JP5171467B2 - 樹脂管継手 - Google Patents

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本発明は、流体移送路としてのチューブを拡径(フレア)させて接続させる構造の樹脂管継手に係り、詳しくは、半導体製造や医療・医薬品製造、食品加工、化学工業等の各種技術分野の製造工程で取り扱われる高純度液や超純水の配管にも好適であって、ポンプ、バルブ、フィルタ等の流体機器や流体移送路であるチューブの接続手段として用いられる樹脂管継手に関するものである。
この種の樹脂管継手としては、特許文献1において開示されるチューブ継手が知られている。即ち、合成樹脂製のチューブ1を継手本体4のインナ筒部5に強制的に押し込むか、又は特許文献1の図2に示されるように、予めチューブ端部2を拡径させてからインナ筒部5に嵌め込むかする。それから、予めチューブに嵌装されているユニオンナット6を継手本体に螺合させ、締込み操作して継手本体4の軸心方向に強制移動させることにより、チューブ1の拡径付け根部分2aをエッヂ部6aで軸心方向に強く押圧し、チューブ1とインナ筒部5との間をシールする構造である。
上述の構造と同様なものとしては、特許文献2の図8,図9において開示されたものや、特許文献3の図6において開示された樹脂管継手が知られている。これらのように、チューブの先端を拡径(フレア)させて継手本体に嵌めてナット止めする継手構造は、特許文献2の図5や特許文献3の図5等において開示される構造、即ち、専用部品のインナーリングに拡径外嵌されているチューブ端を継手本体の筒状受口に内嵌させてユニオンナット止めする3部品構造の管継手に比べて、継手本体とユニオンナットという少ない部品点数(2点)で経済的に管継手を構成しながらも良好なシール機能が得られる利点がある。
ところが、上述のように2点部品で成る従来の樹脂管継手では、チューブ端を拡径させて強固に嵌合させ、かつ、拡径根元部分をユニオンナットで締付けているが、その締付けはシール機能を出すためのものであるためか、チューブを継手本体から引抜こうとする力には比較的弱いという傾向があった。チューブが引抜き移動されること自体が問題であるが、それによってエッヂ部の押圧によるシールポイントもずれてしまい、シール性に悪影響が生じる問題もある。特に、100℃以上の高温流体を扱うべく樹脂管継手がフッ素樹脂等の大きな膨張係数を有する樹脂材料で形成されている場合には、それらの問題がより顕著化されてしまう。
そこで、特許文献4にて開示されるように、チューブ拡径部とユニオンナットとの間にC字状の割リングをチューブ拡径部の周溝に嵌る状態で介装させる構造の耐引抜手段を設けることにより、シール機能だけでなくチューブの引抜に対しても強い樹脂管継手を得ることが知られている。しかしながら、その特許文献4で開示される樹脂管継手では、予めチューブ拡径部に周溝を形成する前処理が必要になるとともに、部品点数が増えて3部品となることから、元々有していた経済性の良さが損われてしまうという新たな問題が生じる。従って、継手本体とユニオンナットとの2点で成る樹脂管継手を、その新たな問題を招くことなく引抜に対しても強いものとするにはさらなる改善の余地が残されているものであった。
実登3041899号公報 特開平7−27274号公報 特開2002−357294号公報 実登2587449号公報
本発明の目的は、上記実情に鑑みて、継手本体とユニオンナットとの2点で成る経済的なものとしながら、耐引抜性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる樹脂管継手を提供する点にある。
請求項1に係る発明は、樹脂管継手において、合成樹脂製チューブ3の端部を拡径して外嵌装着可能、かつ、先端に径方向で内側ほど内奥側に寄り、最大径が自然状態の前記チューブ3の内径と外径の略中間値となるように形成されて逆テーパの角度が施されるインナ筒部4と、雄ねじ部5とを備える合成樹脂製の継手本体1、及び、前記雄ねじ部5に螺合可能な雌ねじ部8と、前記チューブ3の前記インナ筒部4に外嵌される拡径部3Aにおける拡径変化領域9の小径側部分に作用可能、かつ、その内径が前記チューブ3の外径に略等しいシール用押圧部10と、前記拡径変化領域9の大径側部分に作用可能な抜止め用押圧部11と、前記拡径部3Aにおける径一定の直胴筒部分4Bに外囲される拡径ストレート部12との間に径方向の隙間が無いか又は殆ど無い状態で外嵌可能な押え内周部13と、を備える合成樹脂製のユニオンナット2を有し、
前記ユニオンナット2の前記押え内周部13における内径が、前記インナ筒部4の前記拡径部3Aにおける前記直胴筒部分4Bの外径に前記チューブ3の肉厚を足した径と略等しく、
前記インナ筒部4に前記チューブ3端が外嵌装着されて前記拡径部3Aが形成される状態における前記雌ねじ部8を前記雄ねじ部5に螺合させての前記ユニオンナット2の前記継手本体1の軸心P方向への螺進により、前記拡径ストレート部12に前記押え内周部13が外嵌され、かつ、前記拡径変化領域9の大径側部分における前記インナ筒部4の径よりも大径となる部分が前記抜止め用押圧部11で前記軸心P方向に押圧され、かつ、前記拡径変化領域9の小径側部分が前記シール用押圧部10で前記軸心P方向に押圧されるように設定されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の樹脂管継手において、前記インナ筒部4が、前記チューブ3を徐々に拡径させる先端先窄まり筒部4Aと、前記先端先窄まり筒部4Aの大径側に続いて形成される前記直胴筒部分4Bとを有して形成されており、前記チューブ3の拡径変化領域9が前記先端先窄まり筒部4Aに被さる部分であることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の樹脂管継手において、前記直胴筒部分4Bが、前記インナ筒部4の前記先端先窄まり筒部4Aとは反対側の端まで延ばされていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の樹脂管継手において、前記インナ筒部4が、前記直胴筒部分4Bよりも径が小さい状態で前記直胴筒部分4Bの前記先端先窄まり筒部4Aとは反対側に形成される小径直胴筒部分4Cを有していることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の樹脂管継手において、前記継手本体1及び前記ユニオンナット2が共にフッ素樹脂から成ることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、インナ筒部の先端箇所でシール部が形成されることになり、インナ筒部と拡径部との間に流体が入り込むことなくチューブと継手本体とが良好にシールされるようになる。そして、インナ筒部に外嵌されている拡径ストレート部が直胴筒部分の外周面と押え内周部とで囲まれて、膨張変形できないようにホールドされ、かつ、抜止め用押圧部がほぼその拡径ストレート部を軸心方向に押圧するように位置しているので、抜止め用押圧部が直接的に拡径ストレート部の抜出し移動を強く防止する作用と、引抜力に起因した拡径ストレート部の径方向への膨張変形が抑制される作用との相乗により、拡径部が軸心方向でインナ筒部から抜け出る方向の移動が強固に規制される機能が生じる。その結果、継手本体とユニオンナットとの2点で成る経済的なものとしながら、耐引抜性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる樹脂管継手を提供することができる。
請求項2の発明によれば、先端先窄まり筒部を使ってチューブを拡径させてのインナ筒部への外嵌装着が行い易いとともに、シール用押圧部の拡径変化領域への作用箇所と抜止め用押圧部の拡径変化領域への作用箇所とが互いに軸心方向で離れた箇所となり、シール機能と抜止め機能とのそれぞれを明確に発揮させ易くなって、請求項1の発明による前記効果を強化可能となる利点がある。
請求項3の発明によれば、インナ筒部が、先窄まり状の先端部を有する直管(ストレート管)形に形成されるので、型成形や切削加工等が行い易く生産性に優れる利点がある。
請求項4の発明によれば、インナ筒部が、先窄まり状の先端部、及び根元窄まり部を有する先太り管形に形成されるので、チューブの耐引抜力がより良好となる利点がある。
請求項5の発明によれば、継手本体もユニオンナットも耐薬品性及び耐熱性に優れた特性を有するフッ素系樹脂で形成されているので、流体が薬液であるとか化学液体であっても、或いは高温流体であっても継手構造部分が変形して漏れ易くなることがなく、良好なシール性や耐引抜力が維持できるようになる。尚、フッ素系樹脂は高温にも安定で、撥水性に優れ、摩擦係数が小さく、耐薬品性も極めて高く、電気絶縁性も高い点で好ましい。
以下に、本発明による樹脂管継手の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1,2は実施例1による樹脂管継手の断面図、要部の拡大断面図、図3,4は実施例2による樹脂管継手の断面図、要部の拡大断面である。
〔実施例1〕
実施例1による樹脂管継手Aは、図1,図2に示すように、フッ素樹脂(PFA、PTFE等に代表される合成樹脂の一例)製のチューブ3をポンプ、バルブ等の流体機器や、異径又は同径のチューブに連通接続するものであり、フッ素樹脂(PFA、PTFE等に代表される合成樹脂の一例)製の継手本体1とフッ素樹脂(PFA、PTFE等に代表される合成樹脂の一例)製ユニオンナット2との2部品で構成されている。尚、各図はユニオンナット2を所定量締め込んだ組付状態を示している。
継手本体1は、図1,図2に示すように、チューブ3の端部を拡径して外嵌装着可能な一端のインナ筒部4と、インナ筒部4より大径の状態で連設される外周の雄ねじ部5と、他端のテーパ雄ねじ部6と、軸心Pを持つ円柱空間状の流体経路7とを備える筒状部材に形成されている。インナ筒部4は、チューブ3を徐々に拡径させる先端先窄まり筒部4Aと、先端先窄まり筒部4Aの大径側に続いて形成される直胴筒部分4Bと、直胴筒部分4Bよりも径が小さい状態で直胴筒部分4Bの先端先窄まり筒部4Aとは反対側に形成される小径直胴筒部分4Cと、直胴筒部分4Bと小径直胴筒部分4Cと繋ぐ先拡がり筒部4Dと、を有して構成されている。
雄ねじ部5が形成される部分の径は、小径直胴筒部分4Cは勿論、インナ筒部4の最大径を有する直胴筒部分4Bよりも明確に大であり、小径直胴筒部分4Cとの境目の段差部には軸心Pに直交する側周壁15が形成されている。インナ筒部4の先端面は、径方向で内側ほど内奥側(軸心P方向で奥側)に寄る逆テーパの角度が施される、即ち、先端ほど大径となるカット面16が形成されており、チューブ3の内周面が拡径部(フレア部)に向けて拡がり変位することに因る液溜り周部17の形状を内周側拡がり形状として、その流体が液溜り周部17に停滞し難くしてある。尚、カット面16は、その最大径が自然状態のチューブ3の内径と外径の略中間値となるように形成されている。
ユニオンナット2は、図1,図2に示すように、雄ねじ部5に螺合可能な雌ねじ部8と、チューブ3のインナ筒部4に外嵌される拡径部3Aにおける拡径変化領域9の小径側端部分(「小径側部分」の一例)に作用可能なシール用周エッヂ(シール用押圧部の一例)10と、拡径変化領域9の大径側部分に作用可能な抜止め用周エッヂ(抜止め用押圧部の一例)11と、拡径部3Aにおける径一定の直胴筒部分4Bに外囲される拡径ストレート部12に外嵌可能な押え内周部13と、シール用周エッヂ10に続いてチューブ3を軸心P方向の所定長さに亘って外囲するガイド筒部14とを備えて形成されている。
シール用周エッヂ10は、その内径がチューブ3の外径に略等しく、その押圧面10aは軸心Pに直交する側周面とされている。抜止め用周エッヂ11は、その内周面の径がインナ筒部4の最大径である直胴筒部分4Bの外周面4bよりも大径であり、かつ、チューブ3の肉厚を足した径に略等しい押え内周部13の径よりは小さい値に設定されている。即ち、拡径変化領域9の大径側端部分に抜止め用周エッヂ11が作用する状態に設定されている。また、抜止め用周エッヂ11の押圧面11aも軸心Pに直交する側周面とされている。
押え内周部13の径は、拡径ストレート部12との間に径方向の隙間が無いか、又は殆ど無い状態となるように設定されている。これは、ユニオンナット2の締込みによって抜止め用周エッヂ11が拡径ストレート部12を軸心方向に押圧し、それによって拡径ストレート部12が径外側に膨らむように変形することが生じない又は殆ど生じないようにして、有効な耐引抜力を得るためのものである。
次に、チューブ3の端部をインナ筒部4に外嵌挿入するには、常温下で強制的にチューブ3を押し込んで拡径させて装着するか、熱源を用いて暖めて膨張変形し易いようにしてから押し込むか、或いは拡径器(図示省略)を用いて予めチューブ端を拡径させておいてからインナ筒部4に押し込むかして、図1に示すように、チューブ端が側周壁15に当接するまで差し込む。すると、チューブ端である拡径部3Aは、先端先窄まり筒部4Aの外周面4aに外嵌される拡径変化領域9、直胴筒部分4Bの外周面4bに外嵌される拡径ストレート部12、先拡がり筒部4Dの外周面4dに外嵌される縮径変化領域18、及び小径直胴筒部分4Cの外周面4cに外嵌される絞りストレート部19から形成されることとなる。
つまり、図1,図2に示すように、インナ筒部4にチューブ3が外嵌装着された状態における雌ねじ部8を雄ねじ部5に螺合させてのユニオンナット2の締込みによる継手本体1の軸心P方向への螺進により、拡径ストレート部12に押え内周部13が外嵌され、かつ、拡径変化領域9の大径側部分におけるインナ筒部4の径よりも大径となる部分が抜止め用周エッヂ11で軸心P方向に押圧され、かつ、拡径変化領域9の小径側部分がシール用周エッヂ10で軸心P方向に押圧されるように設定されている。尚、チューブ3の流体移送路3Wの径と流体経路7の径とは、円滑な流体の流れとすべく互いに同径に設定されているが、互いに異なっていても良い。
この場合、前述したように、押え内周部13と拡径ストレート部12との径方向には隙間が無いか殆ど無い状態になっている。また、実施例1においては、チューブ3の拡径変化領域9が先端先窄まり筒部4Aに被さる部分として形成されている。拡径変化領域9は、徐々に拡がるテーパ管の状態であり、シール用周エッヂ10と抜止め用周エッヂ11とは軸心P方向で互いに離れた位置関係にあるが、先端先窄まり筒部4Aの外周面4aの軸心Pに対する角度が急になればなる程、シール用周エッヂ10と抜止め用周エッヂ11との軸心P方向の距離は接近する。また、シール用周エッヂ10とインナ筒部4の先端とは軸心P方向で少し離れている(図2等参照)が、前記外周面4aの角度が急になればその離間距離は拡大され、緩くなればその離間距離は縮小される。
さて、図1,図2に示すように、樹脂管継手Aの所定の組付け状態においては、シール用周エッヂ10はチューブ3の拡径変化領域9の小径側端部分を軸心P方向に押圧するので、拡径変化領域9の外周面4aの小径側端と、その箇所に接するチューブ3の内周面とが強く圧接されてシール部Sが形成される。このインナ筒部4の先端箇所でのシール部Sにより、インナ筒部4と拡径部3Aと間に洗浄液、薬液等の流体が入り込むことなくチューブ3と継手本体1とが良好にシールされている。
そして、インナ筒部4に圧入的に外嵌されている拡径部3Aの拡径ストレート部12が直胴筒部分4Bの外周面4bと押え内周部13とで囲まれていて、まず膨張変形できないようにホールドされており、かつ、抜止め用周エッヂ11がほぼその拡径ストレート部12に食い込むように位置している。これにより、拡径変化領域9の大径側端部分、即ち実質的に拡径ストレート部12に食い込むように押す抜止め用周エッヂ11の引掛かりによって拡径部3Aに作用する引抜力に抗することができるとともに、抜止め用周エッヂ11を基点として拡径ストレート部12が引抜力によって径方向に膨張変形できることに起因して拡径部3Aが抜き出る方向にずり動くことが牽制阻止されるようにもなる。拡径部3Aが軸心P方向に少しでもずり動くと、シール部Sにおけるシールポイントもずれてシール機能が不確実化するおそれがあるが、それが未然に防止されるようになる。従って、拡径部3Aが軸心P方向でインナ筒部4から抜け出る方向の移動が強固に規制される抜止め手段Nが構成されており、それによって優れた耐引抜力が実現されている。その結果、継手本体1とユニオンナット2とから成るフレア型の樹脂管継手Aを、チューブがインナ筒部に装着されている状態でのナット操作によって簡単に組付けできて組付性に優れるとともに、シール部Sによる優れたシール性と抜止め手段Nによる優れた耐引抜力との両立も図れる改善されたものとして実現できている。
〔実施例2〕
実施例2による樹脂管継手Aは、図3,図4に示すように、インナ筒部4がストレート形状になっている以外は実施例1による樹脂管継手Aと同じであり、同じ箇所には同じ符号を付してその説明が為されたものとする。継手本体1のインナ筒部4は、先端先窄まり筒部4Aと、ストレート筒部分4Eとで成る絞り部分を持たない形状であり、そこに外嵌装着される拡径部3Aは、拡径変化領域9と、拡径ロングストレート部20とで成る。
つまり、実施例1の継手本体1における直胴筒部分4Bと先拡がり筒部4Dと小径直胴筒部分4Cとが、実施例2の継手本体1ではストレート筒部分4Eに置き換えられ、かつ、実施例1の拡径部3Aにおける拡径ストレート部12と縮径変化領域18と絞りストレート部19とが、実施例2の拡径部3Aでは拡径ロングストレート部20に置き換えられている。換言すると、実施例2によるストレート筒部分4Eは、実施例1による直胴筒部分4Bがインナ筒部4の先端先窄まり筒部4Aとは反対側の端まで延ばされたものであり、実施例2による拡径ロングストレート部20は、実施例1による拡径ストレート部12が側周壁15まで延ばされたものである。
実施例1と実施例2による樹脂管継手Aどうしを比べた場合、チューブ3の耐引抜力の点では、断面の軸心方向形状が山型となるインナ筒部4を持つ実施例1のものに長があるが、インナ筒部4の奥の径が絞られていて加工し難い不利がある。加工のし易さの点では、断面の軸心方向形状が略ストレート型となるインナ筒部4を持つ実施例2のものに長がある。従って、それらの有利不利を鑑みて適宜に選択設定すると良い。
〔別実施例〕
実施例1,2の各抜止め手段Nにおいて、押え内周部13が、これと拡径ストレート部12とに径方向の隙間が無く、かつ、ユニオンナット2の締込みによる拡径部3Aの連れ回りが生じない程度に拡径ストレート部12に圧入(圧接外嵌)される構成とすれば、抜止め用周エッヂ11との協働による耐引抜力がさらに向上する、というより好都合な樹脂管継手Aを提供することができる。
シール用押圧部10や抜止め用押圧部11は、周方向で複数に分割された間欠周状のエッヂや、断面形状で角部の角度が80度や100度等、図2等に示される90度(直角)以外の角度でも良い。直胴筒部分4Bの外周面4bと押え内周部13とは互いに平行であるが、抜止め用押圧部11の押圧力による拡径ストレート部12の径外側への膨らみ変形が生じない範囲であれば若干相対角度が付いていても良い。
合成樹脂としては、フッ素樹脂のほか、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PP(ポリプロピレン)等種々のものが可能である。また、フッ素樹脂としては、PTFE、PFA、PVDF、ETFE等種々のものが可能である。
実施例1による樹脂管継手の構造を示す断面図 図1の要部を示す拡大断面図 実施例2による樹脂管継手の構造を示す断面図 図3の要部を示す拡大断面図
符号の説明
1 継手本体
2 ユニオンナット
3 チューブ
3A 拡径部
4 インナ筒部
4A 先端先窄まり筒部
4B 直胴筒部分
4C 小径直胴筒部分
5 雄ねじ部
8 雌ねじ部
9 拡径変化領域
10 シール用エッヂ
11 抜止め用エッヂ
12 拡径ストレート部
13 押え内周部
P 軸心

Claims (5)

  1. 合成樹脂製チューブの端部を拡径して外嵌装着可能、かつ、先端に径方向で内側ほど内奥側に寄り、最大径が自然状態の前記チューブの内径と外径の略中間値となるように形成されて逆テーパの角度が施されるインナ筒部と、雄ねじ部とを備える合成樹脂製の継手本体、及び、
    前記雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部と、前記チューブの前記インナ筒部に外嵌される拡径部における拡径変化領域の小径側部分に作用可能、かつ、その内径が前記チューブの外径に略等しいシール用押圧部と、前記拡径変化領域の大径側部分に作用可能な抜止め用押圧部と、前記拡径部における径一定の直胴筒部分に外囲される拡径ストレート部との間に径方向の隙間が無いか又は殆ど無い状態で外嵌可能な押え内周部と、を備える合成樹脂製のユニオンナットを有し、
    前記ユニオンナットの前記押え内周部における内径が、前記インナ筒部の前記拡径部における前記直胴筒部分の外径に前記チューブの肉厚を足した径と略等しく、
    前記インナ筒部に前記チューブが外嵌装着されて前記拡径部が形成される状態における前記雌ねじ部を前記雄ねじ部に螺合させての前記ユニオンナットの前記継手本体の軸心方向への螺進により、前記拡径ストレート部に前記押え内周部が外嵌され、かつ、前記拡径変化領域の大径側部分における前記インナ筒部の径よりも大径となる部分が前記抜止め用押圧部で前記軸心方向に押圧され、かつ、前記拡径変化領域の小径側部分が前記シール用押圧部で前記軸心方向に押圧されるように設定されている樹脂管継手。
  2. 前記インナ筒部が、前記チューブを徐々に拡径させる先端先窄まり筒部と、前記先端先窄まり筒部の大径側に続いて形成される前記直胴筒部分とを有して形成されており、前記チューブの拡径変化領域が前記先端先窄まり筒部に被さる部分である請求項1に記載の樹脂管継手。
  3. 前記直胴筒部分が、前記インナ筒部の前記先端先窄まり筒部とは反対側の端まで延ばされている請求項2に記載の樹脂管継手。
  4. 前記インナ筒部が、前記直胴筒部分よりも径が小さい状態で前記直胴筒部分の前記先端先窄まり筒部とは反対側に形成される小径直胴筒部分を有している請求項2に記載の樹脂管継手。
  5. 前記継手本体及び前記ユニオンナットが共にフッ素樹脂から成る請求項1〜4の何れか一項に記載の樹脂管継手。
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