JP2009091003A - 粘着テープ易開封性段ボール箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】 段ボール箱を封緘するために貼着した粘着テープを、爪を傷めること無く小さな力で極めて容易かつ確実に剥がすことが出来るようにした粘着テープ易開封性段ボール箱を提供する。
【解決手段】 段ボール箱に貼着された粘着テープ20の近傍に主切込み線31が形成されている。主切込み線31の両端部の粘着テープ20と反対側には押込み用切込み線32が形成されている。主切込み線31と主押込み用切込み線32とで囲まれた部位は押込み片33となっている。主切込み線31の両端部の粘着テープ20側には副切込み線34が形成されている。副切込み線34の間には剥ぎ取り用切込み線35が形成されている。主切込み線31、2本の副切込み線34、34及び剥ぎ取り用切込み線35で囲まれた部位が切除片36となっている。剥ぎ取り用切込み線35と副切込み線34とで囲まれた部位が剥離片37となっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、段ボール箱に貼着した粘着テープを簡単に剥がすことが出来る粘着テープ易開封性段ボール箱に関するものである。
一般に、各種商品を輸送又は保管するための包装には段ボール箱が用いられており、段ボール箱を封緘するには、外フラップの突合せ部分や、天面と側面との角部を粘着テープで貼着することにより行っている。そして、このような粘着テープで封緘された段ボール箱を開封するには、爪で粘着テープの端縁を剥がして持ち上げ、そのまま粘着テープを引き剥がしたり、また、カッターナイフで外フラップの閉じ合せ部分等に位置する粘着テープを切断したりしていた。
しかしながら、爪で剥がす方法は極めて面倒であるとともに、爪を傷つける恐れがあり、また、カッターナイフで切断する方法は収納物を傷つける恐れがあった。
そこで、従来、段ボール箱に貼着した粘着テープを剥がす技術が提案されていた。例えば、粘着テープの近傍に切れ目を形成し、その切れ目の角部に爪等を掛けて、そのまま表ライナーを摘んで引き上げることにより粘着テープを剥がすことが出来る段ボール箱が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、接着テープの貼着部位に、接着テープの貼着が可能で、かつ段ボール表面のライナを破損することなく、貼着した接着テープのみをライナ表面から剥離することができるコート剤を塗布するとともに、塗布したコート剤の端部のライナ部に、接着テープの剥離を容易にする摘み部を有する切込み部からなるテープ剥離機構を形成し、摘み部を引き剥がすことにより接着テープを剥がすことが出来る包装用段ボール箱が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。さらに、つま面に、封緘テープの貼付部と、この貼付部の下端縁を一辺とする指掛用開口部を形成するとともに、貼付部の少なくとも一方にその上端部と両側端部に切込み又はミシン目を設けてつま面から分離可能とし、封緘テープが貼着した貼付部をつま面から切断分離させることにより封緘テープを剥がすことが出来る包装用箱体が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2004−175451号公報 特開2001−180625号公報 特許第2646410号公報
しかしながら、特許文献1で提案された段ボール箱においては、切れ目の角部に爪をかけて表ライナーを剥がすものであるので、容易に表ライナーを剥がすことが出来ないものであり、また、爪で表ライナーを剥がす際、爪を傷める恐れがあった。また、特許文献2で提案された包装用段ボール箱においては、テープ剥離機構の摘み部(表ライナー)を剥がすことにより接着テープの端部を段ボール表面から剥がすものであり、この時、摘み部(表ライナー)を指で摘んで中芯から引き剥がすものであるが、摘み部は中芯と接着しているので、摘み部を容易に引き剥がすことが出来ないものであり、また、爪を傷める恐れがあった。
さらに、特許文献3で提案された包装用箱体においては、指掛用開口部7に隣接している貼り付け部10をつま面4から完全に切り取り、この切り取った貼り付け部10をつま面4から引き上げることにより、貼り付け部10に接着している封緘テープ8をつま面4から剥がすものであるので、以下に記載する問題点があった。
すなわち、封緘テープ8は剥ぎ取られる際、切り取られた貼り付け部10に付随して剥ぎ取られるものであり、この時、封緘テープ8はつま面4の表ライナー(つま面8が、表ライナー、中芯、裏ライナーで形成されている場合)から剥ぎ取られることとなる。しかしながら、封緘テープ8は粘着剤により表ライナーに強固に接着されているので、紙製の封緘テープを使用している場合、封緘テープ8の表面層部分のみが剥がれ、裏面層部分が表ライナーに接着したままである現象が生じ、その結果、封緘テープが途中で切れるということがあった。したがって、封緘テープの表面層のみが剥がれないように、極めて慎重に剥ぎ取り動作を行わなければならず、開封作業の効率が悪いものであった。また、慎重に行ったとしても、一度の作業で封緘テープを剥ぎ取ることが出来ない場合があった。また、封緘テープを表ライナーから剥がす際、封緘テープと表ライナーとの接着力に抗して剥がさなければならないので、剥ぎ取りに大きな力が必要となるものであった。
また、封緘テープ8の端部に貼り付け部10を形成するとともに、指掛用開口部7も形成しなければならないので、底の浅い段ボール箱の場合、指掛用開口部7を形成することが困難であったり、また、封緘テープ8を天面から十分な長さで側面に貼着できず、十分な封緘強度を得ることが出来ない場合があった。
さらに、指掛用開口部7が開口しているので、輸送中や保管中に虫、埃等の汚染物質が内部に混入するものであり、衛生及び外観上好ましいものでなかった。また、段ボール箱の強度が小さくなるものであるとともに、指掛用開口部7に何かが引っかかり、破断したり、貼り付け部が折れ曲がったりする恐れがあった。
本発明は、以上の問題点を解決し、爪を傷めること無く、段ボール箱に貼着された粘着テープを小さな力で極めて容易かつ確実に剥がすことが出来るようにした粘着テープ易開封性段ボール箱を提供することを目的とする。
また、各種形態の段ボール箱であっても、確実に粘着テープを剥がすことができるとともに、十分な封緘強度を得ることができ、さらに、内部に汚染物質が混入することなく、段ボール箱の強度も十分維持できる粘着テープ易開封性段ボール箱を提供することを目的とする。
請求項1に係る粘着テープ易開封性段ボール箱は、粘着テープを貼着することにより封緘される段ボール箱であって、該粘着テープの少なくとも一方の端縁の近傍に形成された主破断線と、該主破断線の少なくとも一方の端部に連続するとともに反粘着テープ側に形成された押込み用破断線と、該主破断線の両端部に連続するとともに粘着テープ側に形成された2本の副破断線と、該2本の副破断線間において表ライナーより内側の段ボールに形成された剥ぎ取り用破断線とを具備することを特徴として構成されている。
請求項2に係る粘着テープ易開封性段ボール箱は、粘着テープを貼着することにより封緘される段ボール箱であって、該粘着テープの少なくとも一方の端縁の近傍に形成された主破断線と、該主破断線の少なくとも一方の端部に連続するとともに反粘着テープ側に形成された押込み用破断線と、該主破断線の少なくとも一方の端部に連続するとともに粘着テープ側に形成された副破断線と、該副破断線と主破断線の間において表ライナーより内側の段ボールに形成された剥ぎ取り用破断線とを具備することを特徴として構成されている。
請求項3に係る粘着テープ易開封性段ボール箱は、請求項1記載の粘着テープ易開封性段ボール箱において、前記2本の副破断線が、剥ぎ取り用破断線より粘着テープ方向へ延出して形成されていることを特徴として構成されている。
請求項4に係る粘着テープ易開封性段ボール箱は、請求項2記載の粘着テープ易開封性段ボール箱において、主破断線の他方の端部に連続するとともに粘着テープ側に副破断線が形成されるとともに、前記一方の副破断線が剥ぎ取り用破断線より粘着テープ方向へ延出して形成されていることを特徴として構成されている。
請求項5に係る粘着テープ易開封性段ボール箱は、請求項1、2、3又は4記載の粘着テープ易開封性段ボール箱において、剥ぎ取り用破断線が、切込み線であることを特徴として構成されている。
請求項6に係る粘着テープ易開封性段ボール箱は、請求項1、2、3、4又は5記載の粘着テープ易開封性段ボール箱において、剥ぎ取り用破断線が、粘着テープの端縁に対して斜めに形成されていることを特徴として構成されている。
請求項1に係る粘着テープ易開封性段ボール箱においては、粘着テープの一方の端縁の近傍に主破断線を形成するとともに、この主破断線の少なくとも一方の端部に連続するとともに反粘着テープ側に押込み用破断線を形成しているので、主破断線と押込み用破断線で囲まれた部位(押込片)を内側に押圧すると、その押込片における主破断線と押込み用破断線に対応する2辺は内側に落ち込むこととなる。したがって、押込片は折れ曲がって内側に入り込み内部と連通する空間が形成される。
そして、主破断線の両端部には副破断線を連続して形成するとともに、副破断線間に剥ぎ取り用破断線を形成しているので、前記空間に指を入れて、主破断線と2本の副破断線とで囲まれた部位(切除片)を外側へ引き上げると、その切除片は、剥ぎ取り用破断線において表ライナーのみが繋がった状態で外側方向へ折れ曲がる。
次いで、この切除片を摘み、粘着テープ方向へ引くと、副破断線と剥ぎ取り用破断線で囲まれた部位(剥離片)は、切除片と表ライナーでのみ繋がった状態となっているので、爪を傷めること無く、表ライナーが中芯から連続的に剥がれて行く状態(表ライナーが中芯から完全に剥がれる場合の他、表ライナーの表層部分が内層部分から剥がれて行く場合がある)となり、その結果、粘着テープが貼着された表ライナーが剥がされることとなる。したがって、粘着テープは表ライナーが剥がれることを介して剥がれて行くので、粘着テープを極めて容易に剥ぎ取ることが出来るとともに、途中で切れたりすることなく確実に剥ぎ取ることが出来る。
以上のように、請求項1に係る粘着テープ易開封性段ボール箱においては、粘着テープを確実かつ簡単に剥ぎ取ることができるが、さらに、以下に記載する効果を奏するものである。
すなわち、剥離片の表ライナーを剥がすことにより粘着テープを剥がすようにしたものであるので、粘着テープは、剥離片から離れた位置に貼着されていても、その端部が剥離片上に貼着されていても、さらに剥ぎ取り用破断線上に貼着されていても、いずれも同様に確実に剥がすことが出来る。したがって、剥離片等の形成部位を自由に設定することができ、段ボール箱の大小や型に対応して最適な部位に形成することができる。また、粘着テープを剥離片上に貼着しなくてもよいので、粘着テープの貼着作業において正確に位置決めする必要がなく、効率よく貼着作業を行うことが出来る。さらに、内部に虫等が混入することが無く、段ボール箱の強度も十分に維持することができる。
その他、カッターを使用しないので収納物を傷つける恐れが無いこと、お年寄りや子供でも簡単に開封できること、粘着テープを残すことなく完全に剥ぎ取ることが出来るのでリサイクルに有効であること、切除片の部位に粘着テープを貼付すれば再使用できること、等の効果を有している。
請求項2に係る粘着テープ易開封性段ボール箱においては、内部に連通する空間を形成するまでは、請求項1に係る粘着テープ易開封性段ボール箱と同様である。連通する空間を形成した後、主破断線の少なくとも一方の端部に副破断線を連続して形成するとともに、副破断線と主破断線の間に剥ぎ取り用破断線を形成しているので、前記空間に指を入れて、主破断線と副破断線とで囲まれた部位(切除片)を外側へ引き上げると、その切除片は、剥ぎ取り用破断線において表ライナーのみが繋がった状態で外側方向へ折れ曲がる。
次いで、この折れ曲がった切除片を摘み、粘着テープ方向へ引くと、請求項1に係る粘着テープ易開封性段ボール箱の場合と同様に、剥ぎ取り用破断線から粘着テープ方向へは、表ライナーが中芯から連続的に剥がれて行く状態(表ライナーが中芯から完全に剥がれる場合の他、表ライナーの表層部分が内層部分から剥がれて行く場合がある)となり、その結果、粘着テープが貼着された表ライナーが剥がされることとなる。したがって、粘着テープは表ライナーが剥がれることを介して剥がれて行くので、粘着テープを極めて容易に剥ぎ取ることが出来るとともに、途中で切れたりすることなく確実に剥ぎ取ることが出来る。
以上のように、剥ぎ取り用破断線から表ライナーを剥がしてその上に張り付いている粘着テープを剥がすことができるので、請求項1に係る発明と同様の効果を奏することが出来る。
請求項3記載の粘着テープ易開封性段ボール箱においては、前記2本の副破断線が、剥ぎ取り用破断線より粘着テープ方向へ延出して形成されているので、剥ぎ取り用破断線からの表ライナーの剥ぎ取りを確実にするとともに、粘着テープ方向へ確実に剥ぎ取ることができる。
請求項4記載の粘着テープ易開封性段ボール箱においては、主破断線の他方の端部に連続するとともに粘着テープ側に副破断線が形成されるとともに、前記一方の副破断線が剥ぎ取り用破断線より粘着テープ方向へ延出して形成されているので、剥ぎ取り用破断線からの表ライナーの剥ぎ取りを確実にするとともに、粘着テープ方向へ確実に剥ぎ取ることができる。
請求項5記載の粘着テープ易開封性段ボール箱においては、剥ぎ取り用破断線が切込み線であるので、表ライナーのみを確実に連続して剥がすことができる。
請求項6記載の粘着テープ易開封性段ボール箱においては、粘着テープの端縁に対して斜めに形成しているので、表ライナーの剥ぎ取り方向を、粘着テープの端縁の角部の頂点方向にすることができる。したがって、粘着テープの剥ぎ取り面積が徐々に大きくなるので、確実かつ容易に粘着テープを剥がすことが出来る。
本発明による粘着テープ易開封性段ボール箱は、貼着される粘着テープの少なくとも一方の端縁の近傍に主破断線が形成されている。この主破断線は、押込み用破断線とで囲まれた部位(押込片)の段ボールを内側方向へ押し込んで、空間を形成できるようにするためのものである。主破断線の配置は、特に限定されるものでなく、中芯と平行であっても直角であっても、任意の角度を持ったものでよく、また、粘着テープの端縁に対しても特に限定されず、任意の角度に配置することができるが、粘着テープの端縁に対し斜めに横近傍に形成することが好ましい。
押込み用破断線は、主破断線の少なくとも一方の端部に連続するともに反粘着テープ側に形成されるもので、主破断線とで囲まれた部位(押込片)の段ボールを内側方向へ押し込んで、空間を形成できるようにするためのものである。押込み用破断線は、少なくとも1本形成されていれば押込片の段ボールを押込むことができるが、主破断線の他方の端部にも同様に形成することが、段ボールの押込みを容易にするので好ましい。また、押込み用破断線の配置は、任意の配置にすることができるが、中芯と直角方向に形成することが好ましい。中芯と直角方向に形成することにより、中芯と平行に折曲されるので押込片を容易に押し込むことができる。なお、主破断線を中芯と直角方向に形成した場合、段ボールを中芯と平行に折曲するには、主破断線の一方の端部と連続する押込み用破断線を直角に折れ曲がった「コ」字状に形成する。
副破断線は、主破断線とで囲まれた部位(切除片)を指で摘んで外側に折り曲げて(剥ぎ取り用破断線で折れ曲がる。)引き出すためのもので、主破断線の両端部に連続して形成される態様と、主破断線の少なくとも一方の端部に連続して形成される態様があり、両端部に連続して形成する場合は、切除片は矩形状となり、一方の端部に連続して形成する場合は、切除片は三角形状になる。また、両端部に連続して形成する場合は、剥ぎ取り用破断線より粘着テープ方向へ延出して形成し、一方の端部に形成する場合は、他方の端部にも連続して副破断線を形成するとともに、一方の端部に形成した副破断線を剥ぎ取り用破断線より粘着テープ方向へ延出して形成することが好ましい。このように副破断線を剥ぎ取り用破断線より粘着テープ方向へ延出して形成することにより、剥ぎ取り用破断線から粘着テープ側の部位(剥離片)の表ライナーを剥がして行く際、副破断線に案内されて容易かつ確実に表ライナーを粘着テープまで剥がすことができる。
副破断線の方向は、粘着テープの端縁に対して、直角であっても、平行であてもよいが、30〜60度の角度であることが好ましい。30〜60度の角度で形成した場合は、端縁の角部から剥がされることとなり、剥ぎ取り方向に直行する長さが徐々に大きくなるので、円滑かつ確実に剥ぎ取ることができる。
剥ぎ取り用破断線は、主破断線及び副破断線とで囲まれた部位(切除片)を切除(表ライナーは繋がっている。)するためのもので、表ライナーより内側の段ボールに形成されている。したがって、段ボール箱が両面段ボールで形成されている場合は、中芯及び裏ライナーに破断線が形成され、複両面段ボールで形成されている場合は、中芯、中間ライナー、中芯及び裏ライナーに破断線が形成されている。そして、この剥ぎ取り用破断線は、2本の副破断線間に形成される態様と、副破断線と主破断線との間に形成される態様がある。
破断線は、特に限定されず、切り込み線であっても、ミシン目線であってもよく、また、適用することが出来る段ボール箱としては、特に限定されず、各種飲食品、各種製品等の包装に用いる段ボール箱がある。
本発明による粘着テープ易開封性段ボール箱の第1実施形態を図面を参照して説明する。
図1は粘着テープ易開封性段ボール箱に粘着テープを貼着して封緘した状態の斜視図、図2は同上A部の拡大図、図3は同上粘着テープの開封過程を示す図、図4も同上粘着テープの開封過程を示す図、図5も同上粘着テープの開封過程を示す図、図6も同上粘着テープの開封過程を示す図、図7も同上粘着テープの開封過程を示す図である。
図1において、10は段ボール箱で、この段ボール箱10の天面に設けられた外フラップ15の突合せ部には、粘着テープ20が貼付されている。粘着テープ20の端縁21の角部22の略45度斜め下方に、粘着テープを開封するための、開封構造30が形成されている。
開封構造30は、図2に示すように、角部22に対して略30度の角度(角部22を二等分する線分aに対して水平線から略30度の角度)で主破断線としての主切込み線31が形成されており、この主切込み線31の両端部の粘着テープ20と反対側には、水平方向に押込み用破断線としての押込み用切込み線32が形成されている。したがって、主切り込み線31と主押込み用切込み線32とは連続しており、これらの主切込み線31と主押込み用切込み線32とで囲まれた台形状の部位は押込み片33となっている。
主切込み線31の両端部の粘着テープ20側には、主切込み線31に対して略90度の角度で副破断線としての副切込み線34が形成されており、この副切込み線34の先端は、粘着テープ20の手前まで延出されている。そして、これらの副切込み線34の間には、剥ぎ取り用破断線としての剥ぎ取り用切込み線35が形成されている。この剥ぎ取り用切込み線35は、副切込み線34の基端と先端との間に形成されており、主切込み線31、2本の副切込み線34、34及び剥ぎ取り用切込み線35で囲まれた略長形状の部位が切除片36となっており、また、剥ぎ取り用切込み線35と副切込み線34とで囲まれた部位が、剥離片37となっている。
さらに、剥ぎ取り用切込み線35は、段ボールの裏ライナー(段ボール箱の内面側のライナー)15と中芯12にのみ形成されており、表ライナー(段ボール箱の外面側のライナー)13には形成されていない。したがって、切除片36は表ライナー13において剥離片37と連続して繋がった状態となっている。
次に、以上のような粘着テープ易開封性段ボール箱を開封する手順について説明する。
まず、押込み片33を指で押す。すると、図3に示すように、押込み片33は、主切込み線31及び押込み用切込み線32において分離されて内側に押込まれ、内部に連通する貫通孔14が形成される。そして、この貫通孔14に指を入れて切除片36を摘み外方向に引き出す。すると、図4に示すように、切除片36は、副切込み線34で分離し、剥ぎ取り用切込み線35線上の表ライナー13を中心にして折れ曲がる。続いて切除片36をそのまま粘着テープ20方向へ引っ張ると、図5に示すように、切除片36は、剥離片37の表ライナー13を中芯12から引き剥がしつつ移動して行く。この時、表ライナー13は両側の副切込み線34に案内されて、粘着テープ20方向へ確実に剥がされていく。
さらに、切除片36を引っ張ると、図6に示すように、表ライナー13は、剥離片37から副切込み線34を越えて粘着テープ20方向へ剥がされて行き、さらに切除片36を引っ張ると、図7に示すように、粘着テープ20が貼着した表ライナー13の部位が剥がされる。その結果、粘着テープ20が表ライナー13を介して剥がされることとなり、以後、粘着テープ20の貼着方向に引っ張ることにより、粘着テープ20を段ボール箱から剥ぎ取ることができる。
本発明による粘着テープ易開封性段ボール箱の第2実施形態を図8を参照して説明する。図8は、図1のA部に相当する部分の拡大図である。
第2実施形態は、第1実施形態において、剥ぎ取り用切り込み線を変更したものであり、その他の構成は同様である。すなわち、粘着テープ20の端縁21の角部22の略45度斜め下方に、主切込み線31、押込み用切込み線32及び副切込み線34が形成されており、主切込み線31の一方の端部と、一方の副切込み線34との間に剥ぎ取り用切込み線38が形成されている。以上のような第2実施形態においても、第1実施形態と同様の手順で粘着テープ20の剥ぎ取ることができる。
本発明による粘着テープ易開封性段ボール箱の第3実施形態を図9及び図10を参照して説明する。図9は粘着テープ易開封性段ボール箱に粘着テープを貼着して封緘した状態の斜視図、図10は同上B部の拡大図である。
図9において、40は段ボール箱で、この段ボール箱40の天面に設けられた外フラップ41の突合せ部には粘着テープ51が貼付されているとともに、天面と側面との角部にも粘着テープ52が貼付されている。そして、粘着テープ52の下方に、粘着テープを開封するための開封構造60が形成されている。
開封構造60は、図10に示すように、粘着テープ52の端部の下方において、主破断線としての主切込み線61が粘着テープ52と略平行に形成されている。この主切込み線61の一方の端部には粘着テープ52と略平行に押込み用破断線としての押込み用切込み線62が形成されるとともに、他方の端部には粘着テープ52と反対側に「L」字状をした押込み用破断線としての押込み用切込み線63が形成されており、これら主切込み線61と押込み用切込み線62、63とで囲まれた矩形状の部位は押込片64となっている。
主切込み線61の両端部の粘着テープ52側には、主切込み線61に対して略90度の角度で副破断線としての副切込み線65が形成されるとともに、外側方向に若干傾斜した副破断線としての副切込み線66が形成されている。そして、これらの副切込み線65、66の間には、剥ぎ取り用破断線としての剥ぎ取り用切込み線67が形成されており、主切込み線61、副切込み線65、66及び剥ぎ取り用切込み67で囲まれた台形状の部位が切除片68となっており、また、剥ぎ取り用切込み線67と副切込み線65、66とで囲まれた部位が、剥離片69となっている。さらに、剥ぎ取り用切込み線67は、第1実施形態と同様に、段ボールの裏ライナー(段ボール箱の内面側のライナー)と中芯にのみ形成されており、表ライナー(段ボール箱の外面側のライナー)には形成されていない。したがって、切除片68は表ライナーにおいて剥離片69と連続して繋がった状態となっている。
以上のような第3実施形態において、粘着テープを剥ぎ取るには、第1実施形態と同様に、押込み片64を内側に押込み空間を形成した後、切除片68を外側へ剥ぎ取り、続いて切除片68を粘着テープ52方向へ引き、剥離片69を粘着テープ52方向へ剥がして行く。
本発明による粘着テープ易開封性段ボール箱の第1実施形態に粘着テープを貼付して封緘した状態の斜視図 図1中A部の拡大図 粘着テープの開封過程を示す図 粘着テープの開封過程を示す図 粘着テープの開封過程を示す図 粘着テープの開封過程を示す図 粘着テープの開封過程を示す図 本発明による粘着テープ易開封性段ボール箱の第2実施形態の要部の拡大図 本発明による粘着テープ易開封性段ボール箱の第3実施形態に粘着テープを貼付して封緘した状態の斜視図 図9中B部の拡大図
符号の説明
10 段ボール箱
20 粘着テープ
21 端縁
22 角部
30 開封構造
31 主切込み線
32 押込み用切込み線
33 押込み片
34 副切込み線
35 剥ぎ取り用切込み線
40 段ボール箱
51、52 粘着テープ
60 開封構造
61 主切込み線
62、63 押込み用切込み線
64 押込片
65、66 副切込み線
67 剥ぎ取り用切込線
68 切除片
69 剥離片

Claims (6)

  1. 粘着テープを貼着することにより封緘される段ボール箱であって、該粘着テープの少なくとも一方の端縁の近傍に形成された主破断線と、該主破断線の少なくとも一方の端部に連続するとともに反粘着テープ側に形成された押込み用破断線と、該主破断線の両端部に連続するとともに粘着テープ側に形成された2本の副破断線と、該2本の副破断線間において表ライナーより内側の段ボールに形成された剥ぎ取り用破断線とを具備することを特徴とする粘着テープ易開封性段ボール箱。
  2. 粘着テープを貼着することにより封緘される段ボール箱であって、該粘着テープの少なくとも一方の端縁の近傍に形成された主破断線と、該主破断線の少なくとも一方の端部に連続するとともに反粘着テープ側に形成された押込み用破断線と、該主破断線の少なくとも一方の端部に連続するとともに粘着テープ側に形成された副破断線と、該副破断線と主破断線の間において表ライナーより内側の段ボールに形成された剥ぎ取り用破断線とを具備することを特徴とする粘着テープ易開封性段ボール箱。
  3. 前記2本の副破断線が、剥ぎ取り用破断線より粘着テープ方向へ延出して形成されていることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ易開封性段ボール箱。
  4. 前記主破断線の他方の端部に連続するとともに粘着テープ側に副破断線が形成されるとともに、前記一方の副破断線が剥ぎ取り用破断線より粘着テープ方向へ延出して形成されていることを特徴とする請求項2記載の粘着テープ易開封性段ボール箱。
  5. 前記剥ぎ取り用破断線が、切込み線であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の粘着テープ易開封性段ボール箱。
  6. 前記剥ぎ取り用破断線が、粘着テープの端縁に対して斜めに形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の粘着テープ易開封性段ボール箱。
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