JP2009093257A - 電子機器およびログ出力方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器において、簡易にオペレーションシステムの制御下および制御外におけるログデータを取得する。
【解決手段】オペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得するためのマクロファイルが格納されるマクロファイル格納部を設け、マクロファイル格納部に格納されたマクロファイルを実行した結果得られるログ情報を、取り外し可能な外部記録媒体に記録する。
【選択図】図3
【解決手段】オペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得するためのマクロファイルが格納されるマクロファイル格納部を設け、マクロファイル格納部に格納されたマクロファイルを実行した結果得られるログ情報を、取り外し可能な外部記録媒体に記録する。
【選択図】図3
Description
本発明は、電子機器およびログ出力方法に関する。
近年のビデオ機器、オーディオ機器、記録再生装置、通信装置、情報処理装置など各種の電子機器、特には内蔵のマイクロコンピュータ/プロセッサとしてのコントローラにより動作制御が行われる電子機器では、動作に不具合が生じた場合などに、マイクロコンピュータ/プロセッサ上で機能する各動作タスクのログデータを解析することが、不具合の原因解明のために有効である。
電子機器の不具合が生じた際には、検査や修理を行う保守サービススタッフにとっては、まずログデータを確認できると、原因究明やその対処を考える上で非常に能率がよい。ログデータを確認した結果、場合によっては、ユーザが電子機器を持ち込まなくても例えば電話や電子メール等で対処方法を知らせ、不具合を解消させることもできる。このことを考えれば、電子機器が一般のユーザサイドで使用されているときに不具合が生じた場合、ユーザが、まずログデータを取り出して保守サービススタッフに提示することが、最も好ましい。
しかしながら、ユーザが自身で上記のように電子機器の筐体を外してパーソナルコンピュータを接続し、ログデータを取得して、それを保守サービススタッフに送信するということは、甚だ困難であり、また電子機器の筐体をユーザが開けることは他の故障要因ともなり、ほとんどの場合実行できないという問題があった。このため、例えば結果的には対処方法を知ればユーザサイドでも簡易に解決できるような不具合であったとしても、ユーザはわざわざ電子機器を保守サービススタッフの居る店舗に持ち込まなくてはならない。もちろんユーザの労力や、修理完了までの時間的損失は大きいものとなる。
また仮に、ログデータ取得の知識を有するユーザであったとしても、上記の作業は甚だ面倒であると共に、所有するパーソナルコンピュータに、上記作業でログデータ取得を行うためのソフトウエアをインストールすることが必要になる。さらには、知識を有するユーザ又は保守サービススタッフが、パーソナルコンピュータと電子機器を接続して上記作業を行っているときに、誤ったコマンドを入力してしまうと、電子機器にさらなる障害を生じさせるおそれもある。
この様な問題を解決するために、ネットワーク経由でWebブラウザからコマンドを実行することでログデータの取得を行う方法がある。しかし、この方法はネットワークインタフェースを持たない電子機器には適用することができない。
さらに、電子機器本体がハングアップしてしまうような不具合が生じてしまった場合には、電子機器の操作が出来ず、コマンドの実行すら行えない。かかる場合においては、後からそのような症状に至るための情報を取得するのは非常に困難であった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、本体の内部または取り外し可能な外部記録媒体にマクロファイルを格納し、格納したマクロファイルを実行することで、簡易にオペレーションシステムの制御下および制御外におけるログデータを取得することが可能な、新規かつ改良された電子機器およびログ出力方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、取り外し可能な外部記録媒体が装填可能な外部記録媒体装填部と、オペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得するマクロファイルが格納されるマクロファイル格納部と、マクロファイル格納部に格納されたマクロファイルを実行して、マクロファイルを実行した結果得られるログ情報を外部記録媒体装填部に装填された外部記録媒体に記録するマクロファイル実行部と、を含むことを特徴とする、電子機器が提供される。
かかる構成によれば、外部記録媒体装填部には取り外し可能な外部記録媒体が装填され、マクロファイル格納部にはオペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得するマクロファイルが格納される。そして、マクロファイル実行部がマクロファイル格納部に格納されたマクロファイルを実行することで、マクロファイルを実行した結果得られるログ情報を外部記録媒体装填部に装填された外部記録媒体に記録される。その結果、本体の内部にマクロファイルを格納し、格納したマクロファイルを実行することで、簡易にオペレーションシステムの制御下および制御外におけるログデータを取得することができる。
オペレーションシステムの制御外におけるログ情報は、CPU(Central Processing Unit)に対する例外割り込み処理が行われた結果出力されるログ情報であってもよい。その結果、本体の内部にマクロファイルを格納し、格納したマクロファイルを実行することで、CPUに対する例外割り込み処理が行われた結果出力されるログデータを取得することができ、電子機器の不具合の原因の追究が可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、オペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得するマクロファイルが格納される取り外し可能な外部記録媒体が装填可能な外部記録媒体装填部と、外部記録媒体に格納されるマクロファイルを実行して、マクロファイルを実行した結果得られるログ情報を外部記録媒体に記録するマクロファイル実行部と、を含むことを特徴とする、電子機器が提供される。
かかる構成によれば、外部記録媒体装填部には、オペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得するマクロファイルが格納される取り外し可能な外部記録媒体が装填される。そして、マクロファイル実行部が外部記録媒体に格納されるマクロファイルを実行することで、マクロファイルを実行した結果得られるログ情報が外部記録媒体に記録される。その結果、取り外し可能な外部記録媒体にマクロファイルを格納し、格納したマクロファイルを実行することで、簡易にオペレーションシステムの制御下および制御外におけるログデータを取得することができる。
オペレーションシステムの制御外におけるログ情報は、CPUに対する例外割り込み処理が行われた結果出力されるログ情報であってもよい。その結果、本体の内部にマクロファイルを格納し、格納したマクロファイルを実行することで、CPUに対する例外割り込み処理が行われた結果出力されるログデータを取得することができ、電子機器の不具合の原因の追究が可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、オペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得するマクロファイルを格納するマクロファイル格納ステップと、マクロファイル格納ステップで格納されたマクロファイルを実行して、マクロファイルを実行した結果得られるログ情報を取り外し可能な外部記録媒体に記録するマクロファイル実行ステップと、を含むことを特徴とする、ログ出力方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、オペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得するマクロファイルを取り外し可能な外部記録媒体に格納するマクロファイル格納ステップと、外部記録媒体に格納されるマクロファイルを実行して、マクロファイルを実行した結果得られるログ情報を外部記録媒体に記録するマクロファイル実行ステップと、を含むことを特徴とする、ログ出力方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、本体の内部または取り外し可能な外部記録媒体にマクロファイルを格納し、格納したマクロファイルを実行することで、簡易にオペレーションシステムの制御下および制御外におけるログデータを取得することが可能な、新規かつ改良された電子機器およびログ出力方法を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態にかかる電子機器について説明する。本発明の第1の実施形態では、電子機器の一例として記録再生装置を挙げて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1の外観について説明する説明図である。以下、図1を用いて本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1について説明する。
まず、本発明の第1の実施形態にかかる電子機器について説明する。本発明の第1の実施形態では、電子機器の一例として記録再生装置を挙げて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1の外観について説明する説明図である。以下、図1を用いて本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1について説明する。
記録再生装置1は、例えばテレビ放送業者や番組作成業者等が、撮影現場などにおいて撮影した映像についての編集を行う用途を想定した、業務用のポータブルタイプ映像編集装置である。例えば記録メディアとして光ディスクが装填可能とされ、光ディスクに記録された映像データについての編集等を行うようにされる。
この記録再生装置1には、図1のように光ディスクを装填するためのディスク装填部12が設けられる。また、光ディスクから再生された映像等を表示するための表示部10も設けられる。さらに、記録再生装置1に対して各種の情報入力や操作入力を行うための操作部11としての各種の操作子(操作キーや操作ダイヤル等)や、メモリースティック(商標)等の取り外し可能な外部記録媒体を装填するためのスロット20も設けられる。
以上、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1について説明した。次に、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1の内部構成について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1の内部構成について説明する説明図である。以下、図2を用いて本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1の内部構成について説明する。
図2に示したように、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1は、コントローラ2と、ROM3(Read Only Memory)と、RAM4(Random Access Memory)と、フラッシュメモリ5と、記録/再生部6と、映像信号処理部7と、キャラクタ発生器8と、表示駆動部9と、表示部10と、操作部11と、ディスク装填部12と、シリアル入出力端子13と、スロット20と、を含んで構成される。
コントローラ2は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ領域、インタフェース部等を備えたマイクロコンピュータにより構成され、起動されたプログラムに基づいて記録再生装置1の全体制御、演算処理を行う。例えば、操作部11を用いた操作入力に応じた動作や、ディスク装填部12に装填された光ディスクDについての記録/再生動作、アクセス動作等を制御する。
例えばユーザが操作部11により光ディスクDに対する再生指示を行った場合、コントローラ2は記録/再生部6に光ディスクDの再生を指示する。すると記録/再生部6は光ディスクDについてのアクセス動作や再生処理動作を実行し、これによって得られた再生データを映像信号処理部7に対して供給するようにされる。映像信号処理部7に供給された再生データ(映像データ)は、必要に応じて映像信号処理が施された後、キャラクタ発生器8に供給される。このとき、通常再生時であれば、コントローラ2はキャラクタ発生器8に対して事前に映像データをそのまま出力する旨指示を行っておく。キャラクタ発生器8から出力された映像データは、表示駆動部9に供給され、この映像データに基づく表示部10の駆動制御が行われる。これによって光ディスクDから再生された映像データに基づく映像表示が行われるものとなる。
コントローラ2がアクセスするメモリとして、記録再生装置1の内部には、例えばROM3、RAM4、フラッシュメモリ5が備えられる。ROM3には、コントローラ2の動作プログラム、プログラムローダー等が記憶される。RAM4には、コントローラ2がプログラムを実行する上でのデータ領域、タスク領域が一時的に確保される。フラッシュメモリ5は、データの書き換えが可能で且つ電源オフ後も記録したデータが保持される不揮発性メモリである。フラッシュメモリ5には例えば各種演算係数、プログラムで用いるパラメータ等が記憶される。
記録/再生部6は、ディスク装填部12に装填された光ディスクDに対する記録/再生動作を行うものである。記録/再生部6に対しては、光ディスクDに記録されたデータの記録/再生を行うための構成として、光学ヘッド、スピンドルモータ、サーボ回路、及び再生データを得るためのデコーダ、記録データ生成のためのエンコーダなどを備えて構成される。装填された光ディスクDより再生したデータは、記録/再生部6から映像信号処理部7に供給される。また光ディスクDに対し記録すべきデータは、映像信号処理部7から記録/再生部6に入力される。
映像信号処理部7には、記録/再生部6により光ディスクDから再生された映像データが入力されると共に、映像入力端子Tvinからの映像データも入力可能とされる。さらには、映像信号処理部7には映像を同期するための映像同期信号の入力も受け付けることができるように構成されている。映像信号処理部7は、入力される映像データについて各種の映像信号処理(画像信号処理)を行うようにされる。例えばビデオレベル調整処理、クロマレベル調整処理、セットアップレベル調整処理、クロマフェーズ(位相)調整処理、システムフェーズ調整処理、シンクフェーズ調整処理等を行う。映像信号処理部7は、後述するコントローラ2から各処理ごとに指示される設定値に基づき、上記各信号処理を実行する。映像信号処理部7の出力は、映像出力端子Tvoutに供給されると共に、分岐してキャラクタ発生器8にも供給される。
キャラクタ発生器8は、入力映像データに対して自らが発生した文字やアイコン等のキ
ャラクタを重畳することができるように構成される。例えば映像信号処理部7において行
われる各種信号処理についての設定値をユーザが調整するためのGUI(Graphical User Interface)としてのキャラクタデータを生成するようにされる。キャラクタ発生器8からの出力データは、表示駆動部9に供給される。
ャラクタを重畳することができるように構成される。例えば映像信号処理部7において行
われる各種信号処理についての設定値をユーザが調整するためのGUI(Graphical User Interface)としてのキャラクタデータを生成するようにされる。キャラクタ発生器8からの出力データは、表示駆動部9に供給される。
キャラクタ発生器8は、背景に映像信号処理部7からの出力に基づく映像(画像)が表示され、その上にキャラクタが重ねられて表示されるように、キャラクタデータを重畳することができる。或いは、キャラクタのみが表示されるように画像データを生成することもできるようにされる。さらには、映像信号処理部7からの出力にキャラクタを重畳せずにそのまま出力することも可能とされる。キャラクタ発生器8は、それらの動作の切替を、コントローラ2からの指示に基づき行う。
表示駆動部9は、例えば液晶ディスプレイなどとされる表示部10を、キャラクタ発生器8からの入力データに基づき表示駆動する。これによって表示部10上にキャラクタ発生器8からの出力(映像又は画像)に基づく表示が行われる。
シリアル入出力端子13は、例えば筐体内部に設けられる例えばRS232C規格の接続端子であり、機器のメンテナンス、修理などの特別の作業で用いられる。
以上、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1の構成について説明した。次の本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1の機能構成について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1の機能構成について説明する説明図である。以下、図3を用いて本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1の機能構成について説明する。
図3は、コントローラ2内におけるログ取得に関する機能構成を示しており、例えばこの記録再生装置1のような電子機器において、コントローラ2は、コントローラ2(マイクロコンピュータ)内での各動作タスクのログおよびを、スロット20に装填される取り外し可能な外部記録媒体で取得できるようにするため、図3のような構成を含んで構成される。
図3に示したように、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1は、コントローラ2において、マクロテーブル31と、ログマクロタスク32と、シリアル入出力タスク33と、コンソールタスク34と、動作タスク35a、35b、35cと、例外ログ読出しタスク36と、ログ取得実行処理部37と、が機能するように構成される。
ログマクロタスク32は、ログ取得実行処理部37からログ取得実行命令を受けると、マクロテーブル31からマクロファイルを受け取り、解析してコンソールタスク34が解釈できる文字列に分解して、シリアル入出力タスク33に引き渡す処理を行う。またログマクロタスク32は、シリアル入出力タスク33から出力されるアスキー文字列を受け取り、ログデータとして保存する処理を行う。保存したログデータは、ログ取得実行処理部37からのログ取得要求に応じて、ログ取得実行処理部37を介してメモリースティック21に引き渡す。
シリアル入出力タスク33は、シリアル入出力端子13に接続された外部機器からのシリアル入力データや、ログマクロタスク32から受け取ったデータを、コンソールタスク34に受け渡す処理を行う。またシリアル入出力タスク33は、コンソールタスク34から供給される出力用文字列(例えばアスキーコード(ASCII:American Standard Code for Information Interchange))をシリアル入出力端子13、或いはログマクロタスク32に受け渡す処理を行う。
コンソールタスク34は、各動作タスク35a、35b、35cで定義されたデバッグコマンド文字列に従って、各動作タスクの定義している関数を実行して、出力結果としてアスキー文字列を取得し、シリアル入出力タスク33に引き渡す処理を行う。また、コンソールタスク34は、例外ログ読出しタスク36によって読み出される、CPU38の例外処理についてのログ(例外ログ)を取得して、シリアル入出力タスク33に引き渡す処理を行う。
各動作タスク35a、35b、35cでは通常、ログデータはバイナリデータとして保存されているため、コンソールタスク34は、これをアスキーコードによる文字データに変換することで、例えばログを取得した保守サービススタッフ等がログ内容を確認できるようにするものである。なお、図3では動作タスクを3つ示しているが、動作タスクの数はかかる例に限定されない。
各動作タスク35a、35b、35cは、例えば記録再生装置1としての電子機器の各種動作制御を行うための、各種の処理単位である。各動作タスク35a、35b、35cはそれぞれの動作履歴としてのログデータをバイナリデータとしてもつ。これらのログデータは、記録再生装置1上で動作するオペレーションシステムの制御下におけるログの一例であり、これらのログデータは、コンソールタスク34の提供するデバッグコマンドによりアスキー文字列として内容を確認できるものとなる。
例外ログ読出しタスク36は、記録再生装置1上で動作するオペレーションシステムの制御外におけるログの一例である、CPU38の例外処理についてのログ(例外ログ)を取得するものである。CPU38で例外処理が行われると、例外割込み処理が実行される。この例外割込み処理は、CPU38で例外処理が行われたときの、例外処理が行われたプログラムアドレス、例外処理の要因、および例外処理発生前のCPU38の実行状況を例外ログとして、フラッシュメモリ5に保存する。例外ログをフラッシュメモリ5に保存する際には、容量を節約するために圧縮して保存してもよい。
ログ取得実行処理部37は、操作部11からのユーザのログ取得指示に基づいて、ログマクロタスク32に対してログ取得実行命令を送出するものである。
本実施形態においては、記録再生装置1内にこの図3の構成を備えることで、メモリースティック21に記録再生装置1でのログを記録することができる。
以上、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1の機能構成について説明した。次に、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1を用いた、ログ出力方法について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1を用いたログ出力方法について説明する流れ図である。以下、図4を用いて本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1を用いた、ログ出力方法について説明する。
まず、ユーザからの操作部11の操作によって、ログ取得処理の実行指示がなされる(ステップS102)。ログ取得処理の実行指示がなされると、ログ取得実行処理部37からログマクロタスク32に対してログ取得実行命令の送出が行われ、マクロテーブル31からログマクロタスク32にログを取得するためのマクロテーブルが送られる(ステップS104)。
図5A〜図5Cは、本発明の第1の実施形態にかかる、ユーザが記録再生装置1でログ取得処理を行うために、表示部10に表示される画面の一例を示す説明図である。図5Aは記録再生装置1のメンテナンスメニューの一例であり、ログ取得処理を行うためには、ユーザはまず「SERVICE SUPPORT」を選択する。「SERVICE SUPPORT」を選択すると、画面は図5Bに示したようなものに遷移する。図5Bに示したような画面に遷移すると、続いてユーザはマクロテーブルによるログ取得処理を行うために「MACRO LOG」を選択する。「MACRO LOG」を選択すると、画面は図5Cに示したような画面に遷移する。図5Cに示したような画面に遷移すると、続いてユーザは記録再生装置1に内蔵されたマクロテーブルによるログ取得処理を行って、メモリースティック21にログファイルを記録するために「MEMORY STICK WRITE」を選択する。
ログ取得実行命令とマクロテーブルとを受け取ったログマクロタスク32は、ログ取得実行処理部37に対して取得完了した旨を送出し(ステップS106)、マクロテーブル31からログマクロタスク32に送られたマクロテーブルの解析を実行して、コンソールタスク34が解釈できる文字列への変換を行う(ステップS108)。そしてマクロファイルに従ったログ取得動作として、それぞれの動作タスク35a、35b、35cについてのログデータおよび例外ログ読出しタスク36で読み出す例外ログを順次取り込んでいく処理を行う。
ログマクロタスク32は、シリアル入出力タスク33に対して、例外ログ読出しタスク36に対するログ取得要求を渡す(ステップS110)。ログマクロタスク32からのログ取得要求を受け取ったシリアル入出力タスク33は、ログ取得要求をコンソールタスク34に渡す(ステップS112)。そして、コンソールタスク34から例外ログ読出しタスク36にログ取得要求を渡す(ステップS114)。
ログ取得要求を受け取った例外ログ読出しタスク36は、フラッシュメモリ5に記録された例外ログを読み出し、ASCIIデータに変換して例外ログデータを得る(ステップS116)。そして、フラッシュメモリ5から読み出した例外ログデータをコンソールタスク34に渡す(ステップS118)。
例外ログデータを受け取ったコンソールタスク34は、受け取った例外ログデータをコンソールタスク34からシリアル入出力タスク33に渡す(ステップS120)。そしてシリアル入出力タスク33は、受け取った例外ログデータをログマクロタスク32に渡し(ステップS122)、例外ログデータを受け取ったログマクロタスク32は、受け取った例外ログデータを、後にメモリースティック21に記録するログファイルに保存する(ステップS124)。
例外ログデータの保存が完了すると、続いて各動作タスクのログデータの取得処理を開始する。ログマクロタスク32は、シリアル入出力タスク33に対して、動作タスク35a、35b、35cに対するログ取得要求を渡す(ステップS126)。ログマクロタスク32からのログ取得要求を受け取ったシリアル入出力タスク33は、ログ取得要求をコンソールタスク34に渡す(ステップS128)。そして、コンソールタスク34は動作タスク35a、35b、35cにログ取得要求を渡す(ステップS130)。
ログ取得要求を受け取った動作タスク35a、35b、35cは、ログデータをASCIIデータに変換して(ステップS132)、変換したログデータはコンソールタスク34が受け取る(ステップS134)。本実施形態においては、コンソールタスク34は、動作タスク35a、35b、35cで定義されたデバッグコマンド文字列に従って、その動作タスクの定義している関数を実行する。そして動作タスク35a、35b、35cにおいてバイナリコードで保存されているログデータを、ASCII文字列によるログデータとして取得する。
動作タスク35a、35b、35cのログデータを取得したコンソールタスク34は、受け取ったログデータをコンソールタスク34からシリアル入出力タスク33に渡す(ステップS136)。そしてシリアル入出力タスク33は、受け取ったログデータをログマクロタスク32に渡し(ステップS138)、ログデータを受け取ったログマクロタスク32は、受け取ったログデータを、後にメモリースティック21に記録するログファイルに保存する(ステップS140)。
例外ログデータおよびログデータをログファイルに保存すると、ログマクロタスク32からログ取得実行処理部37に対し、マクロファイルの解析の完了の通知を行う(ステップS142)。ログマクロタスク32からは、マクロファイルの解析の完了の通知とともに、マクロファイルを解析した結果、生成されたログファイルを渡す。マクロファイルの解析の完了の通知を受け取ったログ取得実行処理部37は、メモリースティック21に対してログファイルの書き込みを行う(ステップS144)。ログファイルの書き込みが完了すると、メモリースティック21は書き込み完了をログ取得実行処理部37に通知する(ステップS146)。
以上の動作により、記録再生装置1の動作タスク35a、35b、35cのログデータ及びフラッシュメモリ5に記録された例外ログデータが、スロット20に装填されたメモリースティック21に記録されることになる。メモリースティック21に記録されたログデータを確認することで、記録再生装置1の保守を担当するサービススタッフは、記録再生装置1が持ち込まれなくても、不具合の原因を解明することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、記録再生装置1に内蔵されたマクロテーブルの実行によって、スロット20に装填されたメモリースティック21へログファイルの保存を行った。本発明の第2の実施形態では、スロットに装填するメモリースティックに予めマクロテーブルを格納し、メモリースティックに格納したマクロテーブルを実行することでメモリースティックへログファイルの保存を行う記録再生装置について説明する。
本発明の第1の実施形態では、記録再生装置1に内蔵されたマクロテーブルの実行によって、スロット20に装填されたメモリースティック21へログファイルの保存を行った。本発明の第2の実施形態では、スロットに装填するメモリースティックに予めマクロテーブルを格納し、メモリースティックに格納したマクロテーブルを実行することでメモリースティックへログファイルの保存を行う記録再生装置について説明する。
本発明の第2の実施形態にかかる記録再生装置1の外観および構成は、本発明の第1の実施形態にかかる記録再生装置1と同一であるため、詳細な説明は割愛する。以下では、本発明の第2の実施形態にかかる記録再生装置1の動作について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態にかかる記録再生装置1を用いたログ出力方法について説明する流れ図である。以下、図6を用いて本発明の第2の実施形態にかかる記録再生装置1を用いた、ログ出力方法について説明する。
まず、ユーザからの操作部11の操作によって、スロット20に装填されたメモリースティック21に記録されたマクロテーブルを用いたログ取得処理の実行指示がなされる(ステップS201)。ログ取得処理の実行指示がなされると、ログ取得実行処理部37が実行指示を受け取り、ログ取得実行処理部37からメモリースティック21に対してマクロテーブルの読出し要求を行う(ステップS202)。そして、ログ取得実行処理部37はメモリースティック21に格納されたマクロテーブルを読み出す(ステップS203)。
図5Dは、本発明の第2の実施形態にかかる、ユーザが記録再生装置1でログ取得処理を行うために、表示部10に表示される画面の一例を示す説明図である。上述した、図5Cに示したような画面に遷移すると、続いてユーザはメモリースティック21に格納されたマクロテーブルによるログ取得処理を行って、メモリースティック21にログファイルを記録するために「MACRO TABLE IN MS」を選択する。
続いて、ログ取得実行処理部37からログマクロタスク32に対してログ取得実行命令の送出が行われ、上記ステップS203でメモリースティック21から読み出した、ログを取得するためのマクロテーブルがログマクロタスク32に送られる(ステップS204)。
その後は、本発明の第1の実施形態にかかるログ取得方法と同様の流れでログ取得を行う。ログ取得実行命令とマクロテーブルとを受け取ったログマクロタスク32は、ログ取得実行処理部37に対して取得完了した旨を送出し(ステップS206)、マクロテーブル31からログマクロタスク32に送られたマクロテーブルの解析を実行して、コンソールタスク34が解釈できる文字列への変換を行う(ステップS208)。そしてマクロファイルに従ったログ取得動作として、それぞれの動作タスク35a、35b、35cについてのログデータおよび例外ログ読出しタスク36で読み出す例外ログを順次取り込んでいく処理を行う。
ログマクロタスク32は、シリアル入出力タスク33に対して、例外ログ読出しタスク36に対するログ取得要求を渡す(ステップS210)。ログマクロタスク32からのログ取得要求を受け取ったシリアル入出力タスク33は、ログ取得要求をコンソールタスク34に渡す(ステップS212)。そして、コンソールタスク34から例外ログ読出しタスク36にログ取得要求を渡す(ステップS214)。
ログ取得要求を受け取った例外ログ読出しタスク36は、フラッシュメモリ5に記録された例外ログを読み出し、ASCIIデータに変換して例外ログデータを得る(ステップS216)。そして、フラッシュメモリ5から読み出した例外ログデータをコンソールタスク34に渡す(ステップS218)。
例外ログデータを受け取ったコンソールタスク34は、受け取った例外ログデータをコンソールタスク34からシリアル入出力タスク33に渡す(ステップS220)。そしてシリアル入出力タスク33は、受け取った例外ログデータをログマクロタスク32に渡し(ステップS222)、例外ログデータを受け取ったログマクロタスク32は、受け取った例外ログデータを、後にメモリースティック21に記録するログファイルに保存する(ステップS224)。
例外ログデータの保存が完了すると、続いて各動作タスクのログデータの取得処理を開始する。ログマクロタスク32は、シリアル入出力タスク33に対して、動作タスク35a、35b、35cに対するログ取得要求を渡す(ステップS226)。ログマクロタスク32からのログ取得要求を受け取ったシリアル入出力タスク33は、ログ取得要求をコンソールタスク34に渡す(ステップS228)。そして、コンソールタスク34は動作タスク35a、35b、35cにログ取得要求を渡す(ステップS230)。
ログ取得要求を受け取った動作タスク35a、35b、35cは、ログデータをASCIIデータに変換して(ステップS232)、変換したログデータはコンソールタスク34が受け取る(ステップS234)。本実施形態においては、コンソールタスク34は、動作タスク35a、35b、35cで定義されたデバッグコマンド文字列に従って、その動作タスクの定義している関数を実行する。そして動作タスク35a、35b、35cにおいてバイナリコードで保存されているログデータを、ASCII文字列によるログデータとして取得する。
動作タスク35a、35b、35cのログデータを取得したコンソールタスク34は、受け取ったログデータをコンソールタスク34からシリアル入出力タスク33に渡す(ステップS236)。そしてシリアル入出力タスク33は、受け取ったログデータをログマクロタスク32に渡し(ステップS238)、ログデータを受け取ったログマクロタスク32は、受け取ったログデータを、後にメモリースティック21に記録するログファイルに保存する(ステップS240)。
例外ログデータおよびログデータをログファイルに保存すると、ログマクロタスク32からログ取得実行処理部37に対し、マクロファイルの解析の完了の通知を行う(ステップS242)。ログマクロタスク32からは、マクロファイルの解析の完了の通知とともに、マクロファイルを解析した結果、生成されたログファイルを渡す。マクロファイルの解析の完了の通知を受け取ったログ取得実行処理部37は、メモリースティック21に対してログファイルの書き込みを行う(ステップS244)。ログファイルの書き込みが完了すると、メモリースティック21は書き込み完了をログ取得実行処理部37に通知する(ステップS246)。
以上の動作により、記録再生装置1の動作タスク35a、35b、35cのログデータ及びフラッシュメモリ5に記録された例外ログデータが、スロット20に装填されたメモリースティック21に記録されることになる。メモリースティック21に記録されたログデータを確認することで、記録再生装置1の保守を担当するサービススタッフは、記録再生装置1が持ち込まれなくても、不具合の原因を解明することができる。
また、本実施形態によれば、カスタマイズされたマクロテーブルをメモリースティック21に格納し、マクロテーブルを格納したメモリースティック21をスロット20に装填し、メモリースティック21に格納されたマクロテーブルを実行することによって、予め記録再生装置1に内蔵されたマクロテーブルを実行した結果得られるログデータとは別に、所望のログデータの取得が可能となる。
なお、上記各実施形態は電子機器の例として記録再生装置1を挙げたが、本発明は他の電子機器にも広く適用できることはいうまでもない。例えばオーディオ機器、ビデオ機器、記録再生装置、通信装置、情報処理装置、家電機器など、非常に多様な電子機器に適用できる。特には内蔵のマイクロコンピュータ/プロセッサとしてのコントローラにより動作制御が行われる電子機器、つまりログデータ保存を行う機器であり、メモリースティック等の外部記録媒体が装填可能な機器であればよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、例外ログデータから動作タスクのログデータの順にログデータの取得を行ったが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、逆に動作タスクのログデータから例外ログデータの順にログデータを取得してもよい。
本発明は、電子機器およびログ出力方法に適用可能であり、特にオペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得する電子機器およびログ出力方法に適用可能である。
1 記録再生装置
2 コントローラ
3 ROM
4 RAM
5 フラッシュメモリ
6 記録/再生部
7 映像信号処理部
8 キャラクタ発生器
9 表示駆動部
10 表示部
11 操作部
12 ディスク装填部
13 シリアル入出力端子
20 スロット
21 メモリースティック
31 マクロテーブル
32 ログマクロタスク
33 シリアル入出力タスク
34 コンソールタスク
35a、35b、35c 動作タスク
36 例外ログ読出しタスク
37 ログ取得実行処理部
2 コントローラ
3 ROM
4 RAM
5 フラッシュメモリ
6 記録/再生部
7 映像信号処理部
8 キャラクタ発生器
9 表示駆動部
10 表示部
11 操作部
12 ディスク装填部
13 シリアル入出力端子
20 スロット
21 メモリースティック
31 マクロテーブル
32 ログマクロタスク
33 シリアル入出力タスク
34 コンソールタスク
35a、35b、35c 動作タスク
36 例外ログ読出しタスク
37 ログ取得実行処理部
Claims (6)
- 取り外し可能な外部記録媒体が装填可能な外部記録媒体装填部と;
オペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得するマクロファイルが格納されるマクロファイル格納部と;
前記マクロファイル格納部に格納された前記マクロファイルを実行して、前記マクロファイルを実行した結果得られるログ情報を前記外部記録媒体装填部に装填された外部記録媒体に記録するマクロファイル実行部と;
を含むことを特徴とする、電子機器。 - 前記オペレーションシステムの制御外におけるログ情報は、CPU(Central Processing Unit)に対する例外割り込み処理が行われた結果出力されるログ情報であることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
- オペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得するマクロファイルが格納される取り外し可能な外部記録媒体が装填可能な外部記録媒体装填部と;
前記外部記録媒体に格納される前記マクロファイルを実行して、前記マクロファイルを実行した結果得られるログ情報を前記外部記録媒体に記録するマクロファイル実行部と;
を含むことを特徴とする、電子機器。 - 前記オペレーションシステムの制御外におけるログ情報は、CPUに対する例外割り込み処理が行われた結果出力されるログ情報であることを特徴とする、請求項3に記載の電子機器。
- オペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得するマクロファイルを格納するマクロファイル格納ステップと;
前記マクロファイル格納ステップで格納された前記マクロファイルを実行して、前記マクロファイルを実行した結果得られるログ情報を取り外し可能な外部記録媒体に記録するマクロファイル実行ステップと;
を含むことを特徴とする、ログ出力方法。 - オペレーションシステムの制御下におけるログ情報およびオペレーションシステムの制御外におけるログ情報を一括して取得するマクロファイルを取り外し可能な外部記録媒体に格納するマクロファイル格納ステップと;
前記外部記録媒体に格納される前記マクロファイルを実行して、前記マクロファイルを実行した結果得られるログ情報を前記外部記録媒体に記録するマクロファイル実行ステップと;
を含むことを特徴とする、ログ出力方法。
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