JP4489621B2 - 平版印刷用湿し水組成物 - Google Patents

平版印刷用湿し水組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4489621B2
JP4489621B2 JP2005082376A JP2005082376A JP4489621B2 JP 4489621 B2 JP4489621 B2 JP 4489621B2 JP 2005082376 A JP2005082376 A JP 2005082376A JP 2005082376 A JP2005082376 A JP 2005082376A JP 4489621 B2 JP4489621 B2 JP 4489621B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fountain solution
acid
ether
water
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005082376A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006263981A (ja
Inventor
良介 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2005082376A priority Critical patent/JP4489621B2/ja
Publication of JP2006263981A publication Critical patent/JP2006263981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4489621B2 publication Critical patent/JP4489621B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Description

本発明は、平版印刷用湿し水組成物に関するものであり、より具体的には平版印刷版のオフセット印刷法に有用な湿し水組成物に関する。
平版印刷は水と油が本質的に混じり合わない性質を巧みに利用した印刷方式であり、印刷版面は水を受容し油性インキを反撥する領域と、水を反撥し油性インキを受容する領域からなり、前者が非画像領域であり、後者が画像領域である。湿し水によって、非画像領域を湿潤させて画像領域と非画像領域との界面化学的な差を拡大して、非画像領域のインキ反撥性と画像領域のインキ受容性とを増大させることがなされる。従来から一般的に知られている湿し水としては、重クロム酸のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩、リン酸又はその塩、例えばアンモニウム塩、アラビアガム、カルボキシメチルセルロース(CMC)等のコロイド物質等を添加した水溶液がある。しかしながら、これらの化合物だけを含む湿し水は、版の非画像部に均一に濡れ難い欠点があり、このため印刷物が時々汚れたり、また湿し水の供給量を調節するのに相当の熟練を要するなど問題となっていた。また、近年廃水中のクロムイオンの排出規制が厳しくなり、安全衛生面から規制される傾向にある。
この欠点を改良するため、イソプロピルアルコールを約20〜25%加えた水溶液を湿し水として用いるダールグレン方式が提案され、広く普及している。この方式によると、非画像部への濡れが良くなり、湿し水の量が少なくて済み、印刷インキと水との供給バランスの調整が容易であり、印刷インキ中への湿し水の乳化量が少なくなり、さらにブランケットへの印刷インキの転移性が良くなる等、作業性の面および得られた印刷物の精度の面において数々の利点がある。
しかしながら、このイソプロピルアルコールは水と蒸発のし易さが異なるために、湿し水のイソプロピルアルコール濃度を一定に保つための特殊な高価な装置が必要である。また、イソプロピルアルコールは特有の不快臭があることと共に、毒性の面でも問題があり、有機溶剤中毒予防規則(有機則)第2種有機溶剤であって規制を受ける。さらに、危険物第4類アルコール類に該当し、引火し易い化合物であるため、取り扱いや保管管理に注意が必要で作業環境上好ましくない。また、このイソプロピルアルコールを添加した湿し水を、通常の水棒を用いるオフセット印刷に適用しても、ローラー上および版面上でイソプロピルアルコールが蒸発するため、その効果を発揮することができないなどの問題があった。
このため、イソプロピルアルコールを代替する技術が近年提案されてきている。これらの代替技術では揮発性を有する有機溶剤を使用することがしばしばあるため、VOC(揮発性有機化合物)を排出する原因となり、改良が求められている。
また、イソプロピルアルコール代替化合物として不揮発性もしくは高沸点化合物を使用する技術が開発されている。例えば、アルキレンジアミンのエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイド付加物を湿し水組成物に含めることが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。また該特許文献1において、アルキルアミンのエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイド付加物を湿し水組成物に含めることが提案されている。これらの化合物を使用すると、湿し水の表面張力が下がり、版面に対する濡れ性が改善され、印刷汚れの発生が起きにくくなる効果はあるものの、インキの乳化が進行しやすく、長時間の印刷を行うとインキの過乳化により転移性の低下を起こしてしまい、水負けや着肉不良などのトラブルが発生する問題があった。
これらの問題を解消し、長時間の連続印刷でも安定した印刷が可能で、及び版の画像領域を溶解し画像を損なうことない、平版印刷用湿し水組成物が求められている。
特開2002−254852号公報 特開2004−82593号公報
本発明の目的は、上記従来の湿し水が持つ毒性や欠点がなく、印刷作業にあたって、専門的熟練を必要とすることなく、あらゆる機構の印刷機において、イソプロピルアルコールを完全に代替することのできる平版印刷用湿し水組成物を提供することにある。本発明の目的はまた、安全衛生上及び消防安全上の問題がない平版印刷用湿し水組成物を提供することにある。
本発明の目的は特に、長時間連続印刷しても、印刷版の汚れ、ブラインディング及び水負けといった問題や、版へのインキ着肉不良を発生させずに安定に印刷できる平版印刷用の湿し水組成物を提供することにある。本発明の目的はまた、インキを過度に乳化させることなく、インキロール上のインキを印刷に好適な状態に維持することができる湿し水組成物を提供することである。本発明のまた別の目的は、印刷機停止時に版面上に残った湿し水が水滴となり、水分が蒸発しても、画像部を溶解せず画像を損なうことがない平版印刷用の湿し水組成物を提供することにある。本発明の目的はさらに、高品質の印刷物を得ることができる平版印刷用の湿し水組成物を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定のアルキレンオキサイド付加化合物を湿し水組成物に含ませることにより、優れた平版印刷用湿し水組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
従って本発明は、下記一般式(I)に示される化合物及び下記一般式(II)に示される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する平版印刷用湿し水組成物である。
Figure 0004489621
(式中、A及びBはそれぞれ独立に−CH2CH2O−又は−CH2CH(CH3)O−を表し、A及びBは互いに異なる基であって、a〜fは各々1以上の整数を表す。)
Figure 0004489621
(式中、Cは−CH2CH(CH3)O−を表し、g、h及びkは各々1以上の整数を表す。)
本発明の実施態様として、一般式(I)の化合物は、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの付加モル数比率が5:95〜50:50の範囲にあることが好適である。本発明の湿し水組成物は好ましくは、さらにセルロース誘導体及びポリビニルピロリドンから選ばれる少なくとも1種を含有する。本発明の湿し水組成物は、実質的に揮発性有機溶剤を含まない湿し水組成物とすることができる。
本発明の平版印刷用湿し水組成物は、印刷作業にあたって、専門的熟練を必要とすることなく、各種の連続給水式印刷機において湿し水組成物中のイソプロピルアルコールを代替することができる。本発明の平版印刷用湿し水組成物は、印刷版面への濡れ性に優れ、またインキを過度に乳化させることがなく、長時間の連続印刷条件下においても、インキロール上のインキを印刷に好適な状態に安定に維持することができる。本発明の平版印刷用湿し水組成物によれば、印刷時に印刷版の汚れ、ブラインディング、水負け、及びインキ着肉不良といった問題を発生させずに長期間安定に連続印刷をすることができ、印刷適性が良好である。
また、本発明の平版印刷用湿し水組成物によれば、印刷機停止時、例えば昼休みなどの停止時に版面上に残った湿し水が水滴となり水分が蒸発しても、画像部を溶解せず画像を損なうことがない。本発明の湿し水組成物は、実質的に揮発性有機溶剤を含まずにイソプロピルアルコールを完全に代替することができ、労働衛生上及び消防安全上の問題が全くない上、高品質の印刷物を得ることができ、印刷の能率化、生産性の向上を図ることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
湿し水は通常商業ベースとするときは濃縮化し商品化するのが一般的であり、使用するときに、そのような濃縮液を適宜希釈して湿し水として使用することになる。本明細書中では濃縮化されたものを湿し水組成物と称する。
本明細書中で以下に言及する各種成分の含有量や添加量は、特に記載しない限り、使用時の湿し水の全質量に基づいたものである。
本発明で使用する下記一般式(I):
Figure 0004489621
(式中、A及びBはそれぞれ独立に−CH2CH2O−又は−CH2CH(CH3)O−を表し、A及びBは互いに異なる基であって、a〜fは各々1以上の整数を表す。)
で示される化合物は、その重量平均分子量が500〜3000の範囲であることが適当であり、好ましくは1000〜2000である。
一般式(I)で示される化合物において各共重合鎖はブロック構造でもランダム構造でもよい。エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの結合構造としては、先にエチレンオキサイドを付加し、その後プロピレンオキサイドを付加したブロック構造、先にプロピレンオキサイドを付加し、その後エチレンオキサイドを付加したブロック構造、同時にエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加したランダム構造があるが、いずれの構造のものもほぼ同様の効果が得られる。
一般式(I)で示される化合物において、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの付加モル数比率が5:95〜50:50の範囲にあることが好ましく、より好ましくは10:90〜40:60である。
本発明で使用する下記一般式(II):
Figure 0004489621
(式中、Cは−CH2CH(CH3)O−を表し、g、h及びkは各々1以上の整数を表す。)
で示される化合物は、その重量平均分子量が500〜3000の範囲であることが適当であり、好ましくは1000〜2000である。
本発明で使用する一般式(I)又は一般式(II)で示される化合物は、常法に従って製造することができる。例えば、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、またはトリイソプロパノールアミンに触媒の存在下でエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを反応させて、製造することができる。具体例としてはトリイソプロパノールアミンなどのアミン化合物をアセトニトリルとともに氷水浴で冷却しながら、プロピレンオキサイドをそこへ滴下し反応させることで一般式(II)の化合物を得ることができる。この反応後の溶液にその後、更にエチレンオキサイドを吹き込み反応させることで一般式(I)の化合物を得ることができる。
上記化合物の分子量やエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの比率は、例えば水酸基価及びアミン価の測定、NMR測定などにより決定することができる。
本発明の湿し水組成物には、一般式(I)に示される化合物及び一般式(II)に示される化合物からなる群から選ばれる1種、又は2種以上を含ませることができる。
一般式(I)に示される化合物及び一般式(II)に示される化合物からなる群から選ばれる化合物の湿し水における含有量は、0.01〜3質量%が適当であり、この範囲であると良好な印刷適性を発揮し、また、該湿し水を適用した後、印刷停止時に版上に残った水滴が放置により水が蒸発し、濃縮された状態になっても版の画像領域を侵すことがない。その含有量はより好ましくは0.05〜0.3質量%である。
本発明の湿し水組成物にはさらに、水溶性高分子化合物を添加してもよい。
このような水溶性高分子化合物の具体的な例としてはアラビアゴム、澱粉誘導体(例えばデキストリン、酵素分解デキストリン、ヒドロキシプロピル化酵素分解デキストリン、カルボキシメチル化澱粉、燐酸澱粉、オクテニルコハク化澱粉など)、アルギン酸塩、セルロース誘導体(例えばカルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、それらのグリオキサール変性体など)などの天然物とその変性体及びポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド及びその共重合体、ポリアクリル酸及びその共重合体、ビニルメチルエーテル/無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体などの合成物が挙げられる。これらの高分子化合物は単独でまたは混合して使用でき、その添加量は湿し水中、0.0001〜5質量%の範囲が適当であり、好ましくは0.003〜1質量%の範囲である。
本発明では、上記水溶性高分子化合物の中でも、セルロース誘導体、特にヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースから選ばれるセルロース誘導体及び/又はポリビニルピロリドンが好ましく使用できる。
湿し水組成物に含有させるポリビニルピロリドンは、ビニルピロリドンのホモポリマーを意味する。ポリビニルピロリドンは分子量200〜3,000,000のものが適当であり、好ましくは300〜500,000、より好ましくは300〜100,000のものである。特に好ましくは300〜30,000のものである。
これらポリビニルピロリドンは1種単独でも、又は分子量の異なるものを2種以上組み合わせて使用することもできる。また、低分子量のポリビニルピロリドン、例えば重合度3〜5のビニルピロリドンオリゴマーと組み合わせることができる。
このようなポリビニルピロリドンとしては、市販品を使用することができる。例えば、ISP社製のK−15、K−30、K−60、K−90、K−120などの各種グレードのものを使用することができる。
セルロース誘導体及びポリビニルピロリドンから選ばれる少なくとも1種の湿し水における含有量は、0.001〜0.6質量%が適当であり、好ましくは0.02〜0.3質量%である。
本発明の湿し水組成物にはまた、糖類及びグリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1種を含ませることができる。使用する糖類としては、単糖類、二糖類及びオリゴ糖類などから選択することができ、水素添加によって得られる糖アルコールもこれに含まれる。具体例としてD−エリトロース、D−スレオース、D−アラビノース、D−リボース、D−キシロース、D−エリスロ−ペンテュロース、D−アルロース、D−ガラクトース、D−グルコース、D−マンノース、D−タロース、β−D−フラクトース、α−L−ソルボース、6−デオキシ−D−グルコース、D−グリセロ−D−ガラクトース、α−D−アルロ−ヘプチュロース、β−D−アルトロ−3−ヘプチュロース、サッカロース、ラクトース、D−マルトース、イソマルトース、イヌロビオース、ヒアルビオウロン、マルトトリオース、D,L−アラビット、リビット、キシリット、D,L−ソルビット、D,L−マンニット、D,L−イジット、D,L−タリット、ズルシット、アロズルシット、マルチトール、還元水あめなどが挙げられる。これらの糖類は1種単独で又は2種以上を併用してもよい。
またグリセリンを単独で使用してもよく、又は糖類と併用してもよい。
湿し水において、糖類及びグリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1種の含有量は0.01〜1質量%が適当であり、好ましくは0.05〜0.5質量%である。
湿し水は一般的に酸性領域、すなわち、pH3〜6付近の範囲で使用することが望ましい。pH3未満では支持体に対するエッチング効果が強くなり、耐刷性が低下する。pH値を3〜6に調整するためには、一般的には有機酸及び/又は無機酸又はそれらの塩を添加すればよい。好ましい有機酸としては、例えばクエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、酢酸、グリコール酸、グルコン酸、酢酸、ヒドロキシ酢酸、蓚酸、マロン酸、レブリン酸、スルファニル酸、p−トルエンスルホン酸、フィチン酸、有機ホスホン酸等が挙げられる。無機酸としては例えばリン酸、硝酸、硫酸、ポリリン酸が挙げられる。更にこれら有機酸及び/又は無機酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩あるいはアンモニウム塩、有機アミン塩も好適に用いられ、これらの有機酸、無機酸及び/又はこれらの塩は単独で使用しても、あるいは2種以上の混合物として使用してもよい。
本発明の湿し水組成物はまた、アルカリ金属水酸化物、燐酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩、珪酸塩等を含有させ、pH7〜11付近のアルカリ領域で用いることもできる。
以上の成分の他に、本発明の湿し水組成物にはキレート化合物も添加することができる。通常湿し水組成物は濃縮した組成のものに水道水、井戸水等を加えて希釈して使用する。この際希釈する水道水や井戸水に含まれているカルシウムイオン等が印刷に影響を与え、印刷物を汚れ易くする原因となることもある。このような場合、キレート化合物を添加することにより、上記欠点を解消することができる。好ましいキレート化合物としては例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;ジエチレントリアミンペンタ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;ニトリロトリ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;1,2−ジアミノシクロヘキサンテトラ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;1,3−ジアミノ−2−プロパノールテトラ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩などのようなアミノポリカルボン酸類や2−ホスホノブタントリカルボン酸−1,2,4,そのカリウム塩、そのナトリウム塩;2−ホスホノブタントリカルボン酸−2,3,4,そのカリウム塩、そのナトリウム塩;1−ホスホノエタントリカルボン酸−1,2,2,そのカリウム塩、そのナトリウム塩;1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;アミノトリ(メチレンホスホン酸)、そのカリウム塩、そのナトリウム塩などのような有機ホスホン酸類あるいはホスホノアルカントリカルボン酸類を挙げることができる。
上記のキレート剤のナトリウム塩あるいはカリウム塩の代わりに有機アミンの塩も有効である。
これらのキレート剤は湿し水中に安定に存在し、印刷性を阻害しないものが選ばれる。添加する量としては湿し水中0.001〜3質量%、好ましくは0.01〜1質量%が適当である。
本発明の湿し水組成物には防腐剤を含めてもよい。防腐剤の具体例として、安息香酸及びその誘導体、フェノール又はその誘導体、ホルマリン、イミダゾール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンズトリアゾール誘導体、アミジン又はグアニジンの誘導体、四級アンモニウム塩類、ピリジン、キノリン又はグアニジンの誘導体、ダイアジン又はトリアゾールの誘導体、オキサゾール又はオキサジンの誘導体、ハロゲノニトロプロパン化合物、ブロモニトロアルコール系のブロモニトロプロパノール、1,1−ジブロモ−1−ニトロ−2−エタノール、3−ブロモ−3−ニトロペンタン−2,4−ジオール等が挙げられる。好ましい添加量は細菌、カビ、酵母等に対して、安定に効力を発揮する量であって、細菌、カビ、酵母の種類によっても異なるが、湿し水に対し、0.0001〜1.0質量%の範囲が好ましく、また種々のカビ、細菌、酵母に対して効力のあるような2種以上の防腐剤を併用することが好ましい。
本発明の湿し水組成物には、さらに着色剤、防錆剤、消泡剤などを含ませてもよい。着色剤として食品用色素等が好ましく使用できる。例えば、黄色色素としてはCINo. 19140、15985、赤色色素としてはCINo. 16185、45430、16255、45380、45100、紫色色素としてはCINo. 42640、青色色素としてはCINo. 42090、73015、緑色色素としてはCINo. 42095、等が挙げられる。
防錆剤としては、例えばベンゾトリアゾール、5−メチルベンゾトリアゾール、チオサリチル酸、ベンゾイミダゾール及びその誘導体等が挙げられる。
消泡剤としてはシリコン消泡剤が好ましく、その中で乳化分散型及び可溶化型などのいずれも使用することができる。
本発明の湿し水組成物には更に、硝酸マグネシウム、硝酸亜鉛、硝酸カルシウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸リチウム、硝酸アンモニウムなどの腐食抑制剤、クロム化合物、アルミニウム化合物のような硬膜剤、環状エーテル:例えば4−ブチロラクトンなどの有機溶剤、特開昭61−193893号公報記載の水溶性界面活性有機金属化合物などを含ませてもよく、湿し水中0.0001〜1質量%の範囲で添加することができる。
本発明の湿し水組成物には更に少量の界面活性剤を添加してもよい。例えば、アニオン型界面活性剤としては、脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジアルキルスルホこはく酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェニルエーテル塩類、N−メチル−N−オレイルタウリンナトリウム類、N−アルキルスルホこはく酸モノアミド2ナトリウム塩類、石油スルホン酸塩類、硬化ひまし油、硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、アルキル燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸エステル塩類、スチレン−無水マレイン酸共重合物の部分ケン化物類、オレフィン−無水マレイン酸共重合物の部分ケン化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物類等が挙げられる。これらの中でもジアルキルスルホこはく酸塩類、アルキル硫酸エステル類及びアルキルナフタレンスルホン酸塩類が特に好ましく用いられる。
また非イオン型界面活性剤としては、ポリオキシアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、プロピレングリコールモノ脂肪酸部分エステル類、蔗糖脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部分エステル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノールアミド類、N,N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸エステル、トリアルキルアミンオキシドなどが挙げられる。その中でもポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー類等が好ましく用いられる。
カチオン界面活性剤としては、アルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩類、ポリエチレンポリアミン誘導体等が挙げられる。また両性界面活性剤の例としては、アルキルイミダゾリン類が挙げられる。さらに、フッ素系界面活性剤が挙げられる、例えば、フッ素系アニオン界面活性剤としては、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、フッ素系ノニオン界面活性剤としては、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルプロピレンオキサイド付加物、フッ素系カチオン界面活性剤としては、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩等が挙げられる。
これらの界面活性剤の含有量は発泡の点を考慮すると、湿し水中10質量%以下、好ましくは0.01〜3.0質量%が適当である。
さらに本発明の湿し水組成物には、湿潤剤として、グリコール類及び/又はアルコール類などを含めることができる。このような湿潤剤として、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、テトラエチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングルコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングルコールモノイソプロピルエーテル、トリエチレングルコールモノイソプロピルエーテル、テトラエチレングルコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノターシャリブチルエーテル、ジエチレングリコールモノターシャリブチルエーテル、トリエチレングリコールモノターシャリブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノターシャリブチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、テトラプロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、テトラプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノイソブチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノイソブチルエーテル、プロピレングリコールモノターシャリブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノターシャリブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノターシャリブチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノターシャリブチルエーテル、分子量200〜1000のポリプロピレングリコール及びそれらのモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノイソプロピルエーテル及びモノブチルエーテル、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール及びペンタプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、1−ブトキシ−2−プロパノール、ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、ブトキシエタノール、3−メトキシブタノールなどが挙げられる。
これらの湿潤剤を単独又は2種以上の併用で、湿し水中0.01〜1質量%程度含ませることもできる。
本発明の湿し水組成物の成分として残余は、水である。従って、水、好ましくは脱塩水、即ち、純水を使用して、上記の各種成分を溶解した水溶液として濃縮液である湿し水組成物を得ることができる。このような濃縮液を、通常使用時に水道水、井戸水等で10〜200倍程度に希釈し、使用時の湿し水とする。
本発明の湿し水組成物は、揮発性を有する有機溶剤と併用することなしに、イソプロピルアルコールを完全に代替することが可能である。従って本発明の湿し水組成物は、実質的に揮発性有機溶剤を含まない湿し水組成物とすることができる。ここで「実質的に揮発性有機溶剤を含まない」とは、ASTM D 2369-95の測定法に従って、濃縮液である湿し水組成物において揮発性有機溶剤量が10%以下であることを意味する。
ASTM D 2369-95の測定法は、試料3mlを熱風オーブン110℃で1時間の条件で、次式により揮発性有機溶剤量を求めるものである。
式:{(試料の質量−加熱残分の質量−試料中の水分質量)/(試料の質量)}×100=揮発性有機溶剤量(質量%)
また、使用時の湿し水中に15質量%程度までのイソプロピルアルコールを併用しても印刷品質上問題はない。
本発明の湿し水組成物は、種々の平版印刷版に対して使用することができるが、特にアルミニウム板を支持体とし、その上に感光層を有する感光性平版印刷版(予め感光性を付与した印刷板で、PS版と呼ばれる。)を画像露光及び現像して得られた平版印刷版に対して好適に使用できる。かかるPS版の好ましいものは、例えば、英国特許第 1,350,521号明細書に記されているようなジアゾ樹脂(p−ジアゾジフェニルアミンとパラホルムアルデヒドとの縮合物の塩)とシエラックとの混合物からなる感光層をアルミニウム板上に設けたもの、英国特許第 1,460,978号及び同第 1,505,739号の各明細書に記されているようなジアゾ樹脂とヒドロキシエチルメタクリレート単位またはヒドロキシエチルアクリレート単位を主なる繰り返し単位として有するポリマーとの混合物からなる感光層をアルミニウム板上に設けたもの、また特開平2−236552号、特開平4−274429号に記載のジメチルマレイミド基を含有する感光性ポリマー系をアルミニウム板上に設けたもののようなネガ型PS版、および特開昭50−125806号公報に記載されているようなO−キノンジアド感光物とノボラック型フェノール樹脂との混合物からなる感光層をアルミニウム板上に設けたポジ型PS版が含まれる。またバーニング処理されたポジ型PS版にも用いることができる。
上記感光層を形成する組成物には、上記のアルカリ可溶性ノボラック樹脂以外の、アルカリ可溶性樹脂を必要に応じて配合することができる。例えば、スチレン−アクリル酸共重合体、メチルメタアクリレート−メタクリル酸共重合体、アルカリ可溶性ポリウレタン樹脂、特公昭52−28401号公報記載のアルカリ可溶性ビニル系樹脂、アルカリ可溶性ポリブチラール樹脂等を挙げることができる。更に米国特許第 4,072,528号及び同第 4,072,527号の各明細書に記されているような光重合型フォトポリマー組成物の感光層をアルミニウム板上に設けたPS版、英国特許第 1,235,281号及び同第 1,495,861号の各明細書に記されているようなアジドと水溶性ポリマーとの混合物からなる感光層をアルミニウム板上に設けたPS版も好ましい。
さらに、可視や赤外線のレーザーで直接露光するCTPプレートにも好適に使用することができる。具体例としてはフォトポリマータイプデジタルプレート(例えば富士写真フイルム(株)製LP−NX)や、サーマルポジタイプデジタルプレート(例えば富士写真フイルム(株)製HP−S)、及びサーマルネガタイプデジタルプレート(例えば富士写真フイルム(株)製LH−NI)などが挙げられる。
次に本発明を実施例により更に具体的に説明する。なお、%は特に指定しない限り質量%を示す。
下記表1の組成に従って、実施例1〜6及び比較例1〜4の各種湿し水組成物を調製した。表中、単位はグラムであり、水を加えて最終的に1000mlとした。これらはいずれも濃縮タイプで、使用時に希釈する。使用した比較化合物(I)、(II)及び(III)の構造は次のとおりである。














Figure 0004489621
































Figure 0004489621
*EO:PO比:エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの付加モル数比率
上記のように調液した実施例1〜6及び比較例1〜4の組成物を各々、硬度400ppmの疑似硬水を用いて40倍に希釈し、pHが4.8〜5.3付近となるようにNaOH/リン酸(85%)にて調整して、実際に使用する湿し水とした。
[テスト方法]
印刷機はハイデルMOV(アルカラー給水装置)を使用して、東洋インキ(株)の名称ハイユニティのプロセス4色(墨、藍、紅、黄)インキと、使用プレートとして富士写真フイルム(株)製のポジ型PS版VSを富士写真フイルム製FQIチャートのフィルムを用い、ウシオ製PSライトで露光後、富士写真フイルム製現像液DP−4で現像処理を行い、富士写真フイルム製ガム液FP−2でガム引き処理を行って製版したものを用いて、印刷テストを実施した。
(a)連続印刷安定性:
汚れを生じず、水負けを起こさない湿し水の量(最小水上げ量)を求め、その水目盛りで連続印刷を実施した。印刷物に汚れ又は水負けが発生し良好な印刷物が得られなくなるまでの印刷枚数により判定する。
10000枚以上 A
10000〜3000枚以上 B
2999〜1枚 C
なし D
(b)乳化性:10000枚印刷したときの、インキ練りロール上のインキの乳化状態を調べる。
良い A
やや悪い B
悪い C
(c)画像部劣化
印刷機を停止し、PS版のベタ部と30%網点部の画像部にシリンジを用いてそれぞれの湿し水を5μl、10μl、20μl及び50μlを滴下し、60分間放置する。その後印刷を再開し、画像領域の劣化について評価する。
問題なし A
若干劣化有り(リング状跡有り) B
劣化 C
テスト結果を下記の表2に示す。
Figure 0004489621
上記の結果から、本発明の実施例による湿し水は、連続印刷安定性、乳化性及び画像部劣化のいずれについても優れていることがわかる。さらに上記実施例1、2及び5の湿し水組成物のように、揮発性有機溶剤を含有しない場合においても、実施例3〜4の湿し水組成物のように揮発性有機溶剤を含有する場合と同様に良好な性能が得られる。上記の実施例の湿し水組成物はまた、イソプルピルアルコール等の揮発性の高い溶剤成分を使用しなくても良好な印刷適性を示し、よって労働安全上の問題を解消でき、また有機溶剤の使用量を低減でき、環境上たいへん好ましい。

Claims (3)

  1. 下記一般式(I)に示される化合物及び下記一般式(II)に示される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する平版印刷用湿し水組成物。
    Figure 0004489621
    (式中、A及びBはそれぞれ独立に−CH2CH2O−又は−CH2CH(CH3)O−を表し、A及びBは互いに異なる基であって、a〜fは各々1以上の整数を表し当該化合物の重量平均分子量が500〜3000の範囲にあるような値である。)
    Figure 0004489621
    (式中、Cは−CH2CH(CH3)O−を表し、g、h及びkは各々1以上の整数を表し当該化合物の重量平均分子量が500〜3000の範囲にあるような値である。)
  2. 一般式(I)の化合物においてエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの付加モル数比率が5:95〜50:50の範囲にある、請求項1記載の平版印刷用湿し水組成物。
  3. さらにセルロース誘導体及びポリビニルピロリドンから選ばれる少なくとも1種を含有する、請求項1又は2記載の平版印刷用湿し水組成物。
JP2005082376A 2005-03-22 2005-03-22 平版印刷用湿し水組成物 Expired - Fee Related JP4489621B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005082376A JP4489621B2 (ja) 2005-03-22 2005-03-22 平版印刷用湿し水組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005082376A JP4489621B2 (ja) 2005-03-22 2005-03-22 平版印刷用湿し水組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006263981A JP2006263981A (ja) 2006-10-05
JP4489621B2 true JP4489621B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=37200459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005082376A Expired - Fee Related JP4489621B2 (ja) 2005-03-22 2005-03-22 平版印刷用湿し水組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4489621B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4993294B2 (ja) 2007-09-05 2012-08-08 富士フイルム株式会社 ペロブスカイト型酸化物、強誘電体膜とその製造方法、強誘電体素子、及び液体吐出装置
JP5281130B2 (ja) * 2011-07-05 2013-09-04 富士フイルム株式会社 平版印刷用湿し水組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006263981A (ja) 2006-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7329482B2 (en) Dampening water composition for lithographic printing
EP0336673B1 (en) Dampening water composition for lithographic printing and additive for dampening water
JP2662828B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物及び平版印刷方法
JPH08337073A (ja) 平版印刷用湿し水
JP4758219B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP2009096177A (ja) 平版印刷用湿し水組成物及びヒートセットオフ輪印刷方法
JP4672483B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP4684806B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP2001138659A (ja) 平版印刷版用湿し水組成物
JP4489621B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP4266866B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP4672422B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP4684825B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP4489624B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP4920289B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP2020104338A (ja) 平版印刷用湿し水組成物、平版印刷版の作製方法、及び、平版印刷方法
JP2007062069A (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP2012030373A (ja) 平版印刷用湿し水組成物及びヒートセットオフ輪印刷方法
JP2002192853A (ja) 平版印刷版用湿し水組成物
JP2006088370A (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP2006315239A (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP2007062068A (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP2006095747A (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP2673604B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP2006088452A (ja) 平版印刷用湿し水組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100308

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100331

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees