JP2009104922A - 燃料電池および燃料電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電解質膜とシール部との間の相対的な位置ズレを抑制することができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】電解質膜上に配置された固定部と、固定部に接触するシール部であって、シール部と電解質膜との間を通る流体漏洩を抑制するシール部とを利用する。ここで、固定部は穴を有し、電解質膜は穴に入る凸部を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池および燃料電池の製造方法に関するものである。
従来より、燃料電池が利用されている。燃料電池としては、電解質膜と電極触媒層とを有するものが知られている。また、電極触媒層の周囲部に額縁状にガスシール部を設けたものも知られている。
特開2007−66766号公報 特開2006−338943号公報 特開2007−095669号公報 特表2004−523063号公報
電解質膜とシール部との間の相対的な位置は、震動や電解質膜の膨潤収縮等の種々の要因によってずれ得る。このような位置ズレによって、シール部によるシール性が低下するおそれがあった。ところが、従来は、電解質膜とシール部との間の相対的な位置ズレを抑制する点に関しては、十分な工夫がなされていないのが実情であった。なお、このような問題は、額縁状にシール部を設ける場合に限らず、種々の形状のシール部に共通する課題であった。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、電解質膜とシール部との間の相対的な位置ズレを抑制することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]燃料電池であって、電解質膜と、前記電解質膜上に配置された固定部と、前記固定部に接触するシール部であって、前記シール部と前記電解質膜との間を通る流体漏洩を抑制するシール部と、を備え、前記固定部は穴を有し、前記電解質膜は前記穴に入る凸部を有する、燃料電池。
この構成によれば、固定部の穴に電解質膜の凸部が入っているので、固定部と電解質膜との間の相対位置がずれることを抑制でき、さらに、シール部と固定部とが接触しているので、固定部とシール部との間の相対位置がずれることを抑制できる。これらの結果、電解質膜とシール部との間の相対的な位置ズレを抑制することができる。
[適用例2]適用例1に記載の燃料電池であって、前記シール部は、前記電解質膜の周縁を全周に亘ってシールする、燃料電池。
この構成によれば、電解質膜の周縁を全周に亘ってシールするシール部と、電解質膜との間の相対的な位置ズレを適切に抑制することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の燃料電池であって、前記固定部は、前記電解質膜の周縁の全周に亘るループ状の部分を含み、前記固定部の前記ループ状部分は、全周に亘って設けられた複数の前記穴を有し、前記電解質膜は、前記複数の穴のそれぞれに入る複数の前記凸部を有する、燃料電池。
この構成によれば、電解質膜の周縁の全周に亘って、電解質膜の凸部と固定部の穴とが咬み合うので、電解質膜と固定部との間の相対位置がずれることを適切に抑制できる。その結果、電解質膜とシール部との間の相対的な位置ズレを適切に抑制することができる。
[適用例4]適用例3に記載の燃料電池であって、前記シール部は、前記電解質膜の周縁の全周に亘るループ状の部分を含み、前記シール部の前記ループ状部分は、全周に亘って前記固定部に接触している、燃料電池。
この構成によれば、シール部のループ状部分が、全周に亘って固定部に接触しているので、シール部と固定部との間の相対位置がずれることを適切に抑制できる。その結果、電解質膜とシール部との間の相対的な位置ズレを適切に抑制することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の燃料電池であって、さらに、セパレータを有し、前記シール部は、前記セパレータに接触することによって、前記シール部と前記セパレータとの間を通る流体漏洩を抑制する、燃料電池。
この構成によれば、シール部によってセパレータと電解質膜との間をシールすることができる。
[適用例6]シール一体型膜電極接合体を製造する方法であって、ループ状に配置された複数の貫通穴を有する固定シートを準備する工程と、前記固定シートの一方の面において、前記各貫通穴をカバー部材によって覆う工程と、前記固定シートの他方の面に電解質溶液を塗布することによって、前記貫通穴に入る凸部を有する電解質膜と、前記固定シートとの接合体を形成する工程と、前記カバー部材と前記接合体とを分離する工程と、前記固定シートに接触するシール部であって、前記シール部と前記電解質膜との間を通る流体漏洩を抑制するシール部を、前記接合体に設ける工程と、を備える方法。
この方法によれば、穴を有する固定シートと、その穴に入る凸部を有する電解質膜と、固定シートに接触するとともに流体漏洩を抑制するシール部とを有するシール一体型膜電極接合体を容易に製造することができる。
[適用例7]適用例6に記載の方法であって、前記固定シートは、前記貫通穴によって囲まれる、ループ状のミシン目を有し、前記方法は、さらに、前記固定シートの前記穴を有する部分を残して、前記固定シートの前記ミシン目で囲まれる部分を前記接合体から分離する工程を含む、方法。
この方法によれば、ループ状の固定シートを有する燃料電池を容易に製造することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、燃料電池、燃料電池の製造方法または製造装置、その燃料電池を備える車両、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の態様で実現することができる。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.燃料電池の実施例:
B.セパレータの実施例:
C.変形例:
A.燃料電池の実施例:
図1は、本発明の一実施例としての燃料電池100を示す分解斜視図である。この燃料電池100は、例えば、酸素を含む酸化ガス(例えば、空気)と、水素を含む燃料ガス(例えば、水素ガス)とを用いて発電を行う装置である。本実施例の燃料電池100は、固体高分子型の燃料電池である。この燃料電池100は、シール一体アセンブリASSYとセパレータ300とが交互に積層方向LDに沿って積層された構成を有している。本実施例では、セパレータ300は金属製であり、その形状は略矩形平板形状である。シール一体アセンブリASSYは、第1シール部510と膜−電極接合体210とを含むアセンブリである。以下、膜−電極接合体210を「MEA210(Membrane Electrode Assembly)」とも呼ぶ。第1シール部510は、MEA210の周縁に沿ったループ形状を有している。なお、図1には、燃料電池100に含まれる複数のシール一体アセンブリASSYと複数のセパレータ300との内の一部が示されている。以下、燃料電池100の各部材を積層する方向を積層方向LDと呼び、また、面状部材の厚さ方向に平行な表面を「端面」と呼び、面状部材の厚さ方向に直交する表面を「積層面」と呼ぶ。
図2は、図1に示すシール一体アセンブリASSYのI−I断面図である。この断面は、積層方向LD(図1)と平行な平面でシール一体アセンブリASSYを切った断面を示している。
MEA210は、イオン交換膜を利用して形成された電解質膜212と、電解質膜212を両側から挟むように配置されたアノード側触媒電極層214およびカソード側触媒電極層215と、を有している。各触媒電極層214、215の材料としては、種々の材料を採用可能である。例えば、触媒担持カーボンと電解質との混合物を採用可能である。
さらに、MEA210は、アノード側拡散層216とカソード側拡散層217とを有している。アノード側拡散層216は、アノード側触媒電極層214の電解質膜212と対向する面とは反対側の面に配置されている。カソード側拡散層217は、カソード側触媒電極層215の電解質膜212と対向する面とは反対側の面に配置されている。これらの拡散層216、217としては、例えば、内部空隙率が高く気体が内部を流通する際の圧力損失が小さい金属製多孔体やカーボン製多孔体を採用可能である。具体的には、メタルファイバークロス、カーボンクロス、カーボンペーパー、カーボンフェルト等を採用可能である。
なお、図示は省略するが、本実施例では、積層方向LDに沿って見たときに、各層212、214、215、216、217の形状は略矩形状である。また、カソード側拡散層217の大きさと形状とは、電解質膜212と、ほぼ同じである。積層方向LDに沿って見たときに、各層212、217の輪郭はほぼ一致している。これらの部材212、217の間のカソード側触媒電極層215は、電解質膜212(カソード側拡散層217)よりも小さい。カソード側触媒電極層215の周囲では、電解質膜212とカソード側拡散層217とが接合されている。一方、アノード側拡散層216は、電解質膜212よりも小さい。アノード側触媒電極層214の大きさと形状とは、アノード側拡散層216とほぼ同じである。積層方向LDに沿って見たときに、各層214、216の輪郭はほぼ一致している。また、アノード側触媒電極層214の周囲では、電解質膜212に固定フィルム218が接合されている(詳細は後述)。
図1、図2に示すように、MEA210の周囲には、第1シール部510が設けられている。この第1シール部510は、MEA210を構成する各層の端面全体を覆うように、そして、MEA210の端面に沿ってMEA210の周囲を取り囲むように形成されている。この第1シール部510は、第1シール部510とMEA210(特に電解質膜212)との間を通るアノード−カソード間の流体漏洩(いわゆる、クロスリーク)を抑制するガスケットとして機能する。
また、第1シール部510は、凸型形状のリップ部512をアノード側とカソード側との両側に有している。リップ部512は、セパレータ300の表面に密着し、セパレータ300との間でシールラインSLを形成する(図1)。そして、第1シール部510は、第1シール部510とセパレータ300との間を通る流体漏洩を抑制する。特に、本実施例では、シールラインSLは、MEA210の周囲を囲むループ形状を含んでいる。その結果、第1シール部510は、燃料電池100内部から外部への流体(例えば、ガスや水)の漏洩を抑制する。
なお、図1、図2では図示が省略されているが、セパレータ300と第1シール部510とには、種々の流路が設けられている(詳細は後述する)。
図3、図4、図5は、シール一体アセンブリASSY(燃料電池100)の製造方法を示す概略図である。まず、図3(A)に示すように、固定フィルム218とカバーフィルム219とを準備する。これらのフィルム218、219は、いずれも、矩形平板形状のフィルムである。さらに、固定フィルム218は、ループ状に配置された複数の貫通穴218hを有している。これらの貫通穴218hは、固定フィルム218の周縁部分に、全周に亘って配置されている。また、固定フィルム218は、これらの貫通穴218hによって囲まれるループ状のミシン目218pを有している。
次に、電解質膜212を形成する。図3(B)〜3(D)は、いずれも、図2と同様の断面図を示している。まず、図3(B)に示すように、カバーフィルム219の上に固定フィルム218を配置する。これにより、固定フィルム218の一方の面において、各貫通穴218hは、カバーフィルム219によって覆われる(図3(B)の例では、固定フィルム218の下面)。次に、図3(C)に示すように、固定フィルム218の他方の面に電解質溶液212Lを塗布する。この際、電解質溶液212Lを貫通穴218h内に流入させる。そして、電解質溶液212Lを乾燥させることによって、電解質膜212を形成する(図3(D))。この電解質膜212は、貫通穴218hに入る凸部212cを有している。以上のようにして、電解質膜212と固定フィルム218との接合体が形成される。なお、このような電解質膜212の形成は鋳造(キャスト)とも呼ばれる。重ねられた2枚のフィルム218、219の全体は、鋳型に相当する。
なお、本実施例では、固定フィルム218の下面において、各貫通穴218hがカバーフィルム219によって塞がれている。従って、固定フィルム218の下面に電解質溶液212Lが過剰に流れることが抑制される。また、電解質溶液212Lとしては、種々の溶液を採用可能である。例えば、ナフィオンの溶液を採用可能である(「ナフィオン」はデュポン社の商標)。
次に、余分な部分を分離する。図4(A)は、図3(D)と同様の断面図を示し、図4(B)は、斜視図を示している。図中では、電解質膜212にハッチングが付されている。まず、図4(A)に示すように、カバーフィルム219と固定フィルム218とを分離する。そして、ミシン目218pを切断することによって、固定フィルム218のミシン目218pで囲まれた部分218iを分離する。これらの結果、図4(B)に示すように、電解質膜212と、電解質膜212の周縁に沿ったループ状の固定フィルム218との接合体が得られる。
次に、シール一体アセンブリASSYを形成する。図5(A)、5(B)、5(C)は、いずれも、図4(A)と同様の断面図を示している(ただし、上下方向は逆であり、固定フィルム218にもハッチングが付されている)。まず、図5(A)に示すように、触媒電極層214、215と、拡散層216、217とを形成する。これにより、MEA210が形成される。なお、各層214、215、216、217の形成方法としては、周知の種々の方法を採用可能である。例えば、事前に準備された各層を積層し、ホットプレスによって接合してもよい。
次に、図5(B)に示すように、第1シール部510を形成する。本実施例では、ゴム材料を用いた射出成型によって、第1シール部510が形成される。具体的には、MEA210の周縁部に鋳型(例えば、金型)を配置し、射出装置によってゴム材料を鋳型内に射出する。これにより、第1シール部510が、MEA210と一体的に形成される(シール一体アセンブリASSYが形成される)。
ここで、ゴム材料の一部を、拡散層216、217の周縁部分の内に含浸させることが好ましい(図5(B)では、拡散層216、217内の含浸部分216i、217iが、より細かいハッチングで示されている)。こうすれば、いわゆるアンカー効果によって、第1シール部510とMEA210との結合を強化することができる。また、アノード側拡散層216の内部において、第1シール部510とアノード側触媒電極層214とが直接接触する部分を増やすことができる。さらに、カソード側拡散層217の内部において、第1シール部510と電解質膜212とが直接接触する部分を増やすことができる。これらの結果、第1シール部510と電解質膜212との間を通るクロスリークを抑制することもできる。
図6(A)は、シール一体アセンブリASSYをアノード側から見た透視図であり、図6(B)は、シール一体アセンブリASSYをカソード側から見た透視図である。図中では、含浸部分216i、217iと固定フィルム218とが、ハッチングで示されている。図示するように、アノード側の含浸部分216iは、アノード側触媒電極層214(電解質膜212)の周縁の全周に亘る連続なループ形状を有している。同様に、カソード側の含浸部分217iも、電解質膜212の周縁の全周に亘る連続なループ形状を有している。このように、本実施例では、第1シール部510とアノード側触媒電極層214とが直接接触する領域の形状は、電解質膜212の周縁の全周に亘る連続なループ形状を含んでいる。同様に、第1シール部510と電解質膜212とが直接接触する領域の形状は、電解質膜212の周縁の全周に亘る連続なループ形状を含んでいる。これらの結果、クロスリークを適切に抑制できる。なお、本実施例では、電解質膜212の端面212e(図5(B))が全周に亘って第1シール部510と直接接触している(接触領域は連続なループである)。従って、電解質膜212の端面212eにおいても、クロスリークは抑制される。
次に、図5(C)に示すように、シール一体アセンブリASSYとセパレータ300とを交互に積層する。図示するように、電解質膜212とセパレータ300との間の各空間Sa、Scは、第1シール部510によってシールされる。そして、カソード空間Scには、酸化ガスが供給され、アノード空間Saには、燃料ガスが供給される(詳細は後述する)。
アノード空間Saとカソード空間Scとの間のクロスリークを抑制するためには、第1シール部510と電解質膜212との間の相対的な位置ズレを抑制することが好ましい。本実施例では、以下に説明するように、第1シール部510と電解質膜212との間の相対的な位置ズレが抑制される。電解質膜212は、固定フィルム218の貫通穴218hに入る凸部212cを有している。その結果、いわゆるアンカー効果によって、電解質膜212と固定フィルム218との間の相対的な位置ズレが抑制される(特に、積層方向LDと垂直な方向の位置ズレが抑制される)。さらに、第1シール部510は、固定フィルム218に接触するように形成される。ここで、各部材510、218の材料として、これらの部材510、218間の結合力が強くなるような種々の材料を採用可能である。例えば、第1シール部510をシリコンゴムで形成し、固定フィルム218として、PENフィルム(ポリエチレンナフタレートフィルム)を採用してもよい。こうすれば、第1シール部510と固定フィルム218との密着力(接着力)を強くすることができる。その結果、第1シール部510と固定フィルム218との間の相対的な位置ズレを抑制できる(特に、積層方向LDと垂直な方向の位置ズレを抑制できる)。これらの結果、第1シール部510と電解質膜212との間の相対的な位置ズレを抑制することができる。
仮に、第1シール部510内で電解質膜212の位置がずれると仮定する。このような位置ズレは、震動や電解質膜212の膨潤収縮等の種々の原因によって起こり得る。このような位置ズレが生じると、第1シール部510と電解質膜212との間に意図しない隙間が生じ、クロスリークが生じる可能性が高くなる。ところが、本実施例では、上述したように、第1シール部510と電解質膜212との間の位置ズレが抑制されている。その結果、このようなクロスリークを抑制できる。
また、第1シール部510と電解質膜212との間の相対的な位置ズレに起因して、セパレータ300と第1シール部510との間の相対的な位置がずれる可能性もある。このような位置ズレが生じると、セパレータと電解質膜との間のシール性が低下する可能性が高くなる。ところが、本実施例では、上述したように、第1シール部510と電解質膜212との間の位置ズレが抑制されている。その結果、このようなシール性の低下を抑制できる。
なお、本実施例では、第1シール部510は、他の部材(例えば、セパレータ300や電解質膜212)と接触することによって、流体漏洩を抑制する。従って、第1シール部510と他の部材との間に意図しない隙間が生じることを抑制するためには、弾性材料を用いて第1シール部510を形成することが好ましい。また、第1シール部510と固定フィルム218との間の位置ズレを抑制するためには、これらの部材510、218間の結合力が過剰に弱くならないように、これらの部材510、218のそれぞれの材料を決定することが好ましい。
さらに、本実施例では、電解質膜212と固定フィルム218との間の位置ズレは、貫通穴218hと凸部212cとの係合によって抑制される。従って、電解質膜212と固定フィルム218とのそれぞれの材料の組合せに拘わらずに、各部材218、212間の位置ズレを抑制可能である。従って、固定フィルム218の材料を、電解質膜212の材料とは独立に選択可能である。すなわち、第1シール部510と固定フィルム218とのそれぞれの材料の選択の自由度を高めることができる。従って、第1シール部510と固定フィルム218との間の密着力(接着力)を高めることが容易である。
例えば、第1シール部510の材料としては、シリコンゴム、フッ素ゴム、EPDMゴム(エチレンプロピレンジエンモノマゴム)等のゴムを採用可能である。また、固定フィルム218の材料としては、これらのゴムと密着性の良好な種々の材料、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPEN(ポリエチレンナフタレート)を採用可能である。なお、燃料電池内の雰囲気が酸性雰囲気である場合には、酸に対する耐久性が強いPENを採用することが好ましい。
ここで、仮に、固定フィルム218を利用せずに第1シール部510と電解質膜212との間の結合力を高める場合を考える。この場合には、第1シール部510の材料を電解質膜212の材料に合わせて選択する必要がある。その結果、第1シール部510の材料の選択の自由度は、電解質膜212の材料によって大幅に制限される。また、電解質膜212の材料の配合は、燃料電池100の用途や利用環境に合わせて、種々に調整される。例えば、乾燥地帯で燃料電池が利用される場合には、乾燥に強い配合が採用される。また、電解質膜212の材料は日々改良されている。これらの結果、電解質膜212の材料は大きく変化し得る。このような種々の電解質膜212に合わせて第1シール部510の材料を選択することには、多大な労力が要求される。しかし、本実施例では、第1シール部510と固定フィルム218とのそれぞれの材料を、電解質膜212の材料とは独立に選択可能であるので、このような労力を軽減可能である。
なお、第1シール部510の材料として、固定フィルム218との密着性を高める成分(例えば、種々の接着剤)が配合された材料を採用してもよい。また、第1シール部510を形成する前に、固定フィルム218の表面に密着性を高める材料を塗布してもよい。また、第1シール部510の形成方法としては、射出成型とは異なる他の方法を採用してもよい。例えば、圧縮成型を採用してもよい。ここで、鋳型内に未加硫のゴム材料を充填し、鋳型を型締めして加熱することにより、成形と加硫とを同時に行う加硫圧縮成形を行ってもよい。いずれの場合も、加硫によって第1シール部510と固定フィルム218とが接着するように、第1シール部510と固定フィルム218とのそれぞれの材料を選択してもよい。
また、本実施例では、固定フィルム218の形状は、電解質膜212の周縁の全周に亘る連続なループ形状であり、固定フィルム218の全周に亘って複数の貫通穴218hが設けられている。そして、電解質膜212の周縁には、貫通穴218hに入る凸部212cが全周に亘って配置されている。これらの結果、電解質膜212の全周に亘って、貫通穴218hと凸部212cとが咬み合うので、電解質膜212の全周が固定フィルム218によって保持される。その結果、固定フィルム218と電解質膜212との間の相対的な位置ズレを適切に抑制できる。
さらに、本実施例では、第1シール部510の形状は、電解質膜212の周縁の全周に亘る連続なループ形状である。そして、第1シール部510は、全周に亘って連続的に固定フィルム218に接触している(図6(A))。すなわち、第1シール部510と固定フィルム218との接触領域の形状は、電解質膜212の周縁の全周に亘る連続なループ形状である。このように、第1シール部510が、全周に亘って固定フィルム218と接触するので、第1シール部510と固定フィルム218との間の相対的な位置ズレを適切に抑制できる。
B.セパレータの実施例:
図7および図8は、本発明の一実施例としての燃料電池100の断面構成を概略的に示す説明図である。また、図9および図10は、本発明の一実施例としての燃料電池100の平面構成を概略的に示す説明図である。図7は、図9および図10におけるA−A切断面に沿った燃料電池100の断面構成を示している。図8は、図9および図10におけるB−B切断面に沿った燃料電池100の断面構成を示している。図9は、具体的には、図7および図8における上側から見たセパレータ300の平面構成を示している。図9において、二点鎖線で囲んだ領域PAは、セルアセンブリ200(より詳細には後述のカソード側多孔体230)と接する領域を表している。図10は、具体的には、図7および図8における上側から見たセルアセンブリ200の平面構成を示している。
セルアセンブリ200は、図7および図8に示すように、MEA210と、MEA210を両側から挟むように配置されたアノード側多孔体220およびカソード側多孔体230と、を有している。また、アノード側多孔体220およびカソード側多孔体230を、まとめて「多孔体220および230」とも呼ぶものとする。
アノード側多孔体220は、図5(C)に示すアノード空間Sa内に配置されている。一方、カソード側多孔体230は、カソード空間Sc内に配置されている。
多孔体220および230は、内部空隙率が高く気体が内部を流通する際の圧力損失が小さい金属製多孔体やカーボン製多孔体から成り、MEA210における発電に用いられる反応ガス(酸化ガスおよび燃料ガス)を流通させる流路として機能する。この多孔体220および230は、例えば、エキスパンドメタル、パンチングメタル、メッシュ、フェルトなどが用いられる。
セパレータ300は、図7および図8に示すように、カソード側多孔体230に対向するカソード対向プレート310と、アノード側多孔体220に対向するアノード対向プレート330と、カソード対向プレート310およびアノード対向プレート330に狭持された中間プレート320と、が積層された3層構造を有している。セパレータ300を構成する3枚のプレート(カソード対向プレート310、アノード対向プレート330、中間プレート320)は、金属製の略四角形平面の薄板である。
燃料電池100は、図7に示すように、各セルアセンブリ200に酸化ガスとしての空気を供給するための空気供給マニホールド640と、各セルアセンブリ200で利用されなかった空気を集約して燃料電池100の外部に排出するための空気排出マニホールド650と、を備えている。
セパレータ300には、図7および図9に示すように、空気供給マニホールド640から供給された空気をセルアセンブリ200に導くと共に、セルアセンブリ200から排出された空気を空気排出マニホールド650へと導くための流路が形成されている。すなわち、セパレータ300は、空気供給マニホールド640が貫通する貫通口342と、空気を空気供給マニホールド640から内部へと導くための空気流路344と、空気流路344とカソード側多孔体230の表面とを連通するためにカソード対向プレート310に形成された空気供給口346と、を有している。また、セパレータ300は、空気排出マニホールド650が貫通する貫通口352と、空気を空気排出マニホールド650へと導くための空気流路354と、空気流路354とカソード側多孔体230の表面とを連通するためにカソード対向プレート310に形成された空気排出口356と、を有している。
図7において矢印で示したように、空気供給マニホールド640に供給された空気は、貫通口342、空気流路344、空気供給口346を経てカソード側多孔体230内部に流入する。その後、空気は、カソード側多孔体230内部を通過しつつMEA210における発電に利用され、利用されなかった空気は、空気排出口356、空気流路354、貫通口352を経て空気排出マニホールド650に排出される。
同様に、燃料電池100は、図8に示すように、各セルアセンブリ200に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給マニホールド660と、各セルアセンブリ200で利用されなかった燃料ガスを集約して燃料電池100の外部に排出するための燃料ガス排出マニホールド670と、を備えている。
セパレータ300には、図8および図9に示すように、燃料ガス供給マニホールド660から供給された燃料ガスをセルアセンブリ200に導くと共に、セルアセンブリ200から排出された燃料ガスを燃料ガス排出マニホールド670へと導くための流路が形成されている。すなわち、セパレータ300は、燃料ガス供給マニホールド660が貫通する貫通口362と、燃料ガスを燃料ガス供給マニホールド660から内部へと導くための燃料流路364と、燃料流路364とアノード側多孔体220の表面とを連通するためにアノード対向プレート330に形成された燃料供給口366と、を有している。また、セパレータ300は、燃料ガス排出マニホールド670が貫通する貫通口372と、燃料ガスを燃料ガス排出マニホールド670へと導くための燃料流路374と、燃料流路374とアノード側多孔体220の表面とを連通するためにアノード対向プレート330に形成された燃料排出口376と、を有している。図8において矢印で示したように、燃料ガス供給マニホールド660に供給された燃料ガスは、貫通口362、燃料流路364、燃料供給口366を経てアノード側多孔体220内部に流入する。その後、燃料ガスは、アノード側多孔体220内部を通過しつつMEA210における発電に利用され、利用されなかった燃料ガスは、燃料排出口376、燃料流路374、貫通口372を経て燃料ガス排出マニホールド670に排出される。
さらに、セパレータ300には、燃料電池100を冷却する冷却媒体が流通する流路が形成されている。すなわち、セパレータ300は、冷却媒体を供給する図示しない冷却媒体供給マニホールドが貫通する貫通口382(図9)と、冷却媒体を排出する図示しない冷却媒体排出マニホールドが貫通する貫通口392(図9)と、2つの貫通口382および392を連通させる冷却媒体流路384(図9および図7)と、を有している。冷却媒体供給マニホールドに供給された冷却媒体は、貫通口382、冷却媒体流路384、貫通口392を経て、冷却媒体排出マニホールドに排出される。
セパレータ300は、セルアセンブリ200に対向する表面が平坦形状に形成されており、表面に反応ガスの流路としての溝を有していない。セパレータ300における上述した空気、燃料ガス、冷却媒体が流通する流路の形成は、セパレータ300を構成する3枚のプレート(カソード対向プレート310、アノード対向プレート330、中間プレート320)に、所定の打ち抜き加工を施すことによって行われる。
なお、図10にはアノード側の第1シール部510のみが示されているが、カソード側も同様に、第1シール部510がMEA210の周囲を取り囲むように配置されている。
また、多孔体220および230の周囲には、図7および図8に示すように、多孔体220および230の端面に沿って配置された第2シール部520が設けられている。第2シール部520は、第1シール部510と同様に、射出成形により形成される。ここで、第2シール部520の形成には、第1シール部510より剛性の低い材料が用いられる。例えば、第2シール部520の形成には、エラストマー系樹脂やゴム系のシール材が用いられる。
第2シール部520の形成の際には、第2シール部520を形成するシール材料を多孔体220および230の内部に含浸させ、いわゆるアンカー効果により結合する。このようにすれば、第2シール部520を配置する際に、作業性を向上させることができる。また、第2シール部520は、第1シール部510とセパレータ300との間に挟まれている。これにより、第1シール部510とセパレータ300との間の流体漏洩を抑制することができる。ただし、このような第2シール部520を省略してもよい。
C.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
上述の各実施例において、第1シール部510の構成としては、第1シール部510と電解質膜212との間を通る流体漏洩を抑制可能な種々の構成を採用可能である。例えば、電解質膜212のアノード側とカソード側とのいずれか一方の面において、流体漏洩を抑制する構成を採用してもよい。また、第1シール部510が、セパレータ300と直接には接触せずに、これらの部材510、300の間に他の部材が挿入されてもよい。また、第1シール部510を拡散層216、217に含浸させなくてもよい。また、第1シール部510が電解質膜212に直接には接触せずに、これらの部材510、212の間に他の部材が挿入されていてもよい(例えば、電極)。また、第1シール部510の形状としては、連続なループ形状の代わりに、島形状を採用してもよい。ただし、第1シール部510と電解質膜212とが直接接触する領域の形状は、電解質膜212の周縁の全周に亘る連続なループ形状を含むことが好ましい。こうすれば、そのループの内外間の流体漏洩を適切に抑制できる。
変形例2:
上述の各実施例において、固定部(固定フィルム218)の形状としては、連続なループ形状に限らず、種々の形状を採用可能である。例えば、穴を有する島形状を採用してもよい。この場合には、複数の固定部を、電解質膜212の周縁の全周に亘って配置し、そして、第1シール部510と固定部との接触領域を、電解質膜212の周縁の全周に亘って配置することが好ましい。こうすれば、第1シール部510と固定部との間の相対位置がずれることを適切に抑制できる。また、この場合には、製造方法として、凸部212cを有する電解質膜212を形成し、その後、凸部212cに固定部をはめ込む方法を採用可能である。ただし、第1シール部510と固定部とが接触する領域の形状は、電解質膜212の周縁の全周に亘る連続なループ形状を含むことが好ましい。いずれの場合も、固定部としては、シート状の部材を採用することが好ましい。こうすれば、燃料電池が過剰に大きくなることを抑制できる。
変形例3:
上述の各実施例において、固定フィルム218に設けられる穴としては、貫通穴218hに限らず、非貫通穴を採用してもよい。いずれの場合も、電解質膜212の凸部212cを穴に入れることによって、固定フィルム218と電解質膜212との間の相対的な位置ズレを抑制できる。また、穴の内壁に凹凸が設けられていても良い。こうすれば、電解質膜212の凸部212cが穴から抜けることを抑制できる。また、凸部212cの先端が、固定フィルム218の電解質膜212と接する面とは反対側の面に突出してもよい。ここで、凸部212cの先端を貫通穴218hよりも大きくすることによって、凸部212cが貫通穴218hから抜けることを抑制できる。
変形例4:
上述の各実施例において、電解質膜212の形成に利用する固定フィルム218としては、ミシン目218pを有するフィルムの代わりに、予めループ形状に加工されたフィルムを採用してもよい。ここで、電解質膜212の形成時に、固定フィルムのループの内部に電解質溶液212Lが流入してもよい。また、ループ内部に電解質溶液212Lが流入しないように、ループ内部を埋める鋳型を利用してもよい。
変形例5:
上述の各実施例において、シール一体アセンブリ(シール一体型膜電極接合体に相当する)の構成としては、図2に示す構成に限らず、種々の構成を採用可能である。例えば、図11のシール一体アセンブリASSYaを採用してもよい。図2のシール一体アセンブリASSYとの差異は、触媒電極層214a、215aの大きさが、アノード側拡散層216よりも小さい点である(MEA210aの他の部分は、図2のMEA210と同じである)。これにより、アノード側触媒電極層214aの周囲で、アノード側拡散層216と電解質膜212とが接合される。従って、アノード側拡散層216の周縁部分の内に第1シール部510aを含浸させることによって、第1シール部510aを電解質膜212と直接接触させることができる。その結果、クロスリークを、適切に抑制することができる。
また、燃料電池の構成としては、上述の各実施例とは異なる種々の構成を採用可能である。例えば、上述の各実施例において、アノード側の構成とカソード側の構成を入れ替えてもよい。また、拡散層216、217と多孔体220、230との少なくとも一部が省略されてもよい。また、シール一体アセンブリの構成としては、電解質膜と電極(アノードとカソード)と固定部とシール部とを有する種々の構成を採用可能である。
変形例6:
上述の各実施例において、セパレータ300の構成としては、積層された複数の電解質膜212の間を区切るような任意の構成を採用可能である。例えば、セパレータ300の表面にガス流路としての溝が形成されてもよい。
変形例7:
上述の各実施例において、燃料電池の種類としては種々の種類を採用可能である。例えば、固体高分子電解質型や、固体酸化物電解質型や、リン酸電解質型や、アルカリ水溶液電解質型や、溶融炭酸塩電解質型を採用可能である。また、電解質の種類に限らず、他の部材(例えば、電極や拡散層)に関しても、種々の実施態様を採用可能である。例えば、他の部材の材料を電解質膜に合わせて決定すればよい。
燃料電池100を示す分解斜視図である。 図1に示すシール一体アセンブリASSYのI−I断面図である。 シール一体アセンブリASSYの製造方法を示す概略図である。 シール一体アセンブリASSYの製造方法を示す概略図である。 シール一体アセンブリASSYの製造方法を示す概略図である。 シール一体アセンブリASSYの透視図である。 燃料電池100の断面構成を概略的に示す説明図である。 燃料電池100の断面構成を概略的に示す説明図である。 燃料電池100の平面構成を概略的に示す説明図である。 燃料電池100の平面構成を概略的に示す説明図である。 シール一体アセンブリASSYaを示す概略図である。
符号の説明
100...燃料電池
200...セルアセンブリ
210、210a...膜−電極接合体(MEA)
212...電解質膜
212L...電解質溶液
212c...凸部
212e...端面
214、214a...アノード側触媒電極層
215、215a...カソード側触媒電極層
216...アノード側拡散層
216i、217i...含浸部分
217...カソード側拡散層
218...固定フィルム
218h...貫通穴
218i...ミシン目218pで囲まれた部分
218p...ミシン目
219...カバーフィルム
220...アノード側多孔体
230...カソード側多孔体
300...セパレータ
310...カソード対向プレート
320...中間プレート
330...アノード対向プレート
Sa...アノード空間
Sc...カソード空間
342...貫通口
344...空気流路
346...空気供給口
352...貫通口
354...空気流路
356...空気排出口
362...貫通口
364...燃料流路
366...燃料供給口
372...貫通口
374...燃料流路
376...燃料排出口
382...貫通口
384...冷却媒体流路
392...貫通口
510、510a...第1シール部
512...リップ部
520...第2シール部
640...空気供給マニホールド
650...空気排出マニホールド
660...燃料ガス供給マニホールド
670...燃料ガス排出マニホールド
ASSY、ASSYa...シール一体アセンブリ
LD...積層方向
SL...シールライン

Claims (7)

  1. 燃料電池であって、
    電解質膜と、
    前記電解質膜上に配置された固定部と、
    前記固定部に接触するシール部であって、前記シール部と前記電解質膜との間を通る流体漏洩を抑制するシール部と、
    を備え、
    前記固定部は穴を有し、
    前記電解質膜は前記穴に入る凸部を有する、
    燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池であって、
    前記シール部は、前記電解質膜の周縁を全周に亘ってシールする、
    燃料電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池であって、
    前記固定部は、前記電解質膜の周縁の全周に亘るループ状の部分を含み、
    前記固定部の前記ループ状部分は、全周に亘って設けられた複数の前記穴を有し、
    前記電解質膜は、前記複数の穴のそれぞれに入る複数の前記凸部を有する、
    燃料電池。
  4. 請求項3に記載の燃料電池であって、
    前記シール部は、前記電解質膜の周縁の全周に亘るループ状の部分を含み、
    前記シール部の前記ループ状部分は、全周に亘って前記固定部に接触している、
    燃料電池。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の燃料電池であって、さらに、
    セパレータを有し、
    前記シール部は、前記セパレータに接触することによって、前記シール部と前記セパレータとの間を通る流体漏洩を抑制する、
    燃料電池。
  6. シール一体型膜電極接合体を製造する方法であって、
    ループ状に配置された複数の貫通穴を有する固定シートを準備する工程と、
    前記固定シートの一方の面において、前記各貫通穴をカバー部材によって覆う工程と、
    前記固定シートの他方の面に電解質溶液を塗布することによって、前記貫通穴に入る凸部を有する電解質膜と、前記固定シートとの接合体を形成する工程と、
    前記カバー部材と前記接合体とを分離する工程と、
    前記固定シートに接触するシール部であって、前記シール部と前記電解質膜との間を通る流体漏洩を抑制するシール部を、前記接合体に設ける工程と、
    を備える方法。
  7. 請求項6に記載の方法であって、
    前記固定シートは、前記貫通穴によって囲まれる、ループ状のミシン目を有し、
    前記方法は、さらに、
    前記固定シートの前記穴を有する部分を残して、前記固定シートの前記ミシン目で囲まれる部分を前記接合体から分離する工程を含む、
    方法。
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