JP2009111204A - 電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

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Tetsuzo Ueda
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Abstract

【課題】シートキャリア濃度を向上させると共に、シートキャリア濃度の向上効果を有効に利用する電界効果トランジスタを実現できるようにする。
【解決手段】電界効果トランジスタは、基板11の上に形成された第1の窒化物半導体層13と、第1の窒化物半導体層13の上に形成され、第1の窒化物半導体層13と比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層14と、第2の窒化物半導体層14の上に形成された結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜15と、第1の絶縁膜15の上に形成された第2の絶縁膜16とを備えている。第2の絶縁膜16の上には、ゲート電極21が形成されている。ゲート電極21の両側方にはソース電極22及びドレイン電極22が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は窒化物半導体を用いた電界効果トランジスタ及びその製造方法に関し、特に高周波用の電界効果トランジスタ及びその製造方法に関する。
近年、窒化ガリウム(GaN)に代表されるいわゆるIII−V族窒化物半導体を用いたトランジスタ等の電子デバイスの研究開発が盛んに行われている。GaNは禁制帯幅が大きく、且つ電子の飽和ドリフト速度が大きいため、高出力高周波電子デバイスとして有望である。また窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)と窒化ガリウム(GaN)とのへテロ界面においては、自発分極及びピエゾ分極によって電荷が形成され、アンドープ時においても1×1013cm-2以上のシートキャリア濃度が得られる。この高濃度の2次元電子ガス(2DEG:2 Dimensional Electron Gas)を利用して、高速動作可能なヘテロ接合電界効果トランジスタ(HFET:Hetero-junction Field Effect Transistor)が実現されている。
HFETを高速に動作させるためには、ヘテロ界面におけるシートキャリアの濃度を向上させることが必要となる。一方、HFETの相互コンダクタンスを向上させるには、電子供給層であるAlGaN層を薄くすることが好ましい。しかし、AlGaN層を薄くすると、シートキャリア濃度が低下してしまう。シートキャリア濃度の低下を防ぐためには、Al組成を高くすればよい。しかし、Al組成を高くすると、AlGaN層の結晶性が低下してしまう。
AlGaN層を薄くした場合に、Al組成比を高くすることなく、シートキャリア濃度を高くする方法として、ゲート電極の下に、SiN膜を形成する方法が開示されている(例えば、非特許文献1を参照。)。AlGaNとGaNとを用いたHFETにおいて、AlGaN層の上にCat−CVD(Catalytic Chemical Vapor Deposition)によりSiN膜を形成する。これにより、AlGaN層の膜厚を薄くしても、SiN膜がない場合と比べ3倍近い2.5×1013cm-2の高濃度のシートキャリアを誘起することができる。
M.Higashiwaki,N.Hirose and T.Matsui,"AlGaN/GaN Heterostructure Field-Effect Transistors with Current Gain Cut-off Frequency of 152 GHz on Sapphire Substrates", Jpn. J. Appl. Phys.,2005年,44巻,p.L475〜L478 特開2006−173294号公報
しかしながら、前記従来の窒化物半導体を用いたHFETは、以下のような問題がある。SiN膜の上にゲート電極を形成することにより金属−絶縁膜−半導体接合(MIS)型のHFETとすることができる。しかし、CVD法により形成した非晶質のSiN膜をゲート絶縁膜とした場合には、絶縁性が不十分であり、リーク電流が大きくなってしまう。これを解消するため、SiO2膜との積層膜を用いる方法も知られている(例えば、特許文献1を参照。)。しかし、CVD法により形成したSiN膜とSiO2膜とを積層しても、リーク電流の低減は十分ではない。また、SiN膜と電子供給層との間に発生する界面準位の影響を受けるため、高周波特性の向上も十分ではない。このため、せっかくシートキャリア濃度を向上させたにもかかわらず、高周波特性が優れたHFETを得ることができない。
また、SiN膜は絶縁膜であるため、MIS型のHFETにおいてしか、シートキャリア濃度を向上させることができない。
本発明は、前記従来の問題を解決し、シートキャリア濃度を向上させると共に、シートキャリア濃度の向上効果を有効に利用する電界効果トランジスタを実現できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は電界効果トランジスタを、電子供給層の上に形成され、結晶性の窒化シリコンからなる絶縁膜を備えている構成とする。
具体的に、本発明に係る第1の電界効果トランジスタは、基板の上に形成された第1の窒化物半導体層と、第1の窒化物半導体層の上に形成され、第1の窒化物半導体層と比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層と、第2の窒化物半導体層の上に形成され、結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜と、第1の絶縁膜の上に形成され、非晶質の第2の絶縁膜と、第2の絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、ゲート電極の両側方に形成されたソース電極及びドレイン電極とを備えていることを特徴とする。
第1の電界効果トランジスタは、第2の窒化物半導体層の上に形成された結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜と、第1の絶縁膜の上に形成された第2の絶縁膜とを備えている。このため、第2の窒化物半導体層が薄く且つアルミニウム組成が低い場合であっても、2次元電子ガス層のシートキャリア濃度を高くすることができる。従って、大きなドレイン電流及び相互コンダクタンスを得ることができ、高周波特性の優れた窒化物半導体電界効果トランジスタを形成することができる。また、ゲート絶縁膜が第2の絶縁膜の上に形成されているため、リーク電流を大幅に低減することができる。従って、シートキャリア濃度を向上させると共に、シートキャリア濃度の向上効果を有効に利用する電界効果トランジスタを実現できる。
第1の電界効果トランジスタにおいて、ソース電極及びドレイン電極は、第1の絶縁膜の上に形成されていてもよい。
第1の電界効果トランジスタにおいて、ソース電極の一部及びドレイン電極の一部は、第1の窒化物半導体層を露出するオーミック電極リセス部に形成され、ソース電極及びドレイン電極のそれぞれにおける第1の絶縁膜の上に形成されている部分の長さは5μm以上であってもよい。
第1の電界効果トランジスタにおいて、ソース電極の一部及びドレイン電極の一部は、第2の絶縁膜の上に形成され、ソース電極の残部及びドレイン電極の残部は、第1の窒化物半導体層を露出するオーミック電極リセス部に形成されていてもよい。
本発明の電界効果トランジスタにおいて、第2の窒化物半導体層の上におけるゲート電極の両側方に形成され、n型の不純物を含む第3の窒化物半導体層をさらに備え、ソース電極及びドレイン電極は、第3の窒化物半導体層の上に形成されていることが好ましい。
本発明に係る第2の電界効果トランジスタは、基板の上に形成された第1の窒化物半導体層と、第1の窒化物半導体層の上に形成され、第1の窒化物半導体層と比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層と、第2の窒化物半導体層の上に形成され、結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜と、第1の絶縁膜の上に互いに間隔をおいて形成されたソース電極及びドレイン電極と、ソース電極とドレイン電極との間に形成されたゲート電極とを備えていることを特徴とする。
第1の電界効果トランジスタは、第2の窒化物半導体層の上に形成された結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜を備えている。このため、第2の窒化物半導体層が薄く且つアルミニウム組成が低い場合であっても、2次元電子ガス層のシートキャリア濃度を高くすることができる。従って、大きなドレイン電流及び相互コンダクタンスを得ることができ、高周波特性の優れた窒化物半導体電界効果トランジスタを形成することができる。また、第1の絶縁膜の上に互いに間隔をおいて形成されたソース電極及びドレイン電極とを備えている。このため、ソース電極及びドレイン電極の下側においても2次元電子ガスのシートキャリア濃度を高くすることができる。従って、コンタクト抵抗を大幅に低減することができる。その結果、シートキャリア濃度を向上させると共に、シートキャリア濃度の向上効果を有効に利用する電界効果トランジスタを実現できる。
第2の電界効果トランジスタにおいて、ソース電極の一部及びドレイン電極の一部は、第1の窒化物半導体層を露出するオーミック電極リセス部に形成され、ソース電極及びドレイン電極のそれぞれにおける第1の絶縁膜の上に形成されている部分の長さは5μm以上であってもよい
本発明の電界効果トランジスタにおいて、第1の絶縁膜は、膜厚が5nm以下であることが好ましい。
本発明の電界効果トランジスタにおいて、第2の絶縁膜は、SiN、SiO2、AlN、HfO2及びAl23のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
本発明の電界効果トランジスタにおいて、第1の窒化物半導体層と第2の窒化物半導体の間に形成され、窒化アルミニウムからなるスペーサ層をさらに備えていてもよい。
本発明に係る第1の電界効果トランジスタの製造方法は、基板上に第1の窒化物半導体層と、該第1の窒化物半導体層と比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層と、結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜とを順次結晶成長する結晶成長工程と、第1の絶縁膜の上に非晶質の第2の絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、第2の絶縁膜の上にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、ゲート電極の両側方にソース電極及びドレイン電極を形成するオーミック電極形成工程とを備えていることを特徴とする。
第1の電界効果トランジスタの製造方法は、基板上に第1の窒化物半導体層と、該第1の窒化物半導体層と比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層と、結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜とを順次結晶成長する結晶成長工程を備えている。このため、シートキャリア濃度を向上させることができるだけでなく、第1の絶縁膜と第2の窒化物半導体層との間に酸素等の不純物が混在することを防ぐことができる。従って、第1の絶縁膜と第2の窒化物半導体層との間に界面準位がほとんど発生せず、高周波特性に優れた電界効果トランジスタを実現できる。また、第2の絶縁膜の上にゲート電極を形成するゲート電極形成工程を備えている。このため、ゲートリーク電流を大幅に低減することができる。
第1の電界効果トランジスタの製造方法において、オーミック電極形成工程は、結晶成長よりも後で且つ絶縁膜形成工程よりも前に行い、ソース電極及びドレイン電極を第1の絶縁膜の上に形成する工程であってもよい。
本発明に係る第2の電界効果トランジスタの製造方法は、基板の上に第1の窒化物半導体層と、該第1の窒化物半導体層と比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層と、結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜とを順次結晶成長する結晶成長工程と、第1の絶縁膜の上に互いに間隔をおいてソース電極及びドレイン電極を形成するオーミック電極形成工程と、ソース電極とドレイン電極との間にゲート電極を形成するゲート電極形成工程とを備えていることを特徴とする。
第2の電界効果トランジスタの製造方法は、基板の上に第1の窒化物半導体層と、該第1の窒化物半導体層と比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層と、結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜とを順次結晶成長する結晶成長工程を備えている。このため、シートキャリア濃度を向上させることができるだけでなく、第1の絶縁膜と第2の窒化物半導体層との間に酸素等の不純物が混在することを防ぐことができる。従って、第1の絶縁膜と第2の窒化物半導体層との間に界面準位がほとんど発生せず、高周波特性に優れた電界効果トランジスタを実現できる。また、第1の絶縁膜の上に互いに間隔をおいてソース電極及びドレイン電極を形成するオーミック電極形成工程を備えている。このため、ソース電極及びドレイン電極の下側においても、シートキャリア濃度を向上させることができ、コンタクト抵抗を低減することができる。
本発明の電界効果トランジスタの製造方法において、結晶成長工程よりも後で且つオーミック電極形成工程よりも前に、第2の窒化物半導体層及び第1の窒化物半導体層を選択的にエッチングして、オーミック電極リセス部を形成するオーミックリセス形成工程をさらに備え、オーミック電極形成工程では、ソース電極の一部及びドレイン電極の一部をオーミック電極リセス部に形成し、ソース電極及びドレイン電極のそれぞれにおける第1の絶縁膜の上に形成された部分の長さを5μm以上としてもよい。
本発明の電界効果トランジスタの製造方法において、結晶成長工程は、第1の絶縁膜を選択的に除去して第2の窒化物半導体層が露出した領域を形成する工程と、第2の窒化物半導体層が露出した領域にn型の不純物を含む第3の窒化物半導体層を形成する工程を含み、オーミック電極形成工程では、ソース電極及びドレイン電極を第3の窒化物半導体層の上に形成してもよい。
本発明に係る電界効果トランジスタによれば、シートキャリア濃度を向上させると共に、シートキャリア濃度の向上効果を有効に利用する電界効果トランジスタを実現できる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は第1の実施形態に係る電界効果トランジスタ(FET)の断面構成を示している。図1に示すように、第1の実施形態のFETは、ゲート絶縁膜を有するMIS型のHFETである。
具体的には、サファイア等からなる基板11の上に、窒化アルミニウム(AlN)からなるバッファ層12を介して、GaNからなる第1の窒化物半導体層13とAlGaNからなる第2の窒化物半導体層14とが形成されている。第2の窒化物半導体層14は、第1の窒化物半導体層13比べてバンドギャップが大きい半導体層であり、電子供給層として機能する。
第2の窒化物半導体層14の上には、一方がソース電極となり、他方がドレイン電極となるオーミック電極22が、互いに間隔をおいて形成されている。第2の窒化物半導体層14の上における、2つのオーミック電極22の間の領域には、結晶性の窒化シリコン(SiN)からなる第1の絶縁膜15が形成されている。第1の絶縁膜15の上には、非晶質のSiNからなる第2の絶縁膜16が形成され、第2の絶縁膜16の上にはゲート電極21が形成されている。
各層の膜厚は、例えばバッファ層12を1000nmとし、第1の窒化物半導体層13を2μmとし、第2の窒化物半導体層14を6nmとし、第1の絶縁膜15を2nmとし、第2の絶縁膜16を2nmとすればよい。ゲート電極21及びオーミック電極22は、チタン(Ti)とアルミニウム(Al)との積層膜とすればよい。良好な高周波特性を得るためには、ゲート電極21をT字型ゲート電極とし、ゲート長を100nm以下とすることが好ましい。
図1においては、1つのFETだけを図示しているが、ホウ素(B)等を注入して形成した高抵抗領域(図示せず)により半導体層を複数の領域に分離すれば、複数のFETを形成できる。
本実施形態では第2の窒化物半導体層14のAl組成は0.4とし、厚さを6nmとした。なお、Al組成とは、窒化アルミニウムガリウムを一般式AlxGa1-xNで表した場合のxである。AlGaNとGaNとからなるHFETの高周波特性を向上するためには、ゲート長を短縮することが最も有効である。しかし、ゲート長の短縮を進めると、ゲート長と電子供給層であるAlGaN層のアスペクト比が低下し、いわゆるショートチャネル効果が起きてしまう。このため、利得の向上と容量の低減を実現の観点からも、電子供給層であるAlGaN層の膜厚を薄くすることが有効である。一方、電子供給層を薄くするとシートキャリア濃度が減少し、電子供給層の厚さが6nmで、Al組成が0.4程度の場合には、シートキャリア濃度が1×1013cm-2程度となる。このため、通常は、電子供給層のAl組成比を高くする。しかし、Al組成を高くすると、電子供給層の結晶性が劣化するという問題がある。
本実施形態のHFETは、電子供給層である第2の窒化物半導体層14の上に、結晶性のSiNからなる第1の絶縁膜15を形成している。このため、第2の窒化物半導体層14を薄くし、且つAl組成を抑えて結晶性の劣化を抑えた状態において、通常の約2倍の2.0×1013cm-2のシートキャリア濃度を実現することができた。これは、結晶性のSiNからなる第1の絶縁膜15によってAlGaNからなる第2の窒化物半導体層14の表面に正電荷が誘起され、電荷中性条件を満たすよう第2の窒化物半導体層14と第1の窒化物半導体層13との界面における電子濃度が上昇することによる。
窒化物半導体層の上にSiNを成長させると、通常は、最安定構造であるα相あるいはβ相の結晶構造、もしくはそれらが混在した非晶質構造を取る。具体的には、図2(a)に示すような(0001)面ウルツ鉱構造のIII−V族窒化物半導体の上には、図2(b)に示すような結晶構造のβ相SiNが成長すると考えられる。しかし、窒化物半導体上にSiNをコヒーレント成膜した場合には、SiNは下地である窒化物半導体によって大きな格子不整合を受けるため、欠陥ウルツ構造と呼ばれる、β相が変形した準安定構造を取る。この構造変化は、高温高圧条件下における、グラファイト=ダイヤモンド相変態に類似している。この欠陥ウルツ構造は、β相に近い結晶構造を取るものの、内部原子配置の変化などにより、様々な物性値がβ相とは異なる。そのため、欠陥ウルツ構造である結晶状のSiN膜をHFET構造上に付加すると、半導体表面への効果的なパッシベーション以外にも従来の非晶質のSiNからなる保護膜と比べて、FETの特性を改善することができる。
結晶性のSiNからなる第1の絶縁膜15は、第2の窒化物半導体層14を結晶成長させた後、連続して結晶成長させることにより形成できる。具体的には、AlGaNからなる第2の窒化物半導体層14を有機金属気相堆積(MOCVD)法により成長した後、チャンバ内にシリコン源となるモノシラン(SiH)及び窒素源となるアンモニア(NH3)を導入することにより結晶性のSiN膜を成膜する。つまり、III−V族窒化物半導体層を基板の上に成長した後、チャンバ内から基板を取り出すことなくSiN膜を成膜する。
このように、第1の絶縁膜15を第2の窒化物半導体層14と連続して形成することにより、第2の窒化物半導体層14と第1の絶縁膜15との界面に酸素等の不純物が混在することを防止できる。界面における酸素の面内密度を10の14乗毎平方センチメートル以下とすることにより、III−V族窒化物半導体のバンドをピンニングする界面準位を界面からほぼなくすことができる。
一般に、Cat−CVD法等により、非晶質のSiNをIII−V窒化物半導体層の上に形成した場合には、SiN膜とIII−V窒化物半導体層との間に未結合手に起因する界面準位が存在する。このため、ゲート電極からの電気力線がSiN膜とIII−V窒化物半導体層との界面において終端されてしまい、利得の向上が困難となる。しかし、本実施形態のFETは、結晶性のSiNを形成することにより、窒化物半導体層との界面にほとんど界面準位が存在していないため、FETの利得を向上させることができる。また、FETの特性を安定させ、信頼性を向上させることもできる。
SiN膜をゲート絶縁膜として用いる場合、電子供給層とSiN膜との界面の状態がゲートリーク電流に大きな影響を及ぼす。このため、CVD法等により形成したアモルファスのSiN膜をゲート絶縁膜として用いると、SiNとAlGaNとの界面に多数の未結合手が生じ、界面準位の影響を受けるため、ゲートリーク電流を十分に低減することができない。界面準位がほとんどない結晶性のSiN膜をゲート絶縁膜として用いれば、ゲートリーク電流を大幅に低減できると期待される。
しかし、第2の窒化物半導体層14の上に、結晶性のSiNを成長させた場合、格子不整合のために、島状に成長する。ここでいう島状とはVolmer−Weberモードのいわゆる3次元成長のことをさす。このため、結晶性のSiN膜のみをゲート絶縁膜として用いた場合には、ゲートリーク電流が大きくなる。このため、本実施形態のHFETは、結晶性のSiN膜である第1の絶縁膜15を覆う非晶質のSiNからなる第2の絶縁膜16の上にゲート電極21を形成している。このように結晶性の第1の絶縁膜15の上に非晶質の第2の絶縁膜16を形成することにより、第1の絶縁膜15の間隙を埋めることができる。従って、ゲートリーク電流を低減でき、高周波特性の優れた電界効果トランジスタを得ることができる。
図3は第1の実施形態のHFETのゲート電流(Ig)−ゲート電圧(Vg)特性を示している。図3においてAは第2の絶縁膜16がない場合を示し、Bは第2の絶縁膜16を形成した場合を示している。図3に示すように、結晶性のSiNからなる第1の絶縁膜15を覆う第2の絶縁膜16を形成した場合には、第2の絶縁膜16がない場合と比べて5桁以上ゲート電流を低減できる。図示していないが、非晶質のSiN膜とSiO2膜との積層膜をゲート絶縁膜とした場合と比べてもリーク電流を2桁程度低減できる。
また、オーミック電極とゲート電極との間のいわゆるアクセス領域において第1の絶縁膜15の間隙部分に第2の絶縁膜16が形成されるため、ヘテロ接合における間隙の下方の部分においても、高濃度のシートキャリアが誘起され、ソース抵抗を低減できる。このため、さらに高周波特性を向上させることができる。
図4は第1の実施形態のHFETについて測定したSパラメータから換算した電流利得(|H21|)及び最大安定利得(MSG:Maximum Stable Gain)又は最大有能利得(MAG:Maximum Available Gain)の周波数依存性を示している。図4に示すように、|H21|から求めた電流利得遮断周波数(fT)は50GHzとなり、MAG/MSGから求めた最大発振周波数(fmax)は190GHzとなり、良好な値が得られた。
シートキャリア濃度を向上させるためには、第1の絶縁膜15及び第2の絶縁膜16をオーミック電極22の間の領域全体に形成することが好ましい。しかし、少なくともゲート電極21の下側に形成すれば、ゲートリーク電流を低減する効果は得られる。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態について説明する。図5は第2の実施形態に係るFETの断面構成を示している。図5において図1と同一の構成要素には同一の符号を附すことにより説明を省略する。
本実施形態のFETは、オーミック電極22と第2の窒化物半導体層14との間に、高濃度のn型不純物をドープしたGaNからなるキャップ層25を有している。これにより、オーミック電極22のコンタクト抵抗を低減することができ、ソース抵抗を小さくすることができる。このため、高周波特性をさらに向上させることができる。
キャップ層25はどのように形成してもよいが、以下のようにして形成することが好ましい。第2の窒化物半導体層14の上に第1の絶縁膜15を成長した後、SiO2膜等からなるマスクを用いて第1の絶縁膜15をドライエッチングにより選択的に除去する。続いて、厚さが50nmのSiがドープされたn+GaNからなるキャップ層25を第2の窒化物半導体層14が露出した部分に再成長する。続いて、マスクとして用いたSiO2膜をフッ酸等により除去する。このようにしてキャップ層25を形成すれば、ゲート電極21が形成されるゲートリセス部において第2の窒化物半導体層14がエッチングダメージを受けることがない。
(第3の実施形態)
以下に、第3の実施形態について説明する。図6は第3の実施形態に係るFETの断面構成を示している。図6において図1と同一の構成要素には同一の符号を附すことにより説明を省略する。
本実施形態のFETは、第1の絶縁膜15が、オーミック電極22と第2の窒化物半導体層14との間にも形成されている。結晶性のSiNからなる第1の絶縁膜15は、島状に形成される。従って、図7に示すようにオーミック電極22は、第1の絶縁膜15の間隙部において第2の窒化物半導体層14と接している。このため、オーミック電極22となる金属材料を形成した後、適当な温度でシンタすることにより、オーミック電極22と第2の窒化物半導体層14とが接している部分においては、障壁ポテンシャルが低下する。電子はこの低ポテンシャル障壁の金属と半導体との界面を経由して、ヘテロ界面のチャネル層に到達する。
一方、第1の窒化物半導体層13と第2の窒化物半導体層14との界面近傍に生じるチャネル層は、第1の絶縁膜15によりシートキャリア濃度が高くなっている。特に、第1の絶縁膜15の下側は高キャリア濃度部分31Aとなり、間隙の下側の通常部分31Bよりもシートキャリア濃度が高くなっている。このため、第1の絶縁膜15によるオーミック電極22と第2の窒化物半導体層14との接触面積の低下よりも、シートキャリア濃度の上昇の効果が大きくなり、オーミック電極22のコンタクト抵抗を低減することが可能となる。実際に、コンタクト抵抗を測定したところ、1×10-5Ωcm-2以下という非常に良好な値が得られた。
非晶質のSiN膜を一様に成膜した場合には、SiNのバンドギャップが大きいため電子がトンネリングすることができない。このため、シートキャリア濃度を上昇させることができても、オーミック電極のコンタクト抵抗を小さくすることはできない。しかし、本実施形態のFETのように、結晶性のSiN膜を形成することにより、オーミック電極と半導体層との接合を確保できるため、シートキャリア濃度を向上させると共に、コンタクト抵抗を低減することができる。
なお、図8に示すようにゲート電極21を第2の窒化物半導体層14の上に直接形成すれば、金属−半導体接合(MES)型のHFETとすることも可能である。また、この場合には、第2の絶縁膜16を形成しなくてもよい。
(第4の実施形態)
以下に、本発明の第4の実施形態について図面を参照して説明する。図9は第4の実施形態に係るFETの断面構成を示している。図9において図7と同一の構成要素には同一の符号を附すことにより説明を省略する。
本実施形態のFETは、オーミック電極22の一部がリセス部41に形成されている。リセス部41は、第1の窒化物半導体層13と第2の窒化物半導体層14との界面よりも下側まで達している。このため、オーミック電極22の一部は、チャネルである2DEG層と直接接している。このため、第1の絶縁膜15による、オーミック電極22と第2の窒化物半導体層14との接触面積の低下がコンタクト抵抗に及ぼす影響を小さくすることができる。
この場合、オーミック電極22は一部が第1の絶縁膜15を介在させて第2の窒化物半導体層14の上に形成されていることが好ましい。図10は、オーミック電極22における第2の窒化物半導体層14の上に形成されている部分であるオーバーラップ部dの長さと、ドレイン電流との関係を示している。図10において、縦軸はオーバラップ部dの長さが100μmの場合のドレイン電流を1として規格化している。図10に示すように、オーバーラップ部dが長くなるに従いドレイン電流は増加し、5μm程度のところで飽和している。従って、dの長さは5μm以上とすることが好ましい。
(第5の実施形態)
以下に、本発明の第5の実施形態について図面を参照して説明する。図11は第5の実施形態に係るFETの断面構成を示している。図11において図9と同一の構成要素には同一の符号を附すことにより説明を省略する。
本実施形態のFETは、オーミック電極22の一部が第1の絶縁膜15及び第2の絶縁膜16を介在させて第2の窒化物半導体層14の上に形成されている。この場合、オーミック電極22における第2の窒化物半導体層14の上に形成された部分は、2DEGとのコンタクトにはほとんど寄与しない。しかし、第1の絶縁膜15の間隙部を第2の絶縁膜16が埋めるため、シートキャリア濃度をさらに向上させることができる。従って、コンタクト抵抗が小さいオーミック電極を実現することができる。この場合、オーミック電極22はリセス部のみに形成してもよい。
第4及び第5の実施形態は、MIS型のHFETを例に説明したが、MES型のHFETとすることも可能である。この場合にも、コンタクト抵抗低減の効果が得られる。
第1〜第5の実施形態において第1の絶縁膜の膜厚は、特に限定されないが、あまり厚くなると、形成が困難となり、ゲート電極の制御性も低下する。このため、5nm以下とすることが好ましい。5nm以下であれば、結晶成長させた際に表面のラフネスが増大することはほとんどなく、ゲートの変調にばらつきが生じるおそれはほとんどない。また、ゲート電極とチャネルとの間の距離が大きくなると総合コンダクスタンスが減少する。従って、利得を向上する観点からも第1の絶縁膜の膜厚は薄い方が好ましい。
第2の絶縁膜16は非晶質のSiN膜としたが、SiO2膜、HfO2膜、Al23膜又はAlN膜としてもよい。また、同様な効果が得られれば、どのような材料かなる絶縁膜であってもよい。また、単層膜に限らず積層膜であってもよい。なお、利得を向上する観点からは、第2の絶縁膜の膜厚も薄い方が好ましい。
また、第2の窒化物半導体層14のAl組成を0.4とした例を示したが、適宜変更してかまわない。第1の窒化物半導体層13と第2の窒化物半導体層14との間にAlNからなるスペーサ層を形成してもよい。この場合、スペーサ層の厚さは1.5nm程度とすればよい。
本発明に係る電界効果トランジスタ及びその製造方法は、シートキャリア濃度を向上させると共に、シートキャリア濃度の向上効果を有効に利用する電界効果トランジスタを実現でき、特に高周波用の電界効果トランジスタ及びその製造方法等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る電界効果トランジスタを示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る電界効果トランジスタに用いる結晶性の窒化シリコンを説明するための図であり、(a)はIII−V族窒化物半導体の結晶構造を示し、(b)は窒化シリコンの結晶構造を示す。 本発明の第1の実施形態に係る電界効果トランジスタのゲート電流とゲート電圧との関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの高周波特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る電界効果トランジスタを示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る電界効果トランジスタを示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る電界効果トランジスタのオーミック電極部分を拡大して示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る電界効果トランジスタの変形例を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る電界効果トランジスタを示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る電界効果トランジスタのドレイン電流とオーバーラップ部の長さとの関係を示すグラフである。 本発明の第5の実施形態に係る電界効果トランジスタを示す断面図である。
符号の説明
11 基板
12 バッファ層
13 第1の窒化物半導体層
14 第2の窒化物半導体層
15 第1の絶縁膜
16 第2の絶縁膜
21 ゲート電極
22 オーミック電極
25 キャップ層
31A 高キャリア濃度部分
31B 通常部分
41 リセス部

Claims (15)

  1. 基板の上に形成された第1の窒化物半導体層と、
    前記第1の窒化物半導体層の上に形成され、前記第1の窒化物半導体層と比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層と、
    前記第2の窒化物半導体層の上に形成され、結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜の上に形成され、非晶質の第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の両側方に形成されたソース電極及びドレイン電極とを備えていることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 前記ソース電極及びドレイン電極は、前記第1の絶縁膜の上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
  3. 前記ソース電極の一部及びドレイン電極の一部は、前記第1の窒化物半導体層を露出するオーミック電極リセス部に形成され、
    前記ソース電極及びドレイン電極のそれぞれにおける前記第1の絶縁膜の上に形成されている部分の長さは5μm以上であることを特徴とする請求項2に記載の電界効果トランジスタ。
  4. 前記ソース電極の一部及びドレイン電極の一部は、前記第2の絶縁膜の上に形成され、前記ソース電極の残部及びドレイン電極の残部は、前記第1の窒化物半導体層を露出するオーミック電極リセス部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
  5. 前記第2の窒化物半導体層の上における前記ゲート電極の両側方に形成され、n型の不純物を含む第3の窒化物半導体層をさらに備え、
    前記ソース電極及びドレイン電極は、前記第3の窒化物半導体層の上に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  6. 基板の上に形成された第1の窒化物半導体層と、
    前記第1の窒化物半導体層の上に形成され、前記第1の窒化物半導体層と比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層と、
    前記第2の窒化物半導体層の上に形成され、結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜の上に互いに間隔をおいて形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に形成されたゲート電極とを備えていることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  7. 前記ソース電極の一部及びドレイン電極の一部は、前記第1の窒化物半導体層を露出するオーミック電極リセス部に形成され、
    前記ソース電極及びドレイン電極のそれぞれにおける前記第1の絶縁膜の上に形成されている部分の長さは5μm以上であることを特徴とする請求項6に記載の電界効果トランジスタ。
  8. 前記第1の絶縁膜は、膜厚が5nm以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  9. 前記第2の絶縁膜は、SiN、SiO2、AlN、HfO2及びAl23のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  10. 前記第1の窒化物半導体層と前記第2の窒化物半導体の間に形成され、窒化アルミニウムからなるスペーサ層をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  11. 基板上に第1の窒化物半導体層と、該第1の窒化物半導体層と比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層と、結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜とを順次結晶成長する結晶成長工程と、
    前記第1の絶縁膜の上に非晶質の第2の絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
    前記第2の絶縁膜の上にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記ゲート電極の両側方にソース電極及びドレイン電極を形成するオーミック電極形成工程とを備えていることを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  12. 前記オーミック電極形成工程は、前記結晶成長よりも後で且つ前記絶縁膜形成工程よりも前に行い、前記ソース電極及びドレイン電極を前記第1の絶縁膜の上に形成する工程であることを特徴とする請求項11に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  13. 前記基板の上に第1の窒化物半導体層と、該第1の窒化物半導体層と比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層と、結晶性の窒化シリコンからなる第1の絶縁膜とを順次結晶成長する結晶成長と、
    前記第1の絶縁膜の上に互いに間隔をおいてソース電極及びドレイン電極を形成するオーミック電極形成工程と、
    前記ソース電極とドレイン電極との間にゲート電極を形成するゲート電極形成工程とを備えていることを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  14. 前記結晶成長工程よりも後で且つ前記オーミック電極形成工程よりも前に、前記第2の窒化物半導体層及び第1の窒化物半導体層を選択的にエッチングして、オーミック電極リセス部を形成するオーミックリセス形成工程をさらに備え、
    前記オーミック電極形成工程では、前記ソース電極の一部及びドレイン電極の一部を前記オーミック電極リセス部に形成し、前記ソース電極及びドレイン電極のそれぞれにおける前記第1の絶縁膜の上に形成された部分の長さを5μm以上とすることを特徴とする請求項12又は13に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  15. 前記結晶成長工程は、前記第1の絶縁膜を選択的に除去して前記第2の窒化物半導体層が露出した領域を形成する工程と、前記第2の窒化物半導体層が露出した領域にn型の不純物を含む第3の窒化物半導体層を形成する工程を含み、
    前記オーミック電極形成工程では、前記ソース電極及びドレイン電極を前記第3の窒化物半導体層の上に形成することを特徴とする請求項11に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
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