JP2009096311A - 車両の盗難防止構造 - Google Patents

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利治 平井
Koji Sumoto
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Abstract

【課題】質量およびコストの増加を抑制しつつ、車両の盗難の困難性を向上する。
【解決手段】車両の盗難防止構造は、内側にシフト切換機構を収納し、外側にアクチュエータ42が取り付けられ、シャフト102が貫通して設けられる変速機の筐体300と、アクチュエータ42が取り外されると、外側から付与される力に起因するシャフト102の回転を、変速機の筐体300の外周面よりも内側の位置において制限するピン302とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の盗難防止構造に関し、特に、変速機のシフト切換機構に適用される盗難防止構造に関する。
従来から車両の盗難を防止する構造として各種技術が公知である。たとえば、特開平9−2091号公報(特許文献1)は、簡単な機構で安価なシフトロック装置を実現できるとともに、盗難防止効果を向上させる自動変速機のシフトロック装置を開示する。
このシフトロック装置は、セレクトレバーによって可動自在に設けられたディテントピンをディテントプレートに形成された所定のレンジ位置に係合させることにより所望のシフトを選択する自動変速機において、セレクトレバーを特定のシフト位置にロックする自動変速機のシフトロック装置である。シフトロック装置は、ディテントピンの動作に連動して、ディテントピンを特定のレンジ位置に拘束する拘束位置と拘束を解除する解除位置との間を移動可能に設けられた第1の可動部材と、第1の可動部材が拘束位置にあるときに、第1の可動部材に係合してその移動を拘束するとともに、車両の所定操作に連動して第1の可動部材への係合を解除される第2の可動部材と、第1の可動部材に接続され、第1の可動部材が拘束位置にあるときに、第1の可動部材の移動を禁止するとともに、第1の可動部材が解除位置にあるときにキーシリンダの回動を規制する規制部材とを具備する。
上述した公報に開示された自動変速機のシフトロック装置によると、簡単な機構で安価なシフトロック装置を実現できるとともに、第1の可動部材が拘束位置にあるときには第1の可動部材の移動を禁止し、解除位置にあるときにはキーシリンダの回動が規制されるので盗難防止用の特別な対策を講ずる必要なく盗難防止効果を向上させることができる。
また、従来より、運転者によるシフトレバーの操作に従い自動変速機のシフトポジションをアクチュエータにより切り換えるシフト切換機構においては、シフトポジション切換用の動力源として電動機(たとえば直流モータ)を備えたものが知られている。
特開平9−2091号公報
しかしながら、上述したようなシフト機構において、トランスミッションの外側にアクチュエータが取り付けられる場合には、アクチュエータを取り外してディテントプレートに接続されるシャフトを回転させることにより、パーキングポジション(以下、Pポジションと記載する)を解除することができる。そのため、短時間での盗難が可能となり、盗難防止に関連した規定を十分に満足できないという問題がある。
このような問題に対して、トランスミッションの外側に盗難防止用のブラケットやカバーを別途設定したり、アクチュエータをトランスミッション内に収納することが考えられるが、車両搭載スペースまたは工具スペースが狭くなることにより生産性が悪化したり、部品増加により質量およびコストの増加したりする可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、質量およびコストの増加を抑制しつつ、車両の盗難の困難性を向上する車両の盗難防止構造を提供することである。
第1の発明に係る車両の盗難防止構造は、操作部材の状態に対応した電気信号に基づいてアクチュエータの回転力により、変速機のシフトポジションを切り換えるシフト切換機構が搭載された車両の盗難防止構造である。シフト切換機構は、アクチュエータに接続されるシャフトを含む。この盗難防止構造は、内側にシフト切換機構を収納し、外側にアクチュエータが取り付けられ、シャフトが貫通して設けられる筐体と、アクチュエータが取り外されると、外側から付与される力に起因するシャフトの回転を、筐体の外周面よりも内側の位置において制限する制限部材とを含む。
第1の発明によると、アクチュエータが取り外されると、筐体の外側からシャフトに回転力を付与しても制限部材により回転を防止することができる。したがって、アクチュエータが取り外されても、Pポジションを解除することが困難となる。すなわち、変速機の出力軸がパーキングロック装置によりロックされた状態が維持されるため、車両の盗難の困難性が向上する。さらに、制限部材は、筐体の外周面よりも内側の位置においてシャフトの回転を制限するため、制限部材を筐体の外側から容易に除去することはできない。また、シャフトの回転を制限する構造として、たとえば、シャフトの回転軸と異なる方向(たとえば、回転軸に直交する方向)に形成された貫通穴に棒状の部材を挿入して、筐体により棒状の部材の回転を制限するという簡易な構造により実現することができる。そのため、コストおよび質量の増加を抑制することができる。したがって、質量およびコストの増加を抑制しつつ、車両の盗難の困難性を向上する車両の盗難防止構造を提供することができる。
第2の発明に係る車両の盗難防止構造においては、第1の発明の構成に加えて、シャフトには、少なくとも回転軸と異なる方向に貫通する貫通穴が形成される。制限部材は、貫通穴に挿入可能な棒状の部材であって、アクチュエータが取り外されると、自重により貫通穴に挿入されるように筐体に設けられる。筐体には、貫通穴に挿入された棒状の部材の、シャフトの回転方向の位置を制限する制限形状が形成される。
第2の発明によると、制限部材である棒状の部材は、アクチュエータが筐体から取り外されると、シャフトに形成された、回転軸と異なる方向(たとえば、回転軸に直交する方向)に貫通する貫通穴に自重により挿入される。また、棒状の部材は、貫通穴に挿入されると、筐体に形成された制限形状(たとえば、開口部)によりシャフトの回転方向の位置が制限される。そのため、シャフトの回転は、棒状の部材により制限されることとなる。したがって、アクチュエータが筐体から取り外されても、Pポジションを解除することが困難となる。すなわち、変速機の出力軸がパーキングロック装置によりロックされた状態が維持されるため、車両の盗難の困難性が向上する。
第3の発明に係る車両の盗難防止構造においては、第2の発明の構成に加えて、筐体には、棒状の部材を、自重により移動する側に移動可能に収納する開口部が形成される。筐体にアクチュエータが取り付けられた状態において、アクチュエータにより棒状の部材の自重による移動が制限される。
第3の発明によると、棒状の部材は、アクチュエータが筐体から取り外されると、自重により移動して、シャフトに形成された貫通穴に挿入される。棒状の部材が貫通穴に挿入されると、筐体に形成された制限形状(たとえば、開口部)によりシャフトの回転方向の位置が制限される。そのため、シャフトの回転は、棒状の部材により制限されることとなる。したがって、アクチュエータが筐体から取り外されても、Pポジションを解除することが困難となる。また、棒状の部材は、筐体に形成された開口部に収納され、アクチュエータが取り外されるとともに、自重によりシャフトの貫通穴に挿入される。このとき、棒状の部材は、筐体の外周面よりも内側において、シャフトの回転を制限するため、筐体の外側からは、シャフトの貫通穴に挿入された棒状の部材を除去することが困難となる。したがって、車両の盗難の困難性を向上させることができる。また、上述のような簡易な構造により車両の盗難の困難性を向上させることができるため、コストおよび質量の増加を抑制することができる。
第4の発明に係る車両の盗難防止構造においては、第2または3の発明の構成に加えて、シャフトに形成された貫通穴の端部と棒状の部材の端部とは、変速機のシフトポジションがパーキングポジションであるときに対向するように設けられる。
第4の発明によると、パーキングポジションが選択されると、貫通穴の端部と棒状の部材の端部とが対向する位置関係になるため、アクチュエータが筐体から取り外された場合においては、棒状の部材は、自重により移動して貫通穴に挿入される。そのため、棒状の部材によりシャフトの回転を制限することができる。
第5の発明に係る車両の盗難防止構造においては、第1の発明の構成に加えて、制限部材は、板状の部材であって、アクチュエータが取り外されると自重により移動して、筐体の外側とシャフトとを遮断するように筐体に設けられる。
第5の発明によると、制限部材である板状の部材は、アクチュエータが筐体から取り外されると、自重により移動して筐体の外側とシャフトとを遮断する。そのため、筐体の外側からシャフトに接触することが防止されるため、シャフトの回転が制限されることとなる。これにより、アクチュエータが筐体から取り外されても、Pポジションを解除することが困難となる。すなわち、変速機の出力軸がパーキングロック装置によりロックされた状態が維持されるため、車両の盗難の困難性が向上する。
第6の発明に係る車両の盗難防止構造においては、第5の発明の構成に加えて、筐体には、板状の部材を、自重により移動する側に移動可能に収納する開口部が形成される。筐体にアクチュエータが取り付けられた状態において、アクチュエータにより板状の部材の自重による移動が制限される。
第6の発明によると、板状の部材は、アクチュエータが筐体から取り外されると、自重により移動して、筐体の外側とシャフトとを遮断する。そのため、筐体の外側からシャフトに接触することが抑制されるため、シャフトの回転が制限されることとなる。これにより、アクチュエータが筐体から取り外されたとしても、Pポジションを解除することが困難となる。したがって、車両の盗難の困難性を向上させることができる。また、上述のような簡易な構造により車両の盗難の困難性を向上させることができるため、コストおよび質量の増加を抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1に、本実施の形態に係る車両の盗難防止構造が適用されたシフト切換機構48の構成を示す。以下、シフトポジションは、Pポジション、非Pポジションを意味し、非Pポジションにおける、R、N、Dの各ポジションを含まないとして説明するが、R、N、Dの各ポジションを含むようにしてもよい。すなわち、本実施の形態においては、Pポジションと非Pポジションとの2ポジションの構成について説明するが、Pポジションと、R、N、Dの各ポジションを含む非Pポジションとの4ポジションの構成にしてもよい。
シフト切換機構48は、アクチュエータ42により回転されるシャフト102、シャフト102の回転に伴って回転するディテントプレート100、ディテントプレート100の回転に伴って動作するロッド104、図示しない変速機の出力軸に固定されたパーキングロックギヤ108、パーキングロックギヤ108をロックするためのパーキングロックポール106、ディテントプレート100の回転を制限してシフトポジションを固定するディテントスプリング110およびころ112を含む。ディテントプレート100は、アクチュエータ42により駆動されてシフトポジションを切り換える。またエンコーダ46は、アクチュエータ42の回転量に応じた計数値を取得する計数手段として機能する。
図1は、シフトポジションが非Pポジションであるときの状態を示している。この状態では、パーキングロックポール106がパーキングロックギヤ108をロックしていないので、車両の駆動軸の回転は妨げられない。この状態からアクチュエータ42によりシャフト102を時計回り方向に回転させると、ディテントプレート100を介してロッド104が図2に示す矢印Aの方向に押され、ロッド104の先端に設けられたテーパ部によりパーキングロックポール106が図2に示す矢印Bの方向に押し上げられる。ディテントプレート100の回転に伴ってディテントプレート100の頂部に設けられた2つの谷のうちの一方、すなわち非Pポジション位置120にあったディテントスプリング110のころ112は、山122を乗り越えて他方の谷、すなわちPポジション位置124へ移る。ころ112は、その軸方向に回転可能にディテントスプリング110に設けられている。ころ112がPポジション位置124に来るまでディテントプレート100が回転したとき、パーキングロックポール106は、パーキングロックポール106の突起部分がパーキングロックギヤ108の歯部間に嵌合する位置まで押し上げられる。これにより、車両の駆動軸が機械的に固定され、シフトポジションがPポジションに切り換わる。
以上のような構成を有するシフト切換機構48は、変速機の筐体の内部に収納される。なお、本実施の形態においては、シフト切換機構48が変速機の筐体の内部に収納されるとして説明するが、少なくともシフト切換機構48を収納する筐体であればよい。シャフト102は、変速機の筐体を貫通して筐体の外側に取り付けられるアクチュエータ42に接続される。
本実施の形態に係る車両の盗難防止構造は、アクチュエータ42が取り外されると、変速機の筐体の外側から付与される力に起因するシャフト102の回転を、変速機の筐体の外周面よりも内側の位置において制限する制限部材を含む点を特徴とする。
図2に、シフト切換機構48に適用された本実施の形態に係る車両の盗難防止構造の初期状態(アクチュエータ42が変速機に取り付けられた状態)における詳細な構造を示す。図2に示すように変速機の筐体300には、シャフト102が紙面左右方向に貫通して設けられる。シャフト102の一方端には、ディテントプレート100が設けられる。そのため、シャフト102が回転するとともに、ディテントプレート100も回転する。また、シャフト102の他方端には、アクチュエータ42が接続されており、アクチュエータ42が発現する回転力によりシャフト102が回転させられる。
アクチュエータ42は、変速機の筐体300の外側にの外周面に取り付けられる。変速機の筐体300には、図2の紙面上下方向に棒状の部材であるピン302を収納可能な開口部である貫通穴306が形成される。本実施の形態において、制限部材は、棒状の部材であるピン302に対応する。
なお、貫通穴306の水平方向の断面形状は、ピン302が自重により鉛直方向に移動可能な形状であれば特に限定されるものではなく、少なくともピン302の外縁よりも大きい形状である。本実施の形態においては、貫通穴306は、筐体300の壁面の内部に形成され、鉛直方向に貫通した開口部である。
また、変速機の筐体300における、貫通穴306の、シャフト102を挟んで鉛直方向下側には、凹形状の開口部304が形成される。開口部304は、その開放口が貫通穴306の開放口に対向する位置になるように設けられる。開口部304は、ピン302の先端が挿入可能な形状に形成される。また、開口部304は、ピン302の先端が挿入された状態でシャフト102の回転方向へのピン302の回転を制限する形状に形成される。
アクチュエータ42の筐体から略中空円筒形状の突起部308が延設される。なお、突起部308は、略中空円筒形状に限定されるものではなく、変速機の筐体300に形成された凹形状の開口部の形状に対応した組み付け可能な形状であればよい。
突起部308が変速機の筐体300に形成された凹形状の開口部に組み付けられることにより、アクチュエータ42が変速機の筐体300に取り付けられた状態になる。そのため、アクチュエータ42が変速機の筐体300に取り付けられた状態において、突起部308の一部は、貫通穴306とシャフト102との間に位置する。
ピン302は、アクチュエータ42が変速機の筐体300に取り付けられた状態で、貫通穴306に収納される。そのため、ピン302は、鉛直方向下側の位置がアクチュエータ42の突起部308の一部により制限された状態となる。
シャフト102には、シャフト102の回転軸に直交する方向に貫通穴114が形成される。なお、貫通穴114は、シャフト102の回転軸と異なる方向に貫通する穴であればよく、特に回転軸に直交する方向に限定されるものではない。
また、シャフト102の回転方向の位置は、シフトポジションがPポジションであるときに、貫通穴114の一方端の開放口と貫通穴306の開放口および貫通穴114の他方端の開放口と開口部304の開放口とがそれぞれ対向する位置になるように設定される。
以上のような構成に基づく本実施の形態に係る車両の盗難防止構造の作用について図3を用いて説明する。
図3に示すように、変速機の筐体300の外側に設けられるアクチュエータ42が取り外されると、突起部308の一部によるピン302の鉛直方向下側の位置の制限が解除される。そのため、ピン302は、自重により鉛直方向下側に移動する。
突起部308が除去されると、貫通穴306と貫通穴114と開口部304とが連通状態であるため、ピン302の先端は開口部304の底面まで移動する。
このとき、筐体300よりも図3の紙面右側のシャフト102の端部に回転力を付与しても、ピン302が貫通穴114と開口部304とに挿入されるため、ピン302の先端が開口部304によりシャフト102の回転方向の位置を制限する。そのため、シャフト102の回転が抑制される。これにより、ディテントプレート100をPポジションから他のシフトポジションに移動させることが困難となる。また、ピン302は、筐体300の外周面よりも内側の位置においてシャフト102の回転を制限するため、筐体300の外側からピン302を容易に除去することができない。したがって、Pポジションの解除が困難となるため、車両の盗難の困難性が向上する。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両の盗難防止構造によると、アクチュエータが取り外されると、ピンがシャフトの回転を制限するため、変速機の筐体の外側からシャフトに回転力を付与しても回転を防止することができる。したがって、アクチュエータが取り外されても、Pポジションを解除することが困難となる。すなわち、変速機の出力軸がパーキングロック装置によりロックされた状態が維持されるため、車両の盗難の困難性が向上する。さらに、ピンは、変速機の筐体の外周面よりも内側の位置においてシャフトの回転を制限するため、ピンを変速機の筐体の外側から容易に除去することはできない。また、シャフトの回転軸に直交する方向に形成された貫通穴にピンを挿入して、変速機の筐体に形成された開口部によりピンの回転を制限するという簡易な構造によりシャフトの回転を制限する構造を実現することができる。そのため、コストおよび質量の増加を抑制することができる。したがって、質量およびコストの増加を抑制しつつ、車両の盗難の困難性を向上する車両の盗難防止構造を提供することができる。
<第2の実施の形態>
以下、第2の実施の形態に係る車両の盗難防止構造について説明する。本実施の形態に係る車両の盗難防止構造が適用されたシフト切換機構48が搭載された車両は、上述の第1の実施の形態に係る車両の盗難防止構造が適用されたシフト切換機構48が搭載された車両の構成と比較して、制限部材としてピン302に代えてピン402が用いられる点、筐体300に代えて筐体400が用いられる点およびアクチュエータ42の筐体の形状が異なる。それ以外の構成は、上述の第1の実施の形態において説明した車両の構成と同じ構成である。それらについては同じ参照符号が付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
図4に、シフト切換機構48に適用された本実施の形態に係る車両の盗難防止構造の初期状態における詳細な構造を示す。図4に示すように変速機の筐体400には、シャフト102が紙面左右方向に貫通して設けられる。
アクチュエータ42は、変速機の筐体400の外側の外周面に取り付けられる。変速機の筐体400には、図4の紙面上下方向に棒状の部材であるピン402を収納可能な開口部である貫通穴406が形成される。
なお、貫通穴406の水平方向の断面形状は、ピン402が自重により鉛直方向に移動可能な形状であれば特に限定されるものではなく、少なくともピン402の外縁よりも大きい形状である。本実施の形態においては、貫通穴406は、筐体400の壁面よりも内側に形成され、鉛直方向に貫通して筐体400内部に開放口を有する開口部である。
また、変速機の筐体400における、貫通穴406の、シャフト102を挟んで鉛直方向下側には、凹形状の開口部404が形成される。開口部404は、その開放口が貫通穴406の開放口に対向する位置になるように設けられる。また、開口部404は、ピン402の先端が挿入可能な形状に形成される。また、開口部404は、ピン402の先端が挿入された状態でシャフト102の回転方向へのピン402の回転を制限する形状に形成される。
アクチュエータ42の筐体から略中空円筒形状の突起部408が延設される。なお、突起部408は、略中空円筒形状に限定されるものではなく、変速機の筐体400に形成された凹形状の開口部の形状に対応した組み付け可能な形状であればよい。
突起部408が変速機の筐体400に形成された凹形状の開口部に組み付けられることにより、アクチュエータ42が変速機の筐体400に取り付けられた状態になる。突起部408には、さらに筐体400の内側に向けて棒状の突起部416が形成される。
また、筐体400には、シャフト102に対して図4の紙面上方向であって、貫通穴406に交差する方向であって、シャフト102の回転軸に平行な方向に貫通穴418が形成される。
そのため、アクチュエータ42が取り付けられた状態において、棒状の突起部416は、貫通穴418に挿入されて、貫通穴406とシャフト102の間に位置する。
ピン402は、アクチュエータ42が変速機の筐体300に取り付けられた状態で、貫通穴406に収納される。そのため、ピン402は、鉛直方向下側の位置がアクチュエータ42の突起部416により制限された状態となる。
シャフト102の回転方向の位置は、シフトポジションがPポジションであるときに、貫通穴114の一方端の開放口と貫通穴406の開放口および貫通穴114の他方端の開放口と開口部404の開放口とがそれぞれ対向する位置になるように設定される。
以上のような構成に基づく本実施の形態に係る車両の盗難防止構造の作用について図5を用いて説明する。
図5に示すように、変速機の筐体400の外側に設けられるアクチュエータ42が取り外されると、突起部416によるピン402の鉛直方向下側の位置の制限が解除される。そのため、ピン402は、自重により鉛直方向下側に移動する。
突起部416が除去されると、貫通穴406と貫通穴114と開口部404とが連通状態となるため、ピン402の先端は、開口部404の底面まで移動する。
このとき、筐体400よりも図5の紙面右側のシャフト102の端部に回転力を付与しても、ピン402が貫通穴114と開口部404とに挿入されるため、ピン402の先端が開口部404によりシャフト102の回転方向の位置を制限する。そのため、シャフト102の回転が抑制される。これにより、ディテントプレート100をPポジションから他のシフトポジションに移動させることが困難となる。また、ピン402は、筐体400の外周面よりも内側の位置においてシャフト102の回転を制限するため、筐体400の外側からピン402を容易に除去することができない。したがって、Pポジションの解除が困難となるため、車両の盗難の困難性が向上する。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両の盗難防止構造によると、上述の第1の実施の形態に係る車両の盗難防止構造による作用効果と同様の作用効果が得られる。
<第3の実施の形態>
以下、第3の実施の形態に係る車両の盗難防止構造について説明する。本実施の形態に係る車両の盗難防止構造が適用されたシフト切換機構48が搭載された車両は、上述の第1の実施の形態に係る車両の盗難防止構造が適用されたシフト切換機構48が搭載された車両の構成と比較して、制限部材としてピン302に代えて板状部材502が用いられる点、筐体300に代えて筐体500が用いられる点およびアクチュエータ42とシャフト102との接続部分の形状が異なる。それ以外の構成は、上述の第1の実施の形態において説明した車両の構成と同じ構成である。それらについては同じ参照符号が付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
図6に、シフト切換機構48に適用された本実施の形態に係る車両の盗難防止構造の初期状態における詳細な構造を示す。図6に示すように変速機の筐体500には、シャフト102が紙面左右方向に貫通して設けられる。シャフト102の一方端には、ディテントプレート100が設けられる。そのため、シャフト102が回転するとともに、ディテントプレート100も回転する。また、シャフト102の他方端には、アクチュエータ42が接続されており、アクチュエータ42が発現する回転力によりシャフト102が回転させられる。
アクチュエータ42は、変速機の筐体500の外側の外周面に取り付けられる。変速機の筐体500には、図6の紙面上下方向に板状の部材である板状部材502を収納可能な空間を有する貫通穴506が形成される。板状部材502は、たとえば、鉄板である。
なお、貫通穴506の水平方向の断面形状は、板状部材502が自重により鉛直方向に移動可能な形状であれば特に限定されるものではなく、少なくとも鉄板502の外縁よりも大きい形状である。本実施の形態においては、貫通穴506は、筐体500の壁面の内部に形成され、鉛直方向に貫通した開口部である。
また、変速機の筐体500における、貫通穴506の、シャフト102を挟んで鉛直方向下側には、凹形状の開口部504が形成される。開口部504は、その開放端が貫通穴506の開放端に対向する位置になるように設けられる。また、開口部504は、板状部材502の端部が挿入可能な形状に形成される。板状部材502は、予め定められた幅(紙面手前−奥方向の長さ)を有し、開口部504は、少なくとも予め定められた幅よりも長い幅を有する。また、開口部の、板状部材502の厚さ方向の長さは、少なくとも板状部材502の厚さよりも長い。
アクチュエータ42の筐体から略中空円筒形状の突起部508が延設される。なお、突起部508は、略中空円筒形状に限定されるものではなく、変速機の筐体500に形成された凹形状の開口部の形状に対応した組み付け可能な形状であればよい。
突起部508が変速機の筐体500に形成された凹形状の開口部に組み付けられることにより、アクチュエータ42が変速機の筐体500に取り付けられた状態になる。そのため、アクチュエータ42が変速機の筐体500に取り付けられた状態において、突起部508は、貫通穴506とシャフト102との間に位置する。
板状部材502は、アクチュエータ42が変速機の筐体500に取り付けられた状態で、貫通穴506に収納される。そのため、板状部材502は、鉛直方向下側の位置がアクチュエータ42の突起部508により制限された状態となる。
なお、図2の紙面左右方向についてのシャフト102の長さは、シャフト102のアクチュエータ42側の端部が板状部材502よりも筐体500の内側になる長さであれば特に限定されるものではない。
以上のような構成に基づく本実施の形態に係る車両の盗難防止構造の作用について図7を用いて説明する。
図7に示すように、変速機の筐体500の外側に設けられるアクチュエータ42が取り外されると、突起部508による板状部材502の鉛直方向下側の位置の制限が解除される。そのため、板状部材502は、自重により鉛直方向下側に移動する。
突起部508が除去されると、貫通穴506と開口部504とが連通状態となるため、板状部材502の端部は、開口部504の底部まで移動する。
板状部材502の端部が開口部504の底部まで移動すると、シャフト102と変速機の筐体500の外側とが遮断されるため、筐体500の外側からシャフト102を回転させることが抑制される。そのため、ディテントプレート100をPポジションから他のシフトポジションに移動させることが困難となる。したがって、Pポジションの解除が困難となるため、車両の盗難の困難性が向上することとなる。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両の盗難防止構造によると、板状部材は、アクチュエータが変速機の筐体から取り外されると、自重により変速機の筐体の外側とシャフトとが遮断状態になるように移動する。そのため、変速機の筐体の外側からシャフトに接触することが防止されるため、シャフトの回転が制限されることとなる。これにより、アクチュエータが変速機の筐体から取り外されても、Pポジションを解除することが困難となる。すなわち、変速機の出力軸がパーキングロック装置によりロックされた状態が維持されるため、車両の盗難の困難性が向上する。また、上述のような簡易な構造により車両の盗難の困難性を向上させることができるため、コストおよび質量の増加を抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
第1の実施の形態における車両に搭載されたシフト切換機構の構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る車両の盗難防止構造が適用されたシフト切換機構の構成を示す図(その1)である。 第1の実施の形態に係る車両の盗難防止構造が適用されたシフト切換機構の構成を示す図(その2)である。 第2の実施の形態に係る車両の盗難防止構造が適用されたシフト切換機構の構成を示す図(その1)である。 第2の実施の形態に係る車両の盗難防止構造が適用されたシフト切換機構の構成を示す図(その2)である。 第3の実施の形態に係る車両の盗難防止構造が適用されたシフト切換機構の構成を示す図(その1)である。 第3の実施の形態に係る車両の盗難防止構造が適用されたシフト切換機構の構成を示す図(その2)である。
符号の説明
42 アクチュエータ、46 エンコーダ、48 シフト切換機構、100 ディテントプレート、102 シャフト、104 パーキングロッド、106 パーキングロックポール、108 パーキングロックギヤ、110 ディテントスプリング、112 ころ、114,306,406,418,506 貫通穴、120,124 谷、122 山、300,400,500 筐体、302,402 ピン、304,404,504 開口部、308,408,416,508 突起部、502 板状部材。

Claims (6)

  1. 操作部材の状態に対応した電気信号に基づいてアクチュエータの回転力により、変速機のシフトポジションを切り換えるシフト切換機構が搭載された車両の盗難防止構造であって、前記シフト切換機構は、前記アクチュエータに接続されるシャフトを含み、
    内側に前記シフト切換機構を収納し、外側に前記アクチュエータが取り付けられ、前記シャフトが貫通して設けられる筐体と、
    前記アクチュエータが取り外されると、前記外側から付与される力に起因する前記シャフトの回転を、前記筐体の外周面よりも内側の位置において制限する制限部材とを含む、車両の盗難防止構造。
  2. 前記シャフトには、少なくとも回転軸と異なる方向に貫通する貫通穴が形成され、
    前記制限部材は、前記貫通穴に挿入可能な棒状の部材であって、前記アクチュエータが取り外されると、自重により前記貫通穴に挿入されるように前記筐体に設けられ、
    前記筐体には、前記貫通穴に挿入された棒状の部材の、前記シャフトの回転方向の位置を制限する制限形状が形成される、請求項1に記載の車両の盗難防止構造。
  3. 前記筐体には、前記棒状の部材を、自重により移動する側に移動可能に収納する開口部が形成され、
    前記筐体に前記アクチュエータが取り付けられた状態において、前記アクチュエータにより前記棒状の部材の自重による移動が制限される、請求項2に記載の車両の盗難防止構造。
  4. 前記シャフトに形成された貫通穴の端部と前記棒状の部材の端部とは、前記変速機のシフトポジションがパーキングポジションであるときに対向するように設けられる、請求項2または3に記載の車両の盗難防止構造。
  5. 前記制限部材は、板状の部材であって、前記アクチュエータが取り外されると自重により移動して、前記筐体の外側と前記シャフトとを遮断するように前記筐体に設けられる、請求項1に記載の車両の盗難防止構造。
  6. 前記筐体には、前記板状の部材を、自重により移動する側に移動可能に収納する開口部が形成され、
    前記筐体に前記アクチュエータが取り付けられた状態において、前記アクチュエータにより前記板状の部材の自重による移動が制限される、請求項5に記載の車両の盗難防止構造。
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