JP2009109025A - 空気調和機用リモコン - Google Patents

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Abstract

【課題】リモコンに備えられた温度センサを用いて、室内の任意の方向の熱源の温度を検知し、この検知温度と運転モードに対応して、快適な空調制御を安価に実現する。また、放射温度センサを内蔵してない空気調和機にも、放射温度センサによる空調制御に対応可能なリモコンを提供する。
【解決手段】リモコン制御部はリモコンがリモコンホルダに装着されている場合(ST2-Y) 、熱源の温度を測定し(ST3) 、運転モードが冷房で(ST4- 冷房) 、測定温度が38℃以上でないなら(ST5-N) 、通常運転モードを実行(ST6,7) 。測定温度が38℃以上なら(ST5-Y) 、強冷房運転モードを実行(ST8,9) 。運転モードが暖房で(ST4- 暖房) 、測定温度が40℃以上なら(ST10-Y)、セーブ運転モードを実行(ST11,12) 。測定温度が40℃以上でなく(ST10-N)、15℃以下なら(ST13-Y)、強暖房運転モードを実行(ST14,15) 。15℃以下でないなら(ST13-N)、通常運転モードを実行(ST16,17) 。
【選択図】図5

Description

本発明は、空気調和機の室内機に使用するリモコンに係わり、より詳細には、リモコンに設けた温度センサが検知した温度情報に基づいて空気調和機を運転するものに関する。
従来、空気調和機の室内機に放射温度センサを備え、この放射温度センサを用いて室内の物体の表面温度を測定し、この測定温度と室温との情報に基づいて空調するものとして図7に示すものが開示されている。
図7に示すように、空気調和機の室内機101が室内の壁面に取り付けられており、壁面の別の適当な箇所には、この空気調和機を制御するためのリモートコントローラ103が取り付けられている。室内の床には温水マット(床暖房機)105が敷かれている。この温水マット105は、内部のパイプに温水を流して室内を暖房し、リモートコントローラ103からの信号により制御されるようになっている。
空気調和機の室内機101は、リモートコントローラ103からの信号を受ける赤外線受光部107と、温水マット105の表面温度を検出するための放射温度センサ109と、室内の温度を検出する室温センサ110とを有する。
リモートコントローラ103は、空気調和機をオン/オフするための運転スイッチ113と、各種モードに切り替えるための運転切替ボタン115と、室内温度を設定する室温設定ボタン121と、室内温度を測る室温センサ(室温検出手段)119と、床暖房機の床温度を設定する床温度設定ボタン123とを有する。
運転切替ボタン115には、空気調和機を単独使用する際に運転開始時の室温に応じて、自動的に暖房、冷房、除湿を決定し、且つ設定温度を決定する自動運転モードと、空気調和機を単独使用する際に暖房、冷房、除湿、設定温度を手動で設定する手動運転モードと、床暖房を単独使用する際に運転開始時の室温に応じて、自動的に設定温度を決定する自動運転モードと、床暖房を単独使用する際に設定温度を手動で設定する手動運転モードと、空気調和機と床暖房機の併用運転を行うためのモードとがある。リモートコントローラ103のスイッチボタン操作を示す信号、あるいは検出した室温を示す信号は、室内機101へ随時送信される。
次に運転モードについて説明する。まず、空気調和機を単独運転する際の自動運転モードでは、空気調和機だけを運転し、床暖房は運転しない。このモードでは、空気調和機の運転開始時の室温を検知し、その時の室温によって冷房、暖房、除湿、設定温度が決められ、この設定温度になるように空気調和機の運転が行われる。暖房運転に設定された場合、室温が設定温度以上の場合、停止状態または送風運転になり、室温が設定温度未満の場合暖房運転になる。
空気調和機と床暖房機の併用運転を行うためのモードでは、空気調和機の暖房運転と床暖房機が同時に運転され、次のような動作が行われる。まず、放射温度センサ109が床温度を検出して室内機101内の制御装置に検出温度を送る。この制御装置は床温設定温度と床温度を比較して、床温度が床温設定温度に達しているか否かをチェックする。達している場合には、次に室温をチェックする。
そして、室温が所定の値以上の場合には、空気調和機での運転は不要と判断し、送風運転に切り換え、室温が所定の値以下の場合には、床暖房機だけでは不十分と判断し、空気調和機の単独自動運転用設定温度で空調運転を行うようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
なお、この例では床の特定部分の温度のみを放射温度センサで測定する構成になっているが、テーブルなどの障害物、例えば図7に示すように、温水マット105の上にテーブルが置かれている場合、室内の複数のポイントの温度を測定する放射温度センサや、ワンポイントで測定する放射温度センサを駆動装置で上下左右に回動させる構造を設け、複数の箇所の温度を測定して温水マット105とテーブルとを区別する構成が必要である。
一方、リモコンに設けた温度センサの情報に基づいて運転する空気調和機は図6に示すものがあった。
図6に示す室内機80は横長の箱体であり、前面の吸込口81に吸込グリル87を備えたカバー82が内部の構造物を覆うようになっている。また、下方に備えられた横長の吹出口83には複数の上下風向板84が配置されている。また、室内機80の右端下方には、リモコン90からの赤外線信号を受信する受光窓85が設けられており、室内機80内部の図示しないリモコン受信部へ赤外線信号を導くようになっている。
また、リモコン90は縦長の箱状に形成され、長手方向の一端には室内機へ送る赤外線の発光部(図示せず)が備えられている。
また、リモコン90の平面部分には、液晶パネルなどからなる表示部91と、その手前に配置された複数のキーが配置されたキー入力部92とが備えられ、さらに、リモコン90の側面には温度センサ93が備えられている。
操作者がリモコン90のキー入力部92を押下することにより、空気調和機の運転モードを切り換えたり設定温度を変更したりする。また、これらの運転モードや設定温度情報は表示部91に表示されるようになっている。また、温度センサ93は操作者がリモコン90を持った時に指や手が触れる位置に配置されているため、操作者がリモコンのキー入力部92の電源ボタンを押下した時、リモコン10は、同時にこの指や手の体表温度を検知し、検知したこの体表温度の情報を赤外線信号として室内機80に送信する。
この体表温度の情報を受信した室内機80は、室内機80が検出した室温の情報と、体表温度の情報とを用いて操作者にとって最も好ましい温度に制御する。例えば体表温度と室温とが共に低い場合は暖房モードを、体表温度と室温とが共に高い場合は冷房モードを、これ以外の場合で体表温度と室温とのうちいずれか一方の温度が高い場合は送風モードを自動的に選択して実行している(例えば、特許文献2参照。)。
このような方法は操作者が風呂上がりなどで体温が上昇している場合や、冬季に外出から帰宅して体が冷えているときなど、一時的に冷暖房運転を強化する強運転モードを行う用途などに使用される。従って、一定時間だけ強運転モードを行った後、室温で制御される通常の運転モードへ移行するようになっている。
しかしながら、図7に示すように、室内機に内蔵された放射温度センサで空調を行う場合、室内の複数のポイントの温度を測定する放射温度センサや、ワンポイントで測定する放射温度センサを駆動装置で上下左右に回動させる構造が必要であり、コストアップとなっていた。また、室内機の吹出口の上に放射温度センサを内蔵するため、室内機の直下や後方は構造的に温度測定が困難であり、さらに、この吹出口からの温風によりセンサのレンズが温まり、測定に誤差が生じていた。
一方、図6に示すように、リモコン側に温度センサを備えた構成の場合、操作者がリモコンを持った時のみ体表温度を測定するので、この強運転モードでの運転終了時期が判定できない。従って、強運転モードでは一定時間だけの運転としているが、体が冷えすぎたり温まり過ぎた場合は、操作者による強運転モード停止の操作が必要となり利便性が悪いという問題があった。
また、指や手の温度を測定するので、風呂上がりでも手を洗ったりすると手の温度が低下してしまうため体表温度としては不正確であり、この体表温度を用いて室内機の制御を行うと操作者の意図と反した温度制御が行われてしまう場合があった。また、リモコンを操作する時のみ体表温度を測定するため、継続的な体表温度測定ができない。また、常にリモコンを保持することは利便性を著しく阻害するという問題があった。
一方、放射温度センサは室内機に内蔵されて販売されており、放射温度センサを内蔵してない空気調和機を使用しているユーザーは、放射温度センサによる利便性を享受できないという問題があった。
特開平11−173634号公報(第3−4頁、図1) 特開平4−45342号公報(第2−3頁、図3)
本発明は以上述べた問題点を解決し、リモコンに備えられた温度センサを用いて、室内の任意の方向の熱源の温度を検知し、この検知温度と運転モードに対応して、快適な空調制御を安価に実現する。また、放射温度センサを内蔵してない空気調和機にも、放射温度センサによる空調制御に対応可能なリモコンを提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、吸込口と吹出口とを備え、同吸込口から吸い込んだ空気を吹出口から送出し、外部から受信した運転条件データに従って前記吹出口の送風温度を制御する室内機に対して、
操作者が指示した運転条件データを前記室内機へ送信すると共に、温度センサを備え、同温度センサで測定した熱源の温度と対応する運転条件データを前記室内機へ送信する空気調和機用リモコンであって、
前記温度センサを放射温度センサで構成し、
操作者が指示した運転条件データに従って前記送風温度を制御する通常運転モードのデータと、測定した前記熱源の温度に従って前記送風温度を制御する熱源運転モードのデータとを、冷房運転や暖房運転などの運転モードと前記熱源の温度とに対応して選択し、前記室内機の運転条件データとして前記室内機に対して送信する。
また、前記空気調和機用リモコンは、同空気調和機用リモコンを着脱自在に保持するリモコンホルダへの装着を検出する装着検出手段を備え、
前記空気調和機用リモコンが前記リモコンホルダへ装着された場合、前記熱源運転モードを使用可能にする。
また、前記熱源運転モードは、冷房運転モードで、かつ、前記熱源の温度が第一の所定温度以上のときに、前記通常運転モードよりも前記送風温度を低く制御する強冷房運転モードである。
また、前記熱源運転モードは、暖房運転モードで、かつ、前記熱源の温度が第二の所定温度以上のときに、前記通常運転モードよりも暖房能力を低める制御を行うセーブ運転モードである。
また、前記熱源運転モードは、暖房運転モードで、かつ、前記熱源の温度が第三の所定温度以下のときに、前記通常運転モードよりも前記送風温度を高く制御する強暖房運転モードである。
一方、前記室内機と前記空気調和機用リモコンとは赤外線信号を介して通信し、
前記空気調和機用リモコンには、赤外線を広範囲に送信する発光部を備え、操作者と対向する側に前記温度センサが備えられる構成にする。
以上の手段を用いることにより、本発明による空気調和機によれば、
請求項1に係わる発明は、センサ運転モードを備えたことにより、リモコンに備えられた放射温度センサを用いてリモコンから離れた特定の熱源の温度変化を連続的に検知し、特定の熱源の温度が所定の温度範囲の時のみ、特定の温度制御を行うので、室温でなく、特定の熱源の温度に対応して集中的に温度制御を行うことができる。また、特定の熱源の温度が所定の温度範囲でない場合は、通常運転モードで運転できるので、省エネルギー性に優れている。
例えば、人体の表面温度を特定の熱源として捉え、この表面温度を快適な温度にするように通常運転モードから熱源運転モードへ自動的に切り換え、表面温度が通常の温度に回復した場合、熱源運転モードから通常運転モードへ自動的に切り換えるため、操作性と快適性とを向上させることができる。
また、熱源である操作者が一時的に他の部屋へ移動し、放射温度センサの温度検知範囲外となった場合は、熱源運転モードから通常運転モードへ自動的に切り換えるため、省エネルギー性に優れている。
さらに、このような制御は全てリモコン側で処理し、室内機へは操作者が設定する運転条件データとしてリモコン側から室内機へ送信するので、放射温度センサを備えていない空気調和機を使用しているユーザーでも、このリモコンを購入することにより、放射温度センサを用いた空調制御を行うことができる。
また、放射温度センサがリモコン側に備えられているため、室内機の吹出口からの送風温度に影響されることがなく、正確な温度検知が可能である。
請求項2に係わる発明は、リモコン内蔵の温度センサで熱源を監視する場合、リモコンホルダを予め熱源を監視する向きに固定する。そして、リモコンをリモコンホルダに装着するだけで、温度センサを正確に熱源に向けることができる。また、装着と同時に熱源運転モードを使用可能にすることができ、操作性を向上できる。また、リモコンをリモコンホルダから外せば、通常運転モードのみの運転へ自動的に切り換えることができ、温度センサなしの通常のリモコンとして使用でき、意図しない熱源に対して熱源運転モードでの誤った空調制御を行うことを防止できる。
請求項3に係わる発明は、冷房運転を行っている場合、例えば、風呂上がりで熱い人体を特定の熱源として捉え、この人体の表面温度を快適な温度にするように通常運転モードから強冷房運転モードへ自動的に切り換え、この表面温度が通常の温度に回復した場合、強冷房運転モードから通常運転モードへ自動的に切り換えるため、操作性と快適性とを向上させることができる。
請求項4に係わる発明は、暖房運転を行っている場合、例えば補助暖房である電気ストーブを特定の熱源として捉え、補助暖房が開始されたことを検知して、通常運転モードから空気調和機の暖房運転を控えめに行うセーブ運転モードへ自動的に切り換えるため、操作性と省エネルギー性とを向上させることができる。
請求項5に係わる発明は、例えば、外出で冷えきった人体を特定の熱源として捉え、この表面温度を快適な温度にするように通常運転モードから強暖房運転モードへ自動的に切り換え、この表面温度が通常の温度に回復した場合、強暖房運転モードから通常運転モードへ自動的に切り換えるため、操作性と快適性とを向上させることができる。
請求項6に係わる発明は、温度センサを操作者に向けて配置したので、操作者を熱源とした場合、正確な温度検知が可能である。また、送信する赤外線が広範囲に送信されるため、温度センサの向きに関わらず、室内機へ送信したデータを確実に伝えることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。なお、背景技術で説明した部分については同じ番号を付与し、詳細な説明を省略する。
図1に示すように、この室内機20は横長の箱体であり、前面の吸込口81に吸込グリル87を備えたカバー82が内部の構造物を覆うようになっている。また、下方に備えられた横長の吹出口83には複数の上下風向板84が配置されている。また、室内機20の右端下方には、リモコン90からの赤外線信号を受信する受光窓85が設けられており、室内機20内部の図示しないリモコン受信部へ赤外線信号を導くようになっている。
一方、リモコン10は縦長の箱状に形成され、長手方向の一端には室内機へ送る赤外線の発光部3が備えられている。この発光部3はドーム型に形成されており、リモコン10内部に備えられた図示しないリモコン送信部から送信される赤外線信号を上下左右の広い範囲へ拡散するようになっている。従って、リモコン10の方向を特定しなくても、室内機20へリモコン10からの信号を送ることができる。
また、リモコン10の平面部分には、液晶パネルなどからなる表示部1と、その手前に配置された複数のキーが配置されたキー入力部2とが備えられ、さらに、リモコン10の手前側の側面には温度センサであるサーモパイル5を内部に配置した温度センサ部4が設けられている。
この温度センサ部4のサーモパイル5で検出できる熱源の検知範囲6は、温度センサ部4から熱源までの距離をLとした時、距離Lが大きくなるほど広くなる。従って、部分的に温度検知したい場合は熱源との距離Lを小さくし、広い範囲の温度を検知したい場合は熱源との距離Lを大きくすればよい。
次にこのリモコン10とこれに使用するリモコンホルダ40について、図を用いて説明する。図2(A)はリモコン10とリモコンホルダ40との斜視図であり、図2(B)はリモコンホルダ40の要部側面図である。
図2(A)に示すように、リモコン10の表示部1の下方にキー入力部2が備えられ、リモコン10の側面には、リモコン10がリモコンホルダ40に装着されたことを検出する装着スイッチ7(装着検出手段)が備えられている。
温度センサ部4は、サーモパイル5を内蔵した円柱形であり、この外周面にサーモパイル5の温度検出面を露出させている。そして、温度センサ部4の両端がリモコン10の本体に設けられた凹部内に回動自在に軸支されている。従って、温度センサ部4を回動させることにより、サーモパイル5の温度検出方向を上下方向で任意に指定できる。
また、図2(A)に示すようにリモコン10の手前側、つまり、操作者の側に温度センサ部4を配置している。
一方、リモコンホルダ40は側面がL字型であり、リモコン10の手前側、つまり、温度センサ部4がある方の面をリモコンホルダ40の手前側に引っかけて、そのまま、水平に倒すことにより、リモコンホルダ40にリモコン10が装着されるようになっている。
また、リモコンホルダ40は、図2(B)に示すように、リモコン10を保持するホルダ部41と、このホルダ部41を壁やテーブル、床などに固定する固定部42とから構成されている。固定部42はロックネジ44を備えた球形のフリージョイント43と吸盤45とで構成され、このフリージョイント43の一方がホルダ部41の底面に、また、他方が吸盤45の背面に、それぞれ固定されている。
従って、リモコンホルダ40にリモコン10を装着し、吸盤45を例えば壁やテーブルに固定し、リモコン10のサーモパイル5を熱源に向け、フリージョイント43のロックネジ44を締めることにより、サーモパイル5を熱源に正確に向けることができる。この状態でリモコン10はリモコンホルダ40に対して着脱自在であるため、リモコン10を外して使用すれば、一般のリモコンと同じ動作をさせることができ、装着して使用すれば特定の熱源の温度をサーモパイル5で監視して、この測定温度によってさまざまな空調制御を行うことができる。
以上説明したように、温度センサを操作者に向けて配置したので、操作者を熱源とした場合、正確な温度検知が可能である。また、送信する赤外線が広範囲に送信されるため、温度センサの向きに関わらず、室内機へ送信したデータを確実に伝えることができる。
図3は空気調和機の要部ブロックを示しており、図3(A)は室内機20と室外機30を、図3(B)はリモコン10をそれぞれ示している。
図3(A)に示すように室内機20は、リモコン10から送信される赤外線信号を受信するリモコン受信部21と、室内の温度を検知する室温センサ27と、室温センサ27の検知信号を入力する室温センサ入力部25と、室外機30と通信を行う通信部22と、送風ファンモータ23と、上下風向板の角度調節を行うステッピングモータ24と、これらを制御する室内機制御部26とを備えている。
一方、図3(B)に示すようにリモコン10は、熱源の温度を検知するサーモパイル5と、サーモパイル5の検知信号を入力する温度センサ入力部11と、操作者によって操作されたキーの状態を入力するキー入力部2と、赤外線信号を送信するリモコン送信部14と、いろいろな情報を液晶表示パネルに表示する表示部1と、リモコン10のリモコンホルダ40への装着を検知する装着スイッチ7と、これらを制御するリモコン制御部15とを備えている。
次に図3を用いてリモコン10、及び室内機の動作について説明する。
リモコン10のリモコン制御部15は、操作者が操作したキーをキー入力部2を介して入力し、この操作されたキーに対応して空気調和機の電源を投入する赤外線信号や、目標となる室内温度を設定する赤外線信号や、暖房と冷房との切り換えの赤外線信号をリモコン送信部14を介して室内機20へ送信する。
また、操作されたキーと対応する表示内容は、逐次、表示部1に表示されると共に、キー操作で指定された冷暖房モードや、設定温度、水平風向板の吹き出し方向(上、中、下)、風量の強弱など、空気調和機の運転に必要な運転モードデータをリモコン制御部15内にセーブする。本実施例では、操作者がリモコンのキー操作で運転指示を行った場合、つまり、一般的な使用方法で運転するモードを通常運転モードと呼称する。
また、リモコン制御部15は、装着スイッチ7がオン、つまり、リモコン10がリモコンホルダ40に装着されている場合、通常運転モードでなく、所定時間ごとにサーモパイル5が検出した熱源の温度を温度センサ入力部11を介して取り込み、この温度情報に基づいて空調制御するセンサ運転モードを実行する。
なお、前述のように、リモコン10は任意の向きに置いてもよいため、サーモパイル5が検出する熱源とは、温度検出のタイミング時にサーモパイル5に入射している熱線を発している熱源である。従って、サーモパイル5が操作者に向けられていれば、操作者の体の表面温度や衣服の温度の情報が用いられて空調制御が行われることになる。
一方、室内機制御部26は、リモコン10を介して指定された設定温度(室温の制御目標)と、上下風向板の角度や風量と、室温センサ27で検知した室温に従って、送風ファンモータ23の回転数制御や上下風向板の角度調節をステッピングモータ24を介して制御すると共に、室外機30へ通信部22を介して運転信号を送信し、空気調和機全体の制御を行う。
なお、リモコン10からの送信信号は、通常運転モードでもセンサ運転モードでも、形式が同じフォーマットで送信されるため、室内機制御部26から見た場合、運転モードの区別がなく、そのデータ内容(設定温度や風量、上下風向板の角度など)が異なるだけである。従って、放射温度センサを備えていない空気調和機に備えられている室内機制御部26でも本発明のリモコンと組み合わせることができる。
一方、前述したようにリモコン10がセンサ運転モードで空気調和機を制御している場合、リモコン10のサーモパイル5で所定時間ごとに検知される熱源の温度情報は室温センサ入力部25を介してリモコン制御部15に送られる。リモコン制御部15は、この熱源の温度情報と、リモコン制御部15にセーブされている通常運転モードのデータ、例えば冷房や暖房の運転モードとに従って、後で説明する特定の熱源運転モードでの設定データ(設定温度や風量、上下風向板の角度など)をリモコン送信部14を介して赤外線データとして室内機20へ送信する。
この赤外線データを受信した室内機20の室内機制御部26では、送風ファンモータ23の回転数制御やステッピングモータ24を介して上下風向板の角度調節を制御すると共に、室外機30へ通信部22を介して運転信号を送信して空気調和機全体の制御を実施する。
次に各運転モードについて説明する。この説明において、設定温度:t0、一時的に変更される設定温度:t0’、室温センサで検知した現在の室内温度:t1と定義する。t0’は、サーモパイル5で所定時間ごとに検知される熱源の温度が、予め定められた基準温度の範囲から外れた場合に実行される熱源運転モードで、一時的に目標温度として設定される温度を示している。なお、基準温度の範囲に関しては、本実施例において、第一の所定温度から第三の所定温度まで規定しているが、これについては、後で詳細に説明する。
通常運転モードは前述したように室温センサで検知された現在の室温が、操作者が予め設定した設定温度(空気調和機の目標温度)となるように、つまり、t0=t1となるように室外機の圧縮機の運転能力が制御される。例えば暖房運転の場合、t0>t1なら、運転能力を高め、t0<t1なら、運転出力を低下させる。
強冷房運転モードは冷房運転を強化するモードであり、一時的に設定温度を下げて運転するモードである。
この場合、設定温度:t0’= 室内温度:t1となるように室外機の圧縮機の運転能力が制御される。ただし、t0’< t0である。従って吹出口83から送風される空気の温度は、通常運転モードの場合よりも低くなる。
強暖房運転モードは暖房運転を強化するモードであり、一時的に設定温度を上げて運転するモードである。
この場合、設定温度:t0’= 室内温度:t1となるように室外機の圧縮機の運転能力が制御される。ただし、t0’> t0である。従って吹出口83から送風される空気の温度は、通常運転モードの場合よりも高くなる。
セーブ運転モードは現在運転しているモードにおける室外機の圧縮機の運転能力を低下させるように運転が制御される。例えば暖房運転モードであったなら、t0’=t1となるように室外機の圧縮機の運転能力が制御される。ただし、t0’> t0である。
次に図4の説明図を用いて、センサ運転モードを使用する室内の温度制御について4つのパターンを説明する。各パターンの図において、下部の横線は部屋の床を現わし、右方の縦線は部屋の壁や窓を現わしている。また、この壁の上方には室内機20が取り付けられている。なお、リモコン10はリモコンホルダ40に装着されており、リモコン10はセンサ運転モードで空気調和機を運転している。
図4(A)は洋室で冷房の場合を、図4(B)は和室で暖房の場合を、図4(C)は和室で冷房の場合を、図4(D)は電気ストーブを併用した和室で暖房の場合を、それぞれ示している。なお、図4(A)は操作者が風呂上がりの状態であり、強冷房を望んでいる場合、また、図4(B)は冬季に外出から帰った操作者が強暖房を望んでいる場合をそれぞれ示している。また以上の場合において、室内機20はセンサ運転モードの中の通常運転モードで運転されていたものと仮定する。
なお、この実施例ではリモコン10のサーモパイル5で捉えた熱源の温度の比較基準温度として、第一の所定温度から第三の所定温度までの3つの基準温度値を持っている。これはリモコン制御部15に記憶されている。第一の所定温度は冷房運転時の38℃、第二の所定温度は暖房運転時の40℃、第三の所定温度は暖房運転時の15℃である。これらの基準温度はリモコンの仕様によって決定されるものである。また、検知する熱源の種類に対応して、さらに所定温度の種類を増やしてもよい。
図4(A)に示すように、テーブルの上にリモコン10が置かれており、また、ソファに風呂上がりの操作者が座った場合を説明する。リモコン10のサーモパイル5はこの操作者に向けられており、サーモパイル5は操作者の上半身の温度、例えば40℃を測定することになる。リモコン10のリモコン制御部15ではサーモパイル5からの温度を周期的に監視している。
室内機20はリモコン10からの指示により、冷房の通常運転モードで空気調和機を運転しており、室温は25℃に保たれている。また、この状態で、サーモパイル5での検知温度が、室温の25℃から第一の所定温度である38℃以上、つまり、操作者の表面温度である40℃に変化したことを検知すると、リモコン制御部15は一時的な高熱源が発生したと判断し、強冷房モードに切り換える。
つまり、室温の25℃よりも低い設定温度である22℃、風量が強、上下風向板の角度が中央、と対応する設定データをリモコン送信部14を介して送信する。これを受信した室内機制御部26は、ステッピングモータ24を回転させて、上下風向板を水平方向から斜め下方へ回動させる。また、送風ファンモータ23を高速回転させ、強送風を開始する。同時に室外機30へ冷房能力を上げるように指示を出力する。この結果、操作者周辺にはこの強冷房モードによる強い冷風が届くため、操作者を急速に冷やすことができる。
一方、操作者の表面温度が次第に低下し、38℃以下、例えば36℃になったことをサーモパイル5が検知した場合、リモコン制御部15は、この強冷房モードから通常運転モードへ切り換える。つまり、強冷房モードの設定前にセーブしていた通常運転モードのデータを読み出し、再度、室内機20へ送信する。
従って操作者は特別な操作を行わなくてもよいため、操作性を向上させることができる。また、強冷房運転モードを実行中であっても、操作者が一時的にソファから移動した場合、例えば他の部屋で髪の毛を乾かしたり、台所で飲み物を飲んでいる場合など、サーモパイル5での検知温度が38℃以下になった時に通常運転モードへ切り換えるようになっている。このため、無駄な強冷房運転モードを中止できるため、省エネルギー性に優れた制御を行うことができる。
次に暖房運転の場合を説明する。図3(B)に示すように床にリモコン10が置かれており、また、寒い戸外から帰宅した操作者が床に座った場合を説明する。リモコン10のサーモパイル5はこの操作者に向けられており、サーモパイル5は操作者の上半身の表面温度、例えば10℃を測定することになる。リモコン10のリモコン制御部15ではサーモパイル5からの温度を周期的に監視している。
室内機20はリモコン10からの指示により、暖房の通常運転モードで空気調和機を運転しており、室温は20℃に保たれている。また、この状態で、受信したサーモパイル5での検知温度が、室温の20℃から第三の所定温度である15℃以下、つまり、操作者の表面温度である10℃に変化したことを検知すると、リモコン制御部15は低温の熱源が発生したと判断し、強暖房運転モードに切り換える。
つまり、室温の20℃よりも高い設定温度である25℃、風量が強、上下風向板の角度が中央、と対応する設定データをリモコン送信部14を介して送信する。これを受信した室内機制御部26は、ステッピングモータ24を回転させて、上下風向板を垂直方向から斜め下方へ回動させる。また、送風ファンモータ23を高速回転させ、強送風を開始する。同時に室外機30へ暖房能力を高めるように指示を出力する。この結果、操作者周辺にはこの強暖房モードによる強い温風が届くため、操作者を急速に暖めることができる。
一方、操作者の表面温度が次第に高くなり、15℃以上、例えば18℃になったことをサーモパイル5が検知した場合、リモコン制御部15は、この強暖房モードから通常運転モードへ切り換える。従って操作者は特別な操作を行わなくてもよいため、操作性を向上させることができる。また、強暖房運転モードを実行中であっても、操作者が一時的に床から移動した場合、例えば台所で温かい飲み物を飲んでいる場合など、サーモパイル5での検知温度が15℃以上になった時に通常運転モードへ切り換えるようになっている。このため、無駄な強暖房運転モードを中止できるため、省エネルギー性に優れた制御を行うことができる。
次にリモコン10での温度測定対象を操作者以外にした場合を説明する。図3(C)に示すように、壁にリモコン10が固定された場合を説明する。リモコン10のサーモパイル5は窓と床に向かって向けられており、サーモパイル5は壁とその上の窓の温度を測定することになる。リモコン10のリモコン制御部15ではサーモパイル5からの温度を周期的に監視している。
室内機20はリモコン10からの指示により、冷房の通常運転モードで空気調和機を運転しており、室温は25℃に保たれている。また、この状態で太陽の光が窓から差し込んで、サーモパイル5での検知温度が、室温の25℃から第一の所定温度である38℃以上、例えば、窓や床の日溜まりの温度が太陽の光により40℃に変化したことを検知すると、リモコン制御部15は室温を上昇させる熱源が存在すると判断し、強冷房運転モードに切り換える。
つまり、室温の25℃よりも低い設定温度である22℃、風量が強、上下風向板の角度が中央、と対応する設定データをリモコン送信部14を介して送信する。これを受信した室内機制御部26は、ステッピングモータ24を回転させて、上下風向板を水平方向から斜め下方へ回動させる。また、送風ファンモータ23を高速回転させ、強送風を開始する。同時に室外機30へ冷房能力を高めるように指示を出力する。この結果、部屋の中心周辺にはこの強冷房運転モードによる強い冷風が届くため、日差しによる室温の上昇を未然に防ぐことができる。
このような場合、室温だけで制御していると、部屋全体の温度が上昇してからの冷房強化となり、タイミングが遅れる。また、太陽による温度上昇は部屋全体で平均化されるため、日差しが当たる部分は相対的に冷房が不足することになり、快適性を損なうという問題があったが、本実施例の場合はスポット範囲で温度測定が可能なため、実際の状況に則した温度管理を行うことができる。
一方、夕方になったり、曇ってきて太陽の日差しが弱まった場合、サーモパイル5での検知温度が第一の所定温度である38℃以下、例えば36℃になった場合、リモコン制御部15は、この強冷房運転モードから通常運転モードへ切り換える。従って操作者は特別な操作を行わなくてもよいため、操作性を向上させることができる。従来の空気調和機にも室内の温度を検知できるサーモパイルを備えたものが存在するが、室内機の下方や後方は温度検知の死角であり、本実施例で説明した室内機直下の温度を測定できるものはない。本実施例ではリモコン10のサーモパイル5を任意の方向に向けることができるため、温度検知の死角がない。
次に暖房運転の場合を説明する。図3(D)に示すように床にリモコン10が置かれている場合を説明する。リモコン10のサーモパイル5は壁際に設置された電気ストーブに向けられており、サーモパイル5はこの電気ストーブの温度を測定することになる。リモコン10のリモコン制御部15ではサーモパイル5からの温度を周期的に監視している。
室内機20はリモコン10からの指示により、暖房の通常運転モードで空気調和機を運転しており、室温は20℃に保たれている。また、この状態で、サーモパイル5での検知温度が、室温の20℃から第二の所定温度である40℃以上、つまり、電気ストーブが動作していることを検知すると、リモコン制御部15は高熱源が発生したと認識し、暖房のセーブ運転モードに切り換える。
つまり、室温の20℃よりも低い設定温度である18℃、風量が弱、上下風向板の角度が水平、と対応する設定データをリモコン送信部14を介して送信する。これを受信した室内機制御部26は、ステッピングモータ24を回転させて、上下風向板を垂直方向から水平方向へ回動させる。また、送風ファンモータ23を低速回転させ、弱送風を開始する。同時に室外機30へ暖房能力を低下させるように指示を出力する。この結果、電気ストーブとの併用暖房ができるため、省エネルギー性に優れた制御を行うことができる。
一方、セーブ運転モードを実行中であっても、電気ストーブの電源が切られて電気ストーブの温度が次第に低下した場合、つまり、サーモパイル5での検知温度が40℃以下になった時にセーブ運転モードから通常運転モードへ切り換えるようになっている。従って操作者は特別な操作を行わなくてもよいため、操作性を向上させることができる。
このように、リモコンに備えられた温度センサを温度監視したい方向に向けた場合、温度検知範囲をスポットで指定できるので、意図する熱源の正確な温度検知を行うことができる。
また、リモコン内蔵の温度センサで熱源を監視する場合、リモコンホルダを予め熱源を監視する向きに固定する。そして、リモコンをリモコンホルダに装着するだけで、温度センサを正確に熱源に向けることができる。また、装着と同時に熱源運転モードへ自動的に切り換えることができ、操作性を向上できる。また、リモコンをリモコンホルダから外せば、通常運転モードへ自動的に切り換えることができ、温度センサなしの通常のリモコンとして使用でき、意図しないセンサ運転モードによる誤った空調制御を行うことを防止できる。
次に図5で示すリモコン制御部15で実行されるプログラムを表すフローチャートを用いて、リモコンでの処理の流れを説明する。図5(A)はリモコン制御処理のメインルーチン、図5(B)はサブルーチンをそれぞれ示している。また、これらのフローチャートにおいて、STはステップを表し、これに続く数字はステップ番号を、また、YはYesを、NはNoをそれぞれ表している。なお、室内機は通常運転モードにおける冷房モード、または、暖房モードですでに運転されているものとする。
まず、リモコン10のリモコン制御部15は、キー入力があるか確認する(ST1)。キー入力がある場合(ST1−Y)、キー入力に対応した表示部への表示と、室内機20へ赤外線を介して設定データの送信を行う。同時にこの設定データ(通常運転モードデータ)をリモコン制御部15内へセーブする(ST19)。そして、ST1へジャンプする。
一方、キー入力がない場合(ST1−N)、装着スイッチ7の状態を読み取り、リモコン10がリモコンホルダ40に装着されているか確認し(ST2)、リモコン10がリモコンホルダ40に装着されていない場合(ST2−N)、ST1へジャンプする。リモコン10がリモコンホルダ40に装着されている場合(ST2−Y)、温度センサであるサーモパイル5で熱源の温度を測定する(ST3)。
そして、現在の運転モードを確認する(ST4)。運転モードが冷房なら(ST4−冷房)、リモコン10で検出した温度センサの温度を確認し(ST5)、温度センサの温度が第一の設定温度である38℃以上でないなら(ST5−N)、通常運転モードを指定し(ST6)、運転モード変更のサブルーチンを実行する(ST7)。そして、ST1へジャンプする。
一方、温度センサの温度が38℃以上なら(ST5−Y)、上下風向板を斜め下方、強送風、強冷房運転モードを指定し(ST8)、運転モード変更のサブルーチンを実行する(ST9)。そして、ST1へジャンプする。
また、運転モードが暖房なら(ST4−暖房)、温度センサの温度を確認し(ST10)、温度センサの温度が第二の所定温度である40℃以上なら(ST10−Y)、上下風向板を水平、弱送風、暖房能力を低下させるセーブ運転モードを指定し(ST11)、運転モード変更のサブルーチンを実行する(ST12)。そして、ST1へジャンプする。
また、温度センサの温度が40℃以上でないなら(ST10−N)、温度センサの温度が第三の所定温度である15℃以下か確認し(ST13)、温度センサの温度が15℃以下なら(ST13−Y)、上下風向板を斜め下方、強送風、強暖房運転モードを設定し(ST14)、運転モード変更のサブルーチンを実行する(ST15)。そして、ST1へジャンプする。
一方、温度センサの温度が15℃以下でないなら(ST13−N)、通常運転モードを指定し(ST16)、運転モード変更のサブルーチンを実行する(ST17)。そして、ST1へジャンプする。
次に図5(B)に示す運転モード変更のサブルーチンを説明する。
運転モード変更のサブルーチンではまず最初に、指定された運転モードが通常運転モードか確認し(ST21)、通常運転モードでなければ(ST21−N)、現在の運転モードデータをセーブする(ST22)。そして、指定された運転モードデータをリモコン送信部14を介して赤外線データとして送信する(ST23)。そして、メインルーチンへ戻る。
一方、指定された運転モードが通常運転モードであれば(ST21−Y)、セーブして保存しておいた通常運転モードデータをロードする(ST24)。そして、通常運転モードデータをリモコン送信部14を介して赤外線データとして送信する(ST25)。そして、メインルーチンへ戻る。
以上説明したように、リモコン10にセンサ運転モードを備えたことにより、リモコンに備えられた放射温度センサを用いてリモコンから離れた特定の熱源の温度変化を連続的に検知し、特定の熱源が所定の温度範囲の時のみ、特定の温度制御を行うので、室温でなく、特定の熱源の温度に対応して集中的に温度制御を行うことができる。
これは前述のように、操作者の表面温度や温度が極端に変化する場所を特定の熱源として捉え、この場所の表面温度を操作者にとって快適な温度にするように通常運転モードから熱源運転モードへ自動的に切り換え、表面温度が通常の温度に回復した場合、熱源運転モードから通常運転モードへ自動的に切り換えるため、操作性と快適性とを向上させることができる。
また、操作者が一時的に他の部屋へ移動したり検知対象の熱源が消滅した場合は、熱源運転モードから通常運転モードへ自動的に切り換えるため、省エネルギー性に優れている。
また、暖房運転を行っている場合、補助暖房機器を特定の熱源として捉え、補助暖房が開始されたことを検知して、通常運転モードから空気調和機の暖房運転を控えめに行うセーブ運転モードへ自動的に切り換えるため、操作性と省エネルギー性とを向上させることができる。
また、このような制御は全てリモコン側で処理し、室内機へは操作者が設定する運転条件データとしてリモコン側から室内機へ送信するので、放射温度センサを備えていない空気調和機を使用しているユーザーでも、このリモコンを購入することにより、放射温度センサを用いた空調制御を行うことができる。
なお、この実施例では温度の数値判断を行っているが、この値は空気調和機の仕様によるものであり、自由に変更しても構わない。
さらに、本実施例では赤外線によるワイヤレスリモコンとして説明しているが、これに限るものでなく、無線リモコンでもよいし、温度センサ部で任意の箇所の温度を測定できるのであれば、ワイヤードリモコンであってもよい。
また、本実施例では、通常運転モードとセンサ運転モードとの切り換えに装着検出手段を用いているが、これに限るものでなく、キー操作により操作者が任意に選択して切り換えるようにしてもよい。これにより、リモコンホルダを使用しなくてもよいため、コストダウンを図ることができる。
本発明による空気調和機用リモコンの実施例を示す室内機とリモコンとの斜視図である。 本発明によるリモコンの説明図であり、(A)はリモコンとリモコンホルダとの斜視図、(B)はリモコンホルダの要部側面図である。 本発明による室内機とリモコンとのブロック図である。 本発明の機能を説明する説明図である。 本発明によるリモコン制御部の処理を説明するフローチャートである。 従来の空気調和機の室内機とリモコン(温度センサ内蔵)とを示す斜視図である。 従来の空気調和機の室内機(放射温度センサ内蔵)とリモコンとを示す斜視図である。
符号の説明
1 表示部
2 キー入力部
3 発光部
4 温度センサ部
5 サーモパイル
6 検知範囲
7 装着スイッチ(装着検出手段)
10 リモコン
11 温度センサ入力部
14 リモコン送信部
15 リモコン制御部
20 室内機
21 リモコン受信部
22 通信部
23 送風ファンモータ
24 ステッピングモータ
25 室温センサ入力部
26 室内機制御部
27 室温センサ
30 室外機
40 リモコンホルダ
41 ホルダ部
42 固定部
43 フリージョイント
44 ロックネジ
45 吸盤
80 室内機
81 吸込口
82 カバー
83 吹出口
84 上下風向板
85 受光窓
87 吸込グリル
90 リモコン
91 表示部
92 キー入力部
93 温度センサ
101 室内機
103 リモートコントローラ
105 温水マット
107 赤外線受光部
109 放射温度センサ
110 室温センサ
113 運転スイッチ
115 運転切替ボタン
121 室温設定ボタン
123 床温度設定ボタン

Claims (6)

  1. 吸込口と吹出口とを備え、同吸込口から吸い込んだ空気を吹出口から送出し、外部から受信した運転条件データに従って前記吹出口の送風温度を制御する室内機に対して、
    操作者が指示した運転条件データを前記室内機へ送信すると共に、温度センサを備え、同温度センサで測定した熱源の温度と対応する運転条件データを前記室内機へ送信する空気調和機用リモコンであって、
    前記温度センサを放射温度センサで構成し、
    操作者が指示した運転条件データに従って前記送風温度を制御する通常運転モードのデータと、測定した前記熱源の温度に従って前記送風温度を制御する熱源運転モードのデータとを、冷房運転や暖房運転などの運転モードと前記熱源の温度とに対応して選択し、前記室内機の運転条件データとして前記室内機に対して送信することを特徴とする空気調和機用リモコン。
  2. 前記空気調和機用リモコンは、同空気調和機用リモコンを着脱自在に保持するリモコンホルダへの装着を検出する装着検出手段を備え、
    前記空気調和機用リモコンが前記リモコンホルダへ装着された場合、前記熱源運転モードを使用可能にすることを特徴とする請求項1記載の空気調和機用リモコン。
  3. 前記熱源運転モードは、冷房運転モードで、かつ、前記熱源の温度が第一の所定温度以上のときに、前記通常運転モードよりも前記送風温度を低く制御する強冷房運転モードであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の空気調和機用リモコン。
  4. 前記熱源運転モードは、暖房運転モードで、かつ、前記熱源の温度が第二の所定温度以上のときに、前記通常運転モードよりも暖房能力を低める制御を行うセーブ運転モードであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の空気調和機用リモコン。
  5. 前記熱源運転モードは、暖房運転モードで、かつ、前記熱源の温度が第三の所定温度以下のときに、前記通常運転モードよりも前記送風温度を高く制御する強暖房運転モードであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の空気調和機用リモコン。
  6. 前記室内機と前記空気調和機用リモコンとは赤外線信号を介して通信し、
    前記空気調和機用リモコンには、赤外線を広範囲に送信する発光部を備え、操作者と対向する側に前記温度センサが備えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の空気調和機用リモコン。
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