JP2009091105A - 自動原稿搬送装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】専用の機構を追加装備して装置のコストアップを招くことなく、小サイズ原稿を排紙トレイから取り出し易い自動原稿搬送装置を提案する。
【解決手段】画像の読取部102で両面原稿の表面読取り、裏面読取り及び頁順揃えのために原稿反転と読取位置を3回通過するように搬送するシートスルータイプの自動両面原稿搬送装置である。原稿トレイ104から原稿を1枚ずつ分離して搬送し、読取部102による読み取り位置へ搬送し、原稿トレイ104の下方で読取り後の原稿の搬送経路を切り替え爪10で切り替え、反転ローラ5a、5bで読取り後の原稿を反転スイッチバックさせ、排紙ローラ9a、9bで読取り後の原稿を排出する。反転ローラ5a、5bも排紙ローラ9a、9bよりも原稿排出方向で後方に位置させ、原稿排出にも利用可能とする。
【選択図】図2
【解決手段】画像の読取部102で両面原稿の表面読取り、裏面読取り及び頁順揃えのために原稿反転と読取位置を3回通過するように搬送するシートスルータイプの自動両面原稿搬送装置である。原稿トレイ104から原稿を1枚ずつ分離して搬送し、読取部102による読み取り位置へ搬送し、原稿トレイ104の下方で読取り後の原稿の搬送経路を切り替え爪10で切り替え、反転ローラ5a、5bで読取り後の原稿を反転スイッチバックさせ、排紙ローラ9a、9bで読取り後の原稿を排出する。反転ローラ5a、5bも排紙ローラ9a、9bよりも原稿排出方向で後方に位置させ、原稿排出にも利用可能とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、複写機、スキャナ等の画像読取装置で用いる自動両面原稿搬送装置に関し、詳細にはその原稿排出制御に関する。
一般的な複写機やスキャナに搭載される反転スイッチバック形式の自動両面原稿搬送装置(以下ARDF)では装置の大型化を避けるため、読取り原稿を載置する原稿トレイの下部に読取り後の原稿を積載する排紙トレイを配置するものが多く見られるが、排紙トレイに溜まった排紙原稿を取り出す作業は上部に位置する原稿トレイが邪魔になり、作業性が良くない。
そのため、通常は原稿トレイの一部をカットした形状とするなどの工夫により、排紙原稿をできるだけ取り出しやすくしたり、上部の原稿トレイを上に立ち上げることを可能として作業性を良くしている装置もある。
ところが、諸々の制約等で原稿トレイが固定された装置においては原稿トレイの一部をカットした形状としても、小サイズ原稿などでは原稿トレイのカットしていない(出来ない)部分の下部にもぐりこんでしまい、排紙原稿を取り出す作業が容易にならない場合がある。
このため、従来技術の特開2002−62693では、排紙トレイに積載された排紙原稿を排紙トレイの後端部へ移動させる機構を有したADFが考案されている。
従来技術では、小サイズの原稿を取り出すことについての作業性は良くなるが、このために排紙トレイに積載された排紙原稿を排紙トレイの後端部へ移動させる機構を新たに追加しなければならず、装置のコストアップは避けられない。
本考案はこうした専用の機構を追加装備して装置のコストアップを招くことなく、小サイズ原稿を排紙トレイから取り出し易い排紙方法を備えた自動原稿搬送装置と、これを装備した画像形成装置を提案することを目的とする。
本発明の自動両面原稿搬送装置のうち請求項1に係るものは、両面原稿の表面読取り、裏面読取り、及び頁順揃えのために原稿反転と読取位置を3回通過するように搬送するシートスルータイプの自動両面原稿搬送装置であって、原稿トレイの下方で、読取り後の原稿の搬送経路を切り替える切り替え手段と、原稿トレイの下方で、読取り後の原稿を反転スイッチバックするための手段として反転経路中に載置される反転ローラと、読取り後の原稿を排出するための手段として排出経路中に載置される排紙ローラとを備え、前記反転ローラが前記排紙ローラよりも原稿排出方向に向かって後方側に位置し、前記反転ローラを原稿排出のための手段としても利用可能としてなることを特徴とする。
請求項2に係るものは、読取位置で停止して原稿を読取可能な画像読取手段を有する画像読取装置の上部に装着され、両面原稿の表面読取り、裏面読取り、及び頁順揃えのために原稿反転と読取位置を3回通過するように搬送するシートスルータイプの自動両面原稿搬送装置であって、複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿トレイと、原稿トレイから原稿を1枚ずつ分離し、分離後の原稿を搬送させて読取位置へ搬送する分離、搬送手段と、原稿トレイの下方で、読取り後の原稿の搬送経路を切り替える切り替え手段と、原稿トレイの下方で、読取り後の原稿を反転スイッチバックするための手段として反転経路中に載置される反転ローラと、読取り後の原稿を排出するための手段として排出経路中に載置される排紙ローラと、前記分離・搬送・反転・排出手段を駆動制御する制御手段とを備え、前記反転ローラが前記排紙ローラよりも原稿排出方向に向かって後方の位置にあり、前記反転ローラを原稿排出のための手段としても利用可能としてなることを特徴とする。
請求項3に係るものは、請求項1または2の自動両面原稿搬送装置において、原稿の搬送方向長さを検知する原稿サイズ検知手段を備え、該原稿サイズ検知手段により得られる原稿長さの情報によって、読取り後の原稿を排出するローラを前記制御手段が選択して切り替える手段を有することを特徴とする。
請求項4に係るものは、請求項1から3のいずれかの自動両面原稿搬送装置において、原稿をするための排紙トレイを備え、該排紙トレイへ排出された原稿が排紙トレイから滑落することを防止する原稿ストッパを備え、前記反転ローラから該原稿ストッパまでの距離より短い原稿のみ前記反転ローラから排出することを特徴とする。
請求項5に係るものは、請求項1から4のいずれかの自動両面原稿搬送装置において、画像読取り後の原稿を排出するローラを任意に選択、切り替えるための選択を行う手段を備えることを特徴とする。
請求項6に係るものは、請求項1から5のいずれかの自動両面原稿搬送装置において、原稿を排出するローラの選択状態をオペレータが認識することを可能とする表示部を備えることを特徴とする。
請求項7に係るものは、請求項1から6のいずれかの自動両面原稿搬送装置において、原稿を排出するローラをデフォルトで設定し、デフォルトで設定されていないローラが選択されている場合、一定時間の待機状態後にデフォルトのローラで原稿を排出する状態に自動的に戻す手段を有することを特徴とする。
請求項8に係るものは、請求項1から7のいずれかの自動原稿搬送装置において、前記反転ローラから排出する原稿の排紙をガイドするためのガイド部材を備えることを特徴とする。
請求項9に係るものは、請求項8の自動原稿搬送装置において、前記ガイド部材が反転スイッチバック時の原稿をガイドする機能をも有することを特徴とする。
請求項10に係るものは、請求項1から9のいずれかの自動原稿搬送装置において、前記排紙ローラから排出る原稿の排紙をガイドするためのガイド部材を備えることを特徴とする。
請求項11に係るものは、請求項1から10のいずれかの自動原稿搬送装置において、前記原稿の分離・搬送のための手段が搬送駆動源として使用するモータと、前記反転ローラを回転駆動するためのモータとを別途に備えることを特徴とする。
請求項12に係る画像形成装置は、請求項1から11のいずれかの自動原稿搬送装置を備えたことを特徴とする。
本発明は、請求項1の考案によれば、
読取位置で停止して原稿を読取可能な画像読取手段を有する画像読取装置の上部に装着され、両面原稿の表面読取り、裏面読取り、及び頁順揃えのために原稿反転と読取位置を3回通過するように搬送するシートスルータイプの自動両面原稿搬送装置であって、複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿トレイと、原稿トレイから原稿を1枚ずつ分離し、分離後の原稿を搬送させて読取位置へ搬送する分離、搬送手段と、原稿トレイの下方で、読取り後の原稿の搬送経路を切り替える切り替え手段と、原稿トレイの下方で、読取り後の原稿を反転スイッチバックするための手段として反転経路中に載置される反転ローラと、読取り後の原稿を排出するための手段として排出経路中に載置される排紙ローラと、前記分離・搬送・反転・排出手段を駆動制御する制御手段とを備え、前記反転ローラが前記排紙ローラよりも原稿排出方向に向かって後方の位置にあり、前記反転ローラが排出するための手段としても利用可能であるため、一般的に排紙ローラより反転ローラのほうが原稿排出方向に見て前側に位置することより、原稿を反転ローラから排出すると排紙原稿が排紙トレイのより外側にスタックされることになる。そのため通常の排紙ローラより排紙されたときより小サイズ原稿が原稿トレイによって邪魔になることなく取り出し易くなり、オペレータの作業性向上が実現できる。
読取位置で停止して原稿を読取可能な画像読取手段を有する画像読取装置の上部に装着され、両面原稿の表面読取り、裏面読取り、及び頁順揃えのために原稿反転と読取位置を3回通過するように搬送するシートスルータイプの自動両面原稿搬送装置であって、複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿トレイと、原稿トレイから原稿を1枚ずつ分離し、分離後の原稿を搬送させて読取位置へ搬送する分離、搬送手段と、原稿トレイの下方で、読取り後の原稿の搬送経路を切り替える切り替え手段と、原稿トレイの下方で、読取り後の原稿を反転スイッチバックするための手段として反転経路中に載置される反転ローラと、読取り後の原稿を排出するための手段として排出経路中に載置される排紙ローラと、前記分離・搬送・反転・排出手段を駆動制御する制御手段とを備え、前記反転ローラが前記排紙ローラよりも原稿排出方向に向かって後方の位置にあり、前記反転ローラが排出するための手段としても利用可能であるため、一般的に排紙ローラより反転ローラのほうが原稿排出方向に見て前側に位置することより、原稿を反転ローラから排出すると排紙原稿が排紙トレイのより外側にスタックされることになる。そのため通常の排紙ローラより排紙されたときより小サイズ原稿が原稿トレイによって邪魔になることなく取り出し易くなり、オペレータの作業性向上が実現できる。
以下、本発明の実施形態に関して、添付図面を参照して説明する。
まず一般的なADFの動作について図1、図2を参照して説明する。読取りを行う原稿はまず原稿トレイ104に載置する。このとき、原稿トレイ104には載置された原稿の搬送方向長さを検知するための原稿サイズ検知センサ2a〜2cが具備されており、原稿が載置された時点で原稿の長さを把握できる。原稿トレイ104に載置された原稿は、分離・搬送手段101(ローラ対6a、6b、7a、7b、8a、8b等)により1枚ずつ装置内部の搬送経路へ搬送される。搬送経路下流では読取り部102があり、搬送された原稿はその読取り部102で表面が読み取られ、更に搬送経路下流にある排紙ローラ9a、9bにより装置外部に放出される(1回目の排出)。ここで、読み取りモードが片面のみであった場合は、そのまま排紙トレイ105に放出されるが、読み取りモードが両面の場合は、切り替え爪10が下に下ろされることで反転ローラ5a、5bへ誘導され、反転スイッチバックを行う。
反転ローラ5a、5bによりスイッチバックされた原稿は、切り替え爪10が上に上げられることでガイド部材103や排紙ローラ9a、9cにより構成される反転経路に誘導され、排紙ローラ9a、9cにより再び読取り前の搬送経路に戻り、以下同様に搬送されることで、裏面読取り、及び順揃えのための搬送、と合計3回の排出が行われる。このとき、3回目の排出では原稿を排紙トレイ105に放出させるため、切り替え爪10は下げず、そのまま図2のP1の経路で排紙トレイ105に排出して原稿の搬送は終了する。なお図中1a〜1cは搬送される原稿を検出するセンサである。
次に本発明に係るADFの動作について図2、図3を参照して説明する。原稿サイズ検知センサ2a〜2cで原稿Dのサイズを把握し、予め定めたサイズより小さい原稿であることが判明した場合、通常どおりに原稿Dを搬送して読取り後、読取りモードが片面の場合は1回目の排出時、または両面モードの場合は3回目の排出時に、切り替え爪10を下げ、原稿を反転ローラ5a、5bへ導きその後スイッチバックせず、そのまま反転ローラ5から排紙トレイ105へ図3のP2のような経路で排出する。
この場合、装置に原稿ストッパ106が備わっている場合は、予め定めておくサイズを少なくとも反転ローラ5a、5bから原稿ストッパ106までの距離より小さくすることで、排紙原稿が原稿ストッパ106を乗り越えて排紙トレイから排紙原稿が滑落する不具合を防止できる。
このARDFではレイアウト上、排紙ローラ9a、9bに比べ、反転ローラ5a、5bのほうが原稿排出方向に向かって外側(あるいは後流側)に位置しているため、反転ローラ5a、5bから排出された原稿は、排紙ローラ9a、9bから排出された時より排出方向に向かって外側に積載される。
また反転ローラ5a、5bの排出部にはガイド部材12が設けられており、ガイド部材12の向きを図2の方向か図3の方向へ切り替えることにより、反転ローラ5からの排紙原稿を搬送状況に合わせた方向へ誘導させることができる。すなわち、反転スイッチバック時には反転ローラ5a、5bからの排紙原稿が、既に排紙トレイに積載されている原稿Dに触れて積載状態を乱さないように、ガイド部材12を上向きに切り替えて排紙原稿を上側へ誘導し、排出時は逆に下向きに切り替えて排紙原稿が排紙トレイ105上で整って積載されるように下側へ誘導する。
さらに排紙ローラ9a、9bの出側にガイド部材11を設け、排紙ローラ9a、9bから排出された原稿が、排紙ローラ9a、9bを出たところで直下に垂れ下がった状態になって既に排紙トレイ105上に積載されている原稿Dの積載状態を乱さないよう、排出原稿にコシを与えて排紙ローラ9a、9bからできるだけ離れた位置まで排出原稿の先端が垂れ下がらないようにしている。
なお上記動作では原稿サイズ検知センサ2a〜2cからの信号情報により原稿サイズを自動検知して排出経路を自動切換えしているが、原稿サイズ検知センサ2a〜2cを具備しないARDF等の原稿サイズを認識できない装置の場合は、オペレータが手動で切り替え得る手段を設けても良い。例えば排出するローラを排紙ローラ9a、9bあるいは反転ローラ5a、5bのどちらにするかを選択するボタンやスイッチを具備し、その選択を検知して排出するローラを切り替える制御とすることも可能である。
また特に、手動切り替えとした場合、排出切り替えが現在どちらになっているか容易に確認できるよう、例えば複写機の場合は操作パネルの表示部に表示したり、またはARDF側で排紙ローラと反転ローラのそれぞれの付近にLEDを具備し、現在該当している排出側を点灯させるなど、表示手段を設けることも考えられる。ただし、この場合は作業毎に排出ローラの切り替えを意識する必要があるため、例えば排紙ローラ側を常にデフォルトで排出するローラと設定し、小サイズ原稿に対応して排出するローラを反転ローラに切り替えても、その後本体のリセットスイッチや、一定時間経過後などにデフォルトに戻るような制御とすることも考えられえる。
なお、反転ローラ5の回転駆動には通常はモータを使用するが、装置によっては給紙ローラ等も同じモータで回転させている場合がある。その場合、反転ローラ5を本例のように原稿の排出機能をもたせると、次原稿の給紙が反転ローラ5の排出を待つことになるため、本実施例では、反転ローラ5の駆動モータを反転ローラ5の駆動のみに使用する構成としてある。
すなわち、読取位置で停止して原稿を読取可能な画像読取手段を有する画像読取装置の上部に装着され、両面原稿の表面読取り、裏面読取り、及び頁順揃えのために原稿反転と読取位置を3回通過するように搬送するシートスルータイプの自動両面原稿搬送装置において、複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿トレイと、原稿トレイから原稿を1枚ずつ分離し、分離後の原稿を搬送させて読取位置へ搬送する分離、搬送手段と、原稿トレイの下方で、読取り後の原稿の搬送経路を切り替える切り替え手段と、原稿トレイの下方で、読取り後の原稿を反転スイッチバックするための手段として反転経路中に載置される反転ローラと、読取り後の原稿を排出するための手段として排出経路中に載置される排紙ローラと、分離、搬送、反転、排出のための各手段を駆動制御する制御手段を備え、反転ローラが排紙ローラよりも原稿排出方向に向かって後方あるいは後流側に位置し、反転ローラが排出するための手段としても利用可能とし、排紙ローラより反転ローラのほうを原稿排出方向に見て前側(上流側)に位置させることより、原稿を反転ローラから排出すると排紙原稿が排紙トレイのより外側にスタックされ、そのため通常の排紙ローラより排紙されたときより小サイズ原稿が原稿トレイによって邪魔になることなく取り出し易くなり、オペレータの作業性向上が実現できるようにしている。
図4は、原稿を排出するローラを自動切換え制御とした場合の制御フロー図である。原稿トレイ104に原稿を載置してセットし(ステップ1)、その後、原稿サイズ検知センサ2a〜2cにより載置された原稿の搬送方向長さを検知し(ステップ2)、原稿サイズが予め定めたサイズより小さい原稿であれば(ステップ2でTrue)、フラグflg=1を立て(ステップ3)、通常どおりに原稿Dを搬送して表面を読み取り(ステップ5)、その後、読取りモードが片面かどうかを判断し(ステップ6)、片面の場合(ステップ6でTrue)の場合はステップ13で、フラグflg=0でないかを確認し、フラグflg=0でない場合(ステップ13でFalse)、排紙ローラ9a、9bにより排紙トレイ105上に排出する。なお、ステップ2で原稿サイズが予め定めたサイズより小さい原稿でなければ(ステップ2でFalse)、フラグflg=0とし、表面を読み取り(ステップ5)以降へと進む。
ステップ6で読み取りモードが両面モードであると判断した場合(ステップ6でFalse)、上述したような原稿のスイッチバック搬送を行い(ステップ7)、原稿の裏面を読み取り(ステップ8)、再び原稿のスイッチバック搬送を行い(ステップ9)、原稿の裏面を読み取り(ステップ10)、さらにスイッチバック搬送を行い(ステップ11)、3回目の排出時には切り替え爪10を下げ、原稿を反転ローラ5a、5bへ導き(表面スルー搬送:ステップ12)、フラグflg=0でないことを確認し(ステップ13でTrue)、その後はスイッチバックせず、反転ローラ5から排紙トレイ105へ原稿を排出する。
すなわち、原稿の搬送方向長さを検知する原稿サイズ検知手段により得られる原稿長さの情報によって、読取り後の原稿を排出するローラを制御手段が選択して切り替えることを可能とするため、オペレータは原稿の大きさによって自分で判断すること無く、良い作業性を得ることが可能となる。
なお図2、図3の装置構成で、排紙トレイに排出された原稿が排紙トレイから滑落することを防止する図1に示すような原稿ストッパ106を設け、反転ローラから原稿ストッパまでの距離より短い原稿のみ反転ローラから排出することとすれば、排出原稿は常に原稿ストッパ106より内側に排紙されることになり、排紙トレイ105からの滑落などの不具合を防ぐことが可能となる。
なお排出するローラをデフォルトで設定し、デフォルトで設定されていないローラが選択されている場合、一定時間の待機状態後にデフォルトの排出ローラに自動的に戻るように制御すれば、頻度の高い原稿サイズのほうが取り出しやすい排出ローラをデフォルトに設定すれば、作業前にまず排出するローラを切り替えるという操作を減らすことができ、さらに作業性の向上が可能となる。
またなお、反転ローラ5a、5bから排出された原稿を排紙トレイ105へガイドするためのガイド部材12を備えるため、反転ローラ5a、5bから排出される原稿の挙動をコントロールしやすくなり、排紙スタック品質を高めることが可能となる。また、ガイド部材12が反転スイッチバック時の原稿もガイドする機能を有する構成とすることができるため、反転スイッチバック時の原稿の挙動もコントロールしやすくなり、反転スイッチバック時のスキュー防止や、反転スイッチバック時の原稿先端が、その下にある排紙トレイ上の排紙原稿スタック状態を乱すことが無くなるなど、搬送品質、排紙スタック品質を高めることが可能となる。
またさらに、排紙ローラから排出される原稿を排紙トレイへガイドするためのガイド部材を備え、排出原稿にコシを与え、原稿先端が垂れ下がって排紙トレイに落ちる位置を搬送方向の下流側へ延ばすことで、通常の排紙時の排紙スタック品質が向上する。また例えば、混載サイズの原稿束を排紙した場合、排紙ローラから大サイズ原稿を排紙する前に、排紙トレイ上に反転ローラからの小サイズ原稿が排紙されている可能性があり、この場合、排紙ローラからの排出原稿先端がすぐに排紙トレイに落ちて先に排紙されている小サイズ原稿を押し出してしまうような不具合を回避させる作用が得られ、原稿束のサイズ混載有無によらず排紙スタック品質を高めることが可能となる。
そして、分離・搬送手段で搬送駆動源として使用するモータと反転ローラを回転させるモータを別のモータで構成することで、最後の排出制御が反転ローラの駆動モータであっても、非同期で分離・搬送駆動源として使用するモータを駆動制御することができ、最後の排出制御を待たずに次原稿の分離・搬送動作の開始が可能となる。従って、装置の生産性を向上させることが容易となる。
1a〜1c センサ
2a〜2c 原稿サイズ検知センサ
5a、5b 反転ローラ
6a、6b、7a、7b、8a、8b ローラ対
9a、9b、9c 排紙ローラ
10 切り替え爪
11、12 ガイド部材
101 分離・搬送手段
102 読取り部
103 ガイド部材
104 原稿トレイ
105 排紙トレイ
106 原稿ストッパ
D 原稿
2a〜2c 原稿サイズ検知センサ
5a、5b 反転ローラ
6a、6b、7a、7b、8a、8b ローラ対
9a、9b、9c 排紙ローラ
10 切り替え爪
11、12 ガイド部材
101 分離・搬送手段
102 読取り部
103 ガイド部材
104 原稿トレイ
105 排紙トレイ
106 原稿ストッパ
D 原稿
Claims (12)
- 両面原稿の表面読取り、裏面読取り、及び頁順揃えのために原稿反転と読取位置を3回通過するように搬送するシートスルータイプの自動両面原稿搬送装置であって、
原稿トレイの下方で、読取り後の原稿の搬送経路を切り替える切り替え手段と、原稿トレイの下方で、読取り後の原稿を反転スイッチバックするための手段として反転経路中に載置される反転ローラと、読取り後の原稿を排出するための手段として排出経路中に載置される排紙ローラとを備え、
前記反転ローラが前記排紙ローラよりも原稿排出方向に向かって後方側に位置し、前記反転ローラを原稿排出のための手段としても利用可能としてなることを特徴とする自動両面原稿搬送装置。 - 読取位置で停止して原稿を読取可能な画像読取手段を有する画像読取装置の上部に装着され、両面原稿の表面読取り、裏面読取り、及び頁順揃えのために原稿反転と読取位置を3回通過するように搬送するシートスルータイプの自動両面原稿搬送装置であって、
複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿トレイと、
原稿トレイから原稿を1枚ずつ分離し、分離後の原稿を搬送させて読取位置へ搬送する分離、搬送手段と、
原稿トレイの下方で、読取り後の原稿の搬送経路を切り替える切り替え手段と、
原稿トレイの下方で、読取り後の原稿を反転スイッチバックするための手段として反転経路中に載置される反転ローラと、
読取り後の原稿を排出するための手段として排出経路中に載置される排紙ローラと、
前記分離・搬送・反転・排出手段を駆動制御する制御手段とを備え、
前記反転ローラが前記排紙ローラよりも原稿排出方向に向かって後方の位置にあり、前記反転ローラを原稿排出のための手段としても利用可能としてなることを特徴とする自動両面原稿搬送装置。 - 原稿の搬送方向長さを検知する原稿サイズ検知手段を備え、該原稿サイズ検知手段により得られる原稿長さの情報によって、読取り後の原稿を排出するローラを前記制御手段が選択して切り替える手段を有することを特徴とする請求項1または2の自動両面原稿搬送装置。
- 原稿をするための排紙トレイを備え、該排紙トレイへ排出された原稿が排紙トレイから滑落することを防止する原稿ストッパを備え、前記反転ローラから該原稿ストッパまでの距離より短い原稿のみ前記反転ローラから排出することを特徴とする請求項1から3のいずれかの自動両面原稿搬送装置。
- 画像読取り後の原稿を排出するローラを任意に選択、切り替えるための選択を行う手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかの自動両面原稿搬送装置。
- 原稿を排出するローラの選択状態をオペレータが認識することを可能とする表示部を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかの自動両面原稿搬送装置。
- 原稿を排出するローラをデフォルトで設定し、デフォルトで設定されていないローラが選択されている場合、一定時間の待機状態後にデフォルトのローラで原稿を排出する状態に自動的に戻す手段を有することを特徴とする請求項1から6のいずれかの自動両面原稿搬送装置。
- 前記反転ローラから排出する原稿の排紙をガイドするためのガイド部材を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかの自動原稿搬送装置。
- 前記ガイド部材が反転スイッチバック時の原稿をガイドする機能をも有することを特徴とする請求項8の自動原稿搬送装置。
- 前記排紙ローラから排出る原稿の排紙をガイドするためのガイド部材を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれかの自動原稿搬送装置。
- 前記原稿の分離・搬送のための手段が搬送駆動源として使用するモータと、前記反転ローラを回転駆動するためのモータとを別途に備えることを特徴とする請求項1から10のいずれかの自動原稿搬送装置。
- 請求項1から11のいずれかの自動原稿搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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2007
- 2007-10-09 JP JP2007262830A patent/JP2009091105A/ja active Pending
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