JP2768570B2 - Vtrインタフェース装置 - Google Patents

Vtrインタフェース装置

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JP2768570B2 JP18156291A JP18156291A JP2768570B2 JP 2768570 B2 JP2768570 B2 JP 2768570B2 JP 18156291 A JP18156291 A JP 18156291A JP 18156291 A JP18156291 A JP 18156291A JP 2768570 B2 JP2768570 B2 JP 2768570B2
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良幸 奥山
洋一 平山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放送業務における番
組,CM(コマーシャル)の管理や、これらの送出を自
動的に実行する放送システム等において、ホストコンピ
ュータ(以下ホストと略す)とVTRとのインタフェー
スを行うVTRインタフェース装置(以下I/Fと略
す)に関する。
【0002】
【従来の技術】放送業務における番組,CMの管理や、
これらの送出を実行する従来の放送システムの基本的な
構成例を示したのが図3であり、同図において、100
はホスト、210は第1のI/F(#1)、310は該
第1のI/F(#1)210を介してホスト100と接
続された第1のVTR(#1)、220は第2のI/F
(#2)、320は該第2のI/F(#2)220を介
してホスト100と接続された第2のVTR(#2)で
ある。
【0003】ホスト100はシステム全体の統括管理を
行い、例えば、番組,CM素材のファイリング、一本化
テープ作成の制御や、番組,CMの放送運行管理を行
う。また、第1のI/F(#1)210及び第2のI/
F(#2)220は、ホスト100と、第1のVTR
(#1)310及び第2のVTR(#2)320とのイ
ンターフェースを行い、ホスト100からの指令に応じ
て、第1のVTR(#1)310,第2のVTR(#
2)320を直接制御するための制御コマンド(例え
ば、PLAY,STOP,REC等)を送出する。第1
のVTR(#1)310及び第2のVTR(#2)32
0は、映像信号と音声信号を磁気テープに記録/再生
し、これらは第1のI/F(#1)210,第2のI/
F(#2)220からの制御コマンドに応じて動作され
る。なお、上記I/FとVTRは対で構成されるもの
で、システムの規模に応じて、これらの対は必要に応じ
増設される。
【0004】そして、上記した放送システムにより、 (1)番組,CMの素材作り (2)一本化テープ作り (3)番組,CMの自動送出 が実行される。
【0005】以上の各処理は、上記したシステム構成に
おいては、ホスト100からその都度、第1のI/F
(#1)210あるいはI/F(#2)220に対して
制御指令が送られ、さらに、第1のI/F(#1)21
0,第2のI/F(#2)220が、これに応じて第1
のVTR(#1)310,第2のVTR(#2)320
へ制御コマンドを送出することにより実行される。
【0006】なお、上記したような放送システムの参考
文献としては、例えば、テレビジョン学会誌;Vol.4
3,No.4,329頁〜334頁(1989年);鉄尾
直司、榎本光孝「CMバンク」が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した放
送システムの構成要素の1つである従来のI/Fには、
以下に述べる問題があった。接続するVTRの種類、
動作方法に応じて、数多くのディップスイッチによりパ
ラメータを設定する必要がある。このため、例えば、人
為的なミスにより、システム稼働中にディップスイッチ
の設定が変えられた場合、VTRの誤動作の原因とな
り、システムの信頼性低下につながる。一本化テープ
作成のたびに、ホストから制御指令を出す必要があり、
このため、頻繁に発生する一本化テープ作成作業のたび
にホストが占有され、これにより、ホストの負担が大き
くなる。従って、システム全体の性能低下につながる。
VTRの動作状態を監視し、記録する手段が無いの
で、I/FがVTRを直接制御しているにもかかわら
ず、VTRの動作状態のロギングが出来ず、現状これを
ホストが行っているため上記と同様、システム全体の
性能低下につながるという問題がある。
【0008】従って、本発明の解決すべき技術的課題は
上記した従来技術のもつ問題点を解消することにあり、
その目的とするところは、システム全体の信頼性並びに
性能向上が実現可能なI/Fを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、I/Fにデータ交換可能な外部記憶手段を
設け、この外部記憶手段に格納されたデータファイル内
の情報に基づいてI/Fの動作を制御できるようにし、
さらには、VTRとの通信状態(特にエラー情報等)を
ロギングデータ(動作履歴のいわゆる追跡記録データ)
として外部記憶手段に記録し、後で必要に応じて参照で
きるように、構成した。
【0010】
【作用】I/Fに外部記憶手段を設けることにより、該
外部記憶手段に格納されたデータファイル内の情報に基
づいてI/F自身が動作でき、ホストとの機能分散化が
実現できる。これにより、ホストの負担が軽減でき、シ
ステム全体の性能が向上する。さらには、システム動作
上の有効な参考情報、例えばVTRのエラー情報等をリ
アルタイムに外部記憶手段に記憶するので、VTRの動
作状態を後で必要に応じてトレース・参照できるように
なりシステムの信頼性が向上する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1及び図2によっ
て説明する。図1は、本実施例に係るI/Fを用いた放
送システムの概要を示すブロック図であり、ホスト10
0、VTR310は前記したものと同じであるのでその
説明は割愛する。図1において、符号200で総括的に
示すI/F200は、ホスト100とVTR310との
間のインタフェースを司り、そのI/F本体201は、
CPU(セントラルプロセッシングユニット)230、
ホスト通信入出力制御部240、VTR通信入出力制御
部250、タイムコードリーダ(以下TCRと略す)2
60、タイムコードジェネレータ(以下TCGと略す)
270、メモリカードドライバ280、動作モード設定
部300を具備しており、メモリカードドライバ280
にはメモリカード290が装着可能とされている。
【0012】ここで、CPU230はI/F200全体
の統括制御を司り、該CPU230の制御の下にI/F
200内の各部が動作する。ホスト通信入出力制御部2
40は、ホスト100とCPU230とのデータ送受信
を制御し、VTR通信入出力制御部250は、VTR3
10とCPU230とのデータ送受信を制御する。ま
た、TCG270は、VTR310に対してタイムコー
ドを送出し、一本化テープ情報たる枠コード,ストップ
コード等は、該TCG270から送出される。TCR2
60は、VTR310から送出されるタイムデータを読
み取る。
【0013】メモリカードドライバ280は、外付けの
外部記憶メディアであるメモリカード290に対してフ
ァイルの登録、読込みを制御する。動作モード設定部3
00には、ユーザが指定したI/F200の動作モード
が設定され、例えば、接続するVTRの種類(D1,D
2VTR,ハイビジョンVTR等)や、VTRの動作方
法に応じてI/F200の動作モードを決定するパラメ
ータを設定する。なお、この設定は、本実施例において
はディップスイッチにより行うようになっている。
【0014】外部記憶メディアたるICカード等のメモ
リカード290は、I/F本体201に対して着脱可能
とされている。このメモリカード290に格納されるデ
ータファイルの構成の1例が図3に示されていて、同図
に示すように、メモリカード290のデータファイルの
構成は、例えば以下の6つのエリアから成っている。 (a)バージョンナンバエリア…メモリカード管理用の
バージョンナンバを格納する。 (b)ユーザIDエリア…メモリカードユーザ毎に登録
されるユーザIDを格納する。 (c)I/F初期設定パラメータエリア…I/F電源投
入時に設定されるI/F固有のパラメータを格納する。
例えば、I/F内の各種ソフトウェアテーブルのイニシ
ャライズデータ等。 (d)動作モードパラメータエリア…I/Fに接続され
るVTRの動作モードパラメータを格納する。例えば、
VTRのタイムコードソースのEXT/INTの指定、
VITC記録ON/OFF、VTRの信号方式(NTS
C,PAL,SECAM他)等。 (e)一本化テープ情報エリア…放送送出用の一本化テ
ープを作成する際に必要となるコード情報を格納する。
このコード情報は、テープヘッダコード,枠コード,ス
トップコード,テープ終了コードからなる。 (f)エラーロギングエリア…I/FあるいはVTRの
システム動作時のエラー情報を格納する。エラー情報と
しては、例えば、I/FとVTR間の通信エラー、VT
R側のサーボアンロックエラー、I/F編集時の調相エ
ラー等がある。
【0015】次に、上記した構成に基づく本実施例の動
作を説明する。I/F200の動作は、初期設定モード
とシステム動作モードとに分けられる。まず、初期設定
モードについて説明する。I/F200は、電源が投入
されると初期設定モードとなり、以下の処理が実行され
る。すなわち、CPU230はメモリカードドライバ2
80を起動し、外部記憶メディアであるメモリカード2
90に格納されているデータファイル(図2)から、以
下の情報をリードする。 バージョンナンバー ユーザID I/F初期設定パラメータ 動作モードパラメータ そして、CPU230は、上記したI/F初期設定パラ
メータをリードし、I/Fの初期設定を行う。
【0016】また、CPU230は、上記動作モードパ
ラメータと動作モード設定部300の設定値との比較を
行い、不一致であればホスト100へワーニングを出
す。本処理は電源投入後も、継続的に実行される。すな
わち、本処理は、動作モード設定部300のディップス
イッチによる各種パラメータの設定が、人為的なミスで
誤設定されたかを監視するものである。そしてその時
の、メモリカード290内のデータファイルに格納され
ている動作モードパラメータがリファレンスデータとな
る。なお、本処理は、前記I/F初期設定パラメータの
値に応じてバイパスすることも可能である。
【0017】次に、ホスト100からの制御指令に応じ
て、接続されているVTR310への動作制御を行なう
I/F200の、システム動作モードについて説明す
る。ホスト100からの制御指令を、ホスト通信入出力
制御部240を介してCPU230が受取り、このホス
ト100からの制御指令をVTR310が実行できる形
式に変換(VTR制御コマンド)し、これをVTR通信
入出力制御部250を介してVTR310に送信する。
VTR310は、このVTR制御コマンドに応じて、P
LAY,REC編集等の各種動作を実行する。
【0018】また、この際I/F200は、VTR31
0の動作状態を常に監視しており、VTR310が、動
作の際にエラーを発生した場合には、CPU230は、
VTR通信入出力制御部250を経由してこれをセンス
するようになっており、このエラーの内容は、規格化さ
れたプロトコルに基づいてエラー情報コードとして認知
することができる。そして、CPU230は、上記エラ
ー情報コードをリアルタイムに、メモリカードドライバ
280を介しメモリカード290に記憶させる。これ
は、メモリカード290内のデータファイル(図2)の
エラーロギングエリアに、エラー発生順にタイムコード
と合わせて記憶される。斯様にすることにより、上記エ
ラーロギングエリアに格納されたエラー情報コードは、
必要に応じてCPU230、あるいはホスト100がア
クセスすることで、VTR310のエラーの内容をオペ
レータが容易に認知可能となる。
【0019】また、ホスト100は、一本化テープを作
成する際、メモリカード290内のデータファイルの一
本化テープ情報を用いることができる。従来、この情報
は、ホスト100が逐次I/F200に与える必要があ
ったが、本実施例では、その必要がない。すなわち、I
/F200は、ホスト100から一本化テープ作成の制
御指令を受取ると、メモリカード290内の一本化テー
プ情報をリードし、これに基づいてCPU230がVT
R310に対して、一本化テープ作成用の制御コマンド
を作成する。この制御コマンドは、VTR通信入出力制
御部250を介してVTR310に送信され、同時にT
CG270,TCR260によるタイムコードの送受信
により、VTR310で一本化テープが作成される。従
って、この一本化テープの作成時には、ホスト100は
別処理を実行することができる。
【0020】以上のように本実施例によれば、一本化
テープ作成時、ホストの負担が軽減でき、システム全体
の処理性能が向上する(メモリカード内の一本化テープ
情報による)。さらに、ユーザは面倒なプログラムを
作成する必要がないため、操作性が向上する(上記と同
じ)。メモリカード内の動作モードパラメータをリフ
ァレンスデータとして、動作モード設定用のディップス
イッチの状態を監視すること、並びに、VTRのエラー
情報をメモリカード内のエラーロギングエリアに格納
し、後でエラー内容をセンスできることによって、シス
テムの信頼性が大幅に向上する。外部記憶手段の記録
メディアとしてICカードを用いると、システムの小
型、軽量化に貢献し、また、磁気記録方式と比較して信
頼性が数段向上し、さらに、市販のパソコン、メモリカ
ードドライバを用いれば、簡単にメモリカードの書換
え、呼出しが可能となる。さらにまた着脱可能であの
で、簡単にデータ交換が可能となり、総じて、操作性が
向上する。
【0021】なお、上述した実施例においては、ロギン
グデータとしてエラーコードをメモリカードに記憶させ
ているが、これ以外の各種動作状態の追跡履歴情報をも
ロギングデータとしてメモリカードに格納させることも
勿論可能である。また、メモリカードに、ホスト側で負
担している制御プログラムの少なくとも一部分を格納し
ておき、これでシステム全体を制御することも可能で、
こうすればよりホスト側の負担が軽減する。なおまた、
上述した実施例においては、ICカード等のメモリカー
ドを外部記憶メディアとしているが、これをフロッピー
ディスクや光ディスクに代替可能であることは勿論であ
る。
【0022】
【発明の効果】叙上のように本発明においては、I/F
に外部記憶手段を設け、この外部記憶手段内のデータフ
ァイル内の情報に基づいてI/Fが処理を実行できるた
めに、ホストの負担が軽減でき、システム全体の処理性
能の向上が実現できる。さらに、外部記憶手段のデータ
ファイルにVTRのエラー情報をロギングデータとして
記憶し、後で、必要に応じてこれをホストがセンスでき
るために、システムの信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるVTRインタフェースを
用いた放送システムの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施例によるメモリカード内のデータ
ファイル構成の1例を示す説明図である。
【図3】従来の放送システムの概略構成を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
100 ホストコンピュータ(ホスト) 200 VTRインタフェース装置(I/F) 230 CPU 240 ホスト通信入出力制御部 250 VTR通信入出力制御部 260 タイムコードリーダ(TCR) 270 タイムコードジェネレータ(TCG) 280 メモリカードドライバ 290 メモリカード 300 動作モード設定部 310 VTR
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 昭二 東京都港区西新橋二丁目15番12号 株式 会社日立製作所 家電事業本部ハイビジ ョン戦略開発本部内 (72)発明者 浜田 長晴 東京都港区西新橋二丁目15番12号 株式 会社日立製作所 家電事業本部ハイビジ ョン戦略開発本部内 (56)参考文献 特開 昭62−180578(JP,A) 特開 平2−189424(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 27/024 G11B 27/034 G11B 15/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 VTRと該VTRをリモート制御するホ
    ストコンピュータとのインタフェースを司るVTRイン
    タフェース装置において、このVTRインタフェース装
    置に、データ交換可能な外部記憶手段を設け、該外部記
    憶手段に格納されたファイル内の情報に基づいて、上記
    VTRインタフェース装置の初期設定、上記VTRに対
    する制御コマンドの発行等を行い、かつ、システムの動
    作状態の履歴情報として少なくともエラー情報を時系列
    的に上記外部記憶手段にロギングデータ(logging dat
    a)として記録するようにしたことを特徴とするVTR
    インタフェ−ス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記外部記憶手
    段の記憶メディアをメモリカードとしたことを特徴とす
    るVTRインタフェ−ス装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記外部記憶手
    段で管理されるファイルに、テープヘッダコード,枠コ
    ード,ストップコード,テープ終了コード等で構成され
    る一本化テープ情報を格納し、該一本化テープ情報に基
    づいて、一本化テープを作成できるようにしたことを特
    徴とするVTRインタフェ−ス装置。
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JP2009093257A (ja) 2007-10-04 2009-04-30 Sony Corp 電子機器およびログ出力方法

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