JP2009097581A - シフト装置 - Google Patents
シフト装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009097581A JP2009097581A JP2007268370A JP2007268370A JP2009097581A JP 2009097581 A JP2009097581 A JP 2009097581A JP 2007268370 A JP2007268370 A JP 2007268370A JP 2007268370 A JP2007268370 A JP 2007268370A JP 2009097581 A JP2009097581 A JP 2009097581A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shift
- engagement
- power
- vehicle
- control means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
【課題】フェ−ルセーフ制御による駆動力の抑制が速やかに実行される車両のシフト装置を提供する。
【解決手段】
車両の動力伝達経路に設けられ、係合容量を変化させることによりその動力伝達経路において伝達される動力を制御するクラッチC1、ブレーキB2、B3等の油圧式摩擦係合装置と、操作位置センサ78から出力されるシフト操作位置信号に基づくシフトレバー74の操作開始判定から走行位置の確定判定までの区間の少なくとも一部で、前記係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制する係合制御手段102とを、含むことから、フェ−ルセーフ制御手段106によってフェ−ルセーフ制御が実行されるときの動力の伝達の減少およびそれに続く遮断を速やかに行うことができ、運転者の意思と異なる車両の駆動状態となる可能性を回避できる。
【選択図】図6
【解決手段】
車両の動力伝達経路に設けられ、係合容量を変化させることによりその動力伝達経路において伝達される動力を制御するクラッチC1、ブレーキB2、B3等の油圧式摩擦係合装置と、操作位置センサ78から出力されるシフト操作位置信号に基づくシフトレバー74の操作開始判定から走行位置の確定判定までの区間の少なくとも一部で、前記係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制する係合制御手段102とを、含むことから、フェ−ルセーフ制御手段106によってフェ−ルセーフ制御が実行されるときの動力の伝達の減少およびそれに続く遮断を速やかに行うことができ、運転者の意思と異なる車両の駆動状態となる可能性を回避できる。
【選択図】図6
Description
本発明は、シフト機構のシフト位置を、電気信号に基づいて作動するアクチュエータを介して切り換える車両のシフト装置に関するものである。
車両のシフト機構のシフト位置を、電気信号に基づいて作動するアクチュエータを介して切り換えるシフト装置である所謂シフトバイワイヤ方式のシフト装置が知られている。たとえば、特許文献1には、操作されるシフトスイッチからのシフトスイッチ信号に基づいてシフトアクチュエータが駆動され、自動変速機に設けられたマニュアルバルブをドライブレンジ等の各レンジに対応するシフト位置に切り換えるシフト装置が記載されている。そして、前記アクチュエータの駆動量を検出するポテンショメータおよび前記マニュアルバルブの位置を検出するインヒビタスイッチからの検出信号に基づき、前記シフトスイッチ信号との整合を図ることでシフト制御を行っている。
特開2003−97694号公報
ところで、特許文献1のシフト装置の前記シフトスイッチは、同一信号を出力する第1シフトスイッチおよび第2シフトスイッチから構成され、前記第1および第2シフトスイッチからの出力信号が一致しない場合には、フェ−ルと判断されエンジンコントロールユニットに対してトルクダウン指令が出力される。また、前記ポテンショメータも同様に同一信号を出力する第1ポテンショメータおよび第2ポテンショメータから構成され、前記第1および第2ポテンショメータからの出力信号が一致しない場合には、フェ−ルと判断されエンジンコントロールユニットに対してトルクダウン(駆動力抑制)指令が出力される。これにより、駆動力が抑制された後は、例えアクセルを踏んでも急激に発進する事がなくなる。またこれとは別に、たとえば検出されたシフト操作部材の操作位置に対応した位置と異なるシフト位置にて変速機内部あるいはアクチュエータが固着した場合にはフェ−ルとして検出され駆動力を遮断する、というフェ−ルセーフ制御が考えられる。これにより、駆動力が遮断された後は、運転者の意思とは異なる車両の駆動状態となる事が解消される。
ところが、上記フェ−ルセーフ制御が実行され、たとえば自動変速機のクラッチの作動油を排出してクラッチ係合を解放しようとしても、油圧抜け遅れが発生すなわち前記作動油の排出に時間がかかってしまい即座に駆動力の抑制あるいは遮断ができないという問題があった。これにより、運転者の意思とは異なる車両の駆動状態となる可能性があった。
本発明は以上の事情を背景としてなされたものであり、その目的とするところは、フェ−ルセーフ制御による駆動力の抑制あるいは遮断が速やかに実行される車両のシフト装置を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に係るシフト制御装置は、(a) シフト操作部材の操作位置を検出する操作位置センサから出力された電気信号に基づいて操作位置を判定し、該操作位置に対応した位置となるようにシフトアクチュエータによってシフト機構が機械的に変位させられる形式の車両のシフト装置であって、(b) 前記車両の動力伝達経路に設けられ、係合容量を変化させることにより該動力伝達経路において伝達される動力を制御する係合装置と、(c) 前記電気信号に基づく前記シフト操作部材の操作開始判定から走行位置の確定判定までの区間の少なくとも一部で、前記係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制する係合制御手段とを、含むことを特徴とする。
また、請求項2に係るシフト制御装置は、請求項1に係る発明において、前記係合制御手段は、前記係合装置を半係合状態とすることにより前記動力の伝達を抑制することを特徴とする。
また、請求項3に係るシフト制御装置は、請求項1または2に係る発明において、前記係合制御手段は、前記シフト操作部材の操作開始前に動力を伝達しないための非走行位置が判定されている場合には、前記係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制する制御を実行しないことを特徴とする。
また、請求項4に係るシフト制御装置は、請求項1乃至3のいずれか1に係る発明において、(d) 前記シフト操作部材は、ニュートラル位置を通過して走行位置へ操作されるものであり、(e) 前記係合制御手段は、前記操作位置センサにより検出される該シフト操作部材が該ニュートラル位置にある時間が予め設定された判定時間範囲である場合に、前記係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制することを特徴とする。
また、請求項5に係るシフト制御装置は、請求項1乃至4のいずれか1に係る発明において、(f) 制動操作に応答して前記車両の制動力を発生させる制動装置を備え、(g) 前記係合制御手段は、該制動装置による制動作動中は、前記動力の伝達を抑制する制御を実行しないことを特徴とする。
また、請求項6に係るシフト制御装置は、請求項1乃至5のいずれか1の発明において、(h) 前記係合装置は、作動油が供給されることにより係合力が制御される油圧式摩擦係合装置であり、(i) 前記係合制御手段は、前記作動油の粘性が所定以上であるときに、前記動力の伝達を抑制する制御を実行することを特徴とする。
また、請求項7に係るシフト制御装置は、請求項1乃至6のいずれか1の発明において、(j) 前記作動油の温度を検出する油温センサを備え、(k) 前記係合制御手段は、前記作動油の温度が所定値以下であるときに、前記動力の伝達を抑制する制御を実行することを特徴とする。
請求項1に係る発明のシフト制御装置によれば、(b) 前記車両の動力伝達経路に設けられ、係合容量を変化させることにより該動力伝達経路において伝達される動力を制御する係合装置と、(c) 前記電気信号に基づく前記シフト操作部材の操作開始判定から走行位置の確定判定までの区間の少なくとも一部で、前記係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制する係合制御手段とを、含むことから、フェ−ルセーフ制御が実行されるときの動力の伝達の減少あるいはそれに続く遮断を速やかに行うことができ、運転者の意思と異なる車両の駆動状態となる可能性を回避できる。
また、請求項2に係るシフト制御装置によれば、前記係合制御手段は、前記係合装置を半係合状態とすることにより前記動力の伝達を抑制することから、フェ−ルセーフ制御が実行されるときの動力の伝達の減少およびそれに続く遮断を速やかに行うことができ、運転者の意思と異なる車両の駆動状態となる可能性を回避できる。また、シフト操作が中断された場合は速やかに元の動力伝達の状態に復帰可能である。
また、請求項3に係るシフト制御装置によれば、前記係合制御手段は、前記シフト操作部材の操作開始前に動力を伝達しないための非走行位置が判定されている場合には、前記係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制する制御を実行しないことから、ニュートラルポジションまたはパーキングポジションなどの非走行ポジションから、ドライブポジションまたはリバースポジションなどの走行ポジションへのシフト位置変更の応答性低下を防止できる。
また、請求項4に係るシフト制御装置によれば、(d) 前記シフト操作部材は、ニュートラル位置を通過して走行位置へ操作されるものであり、(e) 前記係合制御手段は、前記操作位置センサにより検出される該シフト操作部材が該ニュートラル位置にある時間が予め設定された判定時間範囲である場合に、前記係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制することから、フェ−ルセーフ制御が実行されるときの動力の伝達の減少およびそれに続く遮断を速やかに行うことができ、運転者の意思と異なる車両の駆動状態となる可能性を回避できる。
また、請求項5に係るシフト制御装置によれば、(f) 制動操作に応答して前記車両の制動力を発生させる制動装置を備え、(g) 前記係合制御手段は、該制動装置による制動作動中は、前記動力の伝達を抑制する制御を実行しないことから、運転者の意思と異なる車両状態となることが好適に防止される場合たとえば制動装置等により車両が制動状態にある場合におけるシフト操作に対するシフト位置変更の応答性低下を防止できる。
また、請求項6に係るシフト制御装置によれば、(h) 前記係合装置は、作動油が供給されることにより係合力が制御される油圧式摩擦係合装置であり、(i) 前記係合制御手段は、前記作動油の粘性が所定以上であるときに、前記動力の伝達を抑制する制御を実行することから、フェ−ルセーフ制御が実行されるときの動力の伝達の減少およびそれに続く遮断を速やかに行うことができ、運転者の意思と異なる車両の駆動状態となる可能性を回避できる。
また、請求項7に係るシフト制御装置によれば、(j) 前記作動油の温度を検出する油温センサを備え、(k) 前記係合制御手段は、前記作動油の温度が所定値以下であるときに、前記動力の伝達を抑制する制御を実行することから、フェ−ルセーフ制御が実行されるときの動力の伝達の減少およびそれに続く遮断を速やかに行うことができ、運転者の意思と異なる車両の駆動状態となる可能性を回避できる。
ここで、前記シフト装置は、車両の駆動状態を運転者のシフト操作に応じて切り換える車両用シフト装置に好適に適用される。この車両用シフト装置の場合、前記シフト機構は、たとえば、複数のシフト位置として動力伝達を遮断する遮断位置(ニュートラルポジション、パーキングポジションなどの非走行位置)、前進駆動用の前進駆動位置(ドライブポジションなどの前進走行位置)、および後進駆動用の後進駆動位置(リバースポジションなどの後進走行位置)等の複数の油路切換位置を有する駆動状態切換バルブと、その駆動状態切換バルブの弁子(スプール)を直線往復移動させて上記複数の油路切換位置へ移動させるために前記シフトアクチュエータにより軸心まわりに回転駆動されて位置決めされる切換シャフトとを有し、上記前進駆動位置では前進用油圧を出力し、上記後進駆動位置では後進用油圧を出力するように構成される。駆動状態切換バルブは、上記遮断位置では油圧を出力せず、前進駆動および後進駆動が可能な駆動位置(走行位置)および上記遮断位置(非走行位置)の2つの油路切換位置を有するだけでも良い。また、上記弁子が軸心まわりに回転させられることによって油路を切り換えるものでも良いなど、種々の態様が可能である。
前記操作位置センサは、運転者により操作されるシフト操作部材の位置を電気的信号に変換するものであれば良く、たとえば操作レバーの操作位置を検出する接触式のスイッチ、あるいは磁気的あるいは光電的に操作レバーの位置を検出する非接触式の検出装置など、種々の態様が可能である。
また、本発明は、燃料の燃焼によって動力を発生するエンジン駆動車両、電動モータによって走行する電気自動車、あるいは複数の動力源を備えているハイブリッド車両など、種々の車両用のシフト装置に好適に適用される。また、前後進を切り換える前後進切換装置、変速比が異なる複数のギヤ段を有する有段の自動変速機、あるいは変速比を連続的に変化させる無段変速機などを有し、シフト機構により駆動状態を変更することができる種々の車両に好適に適用される。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化あるいは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一例が適用されたFF(フロントエンジン・フロントドライブ)車両用駆動装置10の概略構成を説明する骨子図であり、走行用駆動源としてのエンジン12、トルクコンバータ14、自動変速機16を備えている。ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関によって構成されているエンジン12の出力は、トルクコンバータ14、自動変速機16を経て、図示しない差動歯車装置から駆動輪(前輪)へ伝達されるようになっている。上記エンジン12は車両走行用の動力源(原動機)であり、トルクコンバータ14は流体(作動油)を介して動力を伝達する流体継手である。
自動変速機16は、シングルピニオン型の第1遊星歯車装置20を主体として構成されている第1変速部22と、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置26およびダブルピニオン型の第3遊星歯車装置28を主体として構成されている第2変速部30とを同軸線上に有し、入力軸32の回転を変速して出力歯車34から出力する。入力軸32は入力部材に相当するものであり、本実施例ではトルクコンバータ14のタービン軸であり、出力歯車34は出力部材に相当するものであって、差動歯車装置を介して左右の駆動輪を回転駆動する。なお、自動変速機16は中心線に対して略対称的に構成されており、図1は中心線の下半分が省略されている。
上記第1変速部22を構成している第1遊星歯車装置20は、サンギヤS1、キャリアCA1、およびリングギヤR1の3つの回転要素を備えており、サンギヤS1が入力軸32に連結されて回転駆動されるとともに、リングギヤR1が第3ブレーキB3を介して回転不能にケース36に固定されることにより、キャリアCA1が中間出力部材として入力軸32に対して減速回転させられて出力する。また、上記第2変速部30を構成している第2遊星歯車装置26および第3遊星歯車装置28は、一部が互いに連結されることによって4つの回転要素RM1〜RM4が構成されており、具体的には、第3遊星歯車装置28のサンギヤS3によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置26のリングギヤR2および第3遊星歯車装置28のリングギヤR3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置26のキャリアCA2および第3遊星歯車装置28のキャリアCA3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置26のサンギヤS2によって第4回転要素RM4が構成されている。上記第2遊星歯車装置26および第3遊星歯車装置28は、キャリアCA2およびCA3が共通の部材にて構成されているとともに、リングギヤR2およびR3が共通の部材にて構成されており、且つ第2遊星歯車装置26のピニオンギヤが第3遊星歯車装置28の第2ピニオンギヤを兼ねているラビニヨ型の遊星歯車列とされている。
上記第1回転要素RM1(サンギヤS3)は第1ブレーキB1によって選択的にケース36に連結されて回転停止させられ、第2回転要素RM2(リングギヤR2、R3)は第2ブレーキB2によって選択的にケース36に連結されて回転停止させられ、第4回転要素RM4(サンギヤS2)は第1クラッチC1を介して選択的に前記入力軸32に連結され、第2回転要素RM2(リングギヤR2、R3)は第2クラッチC2を介して選択的に入力軸32に連結され、第1回転要素RM1(サンギヤS3)は中間出力部材である前記第1遊星歯車装置20のキャリアCA1に一体的に連結され、第3回転要素RM3(キャリアCA2、CA3)は前記出力歯車34に一体的に連結されて回転を出力するようになっている。
上記クラッチC1、C2およびブレーキB1、B2、B3(以下、特に区別しない場合は単にクラッチC、ブレーキBという)は、作動油が供給される多板式のクラッチやブレーキなど油圧アクチュエータによって係合力が制御される油圧式摩擦係合装置であり、図3に示す油圧制御回路40によってそれぞれ係合解放制御されることにより、シフト操作装置50の操作位置に応じて図2示すように前進6段、後進1段の各ギヤ段が成立させられる。図2の「1st」〜「6th」は前進の第1速ギヤ段〜第6速ギヤ段を意味しており、「Rev」は後進ギヤ段であり、それ等の変速比(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT )は、前記第1遊星歯車装置20、第2遊星歯車装置26、および第3遊星歯車装置28の各ギヤ比ρ1、ρ2、ρ3によって順次小さくなる値に定められる。図2「○」は係合、空欄は解放を意味している。本実施例では、油圧式摩擦係合装置は、車両の動力伝達経路に設けられ、係合容量を変化させることによりその動力伝達経路において伝達される動力を制御する係合装置に相当する。
図3おいて、油圧制御回路40は、エンジン12によって回転駆動される機械式のオイルポンプ42、プライマリレギュレータバルブ44、マニュアルバルブ(駆動状態切換バルブ)46、リニアソレノイドバルブSL1〜SL4、B2コントロールバルブ48、および油温センサ49等を備えている。オイルポンプ42によって汲み上げられた作動油は、図示しないリニアソレノイドバルブSLTから信号圧が供給されるプライマリレギュレータバルブ44により、アクセル操作量(運転者の出力要求量)等に応じて所定のライン圧PLに調圧される。そして、第3ブレーキB3は、ライン圧PLがそのまま供給されるリニアソレノイドバルブSL4によって係合油圧が制御され、係合解放制御される。マニュアルバルブ46は、スプール(弁子)47を有し、そのスプール47は、シフト操作装置50の操作に応じて、4箇所の油路切換位置であって図示しないパーキングロック装置により機械的に駆動輪の回転を阻止する駐車位置「p」、後進走行するための後進駆動位置「r」、駆動力源からの動力伝達を遮断する遮断位置「n」、および前進走行するための前進駆動位置「d」に位置決めされて油路を切り換えるようになっている。そして、前記クラッチC1、C2、第1ブレーキB1に対応して配設されたリニアソレノイドバルブSL1〜SL3、およびB2コントロールバルブ48に前進用油圧PD を供給したり、B2コントロールバルブ48に後進用油圧PR を供給したり、それ等のバルブに対する油圧供給を停止したりする。
マニュアルバルブ46の油路切換位置「d」は、前進走行するためのスプール47の前進駆動位置を示している。マニュアルバルブ46は、前進駆動位置「d」では、ライン圧PLが供給される供給油路56と前進用油路57とを連通する状態となり、その前進用油路57にライン圧PLと等しい前進用油圧PD を出力する。前進用油路57は、リニアソレノイドバルブSL1〜SL3、およびB2コントロールバルブ48に接続されており、前進用油圧PD がそれ等によって調圧制御されることにより、クラッチC1、C2、ブレーキB1、B2がそれぞれ係合解放制御され、前記第3ブレーキB3の係合解放制御と合わせて、前記第1速ギヤ段「1st」〜第6速ギヤ段「6th」の何れかの前進ギヤ段が成立させられる。B2コントロールバルブ48には、図示しないソレノイドバルブSLUおよびSLから信号油圧が供給されるようになっており、ソレノイドバルブSLUの信号油圧に基づいて第2ブレーキB2の係合油圧が制御される。
マニュアルバルブ46の油路切換位置「r」は、後進走行するためのスプール47の後進駆動位置を示している。マニュアルバルブ46は、後進駆動位置「r」では、ライン圧PLが供給される供給油路56と後進用油路58とを連通する状態となり、その後進用油路58にライン圧PLと等しい後進用油圧PR を出力する。後進用油路58は、B2コントロールバルブ48に接続されており、後進用油圧PD がそのB2コントロールバルブ48を経て第2ブレーキB2に供給されることにより、その第2ブレーキB2が係合させられ、且つ前記第3ブレーキB3が係合させられることにより、前記後進ギヤ段「Rev」が成立させられる。
マニュアルバルブ46の油路切換位置「p」は、駆動力源からの動力伝達を遮断するとともに図示しないパーキングロック装置により機械的に駆動輪の回転を阻止するためのスプール47の駐車位置を示している。マニュアルバルブ46は、駐車位置「p」では、ライン圧PLが供給される供給油路56と前進用油路57、後進用油路58との連通を何れも遮断するとともに、それ等の前進用油路57、後進用油路58をEXポートに連通し、作動油を排出する。また、油路切換位置「n」は、駆動力源からの動力伝達を遮断するためのスプール47の遮断位置を示している。マニュアルバルブ46は、遮断位置「n」では、ライン圧PLが供給される供給油路56と前進用油路57、後進用油路58との連通を何れも遮断するとともに、後進用油路58をEXポートに連通して作動油を排出する。図3のマニュアルバルブ46は、この油路切換位置「n」の状態である。なお、リニアソレノイドバルブSL1〜SL4、SL、SLT、およびSLUは、図4に示すECU(電子制御装置)60から指令信号を受け、その指令信号に応じた大きさの油圧を出力するように作動する。
図4は、図1の車両用駆動装置10において、シフト操作装置50の操作に応じてマニュアルバルブ46の油路切換位置「p」、「n」、「d」、「r」を電気的に切り換えるためのシフト装置64の制御系統を説明するブロック線図である。本実施例の車両のシフト装置64は、シフトポジションを切り換えるシフトバイワイヤ方式のシフト装置として機能している。
ECU60およびSBW−ECU(シフトバイワイヤ電子制御装置)62は、シフト装置64の動作を制御する所謂マイクロコンピュータであって、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェイス等を備え、RAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、制御信号を出力する。表示部66は、ECU60またはSBW−ECU62が発した運転者に対する指示や警告などを表示する。メータ68は、車両の機器の状態や駆動状態などを表示する。車両電源スイッチ70は、車両電源のオンオフを切り換えるためのスイッチである。車両電源スイッチ70が運転者などから受け付けた指示は、ECU60に伝達され、たとえば車両電源がオンされると図示しないバッテリから電力が供給されて、シフト装置64の制御が起動される。
ブレーキスイッチ72は、運転者の制動操作に応答して車両の制動力を発生させる制動装置(フットブレーキ)73の近傍に設けられて図示しないブレーキペダルが踏み込まれることを検出し、その検出結果を表す電気信号をECU60におよびECU60を介してSBW−ECU62に供給する。油温センサ49は、ライン圧PLが供給される供給油路56に設けられて作動油の温度を検出し、その検出結果を表す電圧値をECU60におよびECU60を介してSBW−ECU62に供給する。
シフト操作装置50は、たとえば運転席の横に配設されている。そのシフト操作装置50は、前進走行指令位置(走行位置)「D」から中立指令位置(ニュートラル位置)「N」を経て後進走行指令位置(走行位置)「R」に至る直線と、その中立指令位置「N」から原位置「H」に至る直線とから成るT字型の案内装置に従って、原位置「H」から、後進走行のための後進走行指令位置「R」、自動変速機16内の動力伝達経路が遮断された中立状態とする中立指令位置「N」、および前進走行のための前進走行指令位置「D」の3箇所の操作位置へそれぞれ操作可能に設けられているシフトレバー(シフト操作部材)74と、駐車指令位置「P」へ押圧操作される入力部である押釦式のPスイッチ76と、シフトレバー74の上記各操作位置を検出するための操作位置センサ78と、を備えている。シフト操作装置50は、図示しないスプリングの付勢力に従って、非操作時にはシフトレバー74が図4に示す位置である原位置「H」に自動的に復帰させられるモーメンタリータイプであり、シフトレバー74は、原位置「H」から中立指令位置「N」を通過して前進走行指令位置「D」または後進走行指令位置「R」へ操作されるものである。Pスイッチ76は、スイッチの状態を運転者に示すためのインジケータを含む。
操作位置センサ78は、原位置「H」、後進走行指令位置「R」、および前進走行指令位置「D」の近傍にそれぞれ設けられたホール素子H1、H2、およびH3と、シフトレバー74に設けられた磁石80とを含む非接触式のセンサである。ホール素子H1、H2、およびH3は磁力の強さに応じて変化する電圧を出力するものであり、図5に示されるように磁石80の接近に伴ってホール素子H1、H2、およびH3に作用する磁力が変化する。操作位置センサ78は、シフトレバー74のストローク量(磁石80の接近度合い)に応じてホール素子H1、H2、およびH3から連続的に変化する電圧を検出し、その検出結果であるシフト操作部材の操作位置を表すシフト操作位置信号PSHをSBW−ECU62に供給する。
SBW−ECU62は、上記供給されたシフト操作位置信号PSHに応じてシフトアクチュエータ82を電気的に制御する。そして、切換シャフト(マニュアルシャフト)84がそのシフトアクチュエータ82によって軸心まわりに回転させられることによりレバー86を介してマニュアルバルブ46のスプール47が機械的に一直線方向へ移動させられて位置決めされる。このシフトアクチュエータ82は、本実施例ではSRモータ(Switched Reluctance Motor )にて構成されており、前記切換シャフト84に減速機等を介して連結されて回転駆動するとともに、その切換シャフト84に一体的に設けられたロータリエンコーダ88から出力されるパルス信号SPがSBW−ECU62に供給されるようになっている。ロータリエンコーダ88は、一対の発光素子および受光素子と、それらの間を通過する複数のスリットを外周部に備えた円板とを有する非接触式の光学式回転センサであって、シフトアクチュエータ82の所定回転毎にパルス信号SPを出力するものであり、切換シャフト84の回転変位(シフト機構87の機械的変位)の相対的位置情報を連続的に検出する。SBW−ECU62は、ロータリエンコーダ88から出力されるパルス信号SPを取得してSRモータの回転状況を把握し、シフトアクチュエータ82を駆動するフィードバック制御を行う。
本実施例では、マニュアルバルブ46および切換シャフト84を含んで車両の駆動状態すなわち複数のシフトレンジのいずれかへ機械的に切り換えるシフト機構87が構成されている。
図6は、シフト操作装置50から出力されるシフト操作位置信号PSHに対応した位置となるようにシフトアクチュエータ82によってシフト機構87を機械的に変位する制御を行うSBW−ECU62によって実行されるシフト装置64の機能すなわちシフト制御手段89を説明するブロック線図であり、そのシフト制御手段89は、作動油状態判定手段90、制動状態判定手段92、駆動状態判定手段94、係合制御禁止手段96、シフト操作開始判定手段98、操作位置確定判定手段100、係合制御手段102、中立指令位置確定判定手段104、操作位置記憶手段105、およびフェ−ルセーフ制御手段106を備えている。
作動油状態判定手段90は、油温センサ49によって検出される作動油の温度を表す値が所定値以下、すなわち所定温度K1以下であるか否かを判定する。この所定値は、作動油の粘性上昇により、フェ−ルセーフ制御が実行されるときに車両の動力伝達経路の動力伝達を速やかに減少およびそれに続く遮断が可能となる制御が必要となる値の上限値であり、予め実験的に求められる。
次いで、制動状態判定手段92は、ブレーキスイッチ72によって検出される電気信号に基づいて、制動装置73が制動作動中すなわちブレーキペダルが踏み込まれている車両の制動状態であるか否かを判定する。
次いで、駆動状態判定手段94は、操作位置記憶手段105にてSBW−ECU62に記憶されているシフト操作位置信号PSH2 に基づいて、現在(最新)の油路切換位置が「d」あるいは「r」であるか否か、すなわち実際の車両駆動状態が前進駆動あるいは後進駆動であるか否かを判定する。
次いで、係合制御禁止手段96は、制動状態判定手段92において、ブレーキスイッチ72によって検出される電気信号に基づいて制動装置73が制動作動中であると判定される場合、あるいは、駆動状態判定手段94において、現在(最新)の油路切換位置が「d」あるいは「r」ではない、すなわちシフトレバー74の操作開始前にマニュアルバルブ46が動力を伝達しないための非走行位置であると判定されている場合には、係合制御手段102に動力伝達経路の動力伝達を抑制する制御を実行させない機能を有する。
次いで、シフト操作開始判定手段98は、シフトレバー74の操作が開始されたか否か、およびシフトレバー74が中立指令位置にあるか否かを判定する。図7は、シフトレバー74が操作される際のホール素子H1、H2、およびH3の出力電圧とその出力電圧に応じて操作位置センサ78から出力されるシフト操作位置信号PSHの変化の一例とを示すタイムチャートであって、シフトレバー74が原位置「H」から「N」を通過して「D」へ移動される場合を示す。シフトレバー74が操作されると、原位置「H」に対応するホール素子H1の出力電圧が変化し始める。t1時点のシフト操作開始がそれに相当する。しかし、SBW−ECU62での上記シフトレバー74の操作が開始されたか否かの判定は、ホール素子H1出力電圧値が所定値である閾値(スレッシュ)A1を下回ることに基づいて行われ、t2時点の出力信号切り替りがそれに相当する。続いて、上記シフトレバー74が中立指令位置にあるか否かの判定は、シフトレバー74が原位置、「R」、および「D」のいずれにも位置しないこと、すなわちホール素子H1、H2、およびH3のいずれの出力電圧も所定の閾値A1、A2、A3を下回ることに基づいて行われ、t2〜t3時点の範囲である場合に肯定判定が為される。また、その判定にて肯定判定が為された場合は、係合制御手段102に対してタイマーTの加算(計時)開始の合図である計時開始電気信号STを出力する。
次いで、操作位置確定判定手段100は、操作位置が確定されたか否かを判定する。たとえば「D」への操作位置が確定するのは、図7で示されるt3時点の出力信号切り替りが相当する。つまり、ホール素子H1、H2、およびH3のいずれの出力電圧も閾値A1、A2、A3を下回った状態(上記シフト操作開始判定手段98にて肯定された状態)から、ホール素子H3出力電圧が所定の閾値A3以上になった場合である。これが「R」への操作位置の確定ならば、ホール素子H2出力電圧が所定の閾値A2以上になった場合である。したがって、上記操作位置が確定されたか否かの判定は、ホール素子H2あるいはH3の出力電圧のどちらかが所定の閾値A2またはA3以上になることに基づいて行われる。
次いで、係合制御手段102は、シフト操作開始判定手段98からの計時開始電気信号STに基づいてSBW−ECU62内部にあるタイマーTの加算(計時)を開始する。続いて、タイマーTが第1判定時間T1より大きいか否かを判定する。その第1判定時間T1には、所定値たとえば100msecという値が用いられるが、その所定値は、実施形態によって適宜自由に設定される。上記判定が肯定された場合には、油圧式摩擦係合装置(クラッチCおよびブレーキB)の係合力を制御して、具体的にはECU60を介して図外のリニアソレノイドバルブSLTに指令信号を出力し油圧制御回路40のプライマリレギュレータバルブ44のライン圧PLを調圧して、動力伝達経路の動力伝達を制御する各油圧式摩擦係合装置に供給される油圧を下げる動作を行って、動力の伝達を抑制する。たとえば、現在(最新)の油路切換位置が「d」である場合は、クラッチC1に供給される係合圧の上昇を抑制する。ここで、上記動力の伝達の抑制は、たとえば油圧式摩擦係合装置を半係合状態とすることにより実現される。
係合制御手段102は、シフトレバー74やPスイッチ76の新たな操作前にソフト上又はマニュアルバルブ46が動力を伝達しないための遮断位置(非走行位置)として確定している場合、すなわちマニュアルバルブ46が遮断位置「n」や駐車位置「p」へ位置決めされている場合は、上記動力伝達経路において動力伝達を抑制する制御を行わない。
係合制御手段102は、制動装置73による制動作動中は、上記動力伝達経路の動力伝達を抑制する制御を実行しない。
次いで、中立指令位置確定判定手段104は、タイマーTが第2判定時間T2より大きいか否かを判定する。その第2判定時間T2には、所定値たとえば500msecという値が用いられるが、その所定値は、実施形態によって適宜自由に設定される値である。上記判定が肯定された場合は、シフトアクチュエータ82を駆動してマニュアルバルブ46の油路切換位置を遮断位置「n」に位置決めする。
操作位置記憶手段105は、操作位置確定判定手段100にて判定される操作位置、あるいは中立指令位置確定判定手段104にて判定される操作位置に対応するシフト操作位置信号PSHをRAM等のメモリにシフト操作位置信号PSH2 として記憶する。
フェ−ルセーフ制御手段106は、操作位置信号PSHに対応した位置と異なるシフト位置にて変速機内部あるいはアクチュエータが固着した場合にフェ−ルとして検出して、ECU60を介して図外のリニアソレノイドバルブSLTに指令信号を出力し油圧制御回路40のプライマリレギュレータバルブ44のライン圧PLを調圧して、クラッチC1、C2、ブレーキB1、B2、B3の係合油圧を抑制させて動力伝達を遮断させる。
次に、図8は、SBW−ECU62の制御作動の要部を説明するフローチャートである。本処理は、たとえば所定時間毎に実行される。処理が開始されると、先ず、作動油状態判定手段90に対応するステップS1(以下、ステップを省略)において、油温センサ49によって検出される作動油の温度を表す値が所定値以下、すなわち所定温度K1以下であるか否かが判断される。S1が否定されると、本処理は終了させられる。一方、S1が肯定されると、制動状態判定手段92に対応するS2において、ブレーキスイッチ72によって検出される電気信号に応じて、制動装置が制動作動中か否かが判断される。S2が肯定されると、本処理は終了させられる。一方、S2が否定されると、駆動状態判定手段94に対応するS3において、RAMに記憶されているシフト操作位置信号PSH2 に基づいて、現在の油路切換位置が「d」あるいは「r」であるか否か、すなわち現在の車両駆動状態が前進駆動あるいは後進駆動であるか否かが判断される。S3が否定されると、本処理は終了させられる。一方、S3が肯定されると、シフト操作開始判定手段98に対応するS4において、シフトレバー74の操作が開始されたか否かがホール素子H1出力電圧値が所定値である閾値(スレッシュ)A1を下回ることに基づいて判断される。S4が否定されると、本処理は終了させられる。一方、S4が肯定されると、シフト操作開始判定手段98に対応するS5において、シフトレバー74が中立指令位置にあるか否かがホール素子H1、H2、およびH3のいずれの出力電圧も所定の閾値A1、A2、A3を下回ることに基づいてそれぞれ判断される。S5が否定されると、本処理は終了させられる。
続いて、S5が肯定されると、係合制御手段102に対応するS6において、タイマーTの加算(計時)が開始される。次いで、操作位置確定判定手段100に対応するS7において、操作位置が確定されたか否かがホール素子H2あるいはH3のどちらかが所定の閾値A2あるいはA3以上になることに基づいて判断される。S7が肯定されると、本処理は終了させられる。一方、S7が否定されると、係合制御手段102に対応するS8において、タイマーTが第1判定時間T1より大きいか否かが判定される。S8が否定されると、S7以下が繰り返し実行される。一方、S8が肯定されると、係合制御手段102に対応するS9において、クラッチ解放制御が開始され油圧式摩擦係合装置(クラッチCおよびブレーキB)の係合力が低下させられて動力の伝達が抑制される。次いで、操作位置確定判定手段100に対応するS10において、操作位置が確定されたか否かがホール素子H2あるいはH3のどちらかが所定の閾値A2あるいはA3以上になることに基づいて判断される。S10が肯定されると、本処理は終了させられる。一方、S10が否定されると、中立指令位置確定判定手段104に対応するS11において、タイマーTが第2判定時間T2より大きいか否かが判定される。S11が否定されると、S10以下の処理が繰り返し実行される。一方、S11が肯定されると、中立指令位置確定判定手段104に対応するS12において、シフトアクチュエータ82を駆動してマニュアルバルブ46の油路切換位置が遮断位置「n」に位置決めされ、車両の駆動力源からの動力伝達が遮断される。
次に、図9は、上記図8のシフト制御作動を説明するタイムチャートであって、駆動状態が前進駆動の時(図中マニュアルバルブ46の位置が「d」の時)にてシフトレバー74の操作位置が後進走行指令位置「R」で確定される場合のものである。先ず、t1時点のシフト操作開始にて、シフトレバー74の操作が開始されている。ここで、本作動時のt1時点は、図8に示すS1は肯定され、S2は否定される状態であるとする。また、駆動状態が前進駆動であるためS3は肯定される。次いで、t2時点のレバー出力信号切替りにてシフト操作位置信号PSHが「N」に変更されており、図8のS4およびS5は肯定される事となる。また、t2時点にてタイマーTの加算(計時)が開始されており、図8のS6に対応する。t2時点後、シフト操作位置信号PSHに変化が無いため図8のS7〜S8が繰り返し実行される。t2時点から所定時間経過したt2〜t3時点は、第1判定時間T1に相当し、これ以後であれば、図8のS8は肯定され、t3時点の動力伝達抑制制御条件確定にて、図8のS9が実行された結果、クラッチC1等の係合油圧すなわちDレンジ圧が係合状態から半係合状態に緩やかに変化する。t3時点以後図8のS10〜S11が繰り返し実行される。t4時点の信号切替りにてシフト操作位置信号PSHが「R」に変更されており、それ以降の図8のS10処理実行時であるt5時点のR位置切替制御確定にてS10は肯定される。ここでシフト位置確定値は「D」から「R」へ変更されている。t5時点から所定時間経過後のt6時点のR位置切替開始にてシフトアクチュエータ82によって駆動されるマニュアルバルブ46の位置が「d」から「r」へ徐々に変更され、クラッチC1等の係合油圧すなわちDレンジ圧が半係合状態から解放状態へ変更されつつブレーキB2、B3の係合油圧すなわちRレンジ圧が解放状態から係合状態へ変更され、マニュアルバルブ46の位置が完全に「r」になる付近にてRレンジ圧も収束され係合状態にされる。そして、t7時点のレバー出力切替りにてシフト操作位置信号PSHが原位置「H」へ変更されt8時点のシフト操作終了にてシフト操作が終了される。
図10は、上記図8のシフト制御作動を説明するタイムチャートであって、駆動状態が前進駆動の時(図中マニュアルバルブ46の位置が「d」の時)にてシフトレバー74の操作位置が中立指令位置「N」で確定される場合のものである。t1時点〜t3時点は図9と同じ動作であるので説明を省略する。t3時点以後図8のS10〜S11が繰り返し実行される。t2時点から所定時間経過したt2〜t4時点は、第2判定時間T2に相当し、t4時点のN位置への切替制御確定にて図8のS11が肯定され、シフト位置確定値は「D」から「N」へ変更される。そして、t5時点のN位置切替開始にてシフトアクチュエータ82によって駆動されるマニュアルバルブ46の位置が「d」から「n」へ徐々に変更され、係合装置のDレンジ圧が半係合状態から解放状態へ変更される。そして、t6時点のレバー出力切替りにてシフト操作位置信号PSHが原位置「H」へ変更されt7時点のシフト操作終了にてシフト操作が終了される。
上述のように、本実施例のシフト装置64によれば、車両の動力伝達経路に設けられ、係合容量を変化させることによりその動力伝達経路において伝達される動力を制御するクラッチC1、ブレーキB2、B3等の油圧式摩擦係合装置と、シフト操作位置信号PSHに基づくシフトレバー74の操作開始判定から走行位置の確定判定までの区間の少なくとも一部で、前記係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制する係合制御手段102とを、含むことから、フェ−ルセーフ制御手段106によってフェ−ルセーフ制御が実行されるときの動力の伝達の減少およびそれに続く遮断を速やかに行うことができ、運転者の意思と異なる車両の駆動状態となる可能性を回避できる。
また、本実施例のシフト装置64によれば、係合制御手段102は、クラッチC1、ブレーキB2、B3等の油圧式摩擦係合装置を半係合状態とすることにより動力の伝達を抑制することから、フェ−ルセーフ制御手段106によってフェ−ルセーフ制御が実行されるときの動力の伝達の減少およびそれに続く遮断を速やかに行うことができ、運転者の意思と異なる車両の駆動状態となる可能性を回避できる。また、シフト操作が中断された場合は速やかに元の動力伝達の状態に復帰可能である。
また、本実施例のシフト装置64によれば、係合制御手段102は、シフトレバー74やPスイッチ76の新たな操作前にソフト上又はマニュアルバルブ46が動力を伝達しないための遮断位置(非走行位置)として確定している場合、すなわちマニュアルバルブ46が遮断位置「n」や駐車位置「p」へ位置決めされている場合は、クラッチC1、ブレーキB2、B3等の油圧式摩擦係合装置の係合力を制御して動力の伝達を抑制する制御を実行しないことから、ニュートラルポジションまたはパーキングポジションなどの非走行ポジションから、ドライブポジションまたはリバースポジションなどの走行ポジションへのシフト位置変更の応答性低下を防止できる。
また、本実施例のシフト装置64によれば、シフトレバー74は、中立指令位置「N」を通過して走行位置へ操作されるものであり、係合制御手段102は、操作位置センサ78により検出されるシフトレバー74がその中立指令位置「N」にある時間が予め設定された判定時間範囲すなわち100msec〜500msecの範囲である場合に、係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制することから、フェ−ルセーフ制御手段106によってフェ−ルセーフ制御が実行されるときの動力の伝達の減少およびそれに続く遮断を速やかに行うことができ、運転者の意思と異なる車両の駆動状態となる可能性を回避できる。
また、本実施例のシフト装置64によれば、制動操作に応答して車両の制動力を発生させる制動装置73を備え、係合制御手段102は、その制動装置73による制動作動中は、前記動力の伝達を抑制する制御を実行しないことから、運転者の意思と異なる車両状態となることが好適に防止される場合たとえば制動装置73等により車両が制動状態にある場合におけるシフト操作に対するシフト位置変更の応答性低下を防止できる。
また、本実施例のシフト装置64によれば、係合装置は、作動油が供給されることにより係合力が制御されるクラッチC、ブレーキB等の油圧式摩擦係合装置であり、係合制御手段102は、前記作動油の粘性が所定以上であるときに、前記動力の伝達を抑制する制御を実行することから、フェ−ルセーフ制御手段106によってフェ−ルセーフ制御が実行されるときの動力の伝達の減少およびそれに続く遮断を速やかに行うことができ、運転者の意思と異なる車両の駆動状態となる可能性を回避できる。
また、本実施例のシフト装置64によれば、前記作動油の温度を検出する油温センサ49を備え、係合制御手段102は、作動油の温度が所定値K1以下であるときに、前記動力の伝達を抑制する制御を実行することから、フェ−ルセーフ制御手段106によってフェ−ルセーフ制御が実行されるときの動力の伝達の減少およびそれに続く遮断を速やかに行うことができ、運転者の意思と異なる車両の駆動状態となる可能性を回避できる。
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、別の態様でも実施され得る。
たとえば、前述の実施例のシフト装置64において、シフト機構87のシフトポジションの切換は、レンジ切換またはギヤ段切換に適用される。
また、前述の実施例のシフト装置64において、動力伝達経路に油圧式摩擦係合装置(係合装置)さえあれば、自動変速機(変速機)16は必ずしも備えている必要はない。
また、前述の実施例のシフト装置64において、油圧式摩擦係合装置の半係合状態は、ECU60を介して図外のリニアソレノイドバルブSLTに指令信号が出力され油圧制御回路40のプライマリレギュレータバルブ44のライン圧PLが調圧されて、動力伝達経路の動力伝達を制御する各油圧式摩擦係合装置に供給される油圧(Dレンジ圧あるいはRレンジ圧)が下げられることで実現されていたが、リニアソレノイドバルブSL1〜SL4によって各油圧式摩擦係合装置に供給される係合圧が調圧されることにより実現されてもよい。
また、前述の実施例のシフト装置64において、作動油状態判定手段90は、油温センサ49によって検出される作動油の温度を表す値が所定値K1以下、すなわち所定温度以下であるか否かが判断されていたが、油温センサ49の変わりに粘度計が用いられて所定の粘度以上であるか否かが判断されてもよい。また、エンジン12の冷却装置の水温計の値、あるいは、外気温度により判断されてもよいなど、様々な態様が可能である。
また、前述の実施例のシフト装置64において、制動状態判定手段92は、ブレーキスイッチ72によって検出される電気信号に応じて、制動装置73が制動作動中すなわちブレーキペダルが踏み込まれている車両の制動状態であるか否かが判定されていたが、運転者の踏み込み量を検出するストロークセンサが設けられ、その検出結果であるストローク量に対応する電気信号に応じて、制動装置が制動作動中であるか否かが判定されてもよい。あるいは、サイドブレーキの基部にサイドブレーキスイッチが設けられ、その検出結果である電気信号に応じて、制動装置が制動作動中であるか否かが判定されてもよい。また、上記検出されたストローク量によって係合装置の係合力を変動させてもよいなど、様々な態様が可能である。
また、前述の実施例のシフト装置64において、係合制御手段102は、油圧式摩擦係合装置(クラッチC又はブレーキB)の係合力を制御して、たとえば半係合状態とすることにより動力伝達経路の動力伝達を制御するとされていたが、係合力を抑制するものであればよく、たとえば油圧式摩擦係合装置の係合力を全解放とするものであってもよい。
また、前述の実施例のシフト装置64において、シフト操作装置50は、原位置「H」から後進走行のための後進走行指令位置(走行位置)「R」、自動変速機16内の動力伝達経路が遮断された中立状態とする中立指令位置(ニュートラル位置)「N」、および前進走行のための前進走行指令位置(走行位置)「D」の3箇所の操作位置へそれぞれ操作可能に設けられているシフトレバー(シフト操作部材)74と、駐車する際に押圧操作される入力部である押釦式のPスイッチ76と、シフトレバー74の上記各操作位置を検出するための操作位置センサ78と、を備えていたが、駐車指令位置「P」なる操作位置が設けられて4箇所の操作位置へそれぞれ操作可能に設けられているシフトレバー74と、シフトレバー74の上記各操作位置を検出するための操作位置センサ78と、を有するものであってもよい。さらには、エンジンブレーキを機能させる操作位置が設けられてもよいなど、様々な態様が可能である。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用駆動装置
16:自動変速機
49:油温センサ
50:シフト操作装置
60:ECU(電子制御装置)
62:SBW−ECU(シフトバイワイヤ電子制御装置)
64:シフト装置
73:制動装置(フットブレーキ)
74:シフトレバー(シフト操作部材)
78:操作位置センサ
82:シフトアクチュエータ
87:シフト機構
89:シフト制御手段
90:作動油状態判定手段
92:制動状態判定手段
94:駆動状態判定手段
96:係合制御禁止手段
98:シフト操作開始判定手段
100:操作位置確定判定手段
102:係合制御手段
104:中立指令位置確定判定手段
105:操作位置記憶手段
106:フェ−ルセーフ制御手段
B1:第1ブレーキ(油圧式摩擦係合装置、係合装置)
B2:第2ブレーキ(油圧式摩擦係合装置、係合装置)
B3:第3ブレーキ(油圧式摩擦係合装置、係合装置)
C1:第1クラッチ(油圧式摩擦係合装置、係合装置)
C2:第2クラッチ(油圧式摩擦係合装置、係合装置)
D:前進走行指令位置(走行位置)
H:原位置(原位置)
K1:作動油の温度の所定値
N:中立指令位置(ニュートラル位置)
P:駐車指令位置
R:後進走行指令位置(走行位置)
T:タイマー値
T1:第1判定時間
T2:第2判定時間
T2−T1:判定時間範囲
d:前進駆動位置(油路切換位置、ドライブポジション)
n:遮断位置(油路切換位置、ニュートラルポジション)
p:駐車位置(油路切換位置、パーキングポジション)
r:後進駆動位置(油路切換位置、リバースポジション)
16:自動変速機
49:油温センサ
50:シフト操作装置
60:ECU(電子制御装置)
62:SBW−ECU(シフトバイワイヤ電子制御装置)
64:シフト装置
73:制動装置(フットブレーキ)
74:シフトレバー(シフト操作部材)
78:操作位置センサ
82:シフトアクチュエータ
87:シフト機構
89:シフト制御手段
90:作動油状態判定手段
92:制動状態判定手段
94:駆動状態判定手段
96:係合制御禁止手段
98:シフト操作開始判定手段
100:操作位置確定判定手段
102:係合制御手段
104:中立指令位置確定判定手段
105:操作位置記憶手段
106:フェ−ルセーフ制御手段
B1:第1ブレーキ(油圧式摩擦係合装置、係合装置)
B2:第2ブレーキ(油圧式摩擦係合装置、係合装置)
B3:第3ブレーキ(油圧式摩擦係合装置、係合装置)
C1:第1クラッチ(油圧式摩擦係合装置、係合装置)
C2:第2クラッチ(油圧式摩擦係合装置、係合装置)
D:前進走行指令位置(走行位置)
H:原位置(原位置)
K1:作動油の温度の所定値
N:中立指令位置(ニュートラル位置)
P:駐車指令位置
R:後進走行指令位置(走行位置)
T:タイマー値
T1:第1判定時間
T2:第2判定時間
T2−T1:判定時間範囲
d:前進駆動位置(油路切換位置、ドライブポジション)
n:遮断位置(油路切換位置、ニュートラルポジション)
p:駐車位置(油路切換位置、パーキングポジション)
r:後進駆動位置(油路切換位置、リバースポジション)
Claims (7)
- シフト操作部材の操作位置を検出する操作位置センサから出力された電気信号に基づいて操作位置を判定し、該操作位置に対応した位置となるようにシフトアクチュエータによってシフト機構が機械的に変位させられる形式の車両のシフト装置であって、
前記車両の動力伝達経路に設けられ、係合容量を変化させることにより該動力伝達経路において伝達される動力を制御する係合装置と、
前記電気信号に基づく前記シフト操作部材の操作開始判定から走行位置の確定判定までの区間の少なくとも一部で、前記係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制する係合制御手段と
を、含むことを特徴とする車両のシフト装置。 - 前記係合制御手段は、前記係合装置を半係合状態とすることにより前記動力の伝達を抑制することを特徴とする請求項1の車両のシフト装置。
- 前記係合制御手段は、前記シフト操作部材の操作開始前に動力を伝達しないための非走行位置が判定されている場合には、前記係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制する制御を実行しないことを特徴とする請求項1または2の車両のシフト装置。
- 前記シフト操作部材は、ニュートラル位置を通過して走行位置へ操作されるものであり、
前記係合制御手段は、前記操作位置センサにより検出される該シフト操作部材が該ニュートラル位置にある時間が予め設定された判定時間範囲である場合に、前記係合装置の係合力を制御して前記動力の伝達を抑制することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1の車両のシフト装置。 - 制動操作に応答して前記車両の制動力を発生させる制動装置を備え、
前記係合制御手段は、該制動装置による制動作動中は、前記動力の伝達を抑制する制御を実行しないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1の車両のシフト装置。 - 前記係合装置は、作動油が供給されることにより係合力が制御される油圧式摩擦係合装置であり、
前記係合制御手段は、前記作動油の粘性が所定以上であるときに、前記動力の伝達を抑制する制御を実行することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1の車両のシフト装置。 - 前記作動油の温度を検出する油温センサを備え、
前記係合制御手段は、前記作動油の温度が所定値以下であるときに、前記動力の伝達を抑制する制御を実行することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1の車両のシフト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007268370A JP2009097581A (ja) | 2007-10-15 | 2007-10-15 | シフト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007268370A JP2009097581A (ja) | 2007-10-15 | 2007-10-15 | シフト装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009097581A true JP2009097581A (ja) | 2009-05-07 |
Family
ID=40700773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007268370A Pending JP2009097581A (ja) | 2007-10-15 | 2007-10-15 | シフト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009097581A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2242030A2 (en) | 2009-04-14 | 2010-10-20 | Sony Corporation | Information processing apparatus, method and program |
-
2007
- 2007-10-15 JP JP2007268370A patent/JP2009097581A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2242030A2 (en) | 2009-04-14 | 2010-10-20 | Sony Corporation | Information processing apparatus, method and program |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4353148B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP5131066B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
JP2007032602A (ja) | 車両用自動変速機の油圧制御装置 | |
JP2007176266A (ja) | 車両用自動変速機の変速制御装置 | |
JP4162024B2 (ja) | 車両用自動変速機の制御装置 | |
WO2009098814A1 (ja) | 車両の駐車制御装置 | |
JP2010090925A (ja) | モーメンタリ式のシフト制御装置 | |
JP2012013216A (ja) | 車両用自動変速機のシフト切換制御装置 | |
JP2008121805A (ja) | 車両用油圧制御装置 | |
JP2010190232A (ja) | 車両用自動変速機の制御装置 | |
JP2009173063A (ja) | 車両の駐車制御装置 | |
JPWO2012077170A1 (ja) | 車両用自動変速機の制御装置 | |
JP2009068655A (ja) | シフト装置 | |
JP2010203590A (ja) | 車両用駆動装置の制御装置 | |
JP4830622B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
JP2009287624A (ja) | 車両の異常検出装置 | |
JP6447579B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
JP2009270689A (ja) | 車両のシフト制御装置 | |
JP2009041622A (ja) | シフト制御装置 | |
JP4654872B2 (ja) | 車両用自動変速機の油圧制御装置 | |
JP2009097581A (ja) | シフト装置 | |
JP5494827B2 (ja) | 車両用自動変速機の制御装置 | |
JP4798173B2 (ja) | 車両用自動変速機の変速制御装置 | |
JP5035221B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JP6269691B2 (ja) | 車両用動力伝達装置の制御装置 |