JP2010072937A - 異常終了判断手段を備えた情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成を複雑にすることなく動作の異常終了が発生したことを早期に認識することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】CPU3は、情報処理装置1のハードウェア及びソフトウェアの状態変化に応じて発生するイベントを所定の記録領域に記録するイベントログ機能の開始のイベント及びその終了のイベントの発生を確認する。イベントログ機能の開始のイベントが発生した後にイベントログ機能の終了のイベントが発生することなく次のイベントログ機能の開始のイベントが発生したことがCPU3によって確認された場合、報処理装置1の動作の異常終了が発生したことをHDD8に記録するとともに、LCD7に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、状態変化に応じて発生するイベントを所定の記録領域に記録するイベントログ機能を有する情報処理装置に関する。
情報処理装置は、通常、基本ソフトウェアであるオペレーティングシステム(OS)の管理下で、情報処理装置内に発生した様々なイベントをイベントログとしてデータファイルのような所定の記憶領域に記録している。イベントログは、情報処理装置を構成するハードウェア(例えば、デバイス)及びソフトウェア(例えば、アプリケーションプログラム)で状態変化があったときに発生する。したがって、電源から情報処理装置への電力供給開始後のオペレーティングシステムによるイベントログ機能の開始のイベント及び電源から情報処理装置への電力供給遮断前のオペレーティングシステムによるイベントログ機能の終了のイベントも、イベントログとして記録される。
情報処理装置の動作が正常に終了される場合、電源からの電力供給遮断前にオペレーティングシステムの終了処理を行う。それに対し、停電やオペレータによる誤った操作により、オペレーティングシステムの終了処理(以下、「シャットダウン処理」という。)を行うことなく電源から情報処理装置への電力供給が遮断された場合、情報処理装置の動作の異常終了が発生し、情報処理装置に設けられたハードディスクドライブのような記憶装置に記憶されているデータの一部が読み取れなくなるような重大な不具合が発生する可能性がある。情報処理装置の動作の異常終了が発生したことは、記憶装置に記憶されているデータの一部が読み取れなくなっていることを確認するまでオペレータによって認識されない。したがって、情報処理装置の動作の異常終了が発生したことがオペレータによって認識されるまでは、情報処理装置の異常な動作が繰り返される傾向にある。
情報処理装置の動作の異常終了が発生したことがオペレータによって早期に認識されるようにするために、従来の情報処理装置において、タイマと、タイマに設定された時間を経過してもシャットダウン処理が終了しなかった場合には情報処理装置の動作の異常終了が発生したことを判断する制御部とを更に設けることが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2001−14069号公報
しかしながら、上述した従来の情報処理装置では、情報処理装置の動作の異常終了が発生したことがオペレータによって早期に認識されるようにするためにタイマや制御部のようなハードウェアを追加する必要があり、情報処理装置の構成が複雑になるという不都合がある。
本発明の目的は、構成を複雑にすることなく動作の異常終了が発生したことを早期に認識することができる情報処理装置を提供することである。
本発明のうち請求項1に係る発明は、状態変化に応じて発生するイベントを所定の記録領域に記録するイベントログ機能を有する情報処理装置において、
前記イベントログ機能の開始のイベント及び前記イベントログ機能の終了のイベントの前記所定の記憶領域への記録を確認する確認手段と、
前記所定の領域に対して前記イベントログ機能の開始が記録された後に前記イベントログ機能の終了のイベントが記録されることなく次の前記イベントログ機能の開始のイベントが記録されたことが前記確認手段によって確認された場合、前記情報処理装置の動作の異常終了が発生したことを判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明のうち請求項2に係る発明は、前記情報処理装置の動作の異常終了が発生したことが前記判断手段によって判断された場合、前記情報処理装置の動作の異常終了が発生したことが前記判断手段によって記録される記録手段を更に備えたことを特徴とする。
本発明のうち請求項3に係る発明は、前記情報処理装置の動作の異常終了が発生したことが前記判断手段によって判断された場合、前記情報処理装置の動作の異常終了が発生したことが前記判断手段によって表示される表示手段を更に備えたことを特徴とする。
本発明のうち請求項1に係る発明によれば、所定の領域に対してイベントログ機能の開始が記録された後にイベントログ機能の終了のイベントが記録されることなく次のイベントログ機能の開始のイベントが記録されたことが確認手段によって確認された場合、情報処理装置の動作の異常終了が発生したと判断している。このように情報処理装置が一般的に有するイベントログ機能を利用して情報処理装置の動作の異常終了を判断しているので、タイマやタイマに接続された制御部のようなハードウェアを追加することなく情報処理装置の動作の異常終了が発生したことを早期に認識することができるようになる。その結果、構成を複雑にすることなく情報処理装置の動作の異常終了が発生したことを早期に認識することができる。
本発明のうち請求項2に係る発明によれば、情報処理装置の動作の異常終了が発生と判断された場合、情報処理装置の動作の異常終了が発生したことが記録されるので、情報処理装置に重大な不具合が発生したとしても情報処理装置の再起動時に修復の処理をとることができる。
本発明のうち請求項3に係る発明によれば、情報処理装置の動作の異常終了が発生したと判断された場合、情報処理装置の動作の異常終了が発生したことが表示されるので、情報処理装置に重大な不具合が発生したか否かの確認を容易に行うことができる。
本発明による情報処理装置の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による情報処理装置のブロック図である。図1において、ノート型又はデスクトップ型のパーソナルコンピュータ等によって実現することができる情報処理装置1は、ACプラグ又は電池パック(共に図示せず)からの電力供給を受けて直流の安定化電源が電源部2から供給され、確認手段及び判断手段としてのCPU3と、メモリ4と、I/O5,6と、表示手段としてのLCD7と、記録手段としてのHDD8と、LSI9,10とを備える。
CPU3は、アプリケーションプログラムのような各種プログラムを実行する。メモリ4は、各種プログラムやデータを一時的に記憶する。I/O5,6は、プリンタやモデムのような周辺機器を接続する。LCD7は、情報処理装置1の状態や結果(例えば、後に説明するような情報処理装置1の動作の異常終了が生じたこと)を表示する。HDD8は、各種プログラムやデータを格納する不揮発性の記憶媒体からなる。LSI9,10は、CPU3、メモリ4、I/O5,6、LCD7及びHDD8を相互接続するためのチップセットと称される半導体であり、これによって、CPU3は、メモリ4、I/O5,6に接続された周辺機器、LCD7及びHDD8に命令を行うことができる。
本実施の形態において、情報処理装置1は、情報処理装置1を構成するハードウェア(例えば、LDC7)やソフトウェア(例えば、アプリケーションプログラム)の状態変化に応じて発生するイベントをイベントログファイルのような所定の記録領域に記録するイベントログ機能を実行する汎用のOSを搭載する。
図2は、図1において本発明に関する機能を実現するための主要なハードウェア及びソフトウェアの構成を示すブロック図である。情報処理装置1においては、OS11の制御下で本発明に関する異常終了発生判断プログラム12が動作するように構成されている。OS11及び異常終了発生判断プログラム12は、いずれもHDD8に保存され、情報処理装置1の起動時にメモリ4のプログラムエリアにロードされる。
OS11には、情報処理装置1を構成するハードウェア(例えば、LDC7)やソフトウェア(例えば、アプリケーションプログラム)の状態変化が生じる度に、状態変化を示す情報であるイベントがOS11に通知される。OS11は、CPU3に対し、イベントの通知を受けると、イベントに基づいて予め定義されるデータ構造のイベントログを生成し、HDD8上のイベントログファイル13に書き込む機能を実現する。
異常終了発生判断プログラム12は、CPU3に対し、後に詳しく説明するように、情報処理装置1が異常終了したことをLCD7に表示させるとともに情報処理装置1が異常終了したことをHDD8に記録させる機能を実現する。
図3は、イベントログファイルに記録されたイベントログの一例を示す。図3において、イベントログのデータ構造は、イベントの発生順序、イベントの種類(情報又はエラー)、日付、時刻、イベントID及び補足説明によって定義されている。この場合、イベントログ機能の開始のイベント(イベントID6005)が3番目(No.3)に発生した後にイベントログ機能の終了のイベント(イベントID6006)が5番目(No.5)に発生し、次のイベントログ機能の開始のイベント(イベントID6005)が7番目(No.7)に発生している。したがって、電源部2から情報処理装置1への電力供給遮断前にシャットダウン処理が行われ、情報処理装置1の動作が正常に終了されている。
図4は、イベントログファイルに記録されたイベントログの他の例を示す。図4においても、イベントログのデータ構造は、イベントの発生順序、イベントの種類(情報又はエラー)、日付、時刻、イベントID及び補足説明によって定義されている。この場合、イベントログ機能の開始のイベント(イベントID6005)が3番目(No.3)に発生した後にイベントログ機能の終了のイベント(イベントID6006)が発生することなく次のイベントログ機能の開始のイベント(イベントID6005)が7番目(No.7)に発生している。したがって、停電やオペレータによる誤った操作により、シャットダウン処理を行うことなく電源部2から情報処理装置1への電力供給が遮断されて情報処理装置1の動作の異常終了が発生し、HDD8に記憶されているデータの一部が読み取れなくなるような重大な不具合が発生している可能性がある。
図5は、異常終了発生判断プログラムの手順を示すフローチャートである。情報処理装置1は、電源部2から情報処理装置1への電力供給開始時に、図5のフローチャートに示す手順で立ち上げ動作を行う。すなわち、電力供給開始により、図示しないROMに予め格納されたブートプログラムによりOS11がロードされ、OS11が起動し、その後、OS11の制御下で異常終了発生判断プログラム12が起動し、これに応じて、異常終了発生判断プログラム12の制御により、CPU3が以下の処理を実行する。
先ず、ステップS1において、CPU3は、イベントログ機能の開始のイベントがイベントログファイル13に記録されたことを確認する。その後、ステップS2において、CPU3は、イベントログファイル13をチェックし、異常終了発生判断プログラム12の前回の実行時に記録されたイベントログ機能の開始のイベントと今回の実行時に記録されたイベントログ機能の開始のイベントとの間に、イベントログ機能の終了のイベントが記録されているか否か判断する。図3のイベントログに示すようにイベントログ機能の開始のイベント(イベントID6005)間にイベントログ機能の終了のイベント(イベントID6006)がイベントログファイル13に記録されている場合、ステップS3において、CPU3は、情報処理装置1の通常動作を行う。
その後、ステップS4において、CPU3がシャットダウン処理を開始し、ステップS5において、CPU3がイベントログの終了のイベントをイベントログファイル13に記録し、ステップS6において、CPU3がシャットダウン処理を完了し、CPU3が電源部2からの電力供給を遮断する。
それに対し、図4のイベントログに示すようにイベントログ機能の開始のイベント(イベントID6005)間にイベントログ機能の終了のイベント(イベントID6006)がイベントログファイル13に記録されていない場合、ステップS7において、CPU3は、停電やオペレータによる誤った操作により、CPU3がシャットダウン処理を行うことなく、すなわち、ステップS4〜S6を実行することなく電源部2から情報処理装置1への電力供給が遮断され、情報処理装置1の動作の異常終了が発生したと判断する。
その後、ステップS8において、CPU3は、情報処理装置1の動作の異常終了が発生したことをHDD8の所定の記録領域に記録するとともに、情報処理装置1の動作の異常終了が発生したことをLCD7に表示する。
本実施の形態によれば、イベントログ機能の開始がイベントログファイル13に記録された後にイベントログ機能の終了のイベントがイベントログファイル13に記録されることなく次のイベントログ機能の開始のイベントがイベントログファイル13に記録されたことが確認された場合、情報処理装置1の動作の異常終了が発生したと判断しているので、タイマやタイマに接続された制御部のようなハードウェアを追加することなく情報処理装置1の動作の異常終了が発生したことを早期に認識することができるようになる。その結果、構成を複雑にすることなく情報処理装置1の動作の異常終了が発生したことを早期に認識することができる。
また、情報処理装置1の動作の異常終了が発生と判断された場合、情報処理装置1の動作の異常終了が発生したことがHDD8に記録されるので、情報処理装置1に重大な不具合が発生したとしても情報処理装置1の再起動時に修復の処理をとることができる。
さらに、情報処理装置1の動作の異常終了が発生したと判断された場合、情報処理装置1の動作の異常終了が発生したことがLCD7に表示されるので、情報処理装置1に重大な不具合が発生したか否かの確認を容易に行うことができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、表示手段をLCD以外の他のディスプレイによって構成することもできる。
また、OS及び異常終了発生判断プログラムを情報処理装置に搭載する代わりに、OS及び異常終了発生判断プログラムを外部装置から通信回線を介してHDDにダウンロードすることもでき、図示しない記録媒体インタフェースを介して記録媒体に記憶させたものをインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROMのように、プログラムを記憶することができ、かつ、情報処理装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態はいずれの形態であってもよい。
本発明の一実施の形態による情報処理装置のブロック図である。 図1において本発明に関する機能を実現するための主要なハードウェア及びソフトウェアの構成を示すブロック図である。 イベントログファイルに記録されたイベントログの一例を示す。 イベントログファイルに記録されたイベントログの他の例を示す。 異常終了発生判断プログラムの手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 情報処理装置
2 電源部
3 CPU
4 メモリ
5,6 I/O
7 LCD
8 HDD
9,10 LSI
11 オペレーティングシステム(OS)
12 異常終了発生判断プログラム
13 イベントログファイル

Claims (3)

  1. 状態変化に応じて発生するイベントを所定の記録領域に記録するイベントログ機能を有する情報処理装置において、
    前記イベントログ機能の開始のイベント及び前記イベントログ機能の終了のイベントの前記所定の記憶領域への記録を確認する確認手段と、
    前記所定の領域に対して前記イベントログ機能の開始が記録された後に前記イベントログ機能の終了のイベントが記録されることなく次の前記イベントログ機能の開始のイベントが記録されたことが前記確認手段によって確認された場合、前記情報処理装置の動作の異常終了が発生したことを判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置の動作の異常終了が発生したことが前記判断手段によって判断された場合、前記情報処理装置の動作の異常終了が発生したことが前記判断手段によって記録される記録手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記情報処理装置の動作の異常終了が発生したことが前記判断手段によって判断された場合、前記情報処理装置の動作の異常終了が発生したことが前記判断手段によって表示される表示手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
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