JP5055222B2 - 樹脂管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、流体移送路としてのチューブを拡径(フレア)させて接続させる構造の樹脂管継手に係り、詳しくは、半導体製造や医療・医薬品製造、食品加工、化学工業等の各種技術分野の製造工程で取り扱われる高純度液や超純水の配管にも好適であって、ポンプ、バルブ、フィルタ等の流体機器や流体移送路であるチューブの接続手段として用いられる樹脂管継手に関するものである。
この種の樹脂管継手としては、特許文献1において開示されるチューブ継手が知られている。即ち、合成樹脂製のチューブ1を継手本体4のインナ筒部5に強制的に押し込むか、又は特許文献1の図2に示されるように、予めチューブ端部2を拡径させてからインナ筒部5に嵌め込むかする。それから、予めチューブに嵌装されているユニオンナット6を継手本体に螺合させ、締込み操作して継手本体4の軸心方向に強制移動させることにより、チューブ1の拡径付け根部分2aをエッヂ部6aで軸心方向に強く押圧し、チューブ1とインナ筒部5との間をシールする構造である。
上述の構造と同様なものとしては、特許文献2の図8,図9において開示されたものや、特許文献3の図6において開示された樹脂管継手が知られている。これらのように、チューブの先端を拡径(フレア)させて継手本体に嵌めてナット止めする継手構造は、特許文献2の図5や特許文献3の図5等において開示される構造、即ち、専用部品のインナーリングに拡径外嵌されているチューブ端を継手本体の筒状受口に内嵌させてユニオンナット止めする3部品構造の管継手に比べて、継手本体とユニオンナットという少ない部品点数(2点)で経済的に管継手を構成しながらも良好なシール機能が得られる利点がある。
ところが、上述のように2点部品で成る従来の樹脂管継手では、チューブ端を拡径させて強固に嵌合させ、かつ、拡径根元部分をユニオンナットで締付けているが、その締付けはシール機能を出すためのものであるためか、チューブを継手本体から引抜こうとする力には比較的弱いという傾向があった。チューブが引抜き移動されること自体が問題であるが、それによってエッヂ部の押圧によるシールポイントもずれてしまい、シール性に悪影響が生じる問題もある。特に、100℃以上の高温流体を扱うべく樹脂管継手がフッ素樹脂等の大きな膨張係数を有する樹脂材料で形成されている場合には、それらの問題がより顕著化されてしまう。
そこで、特許文献4にて開示されるように、チューブ拡径部とユニオンナットとの間にC字状の割リングをチューブ拡径部の周溝に嵌る状態で介装させる構造の耐引抜手段を設けることにより、シール機能だけでなくチューブの引抜に対しても強い樹脂管継手を得ることが知られている。しかしながら、その特許文献4で開示される樹脂管継手では、予めチューブ拡径部に周溝を形成する前処理が必要になるとともに、部品点数が増えて3部品となることから、元々有していた経済性の良さが損われてしまうという新たな問題が生じる。従って、継手本体とユニオンナットとの2点で成る樹脂管継手を、その新たな問題を招くことなく引抜に対しても強いものとするにはさらなる改善の余地が残されているものであった。
実登3041899号公報 特開平7−27274号公報 特開2002−357294号公報 実登2587449号公報
本発明の目的は、上記実情に鑑みて、継手本体とユニオンナットとの2点で成る経済的なものとしながら、耐引抜性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる樹脂管継手を提供する点にある。
請求項1に係る発明は、樹脂管継手において、合成樹脂製チューブ3の端部を拡径して外嵌装着可能なインナ筒部4と、前記インナ筒部4の内奥側に前記チューブ3の強制的な入り込みを許容する径方向の間隙mを有して被さるカバー部6と、雄ねじ部5とを備える合成樹脂製の継手本体1、及び、
前記雄ねじ部5に螺合可能な雌ねじ部8と、前記チューブ3の前記インナ筒部4に外嵌される拡径部3Aにおける拡径変化領域9の小径側部分に作用可能なシール用押圧部10と、前記拡径変化領域9の大径側部分に作用可能な抜止め用押圧部11と、を備える合成樹脂製のユニオンナット2を有し、
前記インナ筒部4に前記チューブ3が外嵌装着されることで前記径方向の間隙mに前記チューブ3端部が密嵌合又は圧入されて前記拡径部3Aが形成される状態における前記雌ねじ部8を前記雄ねじ部5に螺合させての前記ユニオンナット2の前記継手本体1の軸心P方向への螺進により、前記拡径変化領域9の大径側部分が前記抜止め用押圧部11で前記軸心P方向に押圧され、かつ、前記拡径変化領域9の小径側部分が前記シール用押圧部10で前記軸心P方向に押圧されるように構成され、
前記カバー部6が周方向に連続するカバー筒部6であって、前記径方向の間隙mが、前記カバー筒部6の内周面6Aと前記インナ筒部4の外周面4bとで囲まれて成る周溝mとして形成され、
前記径方向の間隙mの径方向寸法が、前記軸心P方向で内奥側に行くほど小となる奥窄まりテーパ間隙に形成され、前記拡径部3Aは前記周溝mに圧入状態で挿入されており、
前記拡径変化領域9の大径側部分における前記インナ筒部4の外周面4bの径よりも大径であり、かつ、前記カバー筒部6の内周面6Aよりは小さい値となる部分が前記抜止め用押圧部11で前記軸心P方向に押圧されるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の樹脂管継手において、前記雄ねじ部5が、前記カバー部6の外周部にも形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の樹脂管継手において、前記継手本体1及び前記ユニオンナット2が共にフッ素樹脂から成ることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、インナ筒部の先端箇所でシール部が形成されることになり、インナ筒部と拡径部との間に流体が入り込むことなくチューブと継手本体とが良好にシールされるようになる。そして、インナ筒部に外嵌されている拡径ストレート部が直胴筒部分の外周面とカバー部とで径方向に挟まれ、膨張変形できないようにホールドされるので、拡径部が軸心方向でインナ筒部から抜け出る方向の移動が有効に規制される機能が生じる。その結果、継手本体とユニオンナットとの2点で成る経済的なものとしながら、耐引抜性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる樹脂管継手を提供することができる。
請求項1の発明によれば、抜止め用押圧部が拡径変化領域の大径側部分、即ち拡径ストレート部を直に軸心方向に押圧する抜止め手段として機能するので、拡径部がインナ筒部から抜け出る方向への移動防止作用が強化され、耐引抜力がより一層向上する樹脂管継手を提供することができる。
請求項1の発明によれば、拡径部の先端部分が内外周面で囲まれ、チューブの径方向への移動及び膨らみ変形のおそれがなくよりしっかりとホールドされるので、抜止め用押圧部分との共働による抜け止め機能が強化され、耐引抜力がより一層向上する利点がある。
請求項1の発明によれば、拡径部の厚みにばらつきがあってもインナ筒部とカバー部とで拡径部をしっかりと挟持することができ、拡径部を径外側に膨らまないようにしっかりと保持して、抜止め用押圧部との共働による抜止め機能が如何なく発揮され、チューブの継手本体に対する耐引抜力がより向上する樹脂管継手が提供できている。
請求項2の発明によれば、チューブのインナ筒部への差込部、即ち拡径部と雄ねじ部とが軸心方向で重なる状態にすることができるので、ユニオンナットと継手本体との螺合連結構造としながら、軸心方向長さのコンパクト化が可能となる利点を持つ樹脂管継手を提供することができる。
請求項3の発明によれば、継手本体もユニオンナットも耐薬品性及び耐熱性に優れた特性を有するフッ素系樹脂で形成されているので、流体が薬液であるとか化学液体であっても、或いは高温流体であっても継手構造部分が変形して漏れ易くなることがなく、良好なシール性や耐引抜力が維持できるようになる。尚、フッ素系樹脂は高温にも安定で、撥水性に優れ、摩擦係数が小さく、耐薬品性も極めて高く、電気絶縁性も高い点で好ましい。
以下に、本発明による樹脂管継手の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は実施例1による樹脂管継手の断面図、図2は図1の樹脂管継手の要部の拡大断面図、図3は実施例2による樹脂管継手の要部を示す拡大断面図である。尚、本明細書における「内奥側」とは、そこで言う基準となる部位(又は部分)から軸心P方向で奥となる側という定義であり、対象物(例:継手本体1)における軸心P方向での中央位置が必ずしも最奥になるという意ではない。
〔実施例1〕
実施例1による樹脂管継手Aは、図1,図2に示すように、フッ素樹脂(PFA、PTFE等に代表される合成樹脂の一例)製のチューブ3をポンプ、バルブ等の流体機器や、異径又は同径のチューブに連通接続するものであり、フッ素樹脂(PFA、PTFE等に代表される合成樹脂の一例)製の継手本体1とフッ素樹脂(PFA、PTFE等に代表される合成樹脂の一例)製ユニオンナット2との2部品で構成されている。尚、各図はユニオンナット2を所定量締め込んだ組付状態を示している。
継手本体1は、図1,図2に示すように、チューブ3の端部を拡径して外嵌装着可能な一端のインナ筒部4と、4インナ筒部の内奥側部分の外周側にチューブ3の強制的な入り込みを許容すべく軸心P方向に延びる周溝(「径方向の間隙」の一例)mを有して被さるカバー筒部(カバー部の一例)6と、雄ねじ部5と、他端のテーパ雄ねじ部(図示省略)と、軸心Pを持つ円柱空間状の流体経路7とを備える筒状部材に形成されている。インナ筒部4は、チューブ3を徐々に拡径させる先端先窄まり筒部4Aと、先端先窄まり筒部4Aの大径側に続いて形成される直胴筒部分4Bとを有するストレート形のものとして構成されている。
周溝mは、その径内側の周面である外周面は直胴筒部分4Bの外周面4bであり、その径外側の周面である外周面はカバー筒部6の内周面6Aである。内周面6Aは、外周面4bと共に軸心Pに平行な内奥側の直内周面6aと、先拡がり状で開口側のテーパ内周面6bとで形成されている。周溝mにおける直胴筒部分4Bの外周面4bと直内周面6aとで囲まれる部分の径方向間隔は、拡径部3A(後述の拡径ストレート部12)を強く押し込んでの圧入となるように、拡径部3Aの厚みと同じか若干小さい寸法に設定されている。また、周溝mの奥側周面21から軸心P方向に所定長さ離れた箇所に継手フランジ1Aが位置しており、継手フランジ1Aの略根元部位からカバー筒部6の端部の外周面に亘って雄ねじ部5が形成されている。
インナ筒部4の先端面は、径方向で内側ほど内奥側(軸心P方向で奥側)に寄る逆テーパの角度が施される、即ち、先端ほど大径となるカット面16が形成されており、チューブ3の内周面が拡径部(フレア部)に向けて拡がり変位することに因る液溜り周部17の形状を内周側拡がり形状として、その流体が液溜り周部17に停滞し難くしてある。尚、カット面16は、その最大径が自然状態のチューブ3の内径と外径の略中間値となるように形成されているが、それにはこだわらない。また、テーパ内周面6bは、チューブ3の周溝mへの円滑な入り込みを行わせるためのガイド面として機能可能である。
ユニオンナット2は、図1,図2に示すように、雄ねじ部5に螺合可能な雌ねじ部8と、チューブ3のインナ筒部4に外嵌される拡径部3Aにおける拡径変化領域9の小径側端部分(「小径側部分」の一例)に作用可能なシール用周エッヂ(シール用押圧部の一例)10と、拡径変化領域9の大径側端部分(「大径側部分」の一例)に作用可能な抜止め用周エッヂ(抜止め用押圧部の一例)11と、カバー筒部6の先端外周面6Bに嵌合するナット内周面13と、シール用周エッヂ10に続いてチューブ3を軸心P方向の所定長さに亘って外囲するガイド筒部14とを備えて形成されている。抜止め用周エッヂ11は、拡径部3Aにおける径一定の直胴筒部分4Bに外囲される拡径ストレート部12の始端部に食い込むが如く当接作用して、チューブ3が軸心P方向で引き抜かれようとする力、即ち引抜力に強く抗する手段として機能する。
シール用周エッヂ10は、その内径がチューブ3の外径に略等しく、その押圧面10aは軸心Pに直交する側周面とされている。抜止め用周エッヂ11は、その内周面の径がインナ筒部4の最大径である直胴筒部分4Bの外周面4bよりも大径であり、かつ、拡径部3Aの肉厚を足した径(略直内周面6aの径)よりは小さい値に設定されているが、そうでなく(例:外周面4bよりも小径)でも良い。抜止め用周エッヂ11の押圧面11aも軸心Pに直交する側周面である。
次に、チューブ3の端部をインナ筒部4に外嵌挿入するには、熱源を用いて暖めて膨張変形し易いようにしてから押し込むか、或いは拡径器(図示省略)を用いて予めチューブ端を拡径させておいてからインナ筒部4に押し込むかして、図1に示すように、チューブ端3tがカバー筒部6の端壁15を通り越して内奥に位置する周溝mに圧入状態で挿入されるまで強く差し込む。インナ筒部4に外嵌装着される拡径部3Aは、図1,図2に示すように、先端先窄まり筒部4Aの外周面4aに外嵌される拡径変化領域9と、直胴筒部分4Bの外周面4bに外嵌される拡径ストレート部12とで成る。
しかして、図1,図2に示すように、インナ筒部4にチューブ3が外嵌装着された状態における雌ねじ部8を雄ねじ部5に螺合させてのユニオンナット2の締込みによる継手本体1の軸心P方向への螺進により、拡径変化領域9の大径側端部分におけるインナ筒部4の径よりも大径となる部分が抜止め用周エッヂ11で軸心P方向に押圧され、かつ、拡径変化領域9の小径側端部分がシール用周エッヂ10で軸心P方向に押圧されるように構成されている。尚、チューブ3の流体移送路3Wの径と流体経路7の径とは、円滑な流体の流れとすべく互いに同径に設定されているが、互いに異なっていても良い。
この場合、前述したように、拡径部3Aの直胴筒部分4Bに外嵌される部分は圧入状態で周溝mに差し込まれている。また、実施例1においては、チューブ3の拡径変化領域9が先端先窄まり筒部4Aに被さる部分として形成されている。拡径変化領域9は、徐々に拡がるテーパ管の状態であり、シール用周エッヂ10と抜止め用周エッヂ11とは軸心P方向で互いに離れた位置関係にあるが、先端先窄まり筒部4Aの外周面4aの軸心Pに対する角度が急になればなる程、シール用周エッヂ10と抜止め用周エッヂ11との軸心P方向の距離は接近する。また、シール用周エッヂ10とインナ筒部4の先端とは軸心P方向で少し離れている(図2等参照)が、前記外周面4aの角度が急になればその離間距離は拡大され、緩くなればその離間距離は縮小される。
さて、図1,図2に示すように、樹脂管継手Aの所定の組付け状態においては、シール用周エッヂ10はチューブ3の拡径変化領域9の小径側端部分を軸心P方向に押圧するので、拡径変化領域9の外周面4aの小径側端と、その箇所に接するチューブ3の内周面とが強く圧接されてシール部Sが形成される。このインナ筒部4の先端箇所でのシール部Sにより、インナ筒部4と拡径部3Aと間に洗浄液、薬液等の流体が入り込むことなくチューブ3と継手本体1とが良好にシールされている。
そして、インナ筒部4に圧入的に外嵌されている拡径部3Aの拡径ストレート部12が周溝mにも圧入されていて、径方向への移動及び膨らみ変形のおそれがなくしっかりとホールドされており、かつ、抜止め用周エッヂ11が拡径ストレート部12の始端部位に食い込むように軸心P方向でも押え込む方向に押圧している。従って、拡径部3Aが軸心P方向でインナ筒部4から抜け出る方向の移動が強固に規制される抜止め手段Nが構成されており、それによって優れた耐引抜力が実現されている。その結果、継手本体1とユニオンナット2とから成るフレア型の樹脂管継手Aを、チューブがインナ筒部に装着されている状態でのナット操作によって簡単に組付けできて組付性に優れるとともに、シール部Sによる優れたシール性と抜止め手段Nによる優れた耐引抜力との両立も図れる改善されたものとして実現できている。
〔実施例2〕
実施例2による樹脂管継手Aは、図3に示すように、カバー部6が、軸心方向視で円弧状の小割カバーアーム18の複数個が周方向に並べられて成る構造(図1,2で示すカバー筒部6が周方向に複数箇所のスリットで分割されたような構造)のものに構成され、かつ、径方向の間隙mの径方向寸法が、軸心P方向で内奥側に行くほど小となる奥窄まりテーパ間隙に形成されているものであり、それ以外は実施例1の樹脂管継手Aと同じである。
一例としてのカバー部6は、図3に示すように、周方向にスリット19を介して隣合う小割カバーアーム19の複数個で成る先端カバー部分20と、周方向に連続する根元カバー筒部分22とで成っている。径方向の間隙mは、直胴筒部分4Bの外周面4bと先端カバー部分20とでは挟まれる複数の円弧状空間23と、直胴筒部分4Bの外周面4bと根元カバー筒部分22とで囲まれる内奥周溝24とで成っている。この場合、実施例1に言う「先端外周面6B」は、先端部分外周面6Bとなる。
図3に示すように、径方向の間隙mの内側面6Aは、小割カバーアーム18の内円弧周面18aと、根元カバー筒部分22の内周面22aとで成り、その内側面6Aが径方向の間隙mとしての軸心P方向で内奥側に行く程小径となる傾斜面に形成されている。従って、直胴筒部分4Bの外周面4bは軸心Pと平行な周面であるが、径方向の間隙mとしての径方向寸法は、軸心P方向で内奥側に行くほど小となる奥窄まりテーパ間隙となっている。尚、カバー部6が実施例1の場合のようにカバー筒部6であって周溝mを持つ構造の場合において、その周溝mの径方向寸法が、軸心P方向で内奥側に行くほど小となるテーパ周溝に形成される、という構成を採ることも可能である。
このように、周溝等の径方向の間隙mが、その径方向寸法が軸心P方向で内奥側に行くほど小となる奥窄まりテーパ間隙に形成されていると、拡径部3Aの厚みにばらつきがあってもインナ筒部4とカバー部6とで拡径ストレート部12をしっかりと挟持する状態を実現させることができる。その結果、拡径ストレート部12を径外側に膨らまないようにしっかりと保持(ホールド)して、抜止め用周エッヂ11との共働による抜止め機能が如何なく発揮され、チューブ3の継手本体1に対する耐引抜力をより向上させることが可能となる樹脂管継手Aが提供できている。
〔別実施例〕
シール用押圧部10や抜止め用押圧部11は、周方向で複数に分割された間欠周状のエッヂや、断面形状で角部の角度が80度や100度等、図2等に示される90度(直角)以外の角度でも良い。径方向の間隙mは、直胴筒部分4Bの外周面4bがその軸心P方向で内奥側ほど大径となる傾斜周面とすることにより、径方向の間隙mの径方向寸法が、軸心P方向で内奥側に行くほど小となる奥窄まりテーパ間隙に形成されても良い。
合成樹脂としては、フッ素樹脂のほか、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PP(ポリプロピレン)等種々のものが可能である。また、フッ素樹脂としては、PTFE、PFA、PVDF、ETFE等種々のものが可能である。
実施例1による樹脂管継手の構造を示す断面図 図1の要部を示す拡大断面図 実施例2による樹脂管継手の要部を示す拡大断面図
1 継手本体
2 ユニオンナット
3 チューブ
3A 拡径部
4 インナ筒部
4b 外周面
5 雄ねじ部
6 カバー部、カバー筒部
8 雌ねじ部
9 拡径変化領域
10 シール用押圧部
11 抜止め用押圧部
P 軸心
m 径方向の間隙、周溝

Claims (3)

  1. 合成樹脂製チューブの端部を拡径して外嵌装着可能なインナ筒部と、前記インナ筒部の内奥側に前記チューブの強制的な入り込みを許容する径方向の間隙を有して被さるカバー部と、雄ねじ部とを備える合成樹脂製の継手本体、及び、
    前記雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部と、前記チューブの前記インナ筒部に外嵌される拡径部における拡径変化領域の小径側部分に作用可能なシール用押圧部と、前記拡径変化領域の大径側部分に作用可能な抜止め用押圧部と、を備える合成樹脂製のユニオンナットを有し、
    前記インナ筒部に前記チューブが外嵌装着されることで前記径方向の間隙に前記チューブ端部が密嵌合又は圧入されて前記拡径部が形成される状態における前記雌ねじ部を前記雄ねじ部に螺合させての前記ユニオンナットの前記継手本体の軸心方向への螺進により、前記拡径変化領域の大径側部分が前記抜止め用押圧部で前記軸心方向に押圧され、かつ、前記拡径変化領域の小径側部分が前記シール用押圧部で前記軸心方向に押圧されるように構成され、
    前記カバー部が周方向に連続するカバー筒部であって、前記径方向の間隙が、前記カバー筒部の内周面と前記インナ筒部の外周面とで囲まれて成る周溝として形成され、
    前記径方向の間隙の径方向寸法が、前記軸心方向で内奥側に行くほど小となる奥窄まりテーパ間隙に形成され、前記拡径部は前記周溝に圧入状態で挿入されており、
    前記拡径変化領域の大径側部分における前記インナ筒部の外周面の径よりも大径であり、かつ、前記カバー筒部の内周面よりは小さい値となる部分が前記抜止め用押圧部で前記軸心方向に押圧されるように構成されている樹脂管継手。
  2. 前記雄ねじ部が、前記カバー部の外周部にも形成されている請求項1に記載の樹脂管継手。
  3. 前記継手本体及び前記ユニオンナットが共にフッ素樹脂から成る請求項又は2に記載の樹脂管継手。
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