JP2009100778A - 連続貝係止具とロール状連続貝係止具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ロープと貝にあけた孔に差し込みできる細長の基材に貝止め突起と2本のロープ止め突起を基材の外側に突出させて樹脂で一体成型した貝係止具を多数本間隔を開けて連結し、多数本の貝係止具を2本のロープ止め突起の内側でロール状に巻くことのできる可撓性連結材で一体に樹脂成型して連結した。
【選択図】 図8
Description
本発明の貝係止具の参考例を図1(a)(b)を参照して説明する。この貝係止具11は海中に吊るす縦ロープC(図13)のように貝Bの耳にあけた孔に差し込み可能な細長いピン状の基材1のほぼ中央部にロープ止め突起3が2本突設され、ロープ止め突起3よりも外側の両端部(差し込み端部)4寄りの位置に貝の抜けを防止する貝止め突起2が突設され、これら基材1、貝止め突起2、ロープ止め突起3が一体に樹脂成型されている。
図3(a)(b)に示すものは根元側6から基材中央部側に向けて円弧状に湾曲して突設された貝止め突起2の長さ方向任意箇所の幅方向両側に、内側に窪んだ幅狭部7を設けて海中に吊るしておく間に先端部5がその幅狭部7から内側に折れ曲がり易くなるようにしてある。幅狭部7は貝止め突起2の幅方向片側からだけ窪ませて成型することもできる。
図4(a)(b)に示す実施形態では、根元側6から基材中央部側に向けて円弧状に湾曲して突設された貝止め突起2の中央部よりも先端寄り箇所の内側面9に肉薄部10を成型して、海中に吊るしておく間に先端側5が肉薄部10から内側に折れ曲がり易くしてある。肉薄部10は貝止め突起2の外側面8に設けることもできる。
図5(a)(b)に示す実施形態では、根元側6から基材中央部側に向けて円弧状に湾曲して突設された貝止め突起2の先端側5を中央部よりも先端寄りの箇所から基材1側に(下向きに)前記湾曲角度よりも急な角度で曲げてある。曲げる角度は湾曲角度よりも急であれば任意角度とすることができ、図5(a)のような屈曲でも、それよりも緩やかではあるが前記湾曲角度よりも急な角度での湾曲でもよい。先端側5は基材1と反対側(外側)に曲げることもできる。いずれの場合も曲げ角度を急(鋭角)にすると、貝の孔に基材を差し込むときに先端側5が邪魔になって差し込みにくくなるため緩やかな角度に屈曲或は湾曲させて貝止め突起2の部分が貫通し易くなり、貫通してから貝が脱落しにくくなるようにするのがこの好ましい。
本発明の貝係止具は図9(b)のように基材1のロープ止め突起3の反対側に補助ロープ止め突起20を突設したものでもよい。補助ロープ止め突起20はロープ止め突起3よりも短くしてあり、ロープ止め突起3の根元の内側でその先端とほぼ同じ位置に同じ間隔で突設されている。
本発明の貝係止具は図10(b)のように基材1のロープ止め突起3の内側を台形状に窪ませ、その凹陥部21の内側に補助ロープ止め突起20を突設したものでもよい。この場合も、補助ロープ止め突起20はロープ止め突起3よりも短くして凹陥部21の内側に突出するか、凹陥部21よりもわずかに外側まで突出する程度の長さにしてある。補助ロープ止め突起20の突設位置はロープ止め突起3の根元の内側で且つロープ止め突起3の先端とほぼ同じ位置に突設されている。
本発明の集合貝係止具は図7に示すように前記実施形態の貝係止具11を間隔をあけて多数本平行に配置し、それら貝係止具11の両端をレール状の剛性連結材12で連結して樹脂成型して一枚の集合貝係止具としたものである。剛性連結材12は太い角棒状にして剛性を持たせて、隣接する貝係止具11の間隔が変形しにくくなるようにすると共に、全体も変形しにくくなるようにしてある。剛性連結材12は角棒以外の形状とすることができるが角棒にすると自動切断差込機にセットする場合に横向きにして上下に積層したり、縦向きにして前後或は左右に重ねて配置したりするときに安定する。集合する貝係止具11の本数は任意とすることができるが、作業性、形状保持性等の面から20〜30本程度が望ましい。
本発明の連続貝係止具は図8(a)のように前記実施形態の貝係止具11を間隔をあけて数千〜数万本平行に配置し、上下に隣接する貝係止具11の基材1間を丸紐状の可撓性連結材13で連結して樹脂成型して図13(a)(b)のようにロール状に巻くことができるようにしたものである。図8(a)の場合はハ字状の2本のロープ止め突起3の間を2本の可撓性連結材13で連結してあり、しかも、2本の可撓性連結材13をロープ止め突起3寄り箇所に配置して、2本の可撓性連結材13の間隔を縦ロープCの直径よりも広くしてある。このようにすると貝係止具11を一本ずつ切断する場合に可撓性連結材13の一部が切り残されて図8(b)のように基材1に切り残し突起16が発生しても、それが縦ロープCへの差込時に邪魔になることがない。また、一本ずつ切断された貝係止具11を貝の孔に差し込むために手で持っても切り残し突起16の部分が手に当たらないため手が怪我したり、手に嵌めた作業用手袋が破れたりしにくい。
図9(a)に示す連続貝係止具は図9(b)の実施形態の貝係止具を、間隔をあけて数千〜数万本平行に配置し、それら貝係止具11のロープ止め突起3の先端と補助ロープ止め突起20の先端間を薄片の可撓性連結材22で連結成型してロール状に巻くことができるようにしたものである。この場合、ロープ止め突起3の先端と補助ロープ止め突起20の先端は薄片の可撓性連結材で連結せずに直接連結成型してもよい。
図10(a)に示す連続貝係止具は、図10(b)の貝係止具11を間隔をあけて数千〜数万本平行に配置し、それら貝係止具11のロープ止め突起3の先端と補助ロープ止め突起20の先端間を薄片の可撓性連結材22で連結成型してロール状に巻くことができるようにしたものである。この場合、ロープ止め突起3の先端と補助ロープ止め突起20の先端は薄片の可撓性連結材で連結せずに直接連結成型してもよい。
図11に示す連続貝係止具は図1(a)の構造の貝係止具11を間隔をあけて数千〜数万本平行に配置し、それら貝係止具11の2本のロープ止め突起3とその外側の貝止め突起2の間を丸紐状の可撓性連結材13で連結成型して図13のようにロール状に巻くことができるようにしてある。
本発明のロール状連続貝係止具は、図8(a)、図9(a)、図10(a)、図11の連続貝係止具14を図12(a)のようにロール状に巻いたものである。この場合、連続貝係止具14に帯状のシート(シートより薄いフィルムを含む)15を添わせてロール状に巻いて、連続貝係止具14の巻層間にシート15を介在させてある。シート15には障子紙のような帯状の紙とか、コピー用紙のような質、厚さの紙を帯状に長くしたものとか、帯状に長くした樹脂製のシート等を使用することができるが、使用後の廃棄処分の容易さから紙を使用するのが好ましい。シート15の幅は連続貝係止具14の幅と同程度のものが好ましい。シート15を介在させずに巻くこともできる。
2 貝止め突起
3 ロープ止め突起
4 基材の端部
5 先端側
6 根元側
7 幅狭部
8 貝止め突起の外側面
9 貝止め突起の内側面
10 肉薄部
11 貝係止具
12 剛性連結材
13 可撓性連結材
14 連続貝係止具
15 シート
16 切り残し突起
17 寝床
18 曲がり部
20 補助ロープ止め突起
21 凹陥部
22 可撓性連結材
23 巻胴
24 鍔
25 ボビン
C 縦ロープ
Claims (4)
- ロープと貝にあけた孔に差し込みできる細長の基材(1)に貝止め突起(2)と2本のロープ止め突起(3)が基材(1)の外側に突出して樹脂で一体成型された貝係止具(11)が多数本間隔を開けて連結され、多数本の貝係止具(11)は2本のロープ止め突起(3)の内側がロール状に巻くことのできる可撓性連結材(13)で一体に樹脂成型されて連結されたことを特徴とする連続貝係止具。
- 請求項1記載の連続貝係止具において、貝係止具(11)が2本のロープ止め突起(3)の内側で、2本の可撓性連結材(13)で連結されたことを特徴とする連続貝係止具。
- 請求項2記載の連続貝係止具において、2本の可撓性連結材(13)は貝係止具(11)が差し込まれる縦ロープ(C)の直径よりも広い間隔で2本のロープ止め突起(3)寄りの箇所が連結されたことを特徴とする連続貝係止具。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の連続貝係止具(14)がシート(15)を宛がって又は宛がわずにロール状に巻かれたことを特徴とするロール状連続貝係止具。
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