JP3192063U - 帆立貝養殖用の係止ピン - Google Patents

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Abstract

【課題】帆立貝の収穫時における帆立貝のロープからの扱き離脱時に、同時に係止ピンをロープから離脱除去可能とするとともに、ロープへの係止ピン打ち込み時に、打ち込みが円滑、確実に行える帆立貝の係止ピンを提供する。【解決手段】係止ピン1のロープ抜止片6,6間の外周に、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部7を一つ又は複数有し、脆弱部は、軸部2(5)の一般部51よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部71と、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部74…とからなる帆立貝養殖用の係止ピン。【選択図】図2

Description

本考案は、帆立貝の吊り下げ養殖に用いる係止ピン改良に関するものである。
ロープに係止ピンを介して帆立貝を係止、保持し、このロープを海中に垂らし、帆立貝を海中に吊り下げて養殖する帆立貝の垂下式養殖(耳吊り式養殖)は知られている(特許文献1参照)。
特開2011−083221号公報
図13〜図16は、係止ピン及びこれを用いた帆立貝養殖の説明図である。
図13は係止ピン100を示し、係止ピン100は、軸部101の両端部に先鋭な挿入部102,102を有し、挿入部102,102の軸方向内方部位に内方且つ径方向外方に傾斜突出する起立片からなる係止部103,103を有する。
軸部101の軸方向中間部105周には「ハ」字形に一対のロープ抜止片104,104を起設し、以上の係止ピン100は樹脂、例えば66ナイロンを用い、各部全一体に成形されている。
図14は、ロープ110に係止ピン100を介して帆立貝120を吊り下げ保持した状態を示し、図14は要部の拡大図であり、図15は全体図である。
ロープ110に、係止ピン100を貫通孔111(取付孔)を介して長さ方向と直交する方向に貫通させて挿通する。
係止ピン100の両端部(挿入部)102,102を帆立貝120,120の耳片121に形成した係止孔(耳吊り孔)を介して挿通し、係止部103,103で抜け止めされ保持され、図14、図15に示したように帆立貝120,120はロープ110の長さ方向に離間して貫通保持した係止ピン100により、ロープ110に保持される。
図14、図15示したように、係止ピン100は、軸部101の中間部105周に設けた抜止片104,104間にロープ110が位置し、抜止片104,104間の軸部中間部105がロープの貫通孔からなる掛止孔111に挿通しており、抜止片104,104で係止ピン100のロープ110からの抜脱は阻止される。
ロープ110は、外径が例えば6〜8mmであり、長さは例えば10〜15mであり、7〜8cm長の係止ピン100…(…は複数を表す。以下同じ)を10〜13cmピッチでロープに、その長さ方向に直交する方向に貫通・保持させ、各係止ピン100…の両端部に帆立貝120の耳片を係止・保持する。
以上のように縦に帆立貝の稚貝を係止ピンを介してロープに保持させ、該ロープ海中に垂下して浸漬し、帆立貝の養殖を行う。養殖期間は10ヶ月〜12ヶ月である。
図16は、図15の状態から帆立貝120…が生育した状態を示しており、生育した帆立貝120…の重量もあって係止ピン100はロープ110を中心として逆U字形に曲がり、係止ピン100…は抜止片104,104でロープ110の掛止孔111から脱落しないように保持される。
図17は帆立貝の収穫作業の一例を示す説明図である。
例えば生育後の帆立貝120…は、収穫船130上に水揚げされ、ロープ110から取り外され、収穫される。
海中に投入されているロープ110は、ガイドプーリ132を通ってモータで駆動される水揚げプーリ131(巻き揚げ機)で船上に引き上げられる。
ロープ110の引き上げに際し、プーリ131,132の間には、二股状、或いはY字形等の扱き部材133,133が配設されており、係止ピンで保持された帆立貝120を含むロープ110を、扱き部材133,133間を通す。
扱き部材133,133の二股状部材間には、図18に示したように、ロープ110の外径よりも大きい隙間からなる狭隘部が設けられており、この狭隘部に水揚げプーリ131で引き上げられる係止ピン100及び帆立貝120を含むロープ110を通す。
図18は扱き部材133,133間をロープ110が通過し、扱かれる状態を示している。
生育後の帆立貝を吊り下げ、保持しているロープ110は、水揚げプーリ131の巻き上げ力で矢印のように引っ張られる。
扱き部材133,133間をロープ110が通過する際、ロープ110両側の扱き部材133,133の内側面に、ロープ110に係止ピン100を介して保持されている帆立貝120,120が当接する。
帆立貝120,120の移動は、扱き部材133,133で阻止され、一方ロープ110は矢視印方向に移動し、係止ピン100は残留し、係止ピン100はロープ110の取付孔111に通っている軸部中間部105を含んで軸部101が引張され、延伸することとなる。
この状態を図18で示した。
扱き部材133,133間で扱き部材133により帆立貝120,120の移動は阻止され、一方、ロープ110は移動し、残留する帆立貝120,120により係止ピン100は引張、延伸し、最終的には係止ピン100は弱い部分から破断する。
例えば図19では、一方の係止部103の部分から帆立貝120は外れて離脱し、自由となり、収穫される。
他方の係止部は、この側の帆立貝とともにこの側の抜止片の手前から破断し、この側の帆立貝は離脱して自由となる。
以上のように水揚げに際し、扱き部材133,133間をロープ110が通る際、図19で説明したように帆立貝120,120は扱き落とされるが、一方係止ピン100は、抜止片104,104がロープ110の貫通孔111(取付孔)周辺部に引っ掛かり、ロープ110から抜脱するのが阻害される。
この結果、帆立貝120が離脱した後の係止ピン100の一部は、ロープ110に残留することとなる。
図20は、帆立貝が扱き落とされ、係止ピンが残留した帆立貝水揚げ後のロープを示した図である。
一本のロープに残留する係止ピンの数は、例えば100本以上と極めて多数であり、ロープ110を再使用する際に、残留係止ピンは邪魔となり、これを一々除去する必要がある。
この係止ピンの除去作業に多大の労力と時間とを要する。
本考案は、帆立貝収穫後のロープに多数の係止ピンが残留すること、残留係止ピンの除去に多大の労力と時間を要することの上記した従来技術の課題を解決すべくなされたものである。
本考案は、帆立貝の収穫時における帆立貝のロープからの扱き離脱時に、帆立貝の掻き落とし離脱と同時に、係止ピンをロープから自動的に離脱除去可能とし、且つ係止ピンのロープへの挿通(ピン打ち)を容易、円滑、確実に行うことができる帆立貝の係止ピンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に係る考案は、軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、係止ピンのロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を一つ又は複数有し、脆弱部は、軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなることを特徴とする。
請求項2に係る考案は、軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、係止ピンの前記ロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を一つ又は複数有し、脆弱部は、軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなり、放射壁部は、その外面が軸部の一般部の外周と一致することを特徴とする。
請求項3に係る考案は、軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、係止ピンのロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を一つ又は複数有し、脆弱部は、軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなり、該放射壁部は1個の中心部と4枚の放射壁部とからなり、断面が十字形であることを特徴とする。
請求項4に係る考案は、軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、係止ピンのロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を一つ又は複数有し、脆弱部は、軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなり、該放射壁部は、1個の中心部と3枚の放射壁部とからなり、断面がY字形であることを特徴とする。
請求項5に係る考案は、請求項3又は4において、放射壁部は、その外面が軸部の一般部の外周と一致することを特徴とする。
請求項1に係る考案では、係止ピンのロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を一つ又は複数有し、脆弱部は、軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなるので、先ず、係止ピンのロープ抜止片間の外周に育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を設けたので、帆立貝の水揚げ時に帆立貝に大きな力を作用させることで係止ピンは抜止片内側の脆弱部から切断され、帆立貝をロープから離脱させて収穫を円滑に行わせるとともに、係止ピンをロープから離脱させることができる。
特に本考案では、脆弱部を軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、中心部に一体に中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部を形成した。
複数の放射壁を設けたので、脆弱部は座屈し難くなり、ロープに穿孔し、穿孔部位に係止ピンを挿通するピン打ち込みに際し、係止ピンが脆弱部から折曲することなく、係止ピンのロープへの挿通(ピン打ち)を容易、円滑、確実に行うことができる。
請求項2に係る考案では、軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、係止ピンの前記ロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を一つ又は複数有し、脆弱部は、軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなり、放射壁部は、その外面が軸部の一般部の外周と一致するようにした。
請求項2では、係止ピンのロープ抜止片間の外周に育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を設けたので、帆立貝の水揚げ時に帆立貝に大きな力を作用させることで係止ピンは抜止片内側の脆弱部から切断され、帆立貝をロープから離脱させて収穫を円滑に行わせるとともに、係止ピンをロープから離脱させることができる。
また、脆弱部を軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、中心部に一体に中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部を形成した。
複数の放射壁を設けたので、脆弱部は座屈し難くなり、ロープに穿孔し、穿孔部位に係止ピンを挿通するピン打ち込みに際し、係止ピンが脆弱部から折曲することなく、係止ピンのロープへの挿通(ピン打ち)を容易、円滑、確実に行うことができる。
さらに、放射壁部は、その外面が軸部の一般部の外周と一致させた。仮に、放射壁部の外面を一般部の外周より突出させると、脆弱部が座屈し難くなるものの、係止ピンをロープの挿通孔に挿通(ピン打ち)するときに脆弱部がより座屈し難くはなるものの、係止ピンを挿通するときに引っ掛かりが生じ、挿通作業に支障を来す。また、放射壁部の外面を一般部よりも窪ませると、挿通作業は容易化するものの、係止ピンは座屈し易くなる。
この点、本考案によれば、放射壁部の外面を軸部の一般部の外周と一致させたので、係止ピン挿通時に座屈し難く、挿通作業を円滑に行える。
請求項3に係る考案では、軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、係止ピンのロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を一つ又は複数有し、脆弱部は、軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなり、該放射壁部は1個の中心部と4枚の放射壁部とからなり、断面を十字形とした。
請求項3では係止ピンのロープ抜止片間の外周に育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を設けたので、帆立貝の水揚げ時に帆立貝に大きな力を作用させることで係止ピンは抜止片内側の脆弱部から切断され、帆立貝をロープから離脱させて収穫を円滑に行わせるとともに、係止ピンをロープから離脱させることができる。
また、脆弱部を軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、中心部に一体に中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の4枚の放射壁部を断面十字形に形成したので、脆弱部は座屈し難くなり、ロープに穿孔し、穿孔部位に係止ピンを挿通するピン打ち込みに際し、係止ピンが脆弱部から折曲することなく、係止ピンのロープへの挿通(ピン打ち)を容易、円滑、確実に行うことができる。
請求項4に係る考案では、軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、係止ピンのロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を一つ又は複数有し、脆弱部は、軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなり、該放射壁部は、1個の中心部と3枚の放射壁部とからなり、断面をY字形とした。
請求項4では、係止ピンのロープ抜止片間の外周に育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を設けたので、帆立貝の水揚げ時に帆立貝に大きな力を作用させることで係止ピンは抜止片内側の脆弱部から切断され、帆立貝をロープから離脱させて収穫を円滑に行わせるとともに、係止ピンをロープから離脱させることができる。
また、脆弱部を軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、中心部に一体に中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の3枚の放射壁部を断面Y形に形成したので、脆弱部は座屈し難くなり、ロープに穿孔し、穿孔部位に係止ピンを挿通するピン打ち込みに際し、係止ピンが脆弱部から折曲することなく、係止ピンのロープへの挿通(ピン打ち)を容易、円滑、確実に行うことができる。
請求項5に係る考案では、請求項3又は4において、放射壁部は、その外面が軸部の一般部の外周と一致させたので、請求項3又は4の効果に加えるに、放射壁部は、その外面が軸部の一般部の外周と一致させた。仮に、放射壁部の外面を一般部の外周より突出させると、脆弱部が座屈し難くなるものの、係止ピンをロープの挿通孔に挿通(ピン打ち)するときに脆弱部がより座屈し難くはなるものの、係止ピンを挿通するときに引っ掛かりが生じ、挿通作業に支障を来す。また、放射壁部の外面を一般部よりも窪ませると、挿通作業は容易化するものの、係止ピンは座屈し易くなる。
この点、本考案によれば、放射壁部の外面を軸部の一般部の外周と一致させたので、係止ピン挿通時に座屈し難く、挿通作業を円滑に行える。
本考案に係る係止ピンの第1実施例の正面図である。 図1の要部の拡大図である。 図2の3−3線断面図である ロープへの係止ピンの挿通作業の一例を示す図で、(a)は穿孔直前の状態を示す図、(b)は穿孔後の状態を示す図、(c)は係止ピンを挿入する直前の状態を示す図、(d)は係止ピン挿入後の状態を示す図である。 係止ピンの両先部に帆立貝を係止、保持した状態を示す図である。 養殖した帆立貝の生育が進み、収穫が近い状態を示す図である。 帆立貝の収穫作業を示す説明図である。 扱き部材間をロープが通過し、扱かれる状態を示す図である。 係止ピンの脆弱部の切断状態を示す説明図である。 本考案に係る係止ピンの第2実施例の正面図である。 脆弱部の放射壁部の変更実施例を示す図3と同様の断面図である。 脆弱部の放射壁部の他の変更実施例を示す図3と同様の断面図である。 従来の係止ピンの正面図である。 ロープに係止ピンを介して帆立貝を吊り下げ保持した状態を示す図で、要部の拡大図である。 図14の全体を示した図である。 図15の状態から帆立貝が生育した状態を示す図である。 帆立貝の収穫作業の一例を示す説明図である。 扱き部材間にロープを通過させ、扱く状態を示す図である。 帆立貝が係止ピンから離脱し、ロープに係止ピンが残留する状態を説明する図である。 ロープに係止ピンが残留した状態を示す図である。
本考案の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本考案に係る係止ピンの第1実施例の正面図であり、図2は図1の要部の拡大図であり、図3は図2の3−3線断面図である。
係止ピン1は、丸棒状の軸部2の両端部を丸頭状とした尖鋭な挿入部3,3とし、両端部の挿入部3,3の軸方向内方部位に軸方向内方で対称的に上傾した係止片を突設し、係止部4,4を構成する。
軸部2の軸方向中間部5には、長さ方向に離間して一対の抜止片6,6(一対のロープ抜止片)を径方向外方に突設して備え、抜止片6,6は対称的に上傾し、実施例では「ハ」字形に配置される。
抜止片6,6の間隔は、後述するロープの外径と一致或いは略々一致するか、或いはこれより若干大きいものとする。
尚、抜止片6,6を実施例では「ハ」字形としたが、二つの抜止片を軸部2の中間部5の上下方向に突出するように設け、即ち一方が上方に突出し、他方が下方に突出し、突出方向は互いに軸方向内方に向くように斜めに向かい合うように設けることで抜け止め作用を保持させる構造でも良い。
以上の係止ピン1の軸部2の中間部5周であって、前記した抜止片6,6の基部6a,6aに近い部位には脆弱部7を設ける。
脆弱部7は、後述の帆立貝を係止ピン1の両端の係止部4,4に係止、保持した状態で、且つ、育成中の帆立貝の重さ、従って生育後、収穫時における帆立貝の重さよりも大きい力が係止ピン1に掛かった際に破断するものとする。
本実施例では、軸部の中間部5周に、軸方向に離間して脆弱部7,7を2カ所設けた。軸方向に離間して設けた2カ所の脆弱部7,7は同じ構造である。
脆弱部7は、図2及び図3で示したように、軸部2の一般部である中間部5の断面積よりもその断面積が小さい。
脆弱部7を軸方向に挟んで軸方向に所定長さ離間した中間部5に連続する一般部51,51の間に断面積の小さい脆弱部7が設けられる。
脆弱部7は、一般部51,51間において軸方向中心部に向かって漸次径が小さくなり、中心部71の径が最も小さく、中心部71から一体に軸方向に延びる両側部72,72は、軸方向に離間した一般部51,51に向かって径が漸増し、軸方向に離間する両端部73,73で一般部51,51に合流し、連続する。
従って、断面積が小さい脆弱部7は、軸方向に離間した一般部51の一方から中央部方向に円錐状部となり、円錐部が所定径となると中心部71で逆円錐状部となって端部73が一般部51と合流する。
以上において、最も断面積が小さい中心部71の外周及び中心部71を挟んで円錐状、逆円錐状の両側部72,72の外周部には翼状の放射壁部74を設ける。
実施例では4枚の放射壁部74…を等角間隔(90°)で径方向外方に翼状に設け、従って断面は図3に示したしたように十字形である。
放射壁部74…は外面75が軸部中間部5の一般部51,51の外周面52と一致し、一般部51,51の端面、中心部71の外周、両側部72,72の円錐状の外周面と連続し、中心部71、両側部72,72、放射壁部74…は、一般部51,51を含んで軸2の中間部5と全一体に形成されている。
以上の係止ピン1は、各部全一体に、例えば66ナイロン等で成形する。
以上において、脆弱部7は軸部2の中間部5の断面積に対し断面積が小さいが、脆弱部7の中心部71が最も断面積が小さく、一般部51,51の境界部から一般部51,51の端部に一体に繋がる両側部72,72は、円錐状、逆円錐状であり、その径とともに断面積が漸増し、放射壁部74…によって軸方向への剛性が高くなり、軸方向の力に対して座屈し難くなる。
以上において、係止ピン1をロープ10にその長さ方向に直交するように挿通する。
図4は、ロープ10への係止ピンの挿通作業の一例を示す図で、(a)は穿孔直前の状態を示す図、(b)は穿孔後の状態を示す図、(c)は係止ピンを挿入する直前の状態を示す図、(d)は係止ピン挿入後の状態を示す図である。
前述したがロープ10は、外径が例えば6〜8mmであり、長さは例えば10〜15mであり、7〜8cm長の係止ピン1…を10〜13cmピッチでロープに、その長さ方向に直交する方向に貫通・保持させるものである。
ロープ10に係止ピン1を通す挿通孔11を穿設する。
挿通孔11は、ロープ10に長さ方向に直交するようにドリル12で穿設し、挿通孔11は係止ピン1が軽圧入程度で挿入し得る径とし、これらの穿孔は自動機で実施される。
図4の(a)は穿孔直前の状態を示し、(b)は穿孔後、ドリル12が後退している状態を示している。
挿通孔11の穿孔後、係止ピン1を挿通孔11に挿通する。係止ピン1の挿通孔11への挿通は、自動機(ピン打機)により実施される。
係止ピン1は、挿通孔11への挿通に際し、先部に係止部4Aを有すること、進行方向に臨む抜止片6Aを有し、これら4A,6Aは、挿通孔11の径よりも大きく外方に突出していることから挿入時に抵抗となるが、係止部4A、抜止片6Aは係止ピンの挿入方向に対し順方向に傾斜しているので順方向に撓み、進入が容易になされる。
ところで、係止ピン1には、抜止片6,6の間で、軸部2の中間部5には脆弱部7、7が形成されている。係止ピン1のロープ10の挿通孔11への挿入に際し、軸周に突出した係止部4A、抜止片6Aの挿通孔11への進入に際し抵抗となり、係止ピン1には軸方向への力が作用することとなる。この力は、脆弱部7,7にも作用し、脆弱部7,7を曲げようとしたりする。
軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成された脆弱部7,7は、軸部の一般部51,51と一体の中心部71と、この中心部71に一体に形成された放射状に延びる一体の複数の放射壁部、実施例では十字形の放射壁部74…とで構成されているので、脆弱部7,7の軸方向への剛性が向上し、係止ピン1の軸方向への力に対して極めて座屈し難くなる。
従って、係止ピン1をロープ1の挿通孔11に挿入するに際し、ピン打機による自動ピン挿入作業時に、脆弱部7,7の部分で曲がったりすることなく、直線状態を保持して円滑に係止ピン1を挿通孔11に挿入することができる。
従って、係止ピンを自動機を用いて、係止ピン1を曲げることなく、直線状態を維持して円滑、迅速に効率良くロープ10の挿通孔11に打ち込む(挿通)ことができる。
図4の(d)は係止ピン1を挿通孔11に挿通し、保持させた状態を示している。
係止ピン1の一対の抜止片6,6間の中間部5がロープ1の挿通孔11に臨み、抜止片6,6は挿通孔11の両開口部の外側に臨んでロープ10の外周に位置し、挿通孔11からの抜け出しを防止する。
係止ピン1の2カ所の脆弱部7,7は、前記した通り抜止片6,6の基部近傍で、抜止片6,6間に設けられているので、ロープ10の挿通孔11の開口部に極めて近い外側に
位置している。
図4(d)は係止ピン1をロープ10に挿通孔11を介して挿通、保持させた状態を示しているが、併せて帆立貝の耳片に穿孔し、穿孔部(耳吊り孔)に係止ピン1の挿入部3を通し、係止部4を穿孔部を通して係止部の返し構造で係止ピン端部に係止、保持する。
図5は、係止ピン1の両先部に帆立貝20,20を係止、保持した状態を示す図であり、帆立貝20,20は耳片21,21の穿孔部を介して係止ピン1の両先部に係止されて吊り下げられ、穿孔部からの抜け出しは係止部4,4で阻止され、保持される。
このように多数の帆立貝20…を係止ピン1…を介してロープ10に係止、保持させ、ロープを海中に垂下し、帆立貝の耳吊り養殖を実施する。
ところで、実施例では、放射壁部74…の外面75を軸部2(その中間部5)の一般部51の外周と一致させた。
仮に、放射壁部74…の外面を75一般部の外周51よりも突出させたとしよう。
これによれば、脆弱部7は座屈し難くなるが、係止ピン1をロープ10の挿通孔11に挿通(ピン打ち)するときに脆弱部7がより座屈し難くはなる。しかしながら、係止ピン1を挿通孔11に挿通する挿通孔11に引っ掛かりが生じ、挿通作業に支障を来す。 一方、放射壁部74…の外面75を一般部51よりも窪ませると、挿通孔11への挿通作業は容易化するが、係止ピン1は座屈し易くなる。
この点、実施例のように放射壁部74…の外面75を軸部2の一般部51の外周と一致させたので、係止ピン1のロープ10の挿通孔11への挿通時に座屈し難くなる。従って、係止ピンの挿通作業(ピン打ち作業)を円滑に行うことができる。
図6に示すように帆立貝は成長し、係止ピン1が延びてロープ10の両側に垂れ下がっている。帆立貝20,20を係止保持した係止ピン1…は、夫々の抜止片6,6がロープからの抜け出しを阻止している。
ところで、生育が進み、収穫が近い状態では、帆立貝の外側やロープ外周にイガイ(ヒルガイ)、フジツボ、ホヤ等の付着物(雑物)が付着する。
図では理解の便のため、帆立貝やロープに付着する雑物を外した状態で示している。実際には、帆立貝の殻は雑物で膨れあがり、又ロープは雑物で本来の径よりも大径となっている。
次に帆立貝の収穫の一例を説明する。
図7は、帆立貝の収穫作業を示す説明図であり、生育後の帆立貝は、例えば、収穫船30で水揚げされ、収穫される。
海中に投入されているロープ10は、ガイドプーリ32を通ってモータで駆動される水揚げプーリ31(巻き揚げ機)で船上に引き上げられる。
ロープ10の引き上げに際し、ロープに長さ方向に離間して配置されたプーリ31,32の間には、例えば二股状、或いはY字形等の扱き部材33,33が配設されている(図8参照)。
図では二股状の扱き部材を示し、ロープ10をこの扱き部材33,33間に通し、水揚げプーリ31でロープ10を引張して、巻き上げる。
扱き部材33,33の二股状部材間には、ロープ10の外径よりも大きい隙間からなる狭隘部が設けられており、この狭隘部に水揚げプーリ31で引き上げられるロープ10が通る。
図8は、扱き部材33,33間をロープ10が通過し、扱かれる状態を示している。
生育後の帆立貝を吊り下げ、保持しているロープ10は、水揚げプーリ31の巻き上げ力で矢印のように引っ張られる。
扱き部材33,33間をロープ10が通過する際、ロープ10両側の扱き部材33,33の内側面にロープ10に係止ピン1を介して保持された帆立貝20,20が当たる。
帆立貝20,20の矢印方向への移動は、扱き部材33,33で阻止され、係止ピン1は、ロープ10の挿通孔11に通っている軸部中間部5を含んでその軸部2が引張されることとなる。
この状態を図8で示した。
図9は、係止ピン1の脆弱部7,7の切断状態を示す説明図であり、ロープ10の引張の継続で帆立貝20,20は扱き部材33,33で移動を阻止される。この結果、係止ピン1には帆立貝の重量以上の力が作用し、脆弱部7,7に作用することとなる。
この力は、軸部2の中間部5の挿通孔両端部に位置する係止ピン1の軸部の一般部よりも断面積が小さい脆弱部7,7を引き裂く方向に作用する。
引っ張り力の継続で脆弱部7、7は破断が開始し、抜止片6,6間の軸部の中間部5は、脆弱部7、7から二つの部分1A.1Bに分断することとなる。
尚、係止ピン1の両端部の帆立貝20,20は、実際には外部に雑物が付着しており、夫々の重量が異なること、外形、外寸が異なることから左右の扱き部材33,33の一方にこの側の帆立貝が先行して扱かれることが多く、脆弱部7,7は、一方のみが他方に先行して破断する場合が通常であり、結果、脆弱部の一方が他方に先行して破断し、図9に示すように抜止片6,6間の軸部中間部5は一方の脆弱部から破断し、他方は繋がった状態となり、挿通孔11から中間部5は抜け出すこととなる。
図10は、本考案に係る係止ピンの第2実施例の正面図である。
本実施例は、基本構造が第1実施例と同じなので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施例では、前記した脆弱部7を中間部5の抜止片6,6間の長さ方向の中央部に1カ所設けたものである。
脆弱部7は、前記実施例と同様に小径部と複数枚、実施例1と同様に、例えば4枚の放射壁部からなり、断面は十字形である。
図11は、脆弱部の放射壁部の変更実施例であり、本実施例では、図3と同様に脆弱部70Aの断面において、放射壁部74A…を等角度間隔をあけて3枚とし、断面Y字形としたものである。
図12は、脆弱部の放射壁部の更なる変更実施例であり、本実施例では、図3と同様に脆弱部70Bの断面において、放射壁部74B…を等角度間隔をあけて5枚とし、断面星形としたものである。
以上のように、放射壁部の数は任意であり、又放射壁部を含む脆弱部の断面形状は任意である。
本考案は、帆立貝の海中への垂下式の耳吊り養殖に利用することができる
1…係止ピン、2…軸部、 3…先端挿入部、 4…係止部、 5…軸部中間部、 51…軸部の一般部、 52…一般部の外周面、 6…抜止片、 7…脆弱部、 71…中心部(小径部)、 74…放射壁部、 70A…断面Y字形の脆弱部、 75…放射壁部の外面、 10…ロープ、 11…挿通孔、 20…帆立貝。

Claims (5)

  1. 軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、
    前記係止ピンの前記ロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を一つ又は複数有し、
    前記脆弱部は、前記軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、
    前記小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなる、
    ことを特徴とする帆立貝養殖用の係止ピン。
  2. 軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、
    前記係止ピンの前記ロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を一つ又は複数有し、
    前記脆弱部は、前記軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、
    前記小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなり、
    前記放射壁部は、その外面が前記軸部の一般部の外周と一致する、
    ことを特徴とする帆立貝養殖用の係止ピン。
  3. 軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、
    前記係止ピンの前記ロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を一つ又は複数有し、
    前記脆弱部は、前記軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、
    前記小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなり、
    前記脆弱部は、1個の中心部と4枚の放射壁部とからなり、断面が十字形である、
    ことを特徴とする帆立貝養殖用の係止ピン。
  4. 軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、
    前記係止ピンの前記ロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を一つ又は複数有し、
    前記脆弱部は、前記軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、
    前記小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなり、
    前記脆弱部は、1個の中心部と3枚の放射壁部とからなり、断面がY字形である、
    ことを特徴とする帆立貝養殖用の係止ピン。
  5. 前記放射壁部は、その外面が前記軸部の一般部の外周と一致することを特徴とする請求項3又は4に記載の帆立貝養殖用の係止ピン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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