JP2009098891A - シミュレーション装置、シミュレーションプログラム、シミュレーションプログラムが格納された記録媒体およびシミュレーション方法 - Google Patents

シミュレーション装置、シミュレーションプログラム、シミュレーションプログラムが格納された記録媒体およびシミュレーション方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009098891A
JP2009098891A JP2007269423A JP2007269423A JP2009098891A JP 2009098891 A JP2009098891 A JP 2009098891A JP 2007269423 A JP2007269423 A JP 2007269423A JP 2007269423 A JP2007269423 A JP 2007269423A JP 2009098891 A JP2009098891 A JP 2009098891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
analysis
circuit
electromagnetic field
circuit element
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007269423A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4484914B2 (ja
JP2009098891A5 (ja
Inventor
Tatsuro Kiso
辰朗 木曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2007269423A priority Critical patent/JP4484914B2/ja
Priority to US12/252,188 priority patent/US8019578B2/en
Publication of JP2009098891A publication Critical patent/JP2009098891A/ja
Publication of JP2009098891A5 publication Critical patent/JP2009098891A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4484914B2 publication Critical patent/JP4484914B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/0206Three-component magnetometers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/36Circuit design at the analogue level
    • G06F30/367Design verification, e.g. using simulation, simulation program with integrated circuit emphasis [SPICE], direct methods or relaxation methods

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

【課題】複数の基板が回路素子によって接続されているような電子機器に対する連成解析を効率よく行うことが可能なシミュレーション装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るシミュレーション装置は、有限の遅延時間をもつ回路素子を介して電気的に結合された、第1の基板と第2の基板とに対し、電磁界回路連携解析を行なう。第1連成解析部220は、第1の基板を含む第1の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なうとともに、回路素子の回路解析を行う。第2連成解析部230は、第2の基板を含む第2の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なうとともに、回路素子の回路解析を行う。ケーブル内部状態解析部240は、第1の基板と回路素子とを接続する回路素子の一方の端子における、第1連成解析部で求めた電磁界値と、第2の基板と回路素子とを接続する回路素子の他方の端子における、第2連成解析部で求めた電磁界値とを用いて、回路素子について回路解析を行なう。
【選択図】図2

Description

本発明は、電磁界解析と回路解析法を連携して電流/電圧値及び電磁界強度を求める回路/電磁界解析方法に関する。
従来、たとえば、マクスウェル微分方程式を差分化して時間領域で解く有限差分時間領域法(以下FDTD法:Finite Differnce Time Domain)とSPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis:カリフォルニア大学バークレイ校開発)に代表される回路解析法を連携して電流/電圧値及び電磁界強度を求める回路/電磁界解析方法に関する。
これまでに、電子機器から放射される電磁波をシミュレーションする手法として非特許文献1)“FDTD法による電磁界及びアンテナ解析:著者 宇野亨、コロナ社”に紹介されているFDTD法を始めとして様々な手法が発表されている。
図12は、FDTD法の解析セルを説明する図である。
以下、FDTD法について図12を用いて簡単に説明する。FDTD法では電子機器のプリント基板やキャビティなどの構成物と周囲の空間を解析領域として、該解析領域を図12に示すセルと呼ばれる微小な直方体に分割する。このとき、各セルに対して、セルを構成する物質に応じて透磁率、誘電率及び導電率が与えられる。セルのx,y,z方向の各辺の長さはそれぞれΔx,Δy,Δzとする。
次に、ベクトル量である電界強度Eおよび磁界強度Hの一方、たとえば、電界強度のx,y,zの各成分(Ex,Ey,Ez)をセルの格子の各辺上に、もう一方、たとえば、磁界強度のx,y,zの各成分(Hx,Hy,Hz)をセルの格子面の中央に格子面に対して垂直に配置する。
微分形式のマクスウェルの方程式に時間および空間について中心差分を用いることで次の2式が得られる。
Figure 2009098891
ここで、σ,ε,μはそれぞれ導電率、誘電率、透磁率を表し、Δtemは計算の時間ステップを表す。
次にFDTD法における時間の経過に対応する電界強度及び磁界強度を算出する順序を説明する。
時間刻み幅をΔtemとし、時刻(n-1)Δtemでの電界強度En-1、時刻(n-1/2)Δtemでの磁界強度Hn-1/2が既知であるとする。時刻nΔtemでの電界強度Enは式(1)にEn-1,Hn-1/2を代入して算出する。続いて、磁界強度は時刻(n+1/2)Δtemにて、式(2)にEn,Hn-1/2を代入してHn+1/2を算出する。このように、FDTD法における電界強度E、磁界強度Hは時間的に交互に算出される。
このとき、FDTD法における時間刻み幅Δtemは、セルのサイズに対して式(3)に示すCourant安定条件を満たす必要がある。
Figure 2009098891
ここでcは光速であり、時間刻み幅に対して式(3)が満たされない場合、算出された値が発散してしまうことが一般に知られている。
また、FDTD法は閉領域の解析手法であるため、開放領域の問題を扱う場合は解析領域の外壁で反射を生じてしまい誤差が生じるという問題がある。この問題に対して、解析領域の外壁に反射を生じさせないよう吸収境界と呼ばれる仮想的な境界を設ける必要がある。非特許文献1でもこれまでに提案された様々な吸収境界条件が紹介されている。
一方、SPICEに代表される回路シミュレータが非線形素子を含む電気回路の過渡状態を解析するツールとして一般的に利用されている。また、集積回路を含む非常に多くのサブ回路をカバーするライブラリが、製造業者、ソフトウェア会社、大学関係者等により提供されている。
SPICE等の回路シミュレータにおける解析方法を簡単に説明する。まず、解析対象となる回路の節点における電流/電圧値を変数とし、回路素子間の接続情報及び回路素子のパラメータが記述されたネットリストに対して修正節点解析法を適用することで、非線形連立微分方程式が導出される。これを時間領域における差分とニュートン反復法を用いて代数方程式に変換する。この代数方程式を解くことで解析時刻における回路の電流/電圧値を求めることができる。その後、時間領域における差分の分だけ解析時刻を進め、上記計算を繰り返すことにより回路の電圧/電流の過渡状態を求めている。
非特許文献1及び特許文献1では上記FDTD法とSPICE等回路シミュレータを時間領域で連携して非線形回路素子を含む解析領域の電磁界強度および回路過渡応答を数値シミュレーションにより解析する方法について説明されている。
図13は、FDTD法と回路シミュレータの結合を示す概念図である。
非特許文献1では等価電流源法と等価電圧源法によるハイブリッド法が説明されている。ここでは等価電流源法について説明する。回路シミュレータにより解析する素子の2つの端子間に設定されたポートが1つのセル内にz軸に平行に存在するとする。式(4)で表されるアンペアの法則は素子のポートを含むFDTDセルに対して式(5)のように書き換えられる。
Figure 2009098891
ここでVはチップに印加される電圧、C=εA/ΔzはFDTDセルの静電容量(A=Δx・ΔyはFDTDのセル面積、Δzはその高さ)、I(V)(=AJ(E))はポートを流れる電流、Iは全セル電流AΔ×Hである。
すなわち、図13に示すように、FDTD法と回路シミュレータの結合は、並列に接続されたコンデンサC、定電流源I、素子等価回路により表される。
図14は、FDTD法と回路シミュレータとのデータの流れを時間を追って示した概念図である。
次に、図14を参照して、等価電流源法におけるFDTD法と回路シミュレータ間のデータの受け渡しについて説明する。
時刻(n-1)Δtemにおける電界強度En-1および時刻(n-3/2)Δtemにおける磁界強度Hn-3/2が既知であるとする。時刻(n-1/2)Δtemにおける磁界強度Hn-1/2は、En-1,Hn-3/2を式(2)に代入し求めることができる。
しかしながら、時刻nΔtemにおける電界強度Enは素子を含むセルと含まないセルで算出方法が異なる。素子を含まないセルに関しては式(1)にEn-1及びHn-1/2を代入することにより求める。素子を含むセルに関しては回路シミュレータによる回路解析より算出する。
図13の等価回路において、コンデンサの初期電圧値をVn-1=Ez n-1Δz、等価電流源を一定値I=A・▽×Hn-1/2として時刻(n-1)ΔtemよりnΔtemまで時間刻み幅を十分細かく取って回路シミュレーションを行なう。時刻nΔtemにおける素子の電圧値Vnは素子を含むセルの電界強度Ez n=Vn/Δzに変換されてFDTD法へと引き渡される。
等価電圧源法においても、同様にFDTD法で求めた電界から等価電圧源値を求め、FDTD法で磁界を求める時刻における電流値を回路シミュレータにより解析し、磁界に変換してFDTD法に渡して解析を進める。
上記のように、ハイブリット法ではFDTD法における電磁界強度と回路シミュレータにおける電流/電圧値が関係付けられて解析が行われる。
さらに、特許文献1では上記ハイブリット法で回路シミュレータにおいてタイムステップが増減するものを用いた際に、FDTD法と回路シミュレータ間のデータ受け渡しを実現する方法の1つを提案している。
図15は、部品の等価回路を示す図である。
2端子部品の等価回路については、上記の説明のように回路解析と電磁界解析の間に1つのポートを設定することで、回路解析と電磁界解析とを連携させた回路・電磁界連成解析を行うことができる。また、図15(a)に示すような3端子以上の部品の等価回路でも、2つ以上のポートを設定することで、図15(b)に示すような回路として同様に回路・電磁界連成解析を行うことができる。
上記のような方法により、FDTD法と回路シミュレータを連携させて1つの電磁界解析空間の電磁界分布と、その上に存在する回路部品での電流・電圧を同時に解析する連成解析が実現される。
特開平11−153634号公報 "FDTD法による電磁界及びアンテナ解析:著者 宇野亨、コロナ社"
図16は、一般的な電子機器製品の構成を側面方向から見た概念図である。
ところで、一般的な電子機器製品では、製品の動作に必要な内部の回路が複数の基板に分割され、それらがケーブルによって接続されているという構成がよく用いられる。このような構成では、図16のように2つの基板とその間をつなぐケーブルをまたがって伝送される信号線の信号品質やノイズ輻射が問題となることが多くあるため、このような信号線についてシミュレーションを行う要請が生じる。
図17は、図16に示した電子機器製品に対する回路シミュレーションを説明するための概念図である。
非特許文献1、特許文献1の技術を用いて、図16に示したようなケーブル(信号線)についてシミュレーションを行うことを考える。この場合、図17のように同一の電磁界解析領域内に2つの基板を納める必要があるため、基板同士がケーブル以外の空間を通じて相互に与え合う電磁界的影響が小さいと考えられる場合においても、基板間の空間についても電磁界解析を行う必要が生じる。また同一の電磁界解析空間であるため、たとえ基板の微細度が異なる場合でも、全体の空間をセルサイズ、タイムステップをより微細な基板に合わせて解析を行うことになり、解析計算の際に必要以上の計算リソースを消費してしまう。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、複数の基板が回路素子、たとえば、ケーブルによって接続されているような電子機器に対する連成解析を効率よく行うことが可能なシミュレーション装置、シミュレーションプログラム、シミュレーションプログラムが格納された記録媒体およびシミュレーション方法を提供することである。
この発明の1つの局面に従うと、有限の遅延時間をもつ回路素子を介して電気的に結合された、第1の解析対象物と第2の解析対象物とに対し、電磁界回路連携解析を行なうシミュレーション装置であって、第1の解析対象物を含む第1の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なう第1の電磁界解析手段と、第1の電磁界解析手段と連携して、第1の解析領域において、回路素子の回路解析を行う第1の回路解析手段と、第2の解析対象物を含む第2の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なう第2の電磁界解析手段と、第2の電磁界解析手段と連携して、第2の解析領域において、回路素子の回路解析を行う第2の回路解析手段と、第1の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の一方の端子における、第1の電磁界解析手段で求めた電磁界値と、第2の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の他方の端子における、第2の電磁界解析手段で求めた電磁界値とを用いて、回路素子について回路解析を行なう第3の回路解析手段と、第1の回路解析手段と第2の回路解析手段の内部状態を、第3の回路解析手段で計算した内部状態で置き換える第3の連携手段とを備える。
好ましくは、シミュレーション装置は、第1の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の一方の端子における、第1の電磁界解析手段で求めた電界値または磁界値と、電圧値または電流値とを相互に変換する第1の連携手段と、第1の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の一方の端子における、第1の電磁界解析手段で求めた電界値または磁界値、もしくは第1の変換手段により求めた電圧値または電流値を記憶する第1の記憶装置と、第2の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の他方の端子における、第2の電磁界解析手段で求めた電界値または磁界値と、電圧値または電流値とを相互に変換する第2の連携手段と、第2の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の一方の端子における、第2の電磁界解析手段で求めた電界値または磁界値、もしくは第2の変換手段により求めた電圧値または電流値を記憶する第2の記憶装置とをさらに備え、第3の回路解析手段は、回路素子について、第1および第2の記憶装置に記憶された2つの端子の情報に基づいて回路解析を行なう。
好ましくは、時間領域電磁界解析としてFDTD法を用いる。
この発明の他の局面に従うと、演算部を有するコンピュータに、有限の遅延時間をもつ回路素子を介して電気的に結合された、第1の解析対象物と第2の解析対象物とに対し、電磁界回路連携解析を実行させるためのシミュレーションプログラムであって、演算部が、第1の解析対象物を含む第1の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なう第1の電磁界解析ステップと、演算部が、第1の電磁界解析ステップと連携して、第1の解析領域において、回路素子の回路解析を行う第1の回路解析ステップと、演算部が、第2の解析対象物を含む第2の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なう第2の電磁界解析ステップと、演算部が、第2の電磁界解析ステップと連携して、第2の解析領域において、回路素子の回路解析を行う第2の回路解析ステップと、演算部が、第1の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の一方の端子における、第1の電磁界解析ステップで求めた電磁界値と、第2の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の他方の端子における、第2の電磁界解析ステップで求めた電磁界値とを用いて、回路素子について回路解析を行なう第3の回路解析ステップと、演算部が、第1の回路解析ステップと第2の回路解析ステップでの内部状態を、第3の回路解析ステップで計算した内部状態で置き換える第3の連携ステップとを備える。
好ましくは、シミュレーションプログラムはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納される。
この発明のさらに他の局面に従うと、有限の遅延時間をもつ回路素子を介して電気的に結合された、第1の解析対象物と第2の解析対象物とに対し、電磁界回路連携解析を実行させるためのシミュレーション方法であって、第1の解析対象物を含む第1の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なう第1の電磁界解析ステップと、第1の電磁界解析ステップと連携して、第1の解析領域において、回路素子の回路解析を行う第1の回路解析ステップと、第2の解析対象物を含む第2の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なう第2の電磁界解析ステップと、第2の電磁界解析ステップと連携して、第2の解析領域において、回路素子の回路解析を行う第2の回路解析ステップと、第1の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の一方の端子における、第1の電磁界解析ステップで求めた電磁界値と、第2の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の他方の端子における、第2の電磁界解析ステップで求めた電磁界値とを用いて、回路素子について回路解析を行なう第3の回路解析ステップと、第1の回路解析ステップと第2の回路解析ステップでの内部状態を、第3の回路解析ステップで計算した内部状態で置き換える第3の連携ステップとを備える。
本発明によれば、回路基板に接続されたケーブルから放射される電磁波を効率的に解析することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについては詳細な説明は繰り返さない。
以下の説明で明らかとなるように、本発明に係る連成解析装置として機能するシミュレーション装置は、複数の基板がケーブルによって接続されているような電子機器においてケーブルから放射される電磁波を効率的に算出する。
図1は、本発明に係るシミュレーション装置100の構成をブロック図形式で示す図である。
図1を参照して、シミュレーション装置100の構成について説明する。
シミュレーション装置100は、コンピュータ本体102と、コンピュータ本体102とバス105を介して接続される、フレキシブルディスク(Flexible Disk、以下「FD」と呼ぶ)116に情報を読み書きするためのFDドライブ106と、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)118等の光ディスク上の情報を読み込むための光ディスクドライブ108と、外部とデータの授受を行なうための通信インターフェイス128と、表示装置としてのモニタ104と、入力装置としてのキーボード110およびマウス112とを備える。コンピュータ本体102は、バス105に接続されたCPU(Central Processing Unit)120と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含むメモリ122と、直接アクセスメモリ装置、たとえば、ハードディスク124を含む。
ハードディスク124は、解析対象となる回路基板の形状、基板を構成する媒質の誘電率等の物理的性質を表現するパラメータ等が格納された回路・基板CADデータ記憶部200と、回路基板上に配置される各部品に対応する等価回路モデルが格納されたモデルデータベース(以下、「モデルDB」と呼ぶ)201と、電磁界解析を実行するプログラム202、回路解析を実行するプログラム203と、解析するための条件が格納された解析条件記憶部204と、電磁界解析の解析モデルを格納するための解析モデル記憶部205と、各解析の途中結果を格納するためのポート電流ケーブル内部状態記憶部206を含む。なお、図示省略しているが、解析の最終結果もハードディスク124に格納される。
ここで、たとえば、回路・基板CADデータ200、モデルDB201、解析条件204については、通信インターフェイス128を介して、外部のデータベースから供給されてもよい。また、本発明に係るシミュレーションを行なうプログラムは、FD116、またはCD−ROM118等の記憶媒体によって供給されてもよいし、他のコンピュータにより通信回線を経由して供給されてもよい。電磁界解析、回路解析の実行は、通信インターフェイス128を介して、外部のコンピュータに実行させ、その結果をハードディスク124に格納させてもよい。
演算処理装置として機能するCPU120は、メモリ122をワーキングメモリとして、上述した各プログラムに対応した処理を実行する。
なお、CD−ROM118は、コンピュータ本体に対してインストールされるプログラム等の情報を記録可能な媒体であれば、他の媒体、たとえば、DVD−ROM(Digital Versatile Disc)やメモリーカードなどでもよく、その場合は、コンピュータ本体102には、これらの媒体を読み取ることが可能なドライブ装置が設けられる。また、バス105には、カセット形式の磁気テープを着脱自在に装着してアクセスする磁気テープ装置が接続されていてもよい。
本発明に係るシミュレーションを行なうプログラムは、上述の通り、CPU120により実行されるソフトウェアである。一般的に、こうしたソフトウェアは、CD−ROM118、FD116等の記憶媒体に格納されて流通し、CD−ROMドライブ108またはFDドライブ106等により記憶媒体から読み取られてハードディスク124に一旦格納される。または、コンピュータ100がネットワークに接続されている場合には、ネットワーク上のサーバから一旦ハードディスク124にコピーされる。そうしてさらにハードディスク124からメモリ122中のRAMに読み出されてCPU120により実行される。なお、ネットワーク接続されている場合には、ハードディスク124に格納することなくRAMに直接ロードして実行するようにしてもよい。
図1に示したコンピュータのハードウェア自体およびその動作原理は一般的なものである。したがって、本発明の機能を実現するに当り本質的な部分は、FD116、CD−ROM118、ハードディスク124等の記憶媒体に記憶されたソフトウェアである。
図2は、CPU120の機能的構成を示す機能ブロック図である。
図2を参照して、CPU120の行う処理の機能的構成を説明する。
なお、以下では回路基板の個数が2つであるものとして説明する。回路基板の個数が増加した場合にも、各回路基板と接続ケーブルについて同様の機能ブロックを追加することで、本発明は、適用可能である。
CPU120は、機器(回路基板)の解析モデルを作成するモデル作成部210と、電磁界解析を実行するプログラム202および回路解析を実行するプログラム203に従い第1の回路基板に対して電磁界解析と回路解析とを連成して行なう第1連成解析部220と、電磁界解析を実行するプログラム202および回路解析を実行するプログラム203に従い第2の回路基板に対して電磁界解析と回路解析とを連成して行なう第2連成解析部230と、第1連成解析部220および第2連成解析部230と連携してケーブルの内部状態の解析を行なうケーブル内部状態解析部240と、各解析の制御を行なう全体制御部250とから構成される。
モデル作成部210は、回路・基板CADデータ記憶部200やモデルDB201から、CAD設計データ、各構成要素の構造情報および物性値を読み込み、3次元構造情報を構築する。そして、構築した3次元構造情報を解析モデル記憶部205に格納する。たとえば、プリント基板が解析対象の場合、モデル作成部210は、誘電体からなる基板および導体等からなる基板を構成する物質の物性値と、各層における各物質の2次元構造情報、及び、プリント基板の積層方向(厚み方向)の構造情報を読み込むことにより3次元構造情報を構築する。
第1連成解析部220は、第1の回路基板に対する電磁界解析と回路解析との連成解析処理を制御する第1連成解析制御部222と、第1連成解析制御部222に制御され電磁界解析を実行する第1電磁界解析部224と、第1連成解析制御部222に制御され回路解析を実行する第1回路解析部226を含む。
第2連成解析部230は、第2の回路基板に対する電磁界解析と回路解析との連成解析処理を制御する第2連成解析制御部232と、第2連成解析制御部232に制御され電磁界解析を実行する第2電磁界解析部234と、第2連成解析制御部232に制御され回路解析を実行する第2回路解析部236を含む。
第1電磁界解析部224は、解析条件記憶部204、解析モデル記憶部205からデータを読み込み、第1の回路基板について電磁界解析を行なう。そして、解析した結果をポート電流ケーブル内部状態記憶部206に書き込む。本実施の形態では、FDTD法による電磁界解析を行なう。FDTD法では、図12に示したように未知電界を配置する格子と未知磁界を配置する格子とを、格子の半分の幅だけずらすYee格子という構造により解析が行なわれる。FDTD法は、これらの未知電界および磁界と、隣接する未知磁界および電界との間に働く関係式をマクスウェルの電磁界方程式を差分化することによって導き、それを基に未知電界および磁界をあるタイムステップを単位に更新していくことで全体の電磁界挙動を求める解析手法である。この解析手法に従えば、あるタイムステップで電界を更新し、1/2タイムステップ後に磁界を更新し、1タイムステップ後に電界を更新するというようにして、電界および磁界を交互に求めることができる。
なお、解析条件記憶部204には、端子の信号名や、格子セルの寸法、FDTD解析のタイムステップ等が含まれる。
第1回路解析部226は、信号の配線構造が記載されている基板のCADデータおよび、その信号に関する素子の等価回路を、回路・基板CADデータ記憶部200やモデルDB201から読み込み、第1の回路基板について回路解析を実行する。そして、解析結果をポート電流ケーブル内部状態記憶部206に書き込む。
第2電磁界解析部234および第2回路解析部236は、第2の回路基板について、それぞれ、第1電磁界解析部224および第1回路解析部226と同様の解析を行なう。
ケーブル内部状態解析部240は、第1連成解析部220によるケーブルのポート1に対する解析結果と、第2連成解析部230によるケーブルのポート2に対する解析結果とに基づいて、ケーブルについての回路解析を実行する。
全体制御部250は、第1連成解析部220、第2連成解析部230およびケーブル内部状態解析部240が実行する処理を制御する。
図3は、本発明の連成解析手続きの概念を示す概念図である。
図3を参照して、図16に示したような解析対象に対して、第1の基板と第2の基板を別々の解析空間である電磁界解析領域1と電磁界解析領域2に分ける。同一のケーブルに対する回路解析問題の一方のポート1を第1の基板上に配置し、他方のポート2を第2の基板上に配置する。ここで、2つの解析空間である電磁界解析領域1と電磁界解析領域2との両者にポートを持つケーブルの回路解析問題については、回路解析モデルは現実に存在する有限長のケーブルの特性に従っているものであるため、2つのポートそれぞれの電圧・電流変化がもう一方のポートに影響を及ぼすまでに、有限の時間ΔTd0の遅延が生じる。そのため0<ΔTd<ΔTd0なる時間ΔTdを導入して全体の解析時刻を
iΔTd≦t<(i+1)ΔTd(i=0,1,2,…)
のような解析時刻範囲に分割すると、分割された各解析時刻範囲の初期時刻ΔTdにおける回路解析の内部状態が正確であれば、一方のポートにおいてのみ情報連携を行えば、もう一方のポートにいかなる値を入力しても、その時刻範囲の間のポートに関して正確に解析を行うことができる。
図4は、このような連成解析手続きの流れを示す概念図である。
図4で表されるように、次のような手順で、解析時刻範囲iΔTd≦t<(i+1)ΔTdごとに解析を進めることにより、電磁界解析・回路解析連成解析を正確に進めることができる。
まず、第1の基板を含む解析空間である電磁界解析領域1では、第1電磁界解析部224が、第1の基板の解析に必要な空間的な微細度に応じてセルサイズ、タイムステップTAを設定しFDTD法により電磁界解析を行う。この際、第1の基板と回路解析問題を接続するポート1で電流源法による電圧、電流入出力タイミングでの情報連携と電流値保存を実行しつつ、解析時刻範囲iΔTd≦t<(i+1)ΔTdの間、第1回路解析部226が第1の回路解析を進める。なお、このとき、ポート2にはダミーデータ(たとえば、所定の定数値)が与えられる。
同様に、第2の基板を含む解析空間である電磁界解析領域1では、第2電磁界解析部234が、第2の基板の微細度に応じてセルサイズ、タイムステップTBを設定しFDTD法により電磁界解析を行う。この際、第2の基板と回路解析問題を接続するポート2で電流源法による電圧、電流入出力タイミングでの情報連携と電流値保存を実行しつつ、解析時刻範囲iΔTd≦t<(i+1)ΔTdの間、第2回路解析部236が第2の回路解析を進める。なお、このとき、ポート1にはダミーデータ(たとえば、所定の定数値)が与えられる。
また、2つの解析空間での電流源法による電流入力タイミングで保存した第1、第2の回路解析に入力された電流値を用いて、ケーブル内部状態解析部240は、解析時刻範囲iΔTd≦t<(i+1)ΔTdの間、第3の回路解析を行う。
続いて、時刻(i+1)ΔTdでの第3の回路解析の内部状態を第1、第2の回路解析の内部状態に代入する。
図5は、本発明の連携解析装置として機能するCPU120における機能の構成と情報の流れを表す図である。
CPU120は、全体の制御を行う全体制御部250と、解析空間の電磁界解析領域1と電磁界解析領域1上に存在するポート1についての解析値を計算するためのケーブルの回路解析の連成解析を行う第1連成解析部220と、解析空間の電磁界解析領域2と電磁界解析領域2上に存在するポート2についての解析値を計算するためのケーブルの回路解析の連成解析を行う第2連成解析部230と、ケーブルの回路解析を行いケーブルの内部状態を計算するケーブル内部状態解析部240で構成される。
図4において説明したとおり、第1連成解析部220からのポート1の電流情報と、第2連成解析部230からのポート2の電流情報とに基づき、ケーブル内部状態解析部240がケーブルの内部状態(ケーブル内部の電流値、電圧値の分布)を計算し、計算結果を、それぞれポート1とポート2の内部状態(電流値)として第1連成解析部220および第2連成解析部230の次の時間ステップの計算のために出力する。なお、このとき、ケーブル内部状態解析部240が計算したポート1とポート2の内部状態は、一旦、ポート電流ケーブル内部状態記憶部206に書き込まれてから、第1連成解析部220および第2連成解析部230に引き渡される。
図6は、第1連成解析部220の機能の構成と情報の流れを表す図であり、図7は、第2連成解析部230の機能の構成と情報の流れを表す図である。
図6に示すように、第1連成解析部220は、解析空間の電磁界解析領域1の電磁界解析を行う第1電磁界解析部224と、第1電磁界解析部224と連携することで解析空間の電磁界解析領域1上に存在するポート1についての解析値を計算するためのケーブルの回路解析を行う第1回路解析部226と、第1電磁界解析部224および第1回路解析部226の制御を行う第1連成解析制御部222で構成され、各時刻でのポート1の電流値は、ポート電流ケーブル内部状態記憶部206中のポート1電流記憶部206−1に保存される。
同様にして、図7に示すように、第2連成解析部230は、解析空間の電磁界解析領域2の電磁界解析を行う第2電磁界解析部234と、第2電磁界解析部234と連携することで解析空間の電磁界解析領域2上に存在するポート2についての解析値を計算するためのケーブルの回路解析を行う第2回路解析部236と、第2電磁界解析部234および第2回路解析部236の制御を行う第2連成解析制御部232で構成され、各時刻でのポート2の電流値は、ポート電流ケーブル内部状態記憶部206中のポート2電流記憶部206−2に保存される。
図8は、ケーブル内部状態解析部240の機能の構成と情報の流れを表す図である。
ケーブル内部状態解析部240は、ケーブルの回路解析について正確な内部状態を計算する第3回路解析部244と、第3回路解析部244の制御を行うケーブル内部状態解析制御部242で構成される。
以下では、連携解析装置の動作について説明する。
図9は、全体制御部の動作を表すフローチャートである。それぞれの処理を以下で説明する。
[初期化] ステップS102において、解析の設定を記述した解析条件入力ファイルの情報を元に次に挙げる初期化処理を行う。
すなわち、解析空間の電磁界解析領域1について計算のタイムステップΔT1、解析空間の電磁界解析領域2についての計算のタイムステップΔT2、2つの領域の解析を独立して進める時間間隔ΔTdを解析条件入力ファイルから読み込む。ただし、あらかじめケーブルの回路としての遅延時間をΔTd0として0<ΔTd<ΔTd0を満たすように設定されているものとする。また、第1電磁界解析部224、第2電磁界解析部234、全体解析のそれぞれの現在時刻を表す変数n,m,iを、それぞれ0に初期化する。
[時刻範囲更新] ステップS104において、2つの領域の解析を独立して進める時刻範囲を現在のiの値を元に更新する。時刻範囲の始点tsは次の式によって計算する。
ts=iΔTd ……………………式(6)
また、時刻範囲の終点teを次の式によって計算する。
te=min((i+1) ΔTd,Tend) ……………………式(7)
ただし、Tendは全体解析の終了時刻である。
[連成解析計算] ステップS106において、第1および第2連成解析部にts≦t<teの時刻範囲の解析実行指示を出し、計算終了まで待機する。
[終了判定] ステップS108において、たとえば、C++言語の判定式であれば、te==Tendとなる場合に解析を終了する。
[ケーブル内部状態解析計算] 一方、解析が終了していない場合は、ステップS110において、ケーブル内部状態解析部にts≦t<teの時刻範囲の解析実行指示を出し、計算終了まで待機する。ケーブル内部状態解析部では2つの連成解析部が計算に伴い出力したts≦t<teの間のポート電流をもとに解析を進め、ケーブル内部状態を更新する。
[第1および第2回路解析部の内部状態更新] ステップS112において、全体制御部250は、第1および第2連成解析部226,236に、第1および第2回路解析部226,236の内部状態をケーブル内部状態解析部240の第3回路解析部244で計算した内部状態で上書きする指示を出す。
[時刻更新] ステップS114において、時刻範囲の番号を表すiに1を加える。その後時刻範囲更新処理に移行する。
図10は、第1連成解析部220の動作を表すフローチャートである。それぞれの処理を以下で説明する。
[初期化] ステップS202において、全体制御部250の指示に従い、第1連成解析制御部222は、第1電磁界解析部224に初期化指示を出し、解析空間の電磁界解析領域1の計算を進めるための係数の初期化および、電界・磁界変数の初期化を行う。また、第1回路解析部226にも、同様に初期化指示を出し、回路解析の内部状態を初期化する。
第1回路解析部226の現在の解析時刻tcs1を0に初期化する。また、ポート1の現在の電流値I1をあらかじめ設定された値に初期化する。
[時刻nT1電界計算(ポート以外)] ステップS204において、ポート1以外の電磁界解析領域1の電界について第1電磁界解析部224に指示を出して、時刻nT1の電界計算を行う。
[回路解析電圧計算] ステップS206において、第1連成解析制御部222は、第1回路解析部226に指示を出し、第1回路解析部226の現在の解析時刻tcs1からnT1までポート1の電流値がI1であるとして回路解析を行い、時刻nT1でのポート1の電圧値V1を求める。この際I2の値には任意の値(例としてI2=0)を設定し解析を進める。tcs1をnT1に更新する。
[ポート1電界値更新] ステップS208において、電磁界解析領域1のポート1の電界変数E1をポート1のサイズΔz1と電圧値V1からE1=V1/Δz1のように計算する。
[時刻(n+1/2)T1磁界計算] ステップS210において、電磁界解析領域1の電界について第1電磁界解析部224に指示を出して、時刻(n+1/2)T1の磁界計算を行う。
[時刻(n+1/2)T1ポート1電流計算] ステップ212において、ポート1の周りの磁界値からポート1の電流I1をI1=A×Hの式により計算し、ポート1電流記憶部206−1に時刻(n+1/2)T1でのポート1の電流値I1として記録する。
[時刻範囲終了判定] ステップ214において、第1連成解析制御部222は、(n+1/2)T1≦teが「真」である場合、ステップS216の[内部状態更新]処理に移行させる。「偽」である場合、第1連成解析制御部222は、ステップS218の[n更新]処理に処理を移行させる。
[内部状態更新] ステップS216において、全体解析部250に時刻範囲計算が終了したことをあらわす情報を伝え、内部状態更新指示が出されるまで待機する。内部状態更新指示が出されたら、第1回路解析部226の保持する内部状態を第3回路解析部244から受け取った内部状態で上書きする。また回路解析部1の現在の解析時刻tcs1の値を回路解析部3の現在の解析時刻tcs3の値で上書きする。
[n更新] ステップS218において、第1連成解析制御部222は、nに1を加え、ステップS204の[時刻nT1電界計算(ポート以外)]処理に移行させる。
なお、第2連成解析部230の動作についても、第1連成解析部220の動作と同様である。
図11は、ケーブル内部状態解析部の動作を表すフローチャートである。それぞれの処理を以下で説明する。
[初期化] ステップS302において、全体制御部250の指示に従い、第3回路解析部244の現在の解析時刻tcs3,n3,m3を0に初期化する。また、第3回路解析部244の内部状態を初期化する。
[I1入力] ステップS304において、ケーブル内部状態解析制御部242は、第3回路解析部244の現在の解析時刻tcs3とn3*T1とが一致している場合には、時刻(n3+1/2)*T1のポート電流I1の値を、第3回路解析部244が算出した新たなI1とする(ステップS306)。一致していない場合には、ケーブル内部状態解析制御部242は、ステップS310の[I2入力]に処理を移行させる。
[n3更新] ステップS308において、ケーブル内部状態解析制御部242は、ステップ変数n3に1を加える。
[I2入力] ステップS310において、ケーブル内部状態解析制御部242は、第3回路解析部244の現在の解析時刻tcs3とm3*T2が一致している場合には、時刻(m3+1/2)*T2におけるポート電流I2を値を第3回路解析部244が算出した新たな新たなI2とする(ステップS312)。一致していない場合には、ケーブル内部状態解析制御部242は、ステップS316の[tnext更新]に処理を移行させる。
[m3更新] ステップS314にて、ケーブル内部状態解析制御部242は、m3に1を加える。
[tnext計算] ステップS316にて、ケーブル内部状態解析制御部242は、たとえば、C++言語であれば、以下の式
tnext=std::min(n3*T1,m3+*T1)
により、第3回路解析部244の次の中断時刻tnextを計算する。
[tcs3<=t<tnext回路解析] ステップS318にて、第3回路解析部244のは、時刻tcs3<=t<tnextの間の回路解析を現在のポート電流I1,I2を用いて計算する。
[tcs3更新] ケーブル内部状態解析制御部242は、第3回路解析部244の現在の解析時刻tcs3の新しい値としてtnextの値を設定する(S320)。
[時刻範囲終了判定] ステップS322にて、ケーブル内部状態解析制御部242は、たとえば、C++言語であれば、以下の式
te<=std::min((n3+1)*T1,(m3+1)*T1)
により判定が「真」になった場合、ステップS324の内部状態出力処理に移行する。一方、ケーブル内部状態解析制御部242は、「偽」になった場合には、ステップS304の[I1入力]の処理に戻る。
[内部状態出力] ステップS324にて、第1および第2連成解析部220,230に、第3回路解析部244の内部状態とtcs3の値を出力する。その後、全体解析部250から新しい時刻範囲の計算指示が出るまで待機し、計算指示があれば、ケーブル内部状態解析制御部242は、ステップS304の[I1入力]処理に移行する。
このような処理により、2枚の基板とその間を接続するケーブルのように電気的な結合のある2つの構造を解析する際、相互に電磁界的結合により与え合う影響が小さいと考えられる場合に適用することで必要な計算機リソースや解析時間を削減することができる。
さらに2つの電磁界解析領域でそれぞれの解析領域内に含まれる構造の微細度に応じて異なるセルサイズを用いて解析を行うことで、さらなる必要な計算機リソースや解析時間を削減することができる。さらに計算機資源の制約により、2つの電磁界解析を同一の計算機上で途中の内部状態を外部記憶装置などに保存しながら交換して交互に実行する際に、交換回数を少なくできるため効率よく解析を進めることができる。もしくは2つの電磁界解析をネットワーク的に遠い2つの計算機で進める際、通信頻度が少ないため効率よく解析を進めることができる。
また、本願発明では、基板からの放射、基板内部の電磁界分布をも、直接求めることができる。これにより、たとえば、ある信号線から基板内の別の信号線へ伝わるノイズなどを求めることも可能である。
なお、以上の説明では、回路解析と電磁界解析とを連成解析として実行する場合に、等価電流源モデルにより両者を結合しているが、たとえば、等価電圧源モデルによって結合させてもよい。この場合、電界値と電圧値との相互の変換により、または、磁界値と電流値との相互の変換により、回路解析と電磁界解析とが連成解析される。したがって、回路解析と電磁界解析との連成解析にあたって、変換される電界値または磁界値の一方をさす場合に、これらを総称して「電磁界値」と呼ぶ。
また、本願発明では、解析対象物として、2つの回路基板と、これらの回路基板を電気的に結合する回路素子とについて、電磁界解析と回路解析とを連携させて解析する手続きについて説明した。
このような解析対象物の個数は、上述のとおり2つの回路基板に限定されるものではない。さらに、「結合する回路素子」については、以上の説明では、ケーブルを具体例として説明したが、本発明の方法で正しく計算を進めるための条件は回路素子の2つのポート間に有限の遅延時間があるということだけで十分である。回路解析の内部で生じる計算誤差を除けば、内部に受動回路だけでなくトランジスタや電源などの能動素子を含んでいても、第1の回路解析部のポート1での出力値と第3の回路解析部のポート1での値は、遅延時間の間ポート2の入力値の影響を受けないために一致することになる。同様に、第2の回路解析部のポート2での出力値と第3の回路解析部のポート2での値は、遅延時間の間ポート1の入力値の影響を受けないために一致することになる。したがって、第3の回路解析部の内部状態は、基板1の電磁界解析と、基板2の電磁界解析と、ケーブルの回路解析を同期させて解析した際のケーブルの回路解析の内部状態と一致することになる。したがって、「結合する回路素子」としては、「有限の遅延時間を持つ伝送路などの回路素子」であれば、有限の遅延時間が生じれば内部の構造は任意の構造に対して、本発明を適用できる。有限の遅延時間を生じる構造の例として、Berkeley SPICEの伝送線路モデル(T element)やLCラダー回路がある。これらの構造を内部に含むことにより2つのポート間に有限の遅延時間をもつ回路素子モデルならば、本願発明は適用可能である。したがって、「結合する回路素子」としては、より特定的に表現するとすれば、「Berkeley SPICE等で使用される伝送線路モデル(T element)やLCラダー回路などの遅延時間を生じる構造を含むことにより、2つのポート間に有限の遅延時間をもつ任意の回路素子」に対して本発明を適用可能ということもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係るシミュレーション装置100の構成をブロック図形式で示す図である。 CPU120の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の連成解析手続きの概念を示す概念図である。 連成解析手続きの流れを示す概念図である。 本発明の連携解析装置として機能するCPU120における機能の構成と情報の流れを表す図である。 第1連成解析部220の機能の構成と情報の流れを表す図である。 第2連成解析部230の機能の構成と情報の流れを表す図である。 ケーブル内部状態解析部240の機能の構成と情報の流れを表す図である。 全体制御部の動作を表すフローチャートである。 第1連成解析部220の動作を表すフローチャートである。 ケーブル内部状態解析部の動作を表すフローチャートである。 FDTD法の解析セルを説明する図である。 FDTD法と回路シミュレータの結合を示す概念図である。 FDTD法と回路シミュレータとのデータの流れを時間を追って示した概念図である。 部品の等価回路を示す図である。 一般的な電子機器製品の構成を側面方向から見た概念図である。 図16に示した電子機器製品に対する回路シミュレーションを説明するための概念図である。
符号の説明
100 シミュレーション装置、102 コンピュータ本体、104 モニタ、105 バス、106 FDドライブ、108 光ディスクドライブ、110 キーボード、112 マウス、116 FD、118 CD−ROM、120 CPU、122 メモリ、124 ハードディスク、128 通信インターフェイス、200 回路・基板CADデータ、201 モデルDB、202 電磁界解析を実行するプログラム、203 回路解析を実行するプログラム、204 解析条件、205 解析モデル、206 ポート電流ケーブル内部状態記憶部、210 電磁界解析部、210 モデル作成部、220 第1連成解析部、222 第1連成解析制御部、224 第1電磁界解析部、226 第1回路解析部、230 第2連成解析部、232 第2連成解析制御部、234 第2電磁界解析部、236 第3回路解析部、240 ケーブル内部状態解析部。

Claims (6)

  1. 有限の遅延時間をもつ回路素子を介して電気的に結合された、第1の解析対象物と第2の解析対象物とに対し、電磁界回路連携解析を行なうシミュレーション装置であって、
    前記第1の解析対象物を含む第1の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なう第1の電磁界解析手段と、
    前記第1の電磁界解析手段と連携して、前記第1の解析領域において、前記回路素子の回路解析を行う第1の回路解析手段と、
    前記第2の解析対象物を含む第2の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なう第2の電磁界解析手段と、
    前記第2の電磁界解析手段と連携して、前記第2の解析領域において、前記回路素子の回路解析を行う第2の回路解析手段と、
    前記第1の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の一方の端子における、前記第1の電磁界解析手段で求めた電磁界値と、前記第2の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の他方の端子における、前記第2の電磁界解析手段で求めた電磁界値とを用いて、前記回路素子について回路解析を行なう第3の回路解析手段と、
    前記第1の回路解析手段と前記第2の回路解析手段の内部状態を、前記第3の回路解析手段で計算した内部状態で置き換える第3の連携手段とを備える、シミュレーション装置。
  2. 前記第1の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の一方の端子における、前記第1の電磁界解析手段で求めた電界値または磁界値と、電圧値または電流値とを相互に変換する第1の連携手段と、
    前記第1の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の一方の端子における、前記第1の電磁界解析手段で求めた電界値または磁界値、もしくは前記第1の変換手段により求めた電圧値または電流値を記憶する第1の記憶装置と、
    前記第2の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の他方の端子における、前記第2の電磁界解析手段で求めた電界値または磁界値と、電圧値または電流値とを相互に変換する第2の連携手段と、
    前記第2の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の一方の端子における、前記第2の電磁界解析手段で求めた電界値または磁界値、もしくは前記第2の変換手段により求めた電圧値または電流値を記憶する第2の記憶装置とをさらに備え、
    前記第3の回路解析手段は、前記回路素子について、前記第1および第2の記憶装置に記憶された2つの端子の情報に基づいて前記回路解析を行なう、請求項1記載のシミュレーション装置。
  3. 前記時間領域電磁界解析としてFDTD法を用いることを特徴とする、請求項1または2に記載のシミュレーション装置。
  4. 演算部を有するコンピュータに、有限の遅延時間をもつ回路素子を介して電気的に結合された、第1の解析対象物と第2の解析対象物とに対し、電磁界回路連携解析を実行させるためのシミュレーションプログラムであって、
    前記演算部が、前記第1の解析対象物を含む第1の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なう第1の電磁界解析ステップと、
    前記演算部が、前記第1の電磁界解析ステップと連携して、前記第1の解析領域において、前記回路素子の回路解析を行う第1の回路解析ステップと、
    前記演算部が、前記第2の解析対象物を含む第2の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なう第2の電磁界解析ステップと、
    前記演算部が、前記第2の電磁界解析ステップと連携して、前記第2の解析領域において、前記回路素子の回路解析を行う第2の回路解析ステップと、
    前記演算部が、前記第1の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の一方の端子における、前記第1の電磁界解析ステップで求めた電磁界値と、前記第2の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の他方の端子における、前記第2の電磁界解析ステップで求めた電磁界値とを用いて、前記回路素子について回路解析を行なう第3の回路解析ステップと、
    前記演算部が、前記第1の回路解析ステップと前記第2の回路解析ステップでの内部状態を、前記第3の回路解析ステップで計算した内部状態で置き換える第3の連携ステップとを備える、シミュレーションプログラム。
  5. 請求項4記載のシミュレーションプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 有限の遅延時間をもつ回路素子を介して電気的に結合された、第1の解析対象物と第2の解析対象物とに対し、電磁界回路連携解析を実行させるためのシミュレーション方法であって、
    前記第1の解析対象物を含む第1の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なう第1の電磁界解析ステップと、
    前記第1の電磁界解析ステップと連携して、前記第1の解析領域において、前記回路素子の回路解析を行う第1の回路解析ステップと、
    前記第2の解析対象物を含む第2の解析領域において、時間領域電磁界解析を行なう第2の電磁界解析ステップと、
    前記第2の電磁界解析ステップと連携して、前記第2の解析領域において、前記回路素子の回路解析を行う第2の回路解析ステップと、
    前記第1の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の一方の端子における、前記第1の電磁界解析ステップで求めた電磁界値と、前記第2の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の他方の端子における、前記第2の電磁界解析ステップで求めた電磁界値とを用いて、前記回路素子について回路解析を行なう第3の回路解析ステップと、
    前記第1の回路解析ステップと前記第2の回路解析ステップでの内部状態を、前記第3の回路解析ステップで計算した内部状態で置き換える第3の連携ステップとを備える、シミュレーション方法。
JP2007269423A 2007-10-16 2007-10-16 シミュレーション装置、シミュレーションプログラム、およびシミュレーションプログラムが格納された記録媒体 Expired - Fee Related JP4484914B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007269423A JP4484914B2 (ja) 2007-10-16 2007-10-16 シミュレーション装置、シミュレーションプログラム、およびシミュレーションプログラムが格納された記録媒体
US12/252,188 US8019578B2 (en) 2007-10-16 2008-10-15 Simulation method of electromagnetic field and circuit analysis on first and second targets coupled together by a circuit element simulation apparatus, and computer-readable medium storing simulation program for performing the method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007269423A JP4484914B2 (ja) 2007-10-16 2007-10-16 シミュレーション装置、シミュレーションプログラム、およびシミュレーションプログラムが格納された記録媒体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009098891A true JP2009098891A (ja) 2009-05-07
JP2009098891A5 JP2009098891A5 (ja) 2009-06-18
JP4484914B2 JP4484914B2 (ja) 2010-06-16

Family

ID=40562841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007269423A Expired - Fee Related JP4484914B2 (ja) 2007-10-16 2007-10-16 シミュレーション装置、シミュレーションプログラム、およびシミュレーションプログラムが格納された記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8019578B2 (ja)
JP (1) JP4484914B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012003546A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 解析方法および解析装置
WO2013031874A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 株式会社日立製作所 ノイズ等価回路

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5143052B2 (ja) * 2009-02-24 2013-02-13 株式会社日立製作所 ノイズ解析設計方法およびノイズ解析設計装置
JP2010262338A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Fujitsu Ltd 電磁流分布処理装置、電磁流分布処理方法、及び電磁流分布処理プログラム
US8812387B1 (en) 2013-03-14 2014-08-19 Csidentity Corporation System and method for identifying related credit inquiries
CN103500245B (zh) * 2013-09-11 2019-01-15 杭州易泰达科技有限公司 一种基于多回路法的场路瞬态-瞬态耦合仿真方法
CN104408227A (zh) * 2014-10-28 2015-03-11 浙江中科电声研发中心 一种扬声器失真特性的数值仿真分析方法
TWI526695B (zh) * 2014-12-11 2016-03-21 國立臺灣大學 電磁輻射特性的預測方法、電腦可讀取記錄媒體和模擬器
CN106257462A (zh) * 2015-06-16 2016-12-28 长沙理工大学 一种变压器内部短路故障非线性仿真的方法
US10380292B1 (en) * 2016-04-08 2019-08-13 Cadence Design Systems, Inc. Systems and methods for finite difference time domain simulation of an electronic design
CN106202654B (zh) * 2016-06-29 2018-08-07 河海大学 一种地下厂房多块体围岩变形的数值模拟方法
CN110516362A (zh) * 2019-08-28 2019-11-29 哈尔滨工程大学 一种多导体传输线电磁场分布的fdtd求解方法
CN111079357B (zh) * 2019-10-22 2023-07-21 重庆邮电大学 电磁波作用pcb上微带线的电磁干扰时域分析方法
CN113792464A (zh) * 2021-09-17 2021-12-14 中国恩菲工程技术有限公司 耦合接口交互方法、系统、仿真系统、设备及存储介质

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3633765B2 (ja) 1997-11-19 2005-03-30 富士通株式会社 シミュレーション装置及びシミュレーションプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US7149666B2 (en) * 2001-05-30 2006-12-12 University Of Washington Methods for modeling interactions between massively coupled multiple vias in multilayered electronic packaging structures
JP3860514B2 (ja) 2002-07-19 2006-12-20 ソニー株式会社 回路解析システム及びその解析方法
JP4233513B2 (ja) * 2004-11-04 2009-03-04 シャープ株式会社 解析装置、解析プログラム、および解析プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
US7356791B2 (en) * 2005-05-27 2008-04-08 Sonnet Software, Inc. Method and apparatus for rapid electromagnetic analysis
JP4644740B2 (ja) * 2006-12-28 2011-03-02 富士通株式会社 シミュレーションシステム、およびシミュレーションプログラム
JP4931643B2 (ja) 2007-03-02 2012-05-16 シャープ株式会社 電磁界回路連携解析装置、電磁界回路連携解析プログラム、電磁界回路連携解析プログラムを格納した記録媒体および電磁界回路連携解析方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012003546A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 解析方法および解析装置
WO2013031874A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 株式会社日立製作所 ノイズ等価回路
JPWO2013031874A1 (ja) * 2011-08-30 2015-03-23 株式会社日立製作所 ノイズ等価回路
US9500689B2 (en) 2011-08-30 2016-11-22 Hitachi, Ltd. Noise equivalent circuit

Also Published As

Publication number Publication date
US20090102470A1 (en) 2009-04-23
JP4484914B2 (ja) 2010-06-16
US8019578B2 (en) 2011-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4484914B2 (ja) シミュレーション装置、シミュレーションプログラム、およびシミュレーションプログラムが格納された記録媒体
US7149666B2 (en) Methods for modeling interactions between massively coupled multiple vias in multilayered electronic packaging structures
CN110728096B (zh) 制造集成电路的方法和设计集成电路的计算系统
US6938231B2 (en) Method and system for designing circuit layout
RU132297U1 (ru) Автоматизированная система проектирования электронных устройств
JP2003157296A (ja) 等価回路の導出方法、および、そのためのシステム
Sadrossadat et al. Nonlinear electronic/photonic component modeling using adjoint state-space dynamic neural network technique
KR101976489B1 (ko) 회로의 공통모드에 의한 전자파 방사 예측 장치 및 방법
US20160224707A1 (en) Apparatus and method for magnetic field simulation
JP4233513B2 (ja) 解析装置、解析プログラム、および解析プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
US20090055121A1 (en) Computer-readable medium storing electromagnetic field analysis program, and method of causing computer to perform electromagnetic field analysis
Lu A Preconditioning Approach for the Domain Decomposition Simulation of High-Speed Circuits
US9740804B2 (en) Chip-scale electrothermal analysis
Mologni et al. Accelerating the vehicle development process by employing EMI and EMC numerical analysis assisted by high performance computing
Liu et al. Efficient computation of high-order electromagnetic field derivatives for multiple design parameters in FDTD
JP4459171B2 (ja) 電磁界回路連携解析プログラム、記録媒体、および解析装置
JP4931643B2 (ja) 電磁界回路連携解析装置、電磁界回路連携解析プログラム、電磁界回路連携解析プログラムを格納した記録媒体および電磁界回路連携解析方法
Boesman et al. Spherical wave based macromodels for efficient system-level EMC analysis in circuit simulators part I: optimized derivation and truncation criteria
SONG et al. CO-SIMULATIONS OF MICROWAVE CIRCUITS AND HIGH-FREQUENCY ELECTROMAGNETIC FIELDS.
JP4637799B2 (ja) 電磁界回路連携解析プログラム、電磁界回路連携解析プログラムを格納した記録媒体、および電磁界回路連携解析装置
Tong et al. Introduction to Co-simulations of Microwave Circuits and High-Frequency Electromagnetic Fields
Li et al. Quasi‐static numerical modeling of miniature RF circuits based on lumped equivalent circuits
TWI856519B (zh) 用於記憶體模組電路之瞬態分析的方法、系統及非暫時性電腦可讀媒體
JP2006053733A (ja) 電磁界シミュレータおよび電磁界シミュレートプログラム
Sieiro et al. Synthesis of planar inductors in low temperature co-fired ceramic technology

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090407

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100302

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees