号受信部2
の光変調部15において、光変調方法を電気光学効果に
よる外部変調としているが、この変調方法を、たとえ
ば、白色光源16に代えて高輝度発光ダイオードや半導
体レーザを用い、それらの発光源の駆動に必要な電流
を、直接、可変して光信号の振幅を変化させる、いわゆ
る直接変調としてもよい。上記の高輝度発光ダイオード
および半導体レーザは、特許請求の範囲の請求項3の光
発生手段として、また、直接変調は、同じく請求項3の
光変調手段として、それぞれ機能するものである。
【0044】また、センサ信号送信部1からセンサ信号
受信部2に送られる信号は、センサ3によって得られる
信号としたが、この信号は、センサ信号に限られたもの
でない。また、センサ3は、センサ以外に、他の装置ま
たは対象物に光、電波、超音波、音などの信号を発信す
る発信素子としてもよい。また、上記の実施例では、波
長の異なるセンサ信号送信部1からのセンサ信号と、セ
ンサ信号受信部2からの変調された光信号を一芯の光フ
ァイバ10によって多重させていたが、多芯の光ファイ
バを用いて、センサ信号と変調された光信号を別々に伝
送させてもよい。
【0045】その他、本発明の要旨を変更しない範囲
で、種々の変更を施すことが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1または
3に記載の光伝送装置によれば、被給電部の内部回路ま
たは外部装置への電源供給は、給電部での光の変調操作
により光伝送路に送出される変調された光信号が、被給
電部において光復調されることによってなされる。この
ため、被給電部または外部装置の電源供給は、必要なと
きに適時、あるいは定期的に実施することができるの
で、被給電部または外部装置において電力消費の抑制が
図られる。
【0047】また、被給電部では常時、蓄電することが
できる。そのため、被給電部または外部装置の消費電力
に左右されない、動作に安定性のある光伝送装置を提供
することができる。特に、請求項3に記載の光伝送装置
によれば、光発生手段で発生される光信号の光源を駆動
する駆動信号を可変して、前記光信号を変調することに
よって、装置の構成が容易になり、コストを削減するこ
とができる。
【0048】また、請求項2に記載の光伝送装置によれ
ば、光発生手段の光源が太陽光であるので、発光源に対
する供給電源が不要となり、給電部側の電力消費を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特許請求の範囲の請求項1に記載の光
伝送装置の各部の機能を示す構成図である。
【図2】本発明の特許請求の範囲の請求項3に記載の光
伝送装置の各部の機能を示す構成図である。
【図3】本発明の一実施例を示す光伝送装置のブロック
構成図である。
【図4】送信部の電源制御部における光復調回路の一例
を示すブロック構成図である。
【図5】光復調回路のスイッチング部におけるリレー接
点信号のオン、オフ動作と、センサなどへの電源供給の
タイミング動作とを示した図である。
【図6】センサを用いた計測システムの一例を示す構成
図である。
【図7】従来の光伝送装置の給電方式を示す構成図であ
る。
【図8】YAGレーザによる給電方式を、センサを用い
た計測システムに適用した場合のブロック構成図であ
る。
【符号の説明】
1 センサ信号送信部 2 センサ信号受信部 3 センサ 4 電源制御部 6 太陽電池 10 光ファイバ 15 光変調部 16 白色光源 21 光発生手段 22 光変調手段 23 光送出手段 24 変換蓄電手段 25 光復調手段 26 電源供給制御手段 71 光変調手段 72 光発生手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気信号を光信号に変換し、光伝送路を介
    して伝送を行う光伝送装置において、一方の伝送端末に
    給電部と、他方の伝送端末に被給電部とを設け、 前記給電部は、光信号を発生する光発生手段と、前記光
    発生手段によって発生される光信号を変調する光変調手
    段と、前記光変調手段によって変調された光信号を前記
    光伝送路へ送出する光送出手段と、を備え、 前記被給電部は、前記光伝送路を通して供給される、変
    調された光信号を電気信号に変換し、電気エネルギーと
    して蓄える変換蓄電手段と、前記光伝送路を通して供給
    される、変調された光信号を復調する光復調手段と、前
    記光復調手段の復調信号に基づいて、前記変換蓄電手段
    によって蓄えられた電気エネルギーの、前記被給電部の
    内部回路、または前記被給電部に接続されている外部装
    置への電源供給を制御する電源供給制御手段と、を備え
    ることを特徴とする光伝送装置。
  2. 【請求項2】前記光発生手段の光源が、太陽光であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 【請求項3】電気信号を光信号に変換し、光伝送路を介
    して伝送を行う光伝送装置において、一方の伝送端末に
    給電部と、他方の伝送端末に被給電部とを設け、 前記給電部は、光信号を発生する光発生手段と、前記光
    発生手段を駆動する駆動信号を可変することにより光信
    号を変調する光変調手段と、前記光発生手段によって発
    生される光信号を前記光伝送路へ送出する光送出手段
    と、を備え、 前記被給電部は、前記光伝送路を通して供給される、変
    調された光信号を電気信号に変換し、電気エネルギーと
    して蓄える変換蓄電手段と、前記光伝送路を通して供給
    される、変調された光信号を復調する光復調手段と、前
    記光復調手段の復調信号に基づいて、前記変換蓄電手段
    によって蓄えられた電気エネルギーの、前記被給電部の
    内部回路、または前記被給電部に接続されている外部装
    置への電源供給を制御する電源供給制御手段と、を備え
    ることを特徴とする光伝送装置。
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