JP5523612B1 - 管継手構造 - Google Patents

管継手構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5523612B1
JP5523612B1 JP2013098673A JP2013098673A JP5523612B1 JP 5523612 B1 JP5523612 B1 JP 5523612B1 JP 2013098673 A JP2013098673 A JP 2013098673A JP 2013098673 A JP2013098673 A JP 2013098673A JP 5523612 B1 JP5523612 B1 JP 5523612B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral surface
circumferential groove
concave circumferential
outer peripheral
cap nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013098673A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014219059A (ja
Inventor
智史 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoue Sudare Co Ltd
Original Assignee
Inoue Sudare Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue Sudare Co Ltd filed Critical Inoue Sudare Co Ltd
Priority to JP2013098673A priority Critical patent/JP5523612B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5523612B1 publication Critical patent/JP5523612B1/ja
Publication of JP2014219059A publication Critical patent/JP2014219059A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L19/00Joints in which sealing surfaces are pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on or into one of the joint parts
    • F16L19/08Joints in which sealing surfaces are pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on or into one of the joint parts with metal rings which bite into the wall of the pipe
    • F16L19/10Joints in which sealing surfaces are pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on or into one of the joint parts with metal rings which bite into the wall of the pipe the profile of the ring being altered

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints With Pressure Members (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Abstract

【課題】パイプがアルミニウムから成る場合、端部にフレア加工せず、迅速に強力な接続が可能な管継手構造を提供する。
【解決手段】雄ネジ付き継手本体1と、継手本体1の雄ネジ2に螺着される袋ナット3と、を備え、アルミニウム管4を接続する管継手構造に於て、袋ナット3の内部収納空間10に収納されると共に、外周面8に凹周溝9を有し、袋ナット3と継手本体1の雄ネジ2を螺着させる際に継手本体1と袋ナット3からアキシャル方向の圧縮力を受けて、凹周溝底薄壁部13がラジアル内方向へ塑性変形して、挿入されているアルミニウム管4の外周面14側から食い込んで抜止めする圧縮変形用スリーブ7を有している。さらに、凹周溝底薄壁部13の内周面には小凸条が形成され、抜止めの力を補強する耐引抜力増強機能を発揮する。
【選択図】図2

Description

本発明は、管継手構造に関する。
管継手の一種として、フレア継手が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、図10に示すように、雄ネジ付き継手本体30のテーパ面31と、継手本体30の雄ネジ32に螺着される袋ナット33のテーパ面34の間に、銅製パイプ35の端部を拡径テーパ状に塑性加工して成るフレア端部37を、挟持させて圧接力により密封する構造である。
しかし、近年、パイプ35の材質として、高価で重い銅より、安価で軽いアルミニウムを用いたいという要望が強い。パイプ35がアルミニウムから成る場合、フレア加工を施すのが困難であるという欠点があった。勿論、銅管についても、上記フレア加工を現場で行う必要があるため、配管作業能率アップを阻害しているという欠点があった。また、それらの問題を回避するために種々の管継手構造が提案されているが、部品点数が多く、複雑な形状の部品を必要とし、組立時に手間がかかるという欠点があった。
特開2005−42858号公報
解決しようとする課題は、アルミニウム管にフレア加工を施すのが困難だという点である。あるいは、銅管にあっても、フレア加工が配管作業現場の作業能率アップを阻害していた点である。また、それらの問題を回避するための種々の管継手構造では、部品点数が多く、複雑な形状の部品を必要とし、組立時に手間がかかる点である。
本発明に係る管継手構造は、袋ナットの内部に収納されると共に、外周面にU字状の凹周溝を有する円筒形状の金属製圧縮変形用スリーブを具備し、該圧縮変形用スリーブは、未圧縮状態では、上記凹周溝の奥部には、凹周溝底薄壁部が形成され、かつ、上記凹周溝底薄壁部は平滑なスリーブ内周面側に小凸条が形成され、上記袋ナットの螺進によってアキシャル方向の圧縮力を受けて、上記凹周溝の幅寸法が減少しつつ上記凹周溝底薄壁部がラジアル内方向へ突出するようにU字状に塑性変形して、突出状のU字状弯曲部が、挿入されているアルミニウム管の外周面側から食い込んで該アルミニウム管の抜止めをするように構成し、かつ、上記U字状弯曲部の頂部には上記小凸条が対応して、上記U字状弯曲部と共に上記小凸条が上記外周面側から食い込み、上記小凸条は、上記アルミニウム管に対する上記凹周溝底薄壁部の上記塑性変形による上記U字状弯曲部の抜止め抵抗力を増大させる耐引抜力増強機能を発揮するように構成したものである。
また、本発明に係る管継手構造は、袋ナットの内部に収納されると共に、外周面にU字状の凹周溝を有する円筒形状の金属製圧縮変形用スリーブを具備し、該圧縮変形用スリーブは、未圧縮状態では、上記凹周溝の奥部には、凹周溝底薄壁部が形成され、かつ、上記凹周溝底薄壁部は平滑なスリーブ内周面側に小凸条が形成され、上記袋ナットの螺進によってアキシャル方向の圧縮力を受けて、上記凹周溝の幅寸法が減少しつつ上記凹周溝底薄壁部がラジアル内方向へ突出するようにU字状に塑性変形して、突出状のU字状弯曲部が、挿入されている銅管の外周面側から食い込んで該銅管の抜止めをするように構成し、かつ、上記U字状弯曲部の頂部には上記小凸条が対応して、上記U字状弯曲部と共に上記小凸条が上記外周面側から食い込み、上記小凸条は、上記銅管に対する上記凹周溝底薄壁部の上記塑性変形による上記U字状弯曲部の抜止め抵抗力を増大させる耐引抜力増強機能を発揮するように構成したものである。
また、上記小凸条は複数の切欠部によって、円弧状に分断形成され、該小凸条は上記外周面側から食い込んだ状態で、管回転防止機能を発揮するよう構成されている。
本発明の管継手構造によれば、塑性加工が難しいアルミニウムパイプの場合、又は、従来のフレア加工を必要としていた銅製パイプの場合、いずれも、端部にフレア加工を施す必要がなく、作業効率が良い。しかも、袋ナットを螺進するだけで、強力な耐引抜力を発揮し、かつ、密封性も優れた接続(配管)を迅速・容易に行い得る。また、部品点数が少なく、部品形状がシンプルであって、容易に組立てることができる。特に、冷媒用配管に好適である。
本発明の第1の実施の形態のパイプ接続前の状態を示す断面正面図である。 接続完了状態を示す断面正面図である。 圧縮変形用スリーブとカバー部材を示す断面正面図である。 袋ナットを示す断面正面図である。 本発明の第2の実施の形態のパイプ接続前の状態を示す断面正面図である。 接続完了状態を示した断面正面図である。 圧縮変形用スリーブの変形例を示す断面正面図である。 作用説明図である。 変形例を示す要部横断面図である。 従来例を示す断面正面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態のアルミニウム管接続前の状態を示す。図2は、接続完了状態を示す。この管継手構造は、雄ネジ付き継手本体1と、雄ネジ2に螺着される袋ナット3と、を備え、アルミニウム管4を接続する管継手構造であって、特に、冷媒用配管として好適な構成である。アルミニウム管4の端部5にフレア加工を施すことなく、アルミニウム管4と管継手6が接続される。継手本体1及び袋ナット3は、例えば真鍮から成る。アルミニウム管4及び管継手6の内部をエアコン等の冷媒が流れる。
図3及び(その要部拡大図である)図8に於て、アルミニウム製圧縮変形用スリーブ7を示す。圧縮変形用スリーブ7は、外周面8に2本のU字状凹周溝9を有する。図1・図2に示すように、圧縮変形用スリーブ7が袋ナット3の内部収納空間10に収納される。
図3に2点鎖線をもって示すように、圧縮変形用スリーブ7の内周面11に予め一体にシール層12を形成するのが望ましく、このシール層12は、例えば、PTFE等のフッ素樹脂を塗装することにより形成する。圧縮変形用スリーブ7は、袋ナット3(図1・図2参照)と継手本体1の雄ネジ2を螺着させる際に、図8(A)の自由状態から、図8(B)に示すように、継手本体1と袋ナット3からアキシャル方向の圧縮力(締付力)Fを受けて、凹周溝底薄壁部13がラジアル内方向へU字状に塑性変形して、挿入されているアルミニウム管4の外周面14側から食い込んで抜止めする(耐引抜力を有し、引抜けを防止する)。このとき、図2と図8(B)に示すように、アルミニウム管4の内周面もラジアル内方向に塑性変形して小凸条部25を形成する。凹周溝9の幅寸法Wは、塑性変形の際、減少する。なお、幅寸法Wがゼロとなる(すなわち側面15どうしが圧接する)も良い(図示省略)。また、図3に於て、2点鎖線にて示したシール層12を有する場合には、特に、食い込みの際にシール層12によって密封状態となる(図8では図示省略)。
図1と図2に示すように、継手本体1は、端部16にテーパ面17を有する(例えばJIS B8607のフレア管継手に用いられる継手本体と同一形状とする)。図3及び図1・図2に示すように、圧縮変形用スリーブ7は、端部18に、継手本体1のテーパ面17に対応した(同一傾斜角度θの)圧接シール用テーパ面19を有する。テーパ面17と圧接シール用テーパ面19は、従来のフレア管継手の管継手構造と同様に圧接により密封作用をなす。
そして、テーパ面17とテーパ面19とが強く圧接した際に、端部18が(ラジアル外方向に)過大な拡径塑性変形を発生することを防止するため、補強用内鍔部28をラジアル内方向に突設させている。なお、この内鍔部28の内方高さに相当する段差寸法Hは、図1,図2の管(パイプ)4(40)の肉厚寸法と略同一とするのが望ましい。
上記内鍔部28について詳しく説明すると、図1〜図3に示したように、内鍔部28の内端面28aは、前記段差寸法Hを有する軸心直交平面状段付面が該当する。そして、傾斜角度θのテーパ面19の傾斜線は、(折曲り部無しで)直線状として内鍔部28の外端面の一部を形成し、その傾斜線の内径方向端部19Cは、軸心直交平面部28bに連結している(図3参照)。
このように、内鍔部28がスリーブ7に付加されていることによって、テーパ面19がテーパ面17に対して強く(図2のように)圧接した際に、スリーブ7の端部18の肉厚を増加したことに伴う補強作用によって、過大な拡径塑性変形を防止し、しかも、さらなる螺進によって一層強くテーパ面19,17が相互に圧接した際には、前記軸心直交平面部28bが、継手本体1の先端面16Aに当接して、ストッパ作用によって、袋ナット3の過大螺進を防止し、かつ、過大な拡径塑性変形を確実に防止する。即ち、図例では、内鍔部28は、その肉厚(断面積)増加に伴う補強作用、及び、先端面16Aに当接する段差状の軸心直交平面部28bによるストッパ作用によって、端部18の拡径塑性変形(袋ナット3の過大螺進)を阻止できる。
ところで、図1〜図3、及び、図8に示すように、圧縮変形用スリーブ7に、ステンレス鋼等の硬質金属(又は硬質プラスチック)製のカバー部材24が外嵌状に取り付けられている。つまり、袋ナット3の内周面3Bと、スリーブ7の外周面との間に、カバー部材24が介在(介装)している。このカバー部材24は、スリーブ7の長さ寸法Lよりも僅かに短いアキシャル方向長さ寸法の円筒部42と、その外端に連設された内鍔部41とから成る。
カバー部材24は、袋ナット3の内周面3Bと、圧縮変形用スリーブ7の外周面との摩擦抵抗(圧着による抵抗)を低減し、滑りを助長するため(即ち、相対的回転滑り助長用)の円筒状のものである。このカバー部材24が無い場合には、スリーブ7が、袋ナット3の螺進に伴って、アキシャル方向に圧縮変形するときに、スリーブ7の外径寸法も増加する(ラジアル外方への)変形を生じ、袋ナット3の内周面3Bに強く圧着して、スリーブ7が袋ナット3と共廻りし、故に、アルミニウム管4(銅管40)も同時に共廻りして、捩れを発生する虞れがある。カバー部材24は、このような問題を解決するものである。
カバー部材24はステンレス鋼等の硬質とし、かつ、好ましくは、摩擦係数も低い材質とすることにより、スリーブ7の外周面と、袋ナット3の内周面3Bが強く圧着して(密着して)起こる上記共廻り、及び、アルミニウム管4(銅管40)の捩れを、防止することができる。なお、袋ナット3と、圧縮変形用スリーブ7の電蝕を防止する機能を発揮する場合もある。さらに言えば、前記内鍔部41は、スリーブ7の外端面と、袋ナット3の内鍔部3Aとの間の摩擦抵抗を低減して、滑り易くする作用もなす。
図4に示すように、袋ナット3の少なくとも内面受口20及び外端面26に、電蝕防止のための絶縁性樹脂21を塗装する。袋ナットが真鍮等のアルミニウムとは異なる金属から成っても、異種金属の間での電蝕の発生を防止することができる。樹脂21は、例えば、エポキシ樹脂から成るのが好ましい。
図5は、本発明の第2の実施の形態のアルミニウム管接続前の状態を示す。図6は、接続完了状態を示す。図5〜図7に示すように、圧縮変形用スリーブ7が内周面11に2本のシール溝22を有する。シール溝22内にOリング等のシール材23が内装される。圧縮変形用スリーブ7の内周面11はシール層を有していない。(圧縮変形用スリーブ7のアキシャル方向長さ寸法Lは、第1の実施の形態より長くなる。)その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
ところで、図7(B)は、図7(A),図5,図6の変形例に相当するものであって、シール材23(シール溝22)の位置と、凹周溝9の位置とを、アキシャル方向に入れ替えた構成である。この図7(B)のように構成すれば、配管接続完了状態下(図6参照)で、凹周溝底薄壁部13が管4(40)の外周面14への圧着による密封作用が第1段階で働き、仮にこの密封作用が不十分な場合に、(ラジアル外方側の)シール材23によって、確実な密封作用をなすことができる。
既述の第1・第2の実施の形態に於て、スリーブ7としては、アルミニウム管4と同一材質のアルミニウムを用いることが好ましいが、所望により、外表面に(メッキ加工や溶射等によって)アルミニウム層が被覆された銅をもって構成することもできる。つまり、電蝕を防止することができれば、後者を選択可能である。
次に、他の実施の形態について説明すると、図1〜図3に示した第1の実施の形態に於て、パイプとして銅管40を使用する場合には、スリーブ7の材質を銅とする。スリーブ7の他の形状や構成は、図1〜図3で述べた場合と同様であるので詳細を省略する。
次に、さらに別の実施の形態について説明すると、図5と図6に示した第2の実施の形態に於て、パイプとして銅管40を使用する場合には、スリーブ7の材質を銅とする。スリーブ7の他の形状や構成は、図5と図6で述べた場合と同様であるので詳細を省略する。
なお、いずれの実施の形態の場合も、パイプが銅管40の場合には、図4に示した袋ナット3を銅として、樹脂21の被膜を省略可能な場合がある。
ところで、図1〜図8に示した各実施の形態に於て、50は、2個の凹周溝底薄壁部13,13の内の一方(図例では外方側)に於て、スリーブ内周面側に形成された爪型の小凸条である。この小凸条50は、凹周溝底薄壁部13のアキシャル方向中央部位に、継手本体1側を向いた段付面50Aを有する略三角形の断面形状を有し、抜止めに対する抵抗力を増大させる耐引抜力増強機能を発揮するものである。即ち、図2,図6,図8(B)等に示すように、圧縮力Fを袋ナット3から受けて圧縮変形してゆくと、凹周溝底薄壁部13のU字状塑性変形と共に、深くアルミニウム管4(又は銅管40)の外周面に食い込み、溝底薄壁部13の耐引抜力を、さらに増大させる耐引抜力増強機能を発揮する。
図8(B)に示すように、左方(継手本体1側)の溝底薄壁部13はU字状に弯曲して、アルミニウム管4(又は銅管40)の外周面に食い込むのに対し、右方(外方)の溝底薄壁部13はベースのU字状弯曲部と、その頂部の小凸条50とが、一体に食い込み強力な耐引抜力を発揮する。
なお、図1,図3,図5,図7,図8(A)に示した実施の形態では、基本の平滑内周面部11Aの内径寸法よりも微小寸法2d(図3参照)だけ大径とした大径内周面部11Bを形成して、この大径内周面部11Bのアキシャル方向中間に小凸条50を配設(形成)し、この小凸条50の内径寸法を、平滑内周面部11Aの内径寸法と、同一とするのが、望ましい。即ち、小凸条50の左右両側(アキシャル方向内外各々)に、微小寸法d(図3参照)の逃げを形成する。
本発明に於て、スリーブ7の未圧縮状態では、図3に示したような微小寸法dの凹凸が存在していても、平滑円周面状部と呼ぶこととする。従って、この平滑円周面状部の位置に対応して、凹周溝9,9が配設されていると言うことができる。さらに、凹周溝9,9の溝底薄壁部13,13の内周側は、未圧縮状態では、平滑円周面状と言うことができる。
次に、図9に示した変形例に於て、44は小凸条50の切欠部(無存在部)であって、複数の切欠部44によって、小凸条50は円弧状に分断形成され、従って、この分断円弧状の小凸条50が、外周面14側からアルミニウム管4(又は銅管40)に食い込んだ状態で、管回転防止機能を発揮する。即ち、図8(B)の食い込んだ状態では、周方向位置で小凸条50が存在する部位と存在しない部位が交互に形成され、従って、管4,40と、スリーブ7とは、相対的に軸心廻りに回転せず、管4,40の回転は確実に防止される。これによって、配管完了後に、回転トルク(外力)が管4,40に作用したとしても、管4,40が回転せず、これによって、図8(B)に示すように食い込んだ薄壁部13と管外周面14との間を通っての流体の外部漏洩が防止できる。
そして、図1〜図9の各実施の形態に於て、凹周溝9の本数は、2本が最も好ましい。しかしながら、1本又は3本以上とすることも可能ではある。また、本発明に於て、少なくとも1本の凹周溝9の溝底薄壁部13には、耐引抜力増強機能を発揮する小凸条50を具備している。
追加説明すれば、本発明では、1本の凹周溝9の場合には、その溝底薄壁部13には必ず小凸条50を有し、また、2本の凹周溝9の場合には、1本又は2本がその溝底薄壁部13に小凸条50を有し、3本の凹周溝9の場合には、1本又は2本若しくは3本が、溝底薄壁部13に小凸条50を有する。さらに、図9に示したような切欠部44を有する小凸条50を、上述の1本又は複数本凹周溝9の薄壁部13に形成するも自由である。
ところで、本発明の上述の圧縮変形用スリーブ7は、「短円筒型」である点が一つの特徴であり、ここで「短円筒型」とは、外径寸法をDとし、長さ寸法をLとすると、 0.5≦L/D≦ 3.0を言うものと定義する。従って、本発明の特徴の一つは、このような短円筒型の円形内周面が、圧縮力Fを受けて、凹周溝底薄壁部13がラジアル内方向へ突出する塑性変形を起こして、挿入されているアルミニウム管4又は銅管40の外周面14側から、安定したU字状に食い込み、抜け止めし、その際、小凸条50は、抜止めに対する抵抗力を増大させる耐引抜力増強機能を発揮する構成である。「短円筒型」のスリーブ7は、未圧縮状態から圧縮状態へと、常に安定姿勢を保持するので、局部的な(小さな)凹周溝底薄壁部13は、図1から図2のように、又は、図5から図6のように、さらに、図8(A)から(B)のように、安定した塑性変形の途中姿勢を保ちつつ、最終的な管食い込み塑性変形を行うことができる。
なお、凹周溝9はU字状であれば、図示のアールが大きいU字状以外に、四角張ったU字状や、溝奥部が膨出状であっても良い。
なお、本発明に於て、「アルミニウム」には、アルミニウム合金を含むものとし、また、「銅」には、銅系合金を含むものとする。
また、圧縮変形用スリーブ7が内周面11にシール溝22を有し、シール溝22内にシール材23を内装したので、シール性をより向上・安定させることができる。なお、パイプ外周面と、袋ナット3の外端面26の隅部には雨水等が溜りやすいが、絶縁性樹脂21を被覆すれば、パイプがアルミニウムから成り、かつ、継手本体1及び袋ナット3が真鍮等のアルミニウムとは異なる金属から成っていても、異種金属の間での電蝕の発生を防止することができる。
また、袋ナットの内周面と、圧縮変形用スリーブの外周面との間に、相対的回転滑り助長用円筒状カバー部材を介在させた構成とすることによって、袋ナット3の内周面3Bと、スリーブ7の外周面との間が軽く回転して、最終的にアルミニウム管4又は銅管40が捩れるという問題を解決して、確実に配管接続作業が容易となる。
本発明は、設計変更可能であって、上述の各実施形態に、カバー部材24を省略しても自由である(図示省略)。また、圧縮変形用スリーブ7が、内周面11に1本のシール溝22を有するも良い。また、袋ナット3の全表面に樹脂21を塗装するも良い。
以上のように、本発明は、袋ナット3の内部に収納されると共に、外周面8に凹周溝9を有する円筒形状の圧縮変形用スリーブ7を具備し、該圧縮変形スリーブ7は、未圧縮状態では、上記凹周溝9の奥部には、凹周溝底薄壁部13が形成され、かつ、上記凹周溝底薄壁部13はスリーブ内周面側に小凸条50が形成され、上記袋ナット3の螺進によってアキシャル方向の圧縮力Fを受けて、上記凹周溝9の幅寸法Wが減少しつつ上記凹周溝底薄壁部13がラジアル内方向へ突出するように塑性変形して、挿入されているアルミニウム管4の外周面14側から食い込んで該アルミニウム管4の抜止めをするように構成し、かつ、上記小凸条50は、抜止めに対する抵抗力を増大させる耐引抜力増強機能を発揮するように構成したので、迅速に強力な接続(配管)作業を行い得る。さらに、アルミニウム管4にフレア加工を施す必要がなく、作業効率が良い。また、部品点数が少なく、部品形状がシンプルであって、容易に組立てることができる。特に、凹周溝底壁部13と小凸条50の共働によって、耐引抜力は著しく強大である。
また、袋ナット3の内部に収納されると共に、外周面8に凹周溝9を有する円筒形状の圧縮変形用スリーブ7を具備し、該圧縮変形スリーブ7は、未圧縮状態では、上記凹周溝9の奥部には、凹周溝底薄壁部13が形成され、かつ、上記凹周溝底薄壁部13はスリーブ内周面側に小凸条50が形成され、上記袋ナット3の螺進によってアキシャル方向の圧縮力Fを受けて、上記凹周溝9の幅寸法Wが減少しつつ上記凹周溝底薄壁部13がラジアル内方向へ突出するように塑性変形して、挿入されている銅管40の外周面14側から食い込んで該銅管40の抜止めをするように構成し、かつ、上記小凸条50は、抜止めに対する抵抗力を増大させる耐引抜力増強機能を発揮するように構成したので、従来の銅管端部へのフレア加工が全く不要となり、迅速な配管作業を行い得て、作業能率の向上を図り得て、かつ、強力な接続完了の構造となる。さらに、部品点数が少なく、部品形状もシンプルとなる。特に、凹周溝底壁部13と小凸条50の共働によって、耐引抜力は著しく強大である。
また、上記小凸条50は複数の切欠部44によって、円弧状に分断形成され、該小凸条50は上記外周面14側から食い込んだ状態で、管回転防止機能を発揮するよう構成されているので、アキシャル方向の圧縮力Fを受けてスリーブ7が塑性変形すると同時に、管4,40の回転が防止されて、密封性が低下することを阻止でき、長期間にわたって優れた密封性能を発揮する。
1 (雄ネジ付き)継手本体
3 袋ナット
4 アルミニウム管
7 圧縮変形用スリーブ
8 外周面
9 凹周溝
10 内部収納空間
11 内周面
13 凹周溝底薄壁部
14 外周面
24 カバー部材
40 銅管
50 小凸条
F 圧縮力(締付力)
W 幅寸法

Claims (3)

  1. 袋ナット(3)の内部に収納されると共に、外周面(8)にU字状の凹周溝(9)を有する円筒形状の金属製圧縮変形用スリーブ(7)を具備し、
    該圧縮変形用スリーブ(7)は、未圧縮状態では、上記凹周溝(9)の奥部には、凹周溝底薄壁部(13)が形成され、かつ、上記凹周溝底薄壁部(13)は平滑なスリーブ内周面側に小凸条(50)が形成され、
    上記袋ナット(3)の螺進によってアキシャル方向の圧縮力(F)を受けて、上記凹周溝(9)の幅寸法(W)が減少しつつ上記凹周溝底薄壁部(13)がラジアル内方向へ突出するようにU字状に塑性変形して、突出状のU字状弯曲部が、挿入されているアルミニウム管(4)の外周面(14)側から食い込んで該アルミニウム管(4)の抜止めをするように構成し、かつ、上記U字状弯曲部の頂部には上記小凸条(50)が対応して、上記U字状弯曲部と共に上記小凸条(50)が上記外周面(14)側から食い込み、上記小凸条(50)は、上記アルミニウム管(4)に対する上記凹周溝底薄壁部(13)の上記塑性変形による上記U字状弯曲部の抜止め抵抗力を増大させる耐引抜力増強機能を発揮するように構成したことを特徴とする管継手構造。
  2. 袋ナット(3)の内部に収納されると共に、外周面(8)にU字状の凹周溝(9)を有する円筒形状の金属製圧縮変形用スリーブ(7)を具備し、
    該圧縮変形用スリーブ(7)は、未圧縮状態では、上記凹周溝(9)の奥部には、凹周溝底薄壁部(13)が形成され、かつ、上記凹周溝底薄壁部(13)は平滑なスリーブ内周面側に小凸条(50)が形成され、
    上記袋ナット(3)の螺進によってアキシャル方向の圧縮力(F)を受けて、上記凹周溝(9)の幅寸法(W)が減少しつつ上記凹周溝底薄壁部(13)がラジアル内方向へ突出するようにU字状に塑性変形して、突出状のU字状弯曲部が、挿入されている銅管(40)の外周面(14)側から食い込んで該銅管(40)の抜止めをするように構成し、かつ、上記U字状弯曲部の頂部には上記小凸条(50)が対応して、上記U字状弯曲部と共に上記小凸条(50)が上記外周面(14)側から食い込み、上記小凸条(50)は、上記銅管(40)に対する上記凹周溝底薄壁部(13)の上記塑性変形による上記U字状弯曲部の抜止め抵抗力を増大させる耐引抜力増強機能を発揮するように構成したことを特徴とする管継手構造。
  3. 上記小凸条(50)は複数の切欠部(44)によって、円弧状に分断形成され、該小凸条(50)は上記外周面(14)側から食い込んだ状態で、管回転防止機能を発揮するよう構成されている請求項1又は2記載の管継手構造。
JP2013098673A 2013-05-08 2013-05-08 管継手構造 Active JP5523612B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013098673A JP5523612B1 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 管継手構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013098673A JP5523612B1 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 管継手構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5523612B1 true JP5523612B1 (ja) 2014-06-18
JP2014219059A JP2014219059A (ja) 2014-11-20

Family

ID=51175671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013098673A Active JP5523612B1 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 管継手構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5523612B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111237552A (zh) * 2020-04-01 2020-06-05 湖南振辉管业有限公司 金属塑料复合管端面和端口双增强双密封装置及制造方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52145619U (ja) * 1976-04-30 1977-11-04
JPS5353617U (ja) * 1976-10-08 1978-05-09
JPS5821296Y2 (ja) * 1980-04-15 1983-05-06 福島 一隆 グランド型気密接手
JPS6157292U (ja) * 1984-09-21 1986-04-17
JPS61186888U (ja) * 1985-05-14 1986-11-21
JPH01203788A (ja) * 1988-02-04 1989-08-16 Taku Seisakusho:Kk 樹脂管と継手本体との接続構造
JPH01180088U (ja) * 1988-06-10 1989-12-25
JPH09166252A (ja) * 1995-10-11 1997-06-24 Itaru Goda パイプグリップ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52145619U (ja) * 1976-04-30 1977-11-04
JPS5353617U (ja) * 1976-10-08 1978-05-09
JPS5821296Y2 (ja) * 1980-04-15 1983-05-06 福島 一隆 グランド型気密接手
JPS6157292U (ja) * 1984-09-21 1986-04-17
JPS61186888U (ja) * 1985-05-14 1986-11-21
JPH01203788A (ja) * 1988-02-04 1989-08-16 Taku Seisakusho:Kk 樹脂管と継手本体との接続構造
JPH01180088U (ja) * 1988-06-10 1989-12-25
JPH09166252A (ja) * 1995-10-11 1997-06-24 Itaru Goda パイプグリップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014219059A (ja) 2014-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014045632A1 (ja) 管継手構造
JP5592573B1 (ja) 冷媒用管継手構造
US3423109A (en) Hose fitting
JP6112842B2 (ja) 管継手構造
JP5723470B1 (ja) 冷媒用管継手構造
JP5736499B1 (ja) 管継手構造
JP5523612B1 (ja) 管継手構造
WO2018011906A1 (ja) 管継手
JP4789999B2 (ja) 樹脂管継手
JP2014109295A (ja) 管継手構造
JP2015135170A (ja) 冷媒用管継手構造
JP4005114B1 (ja) チューブのフレア締結構造
JP6234785B2 (ja) 継手
JP5503797B1 (ja) 冷媒用管継手構造
TWI509177B (zh) 管接頭構造
JP6404434B1 (ja) 管継手構造
JP5934667B2 (ja) 管継手
JPH0336797Y2 (ja)
JP6448229B2 (ja) 継手
JP7126209B2 (ja) 管継手
JP2010223291A (ja) 樹脂管継手
JP2007321857A (ja) 配管継手
WO2020262318A1 (ja) 管継手
JP2021188677A (ja) 管継手
JP2021188676A (ja) 管継手

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5523612

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250