JP2009098019A - 時間計測回路 - Google Patents
時間計測回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009098019A JP2009098019A JP2007270419A JP2007270419A JP2009098019A JP 2009098019 A JP2009098019 A JP 2009098019A JP 2007270419 A JP2007270419 A JP 2007270419A JP 2007270419 A JP2007270419 A JP 2007270419A JP 2009098019 A JP2009098019 A JP 2009098019A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- logic
- clock
- circuit
- counters
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Measurement Of Unknown Time Intervals (AREA)
Abstract
【課題】クロック信号の周期が制限されることなく、短い被測定パルス幅の時間を計測することができる時間計測回路を得る。
【解決手段】被測定パルス信号のロジックHの間のクロック信号を計数するカウンタ3A、3B、3Cを複数設け、各カウンタ3A、3B、3Cには、クロック回路2によって生成されたクロック信号またはそれを遅延要素を経由することにより遅延したものを入力すると共に、被測定パルス信号をバッファ回路1により変換したロジック信号を入力することにより、各カウンタ3A、3B、3Cは、ロジックHの間のクロック信号を計数し、この計数値を演算回路5により演算して、時間を求めることで、短い被測定パルス幅の時間を計測することができるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】被測定パルス信号のロジックHの間のクロック信号を計数するカウンタ3A、3B、3Cを複数設け、各カウンタ3A、3B、3Cには、クロック回路2によって生成されたクロック信号またはそれを遅延要素を経由することにより遅延したものを入力すると共に、被測定パルス信号をバッファ回路1により変換したロジック信号を入力することにより、各カウンタ3A、3B、3Cは、ロジックHの間のクロック信号を計数し、この計数値を演算回路5により演算して、時間を求めることで、短い被測定パルス幅の時間を計測することができるようにした。
【選択図】図1
Description
この発明は、被測定パルスのパルス幅あるいはパルス間隔の時間を計測する時間計測回路に関するものである。
従来の時間計測回路は、被測定パルスの波形整形を行うバッファ回路と、一定間隔のクロック信号を送出するクロック回路と、被測定パルス幅の時間分のクロックを計数するカウンタと、計測終了後にカウンタを初期状態に戻すためのリセット回路とにより構成されている。カウンタには、カウント動作を許可するCE入力に、バッファ回路の出力が、また計数のためのCLK入力に、クロック回路の出力がそれぞれ入力される。
カウンタは、バッファ回路の出力信号がロジックH時にクロック信号を計数し、カウント計数値をクロック信号のロジックHになる時点で加算する。また、ロジックLになると、クロック信号のカウントを停止する。
被測定パルス幅の時間は、クロック信号の周期Tとカウント計数値nの積で次のように求められる。
被測定パルス幅の時間=T×(n−1)
この被測定パルス幅の時間を精度良く求めるには、クロック信号の周期Tを短くすることで可能である。
しかし、クロック信号の周期Tを短くするには、特許文献1のような遅延要素を使用したクロック合成器、特許文献2のディジタルPLL回路等により安定したクロック発振器と遅延要素で構成した回路を使用する必要がある。
カウンタは、バッファ回路の出力信号がロジックH時にクロック信号を計数し、カウント計数値をクロック信号のロジックHになる時点で加算する。また、ロジックLになると、クロック信号のカウントを停止する。
被測定パルス幅の時間は、クロック信号の周期Tとカウント計数値nの積で次のように求められる。
被測定パルス幅の時間=T×(n−1)
この被測定パルス幅の時間を精度良く求めるには、クロック信号の周期Tを短くすることで可能である。
しかし、クロック信号の周期Tを短くするには、特許文献1のような遅延要素を使用したクロック合成器、特許文献2のディジタルPLL回路等により安定したクロック発振器と遅延要素で構成した回路を使用する必要がある。
従来の時間計測回路の構成は、被測定パルス幅の時間を計測するに当たって、クロック信号の周期Tで計数するため、短いパルス幅の時間を計測するためにはクロック合成器、ロジックPLL回路等を使用する必要があった。
また、これらの回路は、これらの回路を構成するロジック素子が応答する時間で制限を受けるため、クロック信号の周期Tが制限されることになるという問題があった。
また、これらの回路は、これらの回路を構成するロジック素子が応答する時間で制限を受けるため、クロック信号の周期Tが制限されることになるという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、クロック信号の周期が制限されることなく、短い被測定パルス幅の時間を計測することができる時間計測回路を得ることを目的としている。
この発明に係わる時間計測回路においては、クロック信号を発生するクロック回路、このクロック回路によって発生されたクロック信号を遅延させる遅延要素、被測定パルス信号をロジック信号に変換するバッファ回路、クロック信号をクロック入力とし、バッファ回路によって変換されたロジック信号をカウント許可入力として、それぞれ被測定パルス信号のロジックHのパルス幅の間、クロック信号の数をカウントする複数のカウンタ、この複数のカウンタの計数値を元にして被測定パルス信号のロジックHのパルス幅の時間を演算する演算回路、及び計測後の複数のカウンタを初期状態にするリセット回路を備え、
カウンタに入力されるクロック信号は、カウンタごとに遅延量が異なるものである。
カウンタに入力されるクロック信号は、カウンタごとに遅延量が異なるものである。
この発明は、以上説明したように、クロック信号を発生するクロック回路、このクロック回路によって発生されたクロック信号を遅延させる遅延要素、被測定パルス信号をロジック信号に変換するバッファ回路、クロック信号をクロック入力とし、バッファ回路によって変換されたロジック信号をカウント許可入力として、それぞれ被測定パルス信号のロジックHのパルス幅の間、クロック信号の数をカウントする複数のカウンタ、この複数のカウンタの計数値を元にして被測定パルス信号のロジックHのパルス幅の時間を演算する演算回路、及び計測後の複数のカウンタを初期状態にするリセット回路を備え、
カウンタに入力されるクロック信号は、カウンタごとに遅延量が異なるので、クロック信号の周期が制限されることなく、短い被測定パルス幅の時間を計測することができる。
カウンタに入力されるクロック信号は、カウンタごとに遅延量が異なるので、クロック信号の周期が制限されることなく、短い被測定パルス幅の時間を計測することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による被測定パルス信号のパルス幅の時間を計測する時間計測回路を示す構成図である。
図1において、バッファ回路1は、被測定パルス信号をロジック信号に変換する。クロック回路2は、一定間隔のクロック信号を発生する。カウンタ3A、3B、3Cは、被測定パルス信号のロジック信号をカウント許可信号とし、クロック信号またはこれを遅延したものをクロック入力として、被測定パルス幅の時間分のクロック信号を計数する。リセット回路4は、時間計測完了後にカウンタ3A、3B、3Cを初期状態にする。演算回路5は、カウンタ3A、3B、3Cの計数値を演算し、被測定パルス幅の時間を求める。遅延要素6A、6Bは、クロック信号を遅延する。
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による被測定パルス信号のパルス幅の時間を計測する時間計測回路を示す構成図である。
図1において、バッファ回路1は、被測定パルス信号をロジック信号に変換する。クロック回路2は、一定間隔のクロック信号を発生する。カウンタ3A、3B、3Cは、被測定パルス信号のロジック信号をカウント許可信号とし、クロック信号またはこれを遅延したものをクロック入力として、被測定パルス幅の時間分のクロック信号を計数する。リセット回路4は、時間計測完了後にカウンタ3A、3B、3Cを初期状態にする。演算回路5は、カウンタ3A、3B、3Cの計数値を演算し、被測定パルス幅の時間を求める。遅延要素6A、6Bは、クロック信号を遅延する。
図2は、この発明の実施の形態1による時間計測回路の動作を示すタイミングチャートである。
図2において、クロック信号(a)、クロック信号の周期TからT/3時間の遅延要素を経た(1/3)T遅延クロック信号(b)、さらにT/3時間の遅延要素を経た(2/3)T遅延クロック信号(c)、パルス入力信号・カウント許可CE信号(d)、カウンタ3A出力信号(e)、カウンタ3B出力信号(f)、カウンタ3C出力信号(g)の波形図が示されている。
図2において、クロック信号(a)、クロック信号の周期TからT/3時間の遅延要素を経た(1/3)T遅延クロック信号(b)、さらにT/3時間の遅延要素を経た(2/3)T遅延クロック信号(c)、パルス入力信号・カウント許可CE信号(d)、カウンタ3A出力信号(e)、カウンタ3B出力信号(f)、カウンタ3C出力信号(g)の波形図が示されている。
次に、実施の形態1の時間計測回路の動作について図を参照しながら説明する。
時間計測回路の起動時は、リセット回路4からリセット信号を送出し、すべてのカウンタ3A、3B、3Cの計数値を0にリセットする。
カウンタ3A、3B、3Cのクロック入力には、クロック信号(a)、クロック信号の周期TからT/3時間の遅延要素を経た(1/3)T遅延クロック信号(b)、さらにT/3時間の遅延要素を経た(2/3)T遅延クロック信号(c)が、それぞれ入力される。
被測定パルス信号は、ロジック信号に変換され、パルス信号・カウント許可CE信号(d)として、カウンタ3A、3B、3Cに入力される。
カウンタ3A、3B、3Cは、パルス信号・カウント許可CE信号(d)がロジックH時に計数を開始し、それぞれクロック信号(a)、(b)、(c)の立ち上がりで計数する。
また、パルス信号・カウント許可CE信号(d)がロジックL時は、カウンタ3A、3B、3Cの計数を停止する。
カウンタ3A、3B、3Cの計数値は、パルス信号・カウント許可CE信号(d)がロジックLになるまでのクロック信号(a)、(b),(c)の立ち上がり数保持している。
時間計測回路の起動時は、リセット回路4からリセット信号を送出し、すべてのカウンタ3A、3B、3Cの計数値を0にリセットする。
カウンタ3A、3B、3Cのクロック入力には、クロック信号(a)、クロック信号の周期TからT/3時間の遅延要素を経た(1/3)T遅延クロック信号(b)、さらにT/3時間の遅延要素を経た(2/3)T遅延クロック信号(c)が、それぞれ入力される。
被測定パルス信号は、ロジック信号に変換され、パルス信号・カウント許可CE信号(d)として、カウンタ3A、3B、3Cに入力される。
カウンタ3A、3B、3Cは、パルス信号・カウント許可CE信号(d)がロジックH時に計数を開始し、それぞれクロック信号(a)、(b)、(c)の立ち上がりで計数する。
また、パルス信号・カウント許可CE信号(d)がロジックL時は、カウンタ3A、3B、3Cの計数を停止する。
カウンタ3A、3B、3Cの計数値は、パルス信号・カウント許可CE信号(d)がロジックLになるまでのクロック信号(a)、(b),(c)の立ち上がり数保持している。
演算回路5は、パルス信号・カウント許可CE信号(d)がロジックLを検知して、カウンタ3A、3B、3Cの計数値を読み込み、次の算式で時間を求める。
時間=最小の計数値×T+(最大の計数値のカウンタ数)×T/3
ここで、図2に示されるように、カウンタ3A、3Bの計数値は3、カウンタ3Cの計数値は4であるから、
時間=3×T+1×T/3=(10/3)×T
となる。
時間=最小の計数値×T+(最大の計数値のカウンタ数)×T/3
ここで、図2に示されるように、カウンタ3A、3Bの計数値は3、カウンタ3Cの計数値は4であるから、
時間=3×T+1×T/3=(10/3)×T
となる。
なお、ここでは、T/3時間の遅れを持つ遅延要素6A、6Bを2つ直列にしてクロック信号を生成しているが、より分解能が高い計測を行う場合は、T/(遅延要素数+1)となるように遅延要素数と遅延要素数と同数のカウンタを構成することで可能である。
また、上述の実施の形態1の説明では、カウンタの計数許可をカウント許可CE信号で行っているが、クロック信号を発振/停止あるいはANDゲートを設けてゲートの開/閉で行っても同じ効果が得られる。
また、遅延要素としては、ディレイライン、プログラマブルディレイライン、ロジックIC、プリントパターン、配線等がある。
実施の形態1によれば、以上説明したように、複数の立ち上がりの異なるクロック信号と、そのクロック信号に対応したカウンタで時間計測回路を構成することで、周期の短いクロック信号がクロック回路の素子の応答による制限により生成できない場合でも、周期の短いクロック信号を発生させることなく、周期の短いクロック信号を使用した場合と同じ効果が得られる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2による2入力の被測定パルス信号の時間差を計測する時間計測回路を示す構成図である。
図3において、D−F/F7A(第一のD型フリップフロップ)は、被測定パルス信号P0(第一の被測定パルス信号)をラッチし、ロジック信号L0(第一のロジック信号)に変換する。D−F/F7B(第二のD型フリップフロップ)は、被測定パルス信号P1(第二の被測定パルス信号)をラッチし、ロジック信号L1(第二のロジック信号)に変換する。排他的論理和素子8は、被測定パルス信号P0、P1のロジック信号L0、L1の排他的論理和をとり、被測定パルス信号のロジック信号L0、L1のロジックレベルが一致しない場合にロジックHとなる被測定ロジック信号を生成する。クロック回路2は、一定間隔のクロック信号を発生する。カウンタ3A、3B、3Cは、被測定ロジック信号をカウント許可信号とし、クロック回路2が発生するクロック信号またはこれを遅延したものをクロック入力とする。リセット回路4は、時間計測完了後にD−F/F7A、7Bとカウンタ3A、3B、3Cを初期状態にする。演算回路5は、カウンタ3A、3B、3Cの計数値を演算し、時間を求める。遅延要素6A、6Bは、クロック信号を遅延する。
図3は、この発明の実施の形態2による2入力の被測定パルス信号の時間差を計測する時間計測回路を示す構成図である。
図3において、D−F/F7A(第一のD型フリップフロップ)は、被測定パルス信号P0(第一の被測定パルス信号)をラッチし、ロジック信号L0(第一のロジック信号)に変換する。D−F/F7B(第二のD型フリップフロップ)は、被測定パルス信号P1(第二の被測定パルス信号)をラッチし、ロジック信号L1(第二のロジック信号)に変換する。排他的論理和素子8は、被測定パルス信号P0、P1のロジック信号L0、L1の排他的論理和をとり、被測定パルス信号のロジック信号L0、L1のロジックレベルが一致しない場合にロジックHとなる被測定ロジック信号を生成する。クロック回路2は、一定間隔のクロック信号を発生する。カウンタ3A、3B、3Cは、被測定ロジック信号をカウント許可信号とし、クロック回路2が発生するクロック信号またはこれを遅延したものをクロック入力とする。リセット回路4は、時間計測完了後にD−F/F7A、7Bとカウンタ3A、3B、3Cを初期状態にする。演算回路5は、カウンタ3A、3B、3Cの計数値を演算し、時間を求める。遅延要素6A、6Bは、クロック信号を遅延する。
図4は、この発明の実施の形態2による時間計測回路の動作を示すタイミングチャートである。
図4において、クロック信号(a)、クロック信号の周期TからT/3時間の遅延要素を経た(1/3)T遅延クロック信号(b)、さらにT/3時間の遅延要素を経た(2/3)T遅延クロック信号(c)、パルス入力P0信号(d)、パルス入力P1信号(e)、ロジックL0信号(f)、ロジックL1信号(g)、カウント許可CE信号(h)、カウンタ3A出力信号(i)、カウンタ3B出力信号(j)、カウンタ3C出力信号(k)の波形図が示されている。
図4において、クロック信号(a)、クロック信号の周期TからT/3時間の遅延要素を経た(1/3)T遅延クロック信号(b)、さらにT/3時間の遅延要素を経た(2/3)T遅延クロック信号(c)、パルス入力P0信号(d)、パルス入力P1信号(e)、ロジックL0信号(f)、ロジックL1信号(g)、カウント許可CE信号(h)、カウンタ3A出力信号(i)、カウンタ3B出力信号(j)、カウンタ3C出力信号(k)の波形図が示されている。
次に、この実施の形態2に係わる時間計測回路の動作について図を参照しながら説明する。
時間計測回路の起動時は、リセット回路4からリセット信号を送出し、すべてのD−F/F7A、7B及びカウンタ3A、3B、3Cの計数値を0にリセットする。
クロック回路2からクロック信号(a)と、このクロック信号の周期TからT/3時間の遅延要素を経た(1/3)T遅延クロック信号(b)と、さらにT/3時間の遅延要素を経た(2/3)T遅延クロック信号(c)を生成し、それぞれカウンタ3A、3B、3Cのクロック入力に入力させる。
被測定パルス信号のパルス入力P0信号(b)は、D−F/F7Aに入力し、ラッチしたロジックL0信号(f)に変換され、被測定パルス信号のパルス入力P1信号(e)は、D−F/F7Bに入力し、ラッチしたロジックL1信号(g)に変換され、これらのロジックL0信号とロジックL1信号の排他的論理和で、カウント許可CE信号(h)としてカウンタ3A、3B、3Cに入力する。
時間計測回路の起動時は、リセット回路4からリセット信号を送出し、すべてのD−F/F7A、7B及びカウンタ3A、3B、3Cの計数値を0にリセットする。
クロック回路2からクロック信号(a)と、このクロック信号の周期TからT/3時間の遅延要素を経た(1/3)T遅延クロック信号(b)と、さらにT/3時間の遅延要素を経た(2/3)T遅延クロック信号(c)を生成し、それぞれカウンタ3A、3B、3Cのクロック入力に入力させる。
被測定パルス信号のパルス入力P0信号(b)は、D−F/F7Aに入力し、ラッチしたロジックL0信号(f)に変換され、被測定パルス信号のパルス入力P1信号(e)は、D−F/F7Bに入力し、ラッチしたロジックL1信号(g)に変換され、これらのロジックL0信号とロジックL1信号の排他的論理和で、カウント許可CE信号(h)としてカウンタ3A、3B、3Cに入力する。
カウンタ3A、3B、3Cは、カウント許可CE信号(h)がロジックH時に計数を開始し、それぞれクロック信号(a)、(b)、(c)の立ち上がりで計数する。
また、カウント許可CE信号(h)がロジックL時はカウンタの計数を停止する。
カウンタA、B、Cの計数値は、カウント許可CE信号(h)がロジックLになるまでのクロック信号(a)、(b)、(c)の立ち上がり数を保持している。
演算回路5は、カウント許可CE信号(h)のロジックLを検知して、カウンタ3A、3B、3Cの計数値を読み込み、次の算式で時間を求める。
時間=最小の計数値×T+(最大の計数値のカウンタ数)×T/3
ここで、図4に示すように、カウンタ3A、3Bの計数値は3、カウンタ3Cの計数値は4であるから、
時間=3×T+1×T/3=(10/3)×T
となる。
また、カウント許可CE信号(h)がロジックL時はカウンタの計数を停止する。
カウンタA、B、Cの計数値は、カウント許可CE信号(h)がロジックLになるまでのクロック信号(a)、(b)、(c)の立ち上がり数を保持している。
演算回路5は、カウント許可CE信号(h)のロジックLを検知して、カウンタ3A、3B、3Cの計数値を読み込み、次の算式で時間を求める。
時間=最小の計数値×T+(最大の計数値のカウンタ数)×T/3
ここで、図4に示すように、カウンタ3A、3Bの計数値は3、カウンタ3Cの計数値は4であるから、
時間=3×T+1×T/3=(10/3)×T
となる。
実施の形態2によれば、以上説明したように、異なる入力パルス信号(被測定パルス入力信号)の時間差を計測する場合において、複数の立ち上がりの異なるクロック信号と、そのクロック信号に対応したカウンタにより時間計測回路を構成することで、周期の短いクロック信号がクロック回路の素子の応答による制限により生成できない場合でも、周期の短いクロック信号を発生させることなく、周期の短いクロック信号を使用した場合と同じ効果が得られる。
なお、上述では、カウント許可CE信号を生成するのに排他的論理和を使用したが、ロジックL0信号とロジックL1信号をRS−F/Fに入力しても同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3による被測定パルス信号のパルス幅の時間を連続して計測する時間計測回路を示す構成図である。
図5において、バッファ回路1は、被測定パルス信号をロジック信号に変換する。クロック回路2は、一定間隔のクロック信号を発生する。カウンタ3A、3B、3Cは、被測定ロジック信号のバッファ回路1によって変換されたロジック信号をカウント許可信号とし、また、カウンタ3D、3E、3Fは、反転論理のロジック信号をカウント許可信号とし、それぞれクロック信号またはこれを遅延したものをクロック入力に入力して、被測定パルス幅の時間分のクロック信号を計数する。リセット回路4A、4Bは、時間計測完了後にカウンタ3A、3B、3C、3D、3E、3Fを初期状態にする。演算回路5A、5Bは、カウンタ3A、3B、3C、3D、3E、3Fの計数値を演算し、時間を求める。遅延要素6A、6Bは、クロック信号を遅延させる。NOT回路9(第二のバッファ回路)は、被測定パルス信号を負論理のロジック信号に変換し、カウンタ3D、3E、3Fのカウント許可信号とする。
図5は、この発明の実施の形態3による被測定パルス信号のパルス幅の時間を連続して計測する時間計測回路を示す構成図である。
図5において、バッファ回路1は、被測定パルス信号をロジック信号に変換する。クロック回路2は、一定間隔のクロック信号を発生する。カウンタ3A、3B、3Cは、被測定ロジック信号のバッファ回路1によって変換されたロジック信号をカウント許可信号とし、また、カウンタ3D、3E、3Fは、反転論理のロジック信号をカウント許可信号とし、それぞれクロック信号またはこれを遅延したものをクロック入力に入力して、被測定パルス幅の時間分のクロック信号を計数する。リセット回路4A、4Bは、時間計測完了後にカウンタ3A、3B、3C、3D、3E、3Fを初期状態にする。演算回路5A、5Bは、カウンタ3A、3B、3C、3D、3E、3Fの計数値を演算し、時間を求める。遅延要素6A、6Bは、クロック信号を遅延させる。NOT回路9(第二のバッファ回路)は、被測定パルス信号を負論理のロジック信号に変換し、カウンタ3D、3E、3Fのカウント許可信号とする。
図6は、この発明の実施の形態3による時間計測回路の動作を示すタイミングチャートである。
図6において、クロック信号(a)、クロック信号の周期TからT/3時間の遅延要素を経た(1/3)T遅延クロック信号(b)、さらにT/3時間の遅延要素を経た(2/3)T遅延クロック信号(c)、パルス入力信号(d)、カウンタ3A出力信号(e)、カウンタ3B出力信号(f)、カウンタ3C出力信号(g)、カウンタ3D出力信号(h)、カウンタ3E出力信号(i)、カウンタ3F出力信号(j)の波形図が示されている。
図6において、クロック信号(a)、クロック信号の周期TからT/3時間の遅延要素を経た(1/3)T遅延クロック信号(b)、さらにT/3時間の遅延要素を経た(2/3)T遅延クロック信号(c)、パルス入力信号(d)、カウンタ3A出力信号(e)、カウンタ3B出力信号(f)、カウンタ3C出力信号(g)、カウンタ3D出力信号(h)、カウンタ3E出力信号(i)、カウンタ3F出力信号(j)の波形図が示されている。
次に、この実施の形態3に係わる時間計測回路の動作について図を参照しながら説明する。
時間計測回路の起動時は、リセット回路4A、4Bからリセット信号を送出し、すべてのカウンタ3A、3B、3C、3D、3E、3Fの計数値を0にリセットする。
クロック回路2から発生されるクロック信号(a)と、クロック信号の周期TからT/3時間の遅延要素を経た(1/3)T遅延クロック信号(b)と、さらにT/3時間の遅延要素を経た(2/3)T遅延クロック信号(c)を生成し、それぞれカウンタ3A、3B、3C、3D、3E、3Fのクロック入力に入力させる。
被測定パルス信号は、バッファ回路1及びNOT回路9によりロジック信号に変換され、パルス入力信号(d)としてカウンタ3A、3B、3C、3D、3E、3Fに入力する。
時間計測回路の起動時は、リセット回路4A、4Bからリセット信号を送出し、すべてのカウンタ3A、3B、3C、3D、3E、3Fの計数値を0にリセットする。
クロック回路2から発生されるクロック信号(a)と、クロック信号の周期TからT/3時間の遅延要素を経た(1/3)T遅延クロック信号(b)と、さらにT/3時間の遅延要素を経た(2/3)T遅延クロック信号(c)を生成し、それぞれカウンタ3A、3B、3C、3D、3E、3Fのクロック入力に入力させる。
被測定パルス信号は、バッファ回路1及びNOT回路9によりロジック信号に変換され、パルス入力信号(d)としてカウンタ3A、3B、3C、3D、3E、3Fに入力する。
カウンタ3A、3B、3Cは、パルス入力信号(d)がロジックH時に計数を開始し、クロック信号(a)、(b)、(c)の立ち上がりで計数し、パルス入力信号(d)がロジックL時は、計数を停止する。
カウンタ3D、3E、3Fは、パルス入力信号(d)がロジックL時に計数を開始し、クロック信号(a)、(b)、(c)の立ち上がりで計数し、パルス入力信号(d)がロジックH時は計数を停止する。
カウンタ3A、3B、3Cの計数値は、パルス入力信号(d)がロジックLになるまでのクロック信号(a)、(b)、(c)の立ち上がり数保持し、カウンタ3D、3E、3Fの計数値は、パルス入力信号(d)がロジックHになるまでのクロック信号(a)、(b)、(c)の立ち上がり数保持している。
カウンタ3D、3E、3Fは、パルス入力信号(d)がロジックL時に計数を開始し、クロック信号(a)、(b)、(c)の立ち上がりで計数し、パルス入力信号(d)がロジックH時は計数を停止する。
カウンタ3A、3B、3Cの計数値は、パルス入力信号(d)がロジックLになるまでのクロック信号(a)、(b)、(c)の立ち上がり数保持し、カウンタ3D、3E、3Fの計数値は、パルス入力信号(d)がロジックHになるまでのクロック信号(a)、(b)、(c)の立ち上がり数保持している。
演算回路5Aは、パルス入力信号(d)のロジックLを検知して、カウンタ3A、3B、3Cの計数値を読み込み、次の算式で時間を求める。
時間=最小の計数値×T+(最大の計数値のカウンタ数)×T/3
ここで、図6に示すように、最初のカウント計数値は、カウンタ3A、3B、3Cの計数値が3から、
時間=3×T+0×T/3=3T
となる。
算出結果は計測値出力し、リセット回路4Aにより、カウンタ3A、3B、3Cの計数値を0にリセットする。
時間=最小の計数値×T+(最大の計数値のカウンタ数)×T/3
ここで、図6に示すように、最初のカウント計数値は、カウンタ3A、3B、3Cの計数値が3から、
時間=3×T+0×T/3=3T
となる。
算出結果は計測値出力し、リセット回路4Aにより、カウンタ3A、3B、3Cの計数値を0にリセットする。
演算回路5Bは、パルス入力信号(d)がロジックHを検知して、カウンタ3D、3E、3Fの計数値を読み込み、次の算式で時間を求める。
時間=最小の計数値×T+(最大の計数値のカウンタ数)×T/3
ここで、図6に示すように、カウンタ3D、3Fの計数値は3、カウンタ3Eの計数値は2であるから、
時間=2×T+2×T/3=(8/3)×T
となる。
算出結果は、計測値出力し、リセット回路4Bにより、カウンタ3D、3E、3Fの計数値を0にリセットする。
時間=最小の計数値×T+(最大の計数値のカウンタ数)×T/3
ここで、図6に示すように、カウンタ3D、3Fの計数値は3、カウンタ3Eの計数値は2であるから、
時間=2×T+2×T/3=(8/3)×T
となる。
算出結果は、計測値出力し、リセット回路4Bにより、カウンタ3D、3E、3Fの計数値を0にリセットする。
実施の形態3によれば、以上説明したように、カウンタ回路3A、3B、3C、演算回路5A、リセット回路4Aからなる1回路と、カウンタ回路3D、3E、3F、演算回路5B、リセット回路4Bからなる1回路の2回路を構成し、被測定パルスをバッファ回路1とNOT回路9によりロジック変換してカウンタ回路に供給するようにし、連続してパルスの幅の時間を計測することができる。
また、複数の立ち上がりの異なるクロック信号と、そのクロック信号にカウンタを対応させることにより、周期の短いクロック信号がクロック回路の素子の応答による制限により生成できない場合でも、周期の短いクロック信号を発生させることなく、周期の短いクロック信号を使用した場合と同じ効果が得られる。
また、複数の立ち上がりの異なるクロック信号と、そのクロック信号にカウンタを対応させることにより、周期の短いクロック信号がクロック回路の素子の応答による制限により生成できない場合でも、周期の短いクロック信号を発生させることなく、周期の短いクロック信号を使用した場合と同じ効果が得られる。
1 バッファ回路
2 クロック回路
3A、3B、3C、3D、3E、3F カウンタ
4、4A、4B リセット回路
5、5A、5B 演算回路
6A、6B 遅延要素
7A、7B F−D/D
8 排他的論理和素子
9 NOT回路
2 クロック回路
3A、3B、3C、3D、3E、3F カウンタ
4、4A、4B リセット回路
5、5A、5B 演算回路
6A、6B 遅延要素
7A、7B F−D/D
8 排他的論理和素子
9 NOT回路
Claims (3)
- クロック信号を発生するクロック回路、このクロック回路によって発生された上記クロック信号を遅延させる遅延要素、被測定パルス信号をロジック信号に変換するバッファ回路、上記クロック信号をクロック入力とし、上記バッファ回路によって変換されたロジック信号をカウント許可入力として、それぞれ上記被測定パルス信号のロジックHのパルス幅の間、上記クロック信号の数をカウントする複数のカウンタ、この複数のカウンタの計数値を元にして上記被測定パルス信号のロジックHのパルス幅の時間を演算する演算回路、及び計測後の上記複数のカウンタを初期状態にするリセット回路を備え、
上記カウンタに入力されるクロック信号は、カウンタごとに遅延量が異なることを特徴とする時間計測回路。 - クロック信号を発生するクロック回路、このクロック回路によって発生された上記クロック信号を遅延させる遅延要素、第一の被測定パルス信号を第一のロジック信号に変換し、この変換した第一のロジック信号をラッチする第一のD型フリップフロップ、第二の被測定パルス信号を第二のロジック信号に変換し、この変換した第二のロジック信号をラッチする第二のD型フリップフロップ、上記クロック信号をクロック入力とし、上記第一及び第二のD型フリップフロップによってラッチされた上記第一及び第二のロジック信号の排他的論理和をカウント許可入力として、それぞれ上記第一及び第二の被測定パルス信号の間、上記クロック信号の数をカウントする複数のカウンタ、この複数のカウンタの計数値を元にして上記第一及び第二の被測定パルス信号の間の時間を演算する演算回路、及び計測後の上記複数のカウンタを初期状態にするリセット回路を備え、
上記カウンタに入力されるクロック信号は、カウンタごとに遅延量が異なることを特徴とする時間計測回路。 - 請求項1記載の上記複数のカウンタ、上記演算回路及び上記リセット回路を二組備え、一組目の上記複数のカウンタは、上記バッファ回路によって変換されたロジック信号をカウント許可入力とし、二組目の上記複数のカウンタは、上記被測定パルス信号を反転論理のロジック信号に変換する第二のバッファ回路を介して、上記反転論理のロジック信号をカウント許可入力とすることにより、上記被測定パルス信号のロジックH及びロジックLのパルス幅の時間を連続して計測するようにしたことを特徴とする時間計測回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007270419A JP2009098019A (ja) | 2007-10-17 | 2007-10-17 | 時間計測回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007270419A JP2009098019A (ja) | 2007-10-17 | 2007-10-17 | 時間計測回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009098019A true JP2009098019A (ja) | 2009-05-07 |
Family
ID=40701161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007270419A Pending JP2009098019A (ja) | 2007-10-17 | 2007-10-17 | 時間計測回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009098019A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018125737A (ja) * | 2017-02-01 | 2018-08-09 | 株式会社豊田中央研究所 | 変換回路 |
CN114636862A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-06-17 | 湖南毂梁微电子有限公司 | 一种高精度脉冲宽度测量电路及测量方法 |
-
2007
- 2007-10-17 JP JP2007270419A patent/JP2009098019A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018125737A (ja) * | 2017-02-01 | 2018-08-09 | 株式会社豊田中央研究所 | 変換回路 |
CN114636862A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-06-17 | 湖南毂梁微电子有限公司 | 一种高精度脉冲宽度测量电路及测量方法 |
CN114636862B (zh) * | 2022-02-28 | 2023-05-09 | 湖南毂梁微电子有限公司 | 一种高精度脉冲宽度测量电路及测量方法 |
WO2023160659A1 (zh) * | 2022-02-28 | 2023-08-31 | 湖南毂梁微电子有限公司 | 一种高精度脉冲宽度测量电路及测量方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI312071B (ja) | ||
TWI644516B (zh) | 電路延遲監測設備及方法 | |
TW457769B (en) | Delay clock generating apparatus and delay time measurement apparatus and method | |
TWI398751B (zh) | 時脈變換電路以及使用該電路的測試裝置 | |
JP4166756B2 (ja) | 所定のクロック信号特性を有するクロック信号を生成するための方法および装置 | |
TWI642277B (zh) | 分頻時鐘校準 | |
JPH08297177A (ja) | 時間間隔測定回路 | |
US8786347B1 (en) | Delay circuits for simulating delays based on a single cycle of a clock signal | |
JP2019022237A (ja) | 高分解能の時間−ディジタル変換器 | |
JP2002116231A (ja) | ゲート遷移をカウントする回路 | |
JP2009098019A (ja) | 時間計測回路 | |
KR101541175B1 (ko) | 지연선 기반 시간-디지털 변환기 | |
US6879201B1 (en) | Glitchless pulse generator | |
JPH01164118A (ja) | 時間差測定回路 | |
US9891594B2 (en) | Heterogeneous sampling delay line-based time to digital converter | |
US7516032B2 (en) | Resolution in measuring the pulse width of digital signals | |
JP2013205092A (ja) | 時間測定装置 | |
CN113574473B (zh) | 时间测量电路 | |
RU2260830C1 (ru) | Устройство для измерения интервала времени | |
KR950006468A (ko) | 주기측정장치 | |
TW460702B (en) | Test apparatus for testing clock generation circuit | |
JPH0743406A (ja) | パルス位相測定装置 | |
JP2004012279A (ja) | パルス間隔測定回路 | |
JP2019124478A (ja) | 時間計測回路 | |
JP3762961B2 (ja) | 周波数逓倍回路 |