JP2009106855A - 排ガス成分浄化用触媒材及び同触媒材付パティキュレートフィルタ - Google Patents

排ガス成分浄化用触媒材及び同触媒材付パティキュレートフィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】排ガス成分(HC、CO、パティキュレート等)浄化性能の向上を図るとともに、その耐熱性の向上を図る。
【解決手段】活性アルミナと、Zr、Nd、並びにCe及びNd以外の希土類金属Mを含有するZrNd系複合酸化物とを含有する排ガス成分浄化用触媒材において、活性アルミナの二次粒子表面にZrNd系複合酸化物の一次粒子を分散して担持させ、該ZrNd系複合酸化物の一次粒子にはZrOが55mol%以上90mol%未満の割合で含まれているようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、排ガス成分浄化用触媒材及び同触媒材付パティキュレートフィルタに関する。
軽油を主成分とする燃料を用いるディーゼルエンジンや、ガソリンを主成分とする燃料を用いて希薄燃焼させるガソリンエンジンでは、その排ガス中にHC(炭化水素)、CO及びNOx(窒素酸化物)の他にパティキュレート(パティキュレートマターPM;炭素粒子を含む浮遊粒子状物質)が含まれていることが知られている。そこで、このパティキュレートの大気中への排出を抑制するために、このパティキュレートを捕集するフィルタをエンジンの排ガス通路に配置することがなされている。しかし、このフィルタのパティキュレート堆積量が多くなると、エンジン出力や燃費の低下を招くことから、堆積したパティキュレートを適宜燃焼させてフィルタから除去する必要がある。
上記パティキュレートの燃焼を効率的に行なわせる(パティキュレートが比較的低温で着火し、且つその燃焼を短時間で完了させる)ために、フィルタ本体の排ガス通路壁面に、触媒金属を担持したアルミナを含有する触媒層を形成することが行なわれている。このPt担持アルミナはHC、COの浄化に有効であるだけでなく、パティキュレートの燃焼にも有効であるが、近年は更に効率的にパティキュレートを燃焼させるフィルタ用触媒材が開発されている。
例えば特許文献1には、Pr、Nd及びLaから選ばれる希土類金属RとCeとZrとの複合酸化物にPt等の触媒金属を担持させた触媒材をフィルタに用いることが記載されている。この複合酸化物における上記Rの含有率は2mol%以上11mol%以下が好ましいとされている。このような複合酸化物はCeを含有するため酸素吸蔵放出能を有し、該複合酸化物が放出する酸素がパティキュレートの着火・燃焼を促進する。
特許文献2には、Yb、Nd及びScから選ばれる希土類金属RとZrとの複合酸化物ZrRO粒子(R含有率は最大18mol%)と、Sm及びGdから選ばれる希土類金属MとCeとの複合酸化物CeMO粒子とを含有し、それら複合酸化物粒子に触媒金属を担持させた触媒材をフィルタに用いることが記載されている。上記ZrRO粒子は酸素イオン伝導性を有し、活性酸素を放出するが、その酸素放出メカニズムは特許文献1に示されるようなCeZr系複合酸化物とは異なる。
すなわち、CeZr系複合酸化物は、高い酸素吸蔵能力を有し、Ceイオンの価数変化により活性な酸素を放出する。一方、ZrRO粒子は、酸素イオン伝導性、所謂、酸素ポンプ機能を有するものであって、当該粒子表面に酸素濃度の高い部分と低い部分とが存在するときに、酸素濃度の高い部分から低い部分へ酸素イオンを輸送して活性酸素として放出する。
従って、上記ZrRO粒子の場合、その表面にパティキュレートを燃焼させる小さな火種ができ、その火種部位が酸素不足状態になると、別の酸素濃度が高い部分から酸素が輸送されてくるため、燃焼が継続されて当該火種から燃焼領域が周囲に広がり易くなる。
また、特許文献3には、上述の如き酸素イオン伝導性を有するZrROとアルミナとを含み且つそれらに触媒貴金属を担持させてなる触媒材をフィルタに用いることが記載されている。
特開2006−326573号公報 特開2007−54713号公報 特開2007−83224号公報
上述の酸素吸蔵能を有するCeZr系複合酸化物粒子や、酸素イオン伝導性を有するZrNd系複合酸化物粒子は、HCやCOの酸化浄化を促進し、また、フィルタに堆積したパティキュレートの着火・燃焼を促進するものの、次の問題がある。
すなわち、これら複合酸化物粒子は、Ce、Zr等の金属イオンを含む酸性溶液に塩基性溶液を添加混合し、得られた沈殿物を乾燥・焼成するという共沈法で得ることができる。この場合、沈殿物の焼成によって複合酸化物の一次粒子ができ、その一次粒子がさらに凝集・成長して二次粒子となっている。このような複合酸化物二次粒子は、高温の排気ガスに晒されると、さらに凝集・粒成長し、その表面積が小さくなる。そのことによって、粒子内部への排ガスの拡散が円滑に進まなくなり、さらには触媒金属が粒子内部に埋没し或いは凝集して、HC、COの浄化性能、並びにパティキュレート燃焼性能が低下する。
また、酸素吸蔵能を有するCeZr系複合酸化物粒子の場合は、主としてその粒子表面部分で酸素の吸蔵・放出が行なわれ、粒子内部は酸素の吸蔵・放出に殆ど関与しないところ、その粒径が大きくなると、酸素の吸蔵・放出に利用されない内部容積が大きくなり、それだけ酸素の吸蔵・放出効率が低下する。
また、酸素イオン伝導性を有するZrNd系複合酸化物粒子の場合も、その粒径が大きくなると、酸素イオンが酸素濃度の高い粒子表面部から酸素濃度の低い粒子表面部まで粒子内部を伝導する距離が長くなり、また、粒子内部の酸素濃度勾配も小さくなるため、酸素イオン伝導性が低下し、粒子内部から供給される酸素が減少する。
そこで、本発明は、活性アルミナと酸素イオン伝導性を有する複合酸化物とを組み合わせてなる触媒材に関し、排ガス成分(HC、CO、パティキュレート等)の浄化性能の向上を図るとともに、その耐熱性の向上を図ることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、活性アルミナを含有する二次粒子の表面にZrNd系複合酸化物の一次粒子を分散担持させて排ガス成分浄化用触媒材とした。
すなわち、本発明は、一次粒子として活性アルミナ粒子を含み該一次粒子が凝集してなる二次粒子の表面に、Zrと、Ndと、Ce及びNd以外の希土類金属Mとを含有するZrNd系複合酸化物の一次粒子が分散して担持されており、
上記ZrNd系複合酸化物の一次粒子にはZrOが55mol%以上90mol%未満の割合で含まれていることを特徴とする排ガス成分浄化用触媒材である。
上記ZrNd系複合酸化物の一次粒子は、酸素イオン伝導性を有するところ、活性アルミナ粒子を含む二次粒子の表面に分散して担持されているから、高温の排ガスに晒されても、該複合酸化物が二次粒子になっている場合とは違って、凝集して粒成長することが少なく、その酸素イオン伝導性が大きく低下することが避けられる。
しかも、上記ZrNd系複合酸化物粒子は、小さな一次粒子の形で上記二次粒子に担持されているから、該複合酸化物が大きな二次粒子になっている場合よりも、比表面積が大きくなり、当該粒子の酸素濃度が高い表面部から酸素濃度が低い表面部へ供給される酸素イオン量が増加し、HCやCOの酸化促進、パティキュレートの燃焼促進に有利になる。
加えて、本発明に係る触媒材に触媒金属を担持させると、その触媒金属は、上記ZrNd系複合酸化物粒子に担持されるだけでなく、隣り合うZrNd系複合酸化物粒子の間から覗く活性アルミナ粒子にも担持される。従って、比表面積の大きな活性アルミナ粒子が触媒金属を高分散に担持するサポート材として有効に働き、この活性アルミナ粒子に担持された触媒金属を利用して排ガス中のHC及びCOの酸化、並びにNOのNOへの酸化を図ることができる。しかも、かかる排ガス成分の酸化反応によって発生する熱が上記パティキュレートの燃焼を促進するとともに、上記NOはパティキュレートを効率良く燃焼させる酸化剤となる。また、上記複合酸化物粒子における酸素イオン伝導の促進に触媒金属が有効に働くとともに、該複合酸化物粒子から放出される活性酸素が当該触媒金属によるHCやCOの酸化、パティキュレートの燃焼に効率良く利用されることになる。
上記ZrNd系複合酸化物の一次粒子にはZrOが55mol%以上90mol%未満の割合で含まれていることが好ましい。これにより、低温でのHC浄化性やCO浄化性を向上させながら、高いパティキュレートの燃焼性を得ることができ、また、パティキュレート燃焼時のCOが多量が発生することを防止することができる。
上記活性アルミナの一次粒子と上記ZrNd系複合酸化物の一次粒子との合計量に占める該ZrNd系複合酸化物の一次粒子の割合は20質量%以上90質量%以下であることが好ましい。これにより、低温でのHC浄化性やCO浄化性を向上させながら、高いパティキュレートの燃焼性を得ることができる。より好ましい複合酸化物粒子の割合は25質量%以上50質量%以下である。
上記ZrNd系複合酸化物粒子が含有する希土類金属Mとしては、La、Pr、Sm、Gd、Y等を採用することができるが、なかでも、La及びPrから選ばれる少なくとも一種を採用することが排ガス浄化性及びパティキュレートの燃焼性を高める上で好ましい。その場合、該ZrNd系複合酸化物粒子のM(上記希土類金属Mの酸化物)含有量は、パティキュレート燃焼時のCO発生量を少なくするため、20mol%以下とすることが好ましい。
上記二次粒子は、活性アルミナの一次粒子のみが凝集してなるものであってもよいが、CeとZrとを含み酸素吸蔵能を有するCeZr系複合酸化物の一次粒子と上記活性アルミナの一次粒子とが互いに混ざり合って凝集しているものであってもよい。この場合、上記CeZr系複合酸化物の一次粒子にはCeOが20mol%以上45mol%以下の割合で含まれ、上記ZrNd系複合酸化物の一次粒子にはZrOが55mol%以上75mol%以下の割合で含まれていることが好ましい。また、活性アルミナはその耐熱性を高めるためにLaを3〜6質量%程度含有していてもよい。
上記CeZr系複合酸化物粒子は、酸素過剰状態(リーン状態)と酸素不足状態(リッチ状態)とを繰り返す三元触媒に用いられる場合は、リーン状態では酸素を吸蔵し、リッチ状態では酸素を放出するとされているが、リーン状態でも粒子内部に酸素を取り込む一方で、粒子内部から活性な酸素を放出する働き「酸素交換反応(酸素置換反応)」を有する(本出願人による特開2007−190460号公報参照)。従って、酸素過剰のガス雰囲気においても、当該複合酸化物粒子がCeイオンの価数変化により活性な酸素を放出するため、HCやCOの酸化促進、パティキュレートの燃焼促進に有利になる。
上記排ガス成分浄化用触媒材をパティキュレートフィルタに利用する場合、エンジンから排出されるパティキュレートを捕集するフィルタ本体の排ガス通路壁面に触媒層を形成し、この触媒層に上記排ガス成分浄化用触媒材を含ませるようにすればよい。これにより、排ガス中のHC、COの浄化を図りながら、フィルタ本体に堆積するパティキュレートを効率良く燃焼除去することができる。
その場合、触媒金属としてはPtを採用することが好ましい。すなわち、活性アルミナ粒子にPtを担持させると、排ガス中のNOのNOへの酸化に有利になり、このNOを酸化剤としてパティキュレートを効率良く燃焼させることができる。
以上のように本発明によれば、一次粒子として活性アルミナ粒子を含み該一次粒子が凝集してなる二次粒子の表面に、ZrNd系複合酸化物の一次粒子が分散して担持されており、該ZrNd系複合酸化物の一次粒子にはZrOが55mol%以上90mol%未満の割合で含まれているから、複合酸化物粒子の酸素イオン伝導性が高くなるとともに、耐熱性が向上し、パティキュレートの燃焼促進、並びにHC、COの酸化浄化の促進に有利になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1において、1はエンジンの排ガス通路11に配置されたパティキュレートフィルタ(以下、単に「フィルタ」という。)である。フィルタ1よりも排ガス流の上流側の排ガス通路11には、活性アルミナ等のサポート材にPt、Pd等に代表される触媒金属を担持した酸化触媒(図示省略)を配置することができる。このような酸化触媒をフィルタ1の上流側に配置するときは、該酸化触媒によって排ガス中のHC、COが酸化され、その酸化燃焼熱でフィルタ1に流入する排ガス温度が高められる。また、NOがNOに酸化され、該NOがフィルタ1にパティキュレートを燃焼させる酸化剤として供給されることになる。
図2及び図3にフィルタ1を模式的に示すように、このフィルタ1は、ハニカム構造をなしており、互いに平行に延びる多数の排ガス通路2,3を備えている。すなわち、フィルタ1は、下流端が栓4により閉塞された排ガス流入路2と、上流端が栓4により閉塞された排ガス流出路3とが交互に設けられ、排ガス流入路2と排ガス流出路3とは薄肉の隔壁5を介して隔てられている。なお、図2においてハッチングを付した部分は排ガス流出路3の上流端の栓4を示している。
フィルタ1は、上記隔壁5を含むフィルタ本体がコージェライト、SiC、Si、サイアロンのような無機多孔質材料から形成されており、排ガス流入路2内に流入した排ガスは図3において矢印で示したように周囲の隔壁5を通って隣接する排ガス流出路3内に流出する。すなわち、図4に示すように、隔壁5は排ガス流入路2と排ガス流出路3とを連通する微細な細孔(排ガス通路)6を有し、この細孔6を排ガスが通る。そして、パティキュレートは、主に排ガス流入路2と細孔6の壁面に捕捉され堆積する。
上記フィルタ1のフィルタ本体の上記排ガス通路(排ガス流入路2、排ガス流出路3及び細孔6)の壁面には触媒層7が形成されている。なお、排ガス流出路3の壁面に触媒層を形成することは必ずしも要しない。
[実施形態1]
この実施形態の特徴は、上記触媒層7が、図5に模式的に示す触媒粒子(触媒材)を含有することである。すなわち、この触媒粒子は、活性アルミナの一次粒子(白丸の粒子;Al)が凝集してなる二次粒子の表面に、Zr、Nd、並びにCe及びNd以外の希土類金属Mを含有するZrNd系複合酸化物の一次粒子(並行斜線を付した粒子;ZrNdMO)が分散して担持されてなり、活性アルミナの一次粒子(Al)及びZrNd系複合酸化物の一次粒子(ZrNdMO)各々に触媒金属としてPt(黒丸で表している。)が担持されている。活性アルミナの一次粒子の平均粒径は1nm〜100nm(1nm以上100nm以下)であり、その二次粒子の平均粒径は200nm〜500nmであり、ZrNd系複合酸化物の一次粒子の平均粒径は5nm〜50nmである。
<触媒材の調製法>
上記排ガス成分浄化用触媒材は、以下の方法によって調製することができる。
−活性アルミナ粒子前駆体の生成−
Alイオン及びLaイオンを含む原料溶液を調製する。Al源としては硝酸アルミニウム九水和物を、La源としては硝酸ランタン六水和物を、それぞれ採用することができる。Al源及びLa源各々の所定量と水とを混合して原料溶液(酸性)とする。
上記原料溶液に塩基性溶液を添加混合して、活性アルミナ一次粒子の前駆体であるAl及びLaの複合水酸化物の沈殿粒子を生成する。この場合、原料溶液を室温で約1時間攪拌した後、これに塩基性溶液として例えば濃度7%程度のアンモニア水を添加すればよい。苛性ソーダ水溶液など他の塩基性溶液を採用することもできる。
−水洗・脱水−
上記活性アルミナ粒子前駆体の沈殿物を含む溶液を遠心分離器にかけて上澄み液を除去する。この上澄み液を除去した沈殿脱水物にさらにイオン交換水を加えて攪拌し再び遠心分離器にかける(脱水する)、という水洗・脱水操作を必要回数繰り返す。当該水洗・脱水操作により、余剰塩基性溶液が除去される。
−乾燥・焼成−
上記沈殿脱水物を乾燥させた後、焼成し、粉砕する。乾燥は、例えば大気雰囲気において100℃〜250℃程度の温度に所定時間保持することによって行なうことができる。焼成は、例えば大気雰囲気において400℃〜600℃程度の温度に数時間保持することによって行なうことができる。これにより、Laを含有する活性アルミナの一次粒子が凝集してなる二次粒子の粉末が得られる。
−ZrNd系複合酸化物粒子前駆体の生成−
Zrイオン、Ndイオン、並びにCe及びNd以外の希土類金属Mのイオンを含む酸性溶液に上記二次粒子の粉末を分散させてなる溶液を調製する。Zr源としてはオキシ硝酸ジルコニウム二水和物を、Nd源としては硝酸ネオジムをそれぞれ採用することができる。希土類金属M源としては、La、Pr、Y等の硝酸塩を採用することができる。これらZr源、Nd源及びM源各々の所定量と上記二次粒子の粉末と水とを混合する。
上記混合溶液に塩基性溶液を添加混合することにより、ZrNd系複合酸化物一次粒子の前駆体であるZr、Nd及びMの複合水酸化物の沈殿を上記二次粒子の表面に析出させる。この場合、上記溶液を室温で約1時間攪拌した後、これに塩基性溶液として例えば濃度7%程度のアンモニア水を添加すればよい。苛性ソーダ水溶液など他の塩基性溶液を採用することもできる。
−水洗・脱水−
上記ZrNd系複合酸化物粒子前駆体の沈殿が上記二次粒子表面に析出してなる溶液を遠心分離器にかけて上澄み液を除去する。この上澄み液を除去した後、さらにイオン交換水を加えて攪拌し再び遠心分離器にかける(脱水する)、という水洗・脱水操作を必要回数繰り返す。当該水洗・脱水操作により、余剰塩基性溶液が除去される。
−乾燥・焼成−
上記ZrNd系複合酸化物粒子前駆体の沈殿が表面に析出している二次粒子を乾燥させた後、焼成し、粉砕する。乾燥は、例えば大気雰囲気において100℃〜250℃程度の温度に所定時間保持することによって行なうことができる。焼成は、例えば大気雰囲気において400℃〜600℃程度の温度に数時間保持することによって行なうことができる。以上により、上記二次粒子表面にZrNd系複合酸化物の一次粒子が分散して担持されたサポート材粉末が得られる。
−触媒金属の担持−
得られたサポート材粉末に触媒金属イオンを含有する触媒金属溶液を添加混合し、蒸発乾固させた後、粉砕する。これにより、図5に示す触媒粒子よりなる触媒材が得られる。触媒金属溶液としては、ジニトロジアミン白金硝酸溶液や硝酸パラジウム水溶液等の貴金属溶液を採用することができる。サポート材粉末に触媒金属溶液を含浸させ、乾燥・焼成するようにしてもよい。
以下、上記ZrNd系複合酸化物粒子、並びに触媒粒子の好ましい組成等について、パティキュレートとしてカーボンを採用したカーボン燃焼性能試験及び排ガス(HC,CO)浄化性能試験に基いて説明する。
<ZrNd系複合酸化物粒子について>
−供試材の調製−
ZrNd系複合酸化物の好ましい組成を策定するために、希土類金属MとしてLa、Pr及びY各々を採用し、且つNd及びMの酸化物の配合比率が異なる各種の複合酸化物粉末を調製した。各複合酸化物粉末にジニトロジアミン白金硝酸溶液及びイオン交換水を混合して蒸発乾固を行ない、十分に乾燥させた後、500℃×2時間(大気中)で焼成することにより、Ptを担持させた各触媒材を調製した。但し、これら触媒材には活性アルミナは含まれていない。
得られた各触媒材をバインダー及びイオン交換水と混合してスラリーとし、SiC製フィルタ担体(容量;25mL,セル壁厚;16mil(406.4×10−3mm)、178cpsi(1平方インチ(635.16mm)当たりのセル数;178))にコーティングした後、乾燥させ、大気雰囲気において500℃の温度に2時間保持する焼成を行なうことにより、各供試材(触媒付パティキュレートフィルタ)を得た。フィルタ1L当たりのZrNd系複合酸化物粉末の担持量は50g/Lとし、Pt担持量は0.5g/Lにした。そうして、各供試材に大気雰囲気において800℃の温度に24時間保持する熱エージング処理を行なった。
次いで、フィルタ1L当たり10g相当量のカーボン(カーボンブラック)に10mLのイオン交換水を加え、スターラーを用いて5分間攪拌することにより、カーボンを水中に十分に分散させた。このカーボン分散液に各供試材の一端面を浸すと同時に、他端面よりアスピレータによる吸引を行なった。この吸引によって除去できない水分を、上記一端面からのエアブローにより除去し、次いで供試材を乾燥器に入れ150℃の温度に2時間保持して乾燥させた。これにより、カーボンを供試材フィルタの排ガス通路壁面に堆積させた。
−カーボン燃焼性能試験−
供試材を固定床模擬ガス流通反応装置に取り付け、模擬排ガス(O;10%,NO;300ppm,HO;10%,残N)を空間速度80000/hで供試材に流し、且つ供試材入口ガス温度を15℃/分の速度で上昇させていき、該温度が590℃に達した時点のカーボン燃焼速度を測定するとともに、CO発生量を求めた。この場合、カーボン燃焼速度は、カーボンの燃焼によって生成するCO及びCO量に基いて次式により算出した。結果を表1に示す。
カーボン燃焼速度(g/hr)
={ガス流速(L/hr)×[(CO+CO)濃度(ppm)/(1×10)]}×12(g/mol)/22.4(L/mol)
Figure 2009106855
Ndを含まない供試材3,4よりも、La、Pr又はYとNdとを組み合わせた供試材5,12,21の方がカーボン燃焼速度が大であるから、Ndを必須とすることが好ましいということができる。但し、供試材1,2のように希土類金属としてNdのみを用いたケースでは、Nd量が多くなっても、カーボン燃焼速度は大きくならないから、La、Pr又はYとNdとを組み合わせることが好適であるということができる。
希土類金属Mの比率が少ないケース(供試材7,14,22或いは供試材8,15,23)では、La、Pr又はYを比較すると、希土類金属MとしてLaを用いた方がカーボン燃焼速度を大きくする上で有利であるということができる。一方、希土類金属Mの比率が多いケース(供試材6,13、或いは供試材11,20,25)では、La、Pr又はYを比較すると、希土類金属MとしてPrを用いた方がカーボン燃焼速度を大きくする上で有利であるということができる。
例外はあるが、基本的にはNd及びM両酸化物の合計量の比率を大きくすると、カーボン燃焼速度が大きくなる。しかし、供試材16〜20からわかるように、当該合計量を大きくしてカーボン燃焼速度を大きくすると、カーボンの不完全燃焼によるCO発生量が増大する傾向がある。従って、パティキュレートの燃焼性を高める上では上記合計量の比率を大きくすることが好ましいが、CO発生量の増大を抑制するために、当該合計量の比率は45mol%未満にすること(当該ZrNd系複合酸化物粒子のZrO比率を55mol%以上にすること)、さらには40mol%未満にすること(ZrO比率を60mol%以上にすること)が好ましい。また、供試材16〜20をみると、希土類金属Mの酸化物Mの比率が大きくなると、CO発生量が増大する傾向がみられるから、該M比率は20mol%以下が好ましい。
一方、上記合計量の比率10mol%以上とすることができるが、20mol%を超えると概ね、大きなカーボン燃焼速度が得られることから、パティキュレートの燃焼性を高める上では上記合計量の比率を20mol%以上にすることが好ましいということができる。特に、Nd又はPrの比率を大きくして上記合計量の比率を20mol%以上にすることが好ましい。
図6は希土類金属MとしてPr又はLaを用いたZrNd系複合酸化物(活性アルミナは含まない。)を先のケースとはセル壁厚及びセル数が異なるSiC製フィルタ担体にコーティングしてなる供試材について、590℃でのカーボン燃焼速度を先と同じ条件で測定した結果を示す。但し、Nd比率は、表1から6mol%以上18mol%以下で良好な結果を示すことがわかるから、12mol%に固定した。フィルタ本体は、容量が25mL,セル壁厚が12mil、セル数が300cpsiである。また、先のケースと同じく、フィルタ1L当たりのZrNd系複合酸化物粉末の担持量は50g/Lとし、Pt担持量は0.5g/Lとし、各供試材には大気雰囲気において800℃の温度に24時間保持する熱エージング処理を行なった。
同図によれば、希土類金属MとしてPrを採用し、Pr比率を6mol%以上にすることがカーボン燃焼速度を大きくする上で好ましいことがわかる。また、希土類金属MとしてLaを採用する場合、La比率が6mol%でカーボン燃焼速度がピークになり、La比率が20mol%に近づくと、La無添加と大差がなくなることから、該La比率は20mol%以下が好ましい。
<触媒粒子の好ましい組成等>
−供試材の調製−
上述の触媒材の調製法により、ZrNd系複合酸化物粒子中のZrO比率(ZrO/ZrNdMOのmol%)、並びに活性アルミナ二次粒子(La比率;5質量%)とZrNd系複合酸化物粒子との合計量に占める該ZrNd系複合酸化物粒子の割合(以下、これを「ZrNdMO比率」という。)が相異なる実施例の各触媒材を調製した。ZrNd系複合酸化物粒子の希土類金属MとしてはPrを採用し、そのPr比率は12mol%に固定した。また、触媒金属Ptの担持には蒸発乾固法を採用した。
また、比較例触媒材として、ZrO比率が相異なるZrNd系複合酸化物二次粒子(Pr比率;12mol%)を共沈法によって調製し、これを同じく共沈法で調製したLa含有活性アルミナ二次粒子(La比率;5mol%)と適宜の比率で物理的に混合して各種のサポート材粉末とし、これらに蒸発乾固法によってPtを担持させた。なお、ZrNd系複合酸化物の二次粒子は、共沈法で一次粒子前駆体を得た後、これを上記活性アルミナ二次粒子表面にZrNd系複合酸化物の一次粒子を分散して担持した場合と同じ条件で水洗、乾燥、焼成し、しかる後に粉砕することにより調製している。
先に説明した供試材の調製法により、実施例及び比較例の各触媒材をSiC製フィルタ担体(容量;25mL,セル壁厚;12mil、セル数;300cpsi)にコーティングすることにより、各供試材(触媒付パティキュレートフィルタ)を得た。フィルタ1L当たりの触媒材の担持量は50g/Lとし、Pt担持量は1.0g/Lにした。次いで、各供試材に大気雰囲気において800℃の温度に24時間保持する熱エージング処理を行なった。
−カーボン燃焼性能の評価−
上記実施例及び比較例の各供試材について、フィルタ1L当たり10gのカーボン(カーボンブラック)を排ガス通路壁面に堆積させた後、上述のカーボン燃焼性能試験により、温度590℃でのカーボン燃焼速度を測定した。実施例の結果を表2に、比較例の結果を表3に示す。
以下では、表2及び表3の各実施例及び各比較例を、各ZrO比率に与えた番号(数字)と、ZrNdMO比率に与えた記号(アルファベット)との組み合わせで特定する(例えば、ZrO比率が75mol%(番号2)でありZrNdMO比率が50質量%(記号c)である実施例は「実施例2c」と称する。)。この点は後述の表4乃至表9も同じである。
Figure 2009106855
Figure 2009106855
実施例(表2)では、ZrO比率が55mol%であり且つZrNdMO比率が35質量%であるときに、カーボン燃焼速度が最も大きくなっている。そして、ZrO比率が55mol%であるときの実施例(表2)と比較例(表3)とを比較すると、いずれのZrNdMO比率においても、カーボン燃焼速度は実施例の方が比較例よりも大きくなっている。また、ZrNdMO比率が35質量%であるときの実施例(表2)と比較例(表3)とを比較すると、カーボン燃焼速度はZrO比率が90mol%では同じになっているが、他のZrO比率では実施例の方が比較例よりも大きくなっている。
この結果は、実施例の場合、ZrNd系複合酸化物が粒径の小さな一次粒子の状態で活性アルミナ二次粒子表面に分散して担持されていることから、ZrNd系複合酸化物の酸素イオンの供給量が増加していること、並びにZrNd系複合酸化物が熱によって凝集し難くなっている、すなわち、触媒材の耐熱性が高くなっていることによると考えられる。
そこで、ZrNdMO比率を35質量%に固定してZrO比率を変化させた実施例1b,2b,3b,4b及び比較例1b,2b,3b,4bのカーボン燃焼速度をグラフにした(図7)。また、ZrO比率を55mol%に固定してZrNdMO比率を変化させた実施例1a〜1e及び比較例1a〜1eのカーボン燃焼速度をグラフにした(図8)。
図7によれば、ZrO比率が55mol%以上90mol%未満では実施例の方が比較例よりもカーボン燃焼速度が大きく、特に55mol%以上80mol%以下において、実施例及び比較例のカーボン燃焼速度に比較的大きな差が出ることがわかる。
図8によれば、ZrNdMO比率が25質量%以上90質量%以下では実施例の方が比較例よりもカーボン燃焼速度が大きく、また、ZrNdMO比率が20質量%であるときも実施例の方が比較例よりもカーボン燃焼速度が大きくなることが見込まれる。特に25質量%以上50質量%以下において、実施例では比較的大きなカーボン燃焼速度が得られることがわかる。
−排ガス浄化のライトオフ特性の評価−
上記実施例及び比較例の各供試材について、上記カーボン燃焼性能試験の場合とは異なり、カーボンブラックを堆積させることなく、排ガス中のHC及びCOの浄化に関するライトオフ特性を調べた。すなわち、各供試材を模擬ガス流通反応装置にセットし、模擬排ガス(O;10%,HO;10%,NO;100ppm,C;200ppmC,CO;400ppm,残N)を空間速度50000/hで供試材に流し、且つ供試材入口ガス温度を15℃/分の速度で上昇させていった。そして、供試材下流で検出されるガスの各成分(HC、CO)濃度が、供試材に流入するガスの各成分(HC、CO)濃度の半分になった時点(すなわち浄化率が50%になった時点)の供試材入口ガス温度T50(℃)を求めた。実施例の結果を表4に、比較例の結果を表5に示す。
Figure 2009106855
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表4及び表5によれば、ZrO比率が55mol%であるときはいずれのZrNdMO比率においても、実施例の方が比較例よりもライトオフ温度が低くなっている。また、ZrNdMO比率が25質量%及び35質量%であるときは、例外はあるが(ZrO比率が大きいとき)、概ね実施例の方が比較例よりもライトオフ温度が低くなっている。この結果も、実施例では、比較例に比べて、酸素イオンの供給量が増加していること、並びに耐熱性が高くなっていることによると考えられる。
ZrNdMO比率を35質量%に固定してZrO比率を変化させた実施例1b,2b,3b,4b及び比較例1b,2b,3b,4bのライトオフ温度のグラフを図9に示し、ZrO比率を55mol%に固定してZrNdMO比率を変化させた実施例1a〜1e及び比較例1a〜1eのライトオフ温度のグラフを図10に示す。
図9によれば、HC及びCOのいずれに関しても、ZrO比率が55mol%以上80mol%未満では実施例の方が比較例よりもライトオフ温度が低くなっており、特に55mol%以上75mol%以下において、ライトオフ温度が低くなることがわかる。
図10によれば、ZrNdMO比率が25質量%以上90質量%以下において実施例の方が比較例よりもライトオフ温度が低くなっており、ZrNdMO比率が20質量%であるときも、実施例の方が比較例よりもライトオフ温度が低くなることが見込まれる。特に25質量%以上以上50質量%以下において、実施例では比較的低いライトオフ温度になることがわかる。
[実施形態2]
この実施形態は、ZrNd系複合酸化物粒子を担持させる二次粒子が、活性アルミナの一次粒子とCeZr系複合酸化物の一次粒子とによって形成されていることを特徴とし、触媒粒子の他の構造的特徴は実施形態1と同じである。この場合、活性アルミナの一次粒子とCeZr系複合酸化物の一次粒子とが互いに混ざり合って凝集し二次粒子を形成している。触媒金属は、ZrNd系複合酸化物の一次粒子及び活性アルミナの一次粒子に担持されている他、CeZr系複合酸化物の一次粒子にも担持されている。CeZr系複合酸化物の一次粒子の平均粒径は5nm〜100nmである。
CeZr系複合酸化物粒子は、Ce及びZrを含有し、さらに必要に応じてCe以外の希土類金属Rを含有するものであり、この希土類金属Rとしては、La、Nd、Pr、Sm、Gd、Y等を採用することができるが、なかでも、Nd、La、Pr及びYから選ばれる少なくとも一種を採用することがパティキュレートの燃焼性を高める上で好ましい。以下では、上記希土類金属Rを含有するCeZr系複合酸化物粒子を採用するケースについて説明する。
<触媒材の調製法>
本実施形態の排ガス成分浄化用触媒材は、以下の方法によって調製することができる。
−活性アルミナ粒子前駆体の調製−
実施形態1の<触媒材の調製法>で説明した方法によって、活性アルミナ粒子前駆体の沈殿を生成させた溶液を得る。
−CeZr系複合酸化物粒子前駆体の調製−
Ceイオン、Zrイオン、並びにCe以外の希土類金属Rのイオンを含む原料溶液を調製する。Ce源としては硝酸セリウム(III)六水和物を、Zr源としてはオキシ硝酸ジルコニウム二水和物を、それぞれ採用することができる。Ce以外の希土類金属R源としては、Nd、La、Pr、Y等の硝酸塩を採用することができる。これらCe源、Zr源及びR源各々の所定量と水とを混合して原料溶液(酸性)とする。
上記原料溶液に塩基性溶液を添加混合して、CeZr系複合酸化物一次粒子の前駆体であるCe、Zr及びRの複合水酸化物の沈殿粒子を生成する。この場合、原料溶液を室温で約1時間攪拌した後、これに塩基性溶液として例えば濃度7%程度のアンモニア水を添加すればよい。苛性ソーダ水溶液など他の塩基性溶液を採用することもできる。
−活性アルミナ粒子前駆体とCeZr系複合酸化物粒子前駆体の混合−
上記各工程で得られた活性アルミナ粒子前駆体とCeZr系複合酸化物粒子前駆体とを混合する。すなわち、上記活性アルミナ粒子前駆体の沈殿物を含有する溶液とCeZr系複合酸化物粒子前駆体の沈殿物を含有する溶液とを混合する。その際、各溶液のpHは互いに同一になるように調整しておく。
−水洗・脱水−
上記活性アルミナ粒子前駆体及びCeZr系複合酸化物粒子前駆体の沈殿物を含む混合溶液を遠心分離器にかけて上澄み液を除去する。この上澄み液を除去した沈殿脱水物にさらにイオン交換水を加えて攪拌し再び遠心分離器にかける(脱水する)、という水洗・脱水操作を必要回数繰り返す。当該水洗・脱水操作により、余剰塩基性溶液が除去される。
−乾燥・焼成−
上記沈殿脱水物を乾燥させた後、焼成し、粉砕する。乾燥は、例えば大気雰囲気において100℃〜250℃程度の温度に所定時間保持することによって行なうことができる。また、焼成は、例えば大気雰囲気において400℃〜600℃程度の温度に数時間保持することによって行なうことができる。これにより、活性アルミナの一次粒子とCeZr系複合酸化物の一次粒子とが互いに混ざり合って凝集した二次粒子の粉末が得られる。
−ZrNd系複合酸化物粒子の担持−
実施形態1の場合と同様に、Zrイオン、Ndイオン、並びにCe及びNd以外の希土類金属Mのイオンを含む酸性溶液に上記二次粒子の粉末を分散させてなる原料溶液を調製し、これに塩基性溶液を添加混合することにより、ZrNd系複合酸化物粒子前駆体の沈殿を上記二次粒子の表面に析出させる。そうして、水洗・脱水の工程及び乾燥・焼成の工程を順に行うことにより、上記二次粒子表面にZrNd系複合酸化物の一次粒子が分散して担持されたサポート材粉末が得られる。
−触媒金属の担持−
得られたサポート材粉末に触媒金属イオンを含有する触媒金属溶液を添加混合し、蒸発乾固させた後、粉砕する。これにより、本実施形態に係る触媒材が得られる。触媒金属溶液としては、ジニトロジアミン白金硝酸溶液や硝酸パラジウム水溶液等の貴金属溶液を採用することができる。サポート材粉末に触媒金属溶液を含浸させ、乾燥・焼成するようにしてもよい。
以下、上記CeZr系複合酸化物粒子、並びに触媒粒子の好ましい組成等について、カーボン燃焼性能試験及び排ガス浄化性能試験に基いて説明する。
<CeZr系複合酸化物粒子について>
−供試材の調製−
CeZr系複合酸化物(CeZrRO)における希土類金属Rの種類及び配合比率を変えた種々の複合酸化物粉末を調製した。CeOとZrOのモル比は1:3とした。各複合酸化物粉末にジニトロジアミン白金硝酸溶液及びイオン交換水を混合して蒸発乾固を行ない、十分に乾燥させた後、500℃×2時間(大気中)で焼成することにより、Ptを担持させた各触媒材を調製した。但し、これら触媒材には活性アルミナは含まれていない。
得られた各触媒材を、バインダー及びイオン交換水と混合してスラリーとし、SiC製フィルタ担体(フィルタ本体,容量;25mL,セル壁厚;12mil、セル数;300cpsi)にコーティングした後、乾燥させ、大気雰囲気において500℃の温度に2時間保持する焼成を行なうことにより、各供試材(触媒付パティキュレートフィルタ)を得た。フィルタ1L当たりのCeZr系複合酸化物粉末の担持量は50g/Lとし、Pt担持量は0.5g/Lにした。そうして、各供試材に大気雰囲気において800℃の温度に24時間保持する熱エージング処理を行なった。
次いで、フィルタ1L当たり10gのカーボン(カーボンブラック)を排ガス通路壁面に堆積させた後、上述のカーボン燃焼性能試験により、温度590℃でのカーボン燃焼速度を測定した。結果を図11に示す。図11の横軸はCeZr系複合酸化物における希土類金属Rの酸化物ROの比率(mol%)を示す。
同図によれば、Prの場合はその酸化物としての比率が0.3mol%以上2mol%以下の少量であるときに比較的大きなカーボン燃焼速度が得られ、他の希土類金属Nd、La及びYの場合は酸化物としての比率が1mol%以上7mol%以下ないしは6mol%以下において比較的大きなカーボン燃焼速度が得られることがわかる。また、当該4種類の希土類金属のなかでは、Ndを採用することがカーボン燃焼性の向上に最も有利であり、Nd比率を4mol%にすることが好ましいということができる。
<CeZr系複合酸化物のCeO比率及びZrNd系複合酸化物のZrO比率>
−供試材の調製−
上記触媒材の調製法により、活性アルミナとZrNd系複合酸化物とCeZr系複合酸化物との比率をAl:ZrNdMO:CeZrRO=66:22:12(質量比)に固定し、CeZr系複合酸化物のCeO比率及びZrNd系複合酸化物のZrO比率が異なる複数種の実施例触媒材を調製した。この実施例触媒材は、サポート材粉末にPtが担持されてなり、そのサポート材は二次粒子表面にZrNd系複合酸化物の一次粒子が分散して担持されたものであり、その二次粒子は活性アルミナ粒子とCeZr系複合酸化物粒子とが混ざり合って形成されている。
一方、比較例として、同じく、Al:ZrNdMO:CeZrRO=66:22:12に固定し、CeZr系複合酸化物のCeO比率及びZrNd系複合酸化物のZrO比率が異なる複数種の比較例触媒材を調製した。この触媒材は、活性アルミナ二次粒子とCeZr系複合酸化物二次粒子とZrNd系複合酸化物二次粒子とを物理的に混合してなるサポート材粉末にPtを担持させたものである。
上記実施例及び比較例の各触媒材を、SiC製フィルタ担体(フィルタ本体,容量;25mL,セル壁厚;12mil、セル数;300cpsi)担持させることにより、実施例及び比較例の各供試材(触媒付パティキュレートフィルタ)を得た。実施例及び比較例のいずれも、フィルタ1L当たりの触媒材担持量は50g/Lとし、Pt担持量は1.0g/Lとし、活性アルミナはLa比率が5mol%となるようにし、CeZr系複合酸化物は希土類金属RとしてNdを採用し、そのNd比率は4mol%となるようにし、ZrNd系複合酸化物は希土類金属MとしてPrを採用し、そのPr比率は12mol%となるようにした。
−カーボン燃焼性能の評価−
実施例及び比較例の各供試材に上述の熱エージング処理及びカーボン堆積処理を行なった後、上述のカーボン燃焼性能試験により、温度590℃でのカーボン燃焼速度を測定した。実施例の結果を表6に示し、比較例の結果を表7に示す。
Figure 2009106855
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この実施形態2の実施例の場合、質量比「Al:ZrNdMO:CeZrRO=66:22:12」であるから、ZrNdMO/(Al+ZrNdMO)の質量比は25質量%となり、表2に示す実施形態1の実施例1a,2aに対応する。そこで、表6の各実施例と表2の実施例1a,2aとを対比すると、実施形態2の実施例(表6)の場合、ZrO比率=55mol%では、CeO比率=20mol%,45mol%のときに、表2の実施例1aよりも、カーボン燃焼速度が大きくなり、また、ZrO比率=75mol%においても、CeO比率=20mol%,45mol%のときには実施形態2のカーボン燃焼速度の方が表2の実施例2aよりも大きくなっている。これは、実施形態2の二次粒子に含まれるCeZr系複合酸化物一次粒子の酸素吸蔵放出能による効果である。
また、実施形態2の実施例(表6)と比較例(表7)とを比較すると、CeZr系複合酸化物のCeO比率が20mol%以上45mol%以下であり且つZrNd系複合酸化物のZrO比率が55mol%以上75mol%以下であるときは、実施例の方が比較例よりも良い結果を示している。上記CeO比率及びZrO比率の範囲において、活性アルミナ粒子とCeZr系複合酸化物粒子とが混ざり合った二次粒子と、ZrNd系複合酸化物の一次粒子との組み合わせがカーボン燃焼速度の増大に有効となる点は特異的な現象であるということができる。
−排ガス浄化のライトオフ特性の評価−
上記実施例及び比較例の各供試材に上述の熱エージング処理を行なった後、カーボン堆積処理を行うことなく、上述のライトオフ性能評価試験により、HC及びCOの浄化に関するライトオフ温度を測定した。実施例の結果を表8に示し、比較例の結果を表9に示す。
Figure 2009106855
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表8の実施例と表4に示す実施形態1の実施例1a,2aとを対比すると、CeZr系複合酸化物のCeO比率が20mol%以上45mol%以下であり且つZrNd系複合酸化物のZrO比率が55mol%以上75mol%以下であるときは、ライトオフ性能も、実施形態2の方が実施形態1よりも良い結果を示している。
また、実施形態2の実施例(表8)と比較例(表9)とを比較すると、CeZr系複合酸化物のCeO比率が20mol%以上45mol%以下であり且つZrNd系複合酸化物のZrO比率が55mol%以上75mol%以下であるときは、実施例の方が比較例よりも良い結果を示している。上記CeO比率及びZrO比率の範囲において、活性アルミナ粒子とCeZr系複合酸化物粒子とが混ざり合った二次粒子と、ZrNd系複合酸化物の一次粒子との組み合わせがライトオフ性の向上に有効となる点は特異的な現象であるということができる。
以上から、二次粒子を活性アルミナ一次粒子とCeZr系複合酸化物一次粒子とで形成する場合、CeZr系複合酸化物のCeO比率を20mol%以上45mol%以下とし、ZrNd系複合酸化物のZrO比率を55mol%以上75mol%以下とすることが好ましい、ということができる。
<活性アルミナ:CeZr系複合酸化物:ZrNd系複合酸化物の比率>
−供試材の調製−
上記触媒材の調製法により、活性アルミナとZrNd系複合酸化物とCeZr系複合酸化物との比率(Al:ZrNdMO:CeZrROの質量比)が異なる4種類の実施例触媒材を調製した。この実施例触媒材は、サポート材粉末にPtが担持されてなり、そのサポート材は二次粒子表面にZrNd系複合酸化物の一次粒子が分散して担持されたものであり、その二次粒子は活性アルミナ粒子とCeZr系複合酸化物粒子とが混ざり合って形成されている。
一方、比較例として、同じく活性アルミナとZrNd系複合酸化物とCeZr系複合酸化物との比率が異なる4種類の触媒材を調製した。この触媒材は、活性アルミナ二次粒子とCeZr系複合酸化物二次粒子とZrNd系複合酸化物二次粒子とを物理的に混合してなるサポート材粉末にPtを担持させたものである。
実施例及び比較例各々の4種類の触媒材の各成分比率は図12の三角図表に示すとおりである。なお、図12の三角図表の中心点(33:33:33)の数値「33」は、厳密には「33+1/3」であるが、便宜上「33」と表記している。
上記実施例及び比較例の各触媒材を、SiC製フィルタ担体(フィルタ本体,容量;25mL,セル壁厚;12mil、セル数;300cpsi)担持させることにより、実施例及び比較例の各供試材(触媒付パティキュレートフィルタ)を得た。実施例及び比較例のいずれも、フィルタ1L当たりの触媒材担持量は50g/Lとし、Pt担持量は1.0g/Lとし、活性アルミナはLa比率が5mol%となるようにし、CeZr系複合酸化物は、CeO:ZrO:Nd=20:76:4(モル比)となるようにし、ZrNd系複合酸化物は、ZrO:Nd:Pr=55:33:12(モル比)となるようにした。
−カーボン燃焼性能の評価−
実施例及び比較例の各供試材に上述の熱エージング処理及びカーボン堆積処理を行なった後、上述のカーボン燃焼性能試験により、温度590℃でのカーボン燃焼速度を測定した。結果を表10及び図13に示す。
Figure 2009106855
表10及び図13によれば、いずれの混合比においても実施例の方が比較例よりもカーボン燃焼速度が大きくなっている。また、実施例のカーボン燃焼速度は、Al:ZrNdMO:CeZrROの比が(66:22:12)であるときに最も大きくなっている。
−排ガス浄化のライトオフ特性の評価−
上記実施例及び比較例の各供試材に上述の熱エージング処理を行なった後、カーボン堆積処理を行うことなく、上述のライトオフ性能評価試験により、HC及びCOの浄化に関するライトオフ温度を測定した。HC浄化のライトオフ温度を表11及び図14に示し、CO浄化のライトオフ温度を表11及び図15に示す。
Figure 2009106855
表11及び図14,15によれば、いずれの混合比においても実施例の方が比較例よりもライトオフ温度が低くなっている。また、実施例のライトオフ温度は、Al:ZrNdMO:CeZrROの比が(66:22:12)であるときに最も低くなっている。
上記実施形態は本発明に係る触媒材をパティキュレートフィルタに採用しているが、当該触媒材は、HC、CO及びNOxの浄化を目的とし、パティキュレートの捕集を目的としない排ガス浄化用触媒にも利用することができる。
パティキュレートフィルタをエンジンの排ガス通路に配置した状態を示す図である。 パティキュレートフィルタを模式的に示す正面図である。 パティキュレートフィルタを模式的に示す縦断面図である。 パティキュレートフィルタの排気ガス流入路と排気ガス流出路とを隔てる壁を模式的に示す拡大断面図である。 本発明に係る触媒粒子を模式的に示す図である。 ZrNd系複合酸化物における希土類金属M酸化物の比率とカーボン燃焼速度との関係を示すグラフ図である。 実施例及び比較例のZrNd系複合酸化物のZrO比率とカーボン燃焼速度との関係を示すグラフ図である。 実施例及び比較例のZrNdMO比率とカーボン燃焼速度との関係を示すグラフ図である。 実施例及び比較例のZrNd系複合酸化物のZrO比率とライトオフ温度との関係を示すグラフ図である。 実施例及び比較例のZrNdMO比率とライトオフ温度との関係を示すグラフ図である。 CeZr系複合酸化物における希土類金属R酸化物の比率とカーボン燃焼速度との関係を示すグラフ図である。 活性アルミナ(Al)、ZrNd系複合酸化物(ZrNdMO)及びCe系複合酸化物(CeZrRO)の質量比を示す三角図表である。 実施例及び比較例の活性アルミナ、ZrNd系複合酸化物及びCe系複合酸化物の質量比とカーボン燃焼速度との関係を示すグラフ図である。 実施例及び比較例の活性アルミナ、ZrNd系複合酸化物及びCe系複合酸化物の質量比とHC浄化のライトオフ温度との関係を示すグラフ図である。 実施例及び比較例の活性アルミナ、ZrNd系複合酸化物及びCe系複合酸化物の質量比とCO浄化のライトオフ温度との関係を示すグラフ図である。
符号の説明
1 パティキュレートフィルタ
2 排ガス流入路(排ガス通路)
3 排ガス流出路(排ガス通路)
4 栓
5 隔壁
6 細孔通路(排ガス通路)
7 触媒層

Claims (6)

  1. 一次粒子として活性アルミナ粒子を含み該一次粒子が凝集してなる二次粒子の表面に、Zrと、Ndと、Ce及びNd以外の希土類金属Mとを含有するZrNd系複合酸化物の一次粒子が分散して担持されており、
    上記ZrNd系複合酸化物の一次粒子にはZrOが55mol%以上90mol%未満の割合で含まれていることを特徴とする排ガス成分浄化用触媒材。
  2. 請求項1において、
    上記活性アルミナの一次粒子と上記ZrNd系複合酸化物の一次粒子との合計量に占める該ZrNd系複合酸化物の一次粒子の割合が20質量%以上90質量%以下であることを特徴とする排ガス成分浄化用触媒材。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記ZrNd系複合酸化物の希土類金属MはLa及びPrから選ばれる少なくとも一種であり、該ZrNd系複合酸化物は、上記希土類金属Mの酸化物Mを20mol%以下の割合で含有することを特徴とする排ガス成分浄化用触媒材。
  4. 活性アルミナの一次粒子と、CeとZrとを含むCeZr系複合酸化物の一次粒子とが互いに混ざり合って凝集してなる二次粒子の表面に、Zr、Nd、並びにCe及びNd以外の希土類金属Mを含有するZrNd系複合酸化物の一次粒子が分散して担持されており、
    上記CeZr系複合酸化物の一次粒子にはCeOが20mol%以上45mol%以下の割合で含まれ、
    上記ZrNd系複合酸化物の一次粒子にはZrOが55mol%以上75mol%以下の割合で含まれていることを特徴とする排ガス成分浄化用触媒材。
  5. エンジンから排出されるパティキュレートを捕集するフィルタ本体の排ガス通路壁面に触媒層が形成されているパティキュレートフィルタであって、
    上記触媒層に請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載された排ガス成分浄化用触媒材が含まれていることを特徴とするパティキュレートフィルタ。
  6. 請求項5において、
    上記排ガス成分浄化用触媒材には、触媒金属としてPtが担持されていることを特徴とするパティキュレートフィルタ。
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