JP2010038260A - 管継手 - Google Patents

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Kazukiyo Tejima
一清 手嶋
Akihiro Masuda
昭宏 増田
Takehiro Nakamura
岳寛 中村
Masateru Yamada
真照 山田
Takayuki Kishimoto
貴之 岸本
Toshiyuki Fukumoto
敏行 福元
Makoto Imanishi
良 今西
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Abstract

【課題】継手本体とナット部材との2点で成る経済的なものとしながら、高い耐引き抜き性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる管継手を提供する。
【解決手段】管継手20は、第1雄ネジ部32を設けた継手本体30と、第1雄ネジ部32に接続すべきチューブ10に外嵌され、第1雄ネジ部32に螺合されるナット部材50を有し、チューブ10が該チューブの接続端部にフレア部12を設けており、第1雄ネジ部32が該第1雄ネジ部32の軸線に略垂直な受圧面36を設けるとともに、ナット部材50が該ナット部材50の軸線に略垂直な押圧面54を設け、受圧面36と押圧面54の一方が該面より突出する環状の突条部37を設け、受圧面36と押圧面54の間で、チューブ10のフレア部12をフレア角度略90度で該チューブ10の挿抜方向(軸方向)で挟持する。
【選択図】図3

Description

本発明は、流体移送路としての合成樹脂製のチューブ同士、又は該チューブとポンプ,バルブ,フィルタ等の流体機器を接続する合成樹脂製の管継手に関し、特に、半導体や液晶表示パネル製造,医療・医薬品製造,食品加工、化学工業の各種技術分野で取り扱われる高純度液や超純水,薬液等の配管にも使用可能な合成樹脂製の管継手に関するものである。
この種の管継手としては、特許文献1において開示されるチューブ継手が知られている。即ち、合成樹脂製のチューブ1を合成樹脂製の継手本体4のインナ筒部5に強制的に押し込むか、又は特許文献1の図2に示されるように、予めチューブ端部2を拡径させてからインナ筒部に嵌め込むかする。それから、予めチューブに外嵌されている合成樹脂製の袋ナット6を継手本体に螺合させることにより、チューブの拡径付け根部分2aを袋ナットのエッジ部6aでインナ筒部の尖端5Aに強く押圧し、チューブとインナ筒部との間をシールする構造である。
上述の構造と同様なものとしては、特許文献2の図8,図9において開示されたものや、特許文献3の図6において開示された管継手が知られている。これらのように、チューブの先端を拡径(フレア)させて継手本体に嵌めてナット止めする継手構造は、特許文献2の図5や特許文献3の図4等において開示される構造、即ち、専用部品のインナーリングに拡径外嵌されているチューブ端を継手本体の筒状受口に内嵌させてナット止めする3部品構造の管継手に比べて、継手本体とナット部材という少ない部品点数(2点)で経済的に管継手を構成しながらも良好なシール機能が得られる利点がある。
ところが、上述のように2点部品で成る従来の管継手では、チューブ端を拡径させて強固に嵌合させ、かつ、拡径根元部分をナット部材で締め付けているが、その締め付けはシール機能を出すためのものであるためか、チューブを継手本体から引き抜こうとする力には比較的弱いという傾向があった。特に、100℃以上の高温流体を扱うべく管継手がフッ素樹脂等の大きな膨張係数を有する合成樹脂で形成されている場合には、その問題がより顕著化されてしまう。
そこで、特許文献4にて開示されるように、チューブ拡径部とナット部材との間にC字状の割リングをチューブ拡径部の周溝に嵌る状態で介装させる構造の耐引き抜き手段を設けることにより、シール機能だけでなくチューブの引き抜きに対しても強い管継手を得ることが知られている。しかしながら、その特許文献4で開示される管継手では、部品点数が2部品から1部品(割リング)増えて3部品となることから、元々有していた経済性の良さが損われてしまうという新たな問題が生じる。従って、継手本体とナット部材との2点で成る管継手を、その新たな問題を招くことなく引き抜きに対しても強いものとするにはさらなる改善の余地が残されているものであった。
実登3041899号公報 特開平7−27274号公報 特開2002−357294号公報 実登2587449号公報
本発明の目的は、上記実情に鑑みて、継手本体とナット部材との2点で成る経済的なものとしながら、高い耐引き抜き性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる管継手を提供する点にある。
請求項1に係る発明は、管継手において、少なくとも一つの端部に筒状のチューブ接続端部32を設けた筒状の継手本体30と、該継手本体30のチューブ接続端部32に接続すべき合成樹脂製のチューブ10に外嵌され、前記チューブ接続端部32に螺合されるナット部材50を有し、前記継手本体30と前記ナット部材50それぞれが合成樹脂で形成され、前記チューブ10が該チューブ10の接続端部にフレア部12を設けており、前記チューブ接続端部が該チューブ接続端部32の軸線に略垂直な受圧面36を設けるとともに、前記ナット部材50が該ナット部材50の軸線に略垂直な押圧面54を設け、前記受圧面36と前記押圧面54の一方が該面より突出する環状の突条部37を設けることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の管継手に、前記受圧面36と前記押圧面54の他方が前記突条部37に対向する環状の溝部55を設ける構成を付加したものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の管継手に、前記受圧面36が該受圧面36の内径近傍に前記突条部37を設け、前記押圧面54が前記突条部37に対向する環状の溝部55を設ける構成を付加したものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の管継手に、前記チューブ10が前記フレア部12を経て該フレア部12より充分に小さいフレア角度の第2フレア部13を設けており、前記受圧面54が前記第2フレア部13を受け入れる環状の溝部38を設け、該溝部38が前記第2フレア部13のフレア前は前記チューブ10の内面であった一表面に突き合わせる嵌合面39を設ける構成を付加したものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の管継手に、前記受圧面と前記押圧面54の一方が該面より前記突条部37とは異なる径方向位置で突出する環状の他の突条部56を設ける構成を付加したものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の管継手に、前記継手本体30と前記ナット部材50それぞれがフッ素樹脂で形成されている構成を付加したものである。
請求項1に係る発明によれば、継手本体30のチューブ接続端部32に設けた受圧面36とナット部材50に設けた押圧面54が、チューブ10の接続端部に設けたフレア部12をフレア角度略90度で該チューブ10の挿抜方向(軸方向)で挟持するから、高いチューブ引き抜き強度を効果的に確保することができ、また、前記受圧面36と前記押圧面54の一方に設けた突条部37でフレア部12をさらに強く挟持するから、そこでチューブ引き抜き強度をさらに高めながら、流体のシールに必要な面圧を効果的に発生し、流体の漏れを確実に防止することができる。その結果、継手本体30とナット部材50との2点で成る経済的なものとしながら、高い耐引き抜き性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる管継手20を提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、受圧面36と押圧面54の一方に設けた突条部37と他方に設けた溝部55が、フレア部12を該フレア部12の厚み方向に屈曲した状態で挟持するから、そこでチューブ引き抜き強度をさらに高めることができる。
請求項3に係る発明によれば、押圧面54の内径に設けられるエッジ部57の直ぐ外周に溝部55が設けられるから、該エッジ部57がチューブ10における非拡径部11からフレア部12にかかる屈曲部に強く押し付けられ、そこでチューブ引き抜き強度をさらに高めながら、シールに必要な面圧を効果的に発生し、流体の漏れを確実に防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、チューブ10の接続端部に設けた第2フレア部13が受圧面36に設けた溝部38に嵌り込み、第2フレア部13のフレア前は前記チューブ10の内面であった一表面が前記溝部38に設けた嵌合面39に突き合い接触するから、チューブ10の接続端部に設けたフレア部12をフレア角度略90度で該チューブ10の挿抜方向(軸方向)で挟持する構造でありながら、チューブ10と継手本体30のチューブ接続端部32を同軸上で接続することができる。
請求項5に係る発明によれば、前記受圧面36と前記押圧面54の一方に設けた他の突条部56でもフレア部12をさらに強く挟持するから、そこでもチューブ引き抜き強度をさらに高めながら、流体のシールに必要な面圧を効果的に発生し、流体の漏れを確実に防止することができる。
請求項6に係る発明によれば、継手本体30とナット部材50それぞれが耐薬品性及び耐熱性に優れた特性を有するフッ素樹脂で形成されているから、流体が薬液であるとか化学液体であっても、或いは高温流体であっても継手構造部分が変形して漏れやすくなることがなく、高い耐引き抜き性と良好なシール性が維持できるようになる。尚、フッ素樹脂は高温にも安定で、撥水性に優れ、摩擦係数が小さく、耐薬品性も極めて高く、電気絶縁性も高い点で好ましい。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。図1は本発明の一実施の形態に係る管継手の断面図、図2は図1の要部拡大片側断面図、図3は図2の要部拡大図である。
図1〜図3において、本実施形態の管継手20は、断面円形の流体移送路としての合成樹脂製のチューブ10をポンプ,バルブ,フィルタ等の流体機器に連通接続するもので、合成樹脂製の継手本体30と、同じく合成樹脂製のナット部材50の2部品で構成されている。
継手本体30とナット部材50の合成樹脂材料は、基本的にはチューブ10と同じ合成樹脂材料が用いられる。例えばPTEF(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)等のフッ素樹脂、その他、PP(ポリプロピレン)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)が用いられる。
管継手20を用いてチューブ10を接続対象としての流体機器に接続するに当たり、チューブ10の接続端部には、予め、チューブ10の非拡径部11に連なるフレア角度略90度のフレア部12と、該フレア部12を経て該フレア部12より充分に小さいフレア角度(本実施形態では略30度)の第2フレア部13とを設けている。
フレア部12及び第2フレア部13は、チューブ10の接続端部を、例えばチューブ拡径器を用いて常温下或いは加熱しながら段階的にフレア加工することで設けることができる。
継手本体30は、図1の紙面左右方向に一直線状に延びる水平な軸線(中心線)CLを有する直管部31と、該直管部31の左右端部より左右逆向きに該直管部31と同軸上で突出する2つの筒状の接続端部、つまり筒状のチューブ接続端部としての筒状の第1雄ネジ部32及び筒状の機器接続端部としての筒状の第2雄ねじ部33とを一体に形成し、第1雄ねじ部32側から直管部31を経て第2雄ねじ部33側に一直線状に貫通する流体移送路34を形成している。
継手本体30が形成する流体移送路34は、チューブ10が形成する流体移送路と略同じ直径を有する断面円形のものである。
直管部31は、第1雄ネジ部32及び第2雄ねじ部33の基部となる該直管部31の左右端部の外面よりそれぞれ別々に径方向外側に張り出す把持部35を設けている。該把持部35は、直管部31と同芯に形成されるとともに、その外面は6角等の多角形に形成されており、レンチ等の工具をかけることができる。
本実施形態では直管部31が短く、第1雄ネジ部32及び第2雄ねじ部33の基部となる直管部31の左右端部が接近しているため、第1雄ネジ部32の基部と第2雄ねじ部33の基部にそれぞれ別々に設けられる把持部35は一つに繋がっている。
第1雄ネジ部32は、軸線CLに垂直な平面内にある第1雄ネジ部32の先端面(継手本体30の左端面)で成り、チューブ10の接続端部に設けたフレア部12のフレア前はチューブ10の内面であった一表面と軸方向で突き合わせる受圧面36と、該受圧面36の内径近傍で該受圧面36よりさらに突出する、該受圧面36と同芯な円環状の突条部37と、チューブ10の接続端部に設けた第2フレア部13を受け入れるために該突条部37より径方向外側の受圧面36を後退させる、該受圧面36と同芯な円環状の溝部38と、該溝部38の内径側の溝壁にチューブ10の接続端部に設けた第2フレア部13のフレア角度に対応するテーパー角度を付けたものであって、軸線CLを軸とする円すい面内にあり、第2フレア部13のフレア前はチューブ10の内面であった一表面に突き合い接触させる嵌合面39とを一体に設けている。
本実施形態では、突条部37として片側断面形状が台形状のものを例示しているが、半円形状,矩形状,三角形状であってもよい。
第2雄ねじ部33は、チューブ10の接続対象としての流体機器のチューブ接続口に設けられた相手方の雌ねじ部に螺合可能なものである。第2雄ねじ部33と相手方の雌ねじ部のねじは、シール性を発揮するテーパーねじである。
チューブ10が形成する流体移送路と継手本体30が形成する流体移送路34との継ぎ目で液溜まりが発生するのを防止するため、継手本体30が形成する流体移送路34における第1雄ネジ部32側の開口縁、つまり第1雄ネジ部32の先端面と内周面との角部には面取り部40を設けている。
ナット部材50は、ねじ孔の一方が閉鎖された袋ナットにおけるねじ孔の奥側からチューブ10を挿入できるようにしたユニオンナットで成り、第1雄ネジ部32に螺合可能なナット部51と、該ナット部51のねじ孔の一方を閉鎖するよう該ナット部51の一端部(図1の左端部)から径方向内側に直角に延出される端壁52と、該端壁52の中心部を開口する内外面貫通の円形のチューブ挿入孔53とを同軸上に一体に形成している。
ナット部材50が形成するチューブ挿入孔53は、そこを挿通するチューブ10との間に僅かなクリアランスを設ける孔径を有しており、該クリアランスによりチューブ10がナット部材50と連れ回りするのを防止している。
ナット部材50は、ナット部51を第1雄ねじ部32に螺合したとき、軸線CLと垂直な平面内にあって、第1雄ネジ部32の受圧面36と軸方向で対向する端壁52の内側面(ねじ孔の奥壁)で成り、チューブ10の接続端部に設けたフレア部12のフレア前はチューブ10の外面であった他表面に突き合わせる押圧面54と、該押圧面54の内径近傍に配置されて、第1雄ネジ部32の突条部37と軸方向で対向する、該押圧面54と同芯な円環状の溝部55と、該溝部55より径方向外側の押圧面54を同芯な波形に形成するよう、該溝部55より径方向外側の押圧面54よりさらに多重に突出する、該押圧面54と同芯な他の突条部56と、押圧面54と端壁52の内周面(チューブ挿入孔53の周壁)との交点で成る90度以下の鋭角なエッジ部57とを一体に設けている。
本実施形態では、溝部55として片側断面形状が台形状のものを例示しているが、半円形状、矩形状、三角形状のものであってもよい。突条部37と溝部55は、片側断面形状が異なるものでもよいが同じ形状が機能上好ましく、片側断面積に関してはフレア部12を強く挟持するため溝部55側をやや小さくしている。また、他の突条部56として片側断面形状が台形状のものを例示しているが、半円形状、矩形状、三角形状であってもよい。他の突条部56は、一重で設けてもよいが機能上多重に設ける方が好ましく、その関係で設置スペースを考慮すると片側断面積は突条部37より小さい方が好ましい。
以上の構成において、チューブ10の接続端部を継手本体30に接続するには、チューブ10の接続端部をフレア加工する前に、該チューブ10の接続端部をナット部材50のチューブ挿入孔53に端壁52の外側より挿入し、ナット部材50をチューブ10に外嵌してからチューブ10の接続端部をフレア加工してフレア部12及び第2フレア部13を設ける。そして、チューブ10の接続端部に設けた第2フレア部13を継手本体30の第1雄ねじ部32に設けた受圧面36の溝部38に嵌め込んだ状態で、予めチューブ10に外嵌してあるナット部材50のナット部51を継手本体30の第1雄ねじ部32に螺合することにより完了する。
即ち、ナット部材50のナット部51を継手本体30の第1雄ねじ部32に螺合することにより、第1雄ねじ部32の受圧面36とチューブ10のフレア部12における一表面とが軸方向で対向し、端壁52に設けた押圧面54とチューブ10のフレア部12における他表面とが軸方向で対向し、チューブ10のフレア部12が受圧面36と押圧面54との間に配置され、受圧面36と押圧面54とがチューブ10のフレア部12を厚さ方向で挟んで対向する。この状態で、ナット部材50を回しながらナット部51を継手本体30の第1雄ねじ部32の外面で軸線CLに沿って基部側に漸次螺進させると、押圧面54が受圧面36に漸次接近し、該押圧面54がチューブ10のフレア部12における他表面と突き合い接触し、フレア部12を押し、遂にはフレア部12の一表面を受圧面36に突き合い接触させる。
この際、チューブ10の第2フレア部13における一表面が受圧面36の溝部38に設けた嵌合面39と突き合い接触し、チューブ10と継手本体30の芯合わせが行われる。
この状態で、ナット部材50をさらに回してナット部51を継手本体30の第1雄ねじ部32の外面で軸線CLに沿って基部側に螺進させると、押圧面54と受圧面36とがフレア部12をチューブ10の挿抜方向(軸方向)で強く挟持するから、高いチューブ引き抜き強度を効果的に確保することができ、高いチューブ引き抜き強度でチューブ10の接続端部が継手本体30に接続される。
この際、フレア部12の一表面が受圧面36に設けた突条部37に強く押し付けられ、そこでチューブ引き抜き強度をさらに高めながら、流体のシールに必要な面圧を効果的に発生し、流体の漏れを確実に防止した状態でチューブ10の接続端部が継手本体30に接続される。
また、フレア部12の突条部37に押し付けられた部分が押圧面54に設けた溝部55に食い込み厚み方向に屈曲するから、そこでチューブ引き抜き強度をさらに高めることができる。
また、押圧面54の内径(内周)で設けたエッジ部57の直ぐ外周に溝部55が設けられているから、該エッジ部57がチューブ10における非拡径部11からフレア部12にかかる屈曲部に強く押し付けられ、そこでチューブ引き抜き強度をさらに高めながら、流体のシールに必要な面圧を効果的に発生し、流体の漏れを確実に防止することができる。
また、押圧面54に設けた他の突条部56がフレア部12の他表面に押し付けられ、そこでもチューブ引き抜き強度をさらに高めながら、流体のシールに必要な面圧を効果的に発生し、流体の漏れを確実に防止することができる。
以上、本実施の形態は、本発明に係る管継手の好適な一実施の形態をチューブ10を流体機器のチューブ接続口にストレートに接続する管継手20で説明したが、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施することができる。例えばチューブ10同士を接続するエルボ,チーズ,クロス等の管継手に実施することができ、この場合は、図1の把持部35より左側のチューブ接続構造がエルボ,チーズ,クロス等の継手本体の管部の端部に設けられる。
また、本実施形態では、受圧面36に突条部37を設け、押圧面54に溝部55を設けたが、逆に設けてもよい。また、他の突条部56は突条部37を設けていない押圧面36に設けたが、突条部37と他の突条部56は同じ受圧面36或いは押圧面54に設けてもよい。
また、管継手20を用いてチューブ10を接続対象に接続するに当たり、チューブ10の接続端部に、予め、フレア角度略90度のフレア部12を設けたが、チューブ10の管壁の厚みによっては、例えばラッパ状のフレア部のみを設けるだけでも、図1及び図2に示す状態でチューブ10の接続端部を継手本体30の第1雄ねじ部32に接続することができる。従って、チューブ10の接続端部における初期形状は、チューブ10の材質や管壁の厚み及び施工性を考慮して適宜設定されるものであり、接続後のチューブ10の接続端部形状と同じ形状(フレア部12及び第2フレア部13)を与える必要はない。
本発明の一実施の形態に係る管継手の断面図である。 図1の要部拡大片側断面図である。 図2の要部拡大図である。
符号の説明
10 チューブ
11 フレア部
12 第2フレア部
20 管継手
30 継手本体
32 第1雄ねじ部(チューブ接続端部)
36 受圧面
37 突条部(受圧面の)
38 溝部(受圧面の)
39 嵌合面
50 ナット部材
54 押圧面
55 溝部(押圧面の)
56 他の突条部(押圧面の)
57 エッジ部

Claims (6)

  1. 少なくとも一つの端部に筒状のチューブ接続端部を設けた筒状の継手本体と、該継手本体のチューブ接続端部に接続すべき合成樹脂製のチューブに外嵌され、前記チューブ接続端部に螺合されるナット部材を有し、前記継手本体と前記ナット部材それぞれが合成樹脂で形成され、前記チューブが該チューブの接続端部にフレア部を設けており、前記チューブ接続端部が該チューブ接続端部の軸線に略垂直な受圧面を設けるとともに、前記ナット部材が該ナット部材の軸線に略垂直な押圧面を設け、前記受圧面と前記押圧面の一方が該面より突出する環状の突条部を設けることを特徴とする管継手。
  2. 前記受圧面と前記押圧面の他方が前記突条部に対向する環状の溝部を設ける請求項1に記載の管継手。
  3. 前記受圧面が該受圧面の内径近傍に前記突条部を設け、前記押圧面が前記突条部に対向する環状の溝部を設ける請求項2に記載の管継手。
  4. 前記チューブが前記フレア部を経て該フレア部より充分に小さいフレア角度の第2フレア部を設けており、前記受圧面が前記第2フレア部を受け入れる環状の溝部を設け、該溝部が前記第2フレア部のフレア前は前記チューブの内面であった一表面に突き合い接触させる嵌合面を設ける請求項1〜3の何れか1項に記載の管継手。
  5. 前記受圧面と前記押圧面の一方が該面より前記突条部とは異なる径方向位置で突出する環状の他の突条部を設ける請求項1〜4の何れか1項に記載の管継手。
  6. 前記継手本体と前記ナット部材それぞれがフッ素樹脂で形成されている請求項1〜5の何れか1項に記載の管継手。
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