JP2009094965A - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

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Norio Kimura
憲雄 木村
Motoya Sano
元哉 佐野
Atsushi Kaneya
厚史 兼谷
Shingo Matsushita
慎吾 松下
Kenichiro Morita
健一郎 森田
Takashi Fujii
隆 藤井
Hiroshi Kubo
宏 久保
Shinya Kitaoka
真也 北岡
Takeshi Akai
武志 赤井
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Abstract

【課題】原稿の読取りを良好に行うことができるよう読取り部材を容易にメンテナンスすることができる自動原稿搬送装置を提供すること。
【解決手段】搬送経路内で原稿を搬送する読取り出口ローラ23、第2読取りローラ26、CIS出口ローラ27と、読取り出口ローラ23、第2読取りローラ26、CIS出口ローラ27により搬送される原稿を読取る第2読取り部25とを備え、第2読取り部25が、第2読取り部25に固定され第2読取り部25の搬送経路に対向する側を被覆する透明の第1保護部材50と、第1保護部材50と搬送経路との間に着脱自在に配設される透明の第2保護部材51と、を備えた。また、第2保護部材51を第1保護部材50と搬送経路との間に保持する保持部材52を備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動原稿搬送装置に関し、より詳しくは、原稿を移動させながら読取りを行う自動原稿搬送装置に関する。
一般に、この種の自動原稿搬送装置においては、原稿の画像を読取る読取り部材に、原稿に当接させて原稿の位置を規定するとともに読取り部材内部の撮像素子をゴミ等の異物から保護するための透明の保護部材が装着されている。保護部材には、原稿のインク等が付着するのを防止するために、フッ素系またはシリコン系等のコーティング材が塗布されているが、原稿から発生した紙粉等の異物が保護部材に蓄積すると、原稿を読取って得た画像データに異物に起因する縦スジが発生するという不具合がある。このため、保護部材に異物が付着したときは、原稿を保護部材へ強く押し付け、原稿自身によって異物を取り除く、所謂セルフクリーニングが行われる。
また、読取り部材のガラス面の原稿搬送経路に対向する面を被覆する透明部材を備え、透明部材に異物が付着していることを検知した場合に、透明部材の異物が付着した部分を読取り位置に対して所定距離移動させ、透明部材の異物が付着してない部分がガラス面を被覆するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−229897号公報
しかしながら、保護部材のコーティングは、原稿との摩擦により次第に削り取られ、特にセルフクリーニングで原稿を強く保護部材に押し付けると、寿命が著しく低下してしまうので、コーティングが削れた際には保護部材を交換する必要性が生じるが、保護部材を交換すると読取り部材の光学系や撮像素子にゴミが混入してしまうため、クリーンルームのように環境が整っている場所以外では行えず、保護部材のみではなくイメージセンサごと交換しなければならず、メンテナンス性が良くないという問題があった。
また、特許文献1に記載されたものにあっては、透明部材の全ての部分に異物が付着した場合には透明部材を交換する必要があり、このような移動機構を備えた透明部材の交換には複雑な作業を要するため、メンテナンス性が良くないという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、原稿の読取りを良好に行うことができるよう読取り部材を容易にメンテナンスすることができる自動原稿搬送装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自動原稿搬送装置は、搬送経路内で原稿を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される原稿を読取る読取り部材とを備えた自動原稿搬送装置において、前記読取り部材が、前記読取り部材に固定され前記読取り部材の前記搬送経路に対向する側を被覆する透明の第1の保護部材と、前記第1の保護部材と前記搬送経路との間に着脱自在に配設される透明の第2の保護部材と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、原稿に接触して第2の保護部材に異物が付着したときに、第2の保護部材のみを容易に取り外して清掃したり、第2の保護部材を交換することができるので、原稿の読取りを良好に行うことができるよう読取り部材を容易にメンテナンスすることができる。また、第1の保護部材は読取り部材に装着されたままであるので、読取り部材に異物が混入することを防止することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記第2の保護部材を前記第1の保護部材と前記搬送経路との間に保持する保持部材を備えたことを特徴とする。
この構成により、第2の保護部材を第1の保護部材と搬送経路との間に配設したとき、保持部材により第2の保護部材を一定の位置に保持することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記保持部材が、前記読取り部材の原稿搬送方向上流側に設けられることを特徴とする。
この構成により、原稿の先端が接触しない読取り部材の原稿搬送方向上流側に保持部材が設けられるので、保持部材が原稿の先端に接触して原稿の搬送に悪影響を与えたり原稿が破損することを防止することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記保持部材が、前記読取り部材の原稿搬送方向と直行する方向の両端部にそれぞれ設けられることを特徴とする。
この構成により、読取り部材の原稿搬送方向と直行する方向の両端部は原稿に接触するおそれが少ないので、保持部材が原稿の先端に接触して原稿の搬送に悪影響を与えたり原稿が破損することを防止することができる。また、第2の保護部材の両端部が保持部材により保持されることになるので、保持部材により第2の保護部材を安定して確実に保持することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記保持部材の相互の距離が、前記原稿の原稿搬送方向と直行する方向の長さより大きいことを特徴とする。
この構成により、2つの保持部材の間を原稿が通過することになるので、保持部材が原稿に接触して原稿の搬送に悪影響を与えたり原稿が破損することを防止することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記搬送経路を形成する搬送ガイド部材を備え、前記搬送ガイド部材と前記保持部材とが一体的に構成されることを特徴とする。
この構成により、保持部材と搬送ガイド部材を同時に製作することができるので、部品点数および組み立て工程を減少させて製造コストを削減することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記第2の保護部材が前記第1の保護部材と間隙を隔てて配置されることを特徴とする。
この構成により、第1の保護部材と第2の保護部材とが接触せずに配置されるので、第1の保護部材に接触することなく第2の保護部材をのみを取り外すことができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記第2の保護部材が前記第1の保護部材と接触するよう配置されることを特徴とする。
この構成により、第2の保護部材が第1の保護部材と接触するので、読取り部材と原稿との間の照射光および反射光の屈折率の変化を減少することができ、原稿を精度良く読取ることができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記第1の保護部材と前記第2の保護部材とが同一の材料から構成されることを特徴とする。
この構成により、第1の保護部材と第2の保護部材とが同一の材料から構成されるので、読取り部材と原稿との間の照射光および反射光の屈折率の変化を減少することができ、原稿を精度良く読取ることができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記第1の保護部材と前記第2の保護部材との間に接着層を設けたことを特徴とする。
この構成により、保持部材等を用いることなく接着により第1の保護部材と搬送経路との間に第2の保護部材を配設することができるので、部品点数の削減および省スペース化を実現することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記読取り部材と前記第1の保護部材との間に第1の接着層を設けるとともに、前記第1の保護部材と前記第2の保護部材との間に第2の接着層を設け、前記第1の接着層の接着強度と前記第2の接着層の接着強度とを異ならせたことを特徴とする。
この構成により、第1の接着層の接着強度が第2の接着層の接着強度より大きくなるようにした場合、第1の保護部材を読取り部材に固定したまま、第2の保護部材のみを取り外すことができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記第2の保護部材の面積が、前記第1の保護部材の面積より大きいことを特徴とする。
この構成により、第1の保護部材と重ならない第2の保護部材の端部を把持することができるので、第2の保護部材のみを容易に取り外すことができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記第2の保護部材の原稿搬送方向の中線が、前記読取り部材が原稿を読取る読取り位置から原稿搬送方向に離隔していることを特徴とする。
この構成により、第2の保護部材の原稿搬送方向の中線より上流側または下流側の一方に原稿との接触により異物が付着した場合、第2の保護部材の原稿搬送方向の中線より上流側または下流側の他方が読取り位置となるよう第2の保護部材の原稿搬送方向の向きを反対に配設することにより、第2の保護部材を交換することなく原稿の読取りを良好に行うことができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記第2の保護部材が、略矩形の平板状に形成されることを特徴とする。
この構成により、第2の保護部材の一方の面と他方の面を入れ替えて配設することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記第2の保護部材の前記搬送経路に対向する面と前記第1の保護部材に対向する面の両方に防汚コーティングを施したことを特徴とする。
この構成により、第2の保護部材の一方の面の防汚コーティングが磨耗した場合に、第2の保護部材の表裏を入れ替え、第2の保護部材の他方の面が搬送経路に対向するよう配設することにより、第2の保護部材を交換することなく原稿の読取りを良好に行うことができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記第2の保護部材の前記搬送経路に対向する面と前記第1の保護部材に対向する面の少なくとも一方に赤外線カットフィルタ加工を施したことを特徴とする。
この構成により、読取った画像の品質に悪影響を与える赤外線をカットすることができるので、画像の読取りを良好に行うことができる。
本発明によれば、原稿の読取りを良好に行うことができるよう読取り部材を容易にメンテナンスすることができる自動原稿搬送装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の構成を示す断面図である。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、自動原稿搬送装置40は、複数の原稿からなる原稿束1が原稿面を上向きにして載置される原稿テーブル2と、原稿テーブル2に載置された原稿束1から最上部の1枚の原稿を搬送するピックアップローラ7と、ピックアップローラ7により搬送された原稿を分離する給紙ベルト9およびリバースローラ10と、分離されて1枚になった原稿を画像形成装置本体400のスリットガラス21の近傍まで搬送するプルアウトローラ12、中間ローラ14、読取り入口ローラ16と、スリットガラス21の近傍まで搬送された原稿をスリットガラス21に接触させながら搬送する読取りローラ19と、スリットガラス21の読取り位置20で読取りを終えた原稿を更に搬送する読取り出口ローラ23と、読取り出口ローラ23により搬送された原稿を排出する排紙ローラ28と、排出された原稿が載置される排紙トレイ29とを備えている。
また、自動原稿搬送装置40の下部には画像形成装置本体400が配置されており、自動原稿搬送装置40は、画像形成装置本体400に対して図示しない開閉機構を介して開閉自在に取り付けられている。画像形成装置本体400は自動原稿搬送装置40が搬送する原稿を読取る図示しないスキャナ部、転写紙に印字を行うプリンタ部、給紙部、これら各部の動作を制御する図示しない制御手段等を備えている。自動原稿搬送装置40と画像形成装置本体400は画像形成装置450を構成する。
原稿テーブル2に載置された原稿は、排紙トレイ29に排出されるまでに搬送経路の各部を通過する。搬送経路は、原稿束1が載置される原稿セット部Aと、載置された原稿束1から最上部の1枚の原稿を分離して給送する分離給送部Bと、給送された原稿の表面に当接して整合するとともに整合後の原稿を引き出して搬送するレジスト部Cと、搬送される原稿をターンさせて、原稿の表面を下方に向けて搬送するターン部Dと、原稿の表面をスリットガラス21の下方より読取らせる第1読取搬送部Eと、原稿の裏面を読取る第2読取搬送部Fと、表裏の読取りが完了した原稿を外部に排出する排紙部Gと、排出された原稿が載置されるスタック部Hとから構成されている。なお、原稿の表面とは、原稿テーブル2で上向きとなり第1読取搬送部Eにおいて読取りが行われる面のことをいい、原稿の裏面とは、原稿テーブル2で下向きとなり第2読取搬送部Fにおいて読取りが行われる面のことをいう。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の制御部の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、自動原稿搬送装置40は、自動原稿搬送装置40全体の制御を行うコントローラ100を備えている。また、自動原稿搬送装置40は、コントローラ100に信号を入力するセンサ等として、レジストセンサ17、原稿セットセンサ5、排紙センサ24、突き当てセンサ11、原稿幅センサ13、読取り入口センサ15、テーブル上昇センサ8、ホームポジションセンサ6を備えている。また、自動原稿搬送装置40は、コントローラ100から信号を出力して駆動制御するアクチュエータ等として、第2読取り部25、ピックアップモータ101、給紙モータ102、読取りモータ103、排紙モータ104、底板上昇モータ105を備えている。
また、画像形成装置本体400は、画像形成装置本体400の制御を行う本体制御部111、各種の入力操作や動作指示を行う操作部108を備えている。コントローラ100と本体制御部111はI/F107を介して接続されており、双方の間で制御信号等のデータの授受が行われるようになっている。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、第2読取り部25は、コントローラ100からの点灯信号に基づいて原稿に光を照射する光源部200と、原稿からの反射光を受光する複数のセンサチップ201と、各センサチップ201から出力された信号を増幅する複数の増幅部202と、増幅された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D203と、デジタル変換された信号に画像処理を施す画処理部204と、画像処理された信号を記憶するフレームメモリ205と、コントローラ100からのタイミング信号に基づいてフレームメモリ205に記憶された信号の出力制御を行う出力制御回路206と、出力制御回路206からの信号を本体制御部111に出力するI/F回路207とを備えている。なお、第2読取り部25には、コントローラ100から電源が供給されるようになっている。
ここで、原稿テーブル2に載置された原稿が排紙トレイ29に排出されるまでの順番に従って自動原稿搬送装置40の構成を説明する。
まず、複数の原稿からなる原稿束1は、可動原稿テーブル3を含む原稿テーブル2上に、表面が上向きの状態で載置される。次いで、原稿束1の幅方向の位置、即ち搬送方向と直行する方向の位置が図示しないサイドガイドによって位置決めされる。原稿テーブル2上に原稿が載置されたことはセットフィラー4および原稿セットセンサ5により検知され、検知信号がI/F107を介して画像形成装置本体400の本体制御部111に出力される。また、原稿の搬送方向長さの概略は、原稿テーブル2の表面に設けられた原稿長さ検知センサ30、31により検知される。原稿長さ検知センサ30、31としては、光学的手段により原稿と接触せずに検知する反射型センサまたは原稿が1枚の場合でも検知可能な接触式のアクチェータタイプのセンサを用いることができる。また、原稿長さ検知センサ30、31は、原稿の配置が縦と横の何れになっているかを判断できるように配置されている。
可動原稿テーブル3は、底板上昇モータ105により図1の矢印a、b方向に上下動するように構成されている。また、原稿が原稿テーブル2上に載置されたことがセットフィラー4および原稿セットセンサ5により検知されると、コントローラ100は、底板上昇モータ105を正転させて原稿束1の最上部の原稿がピックアップローラ7と接触するように可動原稿テーブル3を上昇させる。
ピックアップローラ7は、ピックアップモータ101によりカム機構を介して図1の矢印c、d方向に動作するとともに、上昇した可動原稿テーブル3上の原稿により押されて矢印c方向に持ち上げられ、テーブル上昇センサ8により移動の上限が検知されるようになっている。テーブル上昇センサ8は、可動原稿テーブル3が上昇して原稿束1の最上部の原稿が適正な高さに保たれていることを検知するためのセンサである。
操作部108が操作されて、両面モードまたは片面モードの何れかが指定された後にプリントキーが押下され、本体制御部111からI/F107を介してコントローラ100に原稿給紙信号が出力されると、コントローラ100は、給紙モータ102を正転させることにより、ピックアップローラ7を回転させる。回転を開始したピックアップローラ7は、原稿テーブル2の最上部の原稿または最上部の原稿を含む数枚の原稿をピックアップする。
なお、操作部108における両面モードまたは片面モードの設定は、原稿テーブル2上に載置された全ての原稿に対して同一であっても、各原稿に対して異なっていてもよい。例えば、全10枚の原稿中、1枚目と10枚目の原稿に対して両面モードを指定し、その他の原稿に対して片面モードを指定することができるようになっている。
次いで、給紙モータ102の正転により、給紙ベルト9およびリバースローラ10を時計方向に駆動すると、給紙ベルト9が原稿を給紙方向に導くとともに、リバースローラ10が原稿を給紙方向と逆の方向に押し出すため、原稿束1の最上部の原稿とその下の原稿とが分離し、最上部の原稿のみが給紙される。
具体的には、リバースローラ10は、給紙ベルト9と所定圧で接しており、給紙ベルト9と直接接している状態、または1枚の原稿を介して接している状態では、給紙ベルト9の回転に連られて、図示しないトルクリミッタの働きにより本来の駆動方向と異なる反時計方向に回転する。また、2枚以上の原稿が給紙ベルト9とリバースローラ10の間に侵入した時は、リバースローラ10は、給紙ベルト9と連れ回りせず、本来の駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをして重送を防止する。
給紙ベルト9とリバースローラ10との作用により1枚に分離された原稿は、給紙ベルト9によって送られた後、突き当てセンサ11によって先端が検知され、更に搬送されて停止しているプルアウトローラ12に当接する。次いで、突き当てセンサ11に検知された位置から所定距離送られた原稿がプルアウトローラ12に所定量撓みを持って押し当てられた状態になると、給紙モータ102が停止されて給紙ベルト9の駆動が停止する。この際に、ピックアップモータ101を回転させることでピックアップローラ7を原稿上面から退避させ、原稿を給紙ベルト9の搬送力のみで送ることにより、原稿の先端がプルアウトローラ12に挟持され、先端の整合、所謂スキュー補正が行われる。
プルアウトローラ12は、スキュー補正機能を有すると共に、分離後にスキュー補正された原稿を中間ローラ14まで搬送するためものであり、給紙モータ102の逆転により駆動される。なお、給紙モータ102の逆転時は、プルアウトローラ12および中間ローラ14は駆動されるが、ピックアップローラ7と給紙ベルト9は駆動されないようになっている。
原稿幅センサ13は、CISと称される密着イメージセンサ等の光電変換素子を原稿の搬送方向と直行する方向に複数並べたものから構成されており、搬送経路の対向部に配置された図示しない照射光源から照射された直接光の受光レベルを出力する。コントローラ100は、原稿が原稿幅センサ13の位置を通過する際の原稿幅センサ13の受光レベルによって、原稿によって遮光された部分と遮光されなかった部分のレベル差を検知して、プルアウトローラ12により搬送された原稿の幅方向のサイズを判定し、本体制御部111へ通知する。また、原稿の搬送方向の長さは原稿の先端と後端を突き当てセンサ11で読取ることによりモータパルスから検知する。プルアウトローラ12および中間ローラ14の駆動によりレジスト部Cからターン部Dに原稿が搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を第1読取搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定して、原稿を第1読取搬送部Eへ送り込む処理時間の短縮を図っている。
原稿の先端が読取り入口センサ15により検知されると、読取り入口ローラ16に原稿の先端が進入する前に原稿搬送速度を読取搬送速度と等しくするために原稿の搬送速度を減速するとともに、読取りモータ103を正転駆動して読取り入口ローラ16、読取り出口ローラ23およびCIS出口ローラ27を駆動する。原稿の先端がレジストセンサ17により検知されると、所定の搬送距離をかけて原稿の搬送速度が減速され、読取り位置20の手前で原稿を一時停止(レジスト停止)するとともに、I/F107を介して本体制御部111にレジスト停止信号が出力される。本体制御部111から読取り開始信号が受信されると、レジスト停止していた原稿は、読取り位置20に先端が到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速されて搬送される。読取りモータ103のパルスカウントにより検知された原稿の先端が読取り位置20に到達するタイミングで、本体制御部111に対して表面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が出力される。なお、ゲート信号は、原稿の後端が第1読取搬送部Eを抜けるまで継続して出力される。
動作モードが片面モードである場合には、第1読取搬送部Eを通過した原稿は、第2読取り部25を経て排紙部Gに搬送される。この際に、排紙センサ24により原稿の先端が検知されると、排紙モータ104が正転駆動により排紙ローラ28が反時計方向に回転される。また、排紙センサ24が原稿の先端を検知してからの排紙モータ104のパルスカウントにより、原稿の後端が排紙ローラ28のニップ域から抜け出る直前に排紙モータ104の駆動速度を減速させることにより、排紙トレイ29上に排出される原稿が飛び出さないようになっている。
動作モードが両面モードである場合には、排紙センサ24により原稿の先端が検知されてからの読取りモータ103のパルスカウントにより、第2読取り部25に原稿の先端が到達するタイミングで、第2読取り部25に対してコントローラ100から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が出力される。ゲート信号は、第2読取り部25を原稿の後端が抜け出るまで継続して出力される。第2読取りローラ26は第2読取り部25における原稿の浮きを抑えると同時に、第2読取り部25におけるシェーディングデータを取得するための基準白部を兼ねるものである。
図4(a)、図4(b)は、それぞれ本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す断面図および斜視図である。
図4(a)、図4(b)に示すように、第2読取り部25は、原稿が搬送される側の面に、第1保護部材50と、第2保護部材51とを備えている。
第1保護部材50は、透明なガラスまたは樹脂等から構成され、第2読取り部25内部にゴミ等の異物を混入させないための外装カバーとして、第2読取り部25における原稿が搬送される側の面を被覆するようになっている。第1保護部材50は、第2読取り部25に接着等の方法により固定されている。
第2保護部材51は、透明なガラスまたは樹脂等を矩形の平板状に成型したものから構成され、第1保護部材50と搬送経路との間で、第2読取り部25の原稿搬送方向上流側に設けられた保持部材52によって、第1保護部材50の表面に密着した状態となるよう保持されている。第1保護部材50と第2保護部材51とは同一の材料から構成される。第2保護部材51の搬送経路と対向する側には、第2保護部材51と僅かな間隙を隔ててガイド部材32が配置されており、第2読取り部25により読取られる原稿は、第2保護部材51とガイド部材32に接触しながら搬送される。このため、第2読取り部25と原稿との間隔が一定の狭い範囲に規定されるので、第2読取り部25が原稿を精度良く読取ることができるようになっている。また、第2読取り部25の近傍における原稿搬送経路は、第2保護部材51の原稿搬送方向中央よりも下流側のみが原稿と接触するように形成されている。
保持部材52は、弾性を有する樹脂または金属により構成されており、第2読取り部25に固定された固定部53と、固定部53と一体または別体に形成され第2保護部材51が第1保護部材50に密着するよう第2保護部材51の下面を弾性的に支持する支持部54とを備えている。このため、第2保護部材51は、第1保護部材50と搬送経路との間に装着したり、第1保護部材50と搬送経路との間から離脱することができる。具体的には、第2保護部材51は、保持部材52から原稿搬送方下流側にスライドさせるだけで容易に離脱できるようになっている。
保持部材52は、原稿が支持部54に接触しないよう、第2読取り部25の原稿搬送方向上流側の端部に設けられている。具体的には、保持部材52は、略L字形状に形成され第2読取り部25の上流側下部の隅に設けられており、固定部53が第2読取り部25の上流側の面に固定され、支持部54が第2読取り部25の下面に配置されている。
また、保持部材52は、第2読取り部25の両端部にそれぞれ設けられており、2つの保持部材52の間隔Lが原稿の原稿搬送幅許容距離Aよりも大きくなるよう設定されている。なお、原稿搬送幅許容距離Aとは、原稿が最大サイズのときにこの原稿の搬送が許容される搬送経路の幅方向の距離であり、最大のサイズの原稿の幅方向すなわち搬送方向に直行する方向の長さと等しい。また、2つの保持部材52は、原稿が通過し得る領域の外側に配置されている。このため、原稿と保持部材52とが接触することが確実に防止される。
なお、保持部材52の原稿と接触する可能性のある部位、例えば、固定部53の下部または支持部54の下面に、フッ素系樹脂等からなる摩擦抵抗の小さな物質をコーティングまたは貼り付けることにより、原稿と保持部材52が接触した場合であっても、原稿の搬送に悪影響がおよぶことを防止することができる。
次に動作について説明する。
動作モードが両面モードである場合に、排紙センサ24により原稿の先端が検知されてからの読取りモータ103のパルスカウントにより、第2読取り部25に原稿の先端が到達するタイミングで、第2読取り部25に対してコントローラ100から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が出力され、このゲート信号は、第2読取り部25を原稿の後端が抜け出るまで継続して出力される。第2読取り部25は、コントローラ100から送信されるゲート信号に基づいて原稿の裏面の読取りを行う。
読取り出口ローラ23、第2読取りローラ26、CIS出口ローラ27等の搬送手段により第2読取り部25を搬送される原稿は、ガイド部材32および第2保護部材51に接触しながら、ガイド部材32と第2保護部材51との間を通過する。このとき、紙粉やゴミ等の異物が原稿から第2保護部材51に付着することがあるが、本実施の形態では、第2保護部材51に防汚コーティングが施されているので、第2保護部材51に異物が付着することが防止される。また、第2保護部材51に異物が付着した場合、第2保護部材51を保持部材52から原稿搬送方下流側にスライドさせて取り外してから異物を除去することができる。また、第2保護部材51の防汚コーティングが摩耗した場合、摩耗していない防汚コーティング側の面が搬送経路に対向するよう第2保護部材51の表裏を入れ替えることにより、第2保護部材51を継続して使用することができる。また、第2保護部材51の両面の防汚コーティングが摩耗した場合、第2保護部材51を容易に交換することができる。
以上のように、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2読取り部25が、第2読取り部25に固定され第2読取り部25の搬送経路に対向する側を被覆する透明の第1保護部材50と、第1保護部材50と搬送経路との間に着脱自在に配設される透明の第2保護部材51と、を備えたので、原稿に接触して第2保護部材51に異物が付着したときに、第2保護部材51のみを容易に取り外して清掃したり、第2保護部材51を交換することができるので、原稿の読取りを良好に行うことができるよう第2読取り部25を容易にメンテナンスすることができる。また、第1保護部材50は第2読取り部25に装着されたままであるので、第2読取り部25に異物が混入することを防止することができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2保護部材51を第1保護部材50と搬送経路との間に保持する保持部材52を備えたので、第2保護部材51を第1保護部材50と搬送経路との間に配設したとき、保持部材52により第2保護部材51を一定の位置に保持することができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、保持部材52が、第2読取り部25の原稿搬送方向上流側に設けられることを特徴とする。
この構成により、原稿の先端が接触しない第2読取り部材25の原稿搬送方向上流側に保持部材52が設けられるので、保持部材52が原稿の先端に接触して原稿の搬送に悪影響を与えたり原稿が破損することを防止することができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、保持部材52が、第2読取り部材25の原稿搬送方向と直行する方向の両端部にそれぞれ設けられるので、第2読取り部材25の原稿搬送方向と直行する方向の両端部は原稿に接触するおそれが少ないので、保持部材52が原稿の先端に接触して原稿の搬送に悪影響を与えたり原稿が破損することを防止することができる。また、第2保護部材51の両端部が保持部材52により保持されることになるので、保持部材52により第2保護部材51を安定して確実に保持することができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、保持部材52の相互の距離が、原稿の原稿搬送方向と直行する方向の長さより大きいため、2つの保持部材52の間を原稿が通過することになるので、保持部材52が原稿に接触して原稿の搬送に悪影響を与えたり原稿が破損することを防止することができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2保護部材51が第1保護部材50と接触するよう配置されるので、第2読取り部25と原稿との間の照射光および反射光の屈折率の変化を減少することができ、原稿を精度良く読取ることができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第1保護部材50と第2保護部材51とが同一の材料から構成されるので、第2読取り部25と原稿との間の照射光および反射光の屈折率の変化を減少することができ、原稿を精度良く読取ることができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2保護部材51が、略矩形の平板状に形成されるので、第2保護部材51の一方の面と他方の面を入れ替えて配設することができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2保護部材51の搬送経路に対向する面と第1保護部材50に対向する面の両方に防汚コーティングを施したので、第2保護部材51の一方の面の防汚コーティングが磨耗した場合に、第2保護部材51の表裏を入れ替え、第2保護部材51の他方の面が搬送経路に対向するよう配設することにより、第2保護部材51を交換することなく原稿の読取りを良好に行うことができる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す斜視図である。また、図6は、本発明の第2の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す斜視図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、第2保護部材51は、第1保護部材50と搬送経路との間で、第2読取り部25の両側面(図5の手前側と奥側の側面)の下部に設けられた保持部材55によって、第1保護部材50の表面に密着した状態となるよう保持されている。なお、第1の実施の形態と同様、第2読取り部25の近傍における原稿搬送経路は、第2保護部材51の原稿搬送方向中央よりも下流側のみが原稿と接触するように形成されている。
保持部材55は、弾性を有する樹脂または金属により構成されており、第2読取り部25に固定された固定部56と、固定部56と一体または別体に形成され第2保護部材51が第1保護部材50に密着するよう第2保護部材51の下面を弾性的に支持する支持部57とを備えている。このため、第2保護部材51は、第1保護部材50と搬送経路との間に装着したり、第1保護部材50と搬送経路との間から離脱することができる。
図6に示すように、第2保護部材51は、保持部材55から原稿搬送方下流側にスライドさせるだけで容易に離脱できるようになっている。
保持部材55は、略L字形状に形成され第2読取り部25の原稿搬送方向に直行する方向の両端部側面の下部にそれぞれ設けられており、固定部56が第2読取り部25の側面に固定され、支持部57が第2読取り部25の下面に配置されている。
また、図5に示すように、2つの保持部材55の間隔Lが原稿の原稿搬送幅許容距離Aよりも大きくなるよう設定されている。なお、原稿搬送幅許容距離Aとは、原稿が最大サイズのときにこの原稿の搬送が許容される搬送経路の幅方向の距離であり、最大のサイズの原稿の幅方向すなわち搬送方向に直行する方向の長さと等しい。また、2つの保持部材55は、原稿が通過し得る領域の外側に配置されている。このため、原稿と保持部材55とが接触することが確実に防止される。
なお、保持部材55の原稿と接触する可能性のある部位、例えば、固定部56の下部または支持部57の下面に、フッ素系樹脂等からなる摩擦抵抗の小さな物質をコーティングまたは貼り付けることにより、原稿と保持部材55が接触した場合であっても、原稿の搬送に悪影響がおよぶことを防止することができる。
以上のように、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、保持部材55が、第2読取り部材25の原稿搬送方向と直行する方向の両端部にそれぞれ設けられるので、第2読取り部材25の原稿搬送方向と直行する方向の両端部は原稿に接触するおそれが少ないので、保持部材55が原稿の先端に接触して原稿の搬送に悪影響を与えたり原稿が破損することを防止することができる。また、第2保護部材51の両端部が保持部材55により保持されることになるので、保持部材55により第2保護部材51を安定して確実に保持することができる。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す断面図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、第2保護部材51は、第1保護部材50と搬送経路との間で、搬送上ガイド33と一体的に構成された保持部材58によって、第1保護部材50の表面に密着した状態となるよう保持されている。なお、第1の実施の形態と同様、第2読取り部25の近傍における原稿搬送経路は、第2保護部材51の原稿搬送方向中央よりも下流側のみが原稿と接触するように形成されている。
保持部材58は、弾性を有する樹脂または金属により搬送上ガイド33と一体的に構成されており、搬送経路の上側を形成する搬送上ガイド33に接続する接続部59と、第2保護部材51が第1保護部材50に密着するよう第2保護部材51の下面を弾性的に支持する支持部60とを備えている。このため、第2保護部材51は、第1保護部材50と搬送経路との間に装着したり、第1保護部材50と搬送経路との間から離脱することができる。具体的には、第2保護部材51は、保持部材58から原稿搬送方下流側にスライドさせるだけで容易に離脱できるようになっている。
なお、保持部材58の原稿と接触する可能性のある部位、例えば、支持部60の下面に、フッ素系樹脂等からなる摩擦抵抗の小さな物質をコーティングまたは貼り付けることにより、原稿と保持部材58が接触した場合であっても、原稿の搬送に悪影響がおよぶことを防止することができる。
以上のように、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、搬送経路を形成する搬送上ガイド33を備え、搬送上ガイド33と保持部材58とが一体的に構成されるので、保持部材58と搬送上ガイド33を同時に製作することができるので、部品点数および組み立て工程を減少させて製造コストを削減することができる。
(第4の実施の形態)
図8は、本発明の第4の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す断面図である。また、図9(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2保護部材の構成を示す断面図である。また、図9(b)、図9(c)は、本発明の第4の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す断面図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、第2保護部材51は、第1保護部材50と搬送経路との間で、第2読取り部25の原稿搬送方向上流側に設けられた保持部材61によって、第1保護部材50と間隙を隔てた状態となるよう保持されている。なお、第1の実施の形態と同様、第2読取り部25の近傍における原稿搬送経路は、第2保護部材51の原稿搬送方向中央よりも下流側のみが原稿と接触するように形成されている。
保持部材61は、弾性を有する樹脂または金属により構成されており、第2読取り部25に固定された固定部62と、固定部62と一体または別体に形成され第1保護部材50と第2保護部材51との間に介装されるスペーサ部63と、固定部62と一体または別体に形成され第2保護部材51の下面を弾性的に支持する支持部64とを備えている。このため、第2保護部材51は、第1保護部材50と搬送経路との間に装着したり、第1保護部材50と搬送経路との間から離脱することができる。また、スペーサ部63が第1保護部材50と第2保護部材51との間に介装されているので、第1保護部材50と第2保護部材51との間に間隙が形成され、第2保護部材51を、保持部材61から原稿搬送方下流側にスライドさせるだけで第1保護部材50と接触することなく容易に離脱できるようになっている。
保持部材61は、原稿が支持部64に接触しないよう、第2読取り部25の原稿搬送方向上流側の端部に設けられている。具体的には、保持部材61は、略L字形状に形成され第2読取り部25の上流側下部の隅に設けられており、固定部62が第2読取り部25の上流側の面に固定され、支持部64が第2読取り部25の下面に配置されている。更に、保持部材61は、支持部64の上方に第1保護部材50の下面と接触するスペーサ部63を備えている。スペーサ部63と支持部64の間隔は、第2保護部材51の厚さと等しくなるように設定されている。
また、本実施の形態では、第2保護部材51の面積が第1保護部材50の面積より大きくなっており、第1保護部材50と重ならない第2保護部材51の端部51aを把持することにより、第2保護部材51を容易に取り外すことができるようになっている。
なお、保持部材61の原稿と接触する可能性のある部位、例えば、固定部62の下部または支持部64の下面に、フッ素系樹脂等からなる摩擦抵抗の小さな物質をコーティングまたは貼り付けることにより、原稿と保持部材61が接触した場合であっても、原稿の搬送に悪影響がおよぶことを防止することができる。
図9(a)、図9(b)、図9(c)に示すように、第2保護部材51の原稿搬送方向の中線(中点Oを第2保護部材51の幅方向に延長した線)が、第2読取り部25が原稿を読取る読取り位置(△で図示)から原稿搬送方向に離隔するようになっている。このため、矩形の平板状に形成された第2保護部材51を、図9(b)に示す状態から図9(c)に示す状態になるよう、一方の面と他方の面を入れ替えて配設することができる。ここで、図9(c)は、図9(b)における第2保護部材51の上流側の下部Cと下流側の下部Dが入れ替わるように配置した状態を示すものである。
以上のように、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2保護部材51が第1保護部材50と間隙を隔てて配置されるので、第1保護部材50と第2保護部材51とが接触せずに配置されるため、第1保護部材50に接触することなく第2保護部材51をのみを取り外すことができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2保護部材51の面積が、第1保護部材50の面積より大きいので、第1保護部材50と重ならない第2保護部材51の端部51aを把持することができるため、第2保護部材51のみを容易に取り外すことができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置は、第2保護部材51の原稿搬送方向の中線が、第2読取り部25が原稿を読取る読取り位置から原稿搬送方向に離隔しているので、第2保護部材51の原稿搬送方向の中線より上流側または下流側の一方に原稿との接触により異物が付着した場合、第2保護部材51の原稿搬送方向の中線より上流側または下流側の他方が読取り位置となるよう第2保護部材51の原稿搬送方向の向きを反対に配設することにより、第2保護部材51を交換することなく原稿の読取りを良好に行うことができる。
なお、第1〜第4の実施の形態において、第1保護部材50に対して第2保護部材51を接着剤により保持させるようにしてもよい。すなわち、第1保護部材50と第2保護部材51との間に接着層を設けるようにしてもよい。この場合、保持部材52、55、58、61等を用いることなく接着により第1保護部材50と搬送経路との間に第2保護部材51を配設することができるので、部品点数の削減および省スペース化を実現することができる。また、第1保護部材50と第2保護部材51との間に粘着剤による粘着層を設けるようにしてもよく、この場合、第2保護部材51を第1保護部材50に対して複数回着脱することができる。
また、第2読取り部25と第1保護部材50との間に第1の接着層を設けるとともに、第1保護部材50と第2保護部材51との間に第2の接着層を設け、第1の接着層の接着強度と第2の接着層の接着強度とを異ならせるようにしてもよい。この場合、第1の接着層の接着強度が第2の接着層の接着強度より大きくなるようにすると、第1の保護部材を第2読取り部25に固定したまま、第2保護部材51のみを取り外すことができる。
また、第2保護部材51の搬送経路に対向する面と第1保護部材50に対向する面の少なくとも一方に赤外線カットフィルタ加工を施してもよい。この場合、読取った画像の品質に悪影響を与える赤外線をカットすることができるので、画像の読取りを良好に行うことができる。
以上説明したように、本発明に係る自動原稿搬送装置は、原稿の読取りを良好に行うことができるよう読取り部材を容易にメンテナンスすることができるという効果を有し、原稿を移動させながら読取りを行う自動原稿搬送装置として有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示すブロック図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す断面図である。 (b)は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す断面図である。 (a)は、本発明の第4の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2保護部材の構成を示す断面図である。 (b)は、本発明の第4の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す断面図である。 (c)は、本発明の第4の実施の形態に係る自動原稿搬送装置の第2読取り部の構成を示す断面図である。
符号の説明
23 読取り出口ローラ(搬送手段)
25 第2読取り部(読取り部材)
26 第2読取りローラ(搬送手段)
27 CIS出口ローラ(搬送手段)
33 搬送上ガイド(搬送ガイド部材)
40 自動原稿搬送装置
50 第1保護部材(第1の保護部材)
51 第2保護部材(第2の保護部材)
51a 端部
52、55、58、61 保持部材
53、56、62 固定部
54、57、60、64 支持部
59 接続部
63 スペーサ部
400 画像形成装置本体
450 画像形成装置

Claims (16)

  1. 搬送経路内で原稿を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される原稿を読取る読取り部材とを備えた自動原稿搬送装置において、
    前記読取り部材が、
    前記読取り部材に固定され前記読取り部材の前記搬送経路に対向する側を被覆する透明の第1の保護部材と、
    前記第1の保護部材と前記搬送経路との間に着脱自在に配設される透明の第2の保護部材と、を備えたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 前記第2の保護部材を前記第1の保護部材と前記搬送経路との間に保持する保持部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  3. 前記保持部材が、前記読取り部材の原稿搬送方向上流側に設けられることを特徴とする請求項2に記載の自動原稿搬送装置。
  4. 前記保持部材が、前記読取り部材の原稿搬送方向と直行する方向の両端部にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項2に記載の自動原稿搬送装置。
  5. 前記保持部材の相互の距離が、前記原稿の原稿搬送方向と直行する方向の長さより大きいことを特徴とする請求項4に記載の自動原稿搬送装置。
  6. 前記搬送経路を形成する搬送ガイド部材を備え、
    前記搬送ガイド部材と前記保持部材とが一体的に構成されることを特徴とする請求項2に記載の自動原稿搬送装置。
  7. 前記第2の保護部材が前記第1の保護部材と間隙を隔てて配置されることを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  8. 前記第2の保護部材が前記第1の保護部材と接触するよう配置されることを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  9. 前記第1の保護部材と前記第2の保護部材とが同一の材料から構成されることを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  10. 前記第1の保護部材と前記第2の保護部材との間に接着層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  11. 前記読取り部材と前記第1の保護部材との間に第1の接着層を設けるとともに、前記第1の保護部材と前記第2の保護部材との間に第2の接着層を設け、
    前記第1の接着層の接着強度と前記第2の接着層の接着強度とを異ならせたことを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  12. 前記第2の保護部材の面積が、前記第1の保護部材の面積より大きいことを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  13. 前記第2の保護部材の原稿搬送方向の中線が、前記読取り部材が原稿を読取る読取り位置から原稿搬送方向に離隔していることを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  14. 前記第2の保護部材が、略矩形の平板状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  15. 前記第2の保護部材の前記搬送経路に対向する面と前記第1の保護部材に対向する面の両方に防汚コーティングを施したことを特徴とする請求項14に記載の自動原稿搬送装置。
  16. 前記第2の保護部材の前記搬送経路に対向する面と前記第1の保護部材に対向する面の少なくとも一方に赤外線カットフィルタ加工を施したことを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
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