JP2009098238A - 現像装置、画像形成装置、現像剤量の測定方法、及び現像装置の調整方法 - Google Patents

現像装置、画像形成装置、現像剤量の測定方法、及び現像装置の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】現像剤保持体が保持する現像剤の量を測定することができる現像装置、画像形成装置、及び現像剤量の測定方法を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、現像装置24を有し、現像装置24は、現像剤を保持し、感光体18に対して相対移動し、感光体18に対して現像剤を供給する円筒形状の現像スリーブ106と、レーザ光を照射して現像スリーブ106が保持する現像剤の量を測定する際に、基準として用いられるスタッド110とを有する。また、スタッド110は、現像スリーブ106の軸心に重なるように配置されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、現像装置、画像形成装置、現像剤量の測定方法、及び現像装置の調整方法に関する。
感光体と、トナーまたは現像剤を担持して感光体に供給する現像スリーブとを備える画像形成装置において、現像スリーブ上に形成されるトナー層または現像剤層の表面にレーザ光を照射し、その反射光の散乱光を検出することにより、トナー層または現像剤層の表面均一性を評価する手段を有する画像形成装置が知られている(特許文献1)。
特開2003−302836号公報
しかしながら、従来の技術では、現像剤保持体の表面に保持された現像剤の量を正確に測定することができないことがあるとの問題点があった。
本発明は、現像剤保持体が保持する現像剤の量を正確に測定することができる現像装置、画像形成装置、現像剤量の測定方法、及び現像装置の調整方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴とするところは、現像剤を保持し、潜像保持体に対して相対移動し、前記潜像保持体に現像剤を供給する現像剤保持体と、光を照射して前記現像剤保持体が保持する現像剤の量を測定する際に、基準として用いられる基準部と、を有する現像装置にある。
好適には、前記基準部は、前記現像剤保持体の回転中心に重なるように配置されたスタッドからなる。
また、好適には、前記現像剤保持体の内側に固定され、複数の磁極を備えた磁石をさらに有し、前記基準部は、前記現像剤保持体が移動する方向において互いに隣り合う磁極の間の位置に設けられ、測定を開始する位置の基準として用いられる。
また、好適には、前記現像剤保持体、又は前記現像剤保持体の移動に同期して移動し、前記現像剤保持体の移動方向における位置の検出に用いられる検出部をさらに有する。
また、好適には、前記現像剤保持体との間に所定間隔の隙間を形成するように配置され、前記現像剤保持体に保持された現像剤であって、前記隙間を通過しない現像剤を前記現像剤保持体から除去し、前記現像剤保持体が保持する現像剤の量を規制する規制部材をさらに有し、前記規制部材は、前記現像剤保持体との隙間の所定間隔が可変である。
また、本発明の第2の特徴とするところは、潜像を保持する潜像保持体と、前記潜像保持体が保持する潜像を現像する現像装置と、を有し、前記現像装置は、現像剤を保持し、前記潜像保持体に対して相対移動し、前記潜像保持体に現像剤を供給する現像剤保持体と、光を照射して前記現像剤保持体が保持する現像剤の量を測定する際に、基準として用いられる基準部と、を有する画像形成装置にある。
また、本発明の第3の特徴とするところは、基準位置から、現像剤を保持していない現像剤保持体表面までの第1の距離を測定する工程と、前記基準位置から、前記現像剤保持体に保持された現像剤層の表面までの第2の距離を測定する工程と、前記第1の距離及び前記第2の距離から前記現像剤層の層厚を算出する工程と、前記現像剤層の層厚から、前記現像剤保持体が保持する現像剤の量を算出する工程と、を有する現像剤量の測定方法にある。
また、好適には、前記第1の距離を測定する工程では、前記現像剤保持体の表面に光を照射し、照射された光の反射光を受光することにより前記第1の距離の測定がなされ、前記第2の距離を測定する工程では、前記現像剤層の表面に光を照射し、照射された光の反射光を受光することにより前記第2の距離の測定がなされる。
また、好適には、前記第1の距離を測定する工程及び前記第2の距離を測定する工程では、前記現像剤保持体の回転中に向けて光の照射がなされる。
また、好適には、前記第1の距離を測定する工程及び前記第2の距離を測定する工程では、複数の磁極を有し前記現像剤保持体の内側に設けられた磁石より生じる磁束密度のタンジェント成分の最大位置と、前記現像剤保持体の回転中心とを結ぶ直線に沿って光の照射がなされる。
また、好適には、測定された現像剤量を表示する工程をさらに有する。
また、好適には、測定された現像剤量が、予め定められた許容量内にない場合に警告を表示する工程をさらに有する。
また、本発明の第4の特徴とするところは、基準位置から、現像剤を保持していない現像剤保持体表面までの第1の距離を測定する工程と、前記基準位置から、前記現像剤保持体に保持された現像剤層の表面までの第2の距離を測定する工程と、前記第1の距離及び前記第2の距離から前記現像剤層の層厚を算出する工程と、前記現像剤層の層厚から、前記現像剤保持体が保持する現像剤の量を算出する工程と、算出された現像剤の量が、予め定められた許容量内であるか否かを判別する工程と、算出された現像剤の量が予め定められた許容量内でない場合に、前記現像剤保持体との間の所定間隔の隙間を形成するように配置され、前記現像剤保持体に保持された現像剤であって、前記隙間を通過しない現像剤を前記現像剤保持体から除去し、前記現像剤保持体が保持する現像剤の量を規制する規制部材を、前記現像剤保持体が保持する現像剤の量が前記予め定められた許容量に近づく方向に移動させる工程と、を有する現像装置の調整方法にある。
本発明によれば、現像剤保持体が保持する現像剤の量を正確に測定することができる現像装置、画像形成装置、現像剤量の測定方法、及び現像装置の測定方法を提供することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12内に画像形成部14と、給紙搬送部16とが設けられている。
画像形成部14は電子写真方式のもので、潜像保持体として用いられるドラム形状の感光体18と、感光体18を一様帯電する帯電装置20と、帯電装置20によって帯電された感光体18を露光して潜像を書き込む露光装置22と、露光装置22によって書き込まれた感光体18の潜像を現像する現像装置24と、現像装置24によって現像され、感光体18の表面に形成された現像剤像を用紙に転写する転写装置26と、感光体18に残存する現像剤をクリーニングするクリーニング装置28と、転写装置26により転写された用紙上の現像剤像を用紙に定着させる定着装置30とを有する。
現像装置24は、画像形成装置本体12内に着脱することができるようになっている。
給紙搬送部16は、用紙が収納される用紙収納容器40、40と、用紙収納容器40、40から、画像形成部14へ向けて用紙を送り出す送り出しロール42、42と、送り出された用紙を搬送する複数の搬送ロール44とを有する。
以上のように構成された画像形成装置10では、感光体18が帯電装置20により一様に帯電され、帯電された感光体18に、画像信号に基づいて露光装置22から発した光が照射されて潜像が形成され、この潜像が現像装置24の現像剤により現像されて現像剤像が形成される。
一方、用紙収納容器40に収納された用紙が、送り出しロール42によって、画像形成部14に向けて送り出され、転写装置26と感光体18との間に導かれ、感光体18上の現像剤像が転写装置26により用紙に転写され、この転写された現像剤像が定着装置30によって用紙に定着され、現像剤像が定着された用紙が画像形成装置本体12外へ排出される。
図2には、現像装置24が示されている。
現像装置24は、現像装置本体100を有し、現像装置本体100内に、現像ロール102と、第1のオーガ120と、第2のオーガ122が設けられている。また、現像装置本体100には、先端部が現像ロール102に対向するように規制部材124が取り付けられている。また、現像装置24は、ロータリーエンコーダ140を有している(図3参照)。
現像ロール102は、例えば、略円柱形状であって、一部が現像装置本体100から露出し、一部が現像装置本体100内に収納され、現像装置本体100から露出した部分が、感光体18に接触、又は微小な間隔で対向するように配置されている。
現像ロール102は、磁石として用いられ、例えば略円柱形上のマグロール104と、マグロール104を覆うように設けられた、現像剤保持体として用いられ、中空で例えば略円筒形状の現像スリーブ106とを有する。
マグロール104は、現像装置本体100に固定されていて、周方向に例えば5個等、複数の磁極を有する。すなわち、マグロール104は、周方向に、第1の磁極108a、第2の磁極108b、第3の磁極108c、第4の磁極108d、及び第5の磁極108eを有している。
第1の磁極108aは、現像スリーブ106に付着する現像剤の量を規制するために用いられる現像剤規制極として用いられ、規制部材124に対向する位置に配置されている。第2の磁極108bは、現像スリーブ106の回転に伴って現像剤を搬送するために用いられる第1搬送極として用いられ、第1の磁極108aと第3の磁極108cとの間の位置に設けられている。
また、第3の磁極108cは、感光体18に形成された潜像を現像するために直接に用いられる現像極として用いられ、現像スリーブ106が感光体18に接触、又は近接する位置に対抗するように設けられている。第4の磁極108dは、現像スリーブ106の回転に伴って現像剤を搬送するために用いられる第2搬送極として用いられていて、第3の磁極108cと第5の磁極108eの間の位置に設けられている。第5の磁極108eは、現像装置本体100内で現像剤を循環させるために用いられる循環極として用いられている。
これらの磁極の磁極プロファイルについては後述する。
現像スリーブ106は、図2に示す矢印C方向に回転可能であって、回転することにより現像装置本体100内に収納された現像剤を感光体18に接触、又は近接する位置まで搬送し、図2に示す矢印A方向に回転する感光体18の表面に形成された静電潜像を現像する。
第1のオーガ120は、図2に示す矢印E方向に回転して、現像装置本体100内の現像剤を図2における奥側から手前側へ搬送する。第2のオーガ122は、図2に示す矢印D方向に回転し、第1のオーガ120によって図2における手前側に搬送された現像剤を、図2における奥側へと搬送する。
規制部材124は、現像スリーブ106との間の所定間隔の隙間dを形成するように配置され、現像スリーブ106に保持された現像剤であって、隙間dを通過しない現像剤を現像スリーブ106から除去し、現像スリーブ106が保持する現像剤の量を規制する規制部材として用いられている。また、規制部材124は、現像スリーブ106との隙間dの所定間隔が可変となっている。すなわち、規制部材124は、現像装置本体100に対して、例えば上下に移動させることができるように、例えば規制部材124に形成された長孔(不図示)に挿入されたネジ126を用いて現像装置本体100に固定されていて、例えば出荷前に、現像スリーブ106との距離を調整することができるようになっている。
また、規制部材124は、後述する測定装置200が有する移動装置240を接続することができるようになっていて、移動装置240によって移動させることで、先端部と現像スリーブ106との距離を調整することができるようになっている。
図3には、現像ロール102の断面が示されている。
マグロール104は、先述のように現像装置本体100に固定されていて、例えば左側面側から突出するようにスタッド110が形成されている。スタッド110は、現像スリーブ106が保持する現像剤の量を測定する際に基準として用いられる基準部として用いられ、現像スリーブ106の回転中心(軸心)と重なるように配置されている。また、スタッド110は、先端部側が現像装置本体100の左側板100aから、現像装置本体100外へ突出するようになっている。また、スタッド110の先端部側は略円錐形状を有している。
現像スリーブ106の右側部には、例えばギアからなる被駆動伝達部材112が設けられていて、被駆動伝達部材112に、例えばモータからなる駆動源150が接続され、駆動源150からの駆動伝達を受けて回転することができるようになっている(図2の矢印C参照)。
また、現像スリーブ106には、ロータリーエンコーダ140が取り付けられている。ロータリーエンコーダ140は、現像スリーブ106の移動(回転)に同期して移動(回転)し、現像スリーブ106の移動方向(回転方向)における位置の検出に用いられる検出部(不図示)を備えている。
図4には、現像ロール102が示されている。
マグロール104に形成されたスタッド110の先端部には、後述するレーザ変位計220からレーザ光B1が照射され、スタッド110の先端部は、現像スリーブ106が保持する現像剤の量を測定する際に基準となる基準部として用いられる。このため、スタッド110の先端部は、レーザ光を拡散反射する部材或いは表面処理を施したものであることが望ましい。
また、マグロール104の表面には、位置検出部114が設けられている。位置検出部114は、マグロール104が保持する現像剤の量を測定する際に、測定を開始する位置の基準部として用いられ、例えば、位置検出部114から、現像スリーブ114が保持する現像剤量の、周方向と長手方向との測定が開始される。また、位置検出部114は、現像スリーブ106の回転方向において、互いに隣り合う磁極である第3の磁極108c(図2参照)と、第4の磁極108d(図2参照)との間の位置に設けられている。
位置検出部114は、例えば、マグロール104に凹部を設けたり、マグロール104の表面に傷を付けたりすること等により形成され、レーザ変位計220から照射されるレーザ光B2が、他の部分とは異なるように反射するようになっている。
図5には、現像装置24のマグロール104(図2参照)が備えた第1の磁極108a、第2の磁極108b、第3の磁極108c、第4の磁極108d、及び第5の磁極108eによる磁極プロファイルが示されている。
図5に示されるように、現像装置24においては、第1の磁極(層厚規制極)108aと、第5の磁極(循環極)108eとのなす角度θが、例えば略90度となっている。また、第1の磁極108aによる磁力のピークの半分の値を示す位置と、第5の磁極108eによる磁力のピークの半分を示す位置とのなる角度θが、例えば148度となっている。
また、第1の磁極108a、第3の磁極(現像極)、及び第5の磁極はNであり、第2の磁極(第1搬送極)、及び第4の磁極(第2搬送極)108dの磁極がSである。
図6には、現像スリーブ106に保持される現像剤の状態が模式的に示され、図6(a)には、特に第3の磁極(現像極)108cが設けられた位置における現像剤の状態が示され、図6(b)には、特に、第1の磁極(層厚規制極)108aと第2の磁極(第1搬送極)108bとの間の位置であって、磁力が極小となる位置における現像剤の状態が示されている。
図6(a)に示されるように、第3の磁極108cが設けられた位置においては、現像スリーブ106に保持される現像剤は、第3の磁極108cによる磁気吸引力により、磁気ブラシmが穂立を形成する。すなわち、磁気ブラシmは、現像スリーブ106の法線方向に沿って形成され、対抗する感光体18に向かって略直立した状態となっている。また、図6(b)に示されるように、マグロール104(図2参照)による磁力が極小となる位置においては、磁気ブラシmは、現像スリーブ106の周面と略平行に寝た状態(横倒状態)となっている。
以上のように構成された現像装置24では、第1のオーガ120、及び第2のオーガ122によって、現像装置本体100内の現像剤が、攪拌されつつ現像スリーブ106に向けて搬送される。そして、現像スリーブ106が回転することで、現像剤が現像スリーブ106に保持された状態で搬送される。この際、第1の磁極108aの位置で、現像剤は規制部材124によって層厚が規制され、層厚が規制された現像剤が第3の磁極108cへと搬送され、感光体18に形成された潜像の現像に用いられる。
図7には、本発明に係る現像剤量の測定方法に用いられる測定装置200が示されている。測定装置200は台部材202を有し、台部材202に、支持機構204を用いてレーザ変位計220が取り付けられている。また、台部材202には、支持機構206を用いて、吸引装置230が取り付けられている。また、台部材202には、画像形成装置10(図1参照)に装着される、又は画像形成装置10から取り外された現像装置24を支持する支持機構208が設けられている。
また、測定装置200は、支持機構208に支持された現像装置24に装着される移動装置240及び駆動源250、制御装置300、操作装置320、センサ280、及びセンサ282を有し、制御装置300には、操作装置320と、表示装置330とが接続されている。
支持機構204は、レーザ変位計220が移動することができるように、例えば重力方向下側から支持するようにレーザ変位計を支持している。支持機構206は、台部材202に固定された支柱212と、支柱212にヒンジ214を用いて取り付けられたアーム部材216とを有する。アーム部材216は支柱212に対して移動可能であり、アーム部材216を移動させることで、アーム部材216の先端側に取り付けられた吸引装置230を移動させることができるようになっている。支持機構208は、例えば、現像装置24の長手方向における両端側から現像装置24をクランプするように構成されている。
吸引装置230は、現像スリーブ106に保持された現像剤を吸引するために用いられ、吸引装置本体232と、吸引装置本体232に取り付けられたノズル234とを有する。吸引装置本体232には、図示を省略する真空吸引装置が接続されていて、この真空吸引装置を駆動させることによって、ノズル234の先端部から現像剤が吸引される。
移動装置240は、例えばアクチュエータからなり、規制部材124に連結され、規制部材124を現像装置本体100に対して移動させるために用いられ、規制部材124を移動させることで、規制部材124の先端部と現像スリーブ106と間の距離(ギャップ)を調整する。駆動源250は、例えばモータ等からなり、現像スリーブ106に接続され、現像スリーブ106を回転させるために用いられる。
レーザ変位計220は、図7に示すように現像スリーブ106にレーザ光を照射し、照射した光の反射光を受光することで、予め定められた位置から現像スリーブ106表面までの距離、又は予め定められた位置から現像スリーブ106の表面に保持された現像剤までの距離を測定する。
また、レーザ変位計220は、現像スリーブ106に対して相対的に移動することができるようになっている。より具体的には、レーザ変位計220は、図7に示すX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動可能であるとともに、図7に示すθ1方向(z軸を回転軸とする回転方向)、θ2(x軸を回転軸とする回転方向)に回転することができるようになっている。
すなわち、レーザ変位計220には、レーザ変位計220をX軸方向に移動させるX軸移動機構260と、Y軸方向に移動させるY軸移動機構262と、Z軸方向に移動させるZ軸移動機構264とが連結されている。また、レーザ変位計220には、レーザ変位計220を、θ1方向に回転するように移動させるθ1軸移動機構266と、θ2方向に回転するように移動させるθ2軸移動機構268とが連結されている。
レーザ変位計220は、現像装置24に対して相対移動すれば良い。したがって、現像装置24を台部材202に対して固定して、レーザ変位計220を移動させることに替えて、レーザ変位計220を台部材202に対して固定して、現像装置24を移動させるようにしても良い。
操作装置320は、例えば、操作パネル等からなり、操作者が測定装置200を操作する際の入力手段として用いられる。また、表示装置330は、例えば液晶表示装置、CRT等からなり、測定された現像剤の量や、測定装置200の操作方法のガイド等を表示するために用いられる。
図8には、測定装置200に装着された現像装置24と、現像装置24近傍に配置された測定装置200を構成する部材とが上方から示されている。
現像装置24は、先述のように、現像装置本体100の長手方向における両端側から支持機構208、208にクランプされるように支持されている。また、駆動源250は、先述の被駆動伝達部材112を介して現像スリーブ106に連結され、被駆動伝達部材112を介して現像スリーブ106に駆動を伝達するようになっている。
X軸移動機構260は、モータ等の駆動源270と、駆動源270からの駆動伝達を受けて回転する送りネジ272とを有し、送りネジ272が一方の方向に回転することで、レーザ変位計220を図8における右方向に移動させ、送りネジ272が他方に回転することでレーザ変位計220を図8における左側に移動させるように構成されている。
センサ280、センサ282は、それぞれ台部材202に固定されていて、センサ280は、支持機構204によって支持されたレーザ変位計220の位置を検知するために用いられ、センサ282は、支持機構208に支持された現像装置24の位置を検知するために用いられる。
図9には、制御装置300が示されている。
図9に示されるように制御装置300は、例えばCPUからなる主制御部304を有し、主制御部304にレーザ変位計220からの出力、操作装置320からの出力、センサ280からの出力、及びセンサ282からの出力が入力される。また、主制御部304には、現像装置24に設けられたロータリーエンコーダ140からの出力が入力される。
また、主制御部304には、X軸移動機構260、Y軸移動機構262、Z軸移動機構264、θ1軸移動機構266、及びθ2軸移動機構268が接続されていて、X軸移動機構260、Y軸移動機構262、Z軸移動機構264、θ1軸移動機構266、及びθ2軸移動機構268が、主制御部304によって制御される。また、主制御部304には、レーザ変位計220、吸引装置230、移動装置240、及び駆動源250が接続されていて、レーザ変位計220、吸引装置230、移動装置240、及び駆動源250が主制御部304により制御される。また、主制御部304には、表示装置330が接続されている。
図10には、以上のように構成された測定装置200による現像スリーブ106に付着した現像剤の量を測定する方法の一例の概略が説明されている。
現像スリーブ106に付着した現像剤の量を測定するには、図10(a)に示すように、まず、レーザ変位計220から現像剤が付着していない現像スリーブ106までの距離L1、又は基準位置として用いられるスタッド110から現像剤が付着していない現像スリーブ106までの距離を測定する。この距離L1は、第1の距離として用いられる。
次に、現像スリーブ106の全周にわって現像剤を付着させ、図10(b)に示すように、レーザ変位計220から現像スリーブ106に付着した現像の表面までの距離L2、または、スタッド110から現像スリーブ106105に付着した現像剤の表面までの距離を測定する。この距離L2は、第2の距離として用いられる。
次に、L2からL1を減算することで、現像スリーブ106に付着した現像剤の厚さdを現像スリーブ106の全周にわたって算出する。すなわち、図11に示すように、位置検出部114(図4参照)を、周方向における基準(角度、0度の位置)として、現像ロール102の中心からの角度で示される位置ごとにL2からL1を減算し、現像スリーブ106の位置ごとの現像剤の厚さdを算出する。
スタッド110を基準位置として用いる場合は、スタッド110から現像剤表面までの距離L4から、スタッド110から現像スリーブ106表面までの距離L3を減算することで、現像剤の厚さdを算出する。この場合、距離L3が第1の距離として用いられ、距離L4が第2の距離として用いられる。
次に、厚さdに予め定められた定数を積算することで、現像スリーブ106の全周に付着した現像剤の重量、又は体積の少なくともいずれか一方で示される現像剤の量を算出する。なお、以上の説明では、距離L1を測定した後に距離L2を測定する例を示したが、距離L2を測定した後に、現像スリーブ106に付着した現像剤を除去し、距離L1を測定しても良い。また、以上で説明をした距離L1、及び距離L2からの現像剤の量の算出は、制御装置300(図7参照)で行われる。
図12には、制御装置300による測定装置200の制御フローが示されている。
操作装置320からの出力により、制御フローがスタートすると、ステップS102で、主制御部304は、X軸移動機構260、Y軸移動機構262、Z軸移動機構264、θ1軸移動機構266、及びθ2軸移動機構268を駆動させ、レーザ変位計220が現像装置24に対して予め定められた測定のための位置に配置されるように、レーザ変位計220を移動させる。
次のステップS104で、主制御部304は、センサ280及びセンサ282からの出力に基づき、レーザ変位計220が現像装置24に対して予め定められた位置に配置されたことを確認した後、次にステップS106に進む。
この実施形態では、ステップS102とステップS104とで、主制御部304は、X軸移動機構260、Y軸移動機構262、Z軸移動機構264、θ1軸移動機構266、及びθ2軸移動機構268を駆動させることで、現像装置24に対するレーザ変位計220の位置決めを行っているが、これに替えて、操作者(測定者)による直接の取り付け作業で現像装置24の位置決めを行っても良い。操作者による直接の作業で、レーザ変位計220の位置決めを行う場合、例えば、レーザ変位計220に突起等からなる押し当て部を設け、この押し当て部が押し当てられる被押し当て部を現像装置24に設け、例えば弾性体からなる押し当て部材等を用いてレーザ変位計220を現像装置24に押し当てるようにすれば良い。
ステップS106では、現像スリーブ106の表面から現像剤の除去がなされる。すわわち、主制御部304は、吸引装置230を予め定められた所定時間の間、駆動させると共に、駆動源250を駆動させて現像スリーブ106を、画像形成を行う際に回転する方向(図2の矢印Cを参照)とは逆方向に回転させる。この際、吸引装置230を駆動する所定時間は、少なくとも現像スリーブ106が少なくとも360度以上回転し、現像スリーブ106の周面の全部分が、吸引装置230のノズル234近傍を通過するように定められる。
また、ステップS106において、主制御部304が現像スリーブ106を現像動作時とは逆の方向に回転させ、吸引装置230を駆動させることに替えて、現像スリーブ106を現像動作時と逆方向に回転させることだけをするようにしても良い。現像スリーブ106を現像動作時と逆方向に回転させることで、現像スリーブ106の表面に保持された現像剤は、図5に磁極プロファイルが示される磁力を受けて、現像スリーブ106の表面から落下するように除去される。
次のステップS108は、第1の距離を測定する工程にあたり、スタッド110から現像スリーブ106の表面までの距離L3が測定される。すなわち、主制御部304は、レーザ変位計220を駆動させ、レーザ変位計220から現像スリーブ106にレーザ光を照射させ、照射したレーザ光の反射光を受光して、レーザ変位計220から出力される測定値データを受領し記憶する。
次のステップS110では、主制御部304は、現像スリーブ106に現像剤を保持させる。すなわち、主制御部304は、駆動源250を駆動させ、現像スリーブ106を画像形成がなされる場合と同じ方向に少なくとも360度以上回転させて、現像ロール102の全周に現像剤を保持させる。
次のステップS112は、第2の距離を測定する工程にあたり、スタッド110から現像スリーブ106が保持する現像剤の表面までの距離L4の測定がなされる。すなわち、主制御部304は、レーザ変位計220を駆動させ、レーザ変位計220から現像スリーブ106が保持する現像剤にレーザ光を照射させ、照射したレーザ光の反射光を受光して、レーザ変位計220から出力される測定値データを受領し記憶する。
次のステップS114は、現像剤の層厚を算出する工程と、現像剤層を算出する工程とにあたり、主制御部304は、レーザ変位計220から入力された距離L4と距離L3とのデータから、先に図10、図11を参照して説明したように、現像剤の層厚dを算出し、算出された層厚dから現像スリーブ106が保持する現像剤の量を算出する。そして、次のステップS116で算出された値が表示装置330に表示され、現像剤の量を測定する一連の制御が完了する。
ステップS108とステップS112において、レーザ変位計220から現像スリーブ106、又は現像スリーブ106が保持する現像剤にレーザ光を照射する場合に、レーザ光の照射は、現像スリーブの回転中心に向けてなされる(図10参照)。
さらに、ステップS108とステップS112において、レーザ変位計220から現像スリーブ106、又は現像スリーブ106が保持する現像剤にレーザ光を照射する場合に、レーザ光の照射は、現像スリーブ106の回転方向において第3の磁極108cと第4の磁極108dとの間の位置であって、図5に示されるマグロール104により生じる磁束密度のタンジェント成分の最大位置と、前記現像剤保持体の回転中心とを結ぶ直線に沿ってレーザ光の照射がなされる。
測定装置200は、現像スリーブ106に付着した絵現像剤の量を測定することに加えて、測定された現像剤の量から規制部材124の位置を移動させ、現像装置22を調整する機能を有している。すなわち、ステップS116に続くステップS120で、主制御部304は、測定された現像剤の量が予め定められ、記憶された許容範囲内にあるか否かの判別を行い、測定結果が許容範囲内であれば、一連の制御が終了する。
一方、ステップS120で、現像スリーブ106が保持する測定された現像剤の量が、予め定められ記憶された範囲内にないとの判別がなされた場合、主制御部304は、ステップS122で表示装置330に警告を表示させた後に、規制部材124を現像装置本体100に対して移動させる。すなわち、現像スリーブ106に付着した現像剤の量が予め定められた許容量よりも多い場合は、主制御部304は、表示装置330に警告を表示させた後、移動装置240を駆動させ、規制部材124を、許容量よりも多い現像剤の量に応じて、現像スリーブ106に接近させる方向へ規制部材124を移動させる。
一方、現像スリーブ106に付着した現像剤の量が予め定められた許容量よりも少ない場合は、ステップS122において、主制御部304は、ステップS122で表示装置330に警告を表示させた後、次のステップS124で、移動装置240を駆動させ、規制部材124を、許容量に不足する現像剤の量に応じて現像スリーブ106から離間させる方向へと移動させる。
ステップS122で規制部材124の移動がなされた後、ステップS106に戻り、規制部材124の移動がなされた状態において現像スリーブ106に保持される現像剤量の測定が再びなされる。
以上述べたように、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等が画像形成装置、及びこのような画像形成装置に用いられる現像装置と、例えば現像スリーブ等に付着した現像剤の量を測定する現像剤量の測定方法と、現像装置の調整方法に適用することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す正面である。 本発明の実施形態に係る現像装置の構成を正面から示す断面図である。 図2に示される現像装置の構成を左側面側から示す断面図である。 図2に示される現像装置が有する現像ロールを示す斜視図である。 図4に示される現像ロールが有するマグロールに配置されている各磁石による磁力プロファイルを示す図である。 図4に示される現像ロールが有する現像スリーブ表面の現像剤の穂立ちを示し、図6(a)は現像剤の穂立ちが略直立した状態を示す説明図であり、図6(b)は現像剤の穂立ちが横倒した状態を示す説明図である。 本発明に係る現像剤量の測定方法に用いられる測定装置の概略構成を示す正面図である。 図7に示される測定装置に装着された現像装置と、該現像装置近傍に配置された構成とを示す平面図である。 図7に示される測定装置が有する制御装置を示すブロック図である。 図7に示される測定装置による測定の方法を説明し、図10(a)はスリーブまでの距離を測定する方法を説明する説明図であり、図11(b)は、現像スリーブに付着した現像剤までの距離を測定する方法を説明する説明図である。 図7に示される測定装置によって測定された、現像スリーブまでの距離、及び現像スリーブに保持された現像剤の表面までの距離のデータを示すグラフである。 図7に示される測定装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
18 感光体
24 現像装置
102 現像ロール
104 マグロール
106 現像スリーブ
108a 第1の磁極
108b 第2の磁極
108c 第3の磁極
108d 第4の磁極
108e 第5の磁極
110 スタッド
114 位置検出部
124 規制部材
140 ロータリーエンコーダ
200 測定装置
220 レーザ変位計
230 吸引装置
240 移動装置
300 制御装置
304 主制御部
320 操作装置
330 表示装置

Claims (13)

  1. 現像剤を保持し、潜像保持体に対して相対移動し、前記潜像保持体に現像剤を供給する現像剤保持体と、
    光を照射して前記現像剤保持体が保持する現像剤の量を測定する際に、基準として用いられる基準部と、
    を有する現像装置。
  2. 前記基準部は、前記現像剤保持体の回転中心に重なるように配置されたスタッドからなる請求項1記載の現像装置。
  3. 前記現像剤保持体の内側に固定され、複数の磁極を備えた磁石をさらに有し、
    前記基準部は、前記現像剤保持体が移動する方向において互いに隣り合う磁極の間の位置に設けられ、測定を開始する位置の基準として用いられる請求項1記載の現像装置。
  4. 前記現像剤保持体、又は前記現像剤保持体の移動に同期して移動し、前記現像剤保持体の移動方向における位置の検出に用いられる検出部をさらに有する請求項1乃至3いずれか記載に現像装置。
  5. 前記現像剤保持体との間に所定間隔の隙間を形成するように配置され、前記現像剤保持体に保持された現像剤であって、前記隙間を通過しない現像剤を前記現像剤保持体から除去し、前記現像剤保持体が保持する現像剤の量を規制する規制部材をさらに有し、
    前記規制部材は、前記現像剤保持体との隙間の所定間隔が可変である請求項1乃至4いいずれか記載の現像装置。
  6. 潜像を保持する潜像保持体と、
    前記潜像保持体が保持する潜像を現像する現像装置と、
    を有し、
    前記現像装置は、
    現像剤を保持し、前記潜像保持体に対して相対移動し、前記潜像保持体に現像剤を供給する現像剤保持体と、
    光を照射して前記現像剤保持体が保持する現像剤の量を測定する際に、基準として用いられる基準部と、
    を有する画像形成装置。
  7. 基準位置から、現像剤を保持していない現像剤保持体表面までの第1の距離を測定する工程と、
    前記基準位置から、前記現像剤保持体に保持された現像剤層の表面までの第2の距離を測定する工程と、
    前記第1の距離及び前記第2の距離から前記現像剤層の層厚を算出する工程と、
    前記現像剤層の層厚から、前記現像剤保持体が保持する現像剤の量を算出する工程と、
    を有する現像剤量の測定方法。
  8. 前記第1の距離を測定する工程では、前記現像剤保持体の表面に光を照射し、照射された光の反射光を受光することにより前記第1の距離の測定がなされ、
    前記第2の距離を測定する工程では、前記現像剤層の表面に光を照射し、照射された光の反射光を受光することにより前記第2の距離の測定がなされる、
    請求項7記載の現像剤量の測定方法。
  9. 前記第1の距離を測定する工程及び前記第2の距離を測定する工程では、前記現像剤保持体の回転中心に向けて光の照射がなされる請求項8記載の現像剤量の測定方法。
  10. 前記第1の距離を測定する工程及び前記第2の距離を測定する工程では、複数の磁極を有し前記現像剤保持体の内側に設けられた磁石より生じる磁束密度のタンジェント成分の最大位置と、前記現像剤保持体の回転中心とを結ぶ直線に沿って光の照射がなされる請求項9記載の現像剤量の測定方法。
  11. 測定された現像剤量を表示する工程をさらに有する請求項7乃至10いずれか記載の現像剤量の測定方法。
  12. 測定された現像剤量が、予め定められた許容量内にない場合に警告を表示する工程をさらに有する請求項7乃至11いずれか記載の現像剤量の測定方法。
  13. 基準位置から、現像剤を保持していない現像剤保持体表面までの第1の距離を測定する工程と、
    前記基準位置から、前記現像剤保持体に保持された現像剤層の表面までの第2の距離を測定する工程と、
    前記第1の距離及び前記第2の距離から前記現像剤層の層厚を算出する工程と、
    前記現像剤層の層厚から、前記現像剤保持体が保持する現像剤の量を算出する工程と、
    算出された現像剤の量が、予め定められた許容量内であるか否かを判別する工程と、
    算出された現像剤の量が予め定められた許容量内でない場合に、前記現像剤保持体との間の所定間隔の隙間を形成するように配置され、前記現像剤保持体に保持された現像剤であって、前記隙間を通過しない現像剤を前記現像剤保持体から除去し、前記現像剤保持体が保持する現像剤の量を規制する規制部材を、前記現像剤保持体が保持する現像剤の量が前記予め定められた許容量に近づく方向に移動させる工程と、
    を有する現像装置の調整方法。
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