JP4931643B2 - 電磁界回路連携解析装置、電磁界回路連携解析プログラム、電磁界回路連携解析プログラムを格納した記録媒体および電磁界回路連携解析方法 - Google Patents

電磁界回路連携解析装置、電磁界回路連携解析プログラム、電磁界回路連携解析プログラムを格納した記録媒体および電磁界回路連携解析方法 Download PDF

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本発明は、有限差分時間領域法による電磁界解析法と過渡電気回路解析による回路解析法を結合した連携解析に関する。
電磁界回路連携解析では、電磁界解析で定義される電界や磁界と回路解析で定義される電圧や電流を関連付けながら解析を行なう。電磁界解析と回路解析とを融合した数値シミュレーションは、回路素子の特性とその周囲の電磁界現象を統一的に解析できるといった特徴を持っており、回路中を伝搬する高周波信号の解析に非常に有用であることが一般に知られている。
上述したような電磁界解析の1つの手法である有限差分時間領域法(以下、「FDTD(Finite Difference Time Domain)法」と呼ぶ)は、解析領域を格子で分割し、格子点に未知電磁界を配置するものである。FDTD法では、未知電界を配置する格子と未知磁界を配置する格子とを、格子の半分の幅だけずらすYee格子という構造により解析が行なわれる。FDTD法は、これらの未知電界および磁界と、隣接する未知磁界および電界との間に働く関係式をマクスウェルの電磁界方程式を差分化することによって導き、それらに基づき未知電界および磁界をあるタイムステップを単位に更新していくことで全体の電磁界挙動を求める解析手法である。この解析手法に従えば、あるタイムステップで電界を更新し、1/2タイムステップ後に磁界を更新し、1タイムステップ後に電界を更新するということを繰り返して、電界および磁界を交互に求めることができる。
また、現在、過渡電気回路解析用のツールとして、カリフォルニア大学バークレイ校により開発された、SPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)シミュレータが知られている。そのツールは、非常に複雑な電子装置におけるプロセスをシミュレートする効率的な手法を提供する。
SPICE等の回路シミュレータでは、まず、解析対象となる回路の節点における電流/電圧値を変数とする。そして、回路素子間の接続情報及び回路素子のパラメータが記述されたネットリストに対し、修正節点解析法を適用することで、非線形連立微分方程式を導出する。さらに、これを時間領域における差分とニュートン反復法を用いて代数方程式に変換する。この代数方程式を解くことで、解析時刻における回路の電流/電圧値を求めることができる。その後、時間領域における差分の分だけ解析時刻を進め、上記計算を繰り返すことにより回路の電圧/電流の過渡状態を求める。
非特許文献1では、集積回路等の回路をシミュレーションする方法として、FDTD法とSPICE等の回路シミュレータを組み合わせたハイブリット法が提案されている。この従来のFDTD法と回路シミュレータ(この場合はSPICE)とを結合する電磁界回路連携解析では、FDTDのセル内に、回路素子が組み込まれ、セルの1辺に対応する端子間に電流源とキャパシタを配置することでFDTD法と回路解析を結合する手法(電流源法)が用いられている。
また、特許文献1では、上記ハイブリット法の回路シミュレータにおいて、タイムステップが増減するものを用いた際に、FDTD法と回路シミュレータ間のデータ受け渡しを実現する方法の1つが提案されている。
上述したように、2端子部品の等価回路については、回路解析と電磁界解析の間に1つのポートを設定することで、電磁界回路連携解析を行なうことができる。また、3端子以上の部品の等価回路についても、2つ以上のポートを設定することで、同様に電磁界回路連携解析を行なうことができる。
上記のような方法により、FDTD法と回路シミュレータを連携させて1つの電磁界解析空間の電磁界分布と、その電磁界解析空間に存在する回路部品での電流・電圧を同時に解析する連携解析が実現される。
特開平11−153634号公報 宇野亨、「FDTD法による電磁界およびアンテナ解析」、第1版、コロナ社、1998年。
ところで、一般的な電子機器製品では、製品の動作に必要な内部の回路が複数の基板に分割され、それらがケーブルによって接続されているという構成がよく用いられる。
図12は、2つの基板から構成される回路を示す図である。図12に示すように、ケーブル70を介して電気的に結合される2つの基板72,74では、ケーブル70をまたがって伝送される信号線の信号品質やノイズ輻射が問題となることが多くある。このため、このような信号線についてシミュレーションを行なう必要がある。
ここで、非特許文献1および特許文献1で提案される技術を用いて、このような信号線のシミュレーションを行なうことを考える。
図13は、従来方法でモデル化された図12の回路を示す図である。図13に示すように、非特許文献1および特許文献1で提案される従来方法では、基板72および74を含む電磁界解析領域75について電磁界解析が実行される。また、基板72および74を結ぶケーブル70については、電磁界解析の結果に基づき、回路解析が実行される。この場合、基板72および74は、同一の電磁界解析領域に含まれるため、基板同士がケーブル以外の空間を通じて相互に与え合う電磁界的影響が小さいと考えられるときにおいても、基板間の空間についても電磁界解析を行なう必要が生じる。また、同一の電磁界解析空間であるため、たとえ基板の微細度が異なる場合でも、全体の空間をセルサイズ、タイムステップをより微細な基板に合わせて解析を行なうことになり、解析計算の際に必要以上の計算リソースを消費してしまう。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、効率的に解析を行なう電磁界回路連携解析装置を提供することである。
本発明によれば、回路素子を介して電気的に結合された、第1の解析対象物と第2の解析対象物とに対し、電磁界回路連携解析を行なう電磁界回路連携解析装置であって、第1の解析対象物を含む第1の解析領域において、電磁界解析を行なう第1の電磁界解析手段と、第2の解析対象物を含む第2の解析領域において、電磁界解析を行なう第2の電磁界解析手段と、回路素子について回路解析を行なう回路解析手段と、第1の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の一方の端子における、第1の電磁界解析手段で求めた電界値または磁界値と、電圧値または電流値とを相互に変換する第1の連携手段と、第2の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の他方の端子における、第2の電磁界解析手段で求めた電界値または磁界値と、電圧値または電流値とを相互に変換する第2の連携手段とを備える。
好ましくは、第1の電磁界解析手段および第2の電磁界解析手段は、有限差分時間領域法により電磁界解析を行なう。
好ましくは、第1の電磁界解析手段と第2の電磁界解析手段とは、それぞれ異なるタイムステップで電磁界解析を行ない、第1の連携手段、第2の連携手段および回路解析手段を制御する制御手段をさらに備え、制御手段は、(i)第1の電磁界解析手段および第2の電磁界解析手段において電界を計算する時刻を順次比較して、いずれか早い時刻ごとに回路解析を中断するよう回路解析手段を制御し、(ii)第1の電磁界解析手段および第2の電磁界解析手段のうち中断した時刻で電界計算を行なういずれかの電磁界解析手段に対し、中断した時刻での回路素子の端子における電圧値を変換した電界値を与え、当該電磁界解析手段から中断した時刻での電界計算の次に行なう磁界計算の結果を受け取るまで待機するよう当該電磁界解析手段に対応する連携手段を制御し、(iii)当該連携手段が磁界計算の結果に基づき変換した電流値を、中断した時刻以降の計算における端子の電流源値として設定し回路解析を行なうよう回路解析手段を制御する。
好ましくは、第1の電磁界解析手段が解析した、第1の解析領域における所定の位置での電界値または磁界値の少なくとも一方を出力する第1の電磁界解析結果出力手段と、第2の電磁界解析手段が解析した、第2の解析領域における所定の位置での電界値または磁界値の少なくとも一方を出力する第2の電磁界解析結果出力手段と、回路解析手段が解析した、所定の回路素子間の電圧または所定の回路素子を流れる電流の少なくとも一方を出力する回路解析結果出力手段とをさらに備える。
本発明の他の局面に従えば、演算処理部を有するコンピュータに、回路素子を介して電気的に結合された、第1の解析対象物と第2の解析対象物とに対し、電磁界回路連携解析を実行させるためのプログラムであって、演算処理部が、第1の解析対象物を含む第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップと、演算処理部が、第2の解析対象物を含む第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップと、演算処理部が、回路素子について回路解析を行なうステップとを備え、回路解析を行なうステップは、第1の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の一方の端子における、第1の電磁界解析を行なうステップで求めた電界値または磁界値を、電圧値または電流値に変換するステップと、第2の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の他方の端子における、第2の電磁界解析を行なうステップで求めた電界値または磁界値を、電圧値または電流値に変換するステップとを備える。
好ましくは、第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップと第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップにおいて、演算処理部は、それぞれ異なるタイムステップで電磁界解析を行ない、回路解析を行なうステップは、(i)第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップおよび第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップにおいて電界を計算する時刻を順次比較して、いずれか早い時刻ごとに回路解析を中断するステップと、(ii)第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップおよび第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップのうち中断した時刻で電界計算を行なういずれかの電磁界解析を行なうステップに対し、中断した時刻での回路素子の端子における電圧値を変換した電界値を与え、当該電磁界解析を行なうステップから中断した時刻での電界計算の次に行なう磁界計算の結果を受け取るまで待機するステップと、(iii)磁界計算の結果に基づき変換した電流値を、中断した時刻以降の計算における端子の電流源値として設定し回路解析を行なうステップとを含む。
本発明のさらに他の局面に従うと、上記電磁界回路連携プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
本発明のさらに他の局面に従うと、回路素子を介して電気的に結合された、第1の解析対象物と第2の解析対象物とに対し、電磁界回路連携解析を行なう方法であって、第1の解析対象物を含む第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップと、第2の解析対象物を含む第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップと、回路素子について回路解析を行なうステップとを備え、回路解析を行なうステップは、第1の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の一方の端子における、第1の電磁界解析を行なうステップで求めた電界値または磁界値を、電圧値または電流値に変換するステップと、第2の解析対象物と回路素子とを接続する回路素子の他方の端子における、第2の電磁界解析を行なうステップで求めた電界値または磁界値を、電圧値または電流値に変換するステップとを備える。
好ましくは、第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップと第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップにおいては、それぞれ異なるタイムステップで電磁界解析が行なわれ、回路解析を行なうステップは、(i)第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップおよび第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップにおいて電界を計算する時刻を順次比較して、いずれか早い時刻ごとに回路解析を中断するステップと、(ii)第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップおよび第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップのうち中断した時刻で電界計算を行なういずれかの電磁界解析を行なうステップに対し、中断した時刻での回路素子の端子における電圧値を変換した電界値を与え、当該電磁界解析を行なうステップから中断した時刻での電界計算の次に行なう磁界計算の結果を受け取るまで待機するステップと、(iii)磁界計算の結果に基づき変換した電流値を、中断した時刻以降の計算における端子の電流源値として設定し回路解析を行なうステップとを含む。
本発明によれば、効率的に電磁界回路連携解析を行なうことができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについては詳細な説明は繰り返さない。
以下の説明で明らかとなるように、本発明の電磁界回路連携解析装置では、回路素子を介して電気的に結合された2つの解析対象物について電磁界解析する際、各解析対象物を別々の解析領域に分けて電磁界解析を行なう。そして、回路素子については、解析対象物の磁界値等に基づいて回路解析を行なう。これにより、特に、2つの解析対象物間で相互に電磁界的結合により与え合う影響が小さいと考えられる場合に適用することで、必要な計算機リソースや解析時間を削減することができる。さらに、各解析領域において、解析対象物の構造の微細度に応じて異なる解析条件(たとえば、セルサイズやタイムステップ)を用いて解析を行なうことで、さらなる必要な計算機リソースや解析時間を削減することができる。
(1. 本発明のシステム構成)
図1は、本発明に係る電磁界回路連携解析装置100の一例を示す概念図である。
図1を参照して、電磁界回路連携解析装置100について説明する。
電磁界回路連携解析装置100は、コンピュータ本体102と、コンピュータ本体102に接続された表示装置としてのディスプレイ104と、同じくコンピュータ本体102に接続された入力装置としてのキーボード110およびマウス112とを備える。
コンピュータ本体102は、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)118等の光ディスク上の情報を読み込むための光ディスクドライブ108およびフレキシブルディスク(Flexible Disk、以下「FD」と呼ぶ)116に情報を読み書きするためのFDドライブ106に加えて、それぞれバス105に接続されたCPU(Central Processing Unit)120と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含むメモリ122と、直接アクセスメモリ装置、たとえば、ハードディスク124と、外部とデータの授受を行なうための通信インターフェイス128とを含んでいる。光ディスクドライブ108にはCD−ROM118などの光ディスクが装着される。FDドライブ106にはFD116が装着される。
ハードディスク124内には、解析対象となる回路基板や回路基板を電気的に結合させるケーブルについて、形状や基板の誘電率等の物理的性質を表現するパラメータ、解析条件(タイムステップやセルサイズなど)が格納された回路基板データ134と、時間領域の電磁界解析を行なう手法の一つであるFDTDを実行するプログラム135と、回路解析を実行するプログラム136などが格納される。ここで、たとえば、回路基板データ134は、通信インターフェイス128を介して、外部のデータベースから供給されてもよい。また、各プログラムは、FD116、またはCD−ROM118等の記録媒体によって供給されてもよいし、他のコンピュータにより通信回線を経由して供給されてもよい。また、FDTDや回路解析の実行は、通信インターフェイス128を介して、外部のコンピュータに実行させ、その結果をハードディスク124に格納させてもよい。
また、記憶装置、たとえば、ハードディスク124の記憶領域には、電磁界解析中の解析結果である電界値、磁界値を格納するための電界値記憶領域137および磁界値記憶領域138が設けられる。
なお、ここでは、FDTDを実行するプログラム135と回路解析を実行するプログラム136を総称して、電磁界回路連携解析プログラムとしている。
したがって、以下では、1つのコンピュータ装置内において、時間領域の電磁界解析と回路解析とが連携して実行されるものとして説明する。しかしながら、電磁界解析と回路解析とはそれぞれ別のコンピュータ装置で実行するものとして、この別々のコンピュータ装置間でデータを通信インターフェイス128を相互にやり取りして、連携解析を実行してもよい。
演算処理装置として機能するCPU120は、メモリ122をワーキングメモリとして、上述したFDTDを実行するプログラム135や回路解析を実行するプログラム136に対応した処理を実行する。
CD−ROM118は、コンピュータ本体に対してインストールされるプログラム等の情報を記録可能な媒体であれば、他の媒体、たとえば、DVD−ROM(Digital Versatile Disc)やメモリーカードなどでもよく、その場合は、コンピュータ本体102には、これらの媒体を読み取ることが可能なドライブ装置が設けられる。
FDTDを実行するプログラム135や回路解析を実行するプログラム136は、上述の通り、CPU120により実行されるソフトウェアである。一般的に、こうしたソフトウェアは、CD−ROM118、FD116等の記録媒体に格納されて流通し、光ディスクドライブ108またはFDドライブ106等により記録媒体から読み取られてハードディスク124に一旦格納される。または、コンピュータ本体102がネットワークに接続されている場合には、ネットワーク上のサーバから一旦ハードディスク124にコピーされる。そうしてさらにハードディスク124からメモリ122中のRAMに読み出されてCPU120により実行される。なお、ネットワーク接続されている場合には、ハードディスク124に格納することなくRAMに直接ロードして実行するようにしてもよい。
図1に示したコンピュータのハードウェア自体およびその動作原理は一般的なものである。したがって、本発明の機能を実現するに当り本質的な部分は、FD116、CD−ROM118、ハードディスク124等の記録媒体に記憶されたソフトウェアである。
なお、一般的傾向として、コンピュータのオペレーティングシステムの一部として様々なプログラムモジュールを用意しておき、アプリケーションプログラムはこれらモジュールを所定の配列で必要なときに呼び出して処理を進める方式が一般的である。そうした場合、当該ソフトウェア自体にはそうしたモジュールは含まれず、当該コンピュータでオペレーティングシステムと協働してはじめて電磁界回路連携解析が可能になる。しかし、一般的なプラットフォームを使用する限り、そうしたモジュールを含ませたソフトウェアを流通させる必要はなく、それらモジュールを含まないソフトウェア自体およびそれらソフトウェアを記録した記録媒体(およびそれらソフトウェアがネットワーク上を流通する場合のデータ信号)が実施の形態を構成すると考えることができる。
図2は、CPU120の機能的構成を示すブロック図である。
図2を参照して、CPU120の機能的構成を説明する。
CPU120は、FDTDを実行するプログラム135に従い電磁界解析を実行する、第1の電磁界解析部201および第2の電磁界解析部202と、回路解析を実行するプログラム136に従い回路解析を実行する回路解析部204と、第1の電磁界解析部201、第2の電磁界解析部202および回路解析部204を制御する制御部203から構成される。
第1の電磁界解析部201は、回路基板データ134から、第1の解析領域についての、セルサイズ、タイムステップTA、回路基板の媒質情報などを取得する。そして、これらに基づき、FDTD法を実行し、電界値や磁界値を電界値記憶領域137または磁界値記憶領域138に書き込む。
第2の電磁界解析部202は、回路基板データ134から、第2の解析領域についての、セルサイズ、タイムステップTB、回路基板の媒質情報などを取得する。そして、これらに基づき、FDTD法を実行し、電界値や磁界値を電界値記憶領域137または磁界値記憶領域138に書き込む。
回路解析部204は、回路基板データ134から、ネットリストや回路素子の結線情報を取得し、回路行列を生成する。回路解析の対象となる回路素子は、第1の解析領域にポートAを、第2の解析領域にポートBを持つ。回路解析部204は、第1の電磁界解析部201および第2の電磁界解析部202が導出した、当該ポートを含むセルの磁界値に基づき、電流源値を設定し、回路解析を実行する。この回路解析の詳細については、後の(2.2)節において説明する。回路解析で求めたポートの電圧値は、制御部203に出力する。
制御部203は、第1の電磁界解析部201、第2の電磁界解析部202および回路解析部204間において、解析結果をやり取りするタイミングを制御する。タイミング制御の詳細については後の(3)節で説明する。
(2. 電磁界回路連携解析方法)
(2.1)節では、非特許文献1で示されているような、電磁界回路連携解析の方法について説明する。次いで、(2.2)節において、本発明に係る連携解析方法について説明する。
(2.1 電磁界解析と回路解析との連携解析方法)
まず、電磁界解析を行なう手法の一つであるFDTD法について説明し、次いで連携解析するのに用いられる解析手法の例として電流源法について説明する。
FDTD法は、マクスウェルの電磁界方程式を差分化することによって数値計算する方法である。まず、解析領域を格子で分割し、格子の各辺の中心に電界、各面の中心に磁界を配置する、いわゆるYee格子という構造を取る。そして、マクスウェルの方程式を差分化すると、電界・磁界は、空間的に半セル、時間的に半タイムステップずらした位置に配置される。ここで、求めたい未知電界、未知磁界と隣接する1タイムステップ前の既知電界、既知磁界の間に働く関係式を電磁気学に基づくマクスウェル方程式から導くと次の式(1)および式(2)のようになる。
Figure 0004931643
なお、式中で太字は、当該変数がベクトルであることを示す。
式(1)はnタイムステップの電界E(ベクトル)、式(2)は(n+1/2)タイムステップの磁界H(ベクトル)についての関係式である。ただし、Δtem,μ,ε,σは、それぞれ、タイムステップ、透磁率、誘電率、導電率とする。
これらをもとに未知電界、未知磁界をあるタイムステップΔtemを単位に更新していくことで、解析領域全体の電磁界挙動を時間領域で求めることができる。
なお、FDTD法におけるタイムステップΔtemは、セルのサイズに対し、次の式(3)に示すCourant安定条件を満たす必要がある。
Figure 0004931643
ただし、cは光速、Δx,Δy,Δzはセルの各辺の長さを示す。
タイムステップΔtemが式(3)を満たさない場合は、算出された値が発散されてしまうことが一般に知られている。
このように、FDTD法では解析領域内の未知電界、未知磁界を陽解法により逐次的に計算することで解析対象の時間領域電磁界応答を解析できる。
次に、電磁界回路連携解析に用いられる、FDTD法と回路解析を直接結合する手法の一つである電流源法について説明する。
図3は、電流源法による連携解析の模式図である。図3(A)は、回路解析の対象となる回路素子を含むFDTDセルを示す図であり、図3(B)は、図3(A)のセルに対応する、電流源法の等価回路を示す図であり、図3(C)は、電流源法の概略的な処理の流れを示す図である。
図3を参照して、電流源法について説明する。図3(A)では、実線で示される格子セルの辺に沿って矢印の向きに電界が、点線で示される格子セルの辺に沿って矢印の向きに磁界が割り当てられている。Δx,Δy,ΔzはFDTDセルの各辺の長さを示し、実線の格子セルと点線の格子セルは、1/2Δx,1/2Δy,1/2Δzずつ、ずれて配置されている。ここでは、電界の割り当てられた辺abに、回路解析で動作解析する対象の回路素子が配置されているとする。
図3(C)を参照して、電流源法の処理の流れを説明する。まず、FDTD法にてセルの磁界を計算する(ステップS300)。
そして、回路素子の含まれるセルにアンペアの法則を適用し、z成分について展開すると、以下の式(4)が得られる。さらに、式(4)の左辺第1項のε(ΔxΔy)/Δzを等価的に平行平板コンデンサの容量Cとし、右辺をセルに流れる全電流Iとすると、式(4)は、式(5)のように書き直すことができる。
Figure 0004931643
ただし、JLは素子に流れる導電電流密度、VLは回路素子両端の電圧、ILは回路素子に流れる全電流とする。
セルに流れる全電流Iは、アンペアの法則を用いて素子の周りの磁界を面31に沿って周回積分して求められるが、磁界は一定であるため、Iは定電流源と考えることができる。したがって、式(5)は、図3(B)に示すように、電流源32とコンデンサ33と回路網34を含む等価回路として考えられる。
再び図3(C)にもどって、FDTDで求めた磁界Hから電流Iを計算し、電流源値Iとして回路解析に渡す(ステップS302)。そして、回路解析にてVLを求め、回路素子の含まれるセル辺の電界を計算するためVLをFDTD法に渡し(ステップS304)、ステップS306にて、セルの電界Eが計算される。
以上のようにして、回路解析とFDTD法が直接結合されることになる。これにより、電磁界との結合は回路の入出力端子だけを考えて解析することができる。
図4は、回路解析とFDTD法とのデータの流れを時系列的に示した図である。
図4を参照して、回路解析とFDTD法との間のデータの受け渡しについて説明する。なお、図4では、時刻(n−1)Δtemにおける電界強度En-1(ベクトル)および時刻(n−3/2)Δtemにおける磁界強度Hn-3/2(ベクトル)が既知であるとする。
時刻(n−1/2)Δtemにおける磁界強度Hn-1/2(ベクトル)は、既知であるEn-1、Hn-3/2を式(2)に代入し求めることができる。
しかしながら、時刻nΔtemにおける電界強度Enは、回路素子を含むセル(以下、「回路セル」と呼ぶ)と含まないセルで算出方法が異なる。
回路素子を含まないセルに関しては、式(1)にEn-1およびHn-1/2を代入することにより求める。
回路セルに関しては、次のようにして算出する。図3(B)の等価回路において、コンデンサ33の初期電圧値をVn-1=E n-1Δz、また、等価電流源を一定値In-1/2=Δx・Δy・∇×Hn-1/2とする。そして、時刻(n−1)ΔtemからnΔtemまでの時間刻み幅を十分細かく取って回路シミュレーションを行なう。
時刻nΔtemにおける回路素子の電圧値Vnは、回路セルの電界強度Eに変換されてFDTD法へと引き渡される。
時刻(n+1/2)Δtemでは、磁界強度Hn+1/2は、回路解析により求めた電圧から変換されたEn、およびFDTD法により求めたHn-1/2を、式(2)に代入して求めることができる。
以上のようにしてΔtemを単位に時刻を更新していくことで、解析領域全体の電磁界挙動を時間領域で求めることができる。
なお、電圧源法においても、同様にFDTD法で求めた電界から電圧源値を求め、FDTD法で磁界を求める時刻における電流値をSPICE等の回路シミュレータにより解析し、磁界に変換してFDTD法に渡して解析を進めることができる。
上記の議論から、このような定式化は、多端子回路にも拡張できることが容易に分かる。
図5は、3端子以上の回路網についての電流源法の等価回路を示した図である。特に、図5(A)は、3端子以上の回路網を示す図であり、図5(B)は、図5(A)で示す回路網についての電流源法における等価回路を示す図である。
図5を参照して、電流源法での多端子回路の扱いについて説明する。
図5(A)に示すように、回路網50は、端子1〜3を有する。ここで、端子1、2間をポートA、端子2、3間をポートBに設定する。
そして、図5(B)に示すように、各ポートに対し、2つの解析領域(第1の解析領域と第2の解析領域)におけるセルでの磁界値に対応する電流源51,53と、コンデンサ52,54を接続することで、同様に電磁界回路連携解析を行なうことができる。
図6は、回路解析とFDTD法とのデータの流れを時系列的に示した図である。
図6を参照して、回路解析とFDTD法との間のデータの受け渡しについて説明する。
図4で説明したように、回路解析で求めた電圧値とFDTD法で求めた磁界値とのやり取りが、各ポートにおいて行なわれる。ポートAでは、第1の解析領域における電磁界解析(FDTD1)と回路解析とで解析結果がやり取りされる。また、ポートBでは、第2の解析領域における電磁界解析(FDTD2)と回路解析とで解析結果がやり取りされる。
以上のようにして、多端子回路においても電流源法を用いることができる。
(2.2 本発明の電磁界回路連携解析方法)
図7は、本発明に係る解析対象物をモデル化した図である。
図7を参照して、本発明に係る解析対象物のモデル化について説明する。
本発明では、ケーブル70を介して接続される基板72,74を解析する場合、基板72,74を別々に含む第1の解析領域76および第2の解析領域78について電磁界解析を行ない、ケーブル70については、第1の解析領域76および第2の解析領域78においてケーブルの両端点に対応するセルの磁界値に基づいて回路解析を行なう。このように、第1の解析領域76における電磁界解析とケーブル70についての回路解析、第2の解析領域78における電磁界解析とケーブル70についての回路解析とをそれぞれ連携させて解析を行なう。
つまり、図5で示した等価回路において、ポートAには第1の解析領域76で求めた磁界値からポートAの電流値が設定される。また、ポートBには第2の解析領域78で求めた磁界値からポートBの電流値が設定される。
ここで、図6に示したように、第1の解析領域76、第2の解析領域78における電磁界解析でタイムステップが異なる場合、回路解析側でポートの電圧値を出力すべき時刻(電界計算時刻)のタイミングが異なる。そこで、本発明では、各解析領域における電磁界解析での電界計算時刻を比較し、電界計算時刻が早い方の時刻で一旦回路解析を中断する。そして、当該電磁界解析に対応するポートの電圧値を電界値に変換し、当該電磁界解析に与える。さらに、当該電磁界解析において次の磁界計算が行なわれるまで待機する。次いで、回路解析側では、磁界計算の結果からポート周囲の磁界値を受け取り、ポートに流れる電流値として設定する。このように設定されたポートの電流値に基づき回路解析を実行する。以上のような動作を繰り返すことで、電磁界回路連携解析を行なうことができる。
(3. 電磁界回路連携解析装置100への実装)
以上の発明に係る電磁界回路連携解析は、以下の手続きによってコンピュータソフトウェアとして実装できる。
以下、その手続きについてまとめる。
図8は、本発明に係る電磁界回路連携解析において、制御部203の処理の流れを示したフローチャートである。
図8を参照して、制御部203の動作について説明する。
まず、ステップS400において、制御部203は、ハードディスク124に格納されている回路基板データ134から、解析の設定を記述した解析条件、回路情報等のデータを読み込み、メモリ122等に展開する。そして、次の1から3に挙げる初期化処理を行なう。
1.制御部203は、第1の電磁界解析部201のタイムステップTA、第2の電磁界解析部202のタイムステップTBを読み込む。
2.制御部203は、第1の電磁界解析部201における現在時刻を表わす変数n、第2の電磁界解析部202における現在時刻を表わす変数m、回路解析部204における現在時刻を表わす変数tcsをゼロに初期化する。
3.制御部203は、ポートAでの電圧値VA、ポートBでの電圧値VBをゼロに初期化して記憶する。
次いで、ステップS402において、制御部203は、回路解析部204における現在時刻tcsが第1の電磁界解析部201における現在時刻n×TAと等しいか否かを判定する。
等しいと判断すれば(ステップS402において、YES)、ステップS404において、制御部203は、現在保存しているポート電圧VAの値を、現在時刻tcs(=n×TA)のポート電圧値VAとして、第1の電磁界解析部201に出力し、ステップS408の処理に進む。
一方、等しくないと判断すれば(ステップS402において、NO)、ステップS406において、制御部203は、回路解析部204における現在時刻tcsが第2の電磁界解析部202における現在時刻m×TBと等しいか否かを判定する。
等しいと判断すれば(ステップS406において、YES)、ステップS408において、制御部203は、現在保存しているポート電圧VBの値を、現在時刻tcs(=m×TB)のポート電圧値VBとして、第2の電磁界解析部202に出力し、ステップS410の処理に進む。
一方、等しくないと判断すれば(ステップS406において、NO)、ステップS410において、回路解析部204における現在時刻tcsが第1の電磁界解析部201における現在時刻n×TAと等しいか否かを判定する。
等しいと判断すれば(ステップS410において、YES)、ステップS412において、制御部203は、第1の電磁界解析部201から、時刻(n+1/2)×TAにおける、ポートを含むセルについての磁界値を変換したポート電流IAの値が入力されるのを待ち、この値を記憶する。
次いで、ステップS414において、制御部203は、第1の電磁界解析部201の現在時刻を表わす変数nに1を加えて更新し、ステップS416の処理に進む。
一方、等しくないと判断すれば(ステップS410において、NO)、ステップS416において、制御部203は、回路解析部204における現在時刻tcsが第2の電磁界解析部202における現在時刻m×TBと等しいか否かを判定する。
等しいと判断すれば(ステップS416において、YES)、ステップS418において、制御部203は、第2の電磁界解析部202から、時刻(m+1/2)×TBにおける、ポートを含むセルについての磁界値を変換したポート電流IBの値が入力されるのを待ち、この値を記憶する。
次いで、ステップS420において、制御部203は、第2の電磁界解析部202の現在時刻を表わす変数mに1を加えて更新する。
一方、等しくないと判断すれば(ステップS416において、NO)、ステップS422において、制御部203は、回路解析部203が次にポートの電圧値を出力すべき時刻tnextを計算する。ここでは、現時点における、時刻n×TAと時刻m×TBとを比較し、小さい方の時刻をtnextとする。
そして、ステップS424において、制御部203は、回路解析部204に対し、記憶しているポート電流IA,IBおよびtnextを出力する。
次いで、ステップS426において、制御部203は、回路解析部204から時刻tnextでのポート電圧VA,VBが入力されるのを待ち、これらの値を記憶する。
続いて、ステップS428において、制御部203は、回路解析部203の現在時刻tcsをtnextとする更新を行なう。
最後に、ステップS430において、制御部203は、予め指定された解析終了条件に基づき解析終了判定を行なう。たとえば、解析条件として予め指定された時刻Tmaxとtcsとを比較し、tcs≧Tmaxとなった場合に終了と判定する。終了条件を満たさなければ(ステップS430において、NO)、ステップS402の処理に戻る。一方、終了条件を満たせば(ステップS430において、YES)、処理を終了する。
以上のようにして、制御部203は処理を行なう。
図9は、本発明に係る電磁界回路連携解析において、第1の電磁界解析部201の処理の流れを示したフローチャートである。
図9を参照して、第1の電磁界解析部201の動作について説明する。
まず、ステップS500において、第1の電磁界解析部201は、ハードディスク124に格納されている回路基板データ134から、解析の設定を記述した解析条件、回路情報等のデータを読み込み、メモリ122に展開する。そして、FDTD解析に必要な各電磁界変数に対応する係数計算を行なう。また、各電界・磁界変数をゼロに初期化して電界値記憶領域137および磁界値記憶領域138に書き込む。また、タイムステップTA単位での時刻を表わす変数nを初期値ゼロで初期化する。
次いで、ステップS502において、第1の電磁界解析部201は、時刻n×TAでのポート以外の電界値を計算する。計算の詳細については、上記(2.1)節で説明した通りであるので省略する。
そして、ステップS504において、第1の電磁界解析部201は、制御部203が入力した時刻n×TAでのポート電圧値VAを読み込む。そして、そのポートに対応するセルサイズで除算して、ポート部分の電界値を計算する。
続いて、ステップS506において、第1の電磁界解析部201は、時刻(n+1/2)×TAでの磁界値を計算する。計算の詳細については、上記(2.1)節で説明した通りであるので省略する。
次いで、ステップS508において、第1の電磁界解析部201は、時刻(n+1/2)×TAでの磁界値から時刻(n+1/2)×TAでの電流値IAをアンペアの法則を用いて計算し、制御部203へ出力する。
そして、ステップS510において、第1の電磁界解析部201は、現在時刻が、予め解析条件で指定された電磁界情報(電界値および磁界値)出力の時刻であるか否かを判定する。
現在時刻が出力時刻であると判断すれば(ステップS510において、YES)、ステップS512において、第1の電磁界解析部201は、電界値を電界値記憶領域137に、磁界値を磁界値記憶領域138に書き込み、ステップS514の処理に進む。
一方、現在時刻が出力時刻と異なると判断すれば(ステップS510において、NO)、ステップS514において、第1の電磁界解析部201は、nに1を加えて更新する。
最後に、ステップS516において、第1の電磁界解析部201は、予め指定された解析終了条件に基づき解析終了判定を行なう。たとえば、解析条件として予め指定された時刻Tmaxとn×TAとを比較し、n×TA≧Tmaxとなった場合に終了と判定する。終了条件を満たさなければ(ステップS516において、NO)、ステップS502の処理に戻る。一方、終了条件を満たせば(ステップS516において、YES)、処理を終了する。
以上のようにして、第1の電磁界解析部201は処理を行なう。
図10は、本発明に係る電磁界回路連携解析において、第2の電磁界解析部202の処理の流れを示したフローチャートである。
図10を参照して、第2の電磁界解析部202の動作について説明する。
まず、ステップS600において、第2の電磁界解析部202は、ハードディスク124に格納されている回路基板データ134から、解析の設定を記述した解析条件、回路情報等のデータを読み込み、メモリ122に展開する。そして、FDTD解析に必要な各電磁界変数に対応する係数計算を行なう。また、各電界・磁界変数をゼロに初期化して電界値記憶領域137および磁界値記憶領域138に書き込む。また、タイムステップTB単位での時刻を表わす変数mを初期値ゼロで初期化する。
次いで、ステップS602において、第2の電磁界解析部202は、時刻m×TBでのポート以外の電界値を計算する。計算の詳細については、上記(2.1)節で説明した通りであるので省略する。
そして、ステップS604において、第2の電磁界解析部202は、制御部203が入力した時刻m×TBでのポート電圧値VBを読み込む。そして、そのポートに対応するセルサイズで除算して、ポート部分の電界値を計算する。
続いて、ステップS606において、第2の電磁界解析部202は、時刻(m+1/2)×TBでの磁界値を計算する。計算の詳細については、上記(2.1)節で説明した通りであるので省略する。
次いで、ステップS608において、第2の電磁界解析部202は、時刻(m+1/2)×TBでの磁界値から時刻(m+1/2)×TBでの電流値IBをアンペアの法則を用いて計算し、制御部203へ出力する。
そして、ステップS610において、第2の電磁界解析部202は、現在時刻が、予め解析条件で指定された電磁界情報(電界値および磁界値)出力の時刻であるか否かを判定する。
現在時刻が出力時刻であると判断すれば(ステップS610において、YES)、ステップS612において、第2の電磁界解析部202は、電界値を電界値記憶領域137に、磁界値を磁界値記憶領域138に書き込み、ステップS614の処理に進む。
一方、現在時刻が出力時刻と異なると判断すれば(ステップS610において、NO)、ステップS614において、第2の電磁界解析部202は、mに1を加えて更新する。
最後に、ステップS616において、第2の電磁界解析部202は、予め指定された解析終了条件に基づき解析終了判定を行なう。たとえば、解析条件として予め指定された時刻Tmaxとm×TBとを比較し、m×TB≧Tmaxとなった場合に終了と判定する。終了条件を満たさなければ(ステップS616において、NO)、ステップS602の処理に戻る。一方、終了条件を満たせば(ステップS616において、YES)、処理を終了する。
以上のようにして、第2の電磁界解析部202は処理を行なう。
図11は、本発明に係る電磁界回路連携解析において、回路解析部204の処理の流れを示したフローチャートである。
図11を参照して、回路解析部204の動作について説明する。
まず、ステップS700において、回路解析部204は、ハードディスク124に格納されている回路基板データ134から、解析の設定を記述した解析条件、回路情報等のデータを読み込み、メモリ122に展開する。そして、回路解析に必要な係数行列の初期化を行なう。さらに、回路解析の内部状態を動作点解析によって求め初期値を設定する。また、回路解析における解析時刻tcsをゼロに初期化する。
次いで、ステップS702において、回路解析部204は、制御部203から入力されたポート電流IA,IBを読み込む。また、制御部203から入力された次中断時刻tnextを読み込む。
そして、ステップS704において、回路解析部204は、時刻tcs<t≦tnextの間の回路解析を行なう。このとき、ポートの電流源として、ポート電流IA,IBの値を用いて解析する。また、回路解析実行中は、解析時刻を進めるたびに解析条件として予め定められた回路解析情報出力時刻であるかどうかを判定し、真である場合には回路網の電圧・電流値のうち、解析条件で指定された値を回路解析結果情報出力ファイル(図示しない)に出力する。時刻tnextまでの回路解析が終了したら回路解析時刻tcs=tnextとする。
続いて、ステップS706において、回路解析部204は、時刻tnextでのポート電圧値VA,VBを制御部203に出力する。
最後に、ステップS708において、回路解析部204は、予め指定された解析終了条件に基づき解析終了判定を行なう。たとえば、解析条件として予め指定された時刻Tmaxとtcsとを比較し、tcs≧Tmaxとなった場合に終了と判定する。終了条件を満たさなければ(ステップS708において、NO)、ステップS702の処理に戻る。一方、終了条件を満たせば(ステップS708において、YES)、処理を終了する。
以上のようにして、回路解析部204は処理を行なう。
なお、本発明に係る電磁界回路連携装置において、ユーザは、キーボード110等のインターフェイスを介し、解析領域で所定の位置を指定することができる。CPU120は、ユーザの操作に応じて、所定の位置での電磁界値等を電界値記憶領域137、磁界値記憶領域138から読み込んで、たとえば、ディスプレイ104に表示させる。これにより、ユーザは、指定した位置での電磁界値を視覚的に知ることができる。
上述したように、本発明の電磁界回路連携解析装置では、回路素子を介して電気的に結合された2つの解析対象物について電磁界解析する際、各解析対象物を別々の解析領域に分けて電磁界解析を行なう。そして、回路素子については、解析対象物の磁界値等に基づいて回路解析を行なう。これにより、特に、2つの解析対象物間で相互に電磁界的結合により与え合う影響が小さいと考えられる場合に適用することで、必要な計算機リソースや解析時間を削減することができる。さらに、各解析領域において、解析対象物の構造の微細度に応じて異なる解析条件(たとえば、セルサイズやタイムステップ)を用いて解析を行なうことで、さらなる必要な計算機リソースや解析時間を削減することができる。
また、大量のデータを高速に処理することが求められる電子機器製品開発において、レイアウト設計の段階で信号品質、電磁ノイズなどを精密かつ高速にシミュレーションすることで、基板をまたいだ信号線のレイアウト設計品質を向上させ、必要な試作回数の削減、設計期間の短縮効果を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る電磁界回路連携解析プログラムを実行する電磁界回路連携解析装置100の一例を示す概念図である。 CPU120の機能的構成を示すブロック図である。 電流源法による連携解析の模式図である。 回路解析とFDTD法とのデータの流れを時系列的に示した図である。 3端子以上の回路網についての電流源法の等価回路を示した図である。 回路解析とFDTD法とのデータの流れを時系列的に示した図である。 本発明に係る解析対象物をモデル化した図である。 本発明に係る電磁界回路連携解析において、制御部203の処理の流れを示したフローチャートである。 本発明に係る電磁界回路連携解析において、第1の電磁界解析部201の処理の流れを示したフローチャートである。 本発明に係る電磁界回路連携解析において、第2の電磁界解析部202の処理の流れを示したフローチャートである。 本発明に係る電磁界回路連携解析において、回路解析部204の処理の流れを示したフローチャートである。 2つの基板から構成される回路を示す図である。 従来方法でモデル化された図12の回路を示す図である。
符号の説明
32 電流源、33 コンデンサ、34 回路網、100 コンピュータ、102 コンピュータ本体、104 ディスプレイ、106 FDドライブ、108 光ディスクドライブ、110 キーボード、112 マウス、116 FD、118 CD−ROM、120 CPU、122 メモリ、124 ハードディスク、128 通信インターフェイス、134 回路基板データ、135 FDTDを実行するプログラム、136 回路解析を実行するプログラム、137 電界値記憶領域、138 磁界値記憶領域、201 第1の電磁界解析部、202 第2の電磁界解析部、203 制御部、204 回路解析部。

Claims (9)

  1. 回路素子を介して電気的に結合された、第1の解析対象物と第2の解析対象物とに対し、電磁界回路連携解析を行なう電磁界回路連携解析装置であって、
    前記第1の解析対象物を含む第1の解析領域において、電磁界解析を行なう第1の電磁界解析手段と、
    前記第1の解析領域とは重複せず、かつ前記第2の解析対象物を含む第2の解析領域において、電磁界解析を行なう第2の電磁界解析手段と、
    前記回路素子について回路解析を行なう回路解析手段と、
    前記第1の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の一方の端子における、前記第1の電磁界解析手段で求めた電界値または磁界値と、電圧値または電流値とを相互に変換する第1の連携手段と、
    前記第2の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の他方の端子における、前記第2の電磁界解析手段で求めた電界値または磁界値と、電圧値または電流値とを相互に変換する第2の連携手段とを備える、電磁界回路連携解析装置。
  2. 前記第1の電磁界解析手段および前記第2の電磁界解析手段は、有限差分時間領域法により電磁界解析を行なう、請求項1記載の電磁界回路連携解析装置。
  3. 前記第1の電磁界解析手段と前記第2の電磁界解析手段とは、それぞれ異なるタイムステップで電磁界解析を行ない、
    前記第1の連携手段、前記第2の連携手段および前記回路解析手段を制御する制御手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    i)前記第1の電磁界解析手段および前記第2の電磁界解析手段において電界を計算する時刻を順次比較して、いずれか早い時刻ごとに回路解析を中断するよう前記回路解析手段を制御し、
    ii)前記第1の電磁界解析手段および前記第2の電磁界解析手段のうち前記中断した時刻で電界計算を行なういずれかの電磁界解析手段に対し、前記中断した時刻での前記回路素子の端子における電圧値を変換した電界値を与え、当該電磁界解析手段から前記中断した時刻での電界計算の次に行なう磁界計算の結果を受け取るまで待機するよう当該電磁界解析手段に対応する連携手段を制御し、
    iii)当該連携手段が前記磁界計算の結果に基づき変換した電流値を、前記中断した時刻以降の計算における前記端子の電流源値として設定し回路解析を行なうよう前記回路解析手段を制御する、請求項2記載の電磁界回路連携解析装置。
  4. 前記第1の電磁界解析手段が解析した、前記第1の解析領域における所定の位置での電界値または磁界値の少なくとも一方を出力する第1の電磁界解析結果出力手段と、
    前記第2の電磁界解析手段が解析した、前記第2の解析領域における所定の位置での電界値または磁界値の少なくとも一方を出力する第2の電磁界解析結果出力手段と、
    前記回路解析手段が解析した、所定の回路素子間の電圧または前記所定の回路素子を流れる電流の少なくとも一方を出力する回路解析結果出力手段とをさらに備える、請求項3記載の電磁界回路連携解析装置。
  5. 演算処理部および記憶部を有するコンピュータに、回路素子を介して電気的に結合された、第1の解析対象物と第2の解析対象物とに対し、電磁界回路連携解析を実行させるためのプログラムであって、
    前記演算処理部が、前記第1の解析対象物を含む第1の解析領域において電磁界解析を行なうとともに当該電磁界解析の解析結果を前記記憶部に格納するステップと、
    前記演算処理部が、前記第1の解析領域とは重複せず、かつ前記第2の解析対象物を含む第2の解析領域において電磁界解析を行なうとともに当該電磁界解析の解析結果を前記記憶部に格納するステップと、
    前記演算処理部が、前記回路素子について回路解析を行なうステップとを備え、
    前記回路解析を行なうステップは、
    前記第1の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の一方の端子における、前記第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップで求めた前記記憶部に格納された電界値または磁界値を、電圧値または電流値に変換するステップと、
    前記第2の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の他方の端子における、前記第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップで求めた前記記憶部に格納された電界値または磁界値を、電圧値または電流値に変換するステップとを備える、電磁界回路連携解析プログラム。
  6. 前記第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップと前記第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップにおいて、前記演算処理部は、それぞれ異なるタイムステップで電磁界解析を行ない、
    前記回路解析を行なうステップは、
    i)前記第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップおよび前記第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップにおいて電界を計算する時刻を順次比較して、いずれか早い時刻ごとに回路解析を中断するステップと、
    ii)前記第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップおよび前記第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップのうち前記中断した時刻で電界計算を行なういずれかの電磁界解析を行なうステップに対し、前記中断した時刻での前記回路素子の端子における電圧値を変換した電界値を与え、当該電磁界解析を行なうステップから前記中断した時刻での電界計算の次に行なう磁界計算の結果を受け取るまで待機するステップと、
    iii)前記磁界計算の結果に基づき変換した電流値を、前記中断した時刻以降の計算における前記端子の電流源値として設定し回路解析を行なうステップとを含む、請求項5記載の電磁界回路連携解析プログラム。
  7. 請求項5または6記載の電磁界回路連携プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 記憶部を有するコンピュータが、回路素子を介して電気的に結合された、第1の解析対象物と第2の解析対象物とに対し、電磁界回路連携解析を行なう方法であって、
    コンピュータが、前記第1の解析対象物を含む第1の解析領域において電磁界解析を行なうとともに当該電磁界解析の解析結果を前記記憶部に格納するステップと、
    コンピュータが、前記第1の解析領域とは重複せず、かつ前記第2の解析対象物を含む第2の解析領域において電磁界解析を行なうとともに当該電磁界解析の解析結果を前記記憶部に格納するステップと、
    コンピュータが、前記回路素子について回路解析を行なうステップとを備え、
    前記回路解析を行なうステップは、
    前記第1の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の一方の端子における、前記第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップで求めた前記記憶部に格納された電界値または磁界値を、電圧値または電流値に変換するステップと、
    前記第2の解析対象物と前記回路素子とを接続する前記回路素子の他方の端子における、前記第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップで求めた前記記憶部に格納された電界値または磁界値を、電圧値または電流値に変換するステップとを備える、電磁界回路連携解析方法。
  9. 前記第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップと前記第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップにおいては、それぞれ異なるタイムステップで電磁界解析が行なわれ、
    前記回路解析を行なうステップは、
    i)前記第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップおよび前記第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップにおいて電界を計算する時刻を順次比較して、いずれか早い時刻ごとに回路解析を中断するステップと、
    ii)前記第1の解析領域において電磁界解析を行なうステップおよび前記第2の解析領域において電磁界解析を行なうステップのうち前記中断した時刻で電界計算を行なういずれかの電磁界解析を行なうステップに対し、前記中断した時刻での前記回路素子の端子における電圧値を変換した電界値を与え、当該電磁界解析を行なうステップから前記中断した時刻での電界計算の次に行なう磁界計算の結果を受け取るまで待機するステップと、
    iii)前記磁界計算の結果に基づき変換した電流値を、前記中断した時刻以降の計算における前記端子の電流源値として設定し回路解析を行なうステップとを含む、請求項8記載の電磁界回路連携解析方法。
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