JP2010038270A - 樹脂管継手 - Google Patents

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一清 手嶋
Akihiro Masuda
昭宏 増田
Takehiro Nakamura
岳寛 中村
Masateru Yamada
真照 山田
Takayuki Kishimoto
貴之 岸本
Toshiyuki Fukumoto
敏行 福元
Makoto Imanishi
良 今西
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Abstract

【課題】チューブを継手本体に外嵌させてユニオンナットで締付けるフレア構造としながら、耐引抜性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる樹脂管継手を提供する。
【解決手段】先端先窄まり筒部分4Aと大径筒部分4Bと小径筒部分4Cとを有するインナ筒部4、及び雄ねじ5を備えるフッ素樹脂製継手本体1、雌ねじ8とシール用押圧部10と抜止め用傾斜内周面11とを備えるフッ素樹脂製ユニオンナット2、及び、小径筒部分4Cに被さる絞りストレート部19に外嵌される抜止め用補助部材7を有し、ユニオンナット2の螺進により、拡径変化領域9の小径側部分がシール用押圧部10で軸心P方向に押圧され、かつ、抜止め用補助部材7が抜止め用傾斜内周面11で軸心P方向に押圧されるように樹脂管継手Aを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体移送路としてのチューブを拡径(フレア)させて接続させる構造の樹脂管継手に係り、詳しくは、半導体製造や医療・医薬品製造、食品加工、化学工業等の各種技術分野の製造工程で取り扱われる高純度液や超純水の配管にも好適であって、ポンプ、バルブ、フィルタ等の流体機器や流体移送路であるチューブの接続手段として用いられる樹脂管継手に関するものである。
この種の樹脂管継手としては、特許文献1において開示されるチューブ継手が知られている。即ち、合成樹脂製のチューブ1を継手本体4のインナ筒部5に強制的に押し込むか、又は特許文献1の図2に示されるように、予めチューブ端部2を拡径させてからインナ筒部5に嵌め込むかする。それから、予めチューブに嵌装されているユニオンナット6を継手本体に螺合させ、締込み操作して継手本体4の軸心方向に強制移動させることにより、チューブ1の拡径付け根部分2aをエッヂ部6aで軸心方向に強く押圧し、チューブ1とインナ筒部5との間をシールする構造である。
上述の構造と同様なものとしては、特許文献2の図8,図9において開示されたものや、特許文献3の図6において開示された樹脂管継手が知られている。これらのように、チューブの先端を拡径(フレア)させて継手本体に嵌めてナット止めする継手構造は、特許文献2の図5や特許文献3の図5等において開示される構造、即ち、専用部品のインナーリングに拡径外嵌されているチューブ端を継手本体の筒状受口に内嵌させてユニオンナット止めするインナーリング付管継手に比べて、構造簡単であり、かつ、予めチューブにインナーリングを組付ける予備処理が不要であって組付も簡単になるという利点がある。
ところが、上述のようにチューブを継手本体に外嵌させてユニオンナットで締付けるフレア構造の樹脂管継手では、チューブ端を拡径させて継手本体に嵌合させ、かつ、拡径根元部分をユニオンナットで締付けているが、その締付けはシール機能を出すためのものであって、チューブを継手本体から引抜こうとする力には比較的弱いという傾向があった。チューブが引抜き移動されること自体が問題であるが、それによってエッヂ部の押圧によるシールポイントもずれてしまい、シール性に悪影響が生じる問題もある。
特に、100℃以上の高温流体を扱うべく樹脂管継手がフッ素樹脂等の大きな膨張係数を有する樹脂材料で形成されている場合には、それらの問題がより顕著化されてしまう。従って、チューブが引き抜かれる方向に十分抗する機能、即ち、大なる耐引抜力が得られるものとするには更なる改善の余地が残されているものであった。
実登3041899号公報 特開平7−27274号公報 特開2002−357294号公報
本発明の目的は、上記実情に鑑みて、チューブを継手本体に外嵌させてユニオンナットで締付けるフレア構造を採るものとしながら、耐引抜性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる樹脂管継手を提供する点にある。
請求項1に係る発明は、樹脂管継手において、合成樹脂製チューブ3を徐々に拡径させる先端先窄まり筒部分4Aと、前記先端先窄まり筒部4Aの大径側に続いて形成される大径筒部分4Bと、前記大径筒部4Bよりも径が小さい状態で前記大径筒部分4Bの前記先端先窄まり筒部分4Aとは反対側に形成される小径筒部分4Cと、を有して成るインナ筒部4、及び、雄ねじ5を備える合成樹脂製の継手本体1と、
前記雄ねじ5に螺合可能な雌ねじ8と、前記チューブ3の前記インナ筒部4に外嵌される拡径部3Aにおける拡径変化領域9の小径側部分に作用可能なシール用押圧部10と、前記拡径部3Aより大径で前記シール用押圧部10から離れて形成される抜止め用傾斜内周面11と、を備える合成樹脂製のユニオンナット2と、
前記拡径部3Aより大径で前記拡径部3Aにおける前記小径筒部分4Cに外嵌される絞りストレート部19に外嵌される抜止め用補助部材7と、を有し、
前記インナ筒部4に前記チューブ3が外嵌装着されて前記拡径部3Aが形成され、かつ、前記絞りストレート部19に前記抜止め用補助部材7が外嵌される状態における前記雌ねじ8を前記雄ねじ5に螺合させての前記ユニオンナット2の前記継手本体1の軸心P方向への螺進により、前記拡径変化領域9の小径側部分が前記シール用押圧部10で前記軸心P方向に押圧されるとともに、前記絞りストレート部19に外嵌される抜止め用補助部材7が前記抜止め用傾斜内周面11で前記軸心P方向に押圧されるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の樹脂管継手において、前記抜止め用補助部材7は、前記拡径部3Aにおける前記大径筒部分4Bに外嵌される拡径ストレート部12と前記絞りストレート部19とを繋ぐ縮径変化領域18に外嵌するテーパ内周面7bを有していることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の樹脂管継手において、前記抜止め用補助部材7は、前記軸心Pの方向視においてC字形を呈する単一で可撓性を有する材料から構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の樹脂管継手において、前記継手本体1、前記ユニオンナット2、及び前記抜止め用補助部材7が共にフッ素樹脂から成ることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、インナ筒部の先端箇所でシール部が形成されることになり、インナ筒部と拡径部との間に流体が入り込むことなくチューブと継手本体とが良好にシールされるようになる。そして抜止め用傾斜内周面で軸心方向に押される抜止め用補助部材が拡径部の端部を縮径方向に強く押圧するようになり、チューブの抜止めの点で有利な断面山形のインナ筒を用いることと相まって、拡径部が軸心方向でインナ筒部から抜け出る方向の移動が強固に規制される機能が生じる。その結果、チューブを継手本体に外嵌させてユニオンナットで締付けるフレア構造を採るものとしながら、耐引抜性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる樹脂管継手を提供することができる。
請求項2の発明によれば、抜止め用補助部材は絞りストレート部だけでなく、その絞りストレート部に続く縮径変化領域も縮径方向に押圧するようになるので、耐引抜性をより向上させることが可能となる利点がある。
請求項3の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、簡単にチューブ3に外装させることができるとともに、一旦外装させた補助リング7は径方向に移動してチューブ3から抜け出てしまうことはなく紛失おそれが殆ど無い点で好まし。そして、その抜出しおそれがまず生じないことにより、ユニオンナット2で締め付ける迄の間における取扱い性にも優れる利点がある。
請求項4の発明によれば、継手本体もユニオンナットも抜止め用補助部材も耐薬品性及び耐熱性に優れた特性を有するフッ素系樹脂で形成されているので、流体が薬液であるとか化学液体であっても、或いは高温流体であっても継手構造部分が変形して漏れ易くなることがなく、良好なシール性や耐引抜力が維持できるようになる。尚、フッ素系樹脂は高温にも安定で、撥水性に優れ、摩擦係数が小さく、耐薬品性も極めて高く、電気絶縁性も高い点で好ましい。
以下に、本発明による樹脂管継手の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は実施例1による樹脂管継手の断面図、図2は図1の樹脂管継手の要部を示す拡大断面図である。尚、本明細書における「内奥側」とは、そこで言う基準となる部位(又は部分)から軸心P方向で奥となる側という定義であり、対象物(例:継手本体1)における軸心P方向での中央位置が必ずしも最奥になるという意ではない。
〔実施例1〕
実施例1による樹脂管継手Aは、図1,図2に示すように、フッ素樹脂(PFA、PTFE等に代表される合成樹脂の一例)製のチューブ3をポンプ、バルブ等の流体機器や、異径又は同径のチューブに連通接続するものであり、フッ素樹脂(PFA、PTFE等に代表される合成樹脂の一例)製の継手本体1と、フッ素樹脂(PFA、PTFE等に代表される合成樹脂の一例)製のユニオンナット2と、フッ素樹脂製の補助リング(抜止め用補助部材の一例)7の3部品で構成されている。尚、各図はユニオンナット2を所定量締め込んだ組付状態を示している。
継手本体1は、図1,図2に示すように、チューブ3の端部を拡径して外嵌装着可能な一端のインナ筒部4と、インナ筒部4より大径の状態で連設される外周の雄ねじ5と、他端のテーパ雄ねじ6と、軸心Pを持つ円柱空間状の流体経路1Wとを備える筒状部材に形成されている。インナ筒部4は、チューブ3を徐々に拡径させる先端先窄まり筒部分4Aと、先端先窄まり筒部分4Aの大径側に続いて形成される大径筒部分4Bと、大径筒部分4Bよりも径が小さい状態で大径筒部分4Bの先端先窄まり筒部分4Aとは反対側に形成される小径筒部分4Cと、大径筒部分4Bと小径筒部分4Cとを繋ぐ先拡がり筒部4Dと、を有して構成されている。
雄ねじ5が形成される部分の径は、小径筒部分4Cは勿論、インナ筒部4の最大径を有する大径筒部分4Bよりも明確に大であり、小径筒部分4Cとの境目の段差部には軸心Pに直交する側周壁15が形成されている。インナ筒部4の先端面は、径方向で内側ほど内奥側(軸心P方向で奥側)に寄る逆テーパの角度が施される、即ち、先端ほど大径となるカット面16が形成されており、チューブ3の内周面が拡径部(フレア部)に向けて拡がり変位することに因る液溜り周部17の形状を内周側拡がり形状として、その流体が液溜り周部17に停滞し難くしてある。尚、カット面16は、その最大径が自然状態のチューブ3の内径と外径の略中間値となるように形成されているが、それにはこだわらない。
チューブ3の端部が継手本体1に外嵌された場合には、図1,2に示すように、そのチューブ端は拡径(フレア)されて拡径部3Aに形成される。拡径部3Aは、拡径変化領域9と、拡径ストレート部12と、縮径変化領域18と、絞りストレート部19とを有して形成されている。拡径変化領域9は、先端先窄まり筒部分4Aに外嵌される部分であってチューブ3の自由系から拡径部3Aとしての最大径まで拡径される部分である。拡径ストレート部12は、大径筒部分4Bに外嵌される部分であって拡径部3Aとしての最大径を一定の径として有する長さの短い部分である。縮径変化領域18は、先拡がり筒部4Dに外嵌される部分であって拡径ストレート部12の先端から始って次第に径が小さくなってゆく部分である。絞りストレート部19は、小径筒部分4Cに外嵌される部分であって縮径変化領域18の最小径である先端に続く径一定の部分である。
ユニオンナット2は、図1,図2に示すように、雄ねじ5に螺合可能な雌ねじ8と、チューブ3のインナ筒部4に外嵌される拡径部3Aにおける拡径変化領域9の小径側端部分(「小径側部分」の一例)に作用可能なシール用周エッヂ(シール用押圧部の一例)10と、拡径部3Aより大径でシール用周エッヂ10から軸心P方向に離れて形成される抜止め用傾斜内周面11と、シール用周エッヂ10に続いてチューブ3を軸心P方向の所定長さに亘って外囲するガイド筒部14と、を備えて形成されている。シール用周エッヂ10は、その内径がチューブ3の外径に略等しく、その押圧面10aは軸心Pに直交する側周面とされている。
抜止め用傾斜内周面11は、シール用周エッヂ10の押圧面10aの外径端に続き、かつ、雌ねじ8の始端部に連なる内周面であり、軸心Pに対する極めて緩い角度θを有している。一点破線のラインaは軸心Pと平行な補助線である。この抜止め用傾斜内周面11の小径側端の最小径は、拡径部3Aにおける大径筒部分4Bに外嵌されて最大径を誇る拡径ストレート部12の外径よりも少し大であり、かつ、最大径(=雌ねじ8のねじ山の径)は補助リング7の外径よりも若干大となるように設定されている。
補助リング7は、絞りストレート部19に外嵌される直内周面7aと、縮径変化領域18に外嵌されるテーパ内周面7bと、抜止め用傾斜内周面11の最大径より少し小さい外径の外周面7cと、すり割り部13とを有して軸心P方向視でC字形状を呈する単一で可撓性を有する部材に形成されている。つまり、補助リング7は、拡径部3Aとしての先端部に外嵌されるものであって、側周壁15に当接可能な当接側周面7dを有している。
これを拡径部3Aの所定位置に装備するには、まず補助リング7をそのすり割り部13が拡がるように弾性変形させて拡径して、拡径前又は拡径後のチューブ3に予め外嵌させて中ほどに入れ込んで装着しておく。そして、チューブ3の端部を拡径させてインナ筒部4に差し込んだ後に、チューブ3の自由径部分に嵌められている補助リング7を軸心P方向に動かしつつ拡径させ、拡径ストレート部12をやり過ごして所定の位置に収めるのである。つまり、簡単にチューブ3に外装させることができるとともに、一旦外装させた補助リング7は径方向に移動してチューブ3から抜け出てしまうことはなく紛失おそれが殆ど無い点で好まし。そして、その抜出しおそれがまず生じないことにより、ユニオンナット2で締め付ける迄の間における取扱い性にも優れる。
次に、チューブ3の端部をインナ筒部4に外嵌挿入するには、常温下で強制的にチューブ3を押し込んで拡径させて装着するか、熱源を用いて暖めて膨張変形し易いようにしてから押し込むか、或いは拡径器(図示省略)を用いて予めチューブ端を拡径させておいてからインナ筒部4に押し込むかして、図1に示すように、チューブ端が側周壁15に当接するまで差し込む。すると、チューブ端である拡径部3Aは、先端先窄まり筒部分4Aの外周面4aに外嵌される拡径変化領域9、大径筒部分4Bの外周面4bに外嵌される拡径ストレート部12、先拡がり筒部4Dの外周面4dに外嵌される縮径変化領域18、及び小径筒部分4Cの外周面4cに外嵌される絞りストレート部19から形成されることとなる。そして、前述したように、絞りストレート部19と縮径変化領域18とに被さる位置に補助リング7を配置する。
つまり、図1,図2に示すように、インナ筒部4にチューブ3の端部が外嵌装着されて拡径部3Aが形成され、かつ、絞りストレート部19に補助リング7が外嵌される状態における雌ねじ8を雄ねじ5に螺合させてのユニオンナット2の締込みによる軸心P方向への螺進により、抜止め用傾斜内周面11が補助リング7の周角7eに当接してそこを軸心P方向に押圧するとともに、拡径変化領域9の小径側部分がシール用周エッヂ10で軸心P方向に押圧されるように構成されている。尚、チューブ3の流体移送路3Wの径と流体経路1Wの径とは、円滑な流体の流れとすべく互いに同径に設定されているが、互いに異なっていても良い。
さて、図1,図2に示すように、樹脂管継手Aの所定の組付け状態においては、シール用周エッヂ10はチューブ3の拡径変化領域9の小径側端部分を軸心P方向に押圧するので、拡径変化領域9の外周面4aの小径側端と、その箇所に接するチューブ3の内周面とが強く圧接されてシール部Sが形成される。このインナ筒部4の先端箇所でのシール部Sにより、インナ筒部4と拡径部3Aと間に洗浄液、薬液等の流体が入り込むことなくチューブ3と継手本体1とが良好にシールされている。
そして、抜止め用傾斜内周面11が周角7eを押すと、抜止め用傾斜内周面11の軸心Pに対する緩い傾斜角θによる傾斜分力により、補助リング7を軸心P方向に押すというより、径方向に強く押して縮径させる力に殆ど変換されるので、それによって絞りストレート部19及び縮径変化領域18とが径内側方向に押圧され(径方向に圧縮され)るようになる抜止め手段Nが構成される。
従って、拡径部3Aがインナ筒部4から抜け出るには、絞りストレート部19及び縮径変化領域18を拡径させて大径筒部分4Bを乗り越えねばならず、そのことによって元々耐引抜力に優れる構造である上に、絞りストレート部19及び縮径変化領域18が、抜止め用傾斜内周面11と補助リング7とで成る抜止め手段Nの径を絞り込む力にも抗する必要が生じるので、それらの相乗により、拡径部3Aが軸心P方向でインナ筒部4から抜け出る方向の移動が強固に規制され、優れた耐引抜力が実現される。
その結果、継手本体1の抜止め傾斜内周面11と補助リング7とによる抜止め手段Nを用いて、拡径部3Aの先端絞り部分(即ち、絞りストレート部19及び縮径変化領域18の小径側の大部分)をユニオンナット2の螺進を利用して締め付ける構造工夫により、チューブ3を継手本体1に外嵌させてユニオンナット2で締付けるフレア構造を採るものとしながら、シール部Sによる優れたシール性と抜止め手段Nによる優れた耐引抜力との両立を図ることが可能となる樹脂管継手Aが実現できている。
〔別実施例〕
抜止め手段Nにおける補助リング7は、絞りストレート部19のみに外嵌されるものでも良い。また、図示は省略するが、例えば160〜175度程度の軸心Pに関する角度を有する円弧状補助部材(抜止め用補助部材の一例)の2個を用いて、それらを抜止め用傾斜内周面11との当接で縮径変化させる構造の抜止め手段でも良い。尚、前記円弧状補助部材は、その角度を適宜に設定して3個以上とすることも可能である。
実施例1においては、抜止め用傾斜内周面11が抜止め用補助部材7の軸心P方向長さの中間位置で終わっており、かつ、抜止め用補助部材7のチューブ側の角部のみが抜止め用傾斜内周面11に当接する構造とされているが、この構造以外でも良い。例えば、図示は省略するが、抜止め用傾斜内周面11をもっと雌ねじ8存在側に延長して長くし、抜止め用補助部材7の外周面を、抜け止め用傾斜内周面11に面当接するように角度θの傾斜面とする構造が挙げられる。
シール用押圧部10は、周方向で複数に分割された間欠周状のエッヂや、断面形状で角部の角度が80度や100度等、図2等に示される90度(直角)以外の角度でも良い。また、図示は省略するが、先端先窄まり筒部分4Aと大径筒部分4Bとのみで成るストレート形断面を有するインナ筒部を持つ継手本体1でも良く、拡径部3Aの内奥端部がそこに被さる抜止め用補助部材で(抜止め手段で)縮径され、チューブ3の抜止め機能の強化を図ることが可能になる。
合成樹脂としては、フッ素樹脂のほか、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PP(ポリプロピレン)等種々のものが可能である。また、フッ素樹脂としては、PTFE、PFA、PVDF、ETFE等種々のものが可能である。
実施例1による樹脂管継手の構造を示す断面図 図1の要部を示す拡大断面図
符号の説明
1 継手本体
2 ユニオンナット
3 チューブ
3A 拡径部
4 インナ筒部
4A 先端先窄まり筒部分
4B 大径筒部分
4C 小径筒部分
5 雄ねじ
7 抜止め用補助部材
7b テーパ内周面
8 雌ねじ
9 拡径変化領域
10 シール用押圧部
11 抜止め用傾斜内周面
12 拡径ストレート部
18 縮径変化領域
19 絞りストレート部
P 軸心

Claims (4)

  1. 合成樹脂製チューブを徐々に拡径させる先端先窄まり筒部分と、前記先端先窄まり筒部の大径側に続いて形成される大径筒部分と、前記大径筒部よりも径が小さい状態で前記大径筒部分の前記先端先窄まり筒部分とは反対側に形成される小径筒部分と、を有して成るインナ筒部、及び、雄ねじを備える合成樹脂製の継手本体と、
    前記雄ねじに螺合可能な雌ねじと、前記チューブの前記インナ筒部に外嵌される拡径部における拡径変化領域の小径側部分に作用可能なシール用押圧部と、前記拡径部より大径で前記シール用押圧部から離れて形成される抜止め用傾斜内周面と、を備える合成樹脂製のユニオンナットと、
    前記拡径部より大径で前記拡径部における前記小径筒部分に外嵌される絞りストレート部に外嵌される抜止め用補助部材と、を有し、
    前記インナ筒部に前記チューブが外嵌装着されて前記拡径部が形成され、かつ、前記絞りストレート部に前記抜止め用補助部材が外嵌される状態における前記雌ねじを前記雄ねじに螺合させての前記ユニオンナットの前記継手本体の軸心方向への螺進により、前記拡径変化領域の小径側部分が前記シール用押圧部で前記軸心方向に押圧されるとともに、前記絞りストレート部に外嵌される抜止め用補助部材が前記抜止め用傾斜内周面で前記軸心方向に押圧されるように構成されている樹脂管継手。
  2. 前記抜止め用補助部材は、前記拡径部における前記大径筒部分に外嵌される拡径ストレート部と前記絞りストレート部とを繋ぐ縮径変化領域に外嵌するテーパ内周面を有している請求項1に記載の樹脂管継手。
  3. 前記抜止め用補助部材は、前記軸心の方向視においてC字形を呈する単一で可撓性を有する材料から構成されている請求項1又は2に記載の樹脂管継手。
  4. 前記継手本体、前記ユニオンナット、及び前記抜止め用補助部材が共にフッ素樹脂から成る請求項1〜3の何れか一項に記載の樹脂管継手
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019178783A (ja) * 2019-06-19 2019-10-17 日本ピラー工業株式会社 樹脂製管継手

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