JP2009114931A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の制御装置において、吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時に外部EGRガス量を急激に変化させず、燃費の向上を図る技術を提供する。
【解決手段】内燃機関の運転状態が低負荷領域側L内で高負荷領域側H手前の所定領域Pに移行した場合(S103−yes)に、吸気弁のバルブタイミングを吸気弁の開弁時期が内燃機関の運転状態が低負荷領域側にある場合よりも遅い遅開き且つ吸気弁の閉弁時期が内燃機関の運転状態が低負荷領域側にある場合よりも遅い下死点近傍で閉じるタイミングとすると共に外部EGRガスを内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量へ向けて導入開始する(S104)。
【選択図】図8

Description

本発明は、吸気弁の開閉特性を変更する可変動弁機構と外部EGR装置とを制御する内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関の可変動弁機構として、吸気弁の開閉特性である開弁期間(バルブ作用角)の変更を行うバルブ作用角可変機構が知られている。また、内燃機関の排気通路から排気の一部を外部EGRガスとして取り込み、内燃機関の吸気通路へ当該外部EGRガスを還流させる外部EGR装置が知られている。
そして、内燃機関の運転状態が低負荷領域側にある場合には、吸気弁のバルブ作用角を小作用角にして燃費の向上を図り、内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合には、吸気弁のバルブ作用角を大作用角にすると共に外部EGRガスを導入して、燃費の向上と共にNOxの低減を図る技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−89341号公報 特開2000−73803号公報 特開2005−351154号公報
ところで、内燃機関の運転状態が低負荷領域側から高負荷領域側へ移行する際には、吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える。またこのとき、吸気弁のバルブ作用角の切り替えと同時に、外部EGRガスが大量に要求される。しかし、外部EGRガスは内燃機関に還流されるまでの還流経路が長いため、外部EGRガスを導入開始してからも実際に内燃機関に外部EGRガスが到達するまでには時間がかかり、内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量の外部EGRガスが内燃機関に供給されるまでに還流遅れが生じている。
よって、内燃機関の運転状態が高負荷領域側へ移行した直後、すなわち吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替えた直後は、外部EGRガスが不足してしまう。すると、外部EGRガスの不足に起因して内燃機関の筒内ガスの熱容量が大きくならず、燃焼温度が低下せず、冷却損失が低下しない。このため、冷却損失が低下することで得られる燃費の向上の効果が得られなくなる。また、内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量の外部EGRガスが内燃機関に供給されるまでの還流遅れが生じている間は、吸入空気量の制御が変動する外部EGRガスの導入量に対応しなければならないことから制御が困難になり、これによっても燃費悪化が改善できなくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内燃機関の制御装置において、吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時に外部EGRガス量を急激に変化させず、燃費の向上を図る技術を提供することにある。
本発明にあっては、以下の構成を採用する。すなわち、本発明は、
吸気弁のバルブ作用角を少なくとも2段階に切り替え可能な吸気弁バルブ作用角可変機構と、
前記吸気弁のバルブタイミングを変更可能な吸気弁バルブタイミング可変機構と、
内燃機関の排気通路から排気の一部を外部EGRガスとして取り込み、前記内燃機関の
吸気通路へ当該外部EGRガスを還流させる外部EGR装置と、
を備え、
前記内燃機関の運転状態が低負荷領域側にある場合には、前記吸気弁のバルブ作用角を小作用角とすると共に前記吸気弁のバルブタイミングを前記吸気弁の閉弁時期が下死点よりも早い早閉じのタイミングとし、
前記内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合には、前記吸気弁のバルブ作用角を大作用角とすると共に前記外部EGRガスを前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも多く還流させる内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側内で前記高負荷領域側手前の所定領域に移行した場合に、前記吸気弁のバルブタイミングを前記吸気弁の開閉時期が前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも遅角されるタイミングとすると共に前記外部EGRガスを前記内燃機関の運転状態が前記高負荷領域側にある場合に要求される要求量へ向けて導入開始することを特徴とする内燃機関の制御装置である。
内燃機関の運転状態が低負荷領域側から高負荷領域側へ移行する際には、吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える。またこのとき、吸気弁のバルブ作用角の切り替えと同時に、内燃機関の運転状態が低負荷領域側にある場合よりも多くの外部EGRガスが大量に要求される。しかし、外部EGRガスは内燃機関に還流されるまでの還流経路が長いため、外部EGRガスを導入開始してからも実際に内燃機関に外部EGRガスが到達するまでには時間がかかり、内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量の外部EGRガスが内燃機関に供給されるまでに還流遅れが生じている。
よって、内燃機関の運転状態が高負荷領域側へ移行した直後、すなわち吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替えた直後は、外部EGRガスが不足してしまう。すると、外部EGRガスの不足に起因して内燃機関の筒内ガスの熱容量が大きくならず、燃焼温度が低下せず、冷却損失が低下しない。このため、冷却損失が低下することで得られる燃費の向上の効果が得られなくなる。また、内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量の外部EGRガスが内燃機関に供給されるまでの還流遅れが生じている間は、吸入空気量の制御が変動する外部EGRガスの導入量に対応しなければならないことから制御が困難になり、これによっても燃費悪化が改善できなくなる。
これに対し、内燃機関の運転状態が低負荷領域側にある時から少しずつ外部EGRガスを導入し、吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替えた時に内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量の外部EGRガスが内燃機関に供給できるようにしておくことも考えられる。しかし、内燃機関の運転状態が低負荷領域側にある場合には、吸気弁のバルブ作用角が小作用角であり、早期に吸気流動がなくなるので、内燃機関の筒内ガスの乱れが少ししか形成できない。このため、燃焼悪化要因に対する耐性が低い。外部EGRガスの導入は燃焼悪化要因であるため、燃焼悪化要因に対する耐性が低い状態では大量に外部EGRガスを導入することはできない。したがって、吸気弁のバルブ作用角が小作用角である場合には、内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量の外部EGRガスを導入することは困難と考えられていた。
そこで、本発明では、内燃機関の運転状態が低負荷領域側内で高負荷領域側手前の所定領域に移行した場合に、吸気弁のバルブタイミングを吸気弁の開閉時期が内燃機関の運転状態が低負荷領域側にある場合よりも遅角されるタイミングとすると共に外部EGRガスを内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量へ向けて導入開始することとした。
ここで、所定領域とは、内燃機関の運転状態が低負荷領域側内にあるものであって、運転状態がそれよりも高負荷方向へ移行すると、運転状態が高負荷領域側へ移行する高負荷
領域側手前の領域である。
本発明によると、内燃機関の運転状態が低負荷領域側内で所定領域に移行した場合に、外部EGRガスを内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量へ向けて導入開始し、外部EGRガスを増量する。このため、内燃機関の運転状態が所定領域から実際に高負荷領域側に移行する時には、内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量に近い量の外部EGRガスが導入済みとなる。したがって、内燃機関の運転状態が高負荷領域側へ移行した直後、すなわち吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替えた直後には、外部EGRガスの不足が生じない。よって、十分な外部EGRガスが導入されて内燃機関の筒内ガスの熱容量が大きくなり、燃焼温度が低下し、冷却損失が低下する。このため、冷却損失が低下することで燃費の向上の効果が得られる。また、内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量の外部EGRガスが内燃機関に供給されるまでに還流遅れが生じないので、吸入空気量の制御が容易になり、これによっても燃費悪化を改善できる。
しかし、上記のように内燃機関の運転状態が低負荷領域側内で所定領域に移行した場合に、外部EGRガスを増量することは燃焼悪化要因であり、このままでは燃焼が悪化するおそれがある。そこで、本発明によると、内燃機関の運転状態が低負荷領域側内で所定領域に移行した場合に、吸気弁のバルブタイミングを吸気弁の開閉時期が内燃機関の運転状態が低負荷領域側にある場合よりも遅角されるタイミングとする。これによると、吸気弁の開弁時期を遅開きにでき、吸気弁の閉弁時期を下死点近傍閉じにできる。このため、吸気弁の開弁時期を遅開きにすることによって、吸気弁開弁時に吸気弁を通過する吸気による摩擦損失が温度に変換され内燃機関の筒内温度が上昇する。また、吸気弁の閉弁時期を下死点近傍閉じにすることによって、実圧縮比が上がり内燃機関の筒内温度が上昇する。このような2つの要因によって内燃機関の筒内温度が上昇することによって、燃焼が良化し、燃焼悪化要因に対して耐性が高くなる。したがって、本発明では燃焼悪化要因に対して耐性が高いので、燃焼悪化要因である外部EGRガスを増量しても燃焼が悪化せず、要求量近くの大量の外部EGRガスを導入できる。
以上のように本発明によると、吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時に外部EGRガス量を急激に変化させず、スムースに大量の外部EGRガスを導入でき、吸気弁のバルブ作用角を大作用角へ切り替え直後の燃費の向上を図ることができる。
前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側内で前記高負荷領域側手前の所定領域に移行した場合に、前記吸気弁のバルブタイミングを前記吸気弁の開弁時期が前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも遅い遅開き且つ前記吸気弁の閉弁時期が前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも遅い下死点近傍で閉じるタイミングとするとよい。
本発明によると、内燃機関の運転状態が低負荷領域側内で所定領域に移行した場合に、吸気弁の開弁時期を遅開きにし、吸気弁の閉弁時期を下死点近傍閉じにする。したがって、吸気弁の開弁時期を遅開きにすることによって、吸気弁開弁時に吸気弁を通過する吸気による摩擦損失が温度に変換され内燃機関の筒内温度が上昇する。また、吸気弁の閉弁時期を下死点近傍閉じにすることによって、実圧縮比が上がり内燃機関の筒内温度が上昇する。このような2つの要因によって内燃機関の筒内温度が上昇することによって、燃焼が良化し、燃焼悪化要因に対して耐性を高くすることができる。
前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側内で前記高負荷領域側手前の所定領域に移行した場合に、前記吸気弁のバルブタイミングを前記吸気弁の開閉時期が前記内燃機関の
運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも遅角されるタイミングとするときの前記吸気弁の開閉時期の遅角量は、前記内燃機関の機関回転数に応じて変更されるとよい。
本発明によると、吸気弁の開閉時期の遅角量を内燃機関の機関回転数に応じて変更する。
内燃機関の運転状態が所定領域に移行した場合において、内燃機関の機関回転数が高いときには、内燃機関の筒内ガスの乱れが発生し易く、燃焼悪化要因に対する耐性が高い。このため、この場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を高めるための吸気弁の開閉時期の遅角量を減少させることができる。よって、吸気弁の開閉時期の遅角量を減少させて、吸気弁の閉弁時期をできるだけ早閉じ側とすることで、ポンプ損失を低減し、燃費の低下を抑制できる。
一方、内燃機関の運転状態が所定領域に移行した場合において、内燃機関の機関回転数が低いときには、内燃機関の筒内ガスの乱れが発生し難く、燃焼悪化要因に対する耐性が低い。また、内燃機関の運転状態がこの場合から高負荷領域側に移行すると、移行直後に内燃機関の運転状態が低回転高負荷のノックが発生し易い状態となるので、ノックの発生を抑制するためより大量の外部EGRガスが要求される。このため、この場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を最大限高めるために、吸気弁の開閉時期の遅角量を、吸気弁の開弁時期を遅開き且つ吸気弁の閉弁時期を下死点近傍閉じにできるだけ近づけるよう増加させたい。よって、吸気弁の開閉時期の遅角量を増加させて、吸気弁の開弁時期を遅開き且つ吸気弁の閉弁時期を下死点近傍閉じにできるだけ近づけることで、燃焼悪化要因に対する耐性をより高めることができる。
このように、本発明によると、内燃機関の機関回転数が高いときには若干でも燃費低下を抑制できると共に、外部EGRガスを導入するための燃焼悪化要因に対する耐性を高めた状態に維持することができる。
前記遅角量は、前記内燃機関の機関回転数が低くなる程増加するとよい。
本発明によると、内燃機関の機関回転数が高いときには、吸気弁の開閉時期の遅角量を減少させて、吸気弁の閉弁時期をできるだけ早閉じ側とすることで、ポンプ損失を低減し、燃費の低下を抑制できる。また内燃機関の機関回転数が低いときには、吸気弁の開閉時期の遅角量を増加させて、吸気弁の開弁時期を遅開き且つ吸気弁の閉弁時期を下死点近傍閉じにできるだけ近づけることで、燃焼悪化要因に対する耐性をより高めることができる。
前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側内で前記高負荷領域側手前の所定領域に移行した場合に、前記吸気弁のバルブタイミングを前記吸気弁の開閉時期が前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも遅角されるタイミングとするときの前記吸気弁の開閉時期の遅角量は、外部EGRガスの前記要求量に応じて変更されるとよい。
本発明によると、吸気弁の開閉時期の遅角量を外部EGRガスの要求量に応じて変更する。
外部EGRガスの要求量が少ないときには、燃焼悪化要因である外部EGRガスの増加量は少なく、燃焼悪化要因に対する耐性が比較的低くてもよい。このため、この場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を高めるための吸気弁の開閉時期の遅角量を減少させることができる。よって、吸気弁の開閉時期の遅角量を減少させて、吸気弁の閉弁時期をできるだけ早閉じ側とすることで、ポンプ損失を低減し、燃費の低下を抑制できる。
一方、外部EGRガスの要求量が多いときには、燃焼悪化要因である外部EGRガスの増加量は多く、燃焼悪化要因に対する耐性ができるだけ高い方がよい。このため、この場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を最大限高めるために、吸気弁の開閉時期の遅角量を、吸気弁の開弁時期を遅開き且つ吸気弁の閉弁時期を下死点近傍閉じにできるだけ近づけるよう増加させたい。よって、吸気弁の開閉時期の遅角量を増加させて、吸気弁の開弁時期を遅開き且つ吸気弁の閉弁時期を下死点近傍閉じにできるだけ近づけることで、燃焼悪化要因に対する耐性をより高めることができる。
このように、本発明によると、外部EGRガスの要求量が少ないときには若干でも燃費低下を抑制できる。
前記遅角量は、外部EGRガスの前記要求量が多くなる程増加するとよい。
本発明によると、外部EGRガスの要求量が少ないときには、吸気弁の開閉時期の遅角量を減少させて、吸気弁の閉弁時期をできるだけ早閉じ側とすることで、ポンプ損失を低減し、燃費の低下を抑制できる。また外部EGRガスの要求量が多いときには、吸気弁の開閉時期の遅角量を増加させて、吸気弁の開弁時期を遅開き且つ吸気弁の閉弁時期を下死点近傍閉じにできるだけ近づけることで、燃焼悪化要因に対する耐性をより高めることができる。
本発明にあっては、以下の構成を採用する。すなわち、本発明は、
吸気弁のバルブ作用角を少なくとも2段階に切り替え可能な吸気弁バルブ作用角可変機構と、
前記吸気弁のバルブタイミングを変更可能な吸気弁バルブタイミング可変機構と、
内燃機関の排気通路から排気の一部を外部EGRガスとして取り込み、前記内燃機関の吸気通路へ当該外部EGRガスを還流させる外部EGR装置と、
を備え、
前記内燃機関の運転状態が低負荷領域側にある場合には、前記吸気弁のバルブ作用角を小作用角とすると共に前記吸気弁のバルブタイミングを前記吸気弁の閉弁時期が下死点よりも早い早閉じのタイミングとし、
前記内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合には、前記吸気弁のバルブ作用角を大作用角とすると共に前記外部EGRガスを前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも多く還流させる内燃機関の制御装置であって、
前記外部EGR装置は、当該外部EGR装置内を流通する前記外部EGRガスを冷却するEGRクーラと、当該外部EGR装置内を流通する前記外部EGRガスに前記EGRクーラを迂回させるバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉するバイパス弁と、を有し、
前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側内で前記高負荷領域側手前の所定領域に移行した場合に、前記外部EGRガスを前記内燃機関の運転状態が前記高負荷領域側にある場合に要求される要求量へ向けて導入開始し、導入された外部EGRガス量が前記内燃機関の燃焼状態を悪化させないために前記外部EGRガスの温度を上昇させる必要が生じる閾値となる所定量に達すると、前記バイパス弁を開弁することを特徴とする内燃機関の制御装置である。
本発明では、内燃機関の運転状態が低負荷領域側内で高負荷領域側手前の所定領域に移行した場合に、外部EGRガスを内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量へ向けて導入開始し、導入された外部EGRガス量が内燃機関の燃焼状態を悪化させないために外部EGRガスの温度を上昇させる必要が生じる閾値となる所定量に達すると、バイパス弁を開弁することとした。
ここで、所定量とは、それ以上の外部EGRガス量が導入されると、導入された外部EGRガス量が内燃機関の燃焼状態を悪化させないために外部EGRガスの温度を上昇させる必要が生じる閾値となる外部EGRガス量である。
本発明によると、内燃機関の運転状態が低負荷領域側内で所定領域に移行した場合に、外部EGRガスを内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量へ向けて導入開始し、外部EGRガスを増量する。このため、内燃機関の運転状態が所定領域から実際に高負荷領域側に移行する時には、内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量に近い量の外部EGRガスが導入済みとなる。したがって、内燃機関の運転状態が高負荷領域側へ移行した直後、すなわち吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替えた直後には、外部EGRガスの不足が生じない。よって、十分な外部EGRガスが導入されて内燃機関の筒内ガスの熱容量が大きくなり、燃焼温度が低下し、冷却損失が低下する。このため、冷却損失が低下することで燃費の向上の効果が得られる。また、内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合に要求される要求量の外部EGRガスが内燃機関に供給されるまでに還流遅れが生じないので、吸入空気量の制御が容易になり、これによっても燃費悪化を改善できる。
しかし、上記のように内燃機関の運転状態が低負荷領域側内で所定領域に移行した場合に、外部EGRガスを増量することは燃焼悪化要因であり、このままでは燃焼が悪化するおそれがある。そこで、本発明によると、導入された外部EGRガス量が所定量に達すると、バイパス弁を開弁する。これによると、外部EGRガスにEGRクーラを迂回させ、外部EGRガスはバイパス通路を通過する。このようにEGRクーラを迂回した外部EGRガスはEGRクーラで冷却されないため高温である。よって、高温の外部EGRガスが内燃機関に導入されることになる。高温の外部EGRガスが導入されると、高温の外部EGRガスの熱容量が小さいので、内燃機関の筒内温度が上昇する。これによって内燃機関の筒内温度が上昇することによって、燃焼が良化し、燃焼悪化要因に対して耐性が高くなる。したがって、本発明では燃焼悪化要因に対して耐性が高いので、燃焼悪化要因である外部EGRガスを増量しても燃焼が悪化せず、要求量近くの大量の外部EGRガスを導入できる。
ここで、本発明では、内燃機関の運転状態が低負荷領域側内で所定領域に移行した場合に、吸気弁のバルブタイミングを吸気弁の閉弁時期が下死点よりも早い早閉じのタイミングに維持したままである。このため、内燃機関の運転状態が低負荷領域側内で所定領域に移行した場合であっても、吸気弁の閉弁時期を下死点よりも早い早閉じとすることで、ポンプ損失を低減し、燃費の向上を図ることができる。
以上のように本発明によると、吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時に外部EGRガス量を急激に変化させず、スムースに大量の外部EGRガスを導入でき、吸気弁のバルブ作用角を大作用角へ切り替え前後の燃費の向上を図ることができる。
本発明によると、内燃機関の制御装置において、吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時に外部EGRガス量を急激に変化させず、燃費の向上を図ることができる。
以下に本発明の具体的な実施例を説明する。
<実施例1>
図1は、本実施例に係る内燃機関の制御装置を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、ガソリンを燃料とする火花点火式の内燃機関(ガソリンエンジン)である。
内燃機関1のシリンダヘッド2には、燃焼室3に連通する吸気ポート4と排気ポート5とが各々設けられている。シリンダヘッド2には、吸気ポート4を開閉する吸気弁6と、排気ポート5を開閉する排気弁7とが設けられている。
吸気弁6には、当該吸気弁6の開閉特性を変更する可変動弁機構が設けられている。この可変動弁機構として、吸気弁6の開閉特性である開弁期間(バルブ作用角)の変更を行う吸気弁バルブ作用角可変機構8と、吸気弁6の開閉特性である開閉時期(バルブタイミング)の変更を行う吸気弁バルブタイミング可変機構9とを備えている。
本実施例における吸気弁バルブ作用角可変機構8は、吸気弁6のリフト量と共にバルブ作用角を2段階に変更する機構である。ここでは、吸気弁6のリフト量及びバルブ作用角が小さい方を小作用角、吸気弁6のリフト量及びバルブ作用角が大きい方を大作用角という。
なお、本実施例では、吸気弁バルブ作用角可変機構8は、吸気弁6のリフト量と共にバルブ作用角を2段階に変更するだけの機構であったが、本発明としては、バルブ作用角を少なくとも2段階に変更できればよく、例えば、バルブ作用角を2段階以上の3段階などに変更できるものにも適用できるし、バルブ作用角を連続的に変更できるものでもバルブ作用角を瞬間的に大きさの離れた作用角に変更する場合に適用できる。
一方、本実施例における吸気弁バルブタイミング可変機構9は、吸気弁6のバルブ作用角を一定に維持したまま吸気弁6の開閉タイミングを連続的に変更する機構である。
シリンダヘッド2には、内燃機関1の筒内にて火花を発生する点火プラグ10が設けられている。
シリンダヘッド2には、吸気ポート4に連通する吸気管11と、排気ポート5に連通する排気管12とが接続されている。また、吸気管11には、吸気ポート4へ向けて燃料を噴射する燃料噴射弁13が設けられている。吸気管11には、エアフローメータ14が設けられている。
内燃機関1には、排気管12内を流通する排気の一部を吸気管11へ還流させる外部EGR装置30が備えられている。この外部EGR装置30は、外部EGR通路31、外部EGR弁32、及び外部EGRクーラ33を有して構成されている。
外部EGR通路31は、排気管12と吸気管11とを接続している。この外部EGR通路31を通って、排気が内燃機関1へ送り込まれる。本実施例では、外部EGR通路31を流通して還流される排気を外部EGRガスと称している。
外部EGR弁32は、外部EGR通路31に配置され、外部EGR通路31の通路断面積を調整することにより、該外部EGR通路31を流れる外部EGRガスの量を調節する。
外部EGRクーラ33は、外部EGR通路31に配置され、該外部EGRクーラ33を通過する外部EGRガスと内燃機関1の機関冷却水とで熱交換をして、該外部EGRガスの温度を低下させる。本実施例における外部EGRクーラ33が本発明のEGRクーラに
相当する。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU15が併設されている。このECU15は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
ECU15には、エアフローメータ14、内燃機関1に取り付けられた水温センサ16及びクランクポジションセンサ17などの各種センサが電気配線を介して接続され、これら各種センサの出力信号がECU15に入力されるようになっている。
ECU15は、各種センサの出力信号に基づいて、吸気弁バルブ作用角可変機構8、吸気弁バルブタイミング可変機構9、点火プラグ10、燃料噴射弁13、及び外部EGR弁32を電気的に制御することが可能になっている。
次に、従来における内燃機関1の運転状態に応じた制御について説明する。図2は、従来における内燃機関1の運転状態に応じた制御状態を例示した概略図である。図2の横軸は内燃機関1の機関回転数を表し、縦軸は内燃機関1の機関負荷を表している。
図2において、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lでは、吸入空気量が少なくてすむので、吸気弁6のバルブ作用角に小作用角が選択される。またこれと共に、ポンプ損失を低減して燃費を向上するために、吸気弁のバルブタイミングを吸気弁の閉弁時期が下死点よりも早い早閉じのタイミングに設定される。さらに燃費を向上するために、外部EGRガスを内燃機関1に供給する場合もある。
一方、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hでは、吸入空気量が多く必要なので、吸気弁6のバルブ作用角に大作用角が選択される。またこれと共に、内燃機関1の筒内ガスの熱容量を大きくし燃焼温度を低下させて冷却損失を低下させ燃費を向上するために、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合に比して大量の外部EGRガスを内燃機関1に供給する。
このような図2に示す制御状態を実現するため、内燃機関1の運転状態に応じて、吸気弁バルブ作用角可変機構8、吸気弁バルブタイミング可変機構9、及び外部EGR弁32を適宜制御するようにしている。
ところで、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lから高負荷領域側Hへ移行する際には、吸気弁バルブ作用角可変機構8を用いて吸気弁6のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える。またこのとき、吸気弁6のバルブ作用角の切り替えと同時に、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合よりも多くの外部EGRガスが大量に要求される。
図3は、従来において吸気弁6のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時の外部EGRガス量の時間変化を示す図である。図3中実細線が外部EGRガスの要求量(目標量)であり、実太線が実際の外部EGRガス量である。
図3に示すように、吸気弁6のバルブ作用角の切り替えと同時に、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合よりも多くの要求量の外部EGRガスが要求される。しかし、外部EGRガスは内燃機関1に還流されるまでの還流経路が長いため、外部EGR弁32を開き側に制御して外部EGRガスを導入開始してからも実際に内燃機関1に外部EGRガスが到達するまでには時間がかかり、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量の外部EGRガスが内燃機関1に供給されるまでに還流遅れが
生じている。このため、図3に示すように、吸気弁6のバルブ作用角の切り替え時点以後に徐々に外部EGRガス量が要求量に向けて増加することになる。
よって、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hへ移行した直後、すなわち吸気弁6のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替えた直後は、外部EGRガスが不足してしまう。すると、外部EGRガスの不足に起因して内燃機関1の筒内ガスの熱容量が大きくならず、燃焼温度が低下せず、冷却損失が低下しない。このため、冷却損失が低下することで得られる燃費の向上の効果が得られなくなる。また、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量の外部EGRガスが内燃機関1に供給されるまでの還流遅れが生じている間は、吸入空気量の制御が変動する外部EGRガスの導入量に対応しなければならないことから制御が困難になり、これによっても燃費悪化が改善できなくなる。加えて、外部EGRガスの不足に起因してトルクショックが生じることも懸念される。
これに対し、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある時から少しずつ外部EGRガスを導入し、吸気弁6のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替えた時に内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量の外部EGRガスが内燃機関1に供給できるようにしておくことも考えられる。しかし、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合には、吸気弁6のバルブ作用角が小作用角であり、早期に吸気流動がなくなるので、内燃機関1の筒内ガスの乱れが少ししか形成できない。このため、燃焼悪化要因に対する耐性が低い。外部EGRガスの導入は燃焼悪化要因であるため、燃焼悪化要因に対する耐性が低い状態では大量に外部EGRガスを導入することはできない。これにもかかわらず燃焼悪化要因に対する耐性が低い状態で外部EGRガスを大量に導入すれば、燃焼変動が大きくなり、最悪の場合には失火し機関停止に至ってしまうおそれもある。したがって、吸気弁6のバルブ作用角が小作用角である場合には、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量の外部EGRガスを導入することは困難と考えられていた。
そこで、本実施例では、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で高負荷領域側H手前の所定領域Pに移行した場合に、吸気弁バルブタイミング可変機構9を用いて吸気弁6のバルブタイミングを吸気弁6の開弁時期が内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合よりも遅い遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期が内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合よりも遅い下死点近傍で閉じるタイミングとするようにした。またこれと同時に、外部EGR弁32を開き側に制御して外部EGRガスを内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量へ向けて導入開始するようにした。
具体的な本実施例における内燃機関1の運転状態に応じた制御について説明する。図4は、本実施例における内燃機関1の運転状態に応じた制御状態を例示した概略図である。図4の横軸は内燃機関1の機関回転数を表し、縦軸は内燃機関1の機関負荷を表している。
所定領域Pは、図4に示すように、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内にあるものであって、運転状態がそれよりも高負荷方向へ移行すると、運転状態が高負荷領域側Hへ移行する高負荷領域側H手前の領域である。
図4において、内燃機関1の運転状態が所定領域Pよりも低負荷側である低負荷領域側Lでは、従来と同様に、吸入空気量が少なくてすむので、吸気弁6のバルブ作用角に小作用角が選択される。またこれと共に、ポンプ損失を低減して燃費を向上するために、吸気弁6のバルブタイミングを吸気弁6の閉弁時期が下死点よりも早い早閉じのタイミングに設定される。さらに燃費を向上するために、外部EGRガスを内燃機関1に供給する場合
がある。
一方、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hでは、従来と同様に、吸入空気量が多く必要なので、吸気弁6のバルブ作用角に大作用角が選択される。またこれと共に、内燃機関1の筒内ガスの熱容量を大きくし燃焼温度を低下させて冷却損失を低下させ燃費を向上するために、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合に比して大量の外部EGRガスを内燃機関1に供給する。
そして、本実施例では、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合に、吸気弁6のバルブ作用角に小作用角が選択されたまま、吸気弁6のバルブタイミングを吸気弁6の開弁時期が内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合よりも遅い遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期が内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合よりも遅い下死点近傍で閉じるタイミングに設定される。またこれと同時に、外部EGRガスを内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量へ向けて導入開始する。
図5は、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合に吸気弁6のバルブタイミングを変更する様子を説明する図である。本実施例では、図5に示すように、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合に、吸気弁バルブタイミング可変機構9により、吸気弁6のバルブタイミングを、移行前の吸気弁6の閉弁時期(IVC)が下死点よりも早い早閉じから、移行後の吸気弁6の開弁時期(IVO)を遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期(IVC)を下死点近傍閉じにするバルブタイミングに制御する。
つまり、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合に、吸気弁6の開弁時期が遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期が下死点近傍閉じとなる。これにより、吸気弁6の開弁時期を遅開きにすることによって、吸気弁開弁時に吸気弁6を通過する吸気による摩擦損失が温度に変換され内燃機関1の筒内温度が上昇する。また、吸気弁6の閉弁時期を下死点近傍閉じにすることによって、実圧縮比が上がり内燃機関1の筒内温度が上昇する。このような2つの要因によって内燃機関1の筒内温度が上昇することによって、燃焼が良化し、燃焼悪化要因に対して耐性が高くなる。
図6は、吸気弁6の閉弁時期(IVC)を下死点よりも早い早閉じの場合と、本実施例のように吸気弁6の開弁時期(IVO)を遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期(IVC)を下死点近傍閉じにする場合とにおける、燃焼変動が大きくなるまでの外部EGRガス量を示す図である。図6中破線が吸気弁6の閉弁時期を下死点よりも早い早閉じの場合の特性を示し、実線が吸気弁6の開弁時期を遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期を下死点近傍閉じにする場合の特性を示す。
図6に示すように、吸気弁6の開弁時期を遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期を下死点近傍閉じにすると、吸気弁6の閉弁時期を下死点よりも早い早閉じにする場合に比して燃焼悪化要因である外部EGRガスを大幅に増量しても燃焼変動が大きくなり難い。このように吸気弁6の開弁時期を遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期を下死点近傍閉じとする場合には、燃焼悪化要因に対して耐性が高いため、要求量近くの大量の外部EGRガスを導入できる。
以上のように要求量近くの大量の外部EGRガスを導入できるので、本実施例では、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内の所定領域Pにある場合に、外部EGRガスを内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量へ向けて導入開始する。
図7は、本実施例において吸気弁6のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時の外部EGRガス量の時間変化を示す図である。図7中実細線が外部EGRガスの要求量(目標量)であり、実太線が実際の外部EGRガス量である。
図7に示すように、本実施例では、内燃機関1の運転状態が所定領域Pにある場合、すなわち内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hに移行する前に、外部EGRガスが増量される。このため、内燃機関1の運転状態が所定領域Pから実際に高負荷領域側Hに移行する時には、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量に近い量の外部EGRガスが導入済みとなる。よって、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hへ移行する時点、すなわち吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時点では、要求量と実際の外部EGRガス量とのずれがほとんどない。したがって、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hへ移行した直後、すなわち吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替えた直後には、外部EGRガスの不足が生じない。よって、十分な外部EGRガスが導入されて内燃機関1の筒内ガスの熱容量が大きくなり、燃焼温度が低下し、冷却損失が低下する。このため、冷却損失が低下することで燃費が向上できる。また、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量の外部EGRガスが内燃機関1に供給されるまでに還流遅れが生じないので、吸入空気量の制御が容易になり、これによっても燃費悪化を改善できる。加えて、外部EGRガスの不足に起因したトルクショックが生じる懸念もなくなる。
次に、本実施例による内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lから高負荷領域側Hに移行する際の制御ルーチンについて説明する。図8は、本実施例による内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lから高負荷領域側Hに移行する際の制御ルーチンを示したフローチャートである。本ルーチンは、所定の時間毎に繰り返し実行される。
ステップS101では、ECU15は、内燃機関1の運転状態が所定領域Pを含まない低負荷領域側Lに存在するか否か判別する。
具体的には、内燃機関1の運転状態を予め実験などから求めた図4のマップに当てはめ、内燃機関1の運転状態が所定領域Pを含まない低負荷領域側Lに存在するか判断する。
ステップS101において内燃機関1の運転状態が所定領域Pを含まない低負荷領域側Lに存在すると肯定判定された場合には、ステップS102へ移行する。ステップS101において内燃機関1の運転状態が所定領域Pを含まない低負荷領域側Lに存在しないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
ステップS102では、ECU15は、内燃機関1の運転状態が所定領域Pを含まない低負荷領域側Lである場合における低負荷領域側モードの制御を実施する。
低負荷領域側モードは、吸気弁バルブ作用角可変機構8を用いて吸気弁6のバルブ作用角を小作用角にする。またこれと共に、吸気弁バルブタイミング可変機構9を用いて吸気弁6のバルブタイミングを吸気弁6の閉弁時期が下死点よりも早い早閉じのタイミングとする。なお、低負荷領域側モードであっても、外部EGR弁32を幾分開き側に制御して燃費向上のために内燃機関1の運転状態に応じて要求される要求量の外部EGRガスを内燃機関1に供給する場合がある。
ステップS103では、ECU15は、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行したか否か判別する。
具体的には、内燃機関1の運転状態を予め実験などから求めた図4のマップに当てはめ、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行したか判断する。
ステップS103において内燃機関1の運転状態が所定領域Pに移行したと肯定判定された場合には、ステップS104へ移行する。ステップS103において内燃機関1の運転状態が所定領域Pに移行しないと否定判定された場合には、ステップS102へ戻る。
ステップS104では、ECU15は、内燃機関1の運転状態が所定領域Pである場合における所定領域モードの制御を実施する。
所定領域モードは、吸気弁バルブタイミング可変機構9を用いて吸気弁6のバルブタイミングを吸気弁6の開弁時期が遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期が下死点近傍で閉じるタイミングとする。またこれと共に、外部EGR弁32を開き側に制御して内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合に比して大量の外部EGRガスであって内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量の外部EGRガスを導入開始する。所定領域モードでは、吸気弁6のバルブ作用角は小作用角に維持したままである。
ステップS105では、ECU15は、内燃機関1の運転状態が所定領域Pよりも高負荷側の高負荷領域側Hに移行したか否か判別する。
具体的には、内燃機関1の運転状態を予め実験などから求めた図4のマップに当てはめ、内燃機関1の運転状態が所定領域Pよりも高負荷側の高負荷領域側Hに移行したか判断する。
ステップS105において内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hに移行したと肯定判定された場合には、ステップS106へ移行する。ステップS105において内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hに移行しないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
ステップS106では、ECU15は、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hである場合における高負荷領域側モードの制御を行う。
高負荷領域側モードは、吸気弁バルブ作用角可変機構8を用いて吸気弁6のバルブ作用角を大作用角にする。またこれと共に、外部EGR弁32を開き側に制御して内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合に比して大量の外部EGRガスであって内燃機関1の運転状態に応じて要求される要求量の外部EGRガスを内燃機関1に供給する。なお、外部EGRガスは、内燃機関1の運転状態が所定領域Pにあるときから外部EGR弁32が開き側に制御されて導入開始されているため、高負荷領域側モード移行直後から十分な外部EGRガス量が内燃機関に供給されている。本ステップの処理の後、本ルーチンを一旦終了する。
以上の制御ルーチンを実行することにより、吸気弁6のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時に外部EGRガス量を急激に変化させず、スムースに大量の外部EGRガスを導入でき、吸気弁6のバルブ作用角を大作用角へ切り替え直後の燃費の向上を図ることができる。
なお、本実施例では、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で高負荷領域側H手前の所定領域Pに移行した場合に、吸気弁バルブタイミング可変機構9を用いて吸気弁6のバルブタイミングを吸気弁6の開弁時期が内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合よりも遅い遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期が内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L
にある場合よりも遅い下死点近傍で閉じるタイミングとするようにした。しかし、これに限られず、外部EGRガスを大量に導入可能なように燃焼悪化要因に対する耐性を高めることができれば、吸気弁6のバルブタイミングは吸気弁6の開閉時期が内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合よりも遅角するタイミングであればよい。
<実施例2>
次に、実施例2について説明する。ここでは、上述した実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合には、可能であれば吸気弁6の閉弁時期を下死点よりも早い早閉じとし、ポンプ損失を低減して燃費を向上したい。しかし、実施例1では、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を高めるため、吸気弁6の開弁時期を遅開き且つ吸気弁の閉弁時期を下死点近傍閉じにする。このため、実施例1では、ポンプ損失を低減できず、一律に燃費向上の効果が得られなくなってしまう。
しかし、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合において、内燃機関1の機関回転数が高いときには、内燃機関1の筒内ガスの乱れが発生し易く、燃焼悪化要因に対する耐性が高い。このため、この場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を高めるための吸気弁6の開閉時期の遅角量を減少させて、吸気弁6の閉弁時期をできるだけ早閉じ側とすることで、ポンプ損失を低減し、できるだけ燃費の低下を抑制したい。
一方、内燃機関1の低負荷領域側L内で運転状態が所定領域Pに移行した場合において、内燃機関1の機関回転数が低いときには、内燃機関1の筒内ガスの乱れが発生し難く、燃焼悪化要因に対する耐性が低い。また、内燃機関1の運転状態がこの場合から高負荷領域側Hに移行すると、移行直後に内燃機関1の運転状態が低回転高負荷のノックが発生し易い状態となるので、ノックの発生を抑制するためより大量の外部EGRガスが要求される。このため、この場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を最大限高めるために、吸気弁6の開閉時期の遅角量を、吸気弁6の開弁時期を遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期を下死点近傍閉じにできるだけ近づけるよう増加させたい。
そこで、本実施例では、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合に、吸気弁バルブタイミング可変機構9を用いて吸気弁6のバルブタイミングを吸気弁6の開閉時期が内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合よりも遅角されるタイミングとするときの吸気弁6の開閉時期の遅角量を、内燃機関1の機関回転数が低くなる程増加させるようにした。
本実施例によると、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域に移行した場合において、内燃機関1の機関回転数が高いときには、内燃機関1の筒内ガスの乱れが発生し易く、燃焼悪化要因に対する耐性が高い。このため、この場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を高めるための吸気弁6の開閉時期の遅角量を減少させて、吸気弁6の閉弁時期をできるだけ早閉じ側とすることで、ポンプ損失を低減し、燃費の低下を抑制できる。
一方、本実施例によると、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合において、内燃機関1の機関回転数が低いときには、内燃機関1の筒内ガスの乱れが発生し難く、燃焼悪化要因に対する耐性が低い。また、内燃機関1の運転状態がこの場合から高負荷領域側Hに移行すると、移行直後に内燃機関1の運転状態が低回転高負荷のノックが発生し易い状態となるので、ノックの発生を抑制するためより大量の外部EGRガスが要求される。このため、この場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を最大限高
めるために、吸気弁6の開閉時期の遅角量を増加させて、吸気弁6の開弁時期を遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期を下死点近傍閉じにできるだけ近づけることで、燃焼悪化要因に対する耐性をより高めることができる。
次に、本実施例による内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lから高負荷領域側Hに移行する際の制御ルーチンについて説明する。本実施例による内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lから高負荷領域側Hに移行する際の制御ルーチンは、実施例1の図8と同様なものである。以下の説明では、実施例1と異なるステップS104についてのみ説明する。
ステップS104では、ECU15は、内燃機関1の運転状態が所定領域Pである場合における所定領域モードの制御を行う。
本実施例における所定領域モードは、吸気弁バルブタイミング可変機構9を用いて吸気弁6のバルブタイミングを吸気弁6の開閉時期が内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合よりも遅角され且つその遅角量が内燃機関1の機関回転数が低くなる程増加するタイミングとする。ここで、吸気弁6の開閉時期の遅角量は、予め実験などで求めておいた図9に示すような内燃機関1の機関回転数と吸気弁6の開閉時期の遅角量との相関関係を表すマップに内燃機関1の機関回転数を取り込むことで求めることができる。またこれと共に、外部EGR弁32を開き側に制御して内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合に比して大量の外部EGRガスであって内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量の外部EGRガスを導入開始する。所定領域モードでは、吸気弁6のバルブ作用角は小作用角に維持したままである。
以上のように、本実施例によると、内燃機関1の機関回転数が高いときには若干でも燃費低下を抑制できると共に、外部EGRガスを導入するための燃焼悪化要因に対する耐性を高めた状態に維持することができる。
<実施例3>
次に、実施例3について説明する。ここでは、上述した実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合には、可能であれば吸気弁6の閉弁時期を下死点よりも早い早閉じとし、ポンプ損失を低減して燃費を向上したい。しかし、実施例1では、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を高めるため、吸気弁6の開弁時期を遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期を下死点近傍閉じにする。このため、実施例1では、ポンプ損失を低減できず、一律に燃費向上の効果が得られなくなってしまう。
ここで、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合において、その所定領域Pから移行する高負荷領域側Hで要求される外部EGRガスの要求量は変動する。そして、外部EGRガスの要求量が少ないときには、燃焼悪化要因である外部EGRガスの増加量は少なく、燃焼悪化要因に対する耐性が比較的低くてもよい。このため、この場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を高めるための吸気弁6の開閉時期の遅角量を減少させて、吸気弁6の閉弁時期をできるだけ早閉じ側とすることで、ポンプ損失を低減し、できるだけ燃費の低下を抑制したい。
一方、外部EGRガスの要求量が多いときには、燃焼悪化要因である外部EGRガスの増加量は多く、燃焼悪化要因に対する耐性ができるだけ高い方がよい。このため、この場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を最大限高めるために、吸気弁6の開閉時期の遅角量
を、吸気弁6の開弁時期を遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期を下死点近傍閉じにできるだけ近づけるよう増加させたい。
そこで、本実施例では、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合に、吸気弁バルブタイミング可変機構9を用いて吸気弁6のバルブタイミングを吸気弁6の開閉時期が内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合よりも遅角されるタイミングとするときの吸気弁6の開閉時期の遅角量を、所定領域Pからさらに高負荷方向に移行した場合の高負荷領域側Hで要求される外部EGRガスの要求量が多くなる程増加させるようにした。
本実施例によると、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合において、外部EGRガスの要求量が少ないときには、燃焼悪化要因である外部EGRガスの増加量は少なく、燃焼悪化要因に対する耐性が比較的低くてもよい。このため、この場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を高めるための吸気弁6の開閉時期の遅角量を減少させて、吸気弁6の閉弁時期をできるだけ早閉じ側とすることで、ポンプ損失を低減し、燃費の低下を抑制できる。
一方、本実施例によると、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合において、外部EGRガスの要求量が多いときには、燃焼悪化要因である外部EGRガスの増加量は多く、燃焼悪化要因に対する耐性ができるだけ高い方がよい。このため、この場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を最大限高めるために、吸気弁6の開閉時期の遅角量を増加させて、吸気弁6の開弁時期を遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期を下死点近傍閉じにできるだけ近づけることで、燃焼悪化要因に対する耐性をより高めることができる。
次に、本実施例による内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lから高負荷領域側Hに移行する際の制御ルーチンについて説明する。本実施例による内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lから高負荷領域側Hに移行する際の制御ルーチンは、実施例1の図8と同様なものである。以下の説明では、実施例1と異なるステップS104についてのみ説明する。
ステップS104では、ECU15は、内燃機関1の運転状態が所定領域Pである場合における所定領域モードの制御を行う。
本実施例における所定領域モードは、吸気弁バルブタイミング可変機構9を用いて吸気弁6のバルブタイミングを吸気弁6の開閉時期が内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合よりも遅角され且つその遅角量が所定領域Pからさらに高負荷方向に移行いた場合の高負荷領域側Hで要求される外部EGRガスの要求量が多くなる程増加するタイミングとする。ここで、吸気弁6の開閉時期の遅角量は、予め実験などで求めておいた図10に示すような外部EGRガスの要求量と吸気弁6の開閉時期の遅角量との相関関係を表すマップに外部EGRガスの要求量を取り込むことで求めることができる。またこれと共に、外部EGR弁32を開き側に制御して当該要求量の外部EGRガスを導入開始する。所定領域モードでは、吸気弁6のバルブ作用角は小作用角に維持したままである。
以上のように、本実施例によると、外部EGRガスの要求量が少ないときには若干でも燃費低下を抑制できる。
<実施例4>
次に、実施例4について説明する。ここでは、上述した実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
図11は、本実施例に係る内燃機関の制御装置を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。
本実施例では、外部EGR装置30に、外部EGR装置30内を流通する外部EGRガスに外部EGRクーラ33を迂回させるバイパス通路34と、バイパス通路34を開閉するバイパス弁35と、を有している。
バイパス通路34は、外部EGRクーラ33の直上流側及び直下流側の外部EGR通路31に接続されており、外部EGRガスに外部EGRクーラ33を迂回させることができる。
バイパス弁35は、バイパス通路34内に配置され、バイパス通路34に外部EGRガスを流通させるために開弁し、バイパス通路34における外部EGRガスの流通を阻止するために閉弁する。ECU15は、各種センサの出力信号に基づいて、バイパス弁35を電気的に制御することが可能になっている。
ところで、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合には、可能であれば吸気弁の閉弁時期を下死点よりも早い早閉じとし、ポンプ損失を低減して燃費を向上したい。しかし、実施例1では、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合には、燃焼悪化要因に対する耐性を高めるため、吸気弁6の開弁時期を遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期を下死点近傍閉じにする。このため、実施例1では、ポンプ損失を低減できず、一律に燃費向上の効果が得られなくなってしまう。
ここで、内燃機関1に還流される外部EGRガスの温度が高温であると、高温の外部EGRガスの熱容量が小さいので、内燃機関1の筒内温度が上昇する。これによって内燃機関1の筒内温度が上昇することによって、燃焼が良化し、燃焼悪化要因に対して耐性が高くなる。このため、外部EGRガスの温度が高温であれば、燃焼悪化要因に対する耐性を高めるために吸気弁6の開弁時期を遅開き且つ吸気弁6の閉弁時期を下死点近傍閉じにする必要が無くなる。
そこで、本実施例では、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合に、外部EGRガスを内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量へ向けて導入開始し、導入された外部EGRガス量が内燃機関1の燃焼状態を悪化させないために外部EGRガスの温度を上昇させる必要が生じる閾値となる所定量に達すると、バイパス弁35を開弁するようにした。
ここで、所定量とは、それ以上の外部EGRガス量が導入されると、導入された外部EGRガス量が内燃機関1の燃焼状態を悪化させないために外部EGRガスの温度を上昇させる必要が生じる閾値となる外部EGRガス量である。
本実施例によると、導入された外部EGRガス量が所定量に達すると、バイパス弁35を開弁する。これによると、外部EGRガスに外部EGRクーラ33を迂回させ、外部EGRガスはバイパス通路34を通過する。このように外部EGRクーラ33を迂回した外部EGRガスはEGRクーラ33で冷却されないため高温である。よって、高温の外部EGRガスが内燃機関1に導入されることになる。高温の外部EGRガスが導入されると、高温の外部EGRガスの熱容量が小さいので、内燃機関1の筒内温度が上昇する。これによって内燃機関1の筒内温度が上昇することによって、燃焼が良化し、燃焼悪化要因に対して耐性が高くなる。
図12は、外部EGRガスが外部EGRクーラ33を通過する外部EGRガスの温度が低温の場合と、本実施例のように外部EGRガスがバイパス通路34を通過する外部EGRガスが高温の場合とにおける、燃焼変動が大きくなるまでの外部EGRガス量を示す図である。図12中破線が外部EGRガスが外部EGRクーラ33を通過する外部EGRガスの温度が低温の場合の特性を示し、実線が外部EGRガスがバイパス通路34を通過する外部EGRガスが高温の場合の特性を示す。
図12に示すように、外部EGRガスが高温の場合には、外部EGRガスが低温の場合に比して燃焼悪化要因である外部EGRガスを大幅に増量しても燃焼が悪化し難い。本実施例では、外部EGRガス量が所定量に達すると、破線のA位置から実線のB位置へ遷移し特性が変わり、燃焼悪化要因に対して耐性が高くなるので、燃焼悪化要因である外部EGRガスを増量しても燃焼が悪化せず、要求量近くの大量の外部EGRガスを導入できる。
以上のように要求量近くの大量の外部EGRガスを導入できるので、本実施例では、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内の所定領域Pにある場合に、外部EGRガスを内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量へ向けて導入開始する。
すると、本実施例では、内燃機関1の運転状態が所定領域Pにある場合、すなわち内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hに移行する前に、外部EGRガスが増量される。このため、内燃機関1の運転状態が所定領域Pから実際に高負荷領域側Hに移行する時には、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量に近い量の外部EGRガスが導入済みとなる。よって、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hへ移行する時点、すなわち吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時点では、要求量と実際の外部EGRガス量とのずれがほとんどない。したがって、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hへ移行した直後、すなわち吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替えた直後には、外部EGRガスの不足が生じない。よって、十分な外部EGRガスが導入されて内燃機関1の筒内ガスの熱容量が大きくなり、燃焼温度が低下し、冷却損失が低下する。このため、冷却損失が低下することで燃費が向上できる。また、内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量の外部EGRガスが内燃機関1に供給されるまでに還流遅れが生じないので、吸入空気量の制御が容易になり、これによっても燃費悪化を改善できる。加えて、外部EGRガスの不足に起因したトルクショックが生じる懸念もなくなる。
ここで、本実施例では、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合に、吸気弁6のバルブタイミングを吸気弁6の閉弁時期が下死点よりも早い早閉じのタイミングに維持したままである。このため、内燃機関1の運転状態が低負荷領域側L内で所定領域Pに移行した場合であっても、吸気弁6の閉弁時期を下死点よりも早い早閉じとすることで、ポンプ損失を低減し、燃費の向上を図ることができる。
次に、本実施例による内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lから高負荷領域側Hに移行する際の制御ルーチンについて説明する。図13は、本実施例による内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lから高負荷領域側Hに移行する際の制御ルーチンを示したフローチャートである。本ルーチンは、所定の時間毎に繰り返し実行される。なお、本ルーチンにおいて、ステップS101〜S106(S104はなし)については図8の制御ルーチンと同一であるので説明を省略し、ステップS201〜S203について説明する。
ステップS103において内燃機関1の運転状態が所定領域Pに移行したと肯定判定された場合には、ステップS201へ移行する。ステップS103において内燃機関1の運
転状態が所定領域Pに移行しないと否定判定された場合には、ステップS102へ戻る。
ステップS201では、ECU15は、内燃機関1の運転状態が所定領域Pである場合における第2所定領域モードの制御を行う。
第2所定領域モードは、外部EGR弁32を開き側に制御して内燃機関1の運転状態が低負荷領域側Lにある場合に比して大量の外部EGRガスであって内燃機関1の運転状態が高負荷領域側Hにある場合に要求される要求量の外部EGRガスを導入開始する。第2所定領域モードでは、吸気弁6のバルブ作用角は小作用角に維持したままであると共に、吸気弁6のバルブタイミングは吸気弁6の閉弁時期が下死点よりも早い早閉じのタイミングに維持したままである。
ステップS202では、ECU15は、導入されている外部EGRガス量が所定量に達したか否か判別する。
具体的には、内燃機関1の運転状態を予め実験などから求めた不図示のマップに当てはめ、導入されている外部EGRガス量が所定量に達したか判断する。
ステップS202において導入されている外部EGRガス量が所定量に達したと肯定判定された場合には、ステップS203へ移行する。ステップS202において導入されている外部EGRガス量が所定量に達しないと否定判定された場合には、ステップS201へ戻る。
ステップS203では、ECU15は、バイパス弁35を開弁する。
このようにバイパス弁35を開弁することにより、外部EGR装置30内で外部EGRガスに外部EGRクーラ33を迂回させ、外部EGRガスはバイパス通路34を流通し、外部EGRガスの温度が高温になる。
ステップS203の処理の後、ステップS105に移行する。
以上の制御ルーチンを実行することにより、吸気弁6のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時に外部EGRガス量を急激に変化させず、スムースに大量の外部EGRガスを導入でき、吸気弁6のバルブ作用角を大作用角へ切り替え前後の燃費の向上を図ることができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもよい。
実施例1に係る内燃機関の概略構成を示す図である。 従来における内燃機関の運転状態に応じた制御状態を示す概略図である。 従来における吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時の外部EGRガス量の時間変化を示す図である。 実施例1に係る内燃機関1の運転状態に応じた制御状態を示す概略図である。 実施例1に係る内燃機関の運転状態が低負荷領域側内で所定領域に移行した場合に吸気弁のバルブタイミングを変更する様子を説明する図である。 吸気弁の開閉時期が異なる場合の燃焼変動が大きくなるまでの外部EGRガス量を示す図である。 実施例1に係る吸気弁のバルブ作用角を小作用角から大作用角へ切り替える時の外部EGRガス量の時間変化を示す図である。 実施例1に係る内燃機関の運転状態が低負荷領域側から高負荷領域側に移行する際の制御ルーチンを示したフローチャートである。 実施例2に係る内燃機関の機関回転数と吸気弁の開閉時期の遅角量との相関関係を表すマップである。 実施例3に係る外部EGRガスの要求量と吸気弁の開閉時期の遅角量との相関関係を表すマップである。 実施例4に係る内燃機関の概略構成を示す図である。 外部EGRガスの温度が異なる場合の燃焼変動が大きくなるまでの外部EGRガス量を示す図である。 実施例4に係る内燃機関の運転状態が低負荷領域側から高負荷領域側に移行する際の制御ルーチンを示したフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 シリンダヘッド
3 燃焼室
4 吸気ポート
5 排気ポート
6 吸気弁
7 排気弁
8 吸気弁バルブ作用角可変機構
9 吸気弁バルブタイミング可変機構
10 点火プラグ
11 吸気管
12 排気管
13 燃料噴射弁
14 エアフローメータ
15 ECU
16 水温センサ
17 クランクポジションセンサ
30 外部EGR装置
31 外部EGR通路
32 外部EGR弁
33 外部EGRクーラ
34 バイパス通路
35 バイパス弁

Claims (7)

  1. 吸気弁のバルブ作用角を少なくとも2段階に切り替え可能な吸気弁バルブ作用角可変機構と、
    前記吸気弁のバルブタイミングを変更可能な吸気弁バルブタイミング可変機構と、
    内燃機関の排気通路から排気の一部を外部EGRガスとして取り込み、前記内燃機関の吸気通路へ当該外部EGRガスを還流させる外部EGR装置と、
    を備え、
    前記内燃機関の運転状態が低負荷領域側にある場合には、前記吸気弁のバルブ作用角を小作用角とすると共に前記吸気弁のバルブタイミングを前記吸気弁の閉弁時期が下死点よりも早い早閉じのタイミングとし、
    前記内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合には、前記吸気弁のバルブ作用角を大作用角とすると共に前記外部EGRガスを前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも多く還流させる内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側内で前記高負荷領域側手前の所定領域に移行した場合に、前記吸気弁のバルブタイミングを前記吸気弁の開閉時期が前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも遅角されるタイミングとすると共に前記外部EGRガスを前記内燃機関の運転状態が前記高負荷領域側にある場合に要求される要求量へ向けて導入開始することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側内で前記高負荷領域側手前の所定領域に移行した場合に、前記吸気弁のバルブタイミングを前記吸気弁の開弁時期が前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも遅い遅開き且つ前記吸気弁の閉弁時期が前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも遅い下死点近傍で閉じるタイミングとすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側内で前記高負荷領域側手前の所定領域に移行した場合に、前記吸気弁のバルブタイミングを前記吸気弁の開閉時期が前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも遅角されるタイミングとするときの前記吸気弁の開閉時期の遅角量は、前記内燃機関の機関回転数に応じて変更されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記遅角量は、前記内燃機関の機関回転数が低くなる程増加することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側内で前記高負荷領域側手前の所定領域に移行した場合に、前記吸気弁のバルブタイミングを前記吸気弁の開閉時期が前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも遅角されるタイミングとするときの前記吸気弁の開閉時期の遅角量は、外部EGRガスの前記要求量に応じて変更されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記遅角量は、外部EGRガスの前記要求量が多くなる程増加することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 吸気弁のバルブ作用角を少なくとも2段階に切り替え可能な吸気弁バルブ作用角可変機構と、
    前記吸気弁のバルブタイミングを変更可能な吸気弁バルブタイミング可変機構と、
    内燃機関の排気通路から排気の一部を外部EGRガスとして取り込み、前記内燃機関の吸気通路へ当該外部EGRガスを還流させる外部EGR装置と、
    を備え、
    前記内燃機関の運転状態が低負荷領域側にある場合には、前記吸気弁のバルブ作用角を小作用角とすると共に前記吸気弁のバルブタイミングを前記吸気弁の閉弁時期が下死点よりも早い早閉じのタイミングとし、
    前記内燃機関の運転状態が高負荷領域側にある場合には、前記吸気弁のバルブ作用角を大作用角とすると共に前記外部EGRガスを前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側にある場合よりも多く還流させる内燃機関の制御装置であって、
    前記外部EGR装置は、当該外部EGR装置内を流通する前記外部EGRガスを冷却するEGRクーラと、当該外部EGR装置内を流通する前記外部EGRガスに前記EGRクーラを迂回させるバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉するバイパス弁と、を有し、
    前記内燃機関の運転状態が前記低負荷領域側内で前記高負荷領域側手前の所定領域に移行した場合に、前記外部EGRガスを前記内燃機関の運転状態が前記高負荷領域側にある場合に要求される要求量へ向けて導入開始し、導入された外部EGRガス量が前記内燃機関の燃焼状態を悪化させないために前記外部EGRガスの温度を上昇させる必要が生じる閾値となる所定量に達すると、前記バイパス弁を開弁することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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