JP2009112432A - Mri装置 - Google Patents

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Akira Nabeya
章 奈部谷
Atsushi Nozaki
敦 野崎
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Abstract

【課題】
SN比を改善することができる被検体支持台を提供する。
【解決手段】
被検体支持台6の支持体本体10に、摺動自在に収容される下部コイル20を備える。下部コイル20には、上部コイル30が着脱自在に取り付けられている。被検体支持台6をボア3に搬入すると、下部コイル20に取り付けられた位置決め棒40の屈曲部43が、テーブル4とマグネットシステム2との間の隙間8に入り込み、下部コイル20および上部コイル30は、マグネットセンターMCに位置決めされる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被検体を支持する被検体支持台に関する。
従来より、被検体がMRI装置のテーブルに寝たままの状態でも、被検体に対してコイルの位置を容易に変更できるコイルシステムが知られている(特許文献1)。
特開平11−128201号公報
特許文献1のコイルシステムでは、被検体の或る撮像部位を撮像した後に別の撮像部位を撮像する場合、撮像テーブルを退避位置に戻し、MRI装置の操作者がコイルを別の撮像部位に移動させる必要がある。したがって、被検体の撮像部位を変更するのに時間が掛かるという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑み、撮像部位の変更が容易な被検体支持台、および、この被検体支持台を有するMRI装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決する本発明の被検体支持台は、
MRI装置のマグネットシステムのボアに搬入される被検体支持台であって、
被検体を支持する支持台本体、
上記支持台本体に対して所定方向に相対的に移動可能な第1のコイル、および
上記第1のコイルを上記マグネットシステムのマグネットセンターに位置決めする位置決め部材を有している。
本発明の被検体支持台では、支持台本体と第1のコイルが、相対的に移動可能なように構成されている。したがって、被検体を支持台本体に寝かせた後、支持台本体を第1のコイルに対して相対的に移動させることによって、被検体と第1のコイルとの相対的な位置を容易に変更することができる。また、本発明の被検体支持台は、第1のコイルをMRI装置のマグネットシステムのマグネットセンターに位置決めする位置決め部材を有している。この位置決め部材によって、第1のコイルは、マグネットシステムのマグネットセンターに位置決めされる。したがって、支持台本体を移動させても、第1のコイルをマグネットセンターに固定しておくことができる。このため、被検体の或る撮像部位を撮像した後、別の撮像部位を撮像する場合は、支持台本体を第1のコイルに対して相対的に移動させるだけで、当該別の撮像部位を、マグネットセンターに位置決めされた第1のコイルに対向させることができる。したがって、被検体の別の撮像部位を撮像する場合に、被検体支持台をボアから搬出して第1のコイルを被検体の別の撮像部位に移動させる必要がなく、被検体の撮像部位を容易に変更することができる。
図1は、MRI装置1を示す斜視図、図2は、図1のMRI装置1の上面図である。
MRI装置1は、マグネットシステム2と、テーブル4と、を有している。テーブル4は、クレドール5を有している。クレドール5は、Z方向および−Z方向に移動する。クレドール5には、被検体7を支持する本発明の一形態の被検体支持台6が載置されている。クレドール5がZ方向に移動すると、被検体支持台6はマグネットシステム2のボア3内に搬入され、クレドール5が−Z方向に移動すると、被検体支持台6はボア3から搬出される。
図3は、図1に示す被検体支持台6の斜視図である。
被検体支持台6は、支持台本体10、下部コイル20、上部コイル30、および2本の位置決め棒40を有している。
図4は、支持台本体10の斜視図、図5は、図4をA−A方向から見た断面図、図6は、図4をB−B方向から見た断面図である。
支持台本体10の内部は、下部コイル20(図3参照)が内蔵できるように、空洞になっている。
支持台本体10の下部11は、湾曲形状を有する湾曲底部11aと、平坦な形状を有する2つの平坦底部11bと、を有している。湾曲底部11aの内壁面11cは、滑りの良い材料(例えば、POM(ポリアセタール))で形成されている。各平坦底部11bには、下部スリット12が形成されている。下部スリット12の両側には、図6に示すように、2つの傾斜台13および14が形成されている。
図7は、図6の領域Aの拡大斜視図である。
傾斜台13および14は、それぞれ傾斜面13aおよび14aを有している。傾斜面13aおよび14aは、いずれも傾斜角αである。傾斜角αは、例えば30度とすることができる。傾斜台13と傾斜台14との間の距離D1は、下部スリット12の幅D2よりも大きくなっている。傾斜面13aおよび14aは、滑りの良い材料(例えば、POM)で形成されている。
図4〜図6に戻って説明を続ける。
支持台本体10は、2つの側面部15を有している。側面部15には、側部スリット16が形成されている。支持台本体10の後面部18には、2つの開口18aが形成されている。開口18aは、図6に示すように、溝12に繋がっている。支持台本体10の上面部19は、被検体が横になれるように、平坦な形状を有している。
上記のように構成された支持体本体10の内部に、下部コイル20および2つの位置決め部材40が収容されている。
図8は、下部コイル20および位置決め部材40の斜視図である。
下部コイル20はコイル筐体21を有している。コイル筐体21の内部には、複数のループコイルエレメント21aが設けられている。各ループコイルエレメント21aは、隣接するコイルエレメント21aに重なり合うように配置されている。尚、本形態では、下部コイル20は、ループコイルエレメント21aを有しているが、ループコイルエレメント21aの代わりに(又はループコイルエレメント21aに加えて)、別のコイルエレメント(例えば、8の字コイルエレメント)を有することもできる。
コイル筐体21の底面21bは、滑りの良い材料(例えば、POM)で形成されており、湾曲した形状を有している。
また、下部コイル20は、コイル筐体21の側面に設けられた2つの下部コイル側板22を有している。下部コイル側板22は、直線状に延在する溝23を有している。
下部コイル側板22には、位置決め棒40が取り付けられている。位置決め棒40は、被検体7を撮像している間、下部コイル20をマグネットセンターMC(図2参照)に固定しておくために使用される。
位置決め棒40の前端部42には、屈曲部43が形成されている。位置決め棒40の後端部41は、下部コイル側板22に固定されている。また、位置決め棒40は傾斜部45を有している。
図9は、傾斜部45を斜め下から見た斜視図である。
傾斜部45は、2つの傾斜面45aおよび45bを有している。傾斜面45aと45bとの間の距離D3は、傾斜台13と傾斜台14との間の距離D1(図7参照)と同じである。傾斜面45aおよび45bは、いずれも傾斜角αを有している。傾斜面45aおよび45bは、滑りの良い材料(例えば、POM)で形成されている。傾斜部45は、傾斜台13および14(図7参照)と協働して、屈曲部43を上方に移動させる作用を有している。傾斜部45が、傾斜台13および14と協働して、屈曲部43をどのようにして上方に移動させているかについては、後述する。
更に、傾斜部45の上面45cには、ストッパ46が形成されている。ストッパ46の役割については後述する。
このように構成された下部コイル20および2つの位置決め棒40が、図3に示すように、支持台本体10の内部に収容されている。下部コイル20の下部コイル側板22は、支持台本体10の側部スリット16に挿入されている。位置決め棒40の屈曲部43は、支持台本体10の下部スリット12(図6参照)に挿入されている。
先に説明したように、支持台本体10の湾曲底部11aの内壁面11cは、滑りの良い材料(例えば、POM)で形成されており、下部コイル20のコイル筐体21の底面21bも、滑りの良い材料(例えば、POM)で形成されている。したがって、下部コイル20は、支持台本体10の湾曲底部11aの内壁面11cを容易に摺動することができる。
被検体支持台6は、更に上部コイル30を有している。
図10は、上部コイル30の斜視図である。
上部コイル30は、コイル筐体31を有している。上部コイル30のコイル筐体31には、下部コイル20と同様に、複数のコイルエレメント(図示せず)が収容されている。本形態では、上部コイル30の複数のコイルエレメントは、下部コイル20の複数のコイルエレメント21a(図8参照)と同じコイルエレメントパターンを有しているが、上部コイル30と下部コイル20は、異なるコイルエレメントパターンを有していてもよい。
また、上部コイル30は、コイル筐体31の側面に設けられた2つの上部コイル側板32を有している。
上部コイル側板32の下端には、下部コイル側板22の溝23(図8参照)に嵌合する突条33が設けられている。上部コイル側板32の突条33を、下部コイル側板22の溝23に嵌合させることにより、上部コイル30を下部コイル20に取り付けることができる。また、上部コイル30を持ち上げれば、上部コイル30を下部コイル20から取り外すことができる。このように、上部コイル30は、下部コイル20に着脱自在に取り付けられるように構成されている。
次に、被検体支持台6を用いて、被検体7の全身のMR画像をどのように撮像するかについて説明する。
先ず、図1および図2に示すように、被検体支持台6をテーブル4のクレドール5に乗せ、被検体7を支持台本体10に寝かせる。しかし、上部コイル30が下部コイル20に取り付けられたままの状態で、被検体7が支持台本体10に寝ようとすると、被検体7は、頭部を支持台本体10と上部コイル30との間に差し込まなければならないので、被検体7に負担がかかる。したがって、被検体7が支持台本体10に寝る前には、上部コイル30は、下部コイル20から取り外される。上部コイル30を下部コイル20から取り外すことによって、被検体7は、支持台本体10に容易に寝ることができる。被検体7が支持台本体10に寝た後、図1および図2に示すように、上部コイル30が下部コイル20に取り付けられる。
図11は、図1の領域Rの拡大図、図12は、図1のA−A断面図である。
上部コイル20が下部コイル30に取り付けられた時点では、位置決め棒40の屈曲部43は、図12に示すように、支持台本体10の平坦底部11bの下部スリット12を通り、屈曲部43の先端部44が、テーブル4の座面4aに接触している。
上部コイル30が下部コイル20に取り付けられた後、位置決め棒40の屈曲部43の先端部44が、テーブルの座面4aに接触した状態で、被検体7がボア3内に搬入される。本形態では、被検体7がボア3内に搬入されることによって、下部コイル20および上部コイル30を、マグネットシステム2のマグネットセンターMC(図2参照)に自動的に位置決めすることができる。以下に、下部コイル20および上部コイル30が、どのようにして、マグネットシステム2のマグネットセンターMCに自動的に位置決めされるかについて、説明する。
図13および図14は、下部コイル20および上部コイル30が、どのようにして、マグネットシステム2のマグネットセンターMCに自動的に位置決めされるかを説明する図である。
図13(a)〜(c)は、下部コイル20および上部コイル30がマグネットセンターMCに到達するまでのMRI装置1の上面図であり、図14(a)〜(c)は、それぞれ図13(a)〜(c)のD−D断面図である。
被検体支持台6をボア3内に搬入し始めた時点では、位置決め棒40の先端部44はテーブル4の台座面4aに接触している(図13(a)および図14(a)参照)。
図13(a)および図14(a)の状態から、被検体支持台6がボア3に向かってZ方向に移動し始める。被検体支持台6がZ方向に向かって移動すると、被検体7がボア3の内部に搬入され、下部コイル20および上部コイル30がマグネットシステム3のボア3のマグネットセンターMCに近づく(図13(b)および図14(b)参照)。位置決め棒40は下部コイル20に取り付けられているので、位置決め棒40もボア3の内部に移動する。位置決め棒40の先端部44はテーブル4の台座面4aに接触しているので、位置決め棒40は、屈曲部43の先端部44がテーブル4の台座面4aに接触したままの状態で、ボア3の内部に移動する。このとき、位置決め棒40の先端部44が、テーブル4とマグネットシステム2との間の隙間8の近傍にまで到達する。
被検体支持台6が更にZ方向に移動し続けると、下部コイル20および上部コイル30が、マグネットセンターMCに到達する(図13(c)および図14(c)参照)。位置決め棒40の長さLpは、マグネットセンターMCと隙間8との間の距離Lmから、下部コイル20の長さLcの半分(Lc/2)を引いた長さに等しくなるように設計されている。したがって、下部コイル20および上部コイル30がマグネットセンターMCに到達すると、屈曲部43の先端部44が隙間8に入り込む。
したがって、下部コイル20および上部コイル30は、図13(c)および図14(c)に示すように、2本の位置決め棒40によって、マグネットセンターMCに位置決めされる。
下部コイル20および上部コイル30がマグネットセンターMCに位置決めされた後、被検体7の全身を撮像するために、被検体支持台6は、以下のように移動する。
図15および図16は、被検体支持台6がどのように移動したかを説明する図である。
図15の(a)は、被検体7の頭部7aがマグネットセンターMCに到達したときの様子を示す図、図15の(b)は、被検体7の頚部7bがマグネットセンターMCに到達したときの様子を示す図、図15の(c)は、被検体7の下腿部7cがマグネットセンターMCに到達したときの様子を示す図である。
図16の(a)〜(c)は、それぞれ図15の(a)〜(c)のD−D断面図である。
被検体支持台6がZ方向に移動すると、それに伴って、被検体支持台6に寝ている被検体7もZ方向に移動し、被検体7の頭部7aがマグネットセンターMCに到達する(図15(a)および図16(a)参照)。下部コイル20および上部コイル30は、2本の位置決め棒40によって位置決めされているので、被検体支持台6が移動しても、下部コイル20および上部コイル30は、マグネットセンターMCに固定されたままである。したがって、被検体7の頭部7aは、下部コイル20と上部コイル30との間に挟まれた状態になる。
図15(a)および図16(a)では、被検体7の頭部7aが下部コイル20と上部コイル30との間に挟まれている。したがって、MRI装置1が撮像を行うと、被検体7の頭部7aのMR画像を取得することができる。しかし、図15(a)および図16(a)では、被検体7の頭部7aしか下部コイル20と上部コイル30との間に挟まれていない。したがって、このままでは、被検体7の全身を撮像することができない。そこで、MRI装置1は、被検体7の頭部7aを撮像した後、被検体支持台6を更にZ方向に移動させる(図15(b)および図16(b)参照)。
下部コイル20および上部コイル30は、2つの位置決め棒40によって、マグネットセンターMCに位置決めされているので、被検体支持台6を更にZ方向に移動させても、下部コイル20および上部コイル30は、マグネットセンターMCに固定されたままである。したがって、被検体支持台6を更にZ方向に移動させることによって、被検体7の頚部7bがマグネットセンターMCに到達した時点で、被検体7の頚部7bは、下部コイル20と上部コイル30との間に挟まれる。被検体7の頚部7bがマグネットセンターMCに到達した時点で、被検体支持台6の移動を停止し、MRI装置1が撮像を行う。したがって、被検体7の頚部7bのMR画像を取得することができる。
以下、同様に、MRI装置1は、被検体支持台6をZ方向に少しずつ移動させることにより撮像部位を少しずつ変えながら、撮像を行う。このように被検体支持台6がZ方向に移動することによって、最終的に、被検体7の下腿部7cがマグネットセンターMCに到達する(図15(c)および図16(c)参照)。支持台本体10の後面部18には、2つの開口18aが形成されているので、支持台6がZ方向に移動している間に、位置決め棒40の傾斜部45およびストッパ46は、開口18aを通過する。したがって、支持台本体10がZ方向に移動しても、支持台本体10の後面部18は、位置決め棒40に衝突しないので、下部コイル20をマグネットセンターMCに固定したままにしておくことができる。
被検体7の下腿部7cを撮像することによって、被検体7の全身を撮像することができる。
本形態では、下部コイル20および上部コイル30は、2つの位置決め棒40によって、マグネットセンターMCに位置決めされているので、被検体支持台6を更にZ方向に移動させても、下部コイル20および上部コイル30は、マグネットセンターMCに固定されたままである。したがって、被検体7の撮像部位を変更する場合、支持台本体10を下部コイル20および上部コイル30に対して相対的に移動させるだけで、被検体7の種々の撮像部位を、マグネットセンターMCに位置決めされた下部コイル20と上部コイル30との間に移動させることができる。このため、被検体7の別の撮像部位を撮像する場合に、被検体支持台10をボアから一旦搬出して下部コイル20および上部コイル30を被検体7の別の撮像部位に移動させる必要がなく、被検体7の撮像部位の変更を容易に行うことができる。
撮像終了後、被検体7をボア3から搬出する。MRI装置1は、被検体7をボア3から搬出すると同時に、マグネットセンターMCに固定された下部コイル20および上部コイル30も、ボア3から搬出させることができる。以下に、マグネットセンターMCに固定された下部コイル20および上部コイル30を、どのようにしてボア3から搬出しているかについて説明する。
被検体7の下腿部7cの撮像終了後(図16(c)参照)、被検体支持台6を−Z方向に移動させる。したがって、被検体支持台6は、図16(c)、(b)、および(a)に示されている順に従って、ボア3から搬出されていく。このとき、被検体支持台6の傾斜台13(および14)も、−Z方向に移動し、傾斜台13(および14)が、次第に位置決め棒40に近づく。被検体7の頭部7aがマグネットセンターMCに戻ってくると(図16(a)参照)、傾斜台13(および14)は、位置決め棒40の傾斜部45の近くにまで戻ってくる。図16(a)の状態から、被検体支持台6を更に−Z方向に移動させると、傾斜台13(および14)は、位置決め棒40の傾斜部45に対して、以下のように作用する。
図17は、傾斜台13が位置決め棒40の傾斜部45に到達した様子を示す図、図18は、図17に示す領域Aの拡大図、図19は、図18の斜視図である。
傾斜台13および14が位置決め棒40の傾斜部45に到達すると、2つの傾斜台13および14は、図19に示すように、傾斜部45と平坦底部11bとの間に入り込む。傾斜台13および14の傾斜角と、傾斜部45の傾斜角は、いずれも傾斜角αであるので(図7および図9参照)、2つの傾斜台13および14は、傾斜部45と平坦底部11bとの間の間隙を埋めるように、傾斜部45と平坦底部11bとの間に入り込む。この時点では、屈曲部43の先端部44は、マグネットシステム2とテーブル4との間の隙間8に入り込んでいる。
図17〜図19に示す状態から、被検体支持台6が更に−Z方向に移動すると、2つの傾斜台13および14も−Z方向に移動し、傾斜部45が2つの傾斜台13および14を摺動する。
図20は、傾斜部45が傾斜台13を摺動する様子を示す図である。
傾斜台13が傾斜部45に到達した時点では、位置決め棒40の屈曲部43の先端部44は、マグネットシステム2とテーブル4との間の隙間8に入り込んでいる(図20(a)参照)。
しかし、被検体支持台6が更に−Z方向に移動すると、傾斜部45が被検体支持台6の傾斜台13を摺動し、傾斜部45が上昇する(図20(b)参照)。図20(b)には、傾斜台13が−Z方向に距離z1だけ移動した様子が示されている。傾斜台13が−Z方向に距離z1だけ移動したことによって、傾斜部45は距離y1だけ上昇し、この結果、屈曲部43も上昇する。図20(b)では、屈曲部43の先端部44の一部がまだ隙間8に入り込んでいる。
傾斜台13が更に−Z方向に移動すると、傾斜部45は傾斜台13を更に摺動する。図20(c)には、傾斜台13が−Z方向に更に距離z2だけ移動した様子が示されている。図20(c)では、傾斜台13が−Z方向に更に距離z2だけ移動したことによって、傾斜部45が更に上昇し、屈曲部43の先端部44が隙間8から完全に引き抜かれる。したがって、位置決め棒40は、下部コイル20をマグネットセンターMCに位置決めすることができなくなり、下部コイル20は移動可能になる。また、図20(c)では、傾斜部45が上昇することによって、ストッパ46が支持台本体10の上面部19の裏面19aに押し付けられている。したがって、傾斜部45と傾斜台13および14との相対的な摺動距離が制限され、この結果、傾斜部45が、傾斜台13および14から落下することが防止される。尚、傾斜部45の上面45cに、ストッパ46の役割を持たせることも可能である。
更に、ストッパ46が、支持台本体10の上面部19の裏面19aに押し付けられるので、傾斜部45には、傾斜台13から上に押し上げる力fupが作用する。この力fupによって、傾斜部45は、支持台本体10の上面部19の所定の位置19bに押し付けられた状態になる。この状態で、傾斜台13が更に−Z方向に進む。したがって、傾斜台13が−Z方向に移動すると、傾斜部45も−Z方向に移動し、その結果、位置決め棒40も−Z方向に移動する。位置決め棒40には下部コイル20が取り付けられているので、傾斜部45が−Z方向に移動すると、それに伴い、下部コイル20も−Z方向に移動する。したがって、被検体7をボア3から搬出することによって、下部コイル20および上部コイル30もボア3から自動的に搬出させることができる(図1参照)。
本形態では、被検体支持台6は、下部コイル20と上部コイル30とを有している。しかし、品質の十分なMR画像が取得できるのであれば、被検体支持台6は、下部コイル20と上部コイル30とのうちの一方のコイルのみを備えた構造であってもよい。
本形態では、下部コイル20および上部コイル30を自動的にマグネットセンターMCに位置決めするために、位置決め部材40の屈曲部43の先端部44が、テーブル4とマグネットシステム2との間の隙間8に入り込むようにしている。しかし、テーブル4又はマグネットシステム2に凹部又は孔を設け、屈曲部43の先端部44が、テーブル4又はマグネットシステム2の凹部又は孔に入り込むことによって、下部コイル20および上部コイル30が自動的にマグネットセンターMCに位置決めされるようにしてもよい。
下部コイル20は、支持体本体10から取り外すことができるように構成してもよい。下部コイル20を支持台本体10から取り外すことができるように構成することにより、図8に示すコイルエレメントパターンとは異なるコイルパターンを有する別の下部コイルを、支持台本体10に収容することができる。したがって、被検体7の診断に最適な下部コイルを用いて、被検体7を撮像することができる。
本形態では、支持台本体10の傾斜台13および14と、位置決め棒40の傾斜部45と、を協働させることによって、屈曲部43の先端部44を隙間8から自動的に引き抜いている(図20参照)。しかし、支持台本体10の傾斜台13および14や位置決め棒40の傾斜部45を備えずに、MRI装置1の操作者自身が、屈曲部43の先端部44を隙間8から手動で引き抜ぬくようにしてもよい。
尚、本形態では、被検体支持台6は、テーブル4とは別個に構成されている。しかし、被検体支持台6をテーブル4と一体的に構成することも可能である。
MRI装置1を示す斜視図である。 図1のMRI装置1の上面図である。 図1に示す被検体支持台6の斜視図である。 支持台本体10の斜視図である。 図4をA−A方向から見た断面図である。 図4をB−B方向から見た断面図である。 図6の領域Aの拡大斜視図である。 下部コイル20および位置決め部材40の斜視図である。 図8の一点鎖線で囲まれた部分Aを斜め下から見た斜視図である。 上部コイル30の斜視図である。 図1の領域Aの拡大図である。 図1のA−A断面図である。 下部コイル20および上部コイル30がマグネットセンターMCに到達するまでのMRI装置1の上面図である。 図11(a)〜(c)のD−D断面図である。 被検体支持台6がどのように移動したかを説明する図である。 被検体支持台6がどのように移動したかを説明する図である。 傾斜台13が位置決め棒40の傾斜部45に到達した様子を示す図である。 図17に示す領域Aの拡大図である。 図18の斜視図である。 傾斜部45が傾斜台13を摺動する様子を示す図である。
符号の説明
1 MRI装置
2 マグネットシステム
3 ボア
4 テーブル
5 クレドール
6 被検体支持台
7 被検体
8 隙間
10 支持台本体
11 底部
11a 湾曲底部
11b 平坦底部
11c 裏面
12 下部スリット
13、14 傾斜台
13a、14a、45a、45b 傾斜面
15 側部
16 側部スリット
17 前部
18 後部
18a 開口
19 上部
20 下部コイル
21、31 コイル筐体
21a コイルエレメント
21b 底面
22 下側コイル側板
23 溝
30 上部コイル
32 上部コイル側板
33 突条
40 位置決め棒
41 後端部
42 前端部
43 屈曲部
44 先端部
45 傾斜部
46 ストッパ

Claims (17)

  1. MRI装置のマグネットシステムのボアに搬入される被検体支持台であって、
    被検体を支持する支持台本体、
    前記支持台本体に対して所定方向に相対的に移動可能な第1のコイル、および
    前記第1のコイルを前記マグネットシステムのマグネットセンターに位置決めする位置決め部材、
    を有する被検体支持台。
  2. 前記位置決め部材は、前記第1のコイルに取り付けられている、請求項1に記載の被検体支持台。
  3. 前記被検体支持台は、前記MRI装置のテーブルに搭載される、請求項2に記載の被検体支持台。
  4. 前記MRI装置は、前記テーブルと前記マグネットシステムとの間に隙間を有しており、
    前記位置決め部材は屈曲部を有しており、
    前記屈曲部の少なくとも一部が前記隙間に入り込むことにより、前記第1のコイルが前記マグネットセンターに位置決めされる、請求項3に記載の被検体支持台。
  5. 前記テーブル又はマグネットシステムは、凹部又は孔を有しており、
    前記位置決め部材は屈曲部を有しており、
    前記屈曲部の少なくとも一部が前記凹部又は孔に入り込むことにより、前記第1のコイルが前記マグネットセンターに位置決めされる、請求項3に記載の被検体支持台。
  6. 前記第1のコイルはコイル筐体を有しており、
    前記コイル筐体は、前記支持台本体に内蔵されている、請求項4又は5に記載の被検体支持台。
  7. 前記支持台本体は第1のスリットを有しており、
    前記位置決め部材の前記屈曲部が前記第1のスリットに挿入される、請求項6に記載の被検体支持台。
  8. 前記支持台本体は、傾斜台を有しており、
    前記位置決め部材は、前記傾斜台に摺動可能な傾斜部を有している、請求項7に記載の被検体支持台。
  9. 前記位置決め部材は、前記傾斜部と前記傾斜台との相対的な摺動距離を制限するストッパを有する、請求項8に記載の被検体支持台。
  10. 前記支持台本体は、前記第1のスリットに繋がる開口を有する、請求項7〜9のうちのいずれか一項に記載の被検体支持台。
  11. 前記第1のコイルは、前記支持台本体から取り外すことができるように構成されている、請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載の被検体支持台。
  12. 前記支持台本体に対し前記所定方向に相対的に移動可能な第2のコイルを有する、請求項1〜11のうちのいずれか一項に記載の被検体支持台。
  13. 前記第2のコイルは、前記第1のコイルに着脱自在に取り付けられる、請求項12に記載の被検体支持台。
  14. 前記支持台本体は、第2のスリットを有しており、
    前記第1のコイルは、前記第2のコイルが取り付けられる側板を有しており、
    前記側板は、前記第2のスリットに挿入される、請求項12又は13に記載の被検体支持台。
  15. 前記側板は溝を有しており、
    前記上部コイルは、前記溝に嵌合する突条を有している、請求項14に記載の被検体支持台。
  16. 請求項1〜請求項15のうちのいずれか一項に記載の被検体支持台を有するMRI装置。
  17. 前記被検体支持台が前記マグネットシステムのボアに搬入されることにより、前記被検体支持台の前記第1のコイルが、前記マグネットシステムのマグネットセンターに位置決めされる、請求項16に記載のMRI装置。
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