JP2009096177A - 平版印刷用湿し水組成物及びヒートセットオフ輪印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2個のOH基を有するジオール系非環状炭化水素化合物であって、該2個のOH基間の最短の炭素数が2〜6であり、かつ総炭素数が9であるジオール系非環状炭化水素化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする平版印刷用湿し水組成物。
【選択図】なし
Description
平版印刷機は通常、オフセット印刷方式になっており、版上にインキと湿し水が供給され、画像部にインキが付着し、非画像部に湿し水が付着することによって画像が形成され、その版上の画像がブランケットに転移し、更にブランケットから紙に転移することによって印刷されている。このとき、長時間連続印刷を行うと、インキ成分と紙成分がブランケット上の非画像部分に次第に堆積するという所謂“ブランケットパイリング”の問題が発生する。特に、平版オフセット輪転(オフ輪)印刷は長時間連続運転が可能であり生産性が高いことが特徴であるが、このブランケットパイリングが発生し易く大きな問題であった。
ブランケットパイリングを改良する技術として例えば、酸価が1.0未満のラノリンを1〜5質量%含有する平版オフセット輪転印刷インキ組成物が提案されており(特許文献1参照)、また、特定の接着剤と顔料の比率を規定した塗工液組成物を塗工してなることを特徴とするオフセット印刷用顔料塗工紙が提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、多種多様なインキや用紙に印刷したいという要望に対して、特定のインキあるいは用紙を使用しないといけないという制約は満足いくものではなく、未だにブランケットパイリングの改良は大きな問題となっていた。
一方、水溶性有機ポリマーとして弱酸性水性媒質に可溶な天然コラーゲン/エラスチンを含む湿し水により、版胴に対するぬれ性を改善する技術が提案されている(特許文献7参照)。更にこの中で、長鎖(n≧6)状非ポリマーアルコール及び/又は(1,2)-もしくは(1,3)-位置にヒドロキシル基を含有するアルカンジオールを含むことでより一層ぬれ性が改善されることが開示されている。しかしながら、ブランケットパイリングに関する改良について注目されていない。
従って、本発明は、2個のOH基を有するジオール系非環状炭化水素化合物であって、該2個のOH基間の最短の炭素数が2〜6であり、かつ総炭素数が9であるジオール系非環状炭化水素化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする平版印刷用湿し水組成物である。
本発明の一実施態様として、該ジオール系化合物が、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール及び/又は2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールである平版印刷用湿し水組成物がある。
本発明の別の実施態様は、該ジオール系化合物を2種以上含み、該ジオール系化合物の総質量において2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールが1質量%以上を占める平版印刷用湿し水組成物である。該ジオール系化合物を2種以上含む上記の平版印刷用湿し水組成物の例として、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールを含む態様がある。
R1-O−(CH2CHR2O)m−H (I)
(式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R2は水素原子またはメチル基を表し、mは1〜3の整数を表す。)
HO−(CH2CH(CH3)O)n−H (II)
(式中、nは1〜5の整数を表す。)
本発明の平版印刷用湿し水組成物の別の実施態様として、さらに、エチレンジアミンにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加した化合物、及びジエチレントリアミンにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加した化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する、上記平版印刷用湿し水組成物がある。
(式中、R4は炭素原子数2〜12のアルキル基を表す。)
本発明の平版印刷用湿し水組成物の更なる実施態様として、アセチレングリコール類、アセチレンアルコール類、及びそれらの酸化エチレン及び/又は酸化プロピレン付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する平版印刷用湿し水組成物がある。さらなる具体的態様として、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、及び2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールの酸化エチレンが4〜10個付加した化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を含む、平版印刷用湿し水組成物がある。
本発明の平版印刷用湿し水組成物は、ヒートセットオフ輪印刷方式に好ましく使用することができ、従って、本発明はさらに、ヒートセットタイプのオフ輪用インキ、及び上記湿し水組成物を用いたヒートセットオフ輪印刷方法に向けられている。
本発明で使用するジオール系非環状炭化水素化合物は、2個のOH基を有し、該2個のOH基間の最短の炭素数が2〜6であり、かつ総炭素数が9であるジオール系化合物である。ここで総炭素数が9であることで、溶解性が良好であり本発明が目的とする効果が達成される。
総炭素数が9のジオール化合物でも1,9-ノナンジオールのように2個のOH基間の最短の炭素数が6を超える化合物では、本発明の効果が見られなくなり、非常に狭い範囲の親疎水性バランスと分子構造を有する化合物でのみ特異的に本発明の効果が見られる。
本発明で使用するジオール系化合物において、該2個のOH基間の最短の炭素数の好ましい範囲は3〜5である。
本発明で使用するジオール系化合物の具体例(1)〜(15)を以下に示すが、これらに限定されるものではない。
本発明の湿し水組成物において、該ジオール系化合物を1種単独又は2種以上含めてもよい。本発明の湿し水組成物の例として、該ジオール系化合物を2種以上含み、該ジオール系化合物の総質量において、2-ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールが1質量%以上を占める湿し水組成物がある。この例において、2-ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールが好ましくは該ジオール系化合物の総質量の3質量%以上、より好ましくは10質量%以上を占める。該ジオール系化合物を2種以上含む湿し水組成物において、2-ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールと併用するジオール系化合物として、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールが特に挙げられる。
濃縮液を作成する際の可溶化剤として、下記一般式(I)の化合物を少なくとも1種、及び下記一般式(II)の化合物を少なくとも1種使用することが好ましく、これらの化合物により本発明の効果が相乗的に高まる。
R1-O−(CH2CHR2O)m−H (I)
(式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R2は水素原子またはメチル基を表し、mは1〜3の整数を表す。)
一般式(I)の化合物において具体的には、式中、R1は炭素原子数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を表し、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基があり、ジオール系化合物の溶解性を高め、かつブランケットパイリングを抑制する観点から、n−ブチル基あるいはt−ブチル基が特に好ましい。また、R2は水素原子またはメチル基を表し、メチル基がより好ましく、mは1〜3の整数を表し、1が特に好ましい。
これらの化合物を1種単独で、あるいは2種以上を併用して使用することができる。
HO−(CH2CH(CH3)O)n−H (II)
(式中、nは1〜5の整数を表す。)
一般式(II)の化合物において具体的には、式中、nは1が好ましい。
従って、一般式(II)の化合物の具体例として、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール及びペンタプロピレングリコールがある。これらの化合物は、1種単独で、あるいは2種以上を併用して使用することができる。中でも、ジオール系化合物の溶解性を高めるために、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールが好ましく、プロピレングリコールが最も好ましい。
以下にこれらの化合物を説明する。
[エチレンジアミンにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加した化合物]
本発明で使用される、エチレンジアミンにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加した化合物は、重量平均分子量が500〜20000のものであり、好ましくは500〜5000、より好ましくは800〜1500であり、最適なのは重量平均分子量1000付近のものである。
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの結合構造としては、先にエチレンオキサイドを付加し、その後プロピレンオキサイドを付加したブロック構造、先にプロピレンオキサイドを付加し、その後エチレンオキサイドを付加したブロック構造、同時にエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加したランダム構造があるが、いずれの構造のものもほぼ同様の効果が得られる。
本発明で使用される、エチレンジアミンにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加した化合物は、常法に従って製造することができ、例えばエチレンジアミンに触媒の存在下でエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを反応させる。
(式中、A及びBはそれぞれ独立に−CH2CH2O−又は−CH2CH(CH3)O−を表し、A及びBは互いに異なる基であって、a〜hは各々0〜50の整数を表し、但しa、c、e及びgのうち少なくとも一つは1以上であり、及びb、d、f及びhのうち少なくとも一つは1以上である。a〜hは化合物全体の分子量が500〜20000となるような値である。なお、各共重合鎖はブロック構造でも、ランダム構造でもよい。)
該化合物の分子量やエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの比率は、例えば水酸基価及びアミン価の測定、NMR測定などにより決定することができる。
(式中、a、b、c、d、e、f、g及びhはそれぞれ、0〜50の整数を表し、但しa、c、e及びgのうち少なくとも一つは1以上であり、及びb、d、f及びhのうち少なくとも一つは1以上である。)
このような化合物は、印刷機停止時に版上に残った水滴が放置により水が蒸発し、濃縮されて残ったときでも、画像領域にダメージを与えることがない。上記化合物はまた、揮発性を有する有機溶剤と併用することなしに、イソプロピルアルコールを代替することが可能であるが、ブランケットパイリングや給水ローラーの汚れを悪化させる傾向にある。本発明で使用するジオール系化合物と併用することにより、ブランケットパイリング及び給水ローラーの汚れを悪化させること無くイソプロピルアルコールを代替することが可能となる。
該化合物においてエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの付加モル数比率は、充分な印刷性が得られる観点から5:95〜50:50の範囲が適当であり、より好ましくは20:80〜35:65の範囲である。
本発明で使用される、ジエチレントリアミンにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加した化合物は、重量平均分子量が500〜3000の範囲が適当であり、好ましくは800〜2000であり、最適なのは重量平均分子量1000付近のものである。
このような分子量を有する上記化合物は、印刷機停止時に版上に残った水滴が放置により水が蒸発し、濃縮されて残ったときでも、画像領域にダメージを与えることがない。上記化合物はまた、揮発性を有する有機溶剤と併用することなしに、イソプロピルアルコールを代替することが可能である。
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの結合構造としては、先にエチレンオキサイドを付加し、その後プロピレンオキサイドを付加したブロック構造、先にプロピレンオキサイドを付加し、その後エチレンオキサイドを付加したブロック構造、同時にエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加したランダム構造があるが、いずれの構造のものもほぼ同様の効果が得られる。
本発明で使用される、ジエチレントリアミンにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加した化合物は、常法に従って製造することができる。例えばジエチレントリアミンに触媒の存在下でエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキシドを反応させて、製造することができる。また、具体的にジエチレントリアミンをアセトニトリルとともに、氷水浴で冷却しながら、プロピレンオキサイドをそこへ滴下し反応させ、その後、更にエチレンオキサイドを滴下し反応させ、この混合物からろ過して析出物を取り出し、そこからジエチレントリアミンのプロピレンオキサイド/エチレンオキサイド付加物を得ることができる。
(式中、A及びBはそれぞれ独立に−CH2CH2O−又は−CH2CH(CH3)O−を表し、A及びBは互いに異なる基であって、a〜jは各々1以上の整数を表す。各共重合鎖はブロック構造でも、ランダム構造でもよい。)
式中、a〜jは化合物全体の分子量が500〜3000となるような値であることが適当であり、1〜6が好ましく、2〜3が特に好ましい。
なお、該化合物の分子量やエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの比率は、例えば水酸基価及びアミン価の測定、NMR測定などにより決定することができる。
(a)濡れ性向上の助剤
(b)水溶性高分子化合物
(c)pH調整剤
(d)キレート化剤
(e)臭気マスキング剤
(f)その他((i)防腐剤、(ii)着色剤、(iii)防錆剤、(iv)消泡剤など)
(式中、R4は炭素原子数2〜12のアルキル基を表す。)
上記ピロリドン誘導体の具体例として、エチルピロリドン、ブチルピロリドン、ペンタピロリドン、ヘキサピロリドン、オクチルピロリドン、ラウリルピロリドンなどが挙げられる。これらの化合物は1種又は2種以上を用いることができる。これらの化合物の中で、式中R4が炭素原子数6以上のアルキル基であるものが好ましく、オクチルピロリドンが特に好ましい。上記一般式(VI)で示される化合物は、使用時の湿し水組成物の全質量に基づいて0.0001〜1.0質量%で用いられるのが適当であり、より好ましくは0.001〜0.1質量%である。
これらの中で、動的表面張力補助剤として好ましいのが2−エチル−1,3−ヘキサンジオールであり、また可溶化剤としてテトラヒドロフルフリルアルコールが好ましい。インキ乳化制御剤としては2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの酸化エチレン付加物、トリメチロールプロパンの酸化プロピレン付加物などを好適に使用することができる。これらの化合物は1種又は2種以上を用いることができる。これらの化合物は、使用時の湿し水組成物の全質量に基づいて0.01〜7質量%で用いられるのが適当であり、より好ましくは0.05〜5質量%である。
湿し水組成物に含有させるポリビニルピロリドンは、ビニルピロリドンのホモポリマーを意味する。ポリビニルピロリドンは分子量200〜3,000,000のものが適当であり、好ましくは300〜500,000、より好ましくは300〜100,000のものである。特に好ましくは300〜30,000のものである。
これらポリビニルピロリドンは1種単独でも、又は分子量の異なるものを2種以上組み合わせて使用することもできる。また、低分子量のポリビニルピロリドン、例えば重合度3〜5のビニルピロリドンオリゴマーと組み合わせることができる。
このようなポリビニルピロリドンとしては、市販品を使用することができる。例えば、ISP社製のK−15、K−30、K−60、K−90、K−120などの各種グレートのものを使用することができる。
使用時の湿し水組成物におけるポリビニルピロリドンの含有量は、0.001〜0.3質量%が適当であり、好ましくは0.005〜0.2質量%である。
使用時の湿し水組成物において、糖類から選ばれる少なくとも1種の含有量は0.01〜1質量%が適当であり、好ましくは0.1〜0.8質量%である。
R2−COOR3 (VII)
一般式(VII)の化合物において、式中R2は炭素原子数1〜15のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基、あるいはフェニル基である。アルキル基又はアルケニル基の場合、その炭素原子数は好ましくは4〜8である。R2がアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を表す場合、それらは直鎖でも分岐鎖でもよい。アルケニル基は特に二重結合を1個有するものが適当である。アラルキル基としては、ベンジル基やフェニルエチル基が挙げられる。なお、R2で示されるアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基、あるいはフェニル基の1以上の水素原子が、水酸基又はアセチル基で置換されていてもよい。R3は炭素原子数3〜10のアルキル基、アラルキル基又はフェニル基であって、それらは直鎖でも分岐鎖でもよい。アルキル基の場合、その炭素原子数は好ましくは3個から9個である。アラルキル基としては、ベンジル基やフェニルエチル基が挙げられる。
さらに、可視や赤外線のレーザーで直接露光するCTPプレートにも好適に使用することができる。具体例としてはフォトポリマータイプデジタルプレート(例えば富士フイルム(株)製LP−NX)や、サーマルポジタイプデジタルプレート(例えば富士フイルム(株)製LH−PI)、湿し水及びインキにより現像する印刷機上現像型プレート(例えば富士フイルム(株)製ET−S)並びにサーマルネガタイプデジタルプレート(例えば富士フイルム(株)製LH−NI)などが挙げられる。
[実施例1〜8及び比較例1〜9]
ジオール系化合物を下記の表1のように変更した以外は等質量用いて、全く同様にして、以下の処方で各種湿し水組成物を調製した。該処方において単位はグラムであり、最後に水を加えて100グラムに調整した場合の添加量であり、質量%と同意である。
成分 添加量
プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル 0.5g
プロピレングリコール 0.5g
表1のジオール系化合物 0.3g
カルボキシメチルセルロース 0.01g
硝酸アンモニウム 0.05g
クエン酸 0.02g
2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール 0.002g
2-メチル-5-クロロ-4-イソチアゾリン-3-オン 0.002g
ベンゾトリアゾール 0.001g
水を加えて 100gとする
(1)ブランケットパイリング評価
印刷終了後、ブランケットを取り外し、非画像部上の堆積物の高さを触針式表面粗さ計測器(サーフコーダー)にて測定し、ジオール系化合物無添加の湿し水に対する相対値で評価した。値が小さいほどパイリングの高さが低く好ましいことを示す。
(2)網点面積の低下率
40%網点面積率の画像部において、スタート時及び20000枚印刷終了時の印刷物において、網点面積率をグレタグマクベス社製の反射濃度計D19Cにて測定し、スタート時に対する印刷終了時の網点面積率の低下率を求めた。
低下率=(スタート時の網点面積率−印刷終了時の網点面積率)/スタート時の網点面積率 × 100
低下率が小さいほど安定的に印刷性能が得られることを示し、好ましい。
(3)給水ローラー汚れ
印刷終了後、給水ローラーの汚れを目視にて観察し、以下のようにランク付けした。
○・・・ほとんど汚れ無し
△・・・やや汚れが見られる
×・・・明らかに汚れが見られる
結果を表1に示す。
実施例5及び6において、使用液の50〜200濃縮液を作成し、水道水で希釈して使用液を作成して用いたところ、上記と同様の効果が得られることを確認した。
実施例6において、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテルとプロピレングリコールを、以下の表2の化合物に置き換えた以外は全く同様にして実験を行った。実施例18では、イソプロピルアルコールを用い、その添加量を、他の例で使用する化合物の量(0.5%)の15倍に増やした(すなわち7.5%)。実施例18では、このようにイソプロピルアルコールの添加量を増やさないと、水目盛りを増やしても印刷物上の非画像部にインキが付着し汚れが発生してしまう傾向があった。結果を表2に示す。
また、使用液の50倍濃縮液を作成し、その溶解安定性からも一般式(I)及び(II)の化合物を使用することが好ましいことが判った。
実施例6において、ジオール系化合物(10)の添加量のみを変更して同様の印刷実験を実施した。その結果、添加量は0.05%以上が好ましく、より好ましくは0.1%以上、特に好ましくは0.2%以上であることが分かった。また、添加量が1%を超えると給水ローラー汚れが若干悪化する傾向が見られた。
実施例6において、ジオール系化合物(10)の添加量を99%、97%、90%、及び50%とし、その各々の減らした質量分の1%、3%、10%、及び50%をジオール系化合物(7)として添加したところ、同様の効果が見られた。
実施例5において、ジオール系化合物(7)の添加量のみを変更して同様の印刷実験を実施した。その結果、添加量は0.05%以上が好ましく、より好ましくは0.1%以上、特に好ましくは0.2%以上であることが分かった。また、添加量が1%を超えると給水ローラー汚れや湿し水中での溶解性が若干悪化する傾向が見られた。
以下の湿し水組成物の処方において、表6のように一般式(IV)または(V)の化合物を変動させて、各種湿し水組成物を調製した。
使用時の湿し水組成物(使用液)の処方
成分 添加量
一般式(IV)または(V)の化合物 0.06g
ポリビニルピロリドンK-15 0.01g
カルボキシメチルセルロース 0.05g
ジオール系化合物(7) 0.40g
D−ソルビット 0.40g
硝酸アンモニウム 0.02g
グルコン酸 0.02g
2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール 0.002g
2−メチル−5−クロロ−4−
イソチアゾリン−3−オン 0.002g
水を加えて 100gとする
実施例38〜42のジオール系化合物(7)をジオール系化合物(10)に変更した以外は全く同様にして実験を行った。結果を表7に示す。
表7
表6及び表7に示される結果から、揮発性の溶剤成分を含有しない系で、かつ一般式(IV)又は(V)で示される化合物を含有する湿し水組成物において、本発明に従ってジオール化合物を添加することによって、ブランケットパイリング及び給水ローラー汚れを悪化させることなく、安定した印刷ができることがわかる。揮発性の溶剤成分を含有しない系において、溶解性の比較的良好なジオール系化合物(10)でより効果が発揮される。
実施例6において、印刷実験に使用したインキを以下のように変更した以外は全く同様にして印刷実験を実施し、本発明の湿し水組成物の効果を確認した。
東洋インキ(株)製 スーパーレオエコーSOY 藍、紅、黄
〃 レオエコー SOY 墨、藍、紅、黄
〃 レオエコー LTDプロ 墨、藍、紅、黄
東京インキ(株)製 ウエブアクタスSOY メジャー 墨、藍、紅、黄
DIC(株)製 ニューアドバン 墨、藍、紅、黄
ザ・インクテック(株)製 SOYBI VISTA 墨、藍、紅、黄
上記全てのヒートセットタイプのオフ輪用インキに対しても、実施例6と同様の結果が観察された。本発明の湿し水組成物が使用される印刷におけるインキは、これらに限定されるものではなく、蛍光インキ、マットインキ、各種中間色のインキなどに対しても有効である。
また、ヒートセットタイプのオフ輪用インキ以外にも、新聞印刷に用いられるノンヒートタイプオフ輪用インキ、枚葉プロセス用インキに対しても、本発明の湿し水組成物は有用であり、特にヒートセットタイプのオフ輪用インキで、本発明の湿し水組成物の効果が顕著に発揮され好ましい。
実施例5及び6において、印刷評価のために使用したインキを以下の表8のように変更した以外は、全く同様にして評価を行った。
DIC(株)製
ヒートセットタイプ オフ輪用インキ:ニューアドバン プレミア 墨
ノンヒートタイプ 枚葉用プロセスインキ:フュージョンG 墨
表8
表8の結果から、ノンヒートタイプの枚葉用プロセスインキに対して、ヒートセットタイプのオフ輪用インキの方が本発明の効果が顕著に見られることがわかった。また、効果が比較的小さいノンヒートタイプの枚葉用プロセスインキでは、ジオール系化合物(10)よりもジオール系化合物(7)の方がより顕著に効果が見られ、好ましい。
実施例51において、ジオール系化合物(10)の添加量を97%、90%、及び50%にして、その各々の減らした質量分の3%、10%、50%をジオール系化合物(7)に変えて添加したところ、本発明が目的とするブランケットパイリングの低減効果が顕著に見られ、好ましいことがわかった。
実施例5及び実施例6において、印刷機を小森コーポレーション(株)製の SYSTEM35Sに変更した以外は同様にして50000枚印刷実験を行ったところ、実施例5及び実施例6と同様の結果が得られた。
Claims (11)
- 2個のOH基を有するジオール系化合物であって、該2個のOH基間の最短の炭素数が2〜6であり、かつ総炭素数が9であるジオール系非環状炭化水素化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする平版印刷用湿し水組成物。
- 該ジオール系化合物が、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール及び/又は2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールである、請求項1記載の平版印刷用湿し水組成物。
- 該ジオール系化合物として、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールを含む、請求項1記載の平版印刷用湿し水組成物。
- 該ジオール系化合物を2種以上含み、該ジオール系化合物の総質量において、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールが1質量%以上を占める、請求項3記載の平版印刷用湿し水組成物。
- 2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールを含有する請求項4記載の平版印刷用湿し水組成物。
- さらに、下記一般式(I)で表される化合物の少なくとも1種、及び下記一般式(II)で表される化合物の少なくとも1種を含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の平版印刷用湿し水組成物。
R1-O−(CH2CHR2O)m−H (I)
(式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R2は水素原子またはメチル基を表し、mは1〜3の整数を表す。)
HO−(CH2CH(CH3)O)n−H (II)
(式中、nは1〜5の整数を表す。) - さらに、エチレンジアミンにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加した化合物、及びジエチレントリアミンにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加した化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の平版印刷用湿し水組成物。
- さらにアセチレングリコール類、アセチレンアルコール類、及びそれらの酸化エチレン及び/又は酸化プロピレン付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の平版印刷用湿し水組成物。
- 3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、及び2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールの酸化エチレンが4〜10個付加した化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項9記載の平版印刷用湿し水組成物。
- ヒートセットタイプのオフ輪用インキ、及び請求項1〜10のいずれか1項に記載の湿し水組成物を用いたヒートセットオフ輪印刷方法。
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