JP5934667B2 - 管継手 - Google Patents
管継手 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5934667B2 JP5934667B2 JP2013053272A JP2013053272A JP5934667B2 JP 5934667 B2 JP5934667 B2 JP 5934667B2 JP 2013053272 A JP2013053272 A JP 2013053272A JP 2013053272 A JP2013053272 A JP 2013053272A JP 5934667 B2 JP5934667 B2 JP 5934667B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insertion tube
- cap nut
- tube portion
- peripheral surface
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Joints With Pressure Members (AREA)
Description
一般に、図9に示すように、雄ネジ付き継手本体30のテーパ面31と、継手本体30の雄ネジ32に螺着される袋ナット33のテーパ面34の間に、金属製の被接続パイプ35の端部を拡径テーパ状に塑性加工して成るフレア端部37を、挟持させて抜止めし、かつ、その圧接力により密封する構造である。
また、上記挿入筒部の上記内周面に予め一体にシール層が積層され、上記食い込みの際に密封状態となるように構成されたものである。
また、上記挿入筒部の上記内周面にシール溝を有し、該シール溝内にシール材を内装しているものである。
図1と図2に示すように、本発明の管継手は、挿入筒部4が突出状に形成されると共に雄ねじ部2を有する継手本体1と、継手本体1の雄ねじ部2に螺着される袋ナット3と、を備え、金属製の被接続パイプPを接続している。
継手本体1は、例えば、鋼、ステンレス、銅、真鍮、アルミニウム等から成り、所望により2種以上の材質をもって一体に構成しても良い。被接続パイプPは、アルミニウムや銅やステンレス鋼、又は、(金属層を有する)プラスチック複合管から成る。なお、本発明に於て、「アルミニウム」には、アルミニウム合金を含むものとし、また、「銅」には、銅系合金を含むものとする。また、袋ナット3は、鋼、ステンレス、銅、真鍮、アルミニウム等から成る。
図1に於て、挿入筒部4は、所定の長さ寸法Lに設定され、袋ナット3の内部収納空間10に収納されている。袋ナット3の螺進に伴って、袋ナット3の内鍔部3Aが、挿入筒部4に摺接し、挿入筒部4の先端面を押圧するように構成されている。凹溝部9の本数は、2本が最も好ましい。図1,図2に於て、継手本体1の一部分のみを(断面で)図示しているが、全体としては、図8(A)(B)(C)に示すように、エルボ型管継手、チーズ型管継手、ソケット型管継手等の各種のものであり、また、図1,図2に於て、図外の他端部に同様の構造のものを形成しても良い。挿入筒部4の孔部7には、差込まれた被接続パイプPの先端部が当接する突当たり用段部26が形成されている。
図1,図3(A)の未圧縮状態では、挿入筒部4の内周面11は、平滑円周面状である。
袋ナット3を矢印M(図2参照)のように回して継手本体1の雄ねじ部2に螺着させる際に、図1と図3(A)の未圧縮状態から、図2と図3(B)に示すように螺進させる。このとき、挿入筒部4の先端面が袋ナット3の内鍔部3Aに摺接しつつアキシャル方向の圧縮力Fを受けて、凹溝部9の幅寸法Wが減少しつつ溝底薄壁部13がラジアル内方向へ突出するようにU字状乃至V字状に塑性変形する。凹溝部9の断面形状はU型であって、溝底部位は半円形等の円弧凹状とする。溝底薄壁部13の肉厚寸法は、中央が最小であり、左右端方向に緩やかに増加する。そして、塑性変形した溝底薄壁部13は、孔部7に挿入されている被接続パイプPの外周面14側から食い込んで抜止めする(引抜耐力を有し、引抜けを防止する)。被接続パイプPの内周面もラジアル内方向に塑性変形して小凸条部25を形成する。凹溝部9は、塑性変形の際、幅寸法Wが減少してゼロとなる(すなわち側面15どうしが圧接する)も良い(図示省略)。つまり、挿入筒部4は、袋ナット3の螺着により圧縮されて塑性変形し、図1から図2に示すように長さ寸法Lが短縮される。
軟化処理としては、例えば、焼鈍等の方法によって行われる。なお、銅やアルミニウムの材質、あるいは、軟らかい鋼であれば、軟化処理が不要の場合もある。
また、挿入筒部4の内周面11にシール溝22を有し、シール溝22内にシール材23を内装している。
挿入筒部4の塑性変形の際、溝底薄壁部13が被接続パイプPの外周面14に圧着することによる密封作用が働く。しかし、仮に、この溝底薄壁部13の圧着による密封作用が不十分であっても、シール材23によって、確実に密封を行うことができる。
図4,図5では、袋ナット3の内周面3Bと、挿入筒部4の外周面8との間に、相対的回転滑り助長用円筒状カバー部材24を介在させている。
カバー部材24は、ステンレス鋼等の硬質金属(又は硬質プラスチック)とし、かつ、好ましくは、摩擦係数の低い材質から成る。カバー部材24は、挿入筒部4の長さ寸法Lよりも僅かに短いアキシャル方向長さ寸法の円筒部42と、その外端に連設された内鍔部41とを備え、挿入筒部4に外嵌状に取付けられている。カバー部材24は、袋ナット3の内周面3Bと、挿入筒部4の外周面8との摩擦抵抗(圧着による抵抗)を低減し、滑りを助長するためのものであり、即ち、相対的回転滑り助長用として設けられている。このカバー部材24によれば、袋ナット3の螺進に伴って挿入筒部4がアキシャル方向に圧縮変形する際、ラジアル外方への変形を生じて挿入筒部4の外径寸法が増加し、袋ナット3の内周面3Bに強く圧着するのを防止できる。挿入筒部4が袋ナット3の内周面3Bに強く圧着すると、作業者が袋ナット3を回転するのに要するトルクが過大となり、作業性が著しく(急に)悪化するが、このような問題をカバー部材24が防止する。
なお、カバー部材24は、袋ナット3と挿入筒部4の電蝕を防止する機能を発揮する場合もある。さらに言えば、袋ナット3は、挿入筒部4の先端面を、カバー部材24の内鍔部41を介して押圧する為、袋ナット3の内鍔部3Aと挿入筒部4の先端面の(摺接による)摩擦抵抗を低減して、滑り易くする作用もなす。
シール層12は、例えば、PTFE等のフッ素樹脂を塗装することにより形成される。袋ナット3の螺着の際、図7(A)の未圧縮状態から、図7(B)に示すように、挿入筒部4が袋ナット3からアキシャル方向の圧縮力Fを受けて、凹溝部9の幅寸法Wが減少しつつ溝底薄壁部13がラジアル内方向へ突出するようにU字状乃至V字状に塑性変形する。このとき、塑性変形した溝底薄壁部13は、孔部7に挿入されている被接続パイプPの外周面14にシール層12を有する内周面11を圧接しつつ、外周面14側から食い込んで抜止めする(引抜耐力を有し、引抜けを防止する)。この食い込みの際に、(シール層12によって)密封状態となる。図7(B)に示すように、被接続パイプPの内周面もラジアル内方向に塑性変形して小凸条部25を形成する。
図6では、継手本体1は、シール溝22及びシール材23を省略しているが、挿入筒部4の内周面11にシール層12を積層することで密封性が保ち得る。なお、図6に於て、図1等に示したシール溝22及びシール材23を付加するも良い。このようにすれば、溝底薄壁部13の圧着による密封と、シール材23による密封とを、両方同時に作用させることができ、より確実な密封作用が期待できる。
仮に、小型部品のU字断面円環やV字断面円環を薄板材にて製作して、軸心直交2平面間に挟着保持しつつ、アキシャル方向から圧縮力Fを加えて圧縮させて、パイプ外周面に食い込ませる場合には、軸心直交2平面間にて圧縮する途中で、横断面の姿勢が倒れたり、局部的に異常な塑性変形を発生して、密封性(シール性能)が不安定となり、かつ、引抜耐力も不安定・不十分となる。これに対して、本発明では、十分に大きな部位(即ち、挿入筒部4)の一部分として、溝底薄壁部13が一体形成されているため、塑性変形の途中に於ても、常に安定した姿勢で(正常なU字状乃至V字状に)塑性変形を生じ、小型部品から成るU字やV字断面の上記薄板材にて製作された円環の密封性(シール性能)の不安定の問題、及び、不安定・不十分な引抜耐力の問題を、本発明が簡素な形状をもって解決している。
2 雄ねじ部
3 袋ナット
3A 内鍔部
3B 内周面
4 挿入筒部
7 孔部
8 外周面
9 凹溝部
11 内周面
12 シール層
13 溝底薄壁部
14 外周面
22 シール溝
23 シール材
24 カバー部材
41 内鍔部
P 被接続パイプ
F 圧縮力
W 幅寸法
Claims (5)
- 金属管又は金属層を有するプラスチック複合管から成る被接続パイプ(P)が差込まれる孔部(7)を有する挿入筒部(4)が突出状に形成されると共に雄ねじ部(2)を有する金属製の継手本体(1)と、該継手本体(1)の上記雄ねじ部(2)に螺着される袋ナット(3)と、を備えた管継手に於て、
上記挿入筒部(4)の外周面(8)に凹溝部(9)が形成され、該凹溝部(9)の奥部には溝底薄壁部(13)を有し、上記挿入筒部(4)の先端面が軸心直交状に形成され、
さらに、上記袋ナット(3)は、上記挿入筒部(4)の上記先端面に対向する軸心直交面が設けられた内鍔部(3A)を有し、
未圧縮状態では、上記挿入筒部(4)の内周面(11)が平滑円周面状であって、上記袋ナット(3)と上記継手本体(1)の上記雄ねじ部(2)を螺着させる際に、上記袋ナット(3)の内鍔部(3A)の上記軸心直交面が上記挿入筒部(4)の軸心直交状の上記先端面を押圧し、上記挿入筒部(4)が上記袋ナット(3)からアキシャル方向の圧縮力(F)を受けて、上記凹溝部(9)の幅寸法(W)が減少しつつ上記溝底薄壁部(13)がラジアル内方向へ突出するようにU字状乃至V字状に塑性変形して、挿入されている上記被接続パイプ(P)の外周面(14)側から食い込んで抜止めするように構成されたことを特徴とする管継手。 - 金属管又は金属層を有するプラスチック複合管から成る被接続パイプ(P)が差込まれる孔部(7)を有する挿入筒部(4)が突出状に形成されると共に雄ねじ部(2)を有する金属製の継手本体(1)と、該継手本体(1)の上記雄ねじ部(2)に螺着される袋ナット(3)と、を備えた管継手に於て、
上記挿入筒部(4)の外周面(8)に凹溝部(9)が形成され、該凹溝部(9)の奥部には溝底薄壁部(13)を有し、上記挿入筒部(4)の先端面が軸心直交状に形成され、
さらに、上記袋ナット(3)は、上記挿入筒部(4)の上記先端面に対向する軸心直交面が設けられた内鍔部(3A)を有し、上記袋ナット(3)の内周面(3B)と、上記挿入筒部(4)の上記外周面(8)との間に、相対的回転滑り助長用円筒状カバー部材(24)が配設され、該カバー部材(24)は、上記挿入筒部(4)の上記先端面と上記袋ナット(3)の内鍔部(3A)の上記軸心直交面の間に介在して摩擦抵抗を低減するための軸心直交状の内鍔部(41)を有し、
未圧縮状態では、上記挿入筒部(4)の内周面(11)が平滑円周面状であって、上記袋ナット(3)と上記継手本体(1)の上記雄ねじ部(2)を螺着させる際に、上記袋ナット(3)の内鍔部(3A)の上記軸心直交面が、上記カバー部材(24)の上記内鍔部(41)を介して、上記挿入筒部(4)の軸心直交状の上記先端面を押圧し、上記挿入筒部(4)が上記袋ナット(3)からアキシャル方向の圧縮力(F)を受けて、上記凹溝部(9)の幅寸法(W)が減少しつつ上記溝底薄壁部(13)がラジアル内方向へ突出するようにU字状乃至V字状に塑性変形して、挿入されている上記被接続パイプ(P)の外周面(14)側から食い込んで抜止めするように構成されたことを特徴とする管継手。 - 上記挿入筒部(4)は、上記袋ナット(3)の圧縮によって塑性変形しやすいように予め軟化処理されている請求項1又は2記載の管継手。
- 上記挿入筒部(4)の上記内周面(11)に予め一体にシール層(12)が積層され、上記食い込みの際に密封状態となるように構成された請求項1,2又は3記載の管継手。
- 上記挿入筒部(4)の上記内周面(11)にシール溝(22)を有し、該シール溝(22)内にシール材(23)を内装している請求項1,2,3又は4記載の管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013053272A JP5934667B2 (ja) | 2013-03-15 | 2013-03-15 | 管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013053272A JP5934667B2 (ja) | 2013-03-15 | 2013-03-15 | 管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014178009A JP2014178009A (ja) | 2014-09-25 |
JP5934667B2 true JP5934667B2 (ja) | 2016-06-15 |
Family
ID=51698156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013053272A Expired - Fee Related JP5934667B2 (ja) | 2013-03-15 | 2013-03-15 | 管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5934667B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5547084A (en) * | 1978-09-27 | 1980-04-02 | Yanagiyama Minoru | Pipe joint |
US4556242A (en) * | 1983-11-25 | 1985-12-03 | Imperial Clevite Inc. | Vibration resistant high pressure tube fitting |
JPH051755Y2 (ja) * | 1989-01-17 | 1993-01-18 | ||
JPH0830547B2 (ja) * | 1993-12-13 | 1996-03-27 | 株式会社川西水道機器 | 管継手 |
GB2373303B (en) * | 2001-01-23 | 2004-07-21 | Smiths Group Plc | A pipe coupling having inner and outer layers of deformable material |
JP2005308034A (ja) * | 2004-04-19 | 2005-11-04 | Shikoku Hume Kan Kk | 継手を有する管体および管体の接続方法 |
JP2007032632A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Arai Pump Mfg Co Ltd | 管継手 |
-
2013
- 2013-03-15 JP JP2013053272A patent/JP5934667B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014178009A (ja) | 2014-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5306553B1 (ja) | 管継手構造 | |
JP5873833B2 (ja) | 管接続装置 | |
JP4241686B2 (ja) | 管継手 | |
JP5592573B1 (ja) | 冷媒用管継手構造 | |
WO2010016363A1 (ja) | 樹脂管継手 | |
JP6112842B2 (ja) | 管継手構造 | |
JP2009168075A (ja) | 管継手構造及び管接続方法 | |
JP5723470B1 (ja) | 冷媒用管継手構造 | |
WO2018011906A1 (ja) | 管継手 | |
JP5934667B2 (ja) | 管継手 | |
JP4476263B2 (ja) | 管継手 | |
JP4751920B2 (ja) | 樹脂管継手 | |
JP2014109295A (ja) | 管継手構造 | |
JP5503797B1 (ja) | 冷媒用管継手構造 | |
JP2015135170A (ja) | 冷媒用管継手構造 | |
JP5525897B2 (ja) | 管継手 | |
JP5523612B1 (ja) | 管継手構造 | |
JP6448229B2 (ja) | 継手 | |
JP5171467B2 (ja) | 樹脂管継手 | |
JP5142878B2 (ja) | 樹脂管継手 | |
JP2010038268A (ja) | 樹脂管継手 | |
TWI509177B (zh) | 管接頭構造 | |
JP5210756B2 (ja) | 樹脂管継手 | |
JP2011190832A (ja) | 樹脂管継手 | |
JP2009257446A (ja) | 継手構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150910 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150929 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160420 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160509 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5934667 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |