JP2009102920A - 物品の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水栓器具から延び出させた固定用軸体56を馬蹄形の固定金具66を用いてカウンターに固定するに際して、固定金具66の挿通孔68の内周面に回転方向の位置決用の突起78-1,78-2を、固定用軸体56の外周面に対応した溝80-1,80-2を形成して、それらを嵌合させるようにする。そして突起78-1,78-2と溝80-1,80-2とは、固定金具66を着座面がカウンターの裏面に着座する向きとしたときに互いに嵌合し、固定金具66の向きを上下逆向きとしたときに互いに嵌合不能となる位置ないし形状で設けておく。
【選択図】 図5
Description
この馬蹄形の固定具を用いた取付構造では、取付基体に取り付けるべき水栓器具等の物品から固定用軸体を延び出させて、これを取付基体に対し表側から裏側に貫通して突き出させる一方、取付基体の裏側には、取付基体の裏面への着座面を有する一対のアームを備えた馬蹄形の固定具を配して、固定具の挿通孔に固定用軸体を挿通し、そして挿通した固定用軸体の外周面の雄ねじ部に締付ナットを螺合して、締付ナットにより固定具を取付基体の裏面に締め付け、以て固定具により固定用軸体を取付基体に固定することによって、物品の取付基体への取付固定を行う。
しかるに固定具を表裏逆向きにして取り付けてしまうと、上記の突起を取付基体に食い込ませることができないなど、物品の固定を良好に行うことができず、また物品の固定強度も弱いものとなってしまう。
以上物品としての水栓器具の取付けを中心として述べたが、同様の問題は水栓器具以外の他の物品の取付けに際しても共通して生じる問題である。
図1において、10は水栓金具(ここではホース収納式のシングルレバー水栓)で、12は図2に示すカウンター(取付基体)14から起立する水栓本体である。水栓本体12は、湯水の混合部16を有している。
この水栓本体12からはL字状をなす吐水管18が延び出している。吐水管18は、ホルダ部としての吐水パイプ20と、吐水口22を先端側に有する吐水ヘッド24とから成っている。
ここでホース26はゴム等の弾性材からなる内側のチューブと、これを外側から被覆する蛇腹形状の可撓性を有する金属管との2重管構造をなしている。
混合部16は、供給された湯と水とを所定比率で混合し、混合水を、混合部16に上端が接続された流出管30を通じて流出する。
この流出管30の下端部には上記のホース26が接続されており、流出管30を通じて流出された混合水が、ホース26を通じて上記の吐水ヘッド24へと導かれる。
レバーハンドル32は、正面形状が円形で逆カップ状をなすハンドル基部34と、これから延び出したレバー部36とを有している。
この混合部16では、レバー部36を混合部16の軸方向に回動操作することで吐止水と吐水の流量調節とが行われ、また軸周りにレバー部36を回動操作することで、混合水即ち吐水の温度調節が行われる。
ここでボデー38の凹所の内周面には雌ねじ部42が形成され、また弁カートリッジ40の外周面には雄ねじ部44が形成されていて、それら雌ねじ部42と雄ねじ部44とにおいて弁カートリッジ40がボデー38にねじ結合されている。
また上部の嵌込孔48に、上記の吐水パイプ20の下端部が嵌め込まれている。
ここで吐水パイプ20はボデー38に対し所定角度回転可能とされている。
一方支持パイプ50には、下端部にカウンター14における取付穴52よりも大径のテーパ状をなす着座部54が設けられおり、支持パイプ50が、この着座部54においてカウンター14の上面に、且つ取付穴52を覆う状態に着座させられている。
このホースガイド管56は、ホース26の引出し及び収納時の移動案内をなす部材で、水栓本体12における上記の混合部16及び支持パイプ50を貫通する形態で、水栓本体12から下向きに延び出している。
ホースガイド管56はまた、その上部が混合部16を貫通して上向きに突き出しており、その上部が吐水パイプ20の内部に嵌入せしめられている。
尚この嵌入部分において、ホースガイド管56と吐水パイプ20との間には、吐水パイプ20の回転を円滑に行わせるためのスリーブ58が介在させられている。
従ってホースガイド管56は、混合部16のボデー38にて支持されている。
ボデー38には、上部の嵌込孔48と下部の嵌込孔46との間の部分に、それらに連続した嵌合孔62を有しており、その嵌合孔62に、ホースガイド管56の嵌込孔46と48との間の部分が嵌合されている。
更にその突出し部分が、カウンター14の裏側に配置された固定金具66の挿通孔68を挿通して更に下向きに突き出し、そしてこの固定金具66の下側で、補助ガイド管を兼ねた、ホースガイド管56よりも管径の大きな円筒状の締付ナット70が、雌ねじ部72においてホースガイド管56の雄ねじ部64に螺合されている。
即ちこの実施形態では、ホースガイド管56が水栓器具10の固定用軸体を成しており、かかるホースガイド管56が固定金具66にてカウンター14に固定されることで、水栓本体12全体がカウンター14に取付固定されている。
この馬蹄形をなす固定金具66は、基部94と、これから延び出した一対のアーム74とを有しており、その基部94に円形且つ貫通の上記の挿通孔68が形成され、また一対のアーム74と74との間の切欠部92が、上記のサプライ管28,流出管30を挿通する挿通空間を形成している。
またこの上面96には、挿通孔68周りに深さ浅い凹所100が形成されている。この凹所100は、樹脂等のシート102(図6参照)を貼着状態に収める部分である。
尚図5において、98は固定金具66における下面(裏面)を表している。
この例では一方の突起78-1が中心線P上に、また他方の突起78-2が中心線Pから図中左側に偏った位置に設けられている。即ちこの実施形態において、突起78-1,78-2は中心線Pに対して左右非対称となる位置に設けられている。
そして突起78-1と溝80-1との嵌合、及び突起78-2と溝80-2との嵌合により、固定金具66とホースガイド管56とが回転方向に位置決めされ、それらの相対回転が規制されている。
尚この例では、突起78-1と78-2とが同じ形状で、また溝80-1と80-2とが同じ形状でそれぞれ設けられているが、突起78-1と78-2とで、また溝80-1と80-2とでその形状を異ならせることも可能である。
尚この固定金具66は、図3に示しているように下面98が傾斜面とされている。詳しくはその下面98が図中右下がり、つまり混合部16の突出方向に進むにつれてカウンター14から離れる方向に傾斜する傾斜面とされている。
このガイド部84は、補助ガイド管を兼ねた締付ナット70に対してホース26が出入りする際のガイドをなす部分で、上端部と下端部との各内面が湾曲面86,90とされている。
またこの締付ナット70の下端部の外周面には平坦な切落し形状の係合面92が形成されており、その係合面92に工具を係合させることで締付ナット70を回転操作できるようになしてある。
このとき固定金具66を、食込用の突起76の設けてある、カウンター14への着座面となる上面96が上側に位置する向きとしておく。
そのことによって、挿通孔68に挿通したホースガイド管56の一対の溝80-1,80-2に対し、固定金具66の一対の突起78-1,78-2を嵌め合せることができる。
而してホースガイド管56を挿通孔68に挿通し、固定金具66の一対の突起78-1,78-2をホースガイド管56の一対の溝80-1,80-2に嵌合させることで、固定金具66とホースガイド管56とが回転方向に位置決めされ、それらの相対回転が規制される。
このようにしておくと、シート102の挿通孔68側にはみ出した部分が、ホースガイド管56の雄ねじ部64に引っ掛かった状態となって、固定金具66から手を離しても固定金具66がホースガイド管56から脱落せず、ホースガイド管56によって固定金具66が仮止めされた状態となる。
従って固定金具66から手を離した状態で、挿通孔68に挿通したホースガイド管56の雄ねじ部64に対する締付ナット70の嵌め合せの作業を容易に行うことができる。
図7はその一例を示している。同図(A)の例は、3つの突起78-1,78-2,78-3を左右非対称となるような位置関係で設け、それらを対応する溝80-1,80-2,80-3に嵌合させるようになした例である。
また(B)の例は、突起78-1,78-2の形状自体を左右非対称形状で形成し、それらを対応する位置且つ対応する形状で設けた溝80-1,80-2に嵌合させるようになした例である。尚この例では突起及び対応する溝を各1つだけ設けておくこともできる。
更に上記実施形態ではホースガイド管56を固定用軸体として用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の様々な形態で構成した固定用軸体を用いて、馬蹄形をなす固定金具により水栓器具をカウンターに取り付けるに際して、或いは水栓器具以外の他の物品をカウンター以外の他の取付基体に取り付けるに際して適用することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
14 カウンター(取付基体)
56 ホースガイド管
64 雄ねじ部
66 固定金具
68 挿通孔
70 締付ナット
74 アーム
78-1,78-2,78-3 突起
80-1,80-2,80-3 溝
Claims (4)
- 取付基体に取り付けるべき物品から延び出させた固定用軸体を該取付基体に対して表側から裏側に貫通して突き出させる一方、該取付基体の裏側には、該取付基体の裏面への着座面を有する一対のアームを備えた馬蹄形の固定具を配して、該固定具の挿通孔に該固定用軸体を挿通し、該挿通した固定用軸体の外周面の雄ねじ部に締付ナットを螺合して、該締付ナットにより該固定具を該取付基体の裏面に締め付け、該固定具にて該固定用軸体を該取付基体に固定して前記物品の該取付基体への取付固定を行う物品の取付構造において
前記挿通孔の内周面と、前記固定用軸体の外周面との一方に回転方向の位置決用の突起を、他方に対応した位置決用の凹部を形成して、それら突起と凹部との嵌合により前記固定具と固定用軸体との相対回転を規制するとともに、
前記突起と凹部とは、前記固定具を前記着座面が前記取付基体の裏面に着座する向きとしたときに互いに嵌合し、該固定具を前記固定用軸体の軸方向における向きを逆向きとしたときに互いに嵌合不能となる位置ないし形状で設けてあることを特徴とする物品の取付構造。 - 前記物品が水栓器具であることを特徴とする請求項1に記載の物品の取付構造。
- 前記突起及び凹部が周方向に間隔を隔てて2個所以上に設けてあり、各突起及び凹部が、前記固定具に対する平面視において、前記固定用軸体の軸心及び該固定具の前記一対のアームの間の中央を通る中心線に対して左右非対称となる位置ないし形状で設けてあることを特徴とする請求項1,2の何れかに記載の物品の取付構造。
- 前記突起と凹部とが周方向に間隔を隔てて2個所に設けてあり、且つそれら突起と凹部とが、前記中心線に対して左右非対称となる位置に設けてあることを特徴とする請求項3に記載の物品の取付構造。
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JPH06264478A (ja) * | 1993-03-10 | 1994-09-20 | Matsushita Electric Works Ltd | カランの取付構造 |
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JP3315342B2 (ja) * | 1997-04-30 | 2002-08-19 | 株式会社イナックス | 水栓器具の取付構造 |
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2007
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