JP2009115154A - チューブ継手、およびその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工作業を簡易化して迅速に行うことを可能とし、コスト低減を実現できると共に、品質の信頼性を向上させることができるチューブ継手、およびその施工方法を提供する。
【解決手段】チューブ11の一端部12にリング40を予め圧入することで、該一端部12は拡径した状態に保持され、リング40を介してチューブ11の一端部12が継手本体20に外嵌し、ナット30におけるチューブ11の差込孔34にチューブ11が貫通した状態で、継手本体20の雄ねじ部22にナット30の雌ねじ部32が螺合し、リング40により拡径し終わるチューブ11の途中部位に、ナット30の差込孔34の孔周縁が圧接するまで締め付けて成る。
【選択図】図1

Description

本発明は、チューブの一端部を継手本体の筒状端部に外嵌し、チューブを貫通させた状態で該チューブの一端部を囲むナットを前記継手本体に締め付けて、継手本体にチューブを接続し固定したチューブ継手、およびその施工方法に関する。
従来、この種のチューブ継手は、例えば、フッ素樹脂製のチューブの一端部を、同じくフッ素樹脂製の継手本体のニップルと称される筒状端部に外嵌し、チューブを貫通させた状態で該チューブの一端部を囲むナットを前記継手本体に締め付けて、継手本体にチューブを接続し固定して構成されている。
ここでチューブの一端部の先端口を、継手本体の筒状端部に外嵌させて接続できるように、予め治具により、チューブ内径を拡径するいわゆるフレア加工を施す必要がある。そして、フレア加工されたチューブを継手本体に接続し、これらをナットにより締め付けることで、シールが形成されたチューブ継手が完成する。
チューブ継手の施工時に用いる治具としては、例えば、本出願人が既に提案している特許文献1に開示したものが知られている。すなわち、一対のクランプ本体により、一対のチューブアタッチメントを介してチューブを移動不能に把持し、チューブの端部に加工部材を嵌入させて拡径するものである。この加工部材がチューブの端部に嵌入する動作は、特許文献1の図1に示されたレバーを手で操作することによって成されていた。
実用新案登録第3090779号公報
前述したような従来の技術では、レバーの操作によって、常温下でチューブを拡径していたが、チューブであるフッ素樹脂は、成形された温度以下の常温下で形状を変化させても、元の形状に戻ろうとする性質が強いため、複数回繰り返して治具により径を拡大させるという方法がとられていた。
この場合、レバーの操作には、チューブを拡径するための相当な力が必要であるから、一箇所の配管作業でレバーの操作回数が多くなり、長時間に亘る場合には、その労力は相当なものになる。また、複数回の作業ゆえ、作業時間が長くなり、工数面でも不利となる。従って、レバー操作の負担を軽減すると共に、作業能率を向上させるための改善の余地があった。
また、チューブが治具により直接的に拡径されるため、チューブ内部への治具の挿入時に、チューブのカット面のバリを内側に引きずり、シール部に巻き込んだり、あるいは、治具に付着したゴミ等の異物が混入して、継手のシール部におけるいわゆるリークの原因になる場合がある。これに対して、施工前の治具のクリーン化や、施工後のシール部の確認等でおおよそ解決し得るが、余計な工数が増えると共に完全に解決できるとは言い難く、僅かなレベルでのリーク発生の可能性も残るという問題もあった。
ところで、本出願人は、エアー治具と呼ばれる空気圧による拡径治具も開発し、例えば、特願2006−245426号に示すように既に提案している。すなわち、スイッチ操作により、エアー配管を流れる空気圧でエアシリンダーを駆動し、加工部材を進退させる構成としたものである。しかしながら、駆動用のエアー配管の取り回し等の制約による施工場所の制限があり、必ずしもチューブ継手の施工に適用できるとは限らなかった。
本発明は、前述したような従来の技術が有する問題点に着目してなされたものであり、継手本体にチューブを接続し固定する作業を簡易化して迅速に行うことを可能とし、コスト低減を実現できると共に、チューブ内への異物の混入を回避することができ、いわゆるリークの発生を防止し、品質の信頼性を向上させることができ、さらに施工場所の制約もなく、常温下で狭い場所でも広く容易に実施することができるチューブ継手、およびその施工方法を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]チューブ(11)の一端部(12)を継手本体(20)の筒状端部(21)に外嵌し、チューブ(11)を貫通させた状態で該チューブ(11)の一端部(12)を囲むナット(30)を前記継手本体(20)に締め付けて、継手本体(20)にチューブ(11)を接続し固定したチューブ継手(10)において、
前記チューブ(11)の一端部(12)を拡径する治具(60)によって該一端部(12)に圧入され、前記チューブ(11)の一端部(12)を拡径した状態に保持するためのリング(40)を有し、
前記ナット(30)は、そのねじ孔(31)の内周壁に形成された雌ねじ部(32)と、前記ねじ孔(31)の入口側と反対側を塞ぐ奥壁(33)と、該奥壁(33)を貫き前記チューブ(11)を貫通させる差込孔(34)とを有し、
前記継手本体(20)は、その一端側で前記リング(40)の少なくとも全長分だけ延び、前記リング(40)を介して前記チューブ(11)の一端部(12)が外嵌する前記筒状端部(21)と、該筒状端部(21)の基端側に連なるように形成され、前記ナット(30)の雌ねじ部(32)が螺合する雄ねじ部(22)を有し、
前記チューブ(11)の一端部(12)に前記リング(40)が予め圧入されており、該一端部(12)は拡径した状態に保持され、前記ナット(30)の差込孔(34)に前記チューブ(11)が貫通した状態で、前記継手本体(20)の筒状端部(21)の基端側に連なる雄ねじ部(22)に前記ナット(30)の雌ねじ部(32)が螺合し、前記リング(40)により拡径し終わるチューブ(11)の途中部位に、前記ナット(30)の差込孔(34)の孔周縁が圧接するまで締め付けて成ることを特徴とするチューブ継手(10)。
[2]前記リング(40)は、その一端側にチューブ(11)の一端部(12)の開口端縁が当接するフランジ(43)を有し、
前記リング(40)の外周面からの前記フランジ(43)の高さは、前記リング(40)の外周面に外嵌することで拡径したチューブ(11)の厚さと略同一に設定されたことを特徴とする[1]に記載のチューブ継手(10)。
[3]前記リング(40)は、その外周面に外側へ周方向に環状に突出するストッパ(44)を有し、
前記ストッパ(44)は、外嵌した前記チューブ(11)の一端部(12)の内周面に喰い込んだ状態で係合することを特徴とする[1]または[2]に記載のチューブ継手(10)。
[4]前記ナット(30)は、その前記差込孔(34)の孔周縁に、中心軸に向かって前記ねじ孔(31)の入口方向へ傾斜する鋭角断面形状の喰込み部(34a)を有し、
前記喰込み部(34a)は、前記チューブ(11)の一端側にて、前記リング(40)により拡径し終わるチューブ(11)の途中部位に圧接することを特徴とする[1],[2]または[3]に記載のチューブ継手(10)。
[5]チューブ(11)の一端部(12)を継手本体(20)の筒状端部(21)に外嵌し、チューブ(11)を貫通させた状態で該チューブ(11)の一端部(12)を囲むナット(30)を前記継手本体(20)に締め付けて、継手本体(20)にチューブ(11)を接続し固定するチューブ継手(10)の施工方法において、
前記チューブ(11)の一端部(12)を拡径する治具(60)であって、チューブ(11)の内径以下の細径部(61)と、該細径部(61)より漸次拡径するフレア部(62)と、該フレア部(62)に続きチューブ(11)の内径を前記継手本体(20)の筒状端部(21)に外嵌する径まで広げる太径部(63)とから成る治具(60)を用意し、前記太径部(63)に、前記チューブ(11)の一端部(12)を拡径した状態に保持するためのリング(40)を着脱可能に予め装着する治具準備工程と、
前記治具(60)を前記チューブ(11)の一端部(12)に圧入し、これに伴い前記リング(40)が前記チューブ(11)の一端部(12)を拡径する状態で内嵌した後、前記リング(40)を前記チューブ(11)の一端部(12)内に残した状態で、前記治具(60)を前記チューブ(11)の一端部(12)から引き抜く治具駆動工程と、
前記継手本体(20)の筒状端部(21)を、前記リング(40)により拡径した状態に保持された前記チューブ(11)の一端部(12)内に圧入し、前記リング(40)を介してチューブ(11)の一端部(12)を継手本体(20)の筒状端部(21)に外嵌する圧入工程と、
前記ナット(30)に前記チューブ(11)を貫通させた状態で、前記継手本体(20)の筒状端部(21)の基端側に連なる雄ねじ部(22)に、前記ナット(30)のねじ孔(31)内における雌ねじ部(32)を螺合させて、前記リング(40)により拡径し終わるチューブ(11)の途中部位が、前記ナット(30)におけるチューブ(11)の差込孔(34)の孔周縁に圧接するまで締め付ける接続工程と、を有して成ることを特徴とするチューブ継手(10)の施工方法。
[6]前記治具駆動工程において、前記チューブ(11)の一端部(12)を加熱することなく、前記治具(60)を、前記チューブ(11)の一端部(12)に対して1回のみ圧入することにより、前記リング(40)を、前記チューブ(11)の一端部(12)を拡径しつつ内嵌させることを特徴とする[5]に記載のチューブ継手(10)の施工方法。
前記本発明は、次のように作用する。
本発明に係るチューブ継手(10)によれば、チューブ(11)の一端部(12)を継手本体(20)の筒状端部(21)に外嵌する前に、先ずチューブ(11)の一端部(12)を拡径する治具(60)によって、該一端部(12)を拡径した状態に保持するためのリング(40)を一端部(12)に予め圧入しておく。リング(40)によって、一旦拡径したチューブ(11)の一端部(12)は縮径することはなく、拡径した状態に保持されているチューブ(11)の一端部(12)を、継手本体(20)の筒状端部(21)に容易に外嵌することができる。
チューブ(11)と継手本体(20)の接続時に、特に治具(60)を用いる必要はない。チューブ(11)にリング(40)を圧入する時だけ治具(60)を用いることになる。この時に用いる治具(60)としては、チューブ(11)の内径以下の細径部(61)と、該細径部(61)より漸次拡径するフレア部(62)と、該フレア部(62)に続きチューブ(11)の内径を前記継手本体(20)の筒状端部(21)に外嵌する径まで広げる太径部(63)とから成るものであれば、各々の部位を容易にチューブ(11)の一端部(12)に順に挿入することができる。
治具(60)をチューブ(11)に圧入する前に、治具(60)の太径部(63)に前記リング(40)を着脱可能に予め装着しておけば良い。そして、治具(60)をチューブ(11)の一端部(12)に圧入し、これに伴いリング(40)がチューブ(11)の一端部(12)を拡径する状態で内嵌した後、リング(40)をチューブ(11)の一端部(12)内に残した状態で、治具(60)をチューブ(11)の一端部(12)から引き抜くように駆動する。これにより、容易にチューブ(11)の一端部(12)内にリング(40)を圧入することができ、治具(60)をチューブ(11)から抜いた後も、リング(40)によってチューブ(11)の一端部(12)は縮径することはなく、そのまま拡径した状態に保持される。
このような治具駆動工程において、チューブ(11)の一端部(12)を加熱することなく、治具(60)を、チューブ(11)の一端部(12)に対して1回のみ圧入することにより、リング(40)を、チューブ(11)の一端部(12)を拡径しつつ内嵌させると良い。これにより、チューブ継手(10)の施工時における余分な手間を省くことができ、施工作業を簡易かつ迅速に行うことができる。
また、前記リング(40)自体の構成としては、その一端側にチューブ(11)の一端部(12)の開口端縁が当接するフランジ(43)を形成すると良い。これにより、チューブ(11)の一端部(12)の開口端縁に対してリング(40)のフランジ(43)を突き当てることで、チューブ(11)の奥にリング(40)が入り込んでしまうことを防止でき、リング(40)を最適な位置に位置決めすることができる。リング(40)の外周面からのフランジ(43)の高さは、リング(40)の外周面に外嵌することで拡径したチューブ(11)の厚さと略同一に設定する。これにより、チューブ(11)の一端部(12)をナット(30)で囲む時に、ナット(30)のねじ孔(31)にフランジ(43)が引っ掛かることを防止することができる。
また、前記リング(40)は、その外周面に外側へ環状に突出するストッパ(44)を有すると良い。ストッパ(44)は、リング(40)の外周面に外嵌したチューブ(11)の一端部(12)の内周面に喰い込んだ状態で係合する。これにより、チューブ(11)の一端部(12)に対してリング(40)を圧入した治具(60)を抜く時等、リング(40)に大きな抜き方向の力がかかっても、その大きな抜き方向の力に抗してリング(40)が抜け落ちることを防止することができる。
そして、チューブ(11)の一端部(12)を、継手本体(20)の筒状端部(21)に外嵌させる。この時、チューブ(11)の一端部(12)は、既に前記リング(40)により拡径した状態に保持されているため、特別な治具(60)を再度用いることなく、継手本体(20)の筒状端部(21)をチューブ(11)の一端部(12)内に圧入することができる。これにより、チューブ(11)の一端部(12)を継手本体(20)の筒状端部(21)に対して、極めて容易に接続することができる。
しかも、チューブ(11)の一端部(12)の内周面は、リング(40)に覆われ保護されることになり、前述したリング(40)圧入時の治具(60)だけでなく、継手本体(20)の筒状端部(21)も、チューブ(11)の内周面に直接接触することがない。従って、チューブ(11)のカット面のバリが内側に引きずられて、シール部に巻き込まれたり、治具(60)に付着していたゴミ等の異物がチューブ(11)の内周面に混入する虞がない。これにより、チューブ継手(10)の製品としての品質の信頼性を向上させることができる。
最後に、チューブ(11)が接続された継手本体(20)にナット(30)を締め付ける。すなわち、ナット(30)にチューブ(11)を貫通させた状態で、継手本体(20)の雄ねじ部(22)にナット(30)の雌ねじ部(32)を螺合させる。この時、リング(40)により拡径し終わるチューブ(11)の途中部位、詳しくは、リング(40)に被るチューブ(11)の外径がリング(40)に被らない本来のチューブ(11)の外径に向かって縮径するテーパー部位の基端辺りに対して、前記ナット(30)の差込孔(34)の孔周縁が圧接するまで締め付ける。このようにして、継手本体(20)にチューブ(11)を強固に接続し固定することができる。
さらに、ナット(30)は、その差込孔(34)の孔周縁に、中心軸に向かってねじ孔(31)の入口方向へ傾斜する鋭角断面形状の喰込み部(34a)を有している場合、継手本体(20)の筒状端部(21)をナット(30)のねじ孔(31)の奥側へ挿入し、継手本体(20)の雄ねじ部(22)をナット(30)の雌ねじ部(32)に螺着していくと、前記喰込み部(34a)が、前記リング(40)により拡径し終わるチューブ(11)の途中部位に喰い込むように圧接する。これにより、筒状端部(21)からチューブ(11)を抜く際の抜き力が大きくなり、チューブ(11)が抜ける事態をより確実に防止することができる。
本発明に係るチューブ継手、およびその施工方法によれば、チューブの一端部を継手本体に直接接続するのではなく、予めチューブの一端部にリングを圧入して拡径した状態に保持しておき、リングを介してチューブの一端部を継手本体に接続したことにより、継手本体にチューブを接続し固定する作業を簡易化して迅速に行うことが可能となり、コスト低減を実現することができる。
また、チューブ内への異物の混入を回避することができ、いわゆるリークの発生を防止し、品質の信頼性を向上させることができる。さらに、施工場所の制約もなく、常温下で狭い場所でも広く容易に実施することができる。
以下、図面に基づき、本発明を代表する一実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態に係るチューブ継手10を示す断面図、図2は、チューブ継手10の施工方法を順に断面図で示す説明図、図3は、図2の続きを示す説明図である。図4は、チューブ継手10を示す斜視図、図5は、リング40の断面図および部分拡大図である。図6は、施工治具60を用いてチューブ11にリング40を圧入する工程を順に斜視図で示す説明図、図7は、図6の工程の続きを示す説明図である。
図1〜図4に示すように、チューブ継手10は、チューブ11と、継手本体20と、ナット30と、それにリング40を有し、チューブ11の一端部12を、リング40を介して継手本体20の筒状端部21に外嵌し、チューブ11を貫通させた状態で該チューブ11の一端部12を囲むナット30を継手本体20に締め付けて、継手本体20にチューブ11を接続し固定して成る。かかるチューブ継手10は、例えば、半導体チップ製造現場等におけるクリーンルーム内で用いる純水等の洗浄液、その他一般薬液等の流管路を構成するチューブの継手として用いられるものである。
図1に示すように、チューブ11は、内部が空洞の円筒管であり、その具体的な材質として、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等に代表されるフッ素樹脂等が用いられる。すなわち、チューブ11の材質としては、耐熱性や耐薬品性に優れるだけではなく、その一端部12が、ある程度拡径し得るように弾性変形が可能な材質が用いられる。
図5に示すように、リング40は、前記チューブ11の一端部12に予め圧入され、該一端部12を拡径した状態に保持するための部材である。すなわち、チューブ11の一端部12は、リング40を介して後述する継手本体20に接続されることになる。リング40は、チューブ11と継手本体20とのシール代の長さ分の全長を有し、その内径は、継手本体20の筒状端部21の外径とほぼ同じか若干小さく設定されている。
また、リング40は、チューブ11の内周と筒状端部21の外周との間に介装される構造上、肉厚はなるべく薄く設計されているが、拡径したチューブ11の一端部12が元に戻ろうとする弾発力に対向してその縮径方向の変形を抑えることができる剛性を備える寸法に定められている。リング40の具体的な材質として、例えば、フッ素樹脂のうち高硬度であるPCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)等が適している。なお、金属材料もあり得る。
リング40は、その先端側における開口端41の外周縁に、チューブ11の一端部12に対して内嵌し易くし、さらに安定した気密性を保持するために、面取りしたテーパー部41aを備えている。一方、リング40の基端側(一端側)における開口端42の外周縁には、チューブ11の一端部12の開口端縁が当接するフランジ43が設けられている。リング40の外周面からのフランジ43の高さは、リング40の外周面に外嵌することで拡径したチューブ11の厚さと略同一に設定されている。
さらに、リング40は、その外周面に、外側へ周方向に環状に突出するストッパ44を有している。ストッパ44は、外嵌したチューブ11の一端部12の内周面に喰い込んだ状態で係合するものであり、リング40をチューブ11に圧入するための後述する治具60を引き抜く時に、リング40をチューブ11内に残すための部位である。
詳しくは、図5中の拡大図に示すように、ストッパ44は、リング40の中心軸に沿ってストッパ44を切断すると、略三角形断面形状に形成されている。ストッパ44の一端側は、チューブ11の一端部12に対して内嵌し易くするテーパー面を成している。一方、ストッパ44の他端側は、リング40の中心軸方向に対して直交する面となっており、チューブ11が抜けにくい方向に鋭角に喰い込むように形成されている。
チューブ11の一端部12は、前記リング40が予め圧入され拡径された状態で、次述する継手本体20の筒状端部21に外嵌する。従って、図2(d)に示すように、リング40により拡径されたチューブ11の一端部12は、通常の一般外径部12aの他、リング40により拡径された大径の拡径部12c、および一般外径部12aと拡径部12cとを繋ぐ中間部であるフレア部12bから成っている。なお、一般外径部12aとフレア部12bとの境界付近が、チューブ11が拡径し終わる途中部位となる。
図1,図4に示すように、継手本体20は、その一端側で先端に位置する筒状端部21と、該筒状端部21の基端側に連なるように形成され、ナット30が螺合する雄ねじ部22を有している。筒状端部21は、前記リング40の少なくとも全長分だけ延び、リング40を介してチューブ11の一端部12が外嵌する部位である。なお、継手本体20も、前記チューブ11と同様に、具体的な材質としてはフッ素樹脂等が適している。
継手本体20の中央部には、略六角断面形の被締付部23が設けられている。被締付部23に、スパナ等の締付工具を嵌め込むように成っている。この被締付部23を間にして、継手本体20の他端側にも、その先端に位置する筒状端部21と、該筒状端部21に連なる雄ねじ部22が、一端側と同様に設けられている。継手本体20には、その一端側の筒状端部21の先端口21aから他端側の筒状端部21の先端口21aに亘って、前記チューブ11の内径とほぼ同じ孔径で、ねじ軸方向へ貫通する貫通孔24が連通している。
また、図1に示すように、筒状端部21の先端口21aの外周縁には、チューブ11の一端部12を外嵌し易くし、さらに安定した気密性を保持するために、面取りした外テーパー部21bが設けられている。また、筒状端部21の先端口21aの内周縁には、移動媒体である液の溜まり防止のために、面取りした内テーパー部21cが設けられている。
図1に示すように、ナット30は、いわゆる袋ナットであり、そのねじ孔31の奥側にねじ軸に直交する袋部である奥壁33を有している。ナット30のねじ孔31の入口側には、雌ねじ部32が刻設され、奥壁33には、チューブ11を貫通させるための差込孔34が穿設されている。なお、ナット30も、前記チューブ11や継手本体20と同様に、具体的な材質としてはフッ素樹脂等が適している。
また、ナット30は、その外周に略六角断面形の被締付部35を有し、被締付部35にスパナ等のナット締付工具を嵌め込むようになっている。前記継手本体20の雄ねじ部22に螺合するナット30の雌ねじ部32のねじ山の径は、チューブ11の拡径部12cが相対的に挿通可能に、かつねじ山等の径が最小になるように、拡径部12cの外径より僅かに大きく設定されている。
さらに、図1に示すように、ナット30の奥壁33に穿設された差込孔34の孔周縁には、中心軸(ねじ軸心)に向かってねじ孔31の入口方向へ傾斜する鋭角断面形状の喰込み部34aが設けられている。この喰い込み部34aは、前記チューブ11の一端部12にて、前記リング40により拡径し終わるチューブ11の途中部位(図4中の一般外径部12aとフレア部12bとの境界付近。)に圧接させるための部位である。
次に、図6、図7に示すチューブ11の一端部12を拡径しつつリング40を圧入する施工装置50について説明する。施工装置50は、その本体51と、治具60と、クランプ70とを備えている。施工装置50は、チューブ11の一端部12をクランプ70によって所定位置に保持しておき、本体51側からチューブ11の一端部12の開口に向けて治具60を突出させることにより、常温下でチューブ11の一端部12を拡径しつつ、リング40を圧入するための装置である。
図6(a)に示すように、施工装置50の本体51はピストル形に形成され、本体51の基端部には、操作用のレバー52が設けられている。図7(e)に示すように、本体51には、作動ロッド53が往復動可能に内設され、作動ロッド53の先端に治具60が取り付けられている。本体51内で、レバー52の上端部が作動ロッド53の基端部に連結され、レバー52の下端部の引き操作により、作動ロッド53を介して、治具60がクランプ70に対して近接する近接位置と離間位置とに駆動する。なお、作動ロッド53は、圧縮ばねによって離間位置に移動する方向へ付勢されている。
施工装置50の本体51の先端部には、連結バー54が延設されており、連結バー54の延設端にクランプ70が装着されている。クランプ70は、チューブ11を把持して、チューブ11の一端部12が治具60の先端部に対向した状態に拘束するものである。クランプ70は、上下一対の下クランプ部71と上クランプ部72とを備えており、下クランプ部71が前記連結バー54の先端部に固設されている。下クランプ部71には、上クランプ部72が閉位置と開位置とに開閉可能に連結されている。各々のクランプ部71,72の対向する面側には、それぞれ半円形断面溝が凹設され、上クランプ部72が閉位置にある時、各半円形断面溝が一つの円形断面形状を成して、チューブ11を上下から挟み付けるように構成されている。
治具60は、チューブ11の内径以下の細径部61と、該細径部61より漸次拡径するフレア部62と、該フレア部62に続きチューブ11の内径を継手本体20の筒状端部21に外嵌する径まで広げる太径部63とから成る。この治具60の太径部63に、チューブ11の一端部12を拡径した状態に保持するためのリング40を着脱可能に予め装着するようになっている。なお、治具60は、金属イオンや不純物の極めて少ない材料(石英ガラス、PTFE、PEEK等)により成形すると良い。
図2(a),(b)に示すように、治具60の太径部63の外径は、リング40を着脱自在に外嵌できるように、リング40の内径とほぼ同じか若干大きく設定され、また、太径部63の軸方向の長さは、リング40の全長よりも長く設定されている。リング40を治具60の太径部63に予め装着する時において、リング40のフランジ43(図5参照)を太径部63の基端の段部端面に当接させると、リング40の先端側の開口端41の位置が、治具60のフレア部62と太径部63との間の境界よりも、太径部63の基端の段部端面側に近い位置に配されるようになっている。
図2(b)〜同図(d)に示すように、治具60が近接位置に移動した際に、治具60は、その細径部61から太径部63に至る部分がチューブ11の一端部12に圧入し、これに伴いリング40がチューブ11の一端部12を拡径する状態で内嵌し、その後、治具60が離間位置に移動すると、リング40はチューブ11の一端部12内に残された状態となるように設定されている。
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
図1に示すように、本チューブ継手10によれば、チューブ11の一端部12が継手本体20の筒状端部21に外嵌しているが、チューブ11の一端部12には、予め治具60によって、該一端部12を拡径した状態に保持するためのリング40が圧入されている。このリング40によって、一旦拡径したチューブ11の一端部12は縮径することはない。
従って、チューブ11と継手本体20の接続時には、特に治具を用いる必要はなく、チューブ11の一端部12を何度も拡径させる作業は不要であり、リング40によって拡径した状態に保持されているチューブ11の一端部12を、継手本体20の筒状端部21に容易に外嵌することができる。これにより、チューブ継手10の施工時における余分な手間を省くことができ、施工作業を簡易かつ迅速に行うことができる。
本チューブ継手10によれば、チューブ11にリング40を圧入する時だけ治具60を用いることになる。この時に用いる治具60としては、チューブ11の内径以下の細径部61と、該細径部61より漸次拡径するフレア部62と、該フレア部62に続きチューブ11の内径を前記継手本体20の筒状端部21に外嵌する径まで広げる太径部63とから成るものであれば、各々の部位を容易にチューブ11の一端部12に順に挿入することができる。
以下、治具60を用いて、チューブ11の一端部12を拡径しつつリング40を圧入する工程も含めて、チューブ継手10の施工方法について詳しく説明する。先ず最初に、治具準備工程として、図2(a)および図6(a)に示すように、前記治具60を備えた施工装置50を用意する。そして、予め治具60の太径部63に、チューブ11の一端部12を拡径した状態に保持するためのリング40を着脱可能に装着しておく。かかる施工装置50は、常温下にて手動で駆動するものであり、加熱手段は必要なく、しかも、駆動用のエアー配管や電源コード等も一切不要であり、施工場所が制限されることもない。
続いて、施工装置50に、チューブ11を位置決めした状態にセットする。すなわち、図6(b),(c)および図7(d)に示すように、クランプ70の下クランプ部71と上クランプ部72とによって、チューブ11を上下から挟み付けるように把持し、チューブ11の一端部12が治具60の先端部に対向した状態に拘束する。この時、図2(b)に示すように、チューブ11の一端部12は、治具60の細径部61に外嵌した状態に位置決めされている。かかる状態で、図7(e)に示すように、施工装置50のレバー52を引き、作動ロッド53を介して治具60をクランプ70に対して近接する近接位置に移動させる。
すなわち、治具駆動工程として、図2(c),(d)に示すように、治具60をチューブ11の一端部12に圧入し、これに伴いリング40がチューブ11の一端部12を拡径する状態で内嵌した後、リング40をチューブ11の一端部12内に残した状態で、治具60をチューブ11の一端部12から引き抜くように駆動する。これにより、容易にチューブ11の一端部12内にリング40を圧入することができる。
チューブ11の一端部12に対する治具60の圧入時には、図2(b)に示すように、リング40のフランジ43(図5参照)を太径部63の基端の段部端面に当接させて、リング40の先端側の開口端41の位置が、治具60のフレア部62と太径部63との間の境界よりも、太径部63の基端の段部端面側に近い位置となる。これにより、治具60をチューブ11の一端部12に圧入する際に、リング40のテーパー部41aも相俟って、リング40の開口端41がチューブ11の内周面に引っ掛かる虞はない。
また、チューブ11の一端部12の開口端縁を、リング40のフランジ43に突き当てることで、チューブ11の奥にリング40が入り込んでしまうことを防止でき、リング40をチューブ11内の最適な位置に位置決めすることができる。また、図5に示すように、リング40の外周面にはストッパ44が設けられており、ストッパ44は、リング40の外周面に外嵌したチューブ11の一端部12の内周面に喰い込んだ状態で係合する。これにより、チューブ11の一端部12に対してリング40を圧入した治具60を抜く時等、リング40に大きな抜き方向の力がかかっても、その大きな抜き方向の力に抗して、リング40が抜け落ちることを防止することができる。
図7(f),(g)に示すように、治具60をチューブ11から抜いた後も、リング40によってチューブ11の一端部12は縮径することはなく、そのまま拡径した状態に保持される。このような治具駆動工程においては、チューブ11の一端部12を加熱することなく、治具60を、チューブ11の一端部12に対して1回のみ圧入することにより、リング40を、チューブ11の一端部12を拡径しつつ内嵌させることが可能である。
次に、圧入工程として、図3(e),(f)に示すように、継手本体20の筒状端部21を、リング40により拡径した状態に保持されたチューブ11の一端部12内に圧入する。すなわち、チューブ11の一端部12を、リング40を介して継手本体20の筒状端部21に外嵌させる。この時、チューブ11の一端部12は、既に前記リング40により拡径した状態に保持されているため、特別な治具60や施工装置50を再度用いることなく、継手本体20の筒状端部21をチューブ11の一端部12内に圧入することができる。これにより、チューブ11の一端部12を継手本体20の筒状端部21に対して、極めて容易に接続することができる。
しかも、チューブ11の一端部12の内周面は、リング40に覆われ保護されることになり、前述したリング40圧入時の治具60だけでなく、継手本体20の筒状端部21も、チューブ11の内周面に直接接触することがない。従って、チューブ11のカット面のバリが内側に引きずられて、シール部に巻き込まれたり、治具60に付着していたゴミ等の異物がチューブ11の内周面に混入する虞がない。これにより、チューブ継手10の製品としての品質の信頼性を向上させることができる。
最後に、接続工程として、図3(g),(h)に示すように、チューブ11が接続された継手本体20にナット30を締め付ける。すなわち、ナット30にチューブ11を貫通させた状態で、継手本体20の雄ねじ部22にナット30の雌ねじ部32を螺合させる。この時、リング40により拡径し終わるチューブ11の途中部位、詳しくは、図2(d)に示す一般外径部12aとフレア部12bとの境界付近に対して、ナット30の差込孔34の孔周縁が圧接するまで締め付ける。このようにして、継手本体20にチューブ11を強固に接続し固定することができる。
図1に示すように、ナット30は、その差込孔34の孔周縁に、中心軸に向かってねじ孔31の入口方向へ傾斜する鋭角断面形状の喰込み部34aを有している。従って、継手本体20の筒状端部21をナット30のねじ孔31の奥側へ挿入し、継手本体20の雄ねじ部22をナット30の雌ねじ部32に螺着していくと、前記喰込み部34aが、前記チューブ11の一般外径部12aとフレア部12bとの境界付近に喰い込むように圧接する。これにより、筒状端部21からチューブ11を抜く際の抜き力が大きくなり、チューブ11が抜ける事態をより確実に防止することができる。
また、ナット30を締め付けることにより、ナット30のねじ孔31の内周面とチューブ11の拡径部12cの外周面との隙間が埋まり、互いに密着することでナット30の緩みを防止することができる。ナット30を締める時の締付トルクがチューブ11に伝わり、対向側にナット30がある場合に、そのナット30が共回りにより緩む現象がある。また、ナット30とチューブ11との密着によって、リング40のストッパ44のチューブ11の内周面に対する食い込み力もいっそう生じるため、従来のチューブ継手に比べ引っ張り強度を格段に高めることができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、前記実施の形態では、継手本体20における一端側と他端側における筒状端部21や雄ねじ部22は、それぞれ同径に形成してあるが、それぞれ異なる径に形成しても良い。また、両端の筒状端部21や雄ねじ部22は同軸上に並ぶが、貫通孔24がL字形に曲がっている場合には、それぞれ直交する方向に連なり、また、それぞれがT字路形に連なるように構成しても良い。
本発明の一実施の形態に係るチューブ継手を示す要部断面図である。 本発明の一実施の形態に係るチューブ継手の施工方法を順に要部断面図で示す説明図である。 図2の続きを示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係るチューブ継手を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るチューブ継手を構成するリングを示す断面図および要部拡大断面図である。 本発明の一実施の形態に係るチューブ継手の施工方法のうち施工装置を用いる工程を順に斜視図で示す説明図である。 図6の続きを示す説明図である。
符号の説明
10…チューブ継手
11…チューブ
12…一端部
12a…一般外径部
12b…フレア部
12c…拡径部
20…継手本体
21…筒状端部
21a…先端口
21b…外テーパー部
21c…内テーパー部
22…雄ねじ部
23…被締付部
24…貫通孔
30…ナット
31…ねじ孔
32…雌ねじ部
33…奥壁
34…差込孔
34a…喰い込み部
40…リング
41…開口端
41a…テーパー部
43…フランジ
44…ストッパ
50…施工装置
51…本体
52…レバー
53…作動ロッド
54…連結バー
60…治具
61…細径部
62…フレア部
63…太径部
70…クランプ
71…下クランプ部
72…上クランプ部

Claims (6)

  1. チューブの一端部を継手本体の筒状端部に外嵌し、チューブを貫通させた状態で該チューブの一端部を囲むナットを前記継手本体に締め付けて、継手本体にチューブを接続し固定したチューブ継手において、
    前記チューブの一端部を拡径する治具によって該一端部に圧入され、前記チューブの一端部を拡径した状態に保持するためのリングを有し、
    前記ナットは、そのねじ孔の内周壁に形成された雌ねじ部と、前記ねじ孔の入口側と反対側を塞ぐ奥壁と、該奥壁を貫き前記チューブを貫通させる差込孔とを有し、
    前記継手本体は、その一端側で前記リングの少なくとも全長分だけ延び、前記リングを介して前記チューブの一端部が外嵌する前記筒状端部と、該筒状端部の基端側に連なるように形成され、前記ナットの雌ねじ部が螺合する雄ねじ部を有し、
    前記チューブの一端部に前記リングが予め圧入されており、該一端部は拡径した状態に保持され、前記ナットの差込孔に前記チューブが貫通した状態で、前記継手本体の筒状端部の基端側に連なる雄ねじ部に前記ナットの雌ねじ部が螺合し、前記リングにより拡径し終わるチューブの途中部位に、前記ナットの差込孔の孔周縁が圧接するまで締め付けて成ることを特徴とするチューブ継手。
  2. 前記リングは、その一端側にチューブの一端部の開口端縁が当接するフランジを有し、
    前記リングの外周面からの前記フランジの高さは、前記リングの外周面に外嵌することで拡径したチューブの厚さと略同一に設定されたことを特徴とする請求項1に記載のチューブ継手。
  3. 前記リングは、その外周面に外側へ周方向に環状に突出するストッパを有し、
    前記ストッパは、外嵌した前記チューブの一端部の内周面に喰い込んだ状態で係合することを特徴とする請求項1または2に記載のチューブ継手。
  4. 前記ナットは、その前記差込孔の孔周縁に、中心軸に向かって前記ねじ孔の入口方向へ傾斜する鋭角断面形状の喰込み部を有し、
    前記喰い込み部は、前記チューブの一端側にて、前記リングにより拡径し終わるチューブの途中部位に圧接することを特徴とする請求項1,2または3に記載のチューブ継手。
  5. チューブの一端部を継手本体の筒状端部に外嵌し、チューブを貫通させた状態で該チューブの一端部を囲むナットを前記継手本体に締め付けて、継手本体にチューブを接続し固定するチューブ継手の施工方法において、
    前記チューブの一端部を拡径する治具であって、チューブの内径以下の細径部と、該細径部より漸次拡径するフレア部と、該フレア部に続きチューブの内径を前記継手本体の筒状端部に外嵌する径まで広げる太径部とから成る治具を用意し、前記太径部に、前記チューブの一端部を拡径した状態に保持するためのリングを着脱可能に予め装着する治具準備工程と、
    前記治具を前記チューブの一端部に圧入し、これに伴い前記リングが前記チューブの一端部を拡径する状態で内嵌した後、前記リングを前記チューブの一端部内に残した状態で、前記治具を前記チューブの一端部から引き抜く治具駆動工程と、
    前記継手本体の筒状端部を、前記リングにより拡径した状態に保持された前記チューブの一端部内に圧入し、前記リングを介してチューブの一端部を継手本体の筒状端部に外嵌する圧入工程と、
    前記ナットに前記チューブを貫通させた状態で、前記継手本体の筒状端部の基端側に連なる雄ねじ部に、前記ナットのねじ孔内における雌ねじ部を螺合させて、前記リングにより拡径し終わるチューブの途中部位が、前記ナットにおけるチューブの差込孔の孔周縁に圧接するまで締め付ける接続工程と、を有して成ることを特徴とするチューブ継手の施工方法。
  6. 前記治具駆動工程において、前記チューブの一端部を加熱することなく、前記治具を、前記チューブの一端部に対して1回のみ圧入することにより、前記リングを、前記チューブの一端部を拡径しつつ内嵌させることを特徴とする請求項5に記載のチューブ継手の施工方法。
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